クワガタ、カブトのオリジナル用品をメインに生体も販売!
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2011年04月19日

めっきり春ですね。というより一気に季節が進んだ感じがします。先週は当地富山でも最高気温が26.6℃の夏日を記録しました。ちなみにその日の最低気温は6.6℃で日較差が20℃にもなりました。そうかと思えばアラレが降るような寒い日があったりして、これだけ気温の変動が激しいと体調管理が大変です。
体調といえば自身も冬以降3回目となるウィルス性胃腸炎(ノロ?)になりました。おそらく子供からもらったものだと思いますが、大人はそんなにひんぱんにかかるものではないとたかをくくっていたのですが子供だけでなく自身も注意が必要だと認識しました。

体調は優れなかったものの山には頻繁に行っています。山地はまだ残雪で無理なので主に里山ですが、これだけ急に暖かくなると山菜の様子が気になっておちおち身体を休めてもいられません。
先日利賀に行ったときに残雪が2m近くありながらも雪が解けている部分ではすでにフキノトウの蕾が開いている状態でこのような時は他の山菜も一気に生長してしまい気付いた時には採り頃を逃しているなんてことになりかねません。

そんな中、先週の日曜日は知人のN氏と1週間前に行ったときに見つけてあった倒木を改めて回収しに材採りに行ってきました。




見つけた当初はコナラだと思いコナラなら心材部が多く使えないだろうと試しに裁断してみたところ予想外に状態が良くおまけに際断面からコナラではないことがわかりました。この日改めてじっくり観察すると樹種はセンノキ(正式名称;ハリギリ)であることがわかりました。実はセンノキはカワラ材ではなく芽を食べるために山菜として探していたのですが木自体が少なく見つけてもとんでもない大木が多くとても芽が摘める状況ではありませんでした。
樹種としてはクワガタの産卵材としてはまず流通していませんがカワラ材としてはコナラやクヌギのそれよりも均一に柔らかくかなり優良な材質です。ということで使える部分を二人で頂きました。

その後は他の材を探すも目ぼしい材が見つからないので山菜採りに。
タラの芽はまだ早かったので前回間違えてスイセンの根を掘り起こしたノビルをN氏に教えてもらい採集しました。前回のアサツキに続き自身初物です。




実物を見るとスイセンとは全く異なり、うろ覚えの本の知識で採集する危険(スイセンの球根は有毒)を実感しました。
味の方は酒のあてとしてはいいかもしれませんがあまり量を食べるようなものではありません。葉はネギ、根はラッキョみたいな感じです。だいたい山菜は採った本人は美味しいものですが他人には単なる山野草ですからね…。
まあ、春を楽しむ大人の味としては良い食材かもしれません。

翌日も材探しとタラの芽の様子を見に別のポイントに行きましたがそこもタラの芽はわずかに尚早な感じですが我慢できずに少しばかり採集しました。まだ芽が出ていない状態なので持ち帰りしばらく水栽培することに。
材のほうはなかなか良さげなカワラ材を発見。




遠目にはエノキだと思い近づくと似ているものの樹種はチドリノキというカエデの仲間です。しかしこの木もエノキに材質が似ており優良な産卵材になります。




試しに裁断してみると↑のような感じでわずかに拮抗線はありますが予想通り上質のカワラ材です。こちらはもう少し朽ちさせるために1カットだけ持ち帰り残りは現地に取り置きしてきました。あと半年~1年で極上になる予定です。

数日後、さらに別のポイントへ取り置きしてあったエノキを見に1年ぶりに行くと部分的に良い状態になっているので早速切ろうと思ったら手ノコを忘れました…。
商売道具を忘れては話にならないのですが、しょうがないので付近のタラの芽の様子を見に行くと、
なんと!すでに摘まれてしまっているではないですか…。
1~2日遅かったようです。あれだけ先を越されないようにあちこち見ていたにも関わらずやられました。後悔するもののこれだから山菜採りはやめられません。夏にクワガタを捕りに行くのと全く同じ感覚です。

これは材探しどころではないので急いで斜面のやぶの中へ入ってみるとさすがに目に付かないところは残っていました。





↑こんな感じでちょうど採り頃でした。なんとか家族の1食分を確保して辺りをさらに探索していると、芽を摘まれたタラの木の近くでタラのようなトゲだらけの木を見つけました。




最初はタラだと思ったのですが先客に採られずに残っており、見ると芽の形状が違います。
何だろう?と思い近くで若葉の形を良く見ると…
!!!
「ハリギリ(センノキ)だ!」
ついにハリギリの若木を発見しました。まるでオオクワを見つけたような感動でした。北海道では当たり前にあるようですが先ほども言ったようにこの辺ではとても希少な木です。おそらく先客もこれが可食のハリギリだとは分からなかったのでしょう。
一般には知られていませんが山菜通にはタラの芽よりもハリギリの芽の方が珍重されているようです。ちなみにタラもハリギリもさらにはコシアブラや独活(ウド)も同じウコギ科の植物です。味もタラの芽に近いとのことなので早速適当な大きさの芽を幾つか採りました。
当日、タラの芽とともに天ぷらにして食してみると若い芽はタラの芽とコシアブラの中間のような味で芽の開いてない蕾はフキノトウのような感じでどちらも絶品でした。

後日、さらに別の場所でタラの芽を採集したついでにこのポイントにも寄って再び適度な大きさの芽を摘ませてもらいました。
タラの芽は当初の予想通り一気に生長したせいか自身の持っているポイント全てでだいぶ摘まれてしまいました。
ただ摘まれたのならいいのですがどうも摘んだ痕をみると芽ではなく蕾の状態で枝ごとナイフのようなもので軒並み切り取ってあります。おそらく自家用に植えるためか栽培業者が根こそぎ採ったものと思われます。
クワガタでも業者の自分にもあてはまることですが自分の利益だけを考えた採集は慎みたいものですね。
2011年04月07日


先月、東日本大震災後にUPして以来久しぶりです。
色々と自分の中でも葛藤があり自身の活動はしていたもののUPすることを自粛していたのですが様々な人が言っているように被災者でない人間は自分にできることを一生懸命するしかないと考え個人的に何かできるわけではないので少しずつ募金するように心掛け自分の生活は今までどおりにしていこうという思いに至りました。
ということでこれからは通常通りにUPも行っていきます。

被災して様々なものを失った人も多くいますが、自分も裕福ではないので逆境の気持ちは痛いほど分かるのですが実際はそんなもんじゃないでしょう。
ただ全てを失っても可能性はゼロにはなりませんが、あきらめた時点でそれも無くなってしまいます。時間はかかってもこれからの未来で必ず何かを見つけることができると信じてかんばっていきましょう。

さて話を戻しましょう。
震災後も不謹慎かと思いながらも春の到来と共に材割りや材探しにいそしんでおりました。3月下旬からは晴れれば毎日のように山に行っていました。
寒の戻りもあって季節外れの積雪があったりしましたがここのところ一気に気温も上がって当地ではまだですが各地でサクラの便りが多くなってきました。

里山では雪もほとんどなくなり販売用のエノキのカワラ材を重点的に探していました。


上は富山市郊外で見つけたエノキの倒木でこの時期でもヒラタケが付いていました。シハイタケも付いており早速裁断してみましたが産卵材用にはまだ腐朽が若かったので露出している根部を材割りしてみました。


左は出てきたヒラタの♀の新成虫です。川の横ではないものの河川敷に適当な朽ち木が少ないので親虫が少し離れた段丘の雑木林に産卵したのでしょう。また右も根部から出てきた3齢の♂ですがノコギリっぽくはないのでおそらくヒラタでしょう。以前この近辺でも信憑性は?ですがオオクワの採集情報もあったのでまさか…とは思いますが一応菌糸ビンに入れて保管しました。こういうときに幼虫で判別できてしまうと楽しみがなくなるので自分の判別が間違っていることを願います。




上の2枚も上記の近くで見つけたエノキの立ち枯れです。左はシハイタケが右はコフキサルノコシカケが付いているのが分かると思いますが外見では良さそうな感じに見えますがこれでもまだ若いです。ここで切り倒してしまうと台無しになるのでこのまま温存してあります。特に右画像の材はサルノコシカケの大きさから朽ちて10年前後が経っていると思われるのでもう少しの我慢です。これだけの太さだとシハイタケでは中までなかなか朽ち切らないのですがこのキノコなら期待できます。



こちらは後日、少し離れた斜面上で見つけたエノキの立ち枯れ。先ほどのエノキと見た目はたいして変わりませんがこちらは内部までシハイタケ菌が廻っており少し早いけれど伐採して持ち帰りました。現在菌が死なないように保管中ですが菌の活性が素晴らしく切り口は菌糸で真っ白になっています。


さてこの時期といえば山菜シーズンの到来です。平地ではすでに始まっていますが山地では今からです。
というわけで例年通り今年もまずはふきのとうとワサビを採るべく利賀方面に行って来ました。


↑左は4月4日現在の利賀付近の様子です。後日分かったのですが偶然昨年も同じ日に利賀に行っていたのでその時の画像が右です。
昨年も豪雪でゴールデンウィークまで林道には入れなかったのですが今年も同様かそれ以上に雪が残っています。画像の辺りで約1.5~2mくらいあります。
嫌な予感がしつつもとりあえず川沿いのワサビのポイントに向かうと雪のために行けないどころか道からは横の雪のせいで見ることもできません…。
そういえば昨年もこの日は無理だったような気が…。



川の横の斜面からのアプローチは不可ですがあきらめきれないので橋から河川敷に下りて川の中を歩いてポイントまで何とかこぎ着けました。



雪の下から出てきたばかりでまだ葉は小さかったもののちゃんと見つかりました。
昨年に引き続き今年も20cmオーバーの大物をゲットできました。
これでしばらく山葵の醤油漬けを楽しむことが出来ます。今年からは葉も無駄にせずおひたし以外(おひたしは繊維が堅く気になる)で食べることにしました。

予定通りワサビは採集できたので次はさらに上流域のふきのとうのポイントへ。



↑こんな感じです…。
この1.5mほどの雪の下の平らな土地にはふきのとうが群生しているのですがふきのとうはいずこに…?
まだ早かったようです。ここもおそらくゴールデンウィークくらいですが連休になると採りつくされるので連休前に再度行って見るつもりです。
この日はこの後さらにアサツキを採って帰りました。採ったアサツキは今が旬のホタルイカと共に酢味噌で食しました。
2011年03月15日
皆さんもご存知の通り、3月11日に東北太平洋沖大地震が発生いたしました。
現在も被害は状況は深刻になる一方でまだ復興というレベルには遠く及んでおりません。
自身の家族も茨城在住で親戚には大津波が襲来した宮城県の仙台や名取、福島県の相馬や浪江に住んでいる者もいていずれも被災して家屋には被害をうけたものの幸い人的な被害はなかったということです。
しかしその後、福島第一原発の事故により一部の親戚は非難を余儀なくされています。
ここに被災し亡くなった方々に哀悼の意を表すると共に被害を受けた方にお見舞い申し上げます。

このような状況下で自身は虫屋を営業しており被災した方には不謹慎だと思われる方もおられるかと思いますが、これを生業としている以上営業しないわけにもいかず、また営業しなかったからといって何の助けにもならないので心苦しくも通常通り営業させていただきます。

虫の飼育という趣味は通常の生活が成り立った上で、時間的かつ経済的に少しのゆとりがあって初めてできることです。
被災した方たちはそれどころではないでしょうが、気を強く持てばいつか必ずまた趣味を楽しめるようになるまで復興すると信じています。
地震や津波の被害は尊い人命は戻りませんが街は過去にもそうだったように将来きっともどります。しかし、心配なのは原発事故です。放射能による汚染は少しの時間では元に戻りません。生活の拠点すら失ってしまうのです。
電気は重要なライフラインで無くすわけにはいきませんが原子力発電というものに関して深く考えてしまう事象です。

被災しなかった地域の方も被災者に対する思いはみな同じでしょうが、改めて被災地域への応援の気持ちを忘れないようにしましょう。
2011年02月21日


久しぶりにフィールドに出かけてきました。
本来なら3月まで待とうと思っていたのですが、最近の陽気に我慢できなくなり雪が残っているを覚悟で行ってきました。
当然山はまだ無理なのでとりあえずは1月に大雪が降り出した時に行ってあきらめた河川敷のポイントにリベンジです。場所からも目的はヤナギのカワラ材探しとヒラタの幼虫の材割り採集です。
早朝に現場に到着して歩いてポイントに入ると積雪は所によって膝くらいまでありますが昨今の朝の冷え込みで根雪になっており表面が氷のようで雪の上を歩くことができたため下手に雪解け後よりも歩きやすかったです。


いざポイントへ入ってみると倒木は雪に埋もれて確認できないため立ち枯れを探していたのですがそれらしきものは全く見当たらず生木ばかりです。
かろうじてエノキらしき折れた立ち枯れの株を見つけて引き倒してみるとすでに食痕でボロボロになっておりとても産卵材にに使えるような状況ではなく、あきらめて材割りに変更し手斧を入れてみました。


しかしすでに内部もかなりボサボサになっており何とかコクワの越冬新成虫と2齢の不明幼虫をゲットすることができました。


幼虫だけをとりあえずキープした後、さらに付近を探してみるものの立ち枯れはおろか材割りするような木端すら見つからず早々にあきらめました。
思えば前回大雪で進入をあきらめざるを得なかったことがここは入っても無駄だということを暗示していたのかもしれません。

まだ時間も残っているので玉砕覚悟で若干山寄りを見ていくことにしました。こんな時だからこそ普段スルーしている場所でも確認しようと思ったのですが逆にそういう場所ほど雪で通行不可でした。
仕方なく途中で過去に何回も訪れた場所ですが改めて寄ってみることにしました。そこもちょっと標高が上がるとまだ積雪は1mを超えておりふもと付近のわずかな場所しか立ち寄ることができませんでした。(↓ふもとの市街地近くでもこの残雪です。)


雪のせいで景色が変わって見えたせいか、しばらく来ないうちに状況が変わったせいか今まで気付かなかった倒木を見つけることが出来ました。
道からは確認できるのですがそこまでは結構雪も残っているので躊躇しながら眺めていると倒木上にキノコらしきものが目に入りました。
キノコを見つけた以上、見過ごすわけにはいかないので雪に股まで埋まりながら近づいてみるとやはりヒラタケです!それも大量に!


ヒラタケの時期はとっくに過ぎているのでまさか今回見つけることが出来るとは思っていなかったのですが大雪が降る直前か最中に発生してそのまま雪に埋まっていたのでしょう。カチンカチンに凍って冷凍ヒラタケになっていたおかげで傷まずに新鮮な状態を保っていました。
おそらく今季最後のヒラタケとなるでしょうからありがたく採取させていただきました。3kgほどで大漁でした。再度冷凍して少しずつ食べることにします。
倒木の樹種はケンポナシで産卵材としては希少で最近は人気も有り貴重なのですが腐朽がまだ若かったため切り出すのはあきらめました。放置しておけば来期の冬もヒラタケを採取できるでしょう。

車に戻り付近を探索してみると道端にこれまた以前は見逃していた立ち枯れを見つけました。
これも先ほど同様ケンポナシで樹表にはヒラタケが発生しています(画像内左側の幹)が陽が当たり雪に被われていないためキノコ自体は萎びていて食用には不適でしたが他にサルノコシカケも確認できます(右側の幹)。↓


立ち枯れ本体の幹はさすがに手を付けられませんでしたが、地表に落ちている1m余りの枝を見つけて早速裁断してみると程よく朽ちています。もちろんお持ち帰りです。

計らずも大量のヒラタケと量こそ多くありませんが希少でレアなケンポナシの天然ヒラタケ材(カワラ材よりはるかにレア)を採取できて雪が残っている中、玉砕覚悟で来た割りには満足できる結果でした。
来月になって雪が解けた頃に改めて訪れる楽しみができました。
2011年02月16日


↑店の屋上から撮影(立山連峰の雄山から大汝岳周辺)


今日は久しぶりに立山がクッキリ見えるいい天気でした。
FMラジオを聴いていると立山が綺麗だという投書が多く読まれていました。カメラで撮影していた方も多かったとのことです。
市内に住んでいると立山が見えるのはさほど珍しくはありませんが、カメラで撮りたくなるほどの光景は年間を通じて数えるくらいです。今日はその中の一日と言えるでしょう。
自身も趣味でカメラ(デジタル一眼)を少々かじっているので出勤途中で立山が綺麗に見えたため川の護岸から撮影をしたかったのですが時間がなかったのでとりあえず店の屋上から撮影してみました。電線等が邪魔ですが雪に覆われた立山が美しいです。
今後5月くらいまでは雪山と平地のコントラストが綺麗に見える日があることでしょう。

このところだいぶ雪も融けて市街地では路肩以外にはほとんどありませんが、田んぼや河川敷はまだまだ積雪も多く長靴でも歩行は困難です。ただ今後は大雪になるような降雪もないようなので来月には活動も再開できそうです。
この仕事を始めて13年経ちますが今年ほど長期間フィールドに入れないのは初めてです。これだけ長く山に入れないとストレスも溜まりますがその分春には楽しもうと思っています。
材探しに材割り、そして春は山菜の季節なので今から楽しみです。



さて話は全く変わってプライベートなことですが、先月ケータイを機種変しました。使用しているキャリアはソフトバンクなのでiphoneかandroidのスマートフォンにしようと迷いましたが最新機種の003SHにしました。
人気の機種でシャープ製ということもあり安心していたのですが、これがとんでもない代物でした。
初期型なのである程度の不具合や使い辛さは覚悟していたのですが、ある程度どころではなく不具合やエラーの嵐です。購入してから今日まで不具合がない日がないくらいです。それも携帯電話の根幹である通話に関する不具合が多すぎです。

症状としては、電話がかからない、着信しない、着信通知がすぐ表示されない、発信が切れない、通話中切れる、雑音が入る、通話後勝手にロックされる、フリーズする、音質が最悪、3Gと比べて電波状態が悪い、その他通話以外の機能に関してはまだあります。
不具合がある度にショップやサポートセンターにクレーマーかと思われるくらい問合せをしていますが、改善されるような返答は一切ありません。中でも一番腹が立ったのは、この機種に関してはネット等のクチコミでもかなり多くの不具合が報告されているにも関わらずショップやキャリアであるソフトバンクでそれを全く把握していないということです。
本当に把握していないのならはっきり言って職務怠慢だし、それともあえて知らない振りをしているのか…。

ここまで不具合が多いと日常生活においても不便が生じるので再度機種変を希望したら違約金(本体代の月賦の上乗せ)が生じるとのこと。こちら側の都合だけで言っているわけではないのに誠意のある対応は一切ありませんでした。
不具合なら修理に出せと言われますがその時にはセーブできないデータは全て吹っ飛ぶし修理に出しても直るかどうかはわからないという返答。
仕方なく未だに使っていますがこれを2年間使っていられるか不安です。アップデートで改善されるのを願うしかありません。

ソフトバンク関係の方が見ていたらいい気はしないかもしれませんが自身はそれ以上に不快な思いをしているのであえてこの場で発信させてもらいます。
この機種の購入を考えている方がいたら購入を考え直すか不具合が少なくなるまで待った方が無難でしょう。
もっともこの機種を使っているショップの方は不具合はないと言っていたので自身の端末だけが悪いのかもしれませんが、同時に購入した家内の端末も同様の不具合が発生しています。

個人的な愚痴になってしまいましたが他にネタがないので書いてみました。

P.S. カタログ等には書いてないのですが、Sメールで個別に着信音が設定できないことも事前には分かりませんでした。(Gメールでは設定可能)
2011年01月29日


前回の店長日記で大雪、大雪とメディアで報道される割には当地では言うほど積雪がなく違和感がある旨を伝えましたが、そんなことを書いたばっかりにその翌日からほぼ毎日のように雪が降り続け、市街地でも積雪は60cmを超えてまだ増えそうな感じです(31日で約80cm)。
昨年のように1回1回の降雪量は多くないものの地味に増え続け気がついたら去年並みに積もっていました。おかげで毎日のように店の前と自宅の駐車場の雪かきばかりでうんざりしてきました。まとめて降ってくれれば1回の雪かきで済むものを…。

そして先日も気温が低く雪が比較的多く積もった日の開店時間前に店に行くと店内が異様に寒くなっていました。店は業務用エアコンで24時間温度管理をしているはずなのでおかしいな?と思い温度を確認すると15℃を切っています。
すぐに生体にダメージがある気温ではありませんが長時間に及ぶと何らかの影響が懸念されます。あわててエアコンを確認すると余熱・除霜運転中の表示になっています。それにしても店内の気温がここまで下がるのは異常だと思い室外機に問題があるかと確認しましたが特に雪に埋もれているわけでもなく氷も付着していません。
しばらく様子を見てましたが1時間以上経っても運転が再開されないのでこれは間違いなくトラブルだと思いメーカーに修理の依頼をしました。が、すぐには来れないので翌日になるとのことで救急措置として自宅からファンヒーターを持ち込みました。しかし家庭用では暖房能力が追いつかず20℃をキープするのがやっとです。
それよりも問題なのは石油ファンヒーターは3時間で運転が自動的に止まるということです。継続運転するには3時間ごとに延長ボタンを押さなくてはいけません。
というわけでその日から店に泊り込みになりました。翌日にはメーカーが点検にきましたがコンプレッサーの破損でガスが抜けているとのことでコンプレッサーごと交換が必要らしく見積もりを出した上で正式に修理の受注ということらしく修理は依頼したものの修理日は未だ分からず今日現在店での生活が続いています…。
空調設備は虫屋にとってはライフラインなので復旧まで時間がかかることと想定外の出費には閉口します。

どっちにしろ外は雪でしばらくは野外の材割りや材探しも行けそうにないので店長日記のネタもなくなかなかUPもできません。
そんな中、店内での作業をしていたところ棚の奥から材飼育をしていた富山県産オオクワガタの幼虫を2ケース発見しました。菌糸ビン飼育で累代が進むと本来の形が崩れる可能性があるためあえて材飼育にした幼虫です。日付を見ると‘09.11月に2齢で投入とあります。ケースの外からは何の変化もありませんが、もう1年2ヶ月経過しているので羽化しているか落ちているかのどちらかだろうと思いセットをばらしてみました。


材を取り出して少し力を加えると材はすぐに割れて食痕と共に幼虫が現れました。


投入時には大ケースにちょうど入るくらいの大きさのやや堅めのブナ材を使用したのですがさすがにこれだけ期間があったのと食痕で簡単に崩せるくらいです。
通常、菌糸ビン飼育でこれだけの期間幼虫でいるとセミ化して表皮が硬くなったり状態が悪くなったりするものですが、ずっと温度をかけていた割には自然に近い材飼育のせいか幼虫はプリプリで表皮もまだツヤがあり状態は良好でした。



ただ幼虫を取り出してみるとその部分は綺麗に固められていて(↑画像)今すぐにではないものの蛹室を作るところだったのかもしれません。
だとしたら割るのがもう少し遅かったら前蛹になっていてヤバかったかもしれません。新しい材に投入すれば間もなく蛹化するでしょう。というわけで慌てて新しいブナ材を用意して投入しました(↓)。


さすがに自称、材専門店を名乗っているだけにこういうときには材に困ることはありません。投入した天然ブナ材をケースにカワラマットで埋め込み完了です。


あとは羽化を待って初夏頃に再度割り出しの予定です。

さて、1セットばらしたのでもう1つも確認すると、


こちらも同じようにまだ幼虫でした。
ちなみに2頭とも2齢時にオスであることを確認していたので体重を計ってみると2頭とも17gでした。材飼育ならこんなものでしょう。


2頭目も新たな材にセットして完了。無事に羽化しますように。

話は変わって当店で扱っている信玄血統ですが昨年10月に割り出した幼虫の中で菌糸ビン(830ml)1本、3ヶ月余りで33gというオスの幼虫が出ました。
昨年羽化させた83mmの成虫は幼虫時に1本目で32gだったのでそれを上回る大きさで期待してしまいます。2本目は1500mlボトルに投入して加温していない場所(5~10℃)に保管しました。
この血統の幼虫を購入されたお客様も冬季はなるべく温度を下げて保管してください。でないと大きくなってもセミ化して羽化しない可能性があります。
ちなみにメスでは1本で18gというのがいました。55mmUPを狙いたいです。
2011年01月12日


年が明けて最初の店長日記になります。
今年も富山のクワ貧をよろしくお願いいたします。

さて、昨年クリスマス辺りから断続的に寒波が来襲しており局地的に大雪になっているところもあるようです。自身も年末に帰省の際、雪の影響か列車が遅れ乗り継ぎの上越新幹線に間に合わず別の列車に変更になりました。電車の中で年越しを迎えることにならずに幸いでした。
当地富山は雪は降っているもののクリスマスに30cmほど積雪して以来ほとんど積雪らしい積雪はありません。ニュースや天気予報で大雪の予報が出ているのを見てしらけています。はっきり言って暖冬の年よりも今のところ降雪量が少ないくらいです。先日も大雪の予報が出ていた翌日にはアメダスの計測値では積雪はゼロになっていました。

そんなわけでこれなら雪さえ降っていなければ山間部以外なら採集可能だろうと思い今年最初の材割り採集に昨年情報を得たオオクワポイントに行ってきました。
さすがに平地よりは標高が高い山地なので斜面に入山するのは無理だけど河川敷周辺なら歩行可能だと予想していました。

予想通り道中は雪はあるもののせいぜい10~15cm程度で除雪していない農道や林道でも四駆でラッセルしながら進入すれば何とかなるくらいでした。
これなら楽勝だと思いながらポイントの河川を上流に向かっていくと、
上信越のJR飯山線沿いでは一里一尺という言葉があって1里進むと雪が1尺(30cm)増えるということを表していますが、ここはそれを超越していました。


上流に向かって走っていると見る間に周りの雪が増えて行きます。幹線道路から8kmほど上流へ上がったポイント入り口辺りですでに積雪は1mオーバーです(↑画像)。工事車両が通るため道こそ除雪してありましたが道以外には踏み入ることすら不可能です。

完全になめてました・・・。

呆然としながら車を進めていると路肩に停車している車の傍らでこちらを見ている人がいます。誰だろうと良く見ると知人で猛禽類の研究者として全国でも著名なO氏でした。O氏は自身の研究の傍らオオクワガタの採集を趣味で行っており色々な情報を提供してくれます。私なんかよりはるかに山の情報に長けています。
挨拶をして、氏は自身の研究調査に来ているとのことでしたがお互いにこんな時期にこんな所に来ていることに驚きました。

自身はとっととその場所をあきらめて下流域での材割りと材探しに目的を変更しました。
かなり下流まで下りてきた辺りでやっと積雪も長靴で歩けるくらいになりましたが河川敷は足場が悪く歩きにくいため道路沿いを見ながら走っていると横のちょっとした斜面に立ち枯れや倒木が目に入りました。
それもエノキです。降雪前は下草で見つけることは難しいので雪がある中あえて来るのも悪いことばかりではありません。

早速車を道端に停めて斜面に入りました。


↑最初に目に入ったのは立ち枯れて間もないエノキに着生していたコフキサルノコシカケでした。サルノコシカケ自体ある意味珍しく(自身はそうでもない)縁起物なのでありがたく採取させていただきました。



周辺にはチャミダレアミタケ?と思われるキノコが着生したエノキのカワラ材の倒木が何本か転がっています。


なかなか良さげな感じだったので集めてみて(↑)産卵材にするために裁断してみたところ残念ながらすでに食痕だらけで食痕がないものはまだ腐朽が若く堅いです。
仕方なく材割りしてみると結構幼虫が出てきました。↓


ただここはオオクワのポイントからは相当離れているためオオクワが出る可能性は低く、また河川敷ならまだしも道を挟んだ斜面なのでヒラタが出る確率も高くありません。
案の定、コクワやスジクワがほとんどだったので数頭を除いてリリースしてきました。
本当は河川敷でヒラタの幼虫の材割りとヤナギのカワラ材を探したかったのですが、次回雪が少なくなるまで持ち越しにしてこの日は終了しました。

話は変わりますが先日、夏のライトトラップ用の灯火セットを入手しました。↓


見て分かる方もいると思いますが通常の水銀灯のセットではなく車のヘッドライトでもお馴染みのHIDライトです。
35Wのバーナーなのでさすがに400Wクラスの水銀灯の光量には及びませんがサブとしてなら十分です。また発電機等の煩わしい装備も不要でシガーソケットに繋げればOKです(画像の設備はACアダプターがあるので発電機でも併用可です)。気が向いたときにパッと出掛けて行うにはこれだけでも可能です。
本来なら55Wが欲しかったのですがバラストが壊れやすいとか車のバッテリーを消耗するとのリスクから35Wで我慢しました。ただ夏までにはさらに35wをあと2灯追加しようと思っています。水銀灯と違い設備も簡単で価格も安価で済むので入門者にもオススメの装備です。
参考までにシガーソケットに接続するHIDライトはオークション等で簡単に入手できます。
今から夏の灯火採集が楽しみです。
2010年12月30日
2010年も皆様にご愛顧いただきありがとうございました。
店長日記もこれが今年最後の更新になります。
残念ながら当地は雪が積もってしまい野外採集は前回の更新以来行けなくなってしまいました。当店では毎年大晦日に仲間内で恒例の材割り採集(県内外にて)を行っているのですが今年は中止となりました。
また新年も採集が再開でき次第店長日記にて報告していきます。

さて、もう1年が終わろうとしています。皆様にとってどんな1年でしたでしょうか?
自身は今年はプライベートにおいては結構変化がありました。
「富山のクワ貧」としてはHPを数年ぶりに再開してちょうど1年が経ちます。ほとんど店長日記の更新でブログ化しており商品が充実しておりませんが、お客様からはいつも店長日記を読んでいただいているとの声を戴き感謝しております。
また同時期に出品を始めたビッダーズにおきましても多数のご利用をいただきこの場を借りて御礼申し上げます。
ただ1年を通して生体を出品したのは1回のみで他は全てカワラ材及びマットなのでオークション利用者からは材専門店と思われているかもしれませんが、店舗にはちゃんと生体もあります。(^^ゞ
2011年にはオークションはともかくHPにはそれなりに生体もUPできるよう努力いたします。

話は変わって今年の大きな出来事と言えば当店ではトップページにも紹介している国産オオクワガタ♂の83mmが羽化したことでしょうか。今まで大型個体にはあまり目を向けなかったのですがこれによってだいぶ指向も変わってきました。新年も引き続き力を入れてブリードに励みたいと思います。
個人的に一番印象に残っているのは以前ここでも報告しましたが県内在住のN氏による富山県産オオクワの複数のワイルド個体の採集でしょう。地元のオオクワの採集及び生態の解明は自身が最も力を注いでいるライフワークで大きな情報提供となりました。詳細は昆虫フィールドにて関連記事を連載中ですので機会があればご覧下さい。
その中でも衝撃的な情報があったのですがそれに関しましては昆虫フィールドの次号(4月発売)の記事のネタにするため今はまだご報告ができません。発売後に改めて紹介いたします。

そのN氏から以前提供された別の情報(生体)を今年最後に報告いたします。
それはヒラタクワガタです。
ヒラタクワガタ自体は当地では珍しくありませんが↓画像をご覧下さい。


なんと71.5mmという大型個体です。
過去には年に数頭レベルで70mmUPが採れた時代もありますが現在では新聞のローカル版のニュースになってもおかしくない大型個体です。
当人はオオクワガタ採集をするつもりで偶然灯下にて発見した個体です。
当人は大型であるという認識はなく、採れた当初妙なヒラタクワガタが採れたという情報だけ聞いていたのですが先日その個体も当店に供与いただき見た瞬間にそのサイズに「こんな大型のワイルドがまだ生息しているんだ!」と驚きました。
ところがN氏はサイズよりも形が妙だと言うので良く見ると、


↑全体の画像ですがわかりますか?
これではちょっと分かりにくいので拡大してみましょう。↓


大顎の内歯を良く見てください。本来本土ヒラタは基部に一番大きな内歯がありその上部に小さなギザギザの内歯がノコギリのように表れます。しかしこの個体はこのサイズにも関わらず小さな内歯がほとんど見られません。また先端にあるはずの返しの部分もほとんどありません。
参考までにお客様が羽化させた当店のブリードギネス個体(同じ71.5mm)の画像を載せますので比較してみてください。↓


それらの原因として一般的には自然下において磨耗したことが考えられますが一番大きな基部の内歯が磨耗していない、及び顎の先端も磨耗しておらずツクツクに尖った状態であるという矛盾が生じます。
そのことから推測するに何らかの羽化不全、もしくは突然変異と推測できます。
気になるのは頭楯も少し違うような気がします。頭楯が違うということになると亜種もしくはハイブリッド(雑種)ということも考えられますがそのことは物議を醸すことになるのでここでは触れないでおきます。もし当地のヒラタクワガタにおける地域変異だとしたら大きな発見ですがその可能性は低いでしょう。

自身が最も興味を持ったのは採集された場所で、そこはN氏が今年オオクワガタを採集した地点から極端に離れていないということです。
今までの調査で当地ではオオクワガタとヒラタクワガタの生息においてクロスオーバーしている地域は少なく、仮に重なっていたとしてもお互いに競合する(当地においてはヒラタが優位)と思われるのでその様な場所でこれだけ大きなワイルド個体が採れたということが今後のオオクワガタの調査においても非常に有益な情報でした。

今年はN氏により非常に貴重な情報をいただき実りの大きな1年でしたが来季は自身が皆様に成果を報告できるようがんばります。

それでは皆様も良い年をお迎え下さい。
2010年12月22日


気がつくともう年の瀬ですね。平地にも雪が下りてきて初雪も観測されました。
ただ12月は例年より寒いという当初の予報とは裏腹に実際は遅い冬の訪れで、もう年末だということに違和感を感じます。ただ本格的に雪が降れば当然山はおろか平地でも思うように採集に行けなくなるので今のうちに行っておこうとということで前回の日記から1週間余りで3回ほど採集に行ってきました。一回一回を日記に載せることができなかったのでまとめて書きます。

12日と19日ですがこの日は知人のN氏とエノキ材の採取と商品にもUPしましたノコギリクワガタの幼虫を採集しに行きました。目当てのエノキ材の状態が今ひとつだったので結局大径の部分が1カットと枝が2本ほどの収穫でした。



↑以前N氏が見つけたエノキ材でシハイタケ菌の廻りを早めるために1年前に樹幹の基部の周縁に切れ目を入れたのですが、そこに天然のエノキタケが発生していました。エノキに生えたエノキタケです。1食分に満たないので採取はしませんでした。
↓別のエノキの立ち枯れの根元に生えていたマンネンタケ(霊芝)。天然の霊芝は滅多に見つからないのでもちろん採取してきましたが材はまだ腐朽が若く来年以降に持越しです。


このポイントも数年にわたって来ているため新たなエノキ材も見つからないので次はノコギリクワガタの幼虫採集です。これも昨年採集した材を残してあるのでその材を割れば間違いなく見つかるでしょう。



↑これは後日19日に撮影したノコギリクワガタの幼虫を材割り採集したアカメガシワのカワラ材です。霜が降りて白っぽくなったカワラタケがまるで花が咲いているようです。この材の根部で幼虫を採取しました。樹幹部の一部は良好な腐朽具合で上質な産卵材として持ち帰ってきました。アカメガシワは材質が柔らかく心材部がないためあらゆるクワガタに使用可です。

↓上の画像のカワラ材の根部を割ったところです。ノコギリクワガタの幼虫がキンタロウ飴のように入っています。このポイントは河川敷近くでヒラタクワガタの多いのですが同じ根食いのヒラタクワガタの幼虫はこの材には1頭も確認できません。材によっては混在することもあるのですが何故この材にいないのか不思議です。






↑19日に先ほどのアカメガシワのカワラ材の近くにあったヤナギ(切り株)のカワラ材から見つけた3齢幼虫(左画像)。ここもオオクワガタのポイントとオーバーラップしているので一瞬期待しましたがおそらくヒラタクワガタと思われます。右は切り株を根ごと倒したら下部より現れたカブトムシの幼虫。10頭余りが出てきました。



帰り際に見つけたヒラタケ。まだ気温が低く表面に氷が張っています。別名で寒タケと言われるだけあってヒラタケは他のキノコが採れない冬に新鮮で大型なものが多く採れます。もちろん晩ご飯用にいただいて帰りました。

翌日20日は前日の晩からの雨が昼前でやんだのでせっかくの定休日なので昼からですが、今年最後のつもりで利賀方面に行きました。10日に行った時で雪のために入山不可だったためにそれより少し低いところに行ったのですが、特に目的もなかったので前回見つけたポイントでナメコでも採ろうと伺うとさすがに積雪している中では新たな幼菌は成長しておらず今季のナメコも終わったのを確認しました。今季は大漁だったので満足ですが残りがまだないかとウロウロしていると木の根元を大きく掘り起こした跡がありました(↓画像)。


雪が積もっているのに誰か山芋でも掘ったのかと思い周りの雪を見ると人のものではない大型の足跡が…。
まだ冬眠していないようですね、クマは。足跡と掘った土が雪上にかき上げられたばかりだったので朝にでも餌を探して掘ったのでしょう。

早々に場所を移動して何かしらいい材割りポイントはないものかと物色していたのですが、倒木はたまにみつかるものの堅い材ばかりでそれでも半ばやけくそで材を割っていると何とか水分は多目ながら倒木の裏側から食痕を見つけることが出来ました(↓左画像)。裏側なので思うように割れなかったのですが3頭の幼虫を採集しました。1頭はスジクワだったのでリリースして未同定の2頭を持ち帰り、楽しみのためにあえて詳しく同定せずにブリードすることにしました(↓右画像)。


この後、歩き回るものの藪と雪で歩きにくいので杉林に入ろうとすると目の前に突然出てきたのは久しぶりのカモシカです(↓)。今年最後の挨拶でもしにきたのでしょう。


カモシカの機嫌を損ねたくはないので仕方なく進路をカモシカに譲り横に逸れようと歩き出すと足元の倒木に、昨日に引き続き二日連続でヒラタケを見つけました。カモシカが教えてくれたのだと思いありがたく採取させていただきました。
2日で2kgほどのヒラタケが採れたので晩はヒラタケのキノコ鍋でおいしく頂きました。大型のものもあったのでヒラタケだけで満腹になりました。


結局今回もキノコが主役の日記になってしまいました。
この後は寒波が来るという天気予報から考えると採集は厳しいかもしれませんが年内に行けるようであればまた報告いたします。
2010年12月10日


いよいよ本格的な冬到来ですね。
先日の一時的な寒気で平地では初雪にならなかったものの山間部では積雪となりました。昨晩より気象庁のアメダスのデータとにらめっこをしてたいして積もっていないだろうと予測して県内の利賀方面に行ってきました。
予想がハズレて標高400m辺りから思いっきり積もってました。おまけに除雪は入っているものの路面はアイスバーンだし…。とりあえず利賀付近で昨晩からの新雪が積もった山がとても綺麗だったので写真に収めてみました。

今日の目的は赤枯れマットの素材を採取することとミヤマクワガタの幼虫の材割り採集です。
途中から雪が積もっていたので覚悟はしていたのですが案の定、目当ての赤枯れ材は雪に埋まってました。


確か昨年も12月に1m近い積雪を掘り起こして採取した記憶があります。少し前に来れば良かったのになんで毎年同じことを繰り返しているんだろう…と反省しながら着いてみると幸いそんなにひどい積雪ではないので雪をはらってから採取しました(↑画像)。これで雪解けまでは採取不可能です。
とりあえず必要量は確保したので次はミヤマクワガタの幼虫の材割りにブナの雑木林を目指して車を走らせると林道に入ったところで除雪が入っておらず、おまけに積雪も20~30cmほどあるため(↓画像)自身の四駆でも無理と判断して断念!先日脱輪しているだけに慎重になりました。


となるとこの付近は全て入山不可ということになるので仕方なくナメコでも採って行こうと先月も来たとっておきのナメコ材を見に行きました。
ここも道路からは徒歩で行かなければ行けないのでこれ以上雪が積もればアウトです。


到着すると相変わらず豊作のナメコが迎えてくれました(左上画像)。ナメコのいい所は1回だけでなく時期をずらして何回も発生してくれるのでタイミングが合えば常に新鮮なキノコが採れるということです。画像内の右側の幹には時期が過ぎて萎れたナメコが確認できますが手前側には新鮮なナメコが生えています。
ただ先日来の雨と雪で痛んでいるものも多かったのですがめくれ上がった樹皮の内側に状態の良いナメコを見つけることができました(右上画像)。
今日はナメコ以外にもこの木でムキタケとヒラタケも見つけたのですが残念ながら高い位置で採れませんでした。

また樹皮の剥がれたところにはクワガタの産卵痕も確認できましたが、お気に入りのキノコの発生木なので材割りはせずに温存しておきます(下画像)。ここもオオクワガタのポイントなのでもしかしたらという可能性はありますが毎年ナメコが採れるという魅力には勝てません。山の神様の恵みをむげにすればオオクワガタも採れなくなるでしょう。


ナメコも採ったのでとりあえず帰途につき、途中の少し標高を下がったポイントに寄ってそこでミヤマクワガタの幼虫を探してみることに。
昨年もそこで採っているので行って見たのですがあいにく結果は芳しくなく、割る材を探してウロウロしているとそこらじゅうにナメコの発生した立ち枯れを発見。
今採ってきたばかりですがここのナメコの方が新鮮なので改めて採取して結局この日も3kgほど収穫しました。せっかく採れたのを無駄にするわけには行かないので嫁の実家とナメコ好きの友人におすそ分けして、残りはたまには親孝行をと思い県外の自分の両親に送ることにしました。
ネットでは天然ナメコは300gで¥1,800ほどで販売されているので1kgほど送ったのでお歳暮代わりにちょうど良かったです。
2010年12月03日


最近は徐々に冬らしくなってきましたね。当地でも暖かい日と寒い日が交互に訪れるようになり時雨れる日も多くなりました。
先週からは子供の体調が良くないのと自身も保育所でもらってきたのかノロと思われるような感染性の胃腸炎になったり体調が良ければ天気が荒れたりとなかなか山に行く機会に恵まれませんでした。これからはノロやインフルエンザがますます流行る季節ですので皆さんも気をつけてください。

さて先日やっと短時間ですが時間を見つけてオオクワポイントに材割りに出掛けました。


この日は穏やかな天気で最高気温も平地で17℃と予想されていたのですが、さすがに山間部は冷え込み日陰では9時を過ぎても路面が凍結しており周りの落ち葉にも霜が降りた状態でした(画像左上)。遠くの尾根を見ても(画像右上)だいぶ下まで雪が下りてきており次の寒波ではこの辺りも雪に覆われるでしょう。これでも今年は例年よりもだいぶ遅いようです。場合によってはここに来るのも今季ラストになるかもしれません…。

その前にもう一度見納めに夏にオオクワが採れたポイントを訪れました。


左上が現在の様子です。遠目には木々の葉も落ち下草もだいぶ少なくなっているように見えますが実際行って見ると背の高い下草に阻まれて進むこともできないし視界も全くないです。仕方なく少し移動した場所で斜面に突入を試みましたが右上の画像のようにこの辺り一体は地面のすぐ下が岩盤で露出している部分では崩落しやすいので登るのに危険を伴ないます。また土壌が豊かではないため木々も杉以外は大木が少なく倒木もほとんど見つからないような状態です。
材割りするような材を見つけられずここでは下の画像のカワラ材を見つけただけでした。


チャカイガラタケが発生した朽ち木で他にもいくつか産卵材に適した朽ち木を見つけることはできましたが、いかんせん足場が悪く片手で抱えられる大きさの材を運ぶのが精一杯でした。

幼虫が採れることもなく帰りに数十年放置されて車が進入できなくなっている林道を徒歩で上がってみました。昔は舗装されていた部分もあるようですが今は剥がれて土砂も流出してわだちがひどく四駆でも走れません。しばらく行くと道が獣道のようになりましたがそれでも徒歩で進みました。


谷沿いの急斜面の中腹に比較的大径のサワグルミの倒木(画像左上)を見つけてなんとかよじ登って材割りを試みたのですが残念ながらかなり堅かったため根際から1頭の幼虫を採取するのがやっとでした。材全体を調べたかったのですが右上の画像の通りかなりの急斜面で滑ると20~30m下の谷に落ちるのであきらめました。

下の画像がその2齢幼虫で実物は画像よりも頭が赤いのでおそらくはノコギリだとは思いますが、過去にも1頭しか採れなかった幼虫がオオクワだったこともあるので期待せずにブリードしてみます。
ほんとにここでの材割りは難しくコクワの幼虫すら恋しくなるようなポイントです。

2010年11月23日


さて、紅葉もそろそろ山地では終わり冬の訪れを感じさせる景色になってきました。毎週のようにブナ材採集に行っていた山もほとんどのポイントで冬季閉鎖のため入山不可能になりました。これからは専ら平地でのエノキ材探しとオオクワポイントでの材割りがメインになります。
というわけで13日(土)に午前中だけですがオオクワのポイントに材割りに行ってきました。時間がないのでどちらかというと材割りをするポイントを探すのが目的でまだ攻めていない林道に進入しました。そこも間違いなくオオクワの生息エリア内なのですが、やはり割るような適当な材が見当たりません。いいかげんにあきらめてUターンして引き返してきたのですが片側が結構な崖なので慎重に運転するため周りの景色まで目に入りません。やっと田んぼがあるところまで下りてきてホッとして周りの雑木林を見ながら運転していると突然衝撃と共に車が傾きました。
……側溝に脱輪しました。おまけに片側2輪とも。
かなり深い側溝だったので自力での脱出は無理でおまけに携帯電話は圏外だったので仕方なく幹線道路まで歩いて下りてJAFに救援を頼みました。余計な出費はかかるし店の開店も2時間遅刻しました。
その数日後、今度はプライベートでスピード違反で捕まりました…。ろくなことがないので1週間は山に行かず自粛していました。
そして今週の日曜日再び午前中だけですがリベンジに。


↑の画像は先日脱輪した場所の近くです。見た目は良さげな雑木林ですがやはり割るような材は見つかりません。おまけに地盤は崩れやすい岩なので登るのもちょっと危険です。それでもしばらく上がったところで


倒木に発生したヒラタケを見つけました。大きなもので手のひらくらいあり、まさに採り頃のヒラタケです。「香りマツタケ味シメジ」(この場合のシメジはホンシメジという説もあります。)と言うだけあって天然のヒラタケはどんな料理にも合う絶品です。スーパー等では売っていない大きなものはぜひバターソテーで食べたいものです。右の画像は嫁が調理した物でバターソテーしたヒラタケにニンニクとタマネギをオリーブオイルとしょう油で炒めたソースをかけたものです。ぜひ試してみてください。

自身はキノコが採れるとその日はそれで満足なのですが、時間があったので他の場所もとりあえず見てみることに。


↑ 川の対岸で見つけたポイントです。見た目には日当たりもよく良さそうな場所ですがいざ中に入るとやはり適当な朽ち木はほとんどありません。樹種はさっきの場所もここもほとんどがサワグルミです。コナラが少ないのはやはり川沿いならではの環境でしょう。

斜面を一通り歩いてみてやっと見つけた地面に半分埋まっている倒木を割ってみると、


やっとノコギリと思われる幼虫を2頭見つけました。これだけ探してノコの幼虫が1頭だけではモチベーションが上がらず終了。予想通りここのオオクワポイントの材割りはかなり難攻しそうです。

帰り際に以前見つけておいたコナラのカワラ材を再度見に行きました。


見事にシハイタケが全面に発生しています。画像はほんの一部分で1本の倒木丸ごとシハイタケが生えています。いかにも上質の天然カワラ材に見えますが実際切ってみると心材部が多くて使えません。おまけに細い枝の部分も使えるところはありませんでした。見た目と違って極上のカワラ材は希少なんです。
2010年11月12日


↑の画像は当HPのトップページの背景画像になっているブナ林の秋バージョンです。
先週も言いましたが今年の紅葉はきれいで毎日見ていても飽きません。3週連続、この秋5回目の材探しの訪問ですが、ここも入山できるのは今週限りで来週からは長い冬季閉鎖になるので今季最後の訪問を紅葉と共に楽しんできました。と言う訳で他にも紹介しましょう。

↓は上の画像の場所からやや標高を上がったところです。


陽が昇って間もない時間で陽が当たって明るい新雪に覆われた山とまだちょっと暗い手前の終わりに近い紅葉とのコントラストが見事でした。



左上はこの日見つけたヤキフタケがびっしり生えたブナの倒木。先週見つけたブナ材はこのキノコで腐朽した極上材だったのでこの日も期待したのですが写真の材はまだちょっと堅く若かったので来年以降に持越しです。
右上はミズナラの立ち枯れの根際に生えたクリタケ。癖のない味で人気のキノコですが今季はこのキノコと間違えて毒キノコを販売したとのニュースでもおなじみです。自身も初めての採取ですが見た目で確信を持てたので採ってきました。ただ帰宅して調べれば調べるほど不安になります。ニガクリタケ(毒)ではないことはわかるのですがコレラタケ(致死性の猛毒)との違いに100%の確信が持てません。自分の目を信じて食べましたが幸いおいしく食べれました。

さて、翌日は県内の大長谷に行ってきました。
もちろんこの日も材探しとキノコ採りです。


昨日の場所よりも標高はやや低いのですがこちらのブナ林は北側斜面のせいか紅葉はほとんど終わっています。ここも12日から通行止めになります。
ふと、思ったのですが過ぎ行く季節を惜しんで今をなるべく楽しもうと思うのは歳をとったせいなんですかね…。若い頃は夏と冬だけで春と秋はいらないくらいだったのですが。過ぎ行く季節よりも次に来る季節を先取りするくらいの勢いだったのですが今は過ぎていく季節に未練が残ります。
上の写真の風景を見て秋も終盤の切なさを感じました。次にここを訪れるのは新緑の季節だろうと思いながら山を下りて行くと、


標高800m以下(↑画像2枚)ではまだまだ紅葉の見ごろでなんか安心しました。この後、平地にも紅葉が下りて来る頃にはこの辺りは雪に覆われて大好きなブナ林には入れなくなります。
紅葉を見ながらナメコ採りのために利賀へと向かいました。一昨年見つけたポイントで昨年はちょっと採るのが遅かったので今年は少し早めに見に行くことにしました。


見事!タイミングばっちりでまさに採り頃のナメコです。右上の写真のナメコはまだ幼菌なので次回まで温存です。スーパーで売っているのと違い天然のナメコは傘が開いている方が美味です。この木だけで4kg近く採集できました。
材とナメコの収穫にホクホクになりながら帰途に寄った山の斜面で見つけた下の画像のキノコ、


杉の切り株に群生していたのですが、自身の知識ではこれがコレラタケの本命もしくはヒメアジロガサモドキ(毒)か!?
クワバラ、クワバラ…
2010年11月06日


↑どうですか?見事な紅葉でしょう!今週も先週と同じ場所にB氏とN氏と共に材探しに行ってきました。毎年ここには来ていますが新緑と紅葉は見事としか言いようがありません。しばし作業を忘れて見とれてしまいます。やはり今年は猛暑で最近急に冷え込んだため前評判通りきれいな紅葉です。
今週もこのスポットには多くの観光客が来ていましたが今回はキノコ採りよりも圧倒的にカメラ(本格的な一眼レフ)を持った紅葉目当ての人が多かったです。標高が高いため紅葉は今がピークでしょうね。これからは平地でも楽しめるでしょうが、自身は真っ赤なモミジよりも黄葉の多いブナ帯の紅葉が一番好きです。

さて、材は目当ての材がイマイチだったもののなんとか極上のブナ材をゲットすることが出来ました。ところで前に掲載した画像で判別不明だったキノコですが今回も撮ってきました。↓


今回はこのキノコが生えている材が使えないかどうかも確認したのですが残念ながらまだ堅い部分が多く採ってくるには尚早でした。ちなみにこのキノコはヤニタケであることがわかりました。図鑑の写真とは姿が違っていたので一つの資料だけでは判別がつかないことがキノコに関しては多々あります。調べてみると幼菌(若い子実体)時は可食で意外と珍味らしいです。ちょっと生長しすぎたようです。最初に見つけた時に採っておけば良かった…。



さて、左上の画像は前々回も紹介したツキヨタケがびっしりと生えたブナの立ち枯れですが今回近くに行って確認すると前回は全てツキヨタケだったのですが今回はほとんどムキタケに替わっています。遠目には変化に気付きません。まだ一部ツキヨタケも残っていますがムキタケは可食で美味しく、自身も好物なので混同しないように採ってきました。翌日キノコ鍋にしておいしく頂きました。
右は別の立ち枯れですがこちらもムキタケです。黄色く色付いた葉からの木漏れ日にキノコが輝いているのがとても印象的です。

ここも近日中には氷点下になる日が多くなります。キノコはまだ採れますがもうすぐ冬季閉鎖になるため訪れることはできなくなります。これからはもう少し標高の低い県内の山でムキタケとナメコ採りを楽しもうと思います。

材とキノコ採りもいいのですが、オオクワポイントに材割りにも忘れず行ってきました。


辛うじてボウズは避けられましたが採れたのはコクワと思われる幼虫が数頭だけでした。良い倒木はあるのですが周りの環境のせいかクワガタの生息は薄いみたいです。また新たな場所を見つけないといけないようです。


オオクワポイントにて見つけたキノコがびっしり生えた朽ち木です。このキノコはチャウロコタケですが見た目ほど材は朽ちておらずそのまま温存してきました。キノコは生えていても材として使えるかどうかは裁断してみないとわかりません。この材のようにいかにも、という材に限って結構ハズレが多いもんです。
2010年10月28日


今週は急に寒くなりましたね。紅葉の話題の前に雪の話題になっていました。だけど、この後は再び気温が上がり秋らしい過ごしやすい日が戻ってきそうです。自身は気温の変動のせいで風邪をひいてしまいひどくはないもののなかなか治りません。
ただ寒くなるのは悪いことばかりでなく自身にとっては材探しや材割りのしやすいシーズンの到来です(雪が降るまでの期間だけですが…)。
この一週間は休みの日も丸一日自由に使える日がなかったので午前中だけですが材割りに行ってきました。もちろん今季のオオクワポイントです。先週は割る材すら見つけることができなかったので今回からは枝分かれしている細かい林道も調べていくつもりです。
早速探し始めるもまだ下草が多く林床が見えないため見つかるのは木端やカチカチの堅い材ばかり…。



藪の中からやっと見つけた伐採して放置してあった材(↑画像)も状態は良くなくコクワとスジクワの幼虫が数頭採れただけでした。午前中だけだと一つの材を割っているとあっという間に時間が来てしまいます。あきらめムードで周りを見て歩くとクワガタは入っていないもののやたらと朽ち木に生えたキノコがあります。


↑のキノコですが最近やたらと見かけます。ナラタケ?じゃないかとは思うのですが、可食ですが自身は未食で似たようなかなりヤバイ毒キノコもあるので手を出せません。皆さんもキノコは必ず経験者に同定してもらってください。もちろん食べる食べないは自己責任です。
同じキノコばっかりですがふと目に入ったのは…ヒラタケじゃないですか!


まだシーズン始めなので小ぶりですが今季の初物です。ヒラタケは家族も喜んでたべるので晩ご飯のおかずにありがたく頂きました。材は幼虫が入っていそうに無かったのでまたヒラタケを採るためにも温存してきました。この日はヒラタケの収穫で終了。

2日後、この日も午前中だけですが同じ水系ですが地形図で目をつけていた別の林道沿いを調べに行きました。



早速出迎えてくれたのはサルの軍団です。総勢20頭以上はいます。最近ニュースではクマの出没ばかり取り上げられますが、サルの方が賢い分タチが悪く自身も過去に襲われかかった経験があるためにあまり近づきたくありません。なるべく距離を置こうと車を進めるとほどなくチェーンが張ってあり進入禁止に…。仕方なくそこからは徒歩で進みますが林道上にはあちこちにサルの糞が散らばっています。ここもサルのテリトリーのようです。サルの気配に注意を払いながら進むと横の斜面に良さげな倒木発見!


近づいて確認すると樹種はどうやらトチのようです。状態もかなり良いようですがかなり大きいのでこれを材割りしていると間違いなく時間がなくなるのでこれは次回以降の取り置きにして再び付近の散策です。
林道から横の斜面を登ってしばらく進むと遠目ではわかりませんでしたがかなり良い環境の雑木林が広がっていました(↓画像)。


トチが多いようですがケヤキやサワグルミやナラもあります。おまけに倒木や立ち枯れも多くあり材採りもできそうです。間違いなくここにはオオクワが生息しているという勘を持ちながらも時間がないためにこの日は少し手を付けただけで終了することに。

良い場所を見つけたと揚々と引き上げていくと道の上にサルの糞とは異なるさっきまで無かったはずの物体が…。


明らかにクマの糞です。それもつい今しがたしたばかりです。まるでここは俺の場所だと主張しているかのように道のど真ん中にしてあります。たぶん私が侵入したのを察知したのでしょうね。襲うつもりならその時点で襲うでしょうから警告なのでしょう。
ここはクマがいて当たり前の場所です。そこでクマが出たと騒いでもどうにもなりません。慢心したり極端に無礼なことをしたりしなければお互いに傷つくことはないと自身は信じています。
ただ、以前自身が見つけたオオクワのポイントでも地元の人がクマに襲われていたのでやはり用心は必要です。
2010年10月20日


今週は定休日ではなく日曜日の午前中に懇意にしているブリーダーのB氏と共に先週も行った岐阜県のポイントに行きました。目的は材採りです。
行楽日和の日曜日ということで入山者が多いことを予想して富山をまだ暗い朝5時に出発して現地に6時過ぎに到着しました。さあ、一番乗りだ!と思いきやすでに3組の入山者が来ていました…。一体何時に来ているのだろう?
この日の富山は最高気温が24℃とほぼ夏日の予想でしたがさすがに現地は1,000mを超える高地なので着いた時は2~3℃と寒いくらいでした。他の入山者が増えてくると材を採っていると好奇の目で見られるため早速材探しです。
先週採った残りと去年見つけて放置してあった材を集めてほどなくトランクが一杯になったのですがイマイチ満足できる質ではなかったのでさらに藪の中へと足を延ばしてみると…、ありました!極上のブナの倒木が!
持てる大きさにカットして運んだのですが、藪のせいで方向が分からなくなったりして体力的にかなりしんどかったです。はっきり言って一人だったら途中であきらめたかもしれません。先に積んでいた材を全部下ろして新たに採った材を積み直して予定終了です。

天気もよく若干時間が余ったので付近を散策することにしました。



キノコ採りの入山者が多くいましたが藪の中で今週も旬のブナハリタケを見つけることができました。画像のブナハリタケはお土産に採取させていただきました。



↑ブナの倒木の傍で見つけたホコリタケ。図鑑では可食とありますが触ると頭の穴から煙のように胞子が飛び出し食べる気になれないのでそのままスルー。幼菌のときが食べ頃なのかもしれません。



去年来た時に見つけた大径のブナの立ち枯れが見当たらないので記憶違いかと思って藪の中に進入すると倒木になっていました。画像の右下に見えるワイヤーで幹を固定してあったのですが全く役に立たなかったようです。太さ1mくらいあるのでこんなワイヤーで固定できると思う方が安易だと思うのですが…。



上の画像の根っこを材割りしてみました。立地と環境からヒメオオの幼虫が入っていると思われたのですがやはりブナの根は堅くてスジクワの幼虫を1頭割り出しただけでやめました。オオクワ狙いじゃないとモチベーションが上がりません…。



再び散策していると幹全体にびっしりキノコの生えたブナの立ち枯れが!キノコ自体はツキヨタケなので非食ですがツリガネタケとツキヨタケできれいに朽ちた材は産卵材としては涎ものなのですが如何せん手の付けようがないので眺めるだけです。



別のブナの倒木に生えていたキノコ。先週見た時は生えていなかったのですが5日間で生長したようです。ブナはたくさん見てきていますが何のキノコか同定できません…。ツガサルノコシカケかツリガネタケ(大型タイプ)の幼菌にも見えますが数が多くキノコも柔らかく帰って図鑑を見ても分かりませんでした。今度行ったらまた確認してみます。

その日は満足できるだけの材が採れたので翌日の定休日は材採りではなく夏以来となるオオクワの採集ポイントへ材割りの下見に出掛けました。一通り見たつもりですがやはり割るような目ぼしい材は見つからずに終了。
フラストレーションが溜まったので付近の杉林で見つけたキノコを採集。↓


知っている方も多いと思いますがスギヒラタケです。今まで自身で採集したものを食べたことはなかったのですが図鑑では可食だったので採ってきました。キノコ鍋にしようと自宅に持って帰ると嫁がネットで調べて毒キノコだと注意されました。
図鑑では確かに可食なのですが‘04年以降複数の死者が出ています。どうやら場所や個体によって毒があるようで食べている人は今でも当たり前に食べているみたいです。しかし、当たると急性脳症で死亡する例が多いので家族がある身としてはいくら自分だけが食べるにしても万一の事態は避けたいのでやむなく控えることにしました。
食べるのは自己責任ですがみなさんも注意してください。

今週も店長日記というよりほとんどキノコ日記になってしまいました…。
2010年10月13日


さて、ヒメオオ採集は前回で今季最後の予定だったのですが予想外にほぼ完売してしまったので急きょ再度採集に行きました。
さすがにもういないかと思っていたのですがここのところ気温が平年より高く平地で25℃前後の日が続いていたせいかまだいました。



しかし完全にシーズン終盤で見事に♂ばかりです。♂は8頭確認できましたが♀はわずかに1頭小さい個体が見つかっただけでした。♂2頭と♀を採集して今度こそ終了です。来年もたくさん発生しますように…。
と、その時誰もいないはずの林道で不気味な音が近づいてきました。車に乗って様子を見ていると目の前に現れたのはショベルカー!



なんでこんなとこを自走してるのか?
もちろん積載車が入れないからだろうが、ここから林道のふもとまで自走していくのだろうか?結構時間がかかるだろうに…。
と思いながらショベルカーが来た方向に向かっていくと、「なんてこった…。」道幅の狭い部分ではヒメオオの生息木のヤナギが踏み倒されている…。まあヤナギは生長が早いから来年にはすぐ別の木が伸びるでしょう。

次は先週見つけた岐阜県のブナ材のポイントへ。早く着かないとまた先週のように作業時間が短くなると思いながらもついつい途中で余計な道に入っていってしまいます。得てしてそういうときに良いポイントが見つかったりするのですが、この日は見つからず。ただ景色は良かったのでとりあえず写真をパチリ。



目的地には先週より1時間早く到着。ただしここからは徒歩です。今回は目当ての材を切り出して最低2往復はするつもりでした。
早速向かおうと歩き出すと前から先客のおじさんが二人降りてきました。見ると手にキノコの入ったコンビニ袋を持っています。
「キノコけ?」と声をかけると「うん、なんてキノコかわからんけど…。」というので「さ、ブナハリタケやわ。」と教えるとこちらをマジマジと見て「あんちゃん、プロの人かい?」と言われました。たしかにプロだけどキノコのプロではないのでその旨説明して先へと進みます。
やっと材の場所へ到着して材を手ノコで切っていると何やら物音が…!ハッと見ると今度は籠を担いだおじさんが二人やってきました。平日なのにどうもこの日は入山者が多くて落ち着かない。変に怪しまれないようにこちらから「コケ採りけ?」と声をかけると、
おじさん「おう?そうだけど…。」
私「何探しとんがけ?」
おじさん「ナラタケとブナハリタケかな。」
私「そいがけ、先週はまだあんまり出てなかったなぁ。」
おじさん「あんちゃんもキノコかい?」
私「なんやちゃ、コケじゃなてコケが生えとる材を探しとるがいちゃ。」
おじさん「……あんちゃんどこの人?」
どうも普通に富山弁で話したので面食らったようでした。
しばらく話をして再び材の裁断へ。



画像ではよくわからないかもしれませんが、今季見つけたブナの中では最高の逸材です。これは何としても持ち帰らねばと欲張って少し大きめにカットしました。大丈夫!なんとか持てるだろうと大きい袋に入れて担いで歩き出すと…腰が抜けそうです!おまけに小さくカットした材をリュックに詰めて背中ではなく腹側に背負っています。合計で50kgほどの材を担いで500mほどの道のりを30分近くかけて運びました。もう1回往復する気力は完全に無くなりました…。

続きはまた今度ということでせっかくだからキノコも採って行こうと再び山の中へ。
さすがに秋はキノコのシーズンなので多くのキノコが見つかります。ただ去年までと違って今年はブナハリタケの人気が高いようです。来る途中でも道端で車を止めて何袋もブナハリタケの入った袋を並べている採集者もいました。
林道や歩道沿いのブナハリタケは手の届く範囲は採りつくされていました。去年まではそんなに手を付けられていなかったのですが。
仕方なく道を外れケモノ道に進入すると何やら木の幹に機械のようなものが付いています。何だろうと思い近づくと「緑のなんとかプロジェクト」やら書いてあって突然フラッシュが光りました!どうも動物の自動感知カメラのようです。間抜けな顔を撮られてしまいました…。
それを避けるようにさらに藪へと入るとびっしりとキノコの生えた立ち枯れが!



残念なことに毒キノコのツキヨタケです。一見美味しそうですが…。参考までに見分け方を書いておきましょう。下の画像のようにキノコの基部の断面を調べて黒っぽいシミがあるのがツキヨタケです。これから季節が進むとヒラタケやムキタケに混じって生えることもあるので注意しましょう。






↑なんとか一袋分のブナハリタケを確保できました。今回のは先週のと違って傘も大きく新鮮でプリプリです。煮物やおでんにして食べたら最高です!
ちょうど日暮れになり本日は終了。
ちなみに↓はブナ林の林床に多く生えるベニテングタケで言うまでもなく毒キノコです。
手出し無用です。



追伸;
連日当地でもクマの出没がニュースになっています。
この日もブナハリタケを探す時は目視だけでなく独特の甘い匂いを頼りに嗅覚も使うのですが、明らかに2ヶ所で動物のマーキングもしくは体臭と思われる匂いを感知しました。これだけ強烈な臭いはカモシカかクマぐらいですが馴染みのあるカモシカのそれとは違いました。1ヶ所では近づいた時に藪の奥で動物が走り去って行きましたのでおそらくクマだったのでしょう。(当然自身は鈴をつけて声も出します。)
確かにクマは怖いですがニュースになるような危険を覚悟で人里に下りてくるクマと違い本来、山のクマは人を恐れるため好んで人を襲うことはありません。いくら空腹でも人を襲って食べることはないのです。もっとも食べ物を持っていればどうかわかりませんが…。
きちんとこちらの存在を認知させれば襲われることは少ないでしょう。ただしそれは昼間の話で夕方や夜間は逆にテリトリーに入ったのが分かると襲われることもありますので注意しましょう。
2010年10月07日


ついこの前まで夏だと思っていたらもう10月なんですね…。
よく考えたらブナ林へ入れるのもあと2ヶ月もなくなっていました。
クマじゃないですが冬になる前に材を取り貯めしておかないとなりません。今年は山の木の実が不作でクマが里に下りてきて例年になく目撃されているようですが、それと同様に今年の当店もブナの良材がなかなか見つからず他の樹種へ代替せざるを得ない状況です。
先週は幸い良いブナ材を見つけることができたので今週もそのポイントへ行きたかったのですが朝から雨模様であきらめました。
かと言って休みの日を無駄に過ごすわけにはいかないので近場のポイントへ行くことにしました。近くは近くでいつでも行けるという思いから逆になかなか行かないことが多いので良い機会です。
今回の目的はヤナギです。数年前に良さげな立ち枯れを数本見つけて取り置きしてあった材を回収しに行くつもりでした。よく行く河川敷なので何も考えずに行ったのですが着いてみると、あららら…道が雑草で埋まって無くなっています。強引に車で進入を試みたのですが10mくらいで断念しました。仕方なくカマを振り回して下草と格闘しながら歩いて進んでいくと、「あれ?木が無い…。」人の手が入った気配は無いのでどうやら川が増水した時に流されたようです。
もっと早く回収しておけば良かったと悔やんでも後の祭りです。ただこの辺りはヤナギは多く生えているので探せば新たな立ち枯れが見つかるだろうと少し離れた場所に移動したのですが…




ごらんのように繁茂した葛などの下草のせいで生木か朽ち木かの区別もできない有様です。もちろん雨も降っているので歩いて入るのは困難です。こんなところに夏の名残を感じました。やはり冬になって一回雪が積もって草が倒れてくれないと無理なようです。
とっととあきらめて次はかなり傾斜の急な斜面の林道を走っているとシハイタケがびっしりと生えたコナラの立ち枯れが!




おそらくカシナガの食害にあった立ち枯れでしょう。こんな感じの材は結構見つかるのですが見た目とは違って結構心材部がゴリゴリに残っていて使い物にならないことがほとんどです。確かめようにも斜面は崖に近く雨で足を滑らせたらそのまま崖下へさようならになりかねないのでこの日は見送りました。
結局何もないまま帰途へとつくと道の横には見慣れた「クマ出没!」の看板が…。普通にスルーしてふと右に目を向けると木の股の部分に「クマ!?」いや「ネコ?…」




野良猫が雨宿りをしていました。それにしてもクマよりも目つきの悪いネコでした。

話は変わって先週と今週に1回ずつ近くの小学校の授業の一環で2年生の生徒たちが店に見学に訪れました。仕事について色々質問されるのかなと思っていたら質問されたのは虫のことばかりでした。子供にしてみればビジネスのことなんかよりクワガタやカブトの方に興味があるのは当然ですね。とりあえず何らかの貢献ができたのであればそれでいいのですが…。



ちなみに当店は事情により小中学生は保護者同伴でないと入店禁止なので良い機会にはなったかもしれないですね。


追伸(10月10日)。後日見学に来た一の生徒から手書きのお礼の文集をいただきました。
同じ子供を持つ親として心が和む気遣いでした。ローカル店ならではの出来事ですね。



2010年09月29日


残暑云々と言ってましたが外は秋の気配ですね。
9月の連休はプライベートで終わってしまったので2週間ぶりに山に行ってきました。目的はヒメオオと材探し!ヒメオオはそろそろ発生も終わりなので今のうちに新しいポイントを見つける予定でまずはいつものポイントから。




ヤナギの葉もだいぶ黄色く色づいてきて秋を感じさせますが、まだヒメオオはいました。写真の個体は50mmオーバーでした。例年この時期は比較的大型の割合が高いのですが今年はそうでもないようです。しかし♀は産卵に行っているのか♂の割合が多くペアになっているのはやはり相対的に大きい♂が多いです。小型の♂が寂しく1頭で枝にとまっている姿を見ると秋の切なさを感じます。数こそそれなりに確認できましたがポイント全域ではなく限られたヤナギだけに集中していたので活動期ももう終わりに近いかもしれません。また来年会いましょう。


さていつものポイントに今季最後の挨拶を済ませて次は目星をつけてある岐阜のポイントへ。この場所から岐阜のそのポイントへ向かう林道は初めて通るので一応期待して見ていたのですが材の一つも見つからずでした。途中「この道は通行できるのか?」という場所もあるので4駆以外の普通車はさすがにためらうでしょう。
しかし思ったよりもスムースに抜けることが出来て目的地付近へ急ぎます。出発が遅くなったのですでに午後2時を回っており早く着かないと目的地に着いたとたんに日暮れになりかねません。


3時過ぎになんとか目的地付近へ。ここは材探しでは何回も訪れている場所なので周辺の景色はだいたい頭に入っています。と、ある場所でなんか違和感を感じて停車すると自身が御神木としていつも崇めていたミズナラの巨樹がない!慌てて周りを探すと道の反対側に倒れて切断された無残な姿が…。




↑左は本来御神木が立っていた場所。おそらく道路を塞ぐ状況で倒れたのでしょう、切断されて道路の横に転がっていました(右写真)。
↓は昨年の在りし日の御神木。



この周辺は当店のHP上部の背景にも使っている写真を撮影した場所です。また、この御神木は自身が執筆している昆虫フィールドの記事でも紹介した愛着のある巨樹でした。樹齢はおそらく200~300年くらいで道の上に被さるように立っていた姿は多くの観光客を感嘆させたことでしょう。倒れっぷりも見事でまさに大往生ですね。残念ではありましたが感慨もひとしおでした。


名残を惜しみながらも目的地へ向かうともう少しというところでチェーンが張ってあり進入不可…。しょうがなくそこからは徒歩にて向かうと途中でそそられるブナの朽ち木があちらこちらに!その誘惑に負けて手ノコで裁断してみるとこれがまた良いではないですか…。とりあえずキープして帰りに持って帰るつもりで先へ進むと今度は藪の中の倒木にキノコが…。




今年初のブナハリタケです。出始めでまだ小粒ですがこれは晩ゴハンのおかずに採らなければなりません。この場所は材やキノコ、山菜が豊かで時間があっという間に過ぎて行きます。
気がつくと周りは薄暗くなり始めとてもこれ以上進んでヒメオオの有無を確認している余裕と勇気はありません。いくら慣れてはいても一人きりで薄暗い山中を歩いているのは怖いです。結局さっきキープしたブナ材を担いで車まで戻って終了となりました。
というわけでこのポイントでのヒメオオ採集はまた来年に持越しです。去年も同じことを言っていたんですけどね…。

2010年09月16日


昆虫フィールドの原稿の執筆のためにしばらくこの日記も手つかずでした。
その間に外は猛暑も落ち着き急に秋っぽくなりましたね。例年なら秋めいてくると店の来店者も一段落して切ない気持ちになるのですが、今年は猛暑で十分に夏を満喫することができたので夏が去るのを惜しむという感じではないですね。やりたいことはまだまだあるのですが…。

やりたいことと言えばライトトラップもその一つ。今月に入ってからおそらく今季最後となるライトトラップをやって有終の美にしようとオオクワを狙ったのですが結果はボウズでした…。
↓画像


ちなみに先日オオクワを採集したことを紹介したN氏はこれよりも後の日にさらに♂1頭を採集したらしいです。やはり自身はライトトラップとの相性が良くないようなので秋以降材割りでがんばります!


さて、ヒメオオ採集ですがこちらはちょこちょこ行っているのですがやはり猛暑の影響か発生が遅れていたようです。この時期になってやっと個体数が増えてきました。例年よりも2週間くらいずれているような感じです。採れる数も増えたので小さい個体はリリースしているのですがどうも大型の割合が少なくなっている気がします。


↑例年ほどのピークは見られませんがヤナギの茎に♀の削った痕が目立つようになってきました。採集圧で減ったと思っていたので少し安心しました。ヒメオオ採集もあと2週間くらいですかね…。

そういえば先日ヒメオオ採集でいつもの山に行った時に見つけました。↓


クマの糞です。乾燥具合から1日くらい前のものだと思いますがやっぱり近くにいますね!今季はすでに2回遭遇してますし今年はブナが不作の年なので里山でも目撃数は増えてきているみたいです。この日も歩いていてクマと思われる臭いを感じました。

あまり藪に入るのは避けたかったのでヒメオオ採集も切り上げて林道の横で↓のものを採ってきました。何かわかりますか?


以前ちょっと書きましたが独活(ウド)の根っこです。
独活寄生湯という漢方薬の素材の一部に使われるもので神経痛やリウマチ、解熱や鎮痛作用、腰痛、冷え性等に効果があるらしく乾燥後粉砕して飲用します。サルノコシカケと共に自己用にします。独活は漢方では温性のものなので夏や発熱で身体が熱い時は使用を避けた方がいいです。いくら薬効があっても正しい使い方をしないと必ずしも効果は期待できないですが山にはキノコを始め薬になるものがたくさんあるので調べると面白いでしょう。
そろそろキノコのシーズンですね。
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