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2014年2月
店長日記:1
2014年02月23日


開店以来店頭やオークションでは商品として扱っていた天然エノキカワラ材ですが、先日HPでも正規の商品としてUPしたところ大変な好評を戴き注文が相次いだために今のところまだ在庫はありますがいつ欠品してもおかしくない状態になってきました。
やはり、W・ウッディやボーリンを始めとする柔らかめの材を好むレアな色虫に購入されるユーザーが大半を占めており同様の使用をお考えの方は早めのご注文をお勧めします。
現在も出来る範囲で採取をしており雪が解ければ本格的に探す予定ですが春以降のオンシーズンには不足することがほぼ確実と思われます。
ちなみにエノキ以外の樹種でも同等もしくはそれ以上の実績がある材が多々ありますのでその節はお気軽にお問い合わせ下さい。



さて、それでは店長日記ですが前回つらつら今季の天候の長期予報の精度や報道のあり方に対する批判を書いた直後の24日ですが、この先1ヶ月(2月)の中期予報(北陸地方)で先日までの寒冬予報から手のひらを返したかのように高温傾向にシフトした予報に変更されました。
気象協会の職員のコメントでも富山県では平年より高温傾向で推移し大雪の可能性はそれ以前の期間よりもかなり低くなったという旨の予報でしたが、またやってくれましたね…。

確かに1月下旬こそ平年よりもかなり高い気温で推移しましたが予報の対象となる2月に入ってからは特に立春を過ぎてからは真冬の気温で平年よりもかなり低く、今冬最も寒い期間となりました。
またニュース等でも大々的に取り上げられたので周知のことと思われますが、関東甲信越の記録的な大雪。
大雪というより豪雪レベルです。
山梨県甲府市では積雪値としても驚くほどの値ですが24時間の最大積雪量が114cmという雪国である当地の記録をも上回る想定外の降り方となりました。
さすがに南岸低気圧による太平洋側の降雪は中期的な予報で予想するのはほぼ不可能ですのでこれは致し方ありませんが、太平洋側で大雪のときは得てして日本海側ではほとんど降雪せず、積もってもわずかか雨になることも多いのですが今回は当地でも25cmの積雪を記録し、皮肉にも今冬の最深積雪となりました。
この数値は平年値の半分ほどですが、大雪はないと予想していてなおかつ南岸低気圧の予想外の積雪に完全に裏をかかれた間の悪い結果となりました。

また、自身だけでなく多方面からも批判が相次いでいるのが今回の大雪で犠牲者が複数出ており命にかかわる災害であったにもかかわらず大雪特別警報が発令されなかったことです。
これは災害規模となる事象が今後24時間以上に渡って継続するという条件を満たさなかったためと言われていますが、逆に言うと24時間に満たない短時間の激しいシビアウェザーには適用されないということになります。
短時間だからこそ想定外のことが起こる可能性が高いのだからその時に発令されない警報など本末転倒な気がしてなりません。
今後の条件の改正を願います。

上述のように比較的寒い日が多く多少雪が積もったもののそれでも当地にしてみれば記録的と言ってもいいくらいの少雪です(ただし山間部は平年並みに積雪しています)。






↑ 1月25日に撮影した市内神通川の河川敷に設けられた雪捨て場。
雪を圧雪するための重機も全く稼動せず錆び付きそうです。




↑ ちなみにこれは2年前の2月10日、富山で1m近くの積雪となったときの同じ場所の様子。捨てられた雪の高さは橋の橋脚とほぼ同じくらいに達し、これ以上の収納が不可となり閉鎖されました。
いかに今冬の雪が少ないかわかるでしょう。

さて、話は全く変わりますが雪が少なく外出にはもってこいなので定休日を利用して福井県の勝山市にある恐竜博物館に家族で行ってきました。
息子が恐竜に興味を示しているのが理由ですが自身は県外でエノキカワラ材のポイントを探すついでもありました。
やはり家族連れでは雑木林を走り回ることも出来ないので結局エノキは見つからなかったのですが、その博物館が予想外に素晴らしくてビックリしました。

福井には失礼ですが、はっきり言って富山よりも観光素材に乏しくローカル感に満ちた県で、なおかつその中でも山間地の田舎町ということで所詮子供だまし程度の施設だろうと侮っていたのですが前言撤回、非礼をお詫びする意味でも紹介しておきます。
実際道中は田んぼの中や川の横のほのぼのとした田舎道なので果たして本当にこの道でいいのか?と思うくらいでした。
やっと建物が見えて近づいていくと付近一帯の山が恐竜と関連した公園として整備されており
「結構気合入っているな…。」
という感じを受けたかと思ったら本館に到着したときにはその近代的なデザインに完全にいい意味で裏切られました。




↑ 館の正面入り口前にある巨大なオブジェと正面入り口。
さすがに冬の平日ということで来館者もさほど多くありませんでしたが、入り口に平成13年来館者60万人突破と表示されたのを見て駐車場の大きさに納得しました。
さすがに単年度の来館者数ではなく累計だとは思いますがそれにしてもすごい数字です。

一気に期待感が高まったところで入場するとその内観にいきなりテンションは急上昇!




↑ まるで海外のリゾート地にあるショッピングモールのようなデザインです。
入館者はその吹き抜けになった内観を見ながら地上1階から建物上では地下3階にあたる部分までエスカレーターで降下して行きます。
そしてライトで演出されたトンネルをくぐると目の前には巨大なドームが現れ、正面には超リアルな実物大クラスの動くティラノサウルスの模型が。




↑ あまりのリアルさに我を忘れてテンションはMAX!
息子はリアル過ぎて怖くてテンションはダダ下がり…。
正視できずに抱っこして目を閉じて「もう帰る…。」という始末。
これ一体だけでもわざわざ見に来た甲斐がありました。






↑ それ以外にも趣向を凝らした展示物がテーマパークのアトラクションのように展示されており大人が楽しめる博物館と言えるでしょう。
世界3大恐竜博物館に数えられると称されるだけのことはあってさすがです。
それが大都市ではなくこの地にあるというのが不思議でなりません。
福井県がこれにかける情熱が伝わってきます。

同じ恐竜化石の産出地として売り出している富山県としても是非見習って欲しいお金の使い方です。
どうも富山県は観光素材がそれなりにある割りには全てが中途半端に感じます。
自治体の駆け引きもあるのでしょうがこの博物館のようにそれだけで集客できるような予算の使い方で観光地作りをして来年開業する北陸新幹線に繋げて欲しいものです。

それに関連することですが、この日帰途に北陸自動車道で石川県の徳光SA(ハイウェイオアシス)に立ち寄りました。
ここは海岸沿いの立地でSAに駐車したまま海水浴を楽しめるというキャッチコピーで開発されショッピングモールも併設されオープン当初(確か20年くらい前?)は大変な賑わいを見せていました。
最近は寄っていなかったのですが子供がアイスを食べたいというので何年かぶりに立ち寄ってみました。




↑ 閑散とした駐車場を見ながらショッピングモールへと向かうと、
入ってみてビックリ!

賑やかだった昔の姿はどこに行ったのか至る所に退去したテナントの暗い空間が目立つお化け屋敷へと変貌していました。
残っているテナントも休業していたりで営業しているのは鮮魚店を含む数えるほどの店舗だけです。
はっきり言って歩いているだけで胸が痛くなるような空気です。
とてもじゃないけど旅の道中を楽しむという気分にはなれない空間です。
偶然ジェラートを販売している店があったので子供にアイスを食べさせて早々に退散しました。
先ほど素晴らしい博物館を見た後だけになおさら痛々しく感じました。
このショッピングビルはNEXCO中日本が経営しているのか第3セクター方式なのか分かりませんし、お隣の石川県のことなので余計なことを言うつもりもありませんが、全て閉鎖して通常のSA形態に戻した方がよっぽど集客できるのではないかと思います。
他県から来た観光客にこれで悪いイメージを与えたら元も子もないですから…。




↑ 帰り際、駐車場への通路から見た日本海がとても切なく感じました…。


さて、2月に入ってからも先述のように雪の少ない状態が続いたためこの時期には異例の材探しに出かけました。




↑ 2月14日は時折吹雪となるあいにくの天気でしたが県東部の取り置きのポイントを見に行きました。
富山市内は10cm程度の積雪でしたが山が近いこの場所は市街地近くでも雑木林内は30cm近く残っていました。




↑ 記憶を頼りに雪の中を歩いていくと雪にすっぽりと埋まったエノキの倒木がありました。




↑ とりあえず伐採面付近を見てみるとさすがに径が1m近くあるので樹幹は均一に朽ちている感じではなく、かつ腐朽部には多数の食痕が確認できるので産卵材として採取するには不適だと判断して切り株の方を切ることに。
エノキの場合、樹幹よりも根株の方が綺麗に朽ちていることが多々あります。




↑ チェーンソーで裁断すると案の定いい塩梅です。
朽ち具合は均一でどちらかというとオオクワ向きの堅さですが部分的には色虫用の柔らかい部位もありました。
この材は菌が活性化しているため持ち帰って袋に密封するとこの時期限定の生カワラ材が出来上がります。
ただ、根部は裁断しにくい上に不注意からチェーンソーで手を負傷したためこの続きは雪解け後に延期しました。
その後、付近でヒラタケの生えたヤナギを少しですが見つけました。
ヤナギのヒラタケ材は独特の甘い香りがして産卵材としてもケヤキに匹敵するくらいの最高級の材になります。

さらに3日後の17日は午前中に健康診断があったのですが早く終わったため店に向かう途中で市街地にほど近い呉羽丘陵に材を見に行ったところ、




↑ 当地ではほとんど見かけないクヌギの朽ち木に複数の大きなヒラタケの株を発見。
やや古くなっていましたが早春のヒラタケはコケ採りに珍重されるためにありがたく奪取しました。
わざわざ山に行かなくても平地に近いからこそ雪に妨げられずにコケを見つけることが出来るのです。
材はありませんでしたがヒラタケを2kg余り収穫して終了。

そして、21日にはまたしても山岳寄りのポイントに4年来の取り置きのエノキを見に行きました。






↑ 4年間待っただけのことはあっていい具合にシハイタケが着生しています。
これならそろそろいけそうなので雪が解けて水分がやや抜けた頃に裁断することにしました。
まあ、全てが使えるわけではありませんがどれだけかは極上な部位がありそうです。
そしてこの材の全体をよくよく見て回ると、






↑ ここでも冷凍状態になったヒラタケの複数の株を見つけました。
凍っていないものは腐ってしまったものもありましたが、ここでも2kg強のヒラタケを採取することができました。
ヒラタケの発生木を切ってしまうのはいささかもったいないのですが逆に切らないと今度は産卵材としての適齢期を過ぎてしまうので仕方ないでしょう。
ケヤキならどちらも手にすることが出来るんですけど、エノキは柔らかいのですぐに朽ち果ててボサボサになってしまいます。
4月くらいには裁断して産卵材として販売の予定です。苣
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