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ホーム店長日記2011年10月
2011年10月
店長日記:3
2011年10月28日




霧に煙るブナ林



霧に濡れる落ち葉

風情がありますね。
錦秋もいいけれど色彩のない霧中のブナ林も秋のはかなさを感じさせます。

というわけで3週連続で有峰に行ってきました。
目的はほぼナメコ採り、あわよくば産卵用のブナ材が見つかればいいかな…という感じです。林道を車で走っていると下界は曇天でしたが標高600mくらいからガスがかかってきました。どうも今年は天候に恵まれません。
まあ、目的のポイントは決まっているし雨が降っていないだけマシか、と妥協しました。

ところが標高1000mを越えた辺りでスーっと霧が晴れて雲上の世界へ。
まさにコケ採り日和!これは運が向いてきたかな?と思いつつ第一のポイントへ。




紅葉もすっかりピークを過ぎ色が付いているのはナナカマドの赤い実と枝に残った茶色の葉だけになりました。

ここはヒメオオの材割りをした場所の近くで先週ナメコの幼菌を見つけてそのままにしておいたポイントです。沢沿いで先週は上から降りてこようとしたのですが滝があって下りれなかったので今日は下側からアタックです。落ちても死ぬような急な斜面ではありませんが足元が滑って危ないです。なんとか目的の倒木に着くと




予想通り採り頃のナメコをゲットです。おまけにブナシメジも一緒に生えていました。
ただ、ここのナメコは傘の裏にかなりトビムシが付着していました。細かくてピョンピョン跳ねるやつです。時期や場所によって付いている時と全くいないときがあります。あまりひどいと持って帰ったときに嫁に文句を言われるので一つ一つ虫を払い比較的綺麗なものだけを採取しました。

せっかく登ったのだからとさらに標高をかせぐと尾根線に出ました。これ以上登ってもいいポイントはなさそうなので車まで下山。
朝一から登山まがいは体力を消耗します。
ただ有峰もこれが今期最後の予定なので体力の限り思う存分探すつもりです。
本命のマイポイントに向かうまでにあっちこっちで車を停めては沢や斜面を登って探しました。




ナメコではなくムキタケの生えていたブナ材。ムキタケは鍋物やおでんにすると美味で最高です。この木以外でもこの日はそこそこ採れました。




↑ブナばかり見ていましたが以外にもウダイカンバの倒木に発生したナメコの群生。道のすぐ近くでしたが意外にも誰にも採られていませんでした。




↑ブナの腐朽菌でおなじみのツリガネタケ。通常は立ち枯れや倒木の樹皮に側生しているのですが画像のツリガネタケは珍しく釣り下がっていてまさに釣鐘のようです。

さて、寄り道をしながらも本命のマイポイントに到着すると先週ナメコの幼菌を見つけて取り置きしていた付近の路上に別の車が止まっています。
「まさかな~すぐどこか行くだろう。」と思いながら自身は少し手前に停車して、まず上方のポイントから見てみることに。
先週S氏と共に見つけたナメコの幼菌を見に行くと、
「ないっ!」
きれいに採られています。切り跡から推測すると2~3日前でしょうか、おそらく週末あたりに採られたのでしょう。そう言えば先週も付近に足跡が付いていたので間違いなく誰か入っているのでしょう。去年くらいまではまず誰か入っているような形跡はなかったのですがここも他人に知られたようです。
元々このポイントはナメコではなくブナの良材を採るためのポイントなので材が持っていかれない限り特に気にしませんが…。

材の様子を見てから今度は別の車が止まっているポイントへ歩いて向かいます。
嫌な予感をしながらも近づいていくと年配と中高年の男性2人が路上で弁当を食べています。
「こんちは。」と声を掛けると
「ご苦労様、(コケは)採れたけ?」と聞いてきました。
「なーん、誰かに採られとっちゃ。なかったわ。」ひょっとして分かっててわざと聞いているのか?と思いながらも
「もしかしてここの下は入ったけ?」と聞き返すと
「入ったよ。」
「ナメコ採ったけ?」
「採ったよ。」
やられた!…わずかに先を越された。
「先週見つけて小さいから採らずに置いといたんだけど。」と悔しさをにじませながら言うと、
「もう、採りました。」と別の一人が勝ち誇ったように言いました。
マジで、はがやしい!ムカつきながらもこのまま引き下がるわけにはいかないと、あえてその場所に斜面を下りていきました。




↑ポイント付近の斜面。道路からは低木のせいで下は見通すことは出来ません。

下りながら思ったのですが先週までここは誰かが入った痕跡はなかったはず(先週は手付かずのナメコが採れている)なので、もしかしたら先週止めていた車の場所をチェックされたかなと考えました。
公共の山でここは自分のポイントだと主張するわけにもいかず先に入ったもん勝ち、情け無用すなわち採ったもん勝ちなのは言うまでもないので他人に採られたくなかったら人より早く採るか人にポイントを知られないことを願うしかないのです。
そう考えたらすぐ近くに車を止めておいたのは安易だったかもしれません。ここがポイントだよ、って教えているようなもんです。
俺が先に見つけたんだ…という思いをこらえながらその倒木に着くと案の定採られたばかりの跡が残っていました。
このまますごすごと引き返すわけにはいきません。

気乗りはしませんがさらに下を目指すしかありません。ここは林道から標高差150m以上ある谷です。下りていったら登って来なくてはいけないし、かなり急な斜面もある上にクマと遭う可能性も高いです。




↑上方から斜面の下方を見て倒木を探す。この画像内だけでも倒木が何本も確認できます。

幸いこのポイントは下りていくとさらに多くの倒木が見つかりました。
さっき採られた倒木からわずか数分で折れたブナの大木の株を発見しました。↓




倒木の横に回ると、




「っ!!!あった。」
よっしゃ~と声をこらしつつ、気配を消すためにクマよけの鈴の音をならないようにしました。ここに留まっているということはコケを見つけたんだ、と上の二人にさとられないためです。
静かに確実に採り終えるとさらに下を目指しました。やがて最下部の沢が確認できるところまで下りたところで引き返しました。




↑引き返す途中で重くなったリュックを背負い息が上がってバテたところで見つけたナメコ。傘にモミジを乗せた姿に癒されました。

林道までやっとの思いで戻ると先の二人の姿はなくなっていました。成果を言いたい反面、言ったり見られたりしたらまたポイントを教えるようなものなのでいなくなってて良かったのでしょう。

その後、周辺の斜面を散策していましたが上方に見えるブナの倒木に向かおうとしたところ上方からクマらしきものが下りて来るのが確認できたのであきらめてその場所を後にしました。
帰り際にも必ず通る林道のすぐ近くで死角のため今まで全く気付かなかったブナの倒木で大量のナメコを採取することができました。
結局、なんだかんだでナメコを始め他のコケを含めこの日は7~8kgの収穫がありました。
1回の収穫量としては自己最高となり今期最後の有峰で有終を飾ることができました。
また来年訪れた時もよろしくお願いします。
2011年10月21日




↑5色に染まるブナ林の紅葉

2週連続で有峰に行ってきました。
標高1200m以上は紅葉もピークを過ぎてブナなどの高木は落葉が始まりました。
平地ではまだ木々も本格的に色づいていないため季節を先取りした感じで気分がいいです。
ブナの森は春、夏、秋とそれぞれに違った魅力がありいつ来ても飽きさせません。
紅葉も終わりが見えてきてそろそろ冬支度を始めた山ですがこれからがキノコのシーズン本番ということでウキウキするのは私だけでしょうか?
しかしこの有峰のポイントも入山できるのは今月一杯ですので楽しめるのは今のうちだけです。

あいにく2週続けて天気には恵まれず曇天で真っ青な空に映える錦秋は拝めませんでしたがそれでもやっぱり見事です。



↑道から斜面のブナ林の中に入った者だけが見ることができる目に鮮やかな紅葉。
キノコ探しの足を止めてしばし見入ってしまいました。

今回の目的はキノコ時々ブナ材探し。
早速ナメコを目指して先週も訪れたマイポイントへ。




おーっ、あった!
まさに採ってくれという声が聞こえそうなベストタイミングのナメコです。
↓の画像は先週撮影した同じナメコの幼菌です。



1週間待った甲斐がありました。
すぐに採って持ち歩くとキノコが崩れて傷んでしまうため、まずは周辺をさらに探してみることに。




ほどなく近くのブナの倒木でこれまた採り頃のナメコ発見!
オマケにこの木にはナメコと一緒にブナシメジも出ていました。↓
ブナシメジは美味で人気もありますが、なかなか見つからず昨年は全く採れませんでしたが今年は幸先が良さそうです。




ブナシメジは数本だけでしたがナメコと一緒に採取させていただきました。

今日は大漁か?と思ったもののその後はこのポイントではナメコは見つからず…。
ブナの落葉が始まっていることを考えれば時期的にはもっと出ていてもいいはずなんですがやっぱり今年はキノコ全般に遅いようです。先月下旬に大雨が降った後、雨が少ないことも影響しているのかもしれません。

ナメコをあきらめてブナの産卵材を探しますが適当なのが見つかりません。
ナメコが生えている材は程よく朽ちている感じですが、来年もナメコを採らせてもらうために手を付けるわけには行きません。
ナメコ材以外で探しますがまだ腐朽が若く堅い材が多く切り出しは厳しそうでした。

仕方ないので先週同様にヒメオオの幼虫の材割り採集に変更。
といっても先週も割った材なので割ってないところは手オノが当たると手が痺れるくらい堅い部分ばかりです…。
幹が折れた株の根部からやや地表に上がった、樹皮が剥がれてキツツキが突いた穴がいくつもある付近を割ってみると




↑小さい食痕がいくつか現れました。
「えらい小さい食痕だな…?」
と思いながら、ふと下を見ると割りカスと共に微小な初齢幼虫が数頭落ちています。
これらの食痕の幼虫のようです。
さらに周辺を割ってみると、




また食痕と幼虫が現れました。
わずか10cm四方くらいの部分から10頭前後(数頭潰しました。)の初齢幼虫が出ました。
表面は鳥が突いたりしてはっきりと確認はできませんが産卵痕があったわけではないのでルリクワではなさそうです。
この材からは以前からほぼ100%ヒメオオの幼虫しか採れていませんし、これらの幼虫がいた部位の内側はかなり堅い部分ですのでアカアシの可能性も低そうです。

消去法でいくとヒメオオの可能性が高いのですがヒメオオが局所的にかため産みをするというのは初めて見ました。
もしヒメオオなら自然下の貴重な産卵形態を発見できました。
今後の研究に生かしたいと思います。

そうこうしていると同行したS氏が別の倒木からヒメオオの♀の新成虫を割り出しました。




まだ腹も赤く羽化したてのようです。気をつけて持ち帰ることにしました。

別のポイントへ移動しヤブ漕ぎをしながら斜面を登りナメコを探しますが最初に見つけて以降採取できるようなものに巡り合いません。




↑のようにわずかな幼菌ばかりでこれらも来週以降でないと採れません。
今回も大漁ならず…。
さらに別のポイントへ移り買ってきたコンビニ弁当を野外で食べたのですが、雲行きが怪しくなってきてガスが掛かり始め気温も10℃以下まで下がり寒い思いをしながら食べました。

モチベーションも下がり、山道を歩いて散策する予定も取り止めて戻ることに。
帰路、来る途中に目を付けておいた場所を再度確認していくことに。
改めて周辺を探すとちょうどおあつらえ向きのブナ材を発見。
山の神様はちゃんとお土産を持たせてくれました。感謝!

さらに薄暗くなり始めた中、斜面を降りていくとナメコ発見!
こちらもお土産にちょうどいい量が確保できました。感謝、感謝!
まだ幼菌も多くあるため来週もし来れば確実に採取できるでしょう。
期待を残して下山してきました。

夕飯にはもちろん今年初物のナメコを嫁に頼んで早速ナメコおろしに。
やっぱり自分で採ったナメコは格別です。


2011年10月14日


秋ですね。
秋はやることがたくさんあります。
自身の秋はヒメオオ採集から始まりコケ採りと材採りに移行していきます。オオクワガタの材割り調査もしなければいけないので時間が全く足りません。

先日の連休前に今期最後のヒメオオ採集に行きましたが前回の店長日記で書いたとおりすでに発生も末期となりポイント周辺も最低気温は霜が降りるくらいにまで下がり、この日も晴れていたものの午前10時前で8℃しかありませんでした。




ポイント付近ではナナカマドの実が真っ赤になっていました。
「こりゃいないな…」と軽く流していたら1頭だけ小型の♂がいました。




ここのヒメオオもこれが最後です。来年も大型個体が採れますように…。

富山県のヒメオオは8月末から10月始めの1ヵ月半しか採れません。短い出会いに名残惜しみながらもせっかく来たのだからキノコ探しにスイッチします。
できればマイタケを探したいのですが、とりあえず食べられるキノコなら何でもOKと探し始めましたが何にも見つかりません。




崖をよじ登ってミズナラの大木の立ち枯れを見るとビッシリ発生したシハイタケ。
マイタケは?と根際を見ると、




群生しているキララタケです。
可食ですが本命はマイタケだったのでスルーしました。
他を探すもキノコらしいキノコが見つからずこの日は撤収。
帰り際にコケ採り(富山弁でキノコ採りのこと)に来たという採集者と会い話をしましたが、やはり何も採れないとのこと。
今年は発生が遅れているという結論に達しました。

この後、店の営業があるのでゆっくりできませんが良い天気だったので利賀方面のマイポイントに向かいました。
ここは山菜、キノコ、ブナ材のポイントで昨年までは悪路のため一般者はほとんど入らなかったのですが昨秋から林道の改修で舗装化が進んで途中まで人が往来するようになりました。
そのおかげで大事にしていた山菜や目を付けておいたブナの立ち枯れが撤去されて自分にとってはいい迷惑です。

時間がないのでキノコのポイント探しだけです。
ここはミズナラが多いのであわよくばマイタケ、もしくはこれから出てくるナメコの発生木を見つけられればラッキーです。
改めて観察するとミズナラの9割以上がカシナガの食害で枯れています。
これではマイタケは期待できませんがナメコは枯れて数年の内に発生する可能性が高いので期待大です。




注意深くミズナラの立ち枯れを見ていると樹皮のめくれた所にビッシリとキノコが。↑
ナメコの幼菌かと思ったのですが近づいてみると黒い菌糸束が確認できることからサワモダシ(ナラタケ)の幼菌でしょうか?そういえば今年はまだサワモダシも見ていません。




↑立ち枯れの株下で越冬の準備をするスズメバチ。

やはり時期が早いのかほとんど見つかりません。
…と、倒木の横で見つけました。↓
カエンタケ!




猛毒です…。
食べたら致命的です。全国的に発生が多いみたいなので気をつけてください。素手で触るのもやめましょう。
ろくなものが見つからないのでやる気が失せて終了~。

連休中は午前中だけですが再び利賀の別のポイントへ。
林道からさらに歩きでやぶの小道へ。
途中まで誰かが草を刈っていたのですがその先は手付かずのやぶです。
そこで妙な場所がありました。




小道の真ん中の土がえぐれて水が溜まっています。
落とし穴???
よく見ると周りの泥の上に何やら足跡が…。




最初はカモシカかと思ったのですが、どうもイノシシのようです。
イノシシが身体を擦り付けるのに穴を掘ったのでしょう。山間の農家ではこのように畑を荒らされる被害が多いようです。以前はイノシシの被害は富山では少なかったのですが近年増加しているようです。

やぶ漕ぎをしながら進んで行くと足元に転がっていたミズナラの枝にブナハリタケ発見。




今年初のブナハリタケがブナではなくミズナラで見つかるというのも意外でした。
一食分に満たない程度の量でしたが初物なのでとりあえず採取しました。




↑こちらも今期初のブナに発生したツキヨタケ(もちろん毒キノコ)。
今年はキノコが遅いだけに毒キノコでもうれしく感じました。このキノコが終わりかけるとブナハリタケがピークになりナメコやムキタケが出てきます。
あとしばらくの辛抱です。

ブナ林の斜面を進んでいくと今まで見つけていなかったブナの倒木が。
程よく朽ちているようなので材割りしました。






一応オオクワガタの調査をしている地域なので気を遣いながら行いましたが食痕は少なくミヤマと思われる2齢幼虫↑を2頭採取したところでやめました。

翌日は店休なので早朝から一日費やしてS氏と有峰へ行きました。
もちろん本命はマイタケ!そしてヒメオオの幼虫の材割り採集とブナ材の採集。
とりあえず自身のテリトリーとしているヒメオオとブナ材のポイントへ。




早速採り頃のブナハリタケを発見。
やっぱり有峰だなぁと思いながらもやはり例年よりも発生量は少なく感じます。
ブナハリタケは雑キノコなので誰もが喜んで採るわけではありませんが自身は煮物にするのが好きなのでコンビニ袋に1.5kgくらい採りました(あまり多いと嫁に嫌がられます…)。




近くの倒木のあまり太くない枝でナメコの幼菌も見つけました。
この標高で幼菌ならば利賀のポイントはまだ時間がかかりそうです。

ひとしきりコケ採りを終えたところで次はヒメオオの幼虫の材割りです。
コケ採りした周辺の材で採れるので手間が省けます。
この辺りも採集圧のせいか成虫の採集数は年々減っているのですがひとたび原生林に踏み込めば材割りでは毎年変わらずに幼虫が採れます。




ただ、いかんせんヒメオオの幼虫は画像では分かりにくいですが生部に近いカチカチに堅い部位に入っているために体力的かつ技術的にあまり多くは採集できません。
この日も10頭弱採るのが精一杯でした。それだけでも翌日はけんしょう炎で右手が痺れていました。自身は過去に材割りのし過ぎでけんしょう炎になり中指の腱を手術で1本切除しているので再発しないようにセーブしなければなりません。

このポイントでブナ材も吟味しましたが朽木の量の割りには持ち帰るほどの良材はありませんでした。なんせ材が太すぎてどうにもなりません…。

次はメインのマイタケ探しです。
有峰といえばコケ採りにしてみればメッカのような場所です。
以前から見つけて温存していたミズナラの巨木が多くあるポイントへとS氏を案内し笹藪の茂る斜面を登りました。
今まで単独で何回も林道周辺は入っていたのですが今回は二人なのでさらに奥へと入山を試みました。






奥へ奥へと登って行くと見事なミズナラの巨木が現れます。
推定で樹齢500~700年くらいはあろうかというような巨木で胴回りは6m以上はありそうです。
いよいよマイタケが見つかるかと心を躍らせながら見ていくのですが周りを良く見ると、だいぶ前に草を刈ったような跡が…、おまけにタバコの空箱まで…。
間違いなく誰か入っています。
こんなところまで来ているということはさらに上を目指すか場合によってはひと山越えて行かないとダメではないかという思いが頭をよぎりました。
そうなるとちょっと探しに行くというより早朝から山登りを開始しないと時間的に不可能でしょう。
マイタケ採り、恐るべし!

そんなことを考えながらS氏と離れて登って行くと自身の少し上で誰かが笹藪をかき分けています。
やはり先を越されている…
山の中で他の採集者と会うのはお互い歓迎するものではないのでS氏に知らせて場所を変えようとS氏に叫んでいると、先ほどの人の気配がありません…?
しばらくジッとして音を立てずに様子を伺いましたがそれっきり気配がしません。

どうやら採集者ではなく森の住人(クマ)だったようです。
ここまで登ってきて他の採集者に会うくらいならクマと遭ったほうがまだマシだとある意味安心しました。いずれにしろ改めて(たぶん今年はもう無理だが)攻めるしかないとこの日はあきらめて下山しました。
下山途中で少しですがブナの良材も採れたのでマイタケ以外はこの日は結果オーライでした。

マイタケは時期的にもう終わりなのでこれからは他のキノコでリベンジしようと思います。
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