クワガタ、カブトのオリジナル用品をメインに生体も販売!
since 1998
ホーム店長日記2017年2月
2017年2月
店長日記:1
2017年02月12日


お久しぶりです。
いつも読んでいただいている皆さんには更新が滞り申し訳ありません。
トップページのコメントでも記していますように、実母が昨秋より膵臓がんを患い闘病生活を送っているため店の営業に支障はきたしますが極力帰省をして一緒に過ごせる時間を優先させていただいております。
この姿勢には賛否両論あるかとは思いますが、どれが正解と言えない以上、自身の感覚的なものに正直でいようと判断いたしました。

プライベートなことですのであえてこのような場で公表する必要もないのですが、自分の家族が癌で余命宣告を受けることになって初めて真剣に真摯に死に瀕する病気やその家族の気持ちを理解するにいたりました。
そして、ネットの投稿や資料が治療やそれを支える家族の気持ちや努力に様々な助けとなりましたので自分も同様の人たちにほんのわずかでも役に立てればと少しだけ書かせてもらいます。

現在日本では2人に1人は癌になると言われています。
それぐらい身近な病気なんです。
自分もいずれ癌になるのかな?なんて漠然と覚悟をしているような気でいましたが、家族がなったらどうなるかなんてほとんど想定していなかっただけに当初はかなりショックを受けました。
親もそれなりの歳なのでいつまでも元気でというわけにはいかないでしょうが、いずれそういう時が来るということからは逃避するように考えることを避けていました。

そんな矢先の昨秋、お腹の調子が悪いと2ヶ月近く通院していた町医者の判断の遅れもあって、総合病院でCT検査を受けた時には膵臓がんでステージ3、血管に浸潤しているため手術は適用不可、おまけに余命は1年と言われました。
まさに寝耳に水で最初は何のことか理解できませんでした。
町医者には便秘だと言われずっと便秘の薬を処方されていたのですから…。
診断を受けた総合病院では手術は不可ということで「いわゆる標準治療以外は何もできないし、どこの病院に行っても同じですよ。」的なことを言われ兄弟とも話し合ってこの病院だけは絶対やめようとセカンドオピニオンで国立がんセンターを受診することに。
癌に特化した国内ではトップクラスの病院の診断を受けるもさらに悪いことにステージは4(転移が認められ手術も不可)で余命は半年、何もしなければ翌春にはここにいないでしょうとはっきりと言われました。

慰めにあいまいな余命を言われるよりもマシですが、この病院で打つ手なしと言われるということはほぼ死の宣告をされたも同然ですからやはり素直には受け入れることはできません。
そこで家族総出でネットで先端医療や民間療法について調べました。
厚生省が認可している先端治療からクチコミでも散々叩かれている怪しげな民間療法まで色々可能性を探り、これなら有効なのではというのを見つけては主治医の先生に所見を伺いましたが、臨床の前線で活躍している先生に言わせればどれにしても
「効果があるのならどこでもやっています。」
と軽くあしらわれるのがオチでした。
先端医療や民間療法ではネットで公開されている資料はあくまでも成功例だけ、もしくは最悪偽造された事例を公開しているだけで宣伝に不都合な事実は一切表示されていません。
つまりワラを掴んではいけませんよ!ということなのでしょうが、家族にしてみればやはりワラを掴みたいのは事実です。
ただ、どんな治療法にしろ物理的に効果があれば当然反作用、つまり副作用があるのが自然の摂理ですよと言われ、当然だと納得すると共にリスクを覚悟で高額で効果があるかどうかわからない保険適用外の医療を受ける責任を考えたらそれを自分以外の身体に施術するという判断はできないでしょう。

結局は、抗がん剤を投与して経過観察ということになったのですが、90年代より効果的な抗がん剤と言われるゲムシタビン(ジェムザール)ですが、膵臓がん自体は抗がん剤が効かない癌と言われゲムシタビン単独では奏功の期待が低く、現在ではナブパクリタキセル(アブラキサン)との併用で2年生存率が単独使用よりも奏功しているとのことでこちらが膵臓がんに対する有効な治療とされていますがこの抗がん剤自体が認可されて2年程度しか経っていないのでその効果は未知数とも言われています。
膵臓がんは手術可能なステージでも2年生存率は50%以下でステージ4以上だと抗がん剤を投与しても30%に満たないと言われています。
その厳しい状況の中でも1%でも可能性が高いほうがいいと思うのは当然のことであり、家族としては2種の抗がん剤の併用を希望しますが、前述したように効果があればあるほど副作用の発現も高く、誰にでもできるわけではないと釘を刺されました。
当初、胆管ステントを挿入したり食欲がほとんどない状態で入院をしていたせいもあり体力も落ちており血液検査も不良な数値があったため結局はゲムシタビン単独で様子を見ることに。
しかし投与後、想定以上に副作用があったため翌週からゲムシタビンも定量から減量しての投与になりました。

その後、退院して筑波大学付属病院に転院し通院にて抗がん剤の投与を継続するも1クールの6回投与を終えると同時に今度は胆のう炎を併発して再入院。
とりあえず回復に向かうも抗がん剤の効果がなければ次回の2クール目の投与は中止となり残すは緩和ケアのみということになります。
正直、元々期待の薄いゲムシタビン単独な上に通常より減量しての投与なので効果にはかなり懐疑的でした。

その結果の前に、自身も抗がん剤以外に何もできないという治療に納得もできなければ過大な期待もできないでいたので、何とか抗がん剤と併用できる民間療法はないものかと模索しておりました。
もっとも可能性が高いと思われたのが免疫療法ですが、ひと言に免疫療法といってもピンからキリまであって民間のがん保険も適用するものから完全に自己負担というものまであり費用は総じてだいたい数百万円に及びます。
費用も高額な上に、施術を行っているクリニック自体が都内という場合が多く通院自体が癌に侵されている身体ではかなり厳しいものです。
それでも副作用が少なく抗がん剤と併用可能なのであればとも思いましたが効果についてはやはり決断するには及びませんでした。

病院に行かなくてもできるものとして食事療法も考慮しましたが、食欲も落ちて必要なカロリーを摂取するのも精一杯で胆のう炎のために成分制限もある中で食事に条件を付けるのはさらに困難なことです。

何もできずにいる中で自身が気休め?に癌と診断されたときから母に摂取を勧めていたものがあります。
何を隠そう当店が扱っているサルノコシカケです。
以前からこの店長日記でも何度となく紹介してきましたがサルノコシカケは古くからその薬効から漢方薬として珍重されてきた歴史があります。
効果に関してはにわかには信用できないと思われる方が大半だとは思いますが意外にもきちんと研究されています。
筆者も以前、しいたけ業者にシイタケ農家で癌になるやつはいないと言われたことがありますが、まんざらウソでもないようです。
過去には国立がんセンターや国立大学の付属病院等でも研究されており事実、カワラタケから抽出した成分から抗腫瘍効果のある制がん剤も開発されております。
現在は残念ながら抗がん剤としてのウェイトは大きくありませんが効能としては立派に証明されているのです。
参考までに下の表をご覧ください。


これは実際に研究されたキノコの”サルコーマ180”(移植ガン細胞)に対する抗腫瘍効果を表したものです。
ただし、数値に関しては効果が認められた事例の確率であって効能の高さではありません。
場合によっては確率は低くても抜群に効能が高いということも考えられます。
ですから数値が100である食用のブナシメジが単純に一番良いというわけでは必ずしもありません。
参考までに他の研究機関において食用キノコ以外のサルノコシカケ科のキノコで研究した結果では、
ハツカネズミに対する”サルコーマ180”(移植ガン細胞)の実験結果に基づきサルノコシカケをAからDの4段階に分類しています。
それによると、最も効き目のある「Aグループ」に、入るのは、コフキサルノコシカケ、カワラタケ、チャカイガラタケ、メシマコブ、キコブタケの5つである。以下「B」は、アラゲカワラタケ、ツガサルノコシカケ「C」は、カイガラタケ「D」はツリガネタケということです。

キノコが癌に効くというのはその成分であるβ‐グルカンに要因があるようです。
要約するとβ‐グルカンが身体のガン細胞を攻撃する免疫機能を高めることによって結果的に癌を縮小するということです。
β‐グルカンは抗腫瘍効果だけでなく他の症状にも効果があることからキノコは万能の漢方薬と言われています。
ただ、その作用の仕組みは完全に解明されてはおらず、多糖類で高分子のβ‐グルカンは人間の腸壁から吸収するには分子量が大きすぎるため経口摂取したからと言ってそれが体内に取り込まれるとは考えにくく腸内の免役機構に作用することで結果的に身体全体の免役を高めるのではと考えられています。
つまり人間の免疫機能は腸が司っていると言っても過言ではないようです。
近年、やたらと腸内環境に注目されているのはそのせいなのでしょう。

さて、上記の表のキノコですがいわゆる食用のキノコであれば調理して食べることは可能ですが、マツタケは高価ですしブナシメジにしてもそればかりを大量に摂取することは現実的ではありません。
また、どのキノコをどれくらい食べればどのくらいの効果があるのかということは具体的なデータとしては表せません。
さらに、いわゆるサルノコシカケと呼ばれる硬質のキノコは調理して食べることは不可能です(木をかじっている様な感じです)。
ですからサルノコシカケを利用する場合は煎じたエキスを飲用するのです。
これによって固体としてキノコの子実体を経口摂取するよりも効率的に体内に吸収もしくは腸壁での利用が可能になると思われます。
この方法に関しても研究機関ではどのキノコをどの程度煎じてどれくらい飲用するといった明確な指標は示されていませんので、実際はかなり感覚的、経験則に頼ることは否めません。
食用のキノコにしても基本、キノコは難消化性の食物です。
大量に食べてもどのくらい利用されるのかもわからなければ食べ過ぎればむしろ消化不良でお腹を壊しかねません。
その点でも煎じたエキスを利用する方法では量や飲用頻度を個人によって調節することが可能なのがメリットと言えるでしょう。

その配合や配分量は自身が今までに抗癌用ではなく日頃の健康維持や漢方薬的な使用によって体感的に培ってきた経験を基に行っています。
我田引水になりますが、自身は医学に関しては専門外ですが、キノコそれも食用ではないサルノコシカケに関してはクワガタとの関連においてプロであることを自負しております。
過去の店長日記をご覧になればご理解いただけると思いますが、実際に山に入ってこの目で見て採取して調べております。
医学的な具体的な統計や数値が分からない以上、頼れるのは経験とキノコの知識だと考えています。
上記の表に示しているキノコは効果があった一部のものを選別して掲載したらしいので、他にも研究されてはいないけれど効果が期待できるキノコも多数存在すると思われます。
また、自然食品や漢方薬をうたって販売しているサイトでもキノコ名を間違って同定しているところや何を使用しているか分からないところもあります。

話は変わりますが一般的に「霊芝(レイシ)」と言われるマンネンタケも広義ではサルノコシカケの仲間ですが、漢方薬としてはメジャーで最もポピュラーですが、その素材はほぼ100%が人工栽培によるものです。
クワガタ飼育用と同様、菌床によって栽培されているものです。
もちろんそれにしてもマンネンタケであることに間違いありませんし見た目も成分的にも自然由来のものと比較しても変わりないかもしれません。
ただ、自身にはそれを天然と同一と扱うことに違和感を感じてなりません。
漢方とはすべからく東洋医学の象徴であり、総じて気の医学と言えると思われます。
「気」に関して言えば中国では広く知られて日常生活にも取り入れられている歴史の古いものですが、西洋医学が主たる日本では数値や物質として証明できない「気」は未だに胡散臭いものとして捕らえられています。
その「気」を考えたときに樹齢数十~数百年にも及ぶ大木に自生するサルノコシカケと機械詰めされた添加剤を含んだ菌床で栽培されたものをどうしても同列には考えられません。
例えばここでも毎年紹介している天然ナメコですが菌床飼育のものとは見た目も味も別格です。
人工の技術では天然のものを再現することが今でも不可能なのです。
「気」が存在するものであればそれこそが漢方の真髄であり天然のサルノコシカケと人工栽培のものとでは効能に違いが生じると考えるのが自然ではないでしょうか?
故に、自身は飲用に用いるものは100%天然のもの以外使っておりません。



話が長くなりましたが、そんなわけで母には抗がん剤と併用して可能な限り毎日サルノコシカケの飲用を勧めてきました。
そして、胆のう炎が回復に向かい確認のために撮影したCTの画像にて主治医より原発の膵臓がん本体が縮小しているという事実を知らされました。
先述のように、抗がん剤にはあまり期待を抱いていなかっただけに耳を疑いましたが改めて2クール目の抗がん剤の投与継続を告げられてやっと実感できました。
手術不可のがん患者にしてみれば抗がん剤の継続は単なる延命措置ではなく生きていることの証なのです。
自身は母にも言っていますが、「癌は闘っても絶対に勝てないよ。」と、
癌をどれだけ憎んでも、元々は自分の細胞や遺伝子から生まれたものであり癌自体も自分自身に他ならないのだから癌を憎むことは自分をも否定することになります。
ならば癌も自分の一部だと受け入れて共存することがベターなのではないかと?
これも「気」に関することですが、癌を憎むということは負のエネルギーを癌に与えていることになります。
気の世界では正のエネルギーも負のエネルギーも同じエネルギーとして扱われます。
分かりやすくいえば電気の+(プラス)と-(マイナス)ではどちらかが正義でどちらかが悪なのでしょうか?
単に便宜上プラスとマイナスという言い方をされているに過ぎません。
そういう意味では癌に負の意識を持てば持つほどエネルギーを与えガン細胞を活性化させている可能性があるのです。
嫌いな人に会いたくないと思えば思うほどバッタリ会うような偶然を経験したことはありませんか?
嫌だと思うことも好きだと思うことも同様に念を送っていることに変わりません。

その上で、抗がん剤を継続できるというのは単に生きている期間を延ばすだけではなく癌と共存しながら、生きていることを実感できることなんだということが理解できました。
そのことが嬉しいのは言うまでもありませんが、果たしてゲムシタビン単独でそれも定量よりも減量した投与で抗がん剤が奏功したのかという疑問は残りました。
それに関しては抗がん剤のおかげなのかサルノコシカケの効果なのか、もしくは常用しているR-1(ヨーグルト)のおかげなのか証明する術はありません。
しかし、本人や家族にとって結果が全てであり何のおかげであろうが癌が縮小したという事実が全てなのです。
これからも抗がん剤と共にサルノコシカケやR-1を継続していくでしょう。

ここではあくまでもクワガタ屋の店長日記ですからサルノコシカケが癌に効きますよというような主旨ではありませんが、同じような境遇の患者さんや家族の方にこんな考え方もあるんだよと少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに、当店ではサルノコシカケを扱っておりますがあくまでも自然食品もしくはクワガタ飼育用ですので癌の治療用(薬事法違反になりますので)ではありませんことをご了承ください。
もちろん試してみたいという方には飲用方法等はアドバイスはさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。

全ての癌患者様や家族の方たちに癌の寛解を願ってここに記します。
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス