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2015年5月
店長日記:2
2015年05月27日


さて、前回の日記でも書きましたが店舗の移転に伴いHPの更新がほとんどできなかったため店長日記も約2ヶ月前から遡って書いていますのでリアルタイムではないことをご了承願います。

今回は4月26日と5月2日の日記です。




↑ 4月は移転作業の真っ最中で毎年欠かさない春の山菜採りも今年に限っては全く行けません。
そこでリニューアルオープン直前の3日前ですが家族サービスも兼ねて近場に採集に行きました。
息子も昨年のサツマイモ掘りに続いて春の山菜採りは初体験です。
これから徐々に山のことを教えて行こうと思っています。

さて、近場といってもここ上市のポイントは毎年外すことがない春の必須ポイントです。
何でかというと、この1ヶ所で複数の山菜が採れる効率の良い場所なんです。
時間がかからず、かつ子供でも安全に体験するにはまさに打ってつけです。

車から降りるとすぐに採り頃のタケノコがあちこちから頭を出しています。
山間部は残雪が多く山菜は遅れ気味ですが里は逆に生長が例年より早くなっています。
そのせいかタケノコの数も例年よりかなり多く感じます。
子供も初めて見るタケノコに興奮しています。




↑ 自身の本命である独活(ウド)もご覧の通りちょうど採り頃で画像のものではありませんが日当たりの良い場所では極太のものも採れました。
山ウドに限らずワサビも他の根茎系の山菜は改良した栽培物のように根本が太く徒長しないので太いものは珍重されます。




↑ 収穫ですが結局この画像の倍ほど採りました。
残念ながらタラの芽は食するには大きくなりすぎていて完全に遅すぎましたがタケノコとウド以外にワラビもそこそこ採れたので十分でしょう。
もちろん自家用には多すぎるので友人にお裾分けしました。




↑ その日の晩の食卓に上がった「生ウドの短冊、酢の物和え」
香り、味共に新鮮かつワイルドでスーパーのものとは一味違います(と、自分では思います)。

 






↑ さて続いては5月2日、再び雪景色です。
この日はブリーダーのB氏の希望で利賀へワサビ採りです。
前回M氏と八尾方面に採りに行ってから1ヶ月以上経過し、昨年同じくB氏とここに訪れた時期に比べても2週間遅れとさすがに春の遅い利賀でもこの時期は2週間もあれば1mの残雪も消えてなくなるのでやや機を逸した観がありましたが行ってみれば田んぼはまだ一面残雪に覆われていました。




↑ 雪が解けた休耕田ではミズバショウが咲き始めています。




↑ ポイントに着くと昨年以上のワサビの大群生が迎えてくれました。




↑ 雪解け水が一面に流れているのはまさに天然のワサビ田です。
流水のさらされている株は大きく根茎も発達しているものが多いです。
大きいため一株でコンビニ袋が一杯になります。
ちょうど白い花が咲き始めて葉ワサビを楽しむにはベストのタイミングです。
普通は花が咲いたあとは根茎のワサビ本体は辛味が抜けていってしまうのですが、この場所のように湧き水の流れの中にある株は時期が遅くても辛味がしっかりしています。

B氏も4袋ほど収穫して満足そうです。
とどこおりなく終了し時間も余ったので次は日記にも毎年複数回登場する山菜ポイントへ。
そこは春は山菜、秋はナメコが採れるオールマイティのポイントですが近年他の採集者が増えて競争率が高いため早い者勝ちです。
ゴールデンウィークには地元の人間以外にも来訪者が多く来るためもう遅いかな?と思いながら向かうと、




↑ 遅いどころか残雪のために林道の途中で通行不可でした…。
逆に言えば他の車も入れないということですからまだ採られずに残っている可能性もあるので徒歩で目指します。




↑ 里では今年は山菜の旬が例年以上に早く終わってしまったというのに、ここでは道端に今頃フキノトウが芽吹いています。
標高800m超で季節が2ヶ月逆戻りしています。

残雪には来訪者らしき足跡もなく、一番乗りだと期待しながらポイントの尾根付近まで辿り着くと、




↑ う~ん…、山菜は何処に?
残雪しか見当たりません。
この時期にこれだけの残雪は近年では記憶にありません。
仕方ないので車に戻ります。

平地ではすっかり終わっているし、ここではまだ時期尚早だし場所の選定が今期は難しいです。
それならば中間の標高500m前後の別のポイントへ。




↑ ここでは道路横の湿地でコゴミがちょうど採り頃です。
コゴミは珍しくありませんが、クセのない味と食感はどんな調理法でも食べやすく重宝します。




↑ 新緑がまぶしいコシアブラの葉。
山に入るとここでもウドはまだでしたが日なたではコシアブラがイイ感じになっています。
コシアブラは近年、タラの芽以上に人気が上がっており自身の中でもウドとともに欠かせない春の味覚です。
山菜は少しクセのある味の方が食べたという満足感がありますね。




↑ 山ウドと前後して日当たりの良い山肌でよく見かけるのがカタクリの小さな紫色の花です。
結構、群生するので一度見たら覚えられるでしょう。
葉や花も可食ですが、根本を少し広めに深さ10~20cmくらい掘るとカタクリの球根が見つかります。
こちらはユリの球根と同様に食べられます。
名前の通り、昔はここからデンプンである片栗粉を作っていたのですから。
ただ多く食べ過ぎるとお腹がゆるくなるとも言われていますので適度にしましょう。

ここでは他にもアサツキが採れるのですがあまり何でも持って帰ると嫁に目を三角にされる上にワサビは自身で処理しないといけないのでこの日はこれくらいにして帰途につきました。
2015年05月26日


お久しぶりです。
店舗の移転作業のためにHPの更新が手付かずでした。
おかげ様で移転も無事に済んで4月29日にオープンすることができました。
まだ、完全に作業は終わっていませんが現在滞っていたブリードのセット等をあわてて行っている最中です。
とりあえず作業の合間を見て店長日記を2ヶ月前から遡って更新していきますのでしばらくはリアルタイムな記事ではありませんがご了承願います。

それでは前回の記事の続きからいきましょう。




↑ ‘15.3.27、八尾某所にて。

早春のワサビ採集は恒例のイベントなので毎年店長日記で紹介していますが、今年も変わらずに行ってきました。
本命のポイントは富山の蕎麦どころで自身のホームグラウンドでもある利賀村ですが、ここは豪雪地帯ですのでどんなに早くても4月上旬でないと行けないため、それ以前は別の場所での採集となります。
昨年は県東部の水系で新規のポイントを見つけましたが今年は八尾方面から攻めることにしました。
ここは自身のワサビのポイントとしては最初に見つけた思い入れのある場所で、その後さらに周辺で大量に群生しているのを発見したのですが集落よりもさらに奥で林道はもちろん除雪など入らないため通行が可能になってからの入山ではワサビの旬が過ぎてしまうためいつも機を逸していました。

そこで今期は例年より早いこの日に、体力豊富なM氏とともに車で行ける所まで行ってそこからは歩きで沢を登って行こうということになりました。
いざ向かってみると予想よりはポイントの近くまで車で行けましたがそれでもポイントまではまだ1~2kmほどあります。

上写真の川沿いを登るのですがさすがに春の日差しに日当たりの良い斜面は雪もなく地面も見えていますが、河川敷は雪が深く、また砂防ダムが複数あるため川を歩いて登るのは不可能ですので山腹の林道を歩きます。




↑ 林道といってもまだ積雪は50~100cm、所によっては2m近くあります。
画像をよく見ると雪の上に足跡がありますが自分たちのものではありません。
誰か先客がいるのかなと思っていると少しして上流から降りてくる一人のオジサンが現れました。
話をするとイワナ釣りだそうでここは通年県外からもマニアが訪れる穴場です。
この日は不調で帰るところだそうですが夜明け前から入山しているとのことで敬服した気合です。
これだけの残雪、ましてや今期の残雪はかなり多いのでさすがに入山者はいないと思っていましたがオジサン曰く一週間前にはすでに先客がいたとのことです。
イワナ釣り、侮れないですね!




↑ 背丈ほどの残雪がある上に斜面の雪の崩落で平らな部分がなくなっています。
もちろん右は崖で雪はあるといっても谷底までは20m以上あります。




↑ ポイント近くまで行って斜面を下りると斜面からの2m近い残雪の先端がクレバスのように割れて画像では見難いですが青く色付いて見える様子はまるで氷河のようです。




↑ 綺麗に澄んだ雪解け水で上流には人間は住んでいないためこのまま飲めます。
ただ獣の死骸が川の付近にあったりするのでむやみに飲まない方がいいですが…。
飲むなら湧き出ているところで飲みましょう。

さて、何とかポイント付近に着きましたが例年より多い残雪にワサビの群生はまだ深い雪の下です…。
一面雪で緑色の葉っぱさえ全く見当たりません。
さすがにこれだけ深いと雪を掘る気にもなりません。
辺りを歩きながら見回しているとかなり急斜面ですが対岸の日当たりの良い地面が出ている部分にわずかにワサビと思わしき葉が見えました。




↑ 画像中央を流れる湧き水の上部付近に点々と見える緑色の葉がワサビと思われますが、急斜面の上に高さも10m以上あるので何かにつかまりながら登らないと危ないです。
かといって他には見つかりそうもないので登ります。




↑ やっぱりワサビです!(画像は沢で洗った後のもの。)
数こそ大群生ではありませんが2人の必要量は満たせそうです。
おまけに他の群生に先んじて生長したせいかタイミングが良かったのか少ない割りには根茎であるワサビ本体が立派なものばかりです。
センナ(葉ワサビ)より根ワサビが狙いのM氏は満足の様子です。




↑ 手袋の長さが30cmですから根茎のワサビが天然としては最大級に大きいのが分かっていただけるでしょうか。

この日は結局ここでしか採れませんでしたが、質は最高級のワサビが採れて結果オーライです。
量を採るならもう少ししてから来れば残雪の下から群生が現れるでしょう。
ワサビは根茎も日持ちしない上に保存法としては醤油漬けにするくらいなので大量に採っても処理しきれないので大きい株で3~4株、大きめのコンビニ袋に2袋分くらいあれば十分でしょう。




↑ 雪崩で崩落した斜面の林道を歩いて帰ります。
収穫できてうかれていると怪我をするので車に着くまでは安心できません。
ただ、良い天気に恵まれて最高のワサビ採集でした。
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