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2012年6月
店長日記:1
2012年06月27日






↑ 撮影地;富山県富山市西中野町 日時;2012.6.6 10時52分(上)、12時35分(下)撮影 カメラ;OLYMPUS E-510 レンズ;OLYMPUS ED 40~150mm(F4~5.6)/150mm焦点(35mm換算で300mm) F5.6 マニュアル撮影(f8 1/1000秒) マニュアルフォーカス ISO100 ND100000フィルター使用 トリミング


前回のUPから1ヶ月近くが経過してしまい、すでにタイムリーな話題ではなくなってしまいましたが6月6日の金星の太陽面通過です。
レアという点では前回の金環日食よりも珍しい現象ですが、やはりスケールが小さいせいか注目度も日食ほどではなかったようです。
自身も観察というよりはいかに写真を撮るかということに専念しました。
当日は天気がすっきりとせず雲の合間からチャンスを伺う展開でしたがそれでもきれいに見ることはできました。
ただ、いかんせん対象が小さいので自身の撮影機器では満足できるほどの画像を得ることは難しかったです。
それでも編集で太陽面を通過する金星と黒点の比較が出来るくらいに撮れたのでまあ良しとしましょう。

さて、日記のUPはサボっていましたがフィールドワークは活発に行っていました。
5月末から6月初旬は最後となる春の山菜採りに利賀に行ってました。
山の春は里よりも進行が早いのでタイミングを数日外しただけで採り頃を逃してしまいます。



↑この時期のブナ林は新緑に覆われ最も生き生きとする時期です。
当初、利賀には材割りと材探しに行く予定でした。ついでに前回少し早かった独活(ウド)が採れればいいかな、というくらいの感じで向かいました。
ポイント付近に到着すると、



さすがに標高が高いだけに2番芽ではありますがまだ採り頃のタラの芽が残っています。周りを探すと大きなタラの木がたくさんあります。新たなポイントを見つけてしまいました。せっかく残っている芽を採らないのももったいないので予定外ですが採集しました。
採り終えて独活のポイントへ行くと、




まさにベストタイミング!野太い独活が群生しています。早速1本を生でかじりながら採らせていただきました。やはり山の独活は格別です。
一通り採って周りを見ていると、



おやおや、ワラビとススタケ(ネマガリタケ)があるじゃありませんか。
目に入った以上採らなければなりませんとばかりにこちらも採集。
いつの間にか材割りの予定を忘れていました…。
午前中しか時間がないので山菜はこの辺にして目当てのブナ林へ行くことに。
また山菜が目に入らないようによそ見をせずに向かいます。
車を止めていざ林の中へ入ったところで再び採り頃のコシアブラが…。


あえて見てない振りをして前進したのですが「採って」と言わんばかりに目の前に現われます。もうコシアブラしか見えません…。
結局欲に勝てずにコシアブラ採集。

採り終わった頃には残り時間も少なくなっていましたがこのまま帰るわけにも行かないので材の姿を見るだけでもと、ブナの倒木を目指しました。
とりあえず少し材割りしたのですが思ったほど幼虫が入っておらず2頭ほど採取して止めました。
その倒木の場所から少し斜面を上がって見るとその元の根株がありました。


いい感じで腐朽しています。少し堅めでまさにオオクワ系にはベストな産卵材になりそうです。さすがに手ノコで切っている時間も労力もないので次回まで取り置きすることにしました。
時間もなくなり(店の開店時間に完全に遅刻)あわてて撤収。
↓本日の収穫(コンビニ袋に4袋分)。



話は変わって、オオクワの調査ですが今期は昨年よりも早くライトトラップを行うことにしました。昨年同様S氏の協力のもと6月だけで今のところ3回行いました。






上から順に13日、18日、23日の様子です。
さすがにいささか時期尚早だったせいか結果はコクワとミヤマがわずかに採れただけでした。
特に23日は気温が低く調査の最中で気温は13℃近くまで低下。これではオオクワガタは望めません。早々に撤収しましたが星が綺麗でした。↓


白鳥座付近をバルブ開放で20秒露光撮影。
肉眼では天の川がはっきり見えていましたが写真ではなかなか綺麗に撮れません。
星を撮影するときはやはり赤道儀とモータードライブが欲しいところです。

手を換え場所を換え調査を行ってもオオクワガタの姿は拝めず…。
今期は自身、S氏共に仕事の都合でライトトラップは昨年のような頻度ではできそうにないのでその分樹液採集をがんばるつもりです。

そんなわけでオオクワガタではありませんが今月中旬に県内の某河川敷にヒラタクワガタの樹液採集に行ってきました。
例年確実に採れるポイントなのですが行って見るとあったはずのヤナギ林が伐採され無くなっています。洪水時の流木対策なのかは知りませんが、他の水系にしても全て伐採して公園やグラウンドを整備して美化したと言いながら自然環境の保護や保全を訴えるのはいささか疑問に思います。
例えば愛知、岐阜にまたがる木曽三川公園のように自然を残したまま整備することはできないんでしょうかね?
一人の虫屋の戯言なんか聞いてもらえるはずも無く、仕方なくわずかに残ったヤナギ林を見て回りました。


ボクトウガによる洞や樹液がまだ少ないせいかヒラタはわずかでしたがカナブンはすでに多く発生していました。



↑頭上の幹のクワガタを採ろうとして木に登ったら目の前にスズメバチがこんにちわ!
アドレナリンが体中を駆け巡りました。
結局、掻き出し棒を忘れたので採れなかったこともあり小型のヒラタが数頭採れただけでした。
最近は60mmオーバーの個体も激減しています。

日は変わって春にヒラタケとヒラタの幼虫を材割りした市内のエノキポイントへ行って来ました。
すると、以前にも根元に発生したコフキサルノコシカケや霊芝(マンネンタケ)を紹介したこともあるエノキの立ち枯れが春の嵐の暴風で折れていました。↓


本体の根元には多くの食痕が入っているのでいずれ時期を見て倒さなければいけないと思っていたのですがその前に上半分が折れてしまいました。
早速落ちている幹を探して裁断してみると、


すばらしい朽ち具合です!
残念ながら地面に接地していたのでアリが巣食っていたのと雑虫(クワガタ)の食痕が入っていたので全てが使える状態ではありませんでしたが部分的には質は今期最高クラスの状態でした。
この材はその後2回に分けて採取してきました。



↑根元のコフキサルノコシカケが胞子を飛ばして名前の通り茶色のコフキ状態でした。
一般的なキノコは傘の裏(下)側から胞子を飛ばしますがこのキノコは上面から胞子を飛ばします。写真では分かりませんが茶色の胞子が煙のように微風に舞い上がっていました。



↑同じエノキの根元ですが何か分かりますか?
霊芝(レイシ、マンネンタケ)の幼菌です。
昨年この木に発生していたのを偶然見つけましたが今年も発生しました。
霊芝は単年生なので成菌になるとすぐに雑虫食害や雨のせいでボロボロに腐ってしまうので時機を見て採取しないといけません。
レアでデリケートなキノコなので無事生長することを願います。



↑この日は別のエノキの倒木の根部で材割りも行い首尾よく20頭ほどのヒラタと(ほとんどが)ノコギリの幼虫を採集することが出来ました。

気を良くしてこの後別の山系のポイントに2年ぶりに行って来ました。
ずっと以前から見つけていたケンポナシの立ち枯れがこちらも折れていました。


↑画像の3本全てが立ち枯れです。ケンポナシは最近オークションの出品でも人気が高くなってきたレアな産卵材です。径は胸の高さで60cmくらい樹齢で70~80年くらいの大木です。
折れた部分の木っ端を試しに持ち帰って裁断してみると色虫にはやや堅めですがオオクワ系にはうってつけの朽ち具合です。
今後の楽しみができました。

話は全く変わりますが先日店内で逃げ出した商品のスマトラヒラタの♂90mmが見つかりました。↓


なぜか分かりませんが流しの排水口に入っていました。
以前逃げ出したヘラクレスの♂がゴミ箱の中から見つかったことはありますが流しは初めてです。
虫を飼育しているブリーダーなら経験があると思いますが逃げ出したときに部屋の中にエサのゼリーを置いてトラップをかける方が多くいます。
そのような時はエサではなく産卵木(なるべく大きいもの)を置いてみて下さい。
エサを置くよりも高い確率で寄って来るはずですので覚えておいて下さい。
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