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2013年5月
店長日記:1
2013年05月23日




↑ ’13.5.3 県東部の山間地に山菜採りに出かけたときにポイント付近から撮影した富山湾と能登半島。



日記の更新が遅れがちで申し訳ありません。
フィールドにも行ってはいるのですが、ブリードシーズンに入り店での作業が押しておりなかなかPCに向かう時間が取れません。
今回もまとめての紹介です。
4月になってからは本格的な山菜のシーズン到来で例年のごとく例年のポイントに訪れているもののタイトルにあるように今年の春は天候不順のためタイミングが合わずに苦戦しています。
3月中は暖かく一気に雪解けも進みましたが4月は強烈な寒の戻りもあり雪が降ることもあり寒暖の差が激しく同様の状態がゴールデンウィーク明けまで続き5月中旬からは一転して暑い日が続いています。
このため山菜も早春のものは早くなり逆に晩春のものは平年並みと種類によってバラバラでタイミングを外されました…。

4月に入るとまず第一週には毎年恒例の山葵(ワサビ)採取に利賀のポイントへ。



↑ 左は今年4月5日、右は昨年4月13日の様子。2月には昨年よりも積雪量は多かったにもかかわらず、昨年よりも1週早い時期でも雪解けが進んでいるのがわかるでしょう。
雪が少ないほうが山葵のポイントに辿り着きやすく楽なので安心です。



山葵のポイントにつくと例年と変わらずたくさんの山葵の株が確認できます。
雪解けが早い割りにはほとんど花が咲いていないのが意外でした。



↑ 今年もこのポイントでは天然山葵としては特大クラスのものが採れましたが、今回は葉ワサビをメインに採取しました。一昨年までは根が主だったのですが昨年からは葉ワサビの美味さに路線変更しています。
葉ワサビは花が咲いた後も初夏くらいまで楽しめますが根のワサビ本体は花が咲いた後は辛味が抜けてしまうので早春のものがベストです。
山葵はポイントさえ知っていれば採取はすぐに終わります。
時間もあるので寄り道してついでの山菜を採取します。



↑ アサツキを採るつもりだったのですが近くにツクシもあったので一緒に採取しました。



↑ ツクシの玉子とじ。ツクシはどこでも当たり前にあるので今まであえて採っていなかったので今回が初めてです。まず下処理で袴を一本ずつ取らなくてはいけないのでえらい面倒なわりには無味無臭のような味覚で歯ざわりを楽しむ程度でした…。

翌週12日は定休日を利用して県東部のオオクワポイントで材割り採集です。


3年前から毎年調べている木を今回も割って見ます。ほど良く朽ちている部分はほとんど食痕も入っていません(右上)。



表面付近からはアカアシは多く出ますが、裏側の方まで割ってやっとノコギリらしき3齢幼虫が出ました。やはりオオクワの気配はないようです。早々にあきらめました。
帰り道の途中で別のポイントでカブトムシの幼虫を採りに寄ると、


↑ カワラタケのビッシリ生えたシデ材を発見。裁断してみると断面も均一に朽ちて非常に綺麗です。オオクワ系の産卵材にぴったりです。この日はこれが収穫でした。

さて、4日後の16日は定休日ではないですが午前中を利用して平地近郊の里山に山菜採集へ。
例年ならゴ-ルデンウィーク前くらいなのですが先週の採集時にチラッと見た感じ今年は早いと見越して前倒しして行きました。



↑ しかし、それでも遅かったようです。タラの芽のポイントに着くとごらんの有り様。すでに伸びきっています…。



↑ ただ、ここは多くのタラが生えているためまだまだ採り頃の2番芽が採れました。



↑ この日採れたタラの芽。
旬を過ぎたものの何とか採れて安心して下を見ると、



今度は採り頃の独活(ウド)が!
ちょうどこの後近くの独活のポイント行くところだったのでまずはここで採取した後にそちらへ向かいました。



↑ 別のポイントで独活とタケノコを収穫。十分な量です。
あとは、別のポイントの一番気になるハリギリの芽ですが例年ここでタラの芽を採ったときに同時に採るのですがタラの芽で遅れを取っただけに不安です。



やっぱり遅かった…!
すでに芽は開ききって葉になっていました。
それでも口惜しくて若いものを選んで摘んだのですが天ぷらで食したところ筋が固くてダメでした。唯一の採取木だっただけに悔しいです。



↑ 独活は通常天ぷらかきんぴらで食べるのですが新鮮な根部は生でも美味なので(自身は採りながら食べています)この日は酢の物にしました。生の方が独特の風味があり好きです。

天候の関係やプライベートな我が家のイベント(キャンプ)もあり月の明けたゴールデンウィークの5月3日にS氏と共に再び山菜採りに。
5月に入ると平地でのシーズンは終わっているため標高を上げながら山間部のポイントへ移行します。
標高が上がればまだまだタラの芽も採れますがこの日のメインは何といってもコシアブラ!近年ではタラの芽の人気を抜いてキング・オブ・山菜と称されるほどの人気です。
まあ、コシアブラは簡単にたくさん採取できる上に繁殖率が高いのでタラノキと違って場所によってはある程度採って間引きをしてやらないと他の植生に影響が出かねません。



↑ ポイントに行ってまず目に付いた切り倒されたタラノキ。
直径10cm近くあるタラノキにしては大木です。枝先にあるいくつかの芽を採る為だけに切られたようですが、これだけの太さになるのは稀で貴重なのを考えないのでしょうか?
自身の所有ではありませんが地主の仕業でない限り、現場を見つけていたら怒鳴りつけていたでしょう。採らせてもらっている立場上、最低限のマナーを守れない輩は来るべきではないですね。



↑ 青空に映えるコシアブラ独特の白い肌と若芽の新緑。



↑ 採り頃のコシアブラの芽(左)と倒れたばかりのコシアブラの木(右)。通常コシアブラを採るときは手が届かないため高さ1~2mの若木の芽を摘むのですが、この倒木は芽を付けた状態で倒れたためこの一本で必要量を採取できました。



↑ 同じポイントで見つけたワラビ。
このポイントは平野部と違って例年通りのタイミングで採れました。



↑ ここで採れたコシアブラとワラビの収穫。オマケで後ろに写っている極上のコナラのカワラ材も採取できました。

このポイントからやや離れてさらに標高を上げて秘密のタラの芽のポイントへ向かいます。
先ほどのポイントはマナー知らずの採取者も来る知られた場所ですが、こちらは知る人ぞ知るポイントで競合者はいますが、それでも採りきれないほどのタラノキがある場所です。
以前までは悪路の林道があるだけでしたが近年道路も整備されたのでいずれここも多くの採取者が来ることでしょう。



↑ ここは標高は400~500mほどですが多雪なのと南斜面ではないため雪解けが遅くこの日でも残雪がありタラの芽もまだツボミの方が多いくらいですが十分収穫できました。
ここは5月下旬まで採取可能です。



↑ 山菜採りの合間にオオクワのポイントに寄って材割りしました。



↑ 意外にも結構朽ちた切り株が散在しており明らかにコクワではない(おそらくノコ)2齢幼虫が確保できました。
機会を見て改めて真面目に材割りしてきます。

翌週は久しぶりに「昆虫フィールド」の原稿の執筆のためにほとんど出歩けなかったのですが、11日には友人のM氏の希望で八尾へ山葵採りに。
時期的に少し遅いのですがここは除雪の入らない林道なので雪が完全に解けるまでは入山できません。



↑ 沢の周りに群生する山葵。
ここの山葵は利賀のポイントと違って水流が少なくほぼ土に生えているので根であるワサビ本体はあまり大きくありません(一般的にはこれが普通で利賀が特別大きい)。



↑ 花が咲いている山葵の群生。
M氏は葉ワサビではなく根が欲しかったらしいのですがあいにく大きくても親指くらいしかないので数でカバーしました。
利賀に行けば大きい山葵は採れるのですが花が咲き終わって時期が遅いのであえてこちらに来ました(後日談でここの根ワサビも辛味が抜けていたようです)。



↑ 自身は葉ワサビを採取します。時期的なものなのか土に生えているせいか利賀のものよりも葉はかなり大きいです。手のひらよりはるかに大きく茎も50cm以上に成長しています。まだ花が咲き始めた時期の割りには大きいです。

この後、渓流沿いの林道を走っていて対岸にこことは比べ物にならないほどの山葵の大群落を見つけました。雨がひどかったため直接は確認しませんでしたが来期が楽しみです。

翌々日の13日には昨年より2週間前倒しして利賀へ山菜採りと材割りに。



↑ 雪解けが早いことを想定して行ったのですがごらんの有様でした。
林道はまだ雪渓の状態です。
仕方なくここからポイントまで往復2~3kmを徒歩で向かおうと歩き出して雪渓を越えたところで路上にタイヤの跡がありました。ということは反対側からアプローチすればここまで来れるということです。ならば車でポイントまで行けるはずと、引き返して再び車で山を周って反対側から進入しました。
すると結構入山者があるのか道路際のタラの芽はほぼ採られています。
これは自身のポイントもやられたかな?と思いながら取りこぼしのタラの芽を摘んでいると斜面下方の木が目に付きました。



ん?…ハリギリだ!!
先日、採り損なって今期はあきらめたハリギリです。こんなところで見つけるとは。



↑ だいぶ葉は生長していますが枝先には新芽も見られます。
幸い高枝切りバサミを持参していたので何とか低い枝の新芽を採ることができました。
小さい若木と違って同じ新芽でも房が大きいです。
この日の晩に渋る嫁に頼み込んで天ぷらにしてもらい食したところ味、食感共に絶品でした。

その後、自身のポイントに着くとやはりタラの芽はほとんどありません。
やっぱりやられたか、と思いよく見ると採られたのではなく、まだツボミの状態でした。
やはり2週間の前倒しは尚早だったようです。
一番の目的である極太の山独活も



↑ こんな状態でとても採取できる大きさではありません。
ワラビも全く出ていないのでコゴミとコシアブラを代わりに収穫して材割りする時間が無くなったので終了しました。

一週間空いて20日にはバイト明けでそのまま富山近郊のエノキポイントにカブトムシの幼虫を調達に行きました。
近年はたかがカブトムシと侮れないほど幼虫が採集できるポイントが減ってきています。



↑ カブトの幼虫が生息している場所にあるエノキの倒木。
以前に日記でも紹介しましたが、近郊で採取したエノキからオオクワガタが羽化しているのでこのエノキも可能性では無視できません。
根部付近からはノコやヒラタは多く採れるのですが本体部分から見つかるのはほぼコクワです。


↑ 上の画像で二股になっている部分からコクワではない2齢幼虫が見つかりました。
周辺から同等の幼虫が出てこない(コクワは複数出た)ため念のため持ち帰り飼育して見ます。
まあ、ノコが羽化してご苦労さん、ってなると思いますが…。
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