クワガタ、カブトのオリジナル用品をメインに生体も販売!
since 1998
ホーム店長日記2011年4月
2011年4月
店長日記:2
2011年04月19日

めっきり春ですね。というより一気に季節が進んだ感じがします。先週は当地富山でも最高気温が26.6℃の夏日を記録しました。ちなみにその日の最低気温は6.6℃で日較差が20℃にもなりました。そうかと思えばアラレが降るような寒い日があったりして、これだけ気温の変動が激しいと体調管理が大変です。
体調といえば自身も冬以降3回目となるウィルス性胃腸炎(ノロ?)になりました。おそらく子供からもらったものだと思いますが、大人はそんなにひんぱんにかかるものではないとたかをくくっていたのですが子供だけでなく自身も注意が必要だと認識しました。

体調は優れなかったものの山には頻繁に行っています。山地はまだ残雪で無理なので主に里山ですが、これだけ急に暖かくなると山菜の様子が気になっておちおち身体を休めてもいられません。
先日利賀に行ったときに残雪が2m近くありながらも雪が解けている部分ではすでにフキノトウの蕾が開いている状態でこのような時は他の山菜も一気に生長してしまい気付いた時には採り頃を逃しているなんてことになりかねません。

そんな中、先週の日曜日は知人のN氏と1週間前に行ったときに見つけてあった倒木を改めて回収しに材採りに行ってきました。




見つけた当初はコナラだと思いコナラなら心材部が多く使えないだろうと試しに裁断してみたところ予想外に状態が良くおまけに際断面からコナラではないことがわかりました。この日改めてじっくり観察すると樹種はセンノキ(正式名称;ハリギリ)であることがわかりました。実はセンノキはカワラ材ではなく芽を食べるために山菜として探していたのですが木自体が少なく見つけてもとんでもない大木が多くとても芽が摘める状況ではありませんでした。
樹種としてはクワガタの産卵材としてはまず流通していませんがカワラ材としてはコナラやクヌギのそれよりも均一に柔らかくかなり優良な材質です。ということで使える部分を二人で頂きました。

その後は他の材を探すも目ぼしい材が見つからないので山菜採りに。
タラの芽はまだ早かったので前回間違えてスイセンの根を掘り起こしたノビルをN氏に教えてもらい採集しました。前回のアサツキに続き自身初物です。




実物を見るとスイセンとは全く異なり、うろ覚えの本の知識で採集する危険(スイセンの球根は有毒)を実感しました。
味の方は酒のあてとしてはいいかもしれませんがあまり量を食べるようなものではありません。葉はネギ、根はラッキョみたいな感じです。だいたい山菜は採った本人は美味しいものですが他人には単なる山野草ですからね…。
まあ、春を楽しむ大人の味としては良い食材かもしれません。

翌日も材探しとタラの芽の様子を見に別のポイントに行きましたがそこもタラの芽はわずかに尚早な感じですが我慢できずに少しばかり採集しました。まだ芽が出ていない状態なので持ち帰りしばらく水栽培することに。
材のほうはなかなか良さげなカワラ材を発見。




遠目にはエノキだと思い近づくと似ているものの樹種はチドリノキというカエデの仲間です。しかしこの木もエノキに材質が似ており優良な産卵材になります。




試しに裁断してみると↑のような感じでわずかに拮抗線はありますが予想通り上質のカワラ材です。こちらはもう少し朽ちさせるために1カットだけ持ち帰り残りは現地に取り置きしてきました。あと半年~1年で極上になる予定です。

数日後、さらに別のポイントへ取り置きしてあったエノキを見に1年ぶりに行くと部分的に良い状態になっているので早速切ろうと思ったら手ノコを忘れました…。
商売道具を忘れては話にならないのですが、しょうがないので付近のタラの芽の様子を見に行くと、
なんと!すでに摘まれてしまっているではないですか…。
1~2日遅かったようです。あれだけ先を越されないようにあちこち見ていたにも関わらずやられました。後悔するもののこれだから山菜採りはやめられません。夏にクワガタを捕りに行くのと全く同じ感覚です。

これは材探しどころではないので急いで斜面のやぶの中へ入ってみるとさすがに目に付かないところは残っていました。





↑こんな感じでちょうど採り頃でした。なんとか家族の1食分を確保して辺りをさらに探索していると、芽を摘まれたタラの木の近くでタラのようなトゲだらけの木を見つけました。




最初はタラだと思ったのですが先客に採られずに残っており、見ると芽の形状が違います。
何だろう?と思い近くで若葉の形を良く見ると…
!!!
「ハリギリ(センノキ)だ!」
ついにハリギリの若木を発見しました。まるでオオクワを見つけたような感動でした。北海道では当たり前にあるようですが先ほども言ったようにこの辺ではとても希少な木です。おそらく先客もこれが可食のハリギリだとは分からなかったのでしょう。
一般には知られていませんが山菜通にはタラの芽よりもハリギリの芽の方が珍重されているようです。ちなみにタラもハリギリもさらにはコシアブラや独活(ウド)も同じウコギ科の植物です。味もタラの芽に近いとのことなので早速適当な大きさの芽を幾つか採りました。
当日、タラの芽とともに天ぷらにして食してみると若い芽はタラの芽とコシアブラの中間のような味で芽の開いてない蕾はフキノトウのような感じでどちらも絶品でした。

後日、さらに別の場所でタラの芽を採集したついでにこのポイントにも寄って再び適度な大きさの芽を摘ませてもらいました。
タラの芽は当初の予想通り一気に生長したせいか自身の持っているポイント全てでだいぶ摘まれてしまいました。
ただ摘まれたのならいいのですがどうも摘んだ痕をみると芽ではなく蕾の状態で枝ごとナイフのようなもので軒並み切り取ってあります。おそらく自家用に植えるためか栽培業者が根こそぎ採ったものと思われます。
クワガタでも業者の自分にもあてはまることですが自分の利益だけを考えた採集は慎みたいものですね。
2011年04月07日


先月、東日本大震災後にUPして以来久しぶりです。
色々と自分の中でも葛藤があり自身の活動はしていたもののUPすることを自粛していたのですが様々な人が言っているように被災者でない人間は自分にできることを一生懸命するしかないと考え個人的に何かできるわけではないので少しずつ募金するように心掛け自分の生活は今までどおりにしていこうという思いに至りました。
ということでこれからは通常通りにUPも行っていきます。

被災して様々なものを失った人も多くいますが、自分も裕福ではないので逆境の気持ちは痛いほど分かるのですが実際はそんなもんじゃないでしょう。
ただ全てを失っても可能性はゼロにはなりませんが、あきらめた時点でそれも無くなってしまいます。時間はかかってもこれからの未来で必ず何かを見つけることができると信じてかんばっていきましょう。

さて話を戻しましょう。
震災後も不謹慎かと思いながらも春の到来と共に材割りや材探しにいそしんでおりました。3月下旬からは晴れれば毎日のように山に行っていました。
寒の戻りもあって季節外れの積雪があったりしましたがここのところ一気に気温も上がって当地ではまだですが各地でサクラの便りが多くなってきました。

里山では雪もほとんどなくなり販売用のエノキのカワラ材を重点的に探していました。


上は富山市郊外で見つけたエノキの倒木でこの時期でもヒラタケが付いていました。シハイタケも付いており早速裁断してみましたが産卵材用にはまだ腐朽が若かったので露出している根部を材割りしてみました。


左は出てきたヒラタの♀の新成虫です。川の横ではないものの河川敷に適当な朽ち木が少ないので親虫が少し離れた段丘の雑木林に産卵したのでしょう。また右も根部から出てきた3齢の♂ですがノコギリっぽくはないのでおそらくヒラタでしょう。以前この近辺でも信憑性は?ですがオオクワの採集情報もあったのでまさか…とは思いますが一応菌糸ビンに入れて保管しました。こういうときに幼虫で判別できてしまうと楽しみがなくなるので自分の判別が間違っていることを願います。




上の2枚も上記の近くで見つけたエノキの立ち枯れです。左はシハイタケが右はコフキサルノコシカケが付いているのが分かると思いますが外見では良さそうな感じに見えますがこれでもまだ若いです。ここで切り倒してしまうと台無しになるのでこのまま温存してあります。特に右画像の材はサルノコシカケの大きさから朽ちて10年前後が経っていると思われるのでもう少しの我慢です。これだけの太さだとシハイタケでは中までなかなか朽ち切らないのですがこのキノコなら期待できます。



こちらは後日、少し離れた斜面上で見つけたエノキの立ち枯れ。先ほどのエノキと見た目はたいして変わりませんがこちらは内部までシハイタケ菌が廻っており少し早いけれど伐採して持ち帰りました。現在菌が死なないように保管中ですが菌の活性が素晴らしく切り口は菌糸で真っ白になっています。


さてこの時期といえば山菜シーズンの到来です。平地ではすでに始まっていますが山地では今からです。
というわけで例年通り今年もまずはふきのとうとワサビを採るべく利賀方面に行って来ました。


↑左は4月4日現在の利賀付近の様子です。後日分かったのですが偶然昨年も同じ日に利賀に行っていたのでその時の画像が右です。
昨年も豪雪でゴールデンウィークまで林道には入れなかったのですが今年も同様かそれ以上に雪が残っています。画像の辺りで約1.5~2mくらいあります。
嫌な予感がしつつもとりあえず川沿いのワサビのポイントに向かうと雪のために行けないどころか道からは横の雪のせいで見ることもできません…。
そういえば昨年もこの日は無理だったような気が…。



川の横の斜面からのアプローチは不可ですがあきらめきれないので橋から河川敷に下りて川の中を歩いてポイントまで何とかこぎ着けました。



雪の下から出てきたばかりでまだ葉は小さかったもののちゃんと見つかりました。
昨年に引き続き今年も20cmオーバーの大物をゲットできました。
これでしばらく山葵の醤油漬けを楽しむことが出来ます。今年からは葉も無駄にせずおひたし以外(おひたしは繊維が堅く気になる)で食べることにしました。

予定通りワサビは採集できたので次はさらに上流域のふきのとうのポイントへ。



↑こんな感じです…。
この1.5mほどの雪の下の平らな土地にはふきのとうが群生しているのですがふきのとうはいずこに…?
まだ早かったようです。ここもおそらくゴールデンウィークくらいですが連休になると採りつくされるので連休前に再度行って見るつもりです。
この日はこの後さらにアサツキを採って帰りました。採ったアサツキは今が旬のホタルイカと共に酢味噌で食しました。
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス