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2010年8月
店長日記:4
2010年08月25日




富山県産のWILD♂(52mm)です!

先週の♀に引き続き採集者のN氏より提供していただきました。


自身も富山県産のワイルドオオクワを幼虫で採集したことはありますが、成虫個体をペアで手にしたのは初めてです。
しかも既出の採集情報はあったもののそれを実証した新規ポイントの貴重な個体です。
改めてN氏には感謝いたします。


オスの個体は小ぶりで小歯ではありますが綺麗でおそらく新成虫なのでしょう。先に頂いたメスも新成虫っぽかったので未交尾なら産卵は厳しいと思っていたのですが、これでペアになり自身が管理をミスしない限りブリードが確実になりました。


ところで、せっかく重要な情報を提供してもらったので自身も先日、採集仲間の風氏と共にライトトラップを行ってきました。↓がそのときの様子です。





この画像は昼間撮ったものではありません。ライトトラップ時に撮影した風景です。
あいにくこの日は満月が近く月が明るく裸眼でも遠くの尾根が確認できるくらいでした。カメラで露光撮影すると月がどれほど明るいか認識できます。

これでは他の条件が揃っていてもライトトラップは期待薄です…。




それでもやらないよりはましだと思いあえて決行しました。
結果は極小のミヤマの♂が1頭だけでかろうじてボウズは避けられました。
次回は月齢を考えてリベンジしようと思っています。


さて、今週もヒメオオ採集に行く予定でしたが、前日に知人とエノキのカワラ材を採取しに行った際、猛暑というのに長袖の作業服に首にはタオルを巻いて完全防備していたわりには首から右手首にかけて毛虫か毒蛾にやられてボコボコにかぶれました。
おまけにその後店で材を裁断しているときに堅い枝の部分にイラつき蹴って折ろうとした瞬間、材が傾いて角がかかとを直撃!激痛が走りかかとは徐々に紫色に腫れ上がってきました。
まさに踏んだり&蹴ったり…。

翌日になっても腫れと痛みが引かず、ネットの占いでも今週は無理をしてろくな結果が出ないと書いてあったためヒメオオ採集は見送りとなりました。
占いは別としても山に入るには信心深くないと必ず見返りがあるので皆さんも心がけてください。
2010年08月18日




何かわかりますか?

そう、オオクワのメスです。

だけど単なるオオクワのメスではありません。

富山県産のWILD♀(38mm)です!

と言っても自分で採集したわけではありませんが…。

どういうことかというと先日、県内在住のN氏からHPを見たということでお電話をいただき、氏は仕事柄地元の山や水系について熟知しており材の情報を色々教えていただいた際、その水系における私の知っているオオクワの情報を伝えたところ早速10日間に渡り夜間の採集を実行していただき見事1♂3♀採集という紛れのない結果を報告していただきました。

自身も以前調査に行ったことはありますが手の付けようがなく頓挫したポイントなので新規ポイントとしてこの情報はたいへん貴重で画像のメスを提供していただいたことと併せてこの場を借りて改めて氏には感謝いたします。次回お会いした時にオスも拝見させていただく予定なのでその時はまた画像もアップします。



↑これがオオクワの採れたポイントです。

詳しくは昆虫フィールド73号の記事にて紹介する予定ですが、産地に関するお問合せには残念ながらお答えできませんので悪しからずご理解ください。



さて、続いては4週続けてのヒメオオ採集です。


今週も採れるには採れたのですがポイントに数10本あるヤナギの中で採れたのはたった3本だけだったのでまだ発生の最盛期ではないようです。
ただヒメオオは分布が局地的なので採集圧に弱いためあまり同一ポイントで採集を続けるのは考えものなので周辺で新たに別のポイントを探していたのですがヤナギは多くあれどヒメオオの姿はなし…。


↑ヒメオオが付いていたヤナギです。
道沿いのこんな小さなヤナギに付いているので採れるときは簡単に採れるのですが発生時期が限定されるのでその場所を見つけるまでがたいへんです。
来週も採集したいところですが上記の富山県産オオクワの調査の方に移行していきそうです。
2010年08月12日


3週続けてのヒメオオ採集です。
その前に、材探しですがオークションに出品しているエノキ材の在庫が底を尽きそうなので最近は必死です。といっても猛暑の日々、荒れ放題の下草の中では新たに朽木を探すのは至難の業!そこで冬季に見つけたものの持ち帰るにはまだ腐朽が未熟だった取り置きの材から少しずつ切り出して何とかしのいでいます。




取り置きの場所へ行くと下草で材がどこにあるかわからない始末でまずは草刈から…。
カマを振り回して暴れているとふと目に入ったのが大きく伸びたミョウガの草葉(↑画像)。そういえばそろそろミョウガの季節だと思い根元を探すとあったあった!
まだ少し小ぶりですが今年の初物です。材採りよりも晩のおかずを採る方に夢中になりました。まだ少ないですがお盆明けにはたくさん採れるでしょう。


次はヒメオオ採集ですが今度こそは3度目の正直で…。


いました!
だけどまだ時期が早いようで最盛期のように一本のヤナギに複数いるような状態ではなくポイント全体で2ペアだけでした。

何せ山はオロロ(アブ)の発生時期で車の周りを飛び回っており、ちょっとドアを開けただけでも車の中に入ってきてその度に格闘となり気が狂いそうです…。
ヒメオオを探す時間よりオロロと格闘する時間の方が長いくらいで嫌になり早々に終了。

その後、材探しに移るもやはりどこもオロロの大群!
車から降りるのがおっくうになっていると見つけたのがこの看板。


クマに注意の看板は多く見かけるがこの看板は初めてのタイプです。
ツキノワグマはこんなに凶悪なイメージではないんですけどね…。ちょっと気の毒です。
幸い3週連続でクマに遭遇というスリルのある事態は避けられました。でも今年はブナの実が不作の年に当たるので秋はまた遭遇の可能性が高そうです。

その後、若干標高を下げてオオクワの調査地へ。
ここでもブナ材を探そうとヤブとの闘いです。


↑背丈以上のヤブをかき分けて奥のブナ林を目指します。
が、ここでもヤブ蚊とブユと大型のアブとの格闘です。キンチョールを直接身体にスプレーしながら(虫除けスプレーでは役に立たないので)、カマを片手にヤブ漕ぎをして斜面を昇り降りしている中では長さ1mほどの倒木の枝を持ち帰るのが体力的に精一杯です。山とはいえ気温30℃を超える中ではすぐに脱水状態になります…。
朽木を探すのは虫を探す以上に簡単ではないんです。



2010年08月03日


相変わらず猛暑の日々が続いています。
暑いのは好きですがこれだけ暑いと野外で作業するときは熱中症対策がかかせません。山に行く時はだいたい1.5リットルくらいは飲料水を携帯します。最悪それでも足りない時は山で湧水を汲んで飲みますが湧き水以外は注意が必要です。
また、大量に汗をかくために体内の塩分が減少するため塩を持参する人もいます。塩分やカリウムのバランスが崩れると心臓にも影響があることもあるのでたまに不整脈が出る自身もポカリスウェットをなるべく飲んでいます。

さて、先週に引き続き今回もヒメオオ狙いとブナ材探しに行ってきました。
場所は立山の有峰です。例年ならゴールデンウィーク明けには開通するのですが、今年は災害で2本ある林道の1本は通年閉鎖で残る1本も7月上旬まで不通だったため今季初めての訪問となりました。




↑富山と言うと黒四ダムが有名ですが標高1000m前後という高所にあるダムとしては有峰ダムも負けず劣らずの迫力です。
高標高ということで湖の周りは見事なブナ林が広がっています。
早速ヒメオオのポイントに向かい探し始めるもののこの日もヒメオオの姿は見当たらず…。
やはりまだ早いようです。気の早い個体が1、2頭くらいいても良さそうなもんですが…。

とっととあきらめて次はブナ材探しへ。
これだけブナがあるのだから当然のように立ち枯れや倒木はゴロゴロ見つかります。
ただ望んでいるような朽ち木は全くと言っていいほど当たりません。




↑湖畔付近で見つけた大径の立ち枯れ。直径は80cmくらいでしょうか。なぜか幹の部分に足がかりのための杭が打ちつけてありました。何かの採集のために打ったのでしょうか?ちなみにここは標高が高いためにオオクワガタは生息していません。
そのかわりヒメオオは採集できるので幼虫はいるかもしれないと思い材割りをしてみました。




思ったとおり幼虫が出てきましたがヒメオオかアカアシか?食痕の状態からヒメオオっぽいのですが…。ヒメオオは有峰のどこでも採れるわけではなくものすごいピンポイントなのでこれがヒメオオだったら新たなポイントの発見になります。とりあえず持ち帰ることにしました。
もう少し幼虫を割出したかったのですが材探しで手ノコでの重労働がたたってすでに体力は限界に近くあきらめました。(ヒメオオの幼虫がいる部分は堅くて割るのが大変なんです。)




↑帰途に道路から林内に入り込んで見つけたお化けブナです。
直径は1mをはるかに超えています。洞も開いていてオオクワでも生息していれば最高なんですが。周りにはこんなブナやミズナラの大木が結構あります。
心を静めて落ち着いているとシシガミが現れそうな雰囲気です。
車を停めては降りて森を覗き込んでいるとカーブを曲がった先にシシガミ、いやクマが!
先週に引き続き2週連続での遭遇です。
今回の相手はこっちを見た瞬間に喉元の白い模様が確認できたので成獣に近いようです。あいにくカメラを用意する間もなく逃げてしまいましたが、ここは昨年撮影に成功して昆虫フィールドにも載せたクマと出会った場所の近くなのでもしかしたら同一クマかも?
毎年会えてもそうそう友達にはなれないですね。
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