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2012年7月
店長日記:1
2012年07月25日


↑ 富山県産オオクワガタ(F0) ♂50.2mm H24.7月羽化 A氏作出

お久しぶりです。
約1ヶ月ぶりの更新ですが、最近は諸事情で忙しくなかなかフィールドに行けません。
個人的には山に行っているときが一番落ち着くのですが、
「父、山に行って働かず。」ではおまんまの食い上げです。
よくお客様から「夏はシーズンだから儲かるやろ?」と聞かれますがとんでもない!
とてもじゃないけど虫屋だけで家族を養えるほど甘くはありません。
以前にも書きましたがバイトは必須で、おまけにそのバイトも今が繁忙期でおちおち山にも行けません。
休みは子供とも遊びたいし、家族サービスもしないといけません(あまりしてませんが…)。
一挙両得を兼ねて子供を山の源流に連れて行ったり渋る嫁を無理矢理採集に同行させたりして何とか時間をやりくりしています。
世のお父さんたちは大変ですね…。自身は好きなことをさせてもらっているだけまだ恵まれていると思っています。

さて、話は変わりますがトップの画像を見て下さい。
富山県産オオクワガタ(F0)です。F0ということはつまり幼虫採集のWILD個体です。
ただし幼虫を採集したのは自身ですが作出したのは自身ではありません。
どういうことかというと、自身が採集してビッダーズオークションに出品していたエノキ材を購入されたA氏が(オオクワ以外の虫の)産卵セットに使用し割り出した幼虫を飼育したところ1頭だけオオクワガタが混じっていたとのことでした。
もちろんA氏はオオクワガタは♂のみしか飼育していないので間違ってブリード中に混入した可能性はありません。つまり最初から材に入っていたということになります。

天然材であるがゆえ、雑虫の混入の可能性についてはあらかじめご理解を頂いているとは言え、あまり自慢できることではありませんがA氏もそのことを寛大に受け止めて下さり情報や画像の提供と使用を許可して下さる等、この場を借りてご厚意に感謝します。
自身もその事実を知ったときは嬉しいという感覚が生じたのが正直な気持ちです。
現在、情報誌「昆虫フィールド」の記事中で県内のオオクワガタを調査していて自身ではここ何年も結果が出なかった中で図らずもオオクワガタの幼虫を採取していたとなれば嬉しくないわけがありません。

A氏からも産地の詳細情報を依頼され早速調べようとしたのですが材を購入いただいたのがH22年8月で約2年前でありオークションに出品する際に使用した画像も消去してしまっていたため、どこで採取した材かが判明しません。
その前後の活動記録画像やこの店長日記の内容からある程度は絞り込むことができました。
このことについてはこの先「昆虫フィールド」の記事でも紹介するつもりなのであまりここで書いてしまうとネタが尽きてしまいますがあえてここでお教えしましょう。
実は「富山市」の可能性が高い(少なくとも富山県内なのは100%)ことが分かりました。
まあ、富山市といっても現在では合併でとんでもなく広い範囲ですがそれでも自身のまさにお膝元でとれたかもしれないという事実には胸が高鳴ります。
それ以上のことは調査をして分かり次第また報告いたします。


さて話は変わって最近の活動ですが上記の事情によりライトトラップもできずに一般的なカブトムシやノコギリやヒラタの採集に終始していました。


7月2日にお馴染みの河川敷のポイントに行くとまだ虫は多くなく発生初期のカブトムシの姿がちらほらと見れる程度です。
樹液が出ているクヌギやコナラが少ない当地(クヌギ自体がほとんどない)では河川敷のヤナギで探すのが最も手っ取り早いのですが太平洋側のクヌギ林と比べると数もサイズも圧倒的に劣ります。



この日はヒラタ狙いだったのですがここのポイントも多くのヤナギが伐採されてしまったため細い木ばかりで洞の中に隠れている個体も小型のものばかりです。
↑画像の個体も出して見たら50mm程度しかありませんでした。
他の木も入念に見て回り別の木で見つけた個体を洞から引きずり出そうと掻き出し棒で悪戦苦闘していたら頭部だけがもげてしまったのでいたたまれなくなりその日はそれで終了しました。

日を改めて梅雨も明けた23日に再び同じポイントへ。


さすがに夏本番で下草の勢いもすさまじく完全にヤブ漕ぎ状態です。
木々の枝に張っているクモの巣には丸々と巨大化したジョロウグモが。
顔に付くのだけは勘弁してくれと思いながら進んでいきます。
途中、樹上からマムシが落下してきましたが何とかヤナギを見て回りました。


以外にもヒラタはほとんど見つからず樹液にはカブトが多かったです。
ノコギリもだいぶ発生しており木を蹴って何頭か採集できました。



木を蹴ったら落ちてきたシロスジカミキリ。クワガタ採集には外道扱いですね。
やはり生理的に好きにはなれません…。
暑さのため時間をかけてゆっくり見ることはできませんでしたが各種合わせて20頭以上は採集できたので終了しました。


↑地面になった木いちごの酸っぱい実がひと時の癒しを与えてくれました。

汗だくになって身体の塩分が減少したので魚津までドライブをしてラーメン店「むてっぽう」に行き味噌チャーシュー麺を食べました。


濃い目の味が疲れた身体に染み渡りましたが、さらに喉の渇きを助長する結果を招きました。

さて、わざわざ魚津まで来たのは採集のためではありません。
本命はこれ!




毎年恒例の今が旬の「岩牡蠣」。
今年は氷見ではなく魚津の海の駅に食べに来ました。
1個¥500、¥600、¥700のものがあり¥500のものを3個食べるか¥700のものを2個食べるか悩みましたが店のオバちゃんに聞いたらやはり大粒の牡蠣は違うと言われ¥700のものを2個頼みました。
発泡スチロールの皿と比べたら貝の大きさが分かると思いますが一粒でも食べ応え、濃い旨み共に絶品でした。
やはり夏はこれですね。



食べた後に近くの海岸から見た生地方面の海岸線。
このアングルは春に蜃気楼が発生したときにTV等で中継されるお馴染みの景色です。
上の画像は蜃気楼は発生していない普通の景色です。蜃気楼が出たときは画像中の対岸の景色が明らかに変化するので判別できます。


最後になりましたが、この仕事をしていると特に夏場は話題性からメディアに取り上げられたり出演することも多くあるのですが、先日の17日には地元の「富山シティFM」の番組に出演させていただきました。
25分間くらいでしたが店から生中継で紹介していただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
また機会があったらよろしくお願いします。基本的に声をかけていただければメディアへの露出は歓迎いたします。
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