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2013年1月
店長日記:1
2013年01月16日

年も明けてもう年号を書く際に2012年もしくはH24年と間違うことも少なくなり慣れてきたこのごろです。
ところであるWebサイトで読んだのですが、新年の挨拶で
「新年あけましておめでとうございます。」
という文章を日常的に使っていますが、これは
「旧年明けまして、新年おめでとうございます。」
というのが正しいらしいですね。
今までこの歳になるまで新年が明けるという意味で解釈していました…。
同様に思っていた人も多くいるのではないでしょうか?
とりあえず今年もよろしくお付き合い下さい。

富山では年末から積雪しては溶けて、積雪しては溶けての繰り返しで溶けた頃を見計らって山にコケ採りの続きか材割り採集をしに行こうかと思っているのですが、そのときには新たに雪が積もって結局前回の日記更新以来フィールドには行けずじまいです。
まあ、毎年のことなので仕方ないとあきらめて地道に店でブリード作業をこなしていますが…。
この時期、大手を除く小売店や用品メーカーは大半が開店休業や冬眠状態に陥ります。
当店も同様に経済的な不足を補うためというよりは店を維持するためにアルバイトをするというような状況になります。
度々お客様から、
「高い虫とかを売って丸もうけやろ?」
あるいは、
「こんなもん商売になるがけ?もうからんやろ?」
という質問を受けますが、あきらかに後者の質問が正しいことは言うまでもありません。
「好きだからこんな仕事できるがやろねぇ。」
とも言われますが、もちろん好きですが好きだけでは商売はできません。
自身は商売という行為自体はむしろ好きではありません。
どちらかというと虫の生態を調べたり優れた飼育用品の開発、天然素材の採取が好きでやっています。
残念ながら世論では「所詮、虫。」という位置付けなので専門の研究機関や民間企業があるわけではなくそれを生業にすることが不可能なので小売店という業態をとっているまでです。
よって利益だけを追求して商売をしているわけではなく情熱があるからやっているのです。

毎年、この業界では多くの新規業者が起業しますが近年はそれ以上に廃業する業者が多くなっています。
中でもビジネスとしてこの商売を考えている業者ほど短期間で辞めてしまいます。
やはりビジネスベースでは経営的に難しいということなのでしょう。
長く続いている業者は経営的な要素もあるでしょうがやはり何らかの情熱があるから続けられるのでしょう。
当店も今年で開業15年、直販店も開店12周年を迎えます。
我ながら良く続いたなぁという思いと情熱があったからこそできたのだという思いがあります。
ただ、この時期のように本業が暇で時間があると色々ネガティブな考えも浮かんできます。
時に経済的な苦難は心も貧しくして情熱をも駆逐してしまいかねません。
自身もこれまでに何度も心が折れています。
情熱を失ったことも何度となくありますが、それでも続けてきたのは他に心の支えがあったからです。
それは家族の理解と子供に対する思いです。
父親としての背中を見せたいという思いからでした。
別にイイ格好をしようというのではなく、情熱を持って一生懸命やっているということを理解して欲しいのです。
子供にしてみれば
「お金も稼げないのに夢ばっかり追ってバカみたい。」
と思うかもしれません。
それならそれで構いません。子供は同じ轍を踏まずにもっと賢い選択をしてくれるでしょう。
ちなみに子供にこの仕事を継いで欲しいという思いは全くありません。むしろして欲しくないと思っています。
ただこの仕事のキャリアと知識、情熱だけは他の人間に絶対負けないという自負があることを理解してもらいたいと思っています。
とは言うものの現実には生活がかかっているので見栄を張ってばかりいるわけにはいきません。
自身でもいつまでやっていられるか分からないので不安ではありますが逆に楽しみでもあります。
まあ、他にできることがあるわけではないのですが…。
基本的にはライフワークだと思っています。

情熱と心の支えがある限り今年もがんばっていきますのでご愛顧と応援よろしくお願いします。
新年最初の日記がちょっとヘビーになり申し訳ありません。

※ 310へ、
「それでも俺は1日のために10年を生きる。」
パイレーツ オブ カリビアン『デッドマンズ・チェスト』より引用。

一般の読者はスルーして下さい。
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