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2014年9月
店長日記:1
2014年09月11日




↑ 釧路産サンマ(特大、刺身用)




↑ 釧路の観光名所である巨大なフィッシャーマンズワーフを後方に望む幣舞橋。


さて、8月中旬以降相次いだ大雨以降猛暑予報はどこに行ったのやら早々に夏らしさは収束し、さらに9月は残暑が厳しいという予報をあざ笑うかのように秋らしい気温で推移しています。
ただ、全国的に不順な天候が続いており連日各地でゲリラ豪雨を記録するなど予断を許さない雨の降り方には今しばらく注意が必要ですね。

当地でも去りゆく夏を惜しむ間もなく季節は秋に向かっています。
できればもっとライトトラップをしたかった、樹液採集をしたかった、日焼けをしたかった、あと1回は子供とプールに行きたかった等々、枚挙に暇がありません。
毎年言いますが、惜しみながら季節が過ぎていくからこそ、その季節の思い出が引き立つのでしょうね。
かくなる上は気持ちを切り替えて今度は秋を満喫しましょう。
以前にも書いていますが年々秋が楽しみになってくるのは歳をとったからなのでしょうかね…。

さて、味覚の秋の旬と言えばやはり冒頭のサンマ!
この日記には珍しく海産物からの紹介です。
画像の説明にもあるとおりこれは釧路の市場から直送された極上のサンマ。
先日(8月下旬)のニュースでも言っていましたが東京(築地)では一尾¥1,000を下らない高値で取引されている高級魚扱いです。
それが食べきれないほど自身の手元に。

何故釧路産のサンマかというと、じつは自身は釧路出身なんですね。
と言っても生まれは函館で釧路は子供の頃の一時期住んでいただけなんですが、個人的には思い入れが深い土地の一つです。
ただ、離れてから数十年経ち記憶があせていく中で先日当HPより釧路在住のS・A氏よりお問い合わせとご注文をいただき、メールのやり取りの中で当時の面識はなかったものの自身の後輩であることが判明し、なおかつ父親同士が酒を飲んだ知人であるという奇遇から昔話で盛り上がり、不思議な巡り会わせからご厚意で贈っていただいた品なんです。

読者の皆さんは釧路というと何を思い浮かべますか?
そもそも釧路は何処にあるかご存知ですよね?
少しばかり釧路のPRをしますが、道東にある街で過去には水揚げ量が国内一位だったこともある有数の水産業の街です。
今でもサンマ、サケ、スケトウダラ、シシャモ(本物)、毛ガニといえば釧路を外しては語れません。
また、北海道の中でも観光地も豊富で在住していても見切れない豊かな自然は一見の価値があります。
摩周湖や阿寒湖、釧路湿原とタンチョウ鶴は知らない人はいないでしょう。

戴いたサンマですが市場直送の新鮮なものでしたので早速普段は買えないプレミアムなビールと共に食しました。




↑ 近年、水温が上がっているせいなのか全国的に出回っているサンマは身に多くの虫がいるために刺身での販売を差し控えるスーパーが多い中で、新鮮でかつ極厚の身の大きさがあるからこそできる刺身。




↑ 定番の焼きサンマ。
S・A氏のアドバイスでは新鮮なものは頭もワタも取らずに塩も振らずに素焼きをするのがお勧めとのこと。
我が家のガスグリルでは頭を切らないと入らない大きさのためにカットして焼きましたが脂の乗りも程よく大根おろしがマッチして絶品です。




↑ アジのタタキならぬサンマのタタキ。
サンマだと臭みがありそうですが、全く気にならず美味。




↑ さらにサンマのカルパッチョ。
サンマは和食のイメージが強いですがこんなアレンジも有りです。

サンマは今でこそ何処でも手に入る大衆魚ですが、それでも時期と産地によって明らかな差が有ります。
当地富山でもサンマは揚がります。
漁業関係者の話では春にも市場に富山弁で言うところのシュッとしてキットキトのサンマが並ぶことがあるそうです。
ただ、旬のものとは違って脂なんてすっかり落ちているので販売時にはお客さんに
「焼いても美味しくないよ」
とあらかじめお断りを申し上げるそうです。
そして、その後に
「サンマはやっぱり目黒か釧路に限る!」
と言ったとか言わないとか…

お粗末でした。

さて、話は変わって先述しましたが今年は各地で大雨被害が続出しています。
亡くなった方々にはお悔やみ申し上げます。
当地でも市街地では被害が出るほどではなかったものの(山岳地では増水による遭難で複数の死者も)お盆過ぎには前線の影響で大雨となりました。
県内の市街地を流れる河川も軒並み増水しH17年の台風23号時の大雨以来の水位となりました。




↑ 水が引いた後日撮影した富山空港(対岸)近くの神通川。
手前の護岸の上にまで流木が転がり、水位がそこまで上がったことがわかります。
富山空港は全国でも珍しく河川敷にある空港ですので川が増水すると怖いですよね。

県内の河川の下流域の河川敷はヒラタクワガタの生息地になっているところが多く、洪水の影響がなかったかどうか心配になって見てきました。




↑ ポイント近くに行くと遠目には気づかなかったのですが、河川敷を一面被っていたクズに土砂がかぶっています。




↑ さらに背丈以上に繁茂していたカヤやヨシ等が水流によって一方向になぎ倒されています。
ただ、逆にこれならむしろ歩きやすくなって以前は進入困難だったヤブの奥まで行けそうなのでラッキーだと思っていると、




「あれ?ここに必ずヒラタが採れるヤナギがあったはずだが…。」
流されていました…
根っこごと綺麗に持っていかれました。




↑ 普段は根元さえ水に浸かることもないのですが、木にひっかかったゴミが自身の背丈くらいまであるので少なくともそこまでは水位が上がったようです。
これでは比較的低い位置に多いボクトウガの食痕でできたヒラタの潜む洞は大半が水没したでしょう。




↑ 木の根元には水死したのかスズメバチの死骸が。




↑ 樹幹に絡みついた草や流木を剥がしてみると新たに滲み出た樹液にノコギリクワガタのペアがいました。




↑ さらに砂に被われた洞の中にもヒラタのオスが確認できました。
幸いなことに難を逃れた生体が新たな生活を始めていました。

ホッとしたのもつかの間、土砂に被われたヤナギ林を歩いていると普段は見かけない土木関係者が何やら測量しているので声を掛けると、
この付近一帯はこれから数年、護岸工事に入るため川の流れをこのヤナギ林がある一体を掘削して変えるとのことで大半が伐採されるとのこと。
自身にとってもヒラタにとっても受難な話です。
来年以降、ここではヒラタ採集をあきらめざるを得ません。
自然のことなのでいたしかたありません。

今年は散発する雷雨にも苦い思いをさせられました。
前回の日記でも書きましたがライトトラップもやろうと思ったときに限って雷雨に見舞われるし、8月22日も子供と一緒に魚津ミラージュランドの海水プールに行ったときも、




↑ 朝のうちは青空が広がっていましたが気温が上がるにつれて急速に積乱雲が発達して覆われた富山湾上空に垂れ込める壁雲。この雲の後方(画像左方向)では激しい雷雨が発生しています。
富山湾では地形的にも年間を通じて竜巻が発生しやすくこの日ももしかしてと思い観察していたのですが壁雲の回転運動がイマイチでこの雲下に発生するには至りませんでした。

プールに入りながら子供と
「雲がどんどん大きくなるね。」
と言っていたら間もなく暗くなってきて雷鳴が轟き始めプールは遊泳禁止となり遊園地も強風のため遊具はすべて運行中止に。
子供にしてみれば残念だったでしょうが事故に遭わないためにはしょうがありません。
秋は台風の本格シーズンですので今しばらくは大雨に対する注意は必要ですね。




↑ 遊園地で遊べないため併設している魚津水族館を見物したら、夏の味覚が食べたくなりそろそろ旬も終わりですが恒例の岩牡蠣を食べに海の駅へ。
過ぎ行く夏の味覚を堪能いたしました。

さて、旬と言えば9月に入ると毎年のごとくヒメオオ採集の時期です。
そんなわけで8月29日、いつものマイポイントである利賀方面に行ってきました。
先日の有峰は大雨で採集不可でしたのでこっちではリベンジをしたいものです。
例年発生数が増えるのは9月中旬くらいなのであまり期待はしていなかったのですが、今年は8月下旬以降の気温の低下が影響したのか発生も前倒し気味でした。




↑ 最初のポイントですぐに発見できたメス個体。
残念ながらアカアシでした。




↑ すぐに別の木で見つけたヒメオオのオス。
焦って撮影したのでピンボケですが今季最初のオスながら53mmUP(帰宅後計測)の大型個体で、捕獲の際誤って落としてしまい斜面を滑り落ちながらもあきらめきれず20分以上も落ち葉を掻き分け探し当てた執念の産物です。




↑ その後見つけた別のヒメオオペア。




↑ こちらは9月8日に訪れた際見つけたヒメオオペアですがこのメスの大きさに笑ってしまいませんか?
メス自体は39mmほどなんですが(それでも天然では大型)、オスがミニサイズのためにメスが異様にデカく感じてしまいます。

さて、順調にヒメオオも採集できていますので店頭販売を開始しています。
HPには時間の都合でUPできない場合がありますが在庫はありますのでお問い合わせ下さい。




↑ 余談ですがこのチョウ分かりますか?
9月8日、ヒメオオ採集時に撮影したものですがアサギマダラです。
ヒメオオのポイントではよく見るのですが、このチョウは2000km以上も移動をした記録がある渡りをするチョウとして有名なんです。
秋以降、南を目指して遠くは台湾や香港まで飛んで行くそうです。
標高の高い場所に行った際には是非探してみて下さい。




P.S.
最近はクチコミもあってかW・ウッディやボーリンフタマタ等、産卵難関種の産卵材のご注文や問い合わせを多くいただきありがとうございます。
この夏の受注により在庫が無くなりかけていたエノキ材ですが、先日以前から寝かしてある倒木を一部裁断してきて即納できます(カットの時間は頂きます)のでご注文お待ちしております。
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