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2021年11月
店長日記:1
2021年11月16日














富山県産ヒメオオクワガタ♂55.1mmが8月20日に羽化しました。

昨年秋に富山県のヒメオオのポイントで産卵用に採取してきたブナの天然カワラ材を10月10日に裁断したところ偶然材の中から出てきた幼虫を当店のカワラ菌糸ボトルで飼育していました。

幼虫時より大きいとは思っていたので若干期待していた部分もありますがほぼ想定していたサイズの成虫が羽化してくれました。

実は昨年も実質これよりも大きい56mmクラスを羽化させていたのですが羽化不全で死亡したため未完の記録だったので完品個体を羽化させることができてホッとしました。

10月現在、クワガタ専門誌ビークワ誌上では飼育ギネスは54.7mmとなっていますのでサイズとしては数字上は上回っていることになります。
ただし、ビークワの規定では生体の場合は0.5mm以上更新しなければ認定されないとのことですので仮にこのサイズで申請しても認定されないので申請せずに販売することにいたしました(11月14日現在で販売済み)。

大型化した要因ですが、今までも材割り採集で得たWILD幼虫(F0)を毎年飼育していますが、少なからず53mmオーバーは作出しています。
ただ、同じ兄弟幼虫と思われる個体でも成長にはかなりバラつきがあって40mm程度で羽化する個体もある等、必ずしも遺伝的な要因とは言えない部分があります。

一つ、飼育場の条件で言えることは当種は自然下ではほとんどが堅くて老朽化していないブナの腐朽材に産卵していますが幼虫の飼育においてはブナが絶対条件ではないことが経験則から分かっています。

以前、培地がブナ100%のオオヒラタケ菌床と培地がクヌギベースのカワラタケ菌床で飼育実験を行ったところオオヒラタケ菌床では幼虫時に複数の個体が死亡し羽化率が非常に悪かったのですがカワラタケ菌床では菌床の劣化による死亡個体を除けば全ての幼虫が羽化していることから
ヒメオオの幼虫飼育はブナありきではなくカワラタケの腐朽ありき
ということが判明いたしました。
ただし、材飼育の場合はカワラタケ菌に限らず、いわゆる総称で言うところのブナのカワラ材が望ましいと言えます。
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