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2012年3月
店長日記:1
2012年03月16日


ようやく雪が解けました。
市街地だけでなく山沿いを除けば平野部はほとんど無くなりました。
丸2ヶ月雪に埋もれていた地面も見えるようになりました。
そんな光景を見ていたらじっとしていられなくなりフィールドに出かけてきました。

12日は定休日を利用して富山市内のポイントへ。
ここは以前の店長日記でも書きましたが大雪になる前の1月16日に訪れたポイントです。前回はキノコ採りとエノキ材採集とヒラタ幼虫の材割り採集が目的でしたが、今回は材探しは見込みが無いので前回取り置きしてきたヒラタケの幼菌の確認とノコギリクワガタの幼虫採集が目的です。

雪は無いと思っていたらこの日はあいにく寒の戻りで山に近いこのポイントは時折吹雪になる天候でした。
おかまいなしに目指すエノキの倒木に着いて早速確認すると、
ありました!








倒木の陽が当たる外側に出ていた幼菌は誰かに採られたか気温の上昇で腐って落ちたのかキノコはありませんでしたが、少し地面から浮いている根際の裏側へ頭を突っ込むと一部老菌になっていましたが大半が採り頃の成菌の状態のまま残っていました。
この木は雪で埋まってしまうため裏側は外気や雪に直接触れることなく天然の冷蔵庫のようになり秋ならば2週間ほどで腐ってしまうところが2ヶ月間も鮮度を保っているのです。
周りの雪がほとんど解けたのでこの後気温が上がり始めたらすぐに老菌となり腐ってしまうところでしたのでまさに最終ギリギリのタイミングでした。
2ヶ月間待った甲斐があって今冬最後と思われるキノコ採りはこの木だけで5~6kgの収量となりました。これで今期のヒラタケの収穫総量もナメコと並んで30kgを超えました。

キノコ採りに満足したところで次はノコギリクワガタの幼虫採集です。
この倒木にももちろんいるのですが割り始めるとコクワの幼虫が多く出てきて、あまり割りすぎると貴重なヒラタケの発生木を損壊してしまうので別の倒木を割ることに。



↑ ほどなく現れたノコギリクワガタの2齢幼虫。



↑ 材割りした倒木の根部。

最初はすぐ採れたのですがあまり密度が高くないのか思ったほど数が採れません。おまけに昨年末オオクワポイントの材割りで愛用の手オノを落としてきて予備の手オノなので使い辛いです。
そう言えば山の雪が解けたらオオクワポイントに手オノを探しに行かなければいけません。山の神様がきっと金の斧にして返してくれるはず…。

とりあえず力任せに割っていると、


ヒラタの♂49mmの新成虫が出てきました。まだ体色が赤味がかっていたので気温の低い晩秋に羽化してそのまま冬眠していたのでしょう。
いつもなら必要ないほど採れるノコギリの幼虫も採ろうと思ったときに限って思うように採れません。久しぶりということもあって手も痛くなってきたので撤収してきました。

今春最初のフィールドということで季節外れのヒラタケで満足しましたが、これからは山菜のシーズンがスタートします。
昨年同様、山は雪が多いので例年より遅れ気味ですがフキノトウが現れるといよいよ春も本番です。

山菜シーズンの到来に心躍らせていたら大事な本業のクワガタのブリードを忘れるところでした。
そろそろ産卵セットの準備のために冬眠させていた生体を持ってきて起こそうと思い確認していると、

本命の信玄血統83mmの♂個体が冬眠中に落ちていました…

昨年種付けした♀がまだ生きているので持ち腹で産んでくれればいいのですが、さすがに身体が大きい分負担も大きかったのかもしれません。それでも昨季多くの次世代を残してくれたことに感謝します。次世代はまだ幼虫なので今年は使えませんが親以上のサイズが羽化することを期待したいと思います。

ちなみに大型血統の場合、信玄に限らず秋以降に採れた幼虫より春から夏にかけて採れた幼虫の方がアベレージでは総じて大型になりやすいので皆さんもそろそろブリードの準備をしておきましょう。
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