2011年01月12日
年が明けて最初の店長日記になります。
今年も富山のクワ貧をよろしくお願いいたします。
さて、昨年クリスマス辺りから断続的に寒波が来襲しており局地的に大雪になっているところもあるようです。自身も年末に帰省の際、雪の影響か列車が遅れ乗り継ぎの上越新幹線に間に合わず別の列車に変更になりました。電車の中で年越しを迎えることにならずに幸いでした。
当地富山は雪は降っているもののクリスマスに30cmほど積雪して以来ほとんど積雪らしい積雪はありません。ニュースや天気予報で大雪の予報が出ているのを見てしらけています。はっきり言って暖冬の年よりも今のところ降雪量が少ないくらいです。先日も大雪の予報が出ていた翌日にはアメダスの計測値では積雪はゼロになっていました。
そんなわけでこれなら雪さえ降っていなければ山間部以外なら採集可能だろうと思い今年最初の材割り採集に昨年情報を得たオオクワポイントに行ってきました。
さすがに平地よりは標高が高い山地なので斜面に入山するのは無理だけど河川敷周辺なら歩行可能だと予想していました。
予想通り道中は雪はあるもののせいぜい10~15cm程度で除雪していない農道や林道でも四駆でラッセルしながら進入すれば何とかなるくらいでした。
これなら楽勝だと思いながらポイントの河川を上流に向かっていくと、
上信越のJR飯山線沿いでは一里一尺という言葉があって1里進むと雪が1尺(30cm)増えるということを表していますが、ここはそれを超越していました。
上流に向かって走っていると見る間に周りの雪が増えて行きます。幹線道路から8kmほど上流へ上がったポイント入り口辺りですでに積雪は1mオーバーです(↑画像)。工事車両が通るため道こそ除雪してありましたが道以外には踏み入ることすら不可能です。
完全になめてました・・・。
呆然としながら車を進めていると路肩に停車している車の傍らでこちらを見ている人がいます。誰だろうと良く見ると知人で猛禽類の研究者として全国でも著名なO氏でした。O氏は自身の研究の傍らオオクワガタの採集を趣味で行っており色々な情報を提供してくれます。私なんかよりはるかに山の情報に長けています。
挨拶をして、氏は自身の研究調査に来ているとのことでしたがお互いにこんな時期にこんな所に来ていることに驚きました。
自身はとっととその場所をあきらめて下流域での材割りと材探しに目的を変更しました。
かなり下流まで下りてきた辺りでやっと積雪も長靴で歩けるくらいになりましたが河川敷は足場が悪く歩きにくいため道路沿いを見ながら走っていると横のちょっとした斜面に立ち枯れや倒木が目に入りました。
それもエノキです。降雪前は下草で見つけることは難しいので雪がある中あえて来るのも悪いことばかりではありません。
早速車を道端に停めて斜面に入りました。
↑最初に目に入ったのは立ち枯れて間もないエノキに着生していたコフキサルノコシカケでした。サルノコシカケ自体ある意味珍しく(自身はそうでもない)縁起物なのでありがたく採取させていただきました。
周辺にはチャミダレアミタケ?と思われるキノコが着生したエノキのカワラ材の倒木が何本か転がっています。
なかなか良さげな感じだったので集めてみて(↑)産卵材にするために裁断してみたところ残念ながらすでに食痕だらけで食痕がないものはまだ腐朽が若く堅いです。
仕方なく材割りしてみると結構幼虫が出てきました。↓
ただここはオオクワのポイントからは相当離れているためオオクワが出る可能性は低く、また河川敷ならまだしも道を挟んだ斜面なのでヒラタが出る確率も高くありません。
案の定、コクワやスジクワがほとんどだったので数頭を除いてリリースしてきました。
本当は河川敷でヒラタの幼虫の材割りとヤナギのカワラ材を探したかったのですが、次回雪が少なくなるまで持ち越しにしてこの日は終了しました。
話は変わりますが先日、夏のライトトラップ用の灯火セットを入手しました。↓
見て分かる方もいると思いますが通常の水銀灯のセットではなく車のヘッドライトでもお馴染みのHIDライトです。
35Wのバーナーなのでさすがに400Wクラスの水銀灯の光量には及びませんがサブとしてなら十分です。また発電機等の煩わしい装備も不要でシガーソケットに繋げればOKです(画像の設備はACアダプターがあるので発電機でも併用可です)。気が向いたときにパッと出掛けて行うにはこれだけでも可能です。
本来なら55Wが欲しかったのですがバラストが壊れやすいとか車のバッテリーを消耗するとのリスクから35Wで我慢しました。ただ夏までにはさらに35wをあと2灯追加しようと思っています。水銀灯と違い設備も簡単で価格も安価で済むので入門者にもオススメの装備です。
参考までにシガーソケットに接続するHIDライトはオークション等で簡単に入手できます。
今から夏の灯火採集が楽しみです。