クワガタ、カブトのオリジナル用品をメインに生体も販売!
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店長日記
店長日記:133
2015年02月05日




↑ ‘15.1.18 富山市大山町より立山連峰(剣岳~雄山)を撮影。

冬型の気圧配置が緩んで前夜の雪が止んで快晴となったこの日、新雪に覆われた立山連峰がとても綺麗に見えました。
ちょうど立山の麓近くの嫁の実家に前夜から泊まっていたので市街地とは異なり、電線や建物に邪魔されないアングルで撮影できました。
冬は積雪のために山には入れませんが、たまにこういう景色を見ることができると冬ならではのこの景観に心が穏やかになります。

そんなわけで冬季はプライベートでスノボに行く以外はほとんど山やフィールドに行くことがないので立山の景色をお楽しみ下さい。

あと余談ですが、冬と言えば魚貝類が美味しいシーズンでもあります。
そこで下の画像をご覧ください。




何かわかりますか?
昨年より何度かこの日記でも紹介させていただきましたが釧路在住の後輩であるS・A氏より厚意で送っていただいた真タチです。
タチとは北海道の方言でタラの白子のことを言い、真タチは真鱈の白子のことです(自身もタチという呼び方は初耳でした)。
当地でもタチは食しますがいかんせん流通量が少なくなかなか生で食べられる食材は手に入りません。
釧路では当たり前にスーパーに並んでいる食材ということでわざわざ航空便で送って頂きました。
何を隠そう、自身は白子が大好物で居酒屋等でメニューにあれば必ずオーダーします。
わざわざ生食用を送っていただいたので、




↑ タチポン!
生白子のポン酢です。
ちなみに当地では生のまま調理しますが釧路ではサッと湯引きするそうです。
今回はそれに習って軽く湯通ししましたが食感はほとんど変わらない気がします。
いずれにしろクリーミィでコクのある味は絶品ですね。




↑ あとはお馴染みの白子の煮付け。
あまり煮込むと身が縮んでしまうので適度に味が染みればOK。
フワフワの口当たりが最高です。
さらにこの日は食べませんでしたが天ぷらも最適です。
生はちょっと苦手と言う方も天ぷらなら大丈夫でしょう。
ただし白子自体、調子に乗って食べ過ぎると結構胃にズッシリときますので適量がいいかと。

今回も旬の味覚を美味しくいだだきました。
ちなみに当地の冬の味覚は氷見ブリ、バイ貝が知名度も高くお勧めですので是非ご賞味あれ(氷見ブリのタグが付いているものはビックリするくらい高値なのであらかじめお知りおきください)。


※ 話は全く変わりますがW・ウッディ対応レア産卵材において一部販売の準備ができましたのでお知らせします(ページ上記おススメ商品の欄に告知)。
2015年01月08日


さて、昨年(H26年)のキノコ日記の更新が年明けにずれ込んでしまい申し訳ありません。
って、キノコ日記を読んでいる方はかなり限定されますが…。
ちょっと更新をさぼるとついつい手が遠ざかってめんどくさくなってしまいます…。
今年こそマメに更新できるように努力します。(最初からつまづいていますが…。)
記憶が薄れていますが、とりあえず今年のキノコ狩りの時期の参考にしなければいけないのでキノコ日記の最終話を書いておきます。

例年より早くキノコの発生が推移したせいか終わりも早まり、自身の本命ポイントである八尾・利賀方面でも過去最も早いナメコの終了となりました。
例年なら発生が終わる前に積雪で入山できなくなる方が先だったのですが今期は後先になりました。
11月末の入山でナメコが終わったことを痛感しましたので12月は自身の持つポイントの中で一番発生の遅い県東部の新川地区のポイントへ。
ここは平野部と山岳地のちょうど間に位置しており標高はさほど高くなく一番遅い時期まで入れるのですがやはり市街地とは異なり一回積雪すると根雪になることが多く採集期間は限られます。
さて、12月に入ると平野部でもいつ積雪してもおかしくないので天候にかかわらず入山しなければいけません。
毎年必ず日本海を低気圧が発達しながら東進し冬の嵐の最中に入山していることは過去の日記からも明らかです。
今期はナメコの発生が早いのでギリギリまで待たずに訪れます。
そんなわけで12月1日、この日も例年に違わず朝から時雨れて時折雷も鳴る荒天ですが午前中のみ様子を見に行くことに。
この日の目的はもちろんナメコもそうなんですが、取り置きしてあるケヤキ材の様子を見に行くことです。
一昨年に自然に倒れて一部を採取して以来見ていませんので新たに朽ちている部位でも採取できればいいかな、というのが希望です。
ケヤキ材については過去にも記述していますが産卵材としてはオオクワ系にはダントツで最適かつ最高級種で腐朽が進めばレアな産卵難関種である色虫等にも相性抜群のまさにオールマイティなレア材です。




↑ 取り置きしてあるケヤキはヒラタケ菌で朽ちているいわゆるヒラタケ材ですのでヒラタケが発生していました。
ちなみにケヤキのヒラタケ材というのはまず普通は見つかりません。
通常はサルノコシカケで朽ちることが多い上にケヤキの朽ち木自体がまず見つかりません。




↑ ヒラタケの大群生です。
いつもなら積雪してから採れるのですが今期はヒラタケも発生が早まっています。
今期初のヒラタケなのでもちろん幼菌以外全てお持ち帰りです。
全部で7~8kgにはなるでしょう。
この写真の断面で径60cm以上あるのでこの日は裁断することはできませんでしたが一部をカットした感じでは倒れてからだいぶ雨を吸っているせいか水分が非常に多くかなりボロボロになっており崩さずに裁断できたら上手く乾燥処理を経て色虫用には使用できますがオオクワ用には残念ながら不適でしょうね。
幸い本体以外で良い朽ち具合の持ち帰れる程度の枝を見つけたのでそれとヒラタケでもう満腹、満足です。

時間が余ったのでいつも周るポイントではなく新規のポイントを開拓することに。
ここのポイントは県南の本命ポイントと異なりエリアがかなり狭いため少しでも開拓してエリアを広げたいところです。
一応、前もって地形図とgoogle earthで探す候補地を絞ってあるのでそこに向かいます。
候補地に着くと止んでいた雨が再び降り出し雨脚もだいぶ強くなってきましたがひるまずにカッパを羽織っていざ突撃。




↑ ほどなくしてナメコの群生を発見。
画像では良い状態に見えますが実際はやや老菌も混じっていたので3分の1くらい採集してあとは残しました。
その後はほとんど見つからないまま時間が過ぎていきます。
この辺りはアカマツとの混合林なのであまりナメコには最適な環境ではなさそうです。
むしろマツタケを探す方が向いているかもしれません。
谷近くを歩いていると雨が強くなりカッパに当たる音で周りの音が聞こえない上に見通しも悪いのでクマとの遭遇を避けるために斜面を登ることにしました。
足元がぬかるんで滑りながら尾根を登り稜線に出ます。




↑ 稜線近くで見つけたヒラタケ。
相変わらずナメコの姿は見当たらないので引き返すことに。
結局ナメコの新たなポイントは見つかりませんでしたが収穫はナメコ1.41kg、ヒラタケ10.4kgでヒラタケに関しては満足に行く結果になりました。

 


続いては12月5日(金)、この日は定休日なのでじっくり前回同様に新川地区のポイントを回ることに。
ただしこの日も前夜から冬型が強まり平野部でも朝から雨が雪に変わりつつありポイントではおそらく雪であることが予想されます。
まあ、入山できないほどの積雪にはなってないだろうととりあえず楽観的観測で向かいます。
この日も前回のヒラタケに気を良くして残してきた幼菌が生長していないかまず見ることに。




↑ 現地では雪がしんしんと降り積もり始めています。
画像中央奥の倒木が例のケヤキです。




…雪が積もってヒラタケの姿は見えませんね。
雪をどかして見ましたがあいにく幼菌のままでした。
やはりジンクスどおり同じところで2度続けてオイシイ思いはできませんね。

ということでこの後は毎年のポイントを周回することに。




↑ 毎年群生が見られる発生木ですが今年は来るのが遅かったです。
他のポイント同様、もっと前倒しして来るべきでした。
大半が老菌ですし心なしか例年よりも発生量が少ない感じが…。
発生木としてのピークを過ぎつつあるようです。




↑ 上記の木の近くにある若い発生木。
こちらは昨年より発生量が増えており採り頃の成菌です。
来期もこの木は大量発生が期待できるでしょう。




↑ さらにそのすぐ横にあるナメコとヒラタケの共生木。
ナメコはやや老菌でしたがヒラタケはちょうど採り頃です。
さてこの後は過去3本の指に入るナメコの大量発生木へ向かいます。
ここに来るのはこの木のためと言っても過言ではありません。
降りしきる雪のために視界が悪く思うように見つかりません。




↑ やっと見つけ出した目当ての発生木。
ほとんどが老菌で採るに及ばず。
残念…。
せめて前回来ていればまだ全部大丈夫だったはずと後悔。
この後、大ナメコばかりが採れる特別な発生木へ行くも木が劣化してナメコは皆無。
今回は運が向いてないようです。




↑ なんとかわずかばかりの冬ナメコに出会えました。
やはりここでも遅きに失した観が否めないのでナメコをあきらめ最後にヒラタケの発生木を見に行くことに。




↑ 立ち木、倒木共に採り頃のヒラタケが出ています(倒木は雪が積もっていますが形で分かると思います)。
こうやって見るとナメコよりもヒラタケの発生木の方が発生木としての寿命はやや長い気がします。
ここ以外にもエリア内にまだポイントはあるのですがナメコは期待できそうにないので、このヒラタケをもって今期のキノコ狩りは終了することにしました。
例年よりも早めの終了に物足りなさはありますが、例年のように発生しているのに雪で採りに入れないという後ろ髪を引かれる状況での終わりよりも採りきった感はあります。

最終的に今期の収穫はナメコが101.21kg、その他22.4kgでナメコは当初は過去最高のペースで収穫を上げていましたが終盤のペースダウンで昨季には及ばないものの100kgオーバーを達成することができました。
総括すると結果は十分ですが気候の変動と発生木の劣化が目立ってきており来シーズン以降、収穫量は減ることが予想されます。
元々、今のナメコの大量発生もカシナガの食害によるものですのでどちらにしても自然の成り行きですからどっちが良いということは言えませんが、いつまで続くかわからないナメコ狩りを楽しみたいと思います。

P.S.
今期はナメコの販売において早々に売り切れとなりありがたく存じます。
ご購入いただいた方、ありがとうございました。
来期も喜んでいただけるような天然ナメコを採れるようがんばります。
2014年12月25日




↑ ‘14.11月28日、立山周辺にて撮影。
初冬には珍しい抜けるような青空と立ち枯れのコントラストに飛行機雲が映えています。
日本海側では冬場は極端に晴れの日が少なくなり、まれに降雪時の後に綺麗な青空と新雪の山並みを見ることはできますが山の中から青空を見ることは冬山登山でもしない限りできません。
そういう意味では雪解けの山菜狩りの時期までこの景色はおあずけです。

キノコ日記が続く中でちょっと違う話題を。




↑ 何か分かりますか?

シシャモです。
「見れば分かるよ」って言う方、ホント~にわかりますか?
これは正真正銘ホンモノのシシャモです。
じゃあ偽者のシシャモって何?と言う方、あなたが普段食べているシシャモはほぼ偽者です。
一般的にシシャモとして市場に出回っているものはほとんどが正式名称「カペリン」という全く別の魚で、とどのつまり他人の空似です。
北海道出身もしくは通の方はご存知だと思いますが本物のシシャモは11月前後のわずか1ヶ月だけ北海道の一部でだけ獲れる希少な魚なのです。
そして画像のシシャモは3大産地と言われる一ヶ所の釧路港で獲れた中でも今期最高と言われるもので先日もサンマを紹介した時と同様に自身の後輩であるS.A氏に厚意で贈っていただいた商品です。
食通の間では鵡川(むかわ)のシシャモが有名で「鵡川のシシャモ」は加工を含めて商標登録されているブランドです。
ただ、釧路市民の誇りと名誉にかけて代弁させていただくと鵡川のシシャモの多くは釧路産が使われているということです。
過去はいざ知らず現在では鵡川では釧路の10分の1ほどしか水揚げがありません。
そんな実情の中で釧路産を買い付けて鵡川で加工して鵡川のシシャモができています。
別に釧路が鵡川の後追いをしたのではなく北海道では昔から各地で初冬に軒先でシシャモを干して食する家庭の食材だったのです。
そういう意味では鵡川を批判するつもりは毛頭ありませんがブランド化することなく今でも地元の味として愛している釧路市民の人の良さが分かりますね。




↑ 昭和ながらの簾干しの象徴的な景観を今でも継続している釧路市内の某店の店先。




↑ 送っていただいたシシャモの販売元である釧路市民の台所「和商市場」内にある「柿田商店」。
この店の目の利くプロが選ぶシシャモに外れなし、とS.A氏談。




↑ 軽く炙ったシシャモ。
小ぶりなのがメスで大きいのがオス。
ちなみに味はというと、チェーン店の居酒屋で酔っ払いながら知らずに食べたら通常のいわゆるシシャモと分からないかもしれませんが意識して食したら、あえて両者を食べ比べなくても違いは歴然です。
特にオス!
メスを好むのは素人、通はオスを食べると言われるほどオスの身は絶品です。
普通のシシャモのようにパサパサの食感のイメージでひと口かじったらそのジューシーさに思わず口から身汁がこぼれてしまいました。
その加工の技を含めて素晴らしい食材です。
プラシーボ効果もあるかもしれませんが、こだわりという調味料は素材の味を自分自身の中で何倍にも高めてくれます。


閑話休題、キノコ日記に戻ります。
11月21日(金)、この日は17日と同様に立山周辺のポイントに向かいます。
4日前はいつものポイント周りを中心に探して極上のナメコが多く採れた割りには収量は思ったほどではなかったのでこの日は目を付けていた別のポイントを開拓することに。
例年、初めての積雪を記録した後のこの時期は自身が呼ぶところの今までのものより収量は落ちますが味も色も濃厚な「冬ナメコ」が採れるので今回はそれが狙いです。




↑ 立ち枯れの乱立するポイントの斜面を登ります。
この辺りのポイントは斜度や立ち枯れの量は県南のポイントのそれと変わりありませんが、斜面に繁茂するネマガリタケやササの量が半端じゃありません。
下手をすると四肢が思うように動かせないだけでなく数メートル先に行くのに大回りして行かなくてはいけないことも多々あります。
わかってはいるのですがなかなか前に進まないのと、樹幹上部にはポツポツとあるものの思ったほどナメコが見つからないのにイライラがつのります。
この状態で再びクマに出会ったらこっちからケンカを売るかもしれません。




↑ やっと見つけるも老菌でスルー。




↑ だいぶ上ったら少しは見つかりましたがやはりほとんどが老菌で冬ナメコどころか幼菌すら見つかりません。




↑ だいぶ標高をかせいだおかげで富山市街が見える眺望を拝むことができました。
周りをヤブに囲まれているせいで下を見ても何処から登ってきたのかさっぱりわかりません。
もちろん方角と周辺の地形は頭に入っていますが万一滑落して骨折しようものならこのヤブと林道までの距離を考えたら遭難は必至でしょう。
これ以上登ってもあまり期待はできそうに無いのでトラバースしていつものポイント方面に移動することにしましたが4日前からさほど状況も好転しておらず新たな発生もないのでここはあきらめることに。

どうやら今期は発生が早かったせいで冬ナメコが出てくる以前に発生自体が終了した可能性が高いようです。
また降雪はあったものの依然気温が高い状態が続いているのも要因でしょう。
例年なら今くらいには氷結した冬ナメコがあるものですが雪もなければ乾いて萎びた老菌があるだけです。
それなら日当たりのいい場所を避けて冷暗な場所なら発生しているのではないかと推測してここよりさらに標高を上げて峠を越えた北斜面ならあるのではないかと移動します。
こんなこともあろうかと前日に裏斜面に立ち枯れが群生している一帯があることをグーグルアースと地形図で確認済みです。
いざ、目的地に行ってみると予想通り立ち枯れが一面に見られます。
おまけに直射日光が当たっていないため地面には雪も残っていて冬ナメコには絶好のコンディション。
どこに車を止めようかと思っていると駐車したばかりの車から採集者らしき人間が出てきました。
やはり他にも狙っている人間がいました。
先に進むと再び車が。
さらに先には複数の車が連なって止まっています。
中には県外のナンバーもあります。
ふと横の斜面を見ると採集者がナメコを採っているのが見えました。
さっきまでいた自身のポイントがある場所と異なりここはかなりの競争率です。
自分が狙ったポイントでナメコが出ていなくて採れないのは納得できますが他者に先を越されて採られているのはあきらめがつきませんのでこの場所はあきらめることに。
しかし何で他の採集者がいるところにあえて群れて入って行こうとするのか自身には理解できません。
誰かが採っていれば間違いなく採れると思うのでしょうか?
有峰と同様にこのような場所では少なからずマナーの悪い人間がいるのでナメコは根こそぎ採ってもまた発生しますが発生木の樹皮をめくったりして発生自体しなくなってしまうでしょう。

山に入るまでもなく前述の裏斜面を退散して再び自身のポイントがある南斜面に。
念のためにもう一ヶ所候補地として目を付けていた場所を調べることにしました。
こうなったら採れなくてもいいので来期に繋がるポイントだけでも確保したいものです。




↑ 幸いなことにこちらは道路脇の目立つ場所は人の歩いた跡はあるものの奥に行くと少なくとも最近は他者が入山した形跡はなくやっと上質のナメコに巡り会えました。




↑ 今期初めて見つけたヒラタケ。
この時期までヒラタケを目にしないというのは例年ならあり得ませんが、やはり冷え込みが弱いことの証明でしょう。
あちこちにナメコは確認できるもののやはりここも多くが老菌で冬ナメコは見つからず。
ただ、荒らされていないので来期は有望なポイントになるでしょう。
新たなポイントを発見したということで立山周辺での今期のナメコ狩りはこれにて最終とします。
この段階で幼菌がないということはこの後に来ても期待は薄いでしょうしそろそろ本格的な積雪もあるでしょう。
この日の収量はナメコが3.7kgでした。
収量からもナメコの発生は終盤でしょう。



 


さて、前回のナメコ狩りから中一週間の11月28日(金)。
本来なら冬ナメコの採取の追い込みで特別な理由がなく一週間も山に行かないのはこの時期異例ですが、前回の採集で冬ナメコの発生が不良であることを確認して一気にモチベーションが低下しました。
この日も行くにしてもどこのポイントに行くか正直迷いました。
立山周辺がダメなら八尾・利賀方面もダメでしょうから本来なら低標高の里山である県東部の新川方面のポイントに移行するのですが例年ならそれは12月に入ってからです。
今年の発生状況から前倒しして行くべきなのでしょうが、やはり本命の県南のポイントをこの目で確認してからでないと後ろ髪を引かれて踏ん切りがつきませんし山の神様へのお礼の挨拶もしなくてはいけません。
よってダメもとで県南の今期一番の本命ポイントへ。




↑ ポイントに着いてお馴染みの斜面を上がりいつもの発生木を見て行きますがやはり予想通りナメコは老菌以外ほとんど見つかりません。




↑ それでも上っていきますが群生は見つかってもやはり老菌。




↑ クリタケも虫食いはないものの傘が開ききって老菌なので手を付けず。

いつもならこれ以上は斜面がきついので登らないというところも越えて稜線まで登っていくと本来なら山の裏側から行っている別のポイントに出てしまいました。




↑ それでも見つかるのはやはり老菌。
一週間前に来ていればそれなりの収量になったでしょう。
結局ボウズのまま今まで降りたことのない急斜面を降りて行くと、




↑ 老菌に混じってわずかばかりの冬ナメコを見つけました。
足場が悪い中、急斜面の下山中に今まで見ていなかった木で何とかある程度収穫して下山してきました。
これでここも発生が終わったことが分かりあきらめがつきました。
正直冬ナメコを楽しみにしていたので残念ではありますが仕方ありません。
今年の収穫に感謝して手を合わせてまた来期の収穫を祈ります。

早めの撤収で時間が余ったので帰途に八尾にほど近い里山周辺でポイントはないものかと行き当たりばったりで探してみることに。
とは言ってもある程度は今までの経験から周辺の地形や道路は把握しています。
いつもは気になりながらもいつか行ってみようと思ってこれまでなおざりになっている場所が結構あります。
こういう時でないとなかなか行くこともないのでちょうどいい機会です。
何処に抜けるか分からない林道の脇道に進入するとちょこちょこ立ち枯れが目に付く場所があります。
そんな場所で車を降りて歩いて入山していくと、




↑ 図らずもこんな群生に出会うこともあります。
残念ながら大半が老菌でしたが新たなポイントの気配に気持ちが高まります。




↑ さらに奥に進むと今度は採り頃の群生が。
本来なら冬ナメコになるはずの幼菌が成菌になったような感じです。
本命のポイントで思ったほど収穫がなかったのでありがたく持ち帰ります。
この周辺でも老菌ですがいくつか群生を見つけたので来期はここも新たなポイント候補になるでしょう。
やはり行き当たりばったりというのも面白いもんです。
結局この日の収穫は最後に思いがけず八尾で採れたので6.58kgほどになりましたがあきらかに発生は終わりを迎えています。
県南方面も今日で終わりなのであとは標高の低い新川地区のポイントを残すのみとなりました。
この時点での合計収量はナメコが97.25kgと昨年の同時期に比べれば相変わらず過去最高のペースですが、ここに来て一気に発生が終わったので今後の伸びがどの程度あるかは不透明なところでしょう。

いよいよ次回が今期のキノコ日記の採集話になりますが、年内に更新できるかどうか分からないのでここで年末の挨拶とさせていただきます。
今年も様々な方に支えられて無事に店を営業することができました。
来たる新年も皆様の変わらぬご愛顧と皆様の幸せを願って挨拶と代えさせて頂きます。
本年もありがとうございました。
2014年12月19日


だいぶ更新が遅れています。
年内に遅れを取り戻すためペースを上げて更新します。
とりあえず、まだキノコ日記が続きますので軽く流して下さい。




↑ ‘14.11月14日、八尾方面の山々。
前日からの寒気の影響で標高およそ700m以上は今季初の冠雪となりました。
画像でも分かりますがいつも不思議に思うのは冠雪している部分とその下との境はくっきりと明確になっていますよね。
まるでそこに境界があるかのようにそこから下は雪がありません。
実際、降水時は雪から雨に変わる標高ではみぞれの標高帯があるのですが積雪状況はいきなり変わるので不思議ですよね。

おそらく今から向かうポイント付近も積雪が予想されます。
いくら山間地でもこれで根雪になることはありませんし、すぐに解けるでしょうが車のタイヤがノーマルなので走行できるかが心配です(ちなみにタイヤの溝がほとんどなくなって富山で言うところのズベの状態です)。
今日行くポイントは今期初の場所ですが昨年の初冠雪時期(11月11日)に初めて見つけたポイントでそこそこ採れたので今年も見に行くことに。
時期的には昨年とほぼ同じですが今期は発生が早いのでどうでしょうか。




↑ ポイントに着いて早速昨年一番先に見つけたヒラタケの発生木を見ると何も出ていません。
あまり良い予感がしないまま奥に進んでいくとやはりナメコの姿は見つかりません。
やっと見つけた画像のナメコも老菌で採るには及びません。
他の採集者が採った形跡はあるものの発生自体はかなり少なそうです。
やはり発生が早かったのと発生木の老朽化が原因でしょう。
だとすると今後ここに来ることはもうないでしょう。
発生木の老朽化によるポイントの喪失は今後さらに多くなってくる可能性が高いです。

早々にあきらめ同山系の別のポイントへ向かいます。
この山の裏側は一昨年まで一番の大本命だったポイントで大量に収穫できたのですが昨季は工事で入山できず今期に行ってみたもののやはり木の老朽化で以前の発生の勢いは全くなくなっていました。
期待の高かった山ですがこの後行ったポイントも前述の裏側同様かそれ以上に木が老朽化しており発生した気配も薄い状態で結局ほとんどボウズです。
3日前の採集で大量に収穫できたので採れなくてもいいのですが当てにしていたポイントを2ヶ所失ったので代わりのポイントを探さなくてはいけません。

とりあえず何も収穫がないのも寂しいので昨年11月29日に友人のM氏と行った別の山系の山頂付近の稜線に行ってみることに。
当時は降雪の中でそれなりの収量はあったもののピークから遅れた観があったので少し時期を早めての訪問です。
途中、春によく山菜を探すポイント付近の林道を走行中ふと斜面下の立ち枯れに目を向けると。




↑ ナメコです。
ここの近くはシーズン最初に来るポイントなのですが採集者が多く今期も早々に撤退した記憶も新しいのですがちょっと離れたらこんなもんです。
山の管理者も多く通る中で誰もチェックしていなかったのでしょう。
早速、採ろうとしましたが車から見えていた部位は木の近くまで降りると高すぎて手が届きません…。
どうりで残っているはずです。
それでも少なからず採取してさらに斜面を降りていくと、




↑ 採りごろの群生を発見。




↑ さらに別の木にも。
ここは杉の林縁でさほどミズナラの立ち枯れは多くないので誰も確認していなかったのでしょうが意外に発生率は高いです。

先ほどのポイントのように立ち枯れが乱立している場所は目立つ反面、他の採集者との競合も多く、また発生木の老朽化が顕著なため逆にここのような場所が狙い目かもしれません。
まさに木を見て森を見ずならぬ森を見て木を見ずと言ったところでしょう。
予想外に新たなポイントを発見できて結果オーライです。
改めて稜線のポイントへ向かいます。
昨年は中腹の林道から登山道を登って行ったのですが今日は時間がないので一般車両はまず通らない稜線付近まで延びている行き止まりの林道で登る過程をカットするという反則をします。




↑ 予想通り積雪しており下草はだいぶ倒れてはいるものの車が通った形跡もないので下手に進入して引き返せなくなると困るので適当な場所で停車して後は歩くことに。
それでもだいぶ時間は節約できました。




↑ 稜線のポイント付近。
稜線に至る途中ではかなりの発生はあったものの昨季の採集時より2週間早いにもかかわらず昨季以上に老菌が目立っていました。
いかに今期の発生が早く進行しているかがわかります。




↑ それでも日陰の斜面ではまだまだ相当の発生量があります。
ただ、ここは稜線のポイント。
よく考えてみて下さい。
稜線から両側の斜面が確認できるため多くの発生木を見つけることはできますが採取するためには斜面を降りなければいけません。
そして降りた以上はまた登って来なければいけません。
一本発生木を見つけては下りて、また登ってを繰り返していればかなり体力を消耗します。




↑ おまけに稜線で吹きっさらしなため時折視界が白くかすむほど吹雪いてきたのでさすがに撤収することにしました。
もし今期再度来るチャンスがあればまだまだ採れるでしょう。

この日は何だかんだ言いながらもナメコの収量は10.43kgに達しました。




↑ 帰りに富山市内で撮影した時雨時の積乱雲。
山中では気温が0℃台にまで下がっていましたが標高が700m余り違うと気温は10℃近くにまでなります。
上空に一時的に強い寒気が入っている証拠でそのような場合(真冬は常に)、積乱雲は夏のようにもくもくと真上に発達せずに風に流されて前傾姿勢となり雲の上部は拡散して雲の縁が不明瞭になります。
このような雲を見ると「ああ、初冬だな。」という感じがします。



 


さて、さらに3日後の11月17日ですが14日に県南のポイントで発生のピークに遅れを取ったのを機に今度は立山方面を再度訪問します。
前回10月31日の時点でそこそこの発生があったので今回もそれなりに期待しています。
この日は今までよりも広範囲に見てみることに。




↑ 一見平坦なポイントもネマガリタケ(ススタケ)が繁茂して歩行の妨げになります。




↑ 何とか採りごろのナメコは見つけたものの平坦な場所は日当たりの問題からか思ったほどナメコは発生していません。
期待ハズレながら画像の奥は崖になっているのでそれ以上は行けないのでいつものポイントの方へ向かいます。




↑ こちらはニガクリタケ(毒)です。




↑ おなじみのクリタケ。
採り頃のクリタケがあるということはナメコもちょうどいい時期でしょう。




↑ ヤキフタケの着生したミズナラの枝。
裁断してみると良い朽ち具合でレアな色虫の産卵用に適しているのでわずか30cmほどですが持ち帰ります。




↑ いつものポイントではやはりちょうどいいナメコが見つかりました。




↑ 沢の対岸にナメコの群生を見つけました。
自身がいる斜面は周りのヤブで見渡せませんが対岸は良く見えるのでナメコの発生が多く感じます。
そう思って対岸に渡ると今度はこっち側が多く見えるんですけどね。
いわゆる隣の芝は…ってやつですね。




↑ とりあえず先ほどの群生を採取すべく沢を渡って対岸に来ました。
深さ10mほどの谷なので画像ではたいした谷に見えませんが見た目以上に斜度があり上り下りするのは結構しんどいです。
ナメコを採取して今度はこっちの斜面をトラバースしながら進もうと思ったそのときです。
自身の上部、数10m付近で突然大きな生き物がガサガサと動き出しました。
その動きからそれがクマであることは瞬時にわかりました。
クマより下側にいることは幸い(上側は危険)でしたが、立ち位置がイマイチ良くありません。
万一降りてこられたら自身はヤブで動きが取れませんし狭い沢に下りたら追いつかれるのは必至でしょう。
仕方ないので威嚇の声を発しつつ斜面を落ちるように下りてその勢いで対岸の斜面を登りきりました。
さすがに今回は緊張と疲れで脈拍が一気に上がりました。
クマも驚いたのか気配を消してどこにいるか分からなくなりました。
まあ、襲ってくる様子もないので再びナメコを探しながら車に戻ることに。




↑ とぐろを巻くように着生したナメコ。
まさに自然の造形です。
結局ひと通りポイントを周ったもののやはりピークを過ぎた観が否めなく収量はナメコ5.57kg、クリタケ0.5kgでしたがナメコは選りすぐりを採取したため極上クラスが多くなりました。
この時点での今期の総収量はナメコで86.97kgと過去最高のハイペースで更新しています。

2014年12月08日


日記の更新が追いつきません…。
まあ、週2ペースで山に行ってれば当然そのペース以上で更新しない限り追いつかないわけですから…。
とりあえずやっつけ仕事になりますが今回はオールキノコ日記、2回分まとめて書きます。
まずは11月8日、昨年から本命になっている県南のポイントへ。
ここは10月24日にも訪れた場所で昨年から一度もハズレたことのない相性のいいポイントです。
前回訪れた際は結構手をつけなかった幼菌が多くあったのですがさすがに2週間以上も経っているので、気温の高い今年はもう老菌になっているでしょう。
それでも新たに発生している成菌があるはずです。
早速車を止めて斜面のヤブに突入します。
そういえばここは主要道路のすぐ横でどうしても駐車して山に入っているのを通行している人間に見られているはずなんですが他のポイントのように他の採集者に採られることがありません。
今のところ自身の独壇場ですが自分の山ではないので謙虚な気持ちを忘れないようにしなければ…。




↑ このポイントに来たとき最初に見る発生木。
この木に発生していれば間違いなくそれなりの量は採れるはず。




↑ すぐ近くの木で早速群生を発見。
幼菌、老菌共にありますが採り頃の成菌の割合が最も多いのでそろそろ発生のピークを迎えているのかもしれません。
気温が高めの割りに例年より早い進行ですが発生も早かったからそうなのでしょう。




↑ 何回も言っていますが画像のようにナメコは樹皮の裂け目や苔に覆われた樹皮上を好んで発生します。
ただ、ナメコ自身の力で樹皮は剥がれていき自ずと発生に不適な状態になり材の劣化と共に衰退していきます。
この木はまだ樹皮がしっかりしているので来年も大丈夫でしょう。




↑ またすぐ横の木で見つけた群生。
さっきから立て続けに見つけているのでほとんど移動しないうちに収穫が増えていきます。
やはり発生のピークですね。




↑ 上の画像中のナメコの一部で傘がちぢれているのがありました。
これだけ多くのナメコを見ているとこれは変種ではないかと思うような個体群を見かけることがあります。
この画像の群は同一木にノーマルなナメコがあるのでおそらく外因性の変異かと思いますが、もしかしたらすぐ横に出ているナメコとは遺伝子型が異なる異株という可能性も否定できません。




↑ 変異といえば以前から何回も紹介していますが大ナメコ。
中でもこの画像のような柄から太くてまるでマツタケのような形状のナメコ。
こちらは乾燥状態でしたが持ち帰って水戻しをしたところ一株で100g超(径8cm)の大物でした。
ちょっと想像してみて下さい。
よく丼物にナメコが数粒程度入った赤出しが付いてきますが、もしこの大ナメコを使ったら椀の中はほぼこのナメコで占領されます。
もしくは椀に入らなくてフタの代わりになるかもしれません。
全く風情がありませんよね…。
大きければ良いというわけではないですが味は逸品なんですよ。




↑ ちょっと移動したらまたすぐ群生が。




↑ こちらも同様。
あっという間にリュックが一杯になってきます。
このままでは全然動かずに終わってしまうので、上のほうの状況も見たいためあえて周りを見ないようにして斜面を登りました。




↑ 途中、見つけた大ナメコの群生。
画像では比較ができないので分かり辛いですが大きい物は径10cm級です。




↑ 稜線に辿り着くと斜面に沿って何本も発生木が確認できます。
これ以上登っても採りきれないので断念して画像の斜面を降りていくことに。
結局このポイントの3分の1程度しか見ることができませんでした。




↑ さすがに上部に生えているのは手が届きません。




↑ リュックも満杯でもう終了と決めて片手に袋、もう片手にカマを持った状態で急斜面を何とか降りて行きますが途中でまたこんな極上ナメコを見つけたら採らざるを得ません。




↑ この日の収穫。
午前中のみでコンビニ袋で7袋に及び、収量はナメコで16.6kg、ムキタケ1.5kgと今期最高となりました。
車に置いてから再度入山すればまだ倍以上は採れたでしょうがいっぺんに採っても捌き切れませんし昼からは店の営業があるので撤収。
これだけの量でも1日では下処理できないので一部は嫁の実家にそのままお裾分け。



 


さて8日に採ったナメコを二日掛かりで処理を終えたと思ったら今度は11日(火)、この日も店の営業日なので午前中だけですが友人のM氏をナメコ狩りにエスコートします。
M氏は自身よりも若く元アスリートですから体力もあるので場所の選択には困りません。
自身単独では躊躇するような厳しいポイントでも彼が同行していれば頼りになります。
ただ彼も自身同様幼い子供の親ですから危険な所に連れて行くわけにもいかないので、自身のポイントの中で今期まだ行っていない場所の行くことに。

ここは、昨年B氏と行ってスズメバチの大群に襲撃に遭いそうになったポイントで斜面下部は森林組合による立ち枯れの伐採が進み日当たりが良いせいかナメコの発生が少なくなったので急な斜面を結構登らなくてはいけないので体力のあるM氏にはもってこいです。




↑ 登り始めてすぐにナメコを見つけましたがやはり老菌気味で乾燥しています。
日当たりが良いせいで発生も早く生長しきれないうちに乾燥したのでしょう。
もっと上部でヤブの影になっている木を探します。




↑ 日が当たる裏側に樹皮を持ち上げて発生したナメコ。
日当たりが良い木は樹皮が剥がれると直射日光で乾燥してナメコは発生しません。




↑ 下草の陰になって乾燥しにくく気温も上がりにくい立ち枯れの地面付近にはやはり成菌、幼菌共に発生しています。




↑ 手の届かない上部にある極上のナメコ。
例年なら高い所に発生するのは発生終期に多いのですが今季は結構目にします。




↑ 傘の色が通常より濃い自身が呼ぶところの「冬ナメコ」。
例年なら雪が積もる頃の低温下で出るのですが今年はこの高温状態で出ています。
ただ気温が高いので生長しても色、味共にいわゆる冬ナメコにはなりません。




↑ まだまだ出てくる幼菌。
一週間後が採り頃でしょう。




↑ ムキタケも今がピーク。




↑ 斜面を登るにしたがって状態の良いナメコが見つかります。




↑ まさに極上のプルプルなめこ。




↑ 自身が最も好む乾燥状態の成菌。
水戻し後は最高級品に変貌します。
ここは日当たりが良いせいで乾燥状態のナメコが今日は多く採れました。
すなわち質的に極上品の割合が多いということなので量はそれほど多くなくても満足です。
B氏も子供があまり土臭いナメコは好まないらしく若い成菌限定で採取していましたがそれなりの量を早々にゲットすることができて満腹状態になっています。
自身も8日に大量収穫したばかりで今日はあくまでもB氏のホスト役がメインなのでB氏の状態を見て撤収することに。

B氏の収量も10kg前後に達したようで満足していただけました。
自身の収量も抑えた割りにはナメコ8.67kg、ムキタケ1.5kgありました。
この時点での今期の総収量はナメコで70.97kgと昨年の同時期比で大幅増となっています。
2014年11月24日




↑ ‘14年11月6日6時24分、富山市栃谷地区より呉羽丘陵越しに立山方面を望む。
いつものようにバイトを終えて朝帰り時に撮影した珍しい光学現象。
この時期と春はちょうど日の出の時間が帰宅時と重なるので過去の日記でも度々紹介して来ましたが様々な大気光学現象を目にする機会が増えます。
先月の日記でも立山からのご来光を紹介しましたが今回は同じ立山からのご来光の中でも珍しい現象です。
画像では呉羽丘陵越しなので立山連峰がはっきりとは確認できませんが立山の背面から太陽光線が峰の谷の部分から途切れ途切れに差し込んでいるのが光線状に手前の雲に表れています。
この現象は立山上空に雲がなく、なおかつ自身の上空に立山の標高3000mよりも高い上層雲があるときだけこのような光線として見ることができます。
撮影している道路はこの時間通勤を急ぐ車がかなりのスピードで走っているのですが、忙しない時だけにたまにはこのような空に目を向けて(運転に注意して)心を落ち着けたいもんですね。
ではもう一枚癒しの風景を、




↑ ‘14年11月7日、立山町称名滝。
先月の中旬に家族で紅葉を見に祝日の午前中に称名滝に向かったのですが2kmに及ぶ駐車場待ちの渋滞に遭いあえなくあきらめて帰ったので今回はそれのリベンジを兼ねて嫁を連れて8年ぶり?くらいに見に行ってきました。
残念ながら紅葉のピークは過ぎていましたが時雨模様の雲の合間からその姿を見ることができました。
富山県民にはお馴染みの県が誇る日本一の落差350mを誇る称名滝です。
称名滝は4段で構成されていますが画像では1、2段が写っていません。
そのかわり幻の日本一の滝が見ることができます。
それは称名滝の右側に見える細いハンノキ滝です。
この滝は称名滝をはるかに超える落差500m(画像では上部が雲に隠れるくらい高いです)を誇りますが常時存在しておらず水量が多いときだけしか見ることができないため日本一には認定されていません。
ちなみに世界一はギアナ高地にあるエンジェルフォールで落差1000mに及び水が空中で拡散して滝つぼに落ちないと言われておりこのハンノキ滝ですら半分の高さです。
この称名滝は立山アルペンルートのバスからも一瞬見ることができますが高さ500mに及ぶ称名渓谷は滝に向かう道からしか見れませんので是非その圧巻の渓谷美を堪能して下さい。
以上、富山の観光PRでした。

さて、それではいつものキノコ日記第4弾です。
今回は11月2日(日)、再びB氏を同行して先週と同じ県南のポイントへ。
前回10月26日に来たときかなりの幼菌を取り置きしていたのでそれを収穫するのが目的です。
先週と同じルートを見て行きます。




↑ 最初に見つけたのがこの大ナメコ!
多少老菌気味なので持ち帰りませんがその径は20cmオーバーです。
画像で手袋をした自身の手のひらがすっぽりと隠れていることからその大きさが分かるでしょう。
今まで老菌を含めて原型を保っているナメコでは最大の個体です。
おそらく死ぬまでこれを超えるナメコを見ることはないでしょう。




↑ 間もなく見つかった「ザ・ナメコ」と言わんばかりのプリプリの極上品。




↑ 深紅のツタウルシの葉が図らずもアクセントになって綺麗な構図。




↑ 稜線の平場で杉の間から差し込む朝日にちょっと一休み。




↑ 乾燥して傘にヒビが入っていますがこの乾燥ナメコが持ち帰って水戻しすると現場でツヤツヤでプリプリのナメコを凌ぐ極上ナメコに変身します。




↑ まるでアートのようなツリガネタケ。
立ち枯れ時に生えたツリガネタケに枝が折れて落下してから新たに着生してできたものです。




↑ 昨年大発生した御神木で、先週来た際はまだ発生も少なく大半は幼菌でしたが待った甲斐がありました。
見事に成菌になっています。おまけに裏にはまだ大量の幼菌も。
ただ、この木は先週来たときにオオスズメバチの巣を見つけた所から数メートルしか離れていません。
見つからないように静かに採取していると、B氏がスズメバチの巣の向こう側から斜面伝いに上がってきます。
先週B氏にも教えたはずなのですが場所を忘れているのでしょう。ヤバイと思って、
「Bさん、巣があるからそっちから来ないで!」
「え?何?」
「スズメバチいるから!ス・ズ・メ・バ・チ!」
と大声で叫んでいたら、
ブ~ン!と聞き覚えのある嫌な音が。
パトロールのハチが声を聞きつけて警戒に周ってきました。
見つかったと思って背後の斜面に仰向けに張り付いてやり過ごそうとしましたが、そのハチはまるで守っているようにナメコの上から下まで舐めるように異常がないか確認しているようでした。そして何回も周回したあと今度は自身の方に向かってきました距離的に1mほどで完全に目が合ったので、こいつオレに気づいているなと確信したので仕方なく応戦することにしました。
持っているカマを振り回しますが当たるはずもありません。
カマを置いて素手で叩こうとしましたが向こうが間合いを分かっているのか寸でのところで届きません。
ただ、向こうも本気ではないようで威嚇のカチッという警戒音は発していません。
いったん、斜面を木の下まで降りるとしばらくして巣に戻っていきました。
「ナメコを採ってもいいけどマナーをわきまえろよ。」
と言われているようでした。
山に入るには信心深くなくてはいけないというのが自身の信条なので改めて山に畏敬の念を感じた出来事でした。
幼菌は残して別の場所へ移動しました。




↑ 黄葉した葉のように樹幹の至る所に着生したムキタケの群生。




↑ 4世代のナメコが同居する発生木。
画像中央上部の黒くなって完全に萎びた老菌、左側下部の老菌、中央下部の成菌、右側の幼菌という順で4回発生していることが分かります。
多い木ではこの後も5次、6次と発生します。




↑ これが何か分かりますか?ナメコ?
ではもう一枚、




ナメコとはちょっと違います。
じつはこれは天然のエノキなんです。
ナメコ以上に市販の姿と違うでしょう。
ナメコほど群生しないので探して見つかるほどは生えていませんがこれなら一食分になりそうなので持ち帰ります。
(帰宅して嫁に渡すと以前も採ったことはあるのですがエノキであることを疑いながらも味噌汁に入れて味見をしてその出汁の濃さに驚いていました。)




↑ こちらはムキタケが着生していた倒木に発生していたアシグロタケ。
表面の色はツキヨタケやヒラタケのような感じですが肉は薄くぺらぺらで昆布のような感じです。参考までに食用不適です。




↑ 画像中央の左右に連なる稜線がポイント。
画像左下にチラッとB氏の姿が写っていますが、それと比較してヤブの深さが分かるでしょう。
稜線まではたいした距離ではありませんがそう簡単には辿り着けません。
この稜線を上ったところに先週見つけたパラダイスの発生木があります。
幼菌を取り置きしていたのでどうなっているかが楽しみです。




↑ 左が11月2日、右は10月26日。
右画像の幼菌が一週間経って成菌になった様子が分かるでしょう。
この木だけで今回は6kgくらいの収量になるでしょう。
ただ、この期間の気温が平年よりもかなり高めで推移したため予想以上に生長が進んでいました。
主観的にはもう1~2日早く採取できればベストでしたね。




↑ 上画像のパラダイス周辺をさらに奥まで進んで稜線の向こう側の斜面まで行くとそこには再び立ち枯れが点在しておりナメコが発生しています。
この画像ではやや老菌もありますので選別して採りましたが、根元の地面近くまでビッシリと生えたものを全て採取すれば7kgくらいありそうです。




↑ まさに教科書的な綺麗に撮れたクリタケの画像。
図鑑に使用したいくらいのベストタイミングの状態です。
ただこのような綺麗な状態で見つかることは非常に稀なので図鑑等で使うと初心者の参照には向かないかもしれませんね。




↑ こちらも綺麗で食用にはベストです。もちろんお持ち帰り。




↑ こちらはまだ老菌ではないですが虫に食われてボロボロになっています。
通常はこのような状態かもっと濃い褐色になった老菌を良く見かけます。
クリタケは足が速くベストの状態は傘が開いてわずか数日です。

さて、ナメコも予定以上に収穫できて雨も降ってきたためこの日はこれで撤収となりました。
本当ならもう一ヶ所見る予定だったのですがそれは次回の楽しみに取っておきましょう。
この日の収量は自身だけでナメコ15.04kg、ムキタケ、クリタケで2kgでナメコの今期の総収量は45.7kgと一気に伸びました。
それでは次回に続きます。

2014年11月19日


さて、10月31日は自身にとっては意味のある日です。
それは行き付けの有峰県立自然公園の林道の一つである小口川線がこの日を最後に冬期閉鎖になるということです。
有峰にはもう一つ本道の小見線があり、そちらは11月12日まで通行可ですが個人的には距離も長く利用者も少なく入山ポイントも多い小口川線ばかり利用しています。
ヒメオオの生息地は有峰全般に及ぶので何処から行ってもポイントはあるのですが、小口川線には閉鎖前に必ず材割りを行うのが恒例となっているポイントがあるので今年は最終日の31日がちょうど金曜日で定休日なのでその日に行くことを前もって決めていました。
本来なら10月は毎週のように有峰に行っていたのですが今年はキノコの発生が極端に少なく逆に八尾、利賀方面のナメコの発生が早かったためそちらに移行するのが早く、有峰の訪問回数が減ってしまいブナ材の採取に行くのが精一杯で材割りまで手が回りませんでした。
したがって31日は最終日のためそれ以上延期ができないので悪天候でも強行しなければいけません。
多少の雨なら気にはなりませんがある程度の雨量になったり標高が高いために雪になることも過去にはあったのでそうなるとその時点で閉鎖となってしまいます。
幸い、当日は昼から天気が崩れる予報は出ていましたが最悪の天候は避けられました。
林道に入ると標高の低い山はちょうど紅葉のピークですが高山の紅葉に比べてイマイチ色付きが綺麗ではありません。
冷え込みがあった後に気温の高い状態が続いたせいでしょう。
標高1,000m超でも紅葉の名残があるかと思ったのですが、着いてみると見事に葉は散り果てて枝はすでに丸裸状態。
おまけに曇り空で辺りはモノトーンの色調で観光客や工事関係者の人影も全くなく自分と山だけの世界で少しセンチな感じもしますが、むしろ落ち着いて材割りに集中できそうです。
そんなわけで寄り道せずにポイントに到着しました。




↑ ポイントにあるブナの倒木。
この倒木と出会ってもう10年くらい経つでしょうか、当時と見た目はあまり変わっていませんがだいぶ腐朽も進行しているようです。
この木も例年ならツキヨタケ、ブナハリタケ、ナラタケ、ナメコ、ブナシメジ、他の様々なキノコが出るのですが今季は年中着生しているツリガネタケ以外には10月上旬にツキヨタケとブナハリタケがわずかに出た程度でそれ以降は画像の通り全く姿を見ません。
木の状態が急激に変わることは考えられないのでキノコの方に何らかの原因があるのでしょう。

さっそく材割りをしようと目的の立ち枯れの株に向かいます。




↑ この株も当初は高さ5m以上、胸高の径で1m以上あったのですが内部が腐って空洞になっており年々上部から折れたり崩れたりしていき現在では自身の背丈よりも低くなってしまいました。
中が抜けているせいもあって材質はかなり柔らかくボロボロなのでヒメオオは地上高いところではなく根部に近いかなり堅い生部に入っています。
ただし中抜けになっている分辺材部の厚さが薄いせいか水分が多いせいか昔からあまり多くの幼虫はこの木では発見できません。
今回も画像の状態まで堅い生部を割り進んでやっと1頭の3齢幼虫を発見できました。
今までにも何回も書いていますが幼虫のいる部位の材質を見てください。
黒い拮抗線に囲まれた幼虫のいる部分だけほぼ生に近い腐朽の浅い堅い部位なのがわかるでしょうか?
これがどれくらい堅いかは実際に経験した人でないとわからないでしょう。
これ以外の食痕がほとんど見つからないので期待をせずにさらに割っていくと、




↑ あららら、羽化中のヒメオオのメスが出てきました。
羽化不全になる可能性があるので静かに取り出しルアーケースに保管します。
不思議なことにこの個体の蛹室は縦向きでした。
まあ、メスなのでさほど支障はなかったのでしょう。
この後、新たな食痕も出てこないのでこの材をあきらめて10mほど離れた別の立ち枯れの株に移ります。




↑ この株も先ほどの立ち枯れ同様、高さは1.5mほどですが毎年10頭以上の幼虫を割り出している有力な発生木です。
ただ、昨年は結構苦労したので今年も楽観はできません。
案の定、割っても食痕は多くあるものの生体が全く出てきません。
画像でも分かるように内部はほぼヒメオオの食痕で占められているので産卵木としては不適になったのかもしれません。
また、この林道のあちこちで一昨年より行われていた対岸の工事のため資材や重機の配置や往来が多なり、その影響かこのポイントではヒメオオの成虫の生息が全く確認できなくなったのでもしかしたら生息自体が激減した可能性も否めません。
環境の変化に敏感な虫であることは今までにも日記で書いてきたとおりです。

不安に駆られながらもこの株をあきらめてさらに少し奥にある今まで手の付けていない立ち枯れの株を割ることにしました。
この木も高さ2m余りの部分で本体は折れていますが胸高部の径で1m以上あり先ほどの2本に比べたらさらに一回り大きいです。
樹皮もまだ剥がれておらず産卵の期待はしていませんでしたが昨季ヒメオオと思われる脱出痕が複数あるのに気づいたので幼虫が採れる可能性は高いと思われます。




↑ 根際を割り始めてすぐに地中に向かう食痕が表れて間もなく出てきたのがこの真っ赤な新成虫のオスのヒメオオ。
先ほどのメスといい、どうもタイミング的に羽化の時期とちょうどぶつかったようです。
過去にもこの時期の材割りでは比較的多くの新成虫が得られていますが今季は羽化時期が例年より遅れているせいで羽化したての個体が出てくるのでしょう。
このことからも例年よりも冷え込みが弱いことが分かります。




↑ 次にまたメスの新成虫。
結局この後も含め1♂4♀の新成虫が出てきました。




↑ やっと出てきたオスの3齢幼虫。




↑ 材の状態も良好で食痕も比較的新しいものが目立ちます。




画像の狭い範囲を割っただけですが上記の新成虫、他幼虫10頭余りを得ることができました。
この材でこの先数年は幼虫を確保することができそうです。
さらに、昨年よりこの周辺では成虫の姿を全く確認できなくなりましたが、この幼虫の生息数を見る限り以前と状況は変わってなさそうなので安心しました。
ただ、昨年も書きましたが付近のヤナギで成虫の後食した跡がないのでヤナギ以外の樹液を吸っているのかもしくは離れたところまで移動しているのか今まで考えられていた生態だけでは説明できない事態になっています。
来年以降も観察を続けたいと思います。

気がつけば2時間半も手オノを振り続けてその疲労はオオクワの材割りとは比較にならず手の握力もなくなってきたので終了することにしました。
ヒメオオの産卵は飼育下ではかなり難易度が高いですが幼虫の飼育はカワラの菌床を使えば比較的容易なのでなんとか55mmを超える大型個体を出したいものです。

さて、山中から林道に降りてきて車に荷物を積んでいると一台のミニバンが来て横に止まりました。
「コケ(キノコ)け?」
と聞かれたので、下手にヒメオオのことなど言うと余計に話がややこしくなるしこの場合秘匿にするべきはコケよりもヒメオオのポイントであることなので、
「そいが。」
と答えると
「この上に入っとたがけ?」
と重ねて聞かれたので
「そうやけどなーんないわ、今年は出とらんがいぜ。」
と答えると
その採集者いわく長野の方ではキノコ全般に豊作だと聞いたが有峰では採れない。手前の低いほうでナメコが少し採れただけでこの先の下りた所にある倒木も採られた後でなかったという。
今季は早い時期から有峰はキノコは不作で普段来ている採集者は自身も含めて早々にあきらめているのにこの訪問者は通行可な最終日に来ているということは不作なのを知らないのかもしくはあきらめきれないのでしょう。
気の毒に思い
「もうここはあきらめてもっと標高の低い里山を狙った方がいいちゃ。」
と助言して別れました。
この日は自身はヒメオオが目的でナメコはほとんど頭になかったのですが、先ほどの採集者のこの先の下りた所の倒木という言葉が引っかかりマイポイントを見に行くことにしました。




車を止めて斜面を降りていくと予想通りナメコの採られた跡が。
この倒木は一昨年までは自身以外に誰も知らなかったはずで独り占めできたのですが一昨年採取しているところと車を停めておいたのを複数の採集者に見られて以降他者に採られるようになり昨年からは補欠に格下げにしたポイントです。
ナメコも有峰ではマイタケ同様に他者が入らないような深山まで行かないとお目にかかれないようになってしまいました。
結局、今季は有峰ではナメコの収穫がゼロという不名誉な結果になりましたがここの魅力はナメコだけに限られたものではなく、むしろそれ以外の恩恵が多いので来年もまた何度も訪れるでしょう。
それまでこの地は8ヶ月間の長きに渡り人の入れない眠りにつきます。
また新緑のまぶしい季節にお目にかかりましょう。

帰り際に少し下りていくと先ほどのミニバンが止まっており山側の沢沿いを先ほどの採集者が登っていくのが見えました。
よほどあきらめきれないのでしょう。
その姿を見ていたらこっちまで採りたくなってきました。
しかしここで探しても無駄骨になるのでとりあえず林道を下り切ってここから一番近い立山方面の昨年見つけたポイントに寄っていくことにしました。
と言っても夕方には子供を迎えに行かなくてはいけないし今の時期、曇っていたらただでさえ薄暗い山中ではせいぜい16時前後がタイムリミットです。
正味2時間足らずの持ち時間では多くの収穫は望めません。
もともと採る予定ではなかったのでナメコの顔を拝めればいいというつもりでこの地特有の猛烈なササとネマガリタケのブッシュに突入しました。




↑ ここも先日の県南部のポイント同様に立ち枯れの数の割りに現時点での発生量は昨年のピーク時には及びませんがそれでもポツポツと群生が見つかります。




全体の量は少ないもののちょうど採りごろの質のいいものが結構あります。
幼菌も出ているのでやはりここもピークはまだ先でしょう。




何だかんだ言って一通りポイントを周回しただけで6.21kgの収穫がありました。
時間効率を考えたらピーク時に近い収量を上げることができたので十分です。

さて、10月を終えるにあたってナメコの収量は現時点で30.66kgと、
過去最高の収量を記録した昨季の同時点の5kg余りと比べても大幅増となっています。
今のところ発生が早まっていることが奏功しているようですが11月ははたしてどうなるでしょうか?
キノコ採集はまだまだ続きます。
2014年11月13日




↑ 10月26日(日)、気温の高い日が続き紅葉もイマイチですがススキの穂が朝日に輝いてやっと秋らしい風情が感じられるようになったナメコのポイント付近。

さて前回から2日後の26日、この日は日曜日ということで当店のブリーダーでもあるB氏を同伴してナメコ狩りへ。
店の営業があるので昼までには戻らなければいけないので早朝から向かいましたが現地についてもほとんど寒さは感じません。
それどころか歩き始めたら暑くて汗をかくくらいです。

今日は昨年もB氏を案内したポイントへ来ました。
ここは自身のポイントの中では比較的遭難や怪我の危険が少なく、かつ大量に収穫が見込める大当たりのポイントです。
むしろ一人で攻めても収穫しきれないのでもったいないくらいです。
ただ、毎年言っていますがずっと安定して採れる場所など皆無です。
他人にポイントを知られたら一気に収量は落ちますし、人に知られなくても山の状態も不変ではありません。
自身が危惧しているのはカシナガの食害で枯れたナメコの発生木も朽ちてから古いものではもう7~8年が経過しており樹皮も相当数が剥がれ落ちて辺材部もボロボロになってナメコの発生には不適な状態になりつつあることです。
カシナガの食害で大ダメージを被ったミズナラやコナラですがその後の思いがけないキノコの大発生という恩恵もそろそろ終焉が近づいてくるでしょう。
全く採れなくなるわけではありませんが今みたいに馬鹿みたいに採れることはおそらく今後生きている間には経験できないでしょう。
だからこそ今の状況を記憶にしっかりと刷り込んでおきたいものです。

そして、今日のこのポイントでも昨年は大量でしたが如何せん大径の発生木もだいぶ老木になってきているので昨年同様に採れるとは限りません。
そんなことを考えながらポイントの木を確認していきます。




↑ 斜面を登り始めてほどなく最初の発生木を見つけてホッとしました。
樹皮の隙間をこじ開けるように発生しています。
採集者が意図的に樹皮を剥がなくてもナメコ自体の発生によって樹皮は剥がされていきます。
樹皮が剥がれた部分はどうしても乾燥して発生しにくくなります。




↑ 立ち枯れの根際に残っていたモタセ(ナラタケ)の老菌。
そういえば今季はナラタケが不作で一回も口にすることができませんでした。
ナラタケが終わるとナメコが出るというコケ採りの言い習わしと経験則からもこのポイントはまだナメコ発生の初期でしょう。
全体的に見ても昨年大発生していた木も発生がイマイチです。
発生木としての寿命が尽きたものもあるでしょうが大半は今から本格的に出てくるでしょう。




↑ この木も昨年は出ていたのに今年は見当たらないので近づいて確認していると何やら足元近くで動くものが…?
「!!!げっ、スズメバチっ!」
足元の洞の回りに複数のオオスズメバチがうごめいています。
どうも洞の内部に巣を作っていたようです。
幸いまだ朝で気温が上がっていなかったため活動的ではなく難は逃れましたが危ないところでした。
昨年もB氏とこのポイントの別の斜面に来たときに巣の近くを知らずに通って襲撃されそうになったのでいいかげんトラウマになりそうです。
付近の発生木もさほど出ていないので早々に離れます。




↑ 周辺を見て回ると昨年も発生していた木で今年もナメコを発見できました。
ただ時期が早いせいか気温が高いせいか昨年ほど発生の勢いが感じられません。




↑ こちらも特質級の房を見つけましたがやはり全体量が少ないせいかイマイチ盛り上がりに欠けます。
やはり幼菌や老菌も含めて全体量が増えないと華やかさがないですね。
11月になれば増えるだろうと希望的観測をします。




↑ ナメコとクリタケのランデブー。
クリタケはナメコのような群生は少なく一房から二房くらいの発生が多いので無駄にはできません。
ちなみにクリタケは崩れやすいのでリュックに入れるときに一番上にしないとナメコの重みでバラバラになってしまいます。




↑ この日のポイントの風景。
斜面の向きで日が当たりにくい場所から先にナメコが出ています。
下草も緑色が多いのでやはり旬はもう少し先でしょう。
画像では分かりにくいですが多くの立ち枯れの樹皮が剥がれて裸になっているのが懸念されます。

一連のポイントを一通り見たところで採れるには採れましたが予想通り収量が思ったほど伸びなかったので一旦車に戻って仕切りなおしです。
ここのすぐ目の前の対面の斜面にもう一つ昨年採集したポイントがあるのですが、反対向きで日当たりがいいのでここより発生は少ないでしょうから今回は敬遠したほうが無難でしょう。
あえて、新規の場所へ行くことをB氏に提案します。
こんなこともあろうかと地形図とgoogle earthで予備の候補を2ヵ所ピックアップしています。
どちらもここから歩いて行ける場所なのでとりあえず近い方から向かいますが直後に図上では把握していたものの渡るべき沢の斜度と深さが予想以上だったのでB氏の安全も考慮して断念しもう一方に望みをかけます。
緩斜面の遊歩道で標高をかせいだ後、立ち枯れを目視できる場所から斜面のヤブに突入して尾根線を目指します。
尾根線にでるとヤブはやや間隙もあって比較的歩きやすいです。
もちろん他者の入山跡はなくちょこちょこナメコも確認できます。
さっそく一本一本見ていくと、




あった!!
今期一番のパラダイス。
やっぱり未踏の地には桃源郷があるもんですね。
この一本の木だけでもここに来る価値はあるでしょう。
幼菌は次回に残して成菌のみ採取しますがここだけで4kgくらいになりそうです。




↑ 別の木のコケが生えた根元付近のナメコの群生。
他の画像も見ていると分かると思いますがコケが着生している木はナメコの発生に適しています。




↑ 小粒ながらこちらも群生。
先ほどのポイントに比べて山続きでも標高が高い分、こっちのポイントのほうが発生量は多いようです。
今回も良いポイントに巡り合えました。




↑ 稜線を下っていくと再び立ち枯れの群生に当たりましたが日当たりが良好なせいかナメコらしいものが目視では確認できません。
これだけ立ち枯れがあれば絶対あるでしょうから次回じっくりと探すことにして下山しました。

この日は午前中のみの採集でしたが自身の収量はナメコ9.56kg、ムキタケ1.5kg、
B氏と合わせればナメコだけで20kg以上(下処理後の計量)になりました。
この時期とすれば十分満足できる結果です。
今期の自身のナメコ合計収量はこの段階で24.45kgとなりました。
2014年11月12日


今年もやってきましたコケ(キノコ)採りシーズン!
ほぼナメコの記事(時々クワガタ)になりますので興味のない方はスルーしてください。
また、リアルタイムで更新できないので撮り溜めて後日、回想して記していますが日付はさかのぼって当日付けになっています。
というのも自身もこのシーズンになると昨年の日記を読み返して何月何日に何処のポイントに行ったかを確認するためわかりやすく日記を書いた日ではなく当日の日付にしたものです。
実際、これを書いているのは11月12日ですが日付は10月24日になっています。
さて、それでは前回に続いてキノコ日記のスタートです。

10月17日、例年最初に行くポイントに今期初めてコケ採りに行った一週間後の24日、
前回シーズン最初のコケ採りとしては過去最高の収量を記録したため予定を前倒しして県南部の同一地区の本格的なポイントへ向かうことにしました。
この日のポイントは昨年開拓したポイントで比較的早い時期から出始めていたので例年より発生の早い今年は間違いなく出ているだろうとの確信のもと出陣します。
ポイントに着くと時期も時期だけにまだまだ草木は緑色が多く気温も20℃ちかくまで上がり小春日和というより暑いくらいです。
これだけ暖かくて果たしてどれだけナメコが出ているんだろう?と一抹の不安を感じながらも斜面に取っ付き登り始めます。
低木のヤブがひどく、ヤブ漕ぎというよりもヤブに潜っている感じです。




↑ 目線の高さで撮影した状態。
撮影した場所は比較的平坦ですが登り斜面では上部のヤブで完全に視界が妨げられコケが生えているかどうかも見えません。
どうにか立ち枯れの位置を確認しながら近づいていくと、




↑ ありました!ナメコです。
それも特質クラスのいい状態です。
「やっぱり出ていたか。」
ナメコがあったことと予想が当たったことにとりあえず安堵しました。




↑ 昨年、10月25日に来たときに群生を見つけた立ち枯れに行くと昨年より1日早いにもかかわらずすでに老菌となっていました。
やはり一週間くらい早まっている観があります。




↑ ミズナラの倒木に発生した褐色腐朽菌のマスタケ。
この若い状態なら可食です。
過去に書いたことがありますが鳥のささ身肉のような食感です。
いかんせん味があまりないので今回はスルーです。




↑ ほどなく本命ナメコの群生を発見。




上の画像のアップです。
今季は冷え込みの後に数日の降水があったばかりなので表面のヌメリもプルプルの極上の状態です。




↑ こちらはナメコと同様にミズナラの朽ち木の根際に生えたクリタケ。
もちろん、お持ち帰り。




↑ 数日前までの降水で発生しただろう幼菌。
キノコにとって発生には気温も大事ですが生長には水分(降水)は欠かせません。
その点、今年は台風による大雨もなく定期的に適度な降水があるのも好条件になっています。




↑ ムキタケと共に発生したナメコの幼菌。




↑ 画像の左側から幼菌、成菌、老菌と3世代が並んだナメコ。
定期的な冷え込みによって順番に発生したことがよく分かります。
幼菌と老菌には手を付けず成菌のみ採取。






↑ 好条件のおかげで生長した大ナメコ。
この時期の大ナメコは腐りかけた老菌が多いのですがこれはやや乾燥気味でいい状態です。
手に乗せた画像で大きさが分かるでしょう。傘の径は8cmくらいあります。




↑ 大きく生長したムキタケ。
調理にはおあつらえなので採取します。




↑ 幹の周りにビッシリ発生した幼菌。
一週間後が楽しみです。




↑ この日一番の群生。
一部老菌もあるので選別して採取しましたがそれでも結構な量です。




↑ マッシュルームのようにまん丸の成菌。
一般的に最も好まれる大きさですが個人的には今の気温ならあと1~2日待ったくらいがベストですね。

さて、この日はまだ幼菌の方が多かったイメージですがそれでも収量は下処理後の計量で7.74kgありました。
先週に引き続きこの時期にしては大漁です。
今期の合計収量は14.89kgとなりました。
次回に続く。
2014年10月23日




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;OLYMPUS E-510、露出時間;1/50、絞り;f/22.0、焦点距離;14mm(35mm換算で28mm)、ISO-400




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;OLYMPUS E-510、露出時間;1/50、絞り;f/22.0、焦点距離;28mm(35mm換算で56mm)、ISO-400


今年も紅葉が始まりました。
自身にとって紅葉といえば毎年必ずこの時期にまず訪れるのが立山の有峰です。
ここはヒメオオ採集、ブナ材採取、キノコ狩り、紅葉狩りといくつもの目的を満たしてくれる貴重なマイ・フェイバリット・プレイスです。
今年は9月20日前後に急激に冷え込んだ経緯があり例年より紅葉は早く始まったようですがその後はあまり冷え込みがなく進行は鈍くこの日(12日現在)は標高1200m以上でやっと見頃を迎え始めた状態です。
現段階ではピンポイントですが主観的には昨年より綺麗だと思います。

もう少しご覧ください。






上2枚も有峰で同日、同カメラにて撮影した画像です。
自賛ではありませんがやはり観賞に耐えうる写真はコンデジと比べて一眼レフは圧倒的に優位に感じます。
もちろん編集の良し悪しもありますが、それを含めても揺るぎないでしょう。
ちなみにコンデジで撮影したものが下です。




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;PENTAX Optio WG-1 GPS、露出時間;1/400、絞り;f/4.2、焦点距離;5mm(35mm換算で28mm)、ISO-80




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;PENTAX Optio WG-1 GPS、露出時間;1/80、絞り;f/4.2、焦点距離;8mm(35mm換算で42mm)、ISO-80
こちらはコンデジながら斜面に一列に並んだブナの黄葉が綺麗に撮れました。
自身はカメラマニアと違って山に入るのは撮影が主たる目的ではないのでさすがに一眼レフを持ち歩くのはリスクが高く控えてしまうのですが、コンデジはそんな状況でもタフで頼れますね。
最近はウェアラブルカメラも人気があるようですので是非入手したいと考えています。

秋は空が高く澄んでいるために紅葉の写真は深い青と紅い葉のコントラストが見事ですね。
そんな秋の空は紅葉以外にも素晴らしい景色を演出してくれます。






↑ 上は10月17日、神通川河川敷で撮影した夕焼け。
下は19日、バイト帰りの早朝立山から昇るご来光(薄い雲から光線状に陽が差しています)。
共にコンデジで撮影したものですが雰囲気は伝わるでしょうか。
写真は視覚のみなので夕焼けも朝日も見分けがつきませんがリアルタイムで感じる空気はそれぞれに全く異なるものです。
この景色を見ながら聴くBGMはやはりAOR。
この季節はマーティ・バリンのHearts(ハート悲しく)なんかがお勧めです。

さて、冒頭の紅葉の写真を撮影した10月12日の目的はブリーダーのB氏と共にブナ材を採取するのが目的でした。
材ならば一年中採れるのですが、足場の悪い斜面で採取作業をするには下草が枯れて歩きやすく材も探しやすいこの時期がベストです。
ただ、山の冬は早いため入山できるのは今月一杯ですから効率よく作業を進めないと時間切れになりかねません。
幸い材自体は去年も採った取り置きの倒木があるので裁断して運ぶだけですからさほど時間は必要ないでしょう(体力的にはかなり消耗しますが)。




↑ こちらは先々月、友人のS氏と見つけた倒木です。
根元の径で1m50cm近くある大木で数年前から目を付けていた立ち枯れが倒れたものです。
前々回の日記でも触れた倒木ですが林道上に倒れたこの木はその勢いで反対側の谷に大半が落下していきました。




↑ 倒木が転がり落ちていった斜面。
確認できるのは巻き添えを食らって折れたブナの生木で立ち枯れの本体は確認できません。
先々月はあいにくの大雨の中だったのであきらめましたが、この日は好天だったので斜面を下りて確認することにしました。
林道からは下草で見えませんでしたが50mほど下の沢まで下りるとありました。
巨大な本体が2つに折れて転がっていました。
一方は一部が沢の水に掛かっているので早く処置して運び出さないと過水分で腐ってボロボロになってしまうでしょう。
かと言って切り出してもこの斜面を担いで登るのは不可能なので沢を下って下流側の林道に運ぶしかありません。
それはかなり時間と労力を必要とするので日を改めて挑戦します。




↑ この時期には珍しくないブナハリタケが発生したブナの倒木。
この日は材だけでなくキノコ狩りも期待していたのですが、一通り山の中を探してみてもわずかにブナハリタケがあるだけで他のキノコはほぼ皆無です。
昨年の同時期に大発生して採りきれなかったモタセ(ナラタケ)は腐った老菌が少々あるだけで採るには及びませんしナメコに至っては見る影もありません。
そういえば例年ならこの時期は林道の至る所にキノコ狙いの来訪者の車が止まっているはずなのにこの日は紅葉狩りの観光客がほとんどです。
今季はキノコが採れないのを知っているのか、来たけど採れないので来るのを止めたのかは分かりませんが割り切りが早いですね。
モタセは当たり年と外れ年があるので仕方ありませんがナメコに関しては乱獲(採る量ではなく採り方が悪い)が原因ではないかと疑念を抱きます。
気温の状況もあるのでこの後に発生することを期待します。

さて、秋はホントに食べ物が美味しい季節ですよね。
やはり収穫の季節だからでしょう。
先月紹介したサンマもそうですし、海産物では牡蠣もシーズン入りしますし山では何と言ってもキノコでしょう。
日が前後しますが10日は定休日でしたので息子を連れてキノコ狩りに行きたかったのですが、まだ幼く入山は危険なのでサツマイモ堀に出かけました。
本来ならクリ拾いに行くはずだったのですが県内唯一のクリ園が土日のみしか開放していないということで急遽サツマイモに変更しました。
サツマイモも一般に採取を開放しているのは県内では数えるほどでこの日は氷見まで行ってきました。
昔はどこの畑でもサツマイモ堀を体験できたんですけどね…。




好き嫌いの激しい息子ですが自分で採ってきたサツマイモは美味しそうに食べていました。
将来的には虫屋は継がせませんがキノコのポイントは継承して一緒にキノコ狩りをするつもりです。

そんなわけで山はコケ採り(キノコ狩り)が本格的なシーズンです。
特にこれからはこの日記でも主役であるナメコです。
先述のように12日に行った有峰ではまだ発生していないのか、発生しない環境になったのかは分かりませんがナメコは皆無でした。
ただ、ここ数年の経験則から逆に有峰より標高の低い利賀、八尾方面で先に発生している傾向があります。
昨年は余裕をかまして県外の採集者に恒例のポイントで先を越され苦汁をなめましたが、同じ轍を踏まないために昨年より4日早めて17日に訪れました。
昨年は、土曜日ということで他の採集者も多い週末で時間も少なかったため今年は金曜日の定休日を丸一日充てました。
残暑が長引いた去年はまだ早いと思いながらもすでに一次発生のナメコは腐っていたので冷え込みの早かった今年は必ず出ているという確信があります。
昨年書きましたが以前までキノコも紅葉のように一定の気温(紅葉は5~8℃)まで下がらないと発生が始まらないと思っていましたがそうではなく、それまでの期間に比べてある程度の冷え込み、いわゆる温度ショックがあれば発生するようです。

さて、ポイントに着くと幸い他の採集者はいないようです。
早速いつもの場所に車を止めて入山です。
ここは、車を止めておいても一般車両はまず入らないような悪路なのでさとられることはないし、もし来るような車があればそれは既知の他の採集者に違いないので採集者除けにもなります。




↑ ミズナラの立ち枯れが並ぶ雑木林。
まだ紅葉しておらず緑色の葉が目立っています。
下草も枯れていないのでヤブ漕ぎは覚悟しないといけません。




↑ 林道からすぐ入った立ち枯れにキノコらしきものが見えたので近づいて見るとやはりナメコでした。
前に誰か採取した跡がありますがおそらく一次発生した9月下旬から今月始めにかけてだと思われるので最近は採られていないようです。
もし、採集者がいたらこんな道から見える位置に残っているはずがありません。
二次発生が始まってからは誰も訪れていないようなのでそれなりに期待できます。




↑ ニガクリタケ(毒)に混生するナメコ。一傘も間違えないように慎重に採ります。




↑ 3次発生の幼菌。
この時期は冷え込みが稀であるためこのように発生時期に間が開きます。
この日は二次発生の菌がちょうど採り頃ですが、まだまだ発生量は限られています。
11月に入ると連続して発生するので常時成菌が採集できるようになります。
この幼菌は次回のためにスルーします。




↑ この時期には珍しい大型の成菌です。
今はまだ気温が高いため成長が早いかわりに途中で乾燥して成長が止まったり腐ってしまったりするのでなかなか大型になりませんがこれは大きいです。




↑ こちらも虫食いはありますが採り頃の大ナメコです。
ナメコの横のモミジの葉が5cmくらいですから大きさが分かるでしょう。
よく天然ナメコは大きくて気持ち悪いと言われますが、ナメコ好きに言わせればスーパーで売っているナメコなんてナメコと言わないです。
所詮、栽培物はどんなに技術があってもここまで成長しません。
大きいから大味なのではなく大きいからこそ独特の旨みと食感が最高なのです。
まあ、山菜採りにしろ釣りにしろ自分が採ったものが最高に美味いと自賛するものですが…




↑ 誰だ?こんなところで材割りをしたのは。
と思い下に散らばった木屑をよく観察すると人間の仕業ではありませんでした。
キツツキが捕食のために削った痕でした。
あの小さな身体でよくこれだけ堅い木を削れるものだと感心します。




↑ 早生のムキタケ。
今のムキタケは乾燥気味で水分が少なく今ひとつですが、寒くなり時雨れるようになると水分を含んで大きく生長して旨味も乗り鍋の具としてマストです。




↑ おおっ!
今季最初の採集で早くも群生に当たりました。
二股になっている木でそれぞれに群生しています。
ここだけで2~3kgの収量になるでしょう。
大当たりに思わず「ありがとう」と言葉が出ます。




↑ 本来ならもう少し待ちたいところですが嫁は傘が開く前が好きらしいので採って行きます。




↑ 大きい株は採りやすく収量が稼げるので大歓迎です。




↑ ナメコは多くがシハイタケと共生していますが、ナメコに付け入る隙を与えないほどビッシリ発生したシハイタケ。
産卵材として使えそうですがこれだけ着生していても心材部が大きく不適です。




↑ ヤブを掻き分けながら山中を4時間ほど右往左往し疲労困ぱいになり一休みしたときに目に入ってきた龍が巣食うブナの大木。
このような荘厳な景観をみると創り出した偉大な神を意識せざるを得ません。
昔も紹介しましたがここは菌えい(コブ)が多く発生したブナが目立ちます。

山の神に感謝しながら今季最初の採集を終えました。
帰宅後に下処理した後の計量では収量は7.15kgでした。
これは最初の収量としては過去最高です。
自然のものなのでこの後はどうなるか楽観はできませんが気持ち的には余裕ができました。

さて、変わってクワガタの話題ですが、今シーズンは店で国産オオクワガタは大型血統を中心に10セット以上を組んだのですが割り出し時期になっても全くケース越しに幼虫が確認できませんでした。
自身は卵で回収しない主義なのでセットして1ヶ月半~2ヶ月くらい経過後、初~2齢幼虫で割り出しするのですが通常なら一部の幼虫が材から脱出してケースの周りに見えてきます。
ところが、今季は全てのセットで幼虫が確認できないため失敗した可能性が高いと思い放置していました。
血統物は1頭のオスを複数のメスに掛けるためオスの生殖能力に問題がある場合全てのセットが失敗に終わることがあるのです。

先日、あきらめてセットを解体する際に材から木屑が出ているのでおかしいと思い割ってみると、




出るわ出るわ、一辺15cmに満たないMサイズの材から2齢、3齢合わせて20頭以上出てきました。
本来、これだけ過密ならとっくに一部の幼虫が脱出するはずですが今年は意識してしっかりした堅めの材をセットしたので材がボロボロにならずに材内部に留まっていたのでしょう。
おかげで割り出しが完全に遅きに失しました。
ちなみに画像の材はカエデ材でもう一つ入れていたLサイズのブナ材はかなり柔らかくなっていたので内部はボロボロでこの材より大きかった割りには幼虫の数は少なかったです。
オオクワの産卵材としては最高峰のケヤキ材でも同様なことがあり周りに幼虫の痕跡がないので割ってみるとビックリするくらい多くの幼虫が存在します。
Lサイズで50頭以上も採れたことがあるので見た目で判断せずに期間で判断しないと今回のように失敗します。
プロとして全く学習していないですね…。

そうそう、産卵材といえば今期もW・ウッディやボーリンといったレア種用の産卵材が好評でエノキを含め一部の樹種が在庫切れとなったのでそちらも採取が急務となっています。




↑ マニアの方に支持を多く受けている当店のアカメガシワ材ですがあいにく取り置きもだいぶ少なくなってきました。
先日、一部裁断してきましたが使える部位もだいぶ少なくなってきたため、あと一回採りに行ったら最後でしょう。
アカメガシワ自体は珍しくありませんがこの樹種の朽ち木はエノキの朽ち木に比べても全然少なく次が見つかる可能性はかなり低いです。
今回採取した分でどれくらい販売できるか乾燥させないと分かりませんがおそらく10~20カットくらいでしょう。
乾燥処理に1ヶ月はかかりますので興味がある方はそれ以降にお問い合わせ下さい。
2014年10月07日




’14.9.15 お台場にある日本未来科学館のシンボルでもあるGEO-COSMOS。
有機ELパネルに1000万画素で宇宙から見た地球を投影しています。
後ろの通路を歩く人と比較したらその大きさが分かるでしょう。
ここの館長である毛利衛氏は実際に宇宙からこの姿を見たのだからロマンを感じますよね。


というわけで10月上旬を迎え季節はだいぶ秋めいてきましたね。
最近は店長日記の更新の頻度が落ちているせいもありますが更新のたびに季節が進んでいる気がします。
前回も書きましたが今年は当初の猛暑予想も完全に尻すぼみでむしろ8月中旬以降は西日本では記録的な大雨と日照不足、9月の残暑が厳しい予想も下旬に平年より高い日が数日続いたくらいで標高の高い山や北海道では例年より早く紅葉が始まっているようです。
この時期はいつもならヒメオオ採集のピークを迎える時期ですが20日前後には気温が0℃近くにまで冷え込み早くもシーズン終了を予感させる気配です。

そのヒメオオですが当地のマイポイントでは前回書きましたが例年より早い8月下旬には発生もピークの様子を呈しており最初の採集で今季最高となる53.2mmの個体を見つけたあとは採集数、サイズ共に下がる一方です。
ちなみにここでは今年砂防の工事で林道を大型ダンプの往来が頻繁にあったのですが、昨年の岐阜のポイント同様にポイント付近で工事があると個体数は激減しますね。
当初は関連がないと思っていましたが今までの経験則からも林道の工事やダンプの往来があると明らかに個体数が減ります。
発生していないわけではないのでしょうが騒音や振動を嫌って移動するのでしょう。
そういう点では環境変化に弱い生態だと考えられます。
自身は複数のヒメオオのポイントを持っていますが、もちろん他の採集者と被っているポイントも多くあります。
近年、採集者の増加で採集できる個体が減ったりすることはありますが、工事による影響ほど深刻ではありません。
まあ、林道ができたおかげでヒメオオが採集できるのだから一概に工事を非難するわけにもいかないのが悩ましいところですね。




↑ 9月12日、県内のいつものマイポイントにて見つけたヒメオオ。
8月下旬に予想外に多い発生数を確認していたためこの日はおそらくピークに近い発生を期待して行ったもののそれとは裏腹に発見できた個体数は前回よりも下回りました。
当初は採集圧かとも思いましたがポイントの状態を見るからにはさほど多くの採集者が訪れた形跡はないのでやはり工事車両の往来による騒音や振動が原因ではないかと思われます。




↑ ヒメオオは期待したほどではありませんでしたが、こちらは早くも発生した早生のヒラタケ。知られていないだけで意外に早い時期から発生していますが、やはり旬は雪が降ってから出るいわゆる寒茸と言われるヒラタケです。

さて、山から離れて14日からの連休は実家である茨城に帰省していました。
冒頭で紹介した日本未来科学館もその際遊びに行ったお台場で寄ったものです。
ついでに、




科学館では本物のASIMOがいました。
期間限定の企画展ではトイレとウンチについてフジテレビも主催で参加していましたが、はっきり言って入場料の割には、ウ~ン…?って感じで子供も???な感じでした。
個人的に科学館は好きですが人が多くてすばらしい展示物もほとんど見れない状態でした。
それよりも目を引いたのが、




↑ リアルガンダムです。
自身は特にガンダムマニアではありませんがやはりガンダム世代で当時リアルタイムで放送を見ていましたから見ると萌えるものがありますね。
人混みでせっかくの最先端の科学も見れない科学館よりも、目の当たりにできるSFのモビルスーツの方がワクワク感じたのも皮肉なもんですね。

さて、大都会で過ごす休暇も楽しいですがすっかり富山のローカル人となった自身としてはやはり山に行っていないと落ち着きません。
帰省時にずっと風邪で発熱していたため帰宅してやっと回復した9月19日は天候が思わしくなく気温も低かったためヒメオオはやめてエノキ材探しに行きました。
最近は口コミ等もあってか、おかげさまで天然カワラ材の需要が急激に増えてきたためにエノキが在庫切れ寸前になってしまい補充が急務となっていました。
とは言うものの数年来のエノキの採取で県内の思い当たるポイントではほとんど取り尽くした観があり、以前ほど簡単には見つかりません。
当地ではブナに関しては豊富なので多少の危険を覚悟で労力を惜しまなければ入手することは可能ですがエノキに関してはもともと植生が少ないので探しても朽ち木が見つからずボウズになることも多々あります。
そんな中、4年ぶりに訪れたポイントで以前はまだ腐朽が浅くて取り置きしていた立ち枯れがあるのを思い出して見に行くことに。




↑ ビッシリと着生したシハイタケが期待以上に良い状態に朽ちていることを物語っています。
周辺は下草やツタが繁茂して樹幹はおろか地面さえ見えない状況でしたが草を掻き分けていくと樹幹の上部が折れて草に隠れていました。
まずはそちらから引っ張り出して裁断してみると、




↑ 今期最高の状態のエノキ材です。
画像の中で太いものは径30cm近くありますが均一に朽ちておりサクサクの状態です。
折れている部分だけでこれだけ回収できました。
まだ立ち枯れ本体は根元付近で径50cm超、高さで4mほどありますが、一つ問題はこの木が崖際に生えているということです。
本当の際なので根元は外側に向かって斜めに生えているので下手に裁断すると崖の下にさようなら、ついでに自分もさようならとなりかねません。
幸い垂直ほど険しくはないので死ぬようなことはありませんが材は落ちた衝撃でバラバラになるか場合によっては水没の恐れもあります。
下手に欲張ってふいにするわけにはいかないので策を考えて改めて裁断することにしました。
そこで先ほどカットした折れた部分を持ち帰るために近くまで車を移動させることに。
実はここは公道ではなく崩落の恐れがあるため一般車両は基本的に通行しません。
ただ、材を1カットずつ車まで持って往復するのもしんどいし、道路自体は切り替えしできる位の幅もありさほど悪路でもないので車を移動させてUターンさせようと切り返しをしたときです。
車の左前方を山側の崖のギリギリまで近づけると急に左前が沈みました。
雑草が生えていて分かりませんでしたが崖からの湧き水でぬかるんでいたようです。
山に行っていればよくあることなので慌てずバックしようとしました。
しかし、スリップして動きません。
まあこれも良くあることなのでギアを2駆から4駆に切り替えて再度試みます。
が、それでも動きません。
それならこっちには奥の手があるとさらにギアを超悪路用のデフ駆動に入れます。
これこそオフロード車の真骨頂、どうだ!
……。
動きません。
動かないどころか反動でどんどん沈んで傾いていきます。
これはやばいかな?と思い車外に出てみると、




↑ こんな感じ。
さらに、




↑ 逆から見た状態。
左前輪は底なし沼にハマり右前輪もぬかるみでスリップ、右後輪は完全に浮いてしまっているためグリップしているのは左後輪だけですのでさすがに走破性を誇るDERICAスペースギアでも一輪のみではこの重量級の車体を動かすことは不可能です。
ということでJAFのお世話になりました。
この状態でもレッカーは使わずワイヤーだけで脱出することができたので出費はゼロで済みました。
やっぱり入っておくべきはJAFですね。自身は永年会員です。
最近は保険等の付帯でロードサービスもあるようですが、このような状況ではサービス、コスト共にJAFに勝るものはありません。
今まで何回助けてもらったことか…いつもありがとうございます。
完全にサイドステップまで地面に付いていましたが幸いバンパーも割れることなく無事でした。
ということで受難はありましたが首尾よく最高のエノキ材を採取することができました。
これですぐに在庫が切れる心配はなくなりましたがそれでも十分な量ではありませんので注文次第では残りの本体も早々に何とかしなくてはいけません。

さて、その後数日は天気は良いものの朝方は急激に冷え込むようになり先述のようにヒメオオの生息ポイント辺りでは0℃近くにまで下がったと予想されるためそろそろヒメオオ採集も厳しいだろうと最後のつもりで26日にいつものポイントへ向かいました。
今季は結局他のポイントはほとんど回ることができず新規開拓もできずここ一本でした。
この日も気温は昼でも現地で15℃くらいしかなく前回の様子からしてこの日は見つけてもやもめの疲れたオスがいれば良い方だろうと思っていたのですが、今度は予想外に結構います。それもペアで。




↑ 一本のヤナギに付いている2頭のオス。
例年、終盤にはオスが多く目立つようになるのですがこの日はむしろメスのほうが多く見つかりました。
まだ活動は活発のようですが毎年必ず見つかるヤナギでは今年はほとんど採れないので何らかの変化があるのでしょう。
この分だと10月に入ってもそれなりに採集できるかもしれませんが一応今回がラストのつもりで山に合掌しました。
寒気の影響で時雨模様になってきたのでヒメオオ採集は撤収です。

そして、この日はヒメオオ以外にも目的がありました。
ヒメオオが終盤になると採れるもの。
そう!キノコのシーズンです。
まずはヌメリスギタケモドキでこのキノコはヤナギで採れるためヒメオオ採集と兼ねることが出来るのです。
もちろんヒメオオが生息しているような細いヤナギではなく太いヤナギですので河川敷付近まで標高を下げて水系沿いを車で走りながら探します。




↑ 見つけました!
標高900m付近の沢の横のヤナギで今期最初の収穫です。




↑ 木に登って採取します。
ただ、やはり冷え込みが早かったせいか少し老菌気味です。
ヒメオオ同様にこちらも昨年より一週間以上発生が前倒ししているようです。
とりあえず採取して引き返して帰り道でさらに標高を下げて探します。




↑ 昨年見つけたポイントで今期も出ていました。
雨の影響もあってか大きいのですがやはり少し老菌です。




↑ こちらは採り頃の成菌です。
この辺りの沢は岩魚の釣り人は珍しくありませんが、雨の中カッパを着てヤナギ林の藪の中で棒を使って高い位置のヌメリスギタケモドキを落としている姿は珍しいのか砂防工事のダンプが横の林道を通るたびに停止してこちらを観察していきます。
ナメコと違ってこのキノコは他人に見つかってもまず採られることはないのであえて隠れたりはしません。

ちなみにこのヌメリスギタケモドキは傘も大型で色も黄色なので毒キノコのようにも見えますがナメコの仲間で優秀な食用キノコです。




↑ 大型のものは素焼きにして醤油かポン酢を少しかけて食べ、他には鍋や煮物にして良し、炒めて良しと癖も無く食べやすいキノコです。
この日は嫁が味噌とポン酢を使ってミョウガと共に煮物にしました。
ビールが進みますね。

さあ、これからはコケ(キノコ)採りのシーズンで山に入る回数が一年で最も多くなります。
また、キノコだけでなくエノキ材や他の材も採取に行きますので材をお求めの方、ご連絡お待ちしております。

P.S.
10月4日(土)はDISCOイベントのダンスカーニバルVol.4を開催いたしました。
今回は富山の中心地にあるBARでやりましたがキャパはそんなに大きくありませんが、雰囲気、音響、内装どれも今まででは最もDISCOらしかったです。




次回は同じ店で12月6日(土)に開催します。
詳しくはまたご案内いたします。
2014年09月11日




↑ 釧路産サンマ(特大、刺身用)




↑ 釧路の観光名所である巨大なフィッシャーマンズワーフを後方に望む幣舞橋。


さて、8月中旬以降相次いだ大雨以降猛暑予報はどこに行ったのやら早々に夏らしさは収束し、さらに9月は残暑が厳しいという予報をあざ笑うかのように秋らしい気温で推移しています。
ただ、全国的に不順な天候が続いており連日各地でゲリラ豪雨を記録するなど予断を許さない雨の降り方には今しばらく注意が必要ですね。

当地でも去りゆく夏を惜しむ間もなく季節は秋に向かっています。
できればもっとライトトラップをしたかった、樹液採集をしたかった、日焼けをしたかった、あと1回は子供とプールに行きたかった等々、枚挙に暇がありません。
毎年言いますが、惜しみながら季節が過ぎていくからこそ、その季節の思い出が引き立つのでしょうね。
かくなる上は気持ちを切り替えて今度は秋を満喫しましょう。
以前にも書いていますが年々秋が楽しみになってくるのは歳をとったからなのでしょうかね…。

さて、味覚の秋の旬と言えばやはり冒頭のサンマ!
この日記には珍しく海産物からの紹介です。
画像の説明にもあるとおりこれは釧路の市場から直送された極上のサンマ。
先日(8月下旬)のニュースでも言っていましたが東京(築地)では一尾¥1,000を下らない高値で取引されている高級魚扱いです。
それが食べきれないほど自身の手元に。

何故釧路産のサンマかというと、じつは自身は釧路出身なんですね。
と言っても生まれは函館で釧路は子供の頃の一時期住んでいただけなんですが、個人的には思い入れが深い土地の一つです。
ただ、離れてから数十年経ち記憶があせていく中で先日当HPより釧路在住のS・A氏よりお問い合わせとご注文をいただき、メールのやり取りの中で当時の面識はなかったものの自身の後輩であることが判明し、なおかつ父親同士が酒を飲んだ知人であるという奇遇から昔話で盛り上がり、不思議な巡り会わせからご厚意で贈っていただいた品なんです。

読者の皆さんは釧路というと何を思い浮かべますか?
そもそも釧路は何処にあるかご存知ですよね?
少しばかり釧路のPRをしますが、道東にある街で過去には水揚げ量が国内一位だったこともある有数の水産業の街です。
今でもサンマ、サケ、スケトウダラ、シシャモ(本物)、毛ガニといえば釧路を外しては語れません。
また、北海道の中でも観光地も豊富で在住していても見切れない豊かな自然は一見の価値があります。
摩周湖や阿寒湖、釧路湿原とタンチョウ鶴は知らない人はいないでしょう。

戴いたサンマですが市場直送の新鮮なものでしたので早速普段は買えないプレミアムなビールと共に食しました。




↑ 近年、水温が上がっているせいなのか全国的に出回っているサンマは身に多くの虫がいるために刺身での販売を差し控えるスーパーが多い中で、新鮮でかつ極厚の身の大きさがあるからこそできる刺身。




↑ 定番の焼きサンマ。
S・A氏のアドバイスでは新鮮なものは頭もワタも取らずに塩も振らずに素焼きをするのがお勧めとのこと。
我が家のガスグリルでは頭を切らないと入らない大きさのためにカットして焼きましたが脂の乗りも程よく大根おろしがマッチして絶品です。




↑ アジのタタキならぬサンマのタタキ。
サンマだと臭みがありそうですが、全く気にならず美味。




↑ さらにサンマのカルパッチョ。
サンマは和食のイメージが強いですがこんなアレンジも有りです。

サンマは今でこそ何処でも手に入る大衆魚ですが、それでも時期と産地によって明らかな差が有ります。
当地富山でもサンマは揚がります。
漁業関係者の話では春にも市場に富山弁で言うところのシュッとしてキットキトのサンマが並ぶことがあるそうです。
ただ、旬のものとは違って脂なんてすっかり落ちているので販売時にはお客さんに
「焼いても美味しくないよ」
とあらかじめお断りを申し上げるそうです。
そして、その後に
「サンマはやっぱり目黒か釧路に限る!」
と言ったとか言わないとか…

お粗末でした。

さて、話は変わって先述しましたが今年は各地で大雨被害が続出しています。
亡くなった方々にはお悔やみ申し上げます。
当地でも市街地では被害が出るほどではなかったものの(山岳地では増水による遭難で複数の死者も)お盆過ぎには前線の影響で大雨となりました。
県内の市街地を流れる河川も軒並み増水しH17年の台風23号時の大雨以来の水位となりました。




↑ 水が引いた後日撮影した富山空港(対岸)近くの神通川。
手前の護岸の上にまで流木が転がり、水位がそこまで上がったことがわかります。
富山空港は全国でも珍しく河川敷にある空港ですので川が増水すると怖いですよね。

県内の河川の下流域の河川敷はヒラタクワガタの生息地になっているところが多く、洪水の影響がなかったかどうか心配になって見てきました。




↑ ポイント近くに行くと遠目には気づかなかったのですが、河川敷を一面被っていたクズに土砂がかぶっています。




↑ さらに背丈以上に繁茂していたカヤやヨシ等が水流によって一方向になぎ倒されています。
ただ、逆にこれならむしろ歩きやすくなって以前は進入困難だったヤブの奥まで行けそうなのでラッキーだと思っていると、




「あれ?ここに必ずヒラタが採れるヤナギがあったはずだが…。」
流されていました…
根っこごと綺麗に持っていかれました。




↑ 普段は根元さえ水に浸かることもないのですが、木にひっかかったゴミが自身の背丈くらいまであるので少なくともそこまでは水位が上がったようです。
これでは比較的低い位置に多いボクトウガの食痕でできたヒラタの潜む洞は大半が水没したでしょう。




↑ 木の根元には水死したのかスズメバチの死骸が。




↑ 樹幹に絡みついた草や流木を剥がしてみると新たに滲み出た樹液にノコギリクワガタのペアがいました。




↑ さらに砂に被われた洞の中にもヒラタのオスが確認できました。
幸いなことに難を逃れた生体が新たな生活を始めていました。

ホッとしたのもつかの間、土砂に被われたヤナギ林を歩いていると普段は見かけない土木関係者が何やら測量しているので声を掛けると、
この付近一帯はこれから数年、護岸工事に入るため川の流れをこのヤナギ林がある一体を掘削して変えるとのことで大半が伐採されるとのこと。
自身にとってもヒラタにとっても受難な話です。
来年以降、ここではヒラタ採集をあきらめざるを得ません。
自然のことなのでいたしかたありません。

今年は散発する雷雨にも苦い思いをさせられました。
前回の日記でも書きましたがライトトラップもやろうと思ったときに限って雷雨に見舞われるし、8月22日も子供と一緒に魚津ミラージュランドの海水プールに行ったときも、




↑ 朝のうちは青空が広がっていましたが気温が上がるにつれて急速に積乱雲が発達して覆われた富山湾上空に垂れ込める壁雲。この雲の後方(画像左方向)では激しい雷雨が発生しています。
富山湾では地形的にも年間を通じて竜巻が発生しやすくこの日ももしかしてと思い観察していたのですが壁雲の回転運動がイマイチでこの雲下に発生するには至りませんでした。

プールに入りながら子供と
「雲がどんどん大きくなるね。」
と言っていたら間もなく暗くなってきて雷鳴が轟き始めプールは遊泳禁止となり遊園地も強風のため遊具はすべて運行中止に。
子供にしてみれば残念だったでしょうが事故に遭わないためにはしょうがありません。
秋は台風の本格シーズンですので今しばらくは大雨に対する注意は必要ですね。




↑ 遊園地で遊べないため併設している魚津水族館を見物したら、夏の味覚が食べたくなりそろそろ旬も終わりですが恒例の岩牡蠣を食べに海の駅へ。
過ぎ行く夏の味覚を堪能いたしました。

さて、旬と言えば9月に入ると毎年のごとくヒメオオ採集の時期です。
そんなわけで8月29日、いつものマイポイントである利賀方面に行ってきました。
先日の有峰は大雨で採集不可でしたのでこっちではリベンジをしたいものです。
例年発生数が増えるのは9月中旬くらいなのであまり期待はしていなかったのですが、今年は8月下旬以降の気温の低下が影響したのか発生も前倒し気味でした。




↑ 最初のポイントですぐに発見できたメス個体。
残念ながらアカアシでした。




↑ すぐに別の木で見つけたヒメオオのオス。
焦って撮影したのでピンボケですが今季最初のオスながら53mmUP(帰宅後計測)の大型個体で、捕獲の際誤って落としてしまい斜面を滑り落ちながらもあきらめきれず20分以上も落ち葉を掻き分け探し当てた執念の産物です。




↑ その後見つけた別のヒメオオペア。




↑ こちらは9月8日に訪れた際見つけたヒメオオペアですがこのメスの大きさに笑ってしまいませんか?
メス自体は39mmほどなんですが(それでも天然では大型)、オスがミニサイズのためにメスが異様にデカく感じてしまいます。

さて、順調にヒメオオも採集できていますので店頭販売を開始しています。
HPには時間の都合でUPできない場合がありますが在庫はありますのでお問い合わせ下さい。




↑ 余談ですがこのチョウ分かりますか?
9月8日、ヒメオオ採集時に撮影したものですがアサギマダラです。
ヒメオオのポイントではよく見るのですが、このチョウは2000km以上も移動をした記録がある渡りをするチョウとして有名なんです。
秋以降、南を目指して遠くは台湾や香港まで飛んで行くそうです。
標高の高い場所に行った際には是非探してみて下さい。




P.S.
最近はクチコミもあってかW・ウッディやボーリンフタマタ等、産卵難関種の産卵材のご注文や問い合わせを多くいただきありがとうございます。
この夏の受注により在庫が無くなりかけていたエノキ材ですが、先日以前から寝かしてある倒木を一部裁断してきて即納できます(カットの時間は頂きます)のでご注文お待ちしております。
2014年08月18日




↑ ‘14.8.15 有峰で遭遇したツキノワグマ。5~6mまで近づいて撮影。(詳細は文中にて)

 さて、本来ならお盆の頃なら暑さのピークを迎える頃ですが、エルニーニョが回避され猛暑予報に訂正されたと思ったら台風12号、11号と続けて襲来し大雨となりその後も秋雨前線が停滞して戻り梅雨のような不順な天気。
いつも書いていますが中~長期予報の間の悪さにはあきれるばかりです。
精度の悪さについては相手が自然ですのであえて批判は避けますがホントにあてになりませんね。
当地富山でも立秋までは夏らしかったのが一転して真夏の太陽はどこかに行ってしまいました。
この先、週間予報を見ても全国的に気温は平年より低めで降水量は多めの予報。
先月の予報では9月は残暑が厳しいとの予報でしたがどうなることやら…。
個人的にはこのまま夏が終息するのは残念至極です。
夏休みの宿題ではありませんが、まだまだやり残していることがあります。

それでは、今季の報告です。
前回日記を更新した翌日の7月11日は市内の某河川敷へ今季2度目のヒラタ採集へ。



一応ヒラタは採れるのですがまだ時期が早いのかピーク時ほどの発生は見られません。樹液はそれなりに出ているのですがその割りには個体数が少ないです。




↑ ヤナギの根元に潜んでいたノコギリクワガタ。
ノコギリが樹液で見られるようになるとヒラタも発生のピークを迎えます。




↑ 洞ではなく根元に隠れていたやや大型のヒラタ♂。
パッと見、65mmUPかと思いましたが計測すると62mmでした。
これがこの日の最大個体でしたが、大型の個体が洞に入っていないということはやはりまだ本格的に活動してないのかもしれません。
今季は数は必要ありませんが65mm超の大型個体を是非ゲットしたいです。

さて、翌週の7月18日は定休日を利用して前回の日記で予告した場所でのライトトラップをパートナーのS氏と共に行いました。
このポイントの下流では富山では最も多くのオオクワの採集記録がある水系だけに最近では採れなくて当たり前と言う流れの中でも期待がないといえばウソになります。
ただ、この日は夕方から富山市内は雷を伴った強雨に見舞われ次第にポイント付近でも雨脚が強まってきます。
しかし幸いなことに雷雲の中心は海の方に抜けていったために大雨になることは避けられました。
それでも小雨が降る中でのトラップですので半ばあきらめモードでの決行です。




雨は降っているものの気温はさほど低下していないので蛾やコガネムシ等の集まりは悪くありません。
しばらくしてわずかの間ですが雨が上がるとクワガタの姿も。



↑ ミヤマの♂、♀




↑ ノコギリの♂、♀

雨の止み間は30分ほどでしたがその後もクワガタの飛来はあり結果はミヤマの♀を中心に20頭弱の飛来が確認できました。
言うまでもなくオオクワの飛来はありませんでしたが悪条件の中でこれだけの飛来があればまだ次回へのモチベーションが維持できます。
その後、再び雨脚が強まってきたので11時頃には撤収となりました。
帰り際に下流側の樹液ポイントを見ていくつもりでしたが土砂降りとなってそれも中止にしました。
限られた採集日時で条件も整わなければいつになったらオオクワを見ることができるのでしょうか…。

さて、私事ですが今年は息子の保育所の役員を担当していることもあって毎週夏祭りの準備に勤しんでいたのですが、その夏祭りが7月25日行われました。
自身が虫屋ということで役員である今年限定でカブトムシの企画を提案して実行させていただきました。




↑ アウトドア用の簡易テントを防虫ネットで被い中に100頭余りのカブトムシを放し飼いにして自由に触れるようにしました。
男の子はもちろん、女の子も意外に多く楽しんでくれて幸いでした。
屋外で陽射しがある中での設置でしたので高温による生体へのリスクが少し不安でしたがカーテンで直射日光を遮ることで回避できました。
ただ虫よりも監視で中に常駐していた自身が熱中症になりそうでしたが…
はしゃぐ子供たちよりも2ヶ月かけて準備してきた役員の達成感のある表情の方が印象的です。
こうやって親としてのキャリアと思い出を作っていくのだと実感できました。

保育所の夏祭りが終わって1週間後の8月1日は毎年恒例の富山の花火大会です。



この日は丸一日子供の遊びに付き合い、その後自宅から歩いていける花火の打ち上げ場所に行って観覧しました。
やっと夏を満喫できる一日を過ごせた気がします。
ゆっくりできたのはいいのですが8月になったということは夏も正味、残り1ヶ月を切ったということです。
のんびりしているとやらなければいけないことが山積しています。

というわけで翌日の2日(土)は営業が終わった後でS氏と共に再び前回と同じポイントでライトトラップです。
条件的にはさほど悪くはなかったのですが結果は前回同様ミヤマを主に15頭前後の雑クワガタのみでした。
途中、期待しながら樹液ポイントを見に行きましたが、いたのはカブトのメスが1頭だけ…
この後は月齢や日程的な都合で月末までできそうにないのでやはり今季もオオクワの採集はかなり厳しそうですね。

当店はお盆も関係なく営業していましたが定休日の15日(金)はS氏と有峰にヒメオオクワガタがメインの目的で行ってきました。
毎年ヒメオオ採集は9月に入ってから本格化するのですが利賀方面では問題なく採れるのですが、ここ有峰では近年ほとんどと言っていいくらい姿を見なくなってしまいました。
原因として採集圧があることは否めませんが、それ以外にも発生時期が他のポイントより早いのではないかと想定して調査する予定でした。
ところが当日はバイト明けの早朝からレーダーを見ると相当な雨雲が近づきつつありました。
天気予報では昼過ぎから雨の予報。自身の予想では昼まで持ちそうにないという感じでした。
幸いにも目的地方面はまだ青空ものぞいているのでわずかな望みを持って向かいました。
近づくごとに青空はなくなり標高1,000mを超える辺りから雨が降り出し、ヒメオオのポイントに着いて車から降りた直後には土砂降りに…
完全にアウトです。
カッパを着て周辺を見たもののクワガタの姿は全く確認できず、強行軍でヤブの中に突進したところでまずヒメオオが見つかるとは思えません。
かと言ってここまで来て何も出来ずに帰るのももったいないので材探しにシフトします。
しかし、土砂降りの中チェーンソーを振り回すのも材を持ってぬかるんだ斜面を歩くのも危険なので小降りになるまでは車から見える範囲で材を探すことに。




↑ しばらく走っていくと今年倒れたばかりのブナ材が。
ハカワラタケがビッシリ着生しており見た目はイイ感じです。
小降りになったのを見計らって裁断してみるとやや堅い部位はあるもののオオクワ用としては適材です。
本来ならもう少し寝かした方がいいのですが倒れてしまった立ち枯れはそれまでのような有効な朽ち方をしないので現状で採取した方が得策です。
使える部位で3mほど採取できました。




↑ 同じ材の続きですがこちらはカイガラタケが全面に着生しています。
見た目は綺麗でイイ感じなのですがこのキノコ菌はあまり材内部まで浸潤しないので朽ちているのは表面付近にとどまることが多いです。
裁断すると案の定、中はまだ堅いのでそのまま取り置きにしてきました。

再び車で走っていくと今度は横のなだらかな斜面に巨大な倒木が。




「アッ、これは御神木だったミズナラ…!」
そう、この木は以前から自身が御神木として崇めていた根元に巨大なほこら状の洞を携えたミズナラの巨木です。
根元付近の径は2m以上、想定では樹齢はゆうに300年を超えていると思われます。




↑ 2006年10月に撮影した在りし日の御神木。(左は洞部分、右は全体画像)
当時、洞の中には訪問者が置いていったと思われるお賽銭もありました。
誰もが畏敬の念を抱く御神木だっただけに残念です。
輪廻転生、原生林の悠久の歴史を感じさせる風景ですね。

さて、雨も止む気配がなく道路周辺の沢も水かさが急激に増え濁流になってきています。
これではやはり森に入るのは危険なので来る道中で本道上に倒れて重機によって谷側に撤去されたと思われる倒木の残骸を拾うことに。
この倒木も昨年までいつか採取したいと思って目を付けていた大径の立ち枯れですが、手をつけられないために自然に倒れるのを待っていた木です。
希望通り倒れたのですが、10年以上をかけて程よく朽ちた本体は倒れた衝撃で木っ端微塵となりほとんどが道路を挟んだ谷側斜面を落ちて行ったようです。
仕方なく拾える範囲で使えそうな木片を集めて持ち帰りました。
拾う際、木片を見ていると多くのクワガタの食痕が確認できます。
里山の雑木林の朽ち木と比べても引けをとらないくらいの数です。
それだけ多くのクワガタが生息している証です。
多くはアカアシのそれですがあわよくばヒメオオの幼虫が見つからないかと材割りを試みましたが雨が酷く断念し次回に再度調べることにします。




↑ 付近の林床で見つけたキノコ。
記憶にないので初見のキノコですが傘を切ってみてすぐに何のキノコか分かりました。
切断面や傘の表面に染み出した乳白色の液体が確認できると思います。
その名もチチタケ。
この乳白色の液体が特徴です。これならすぐに覚えられるでしょう。
参考までに可食です(この日は採りませんでしたが)。

なんだかんだで時間も15時を回ったので撤収しようと車で引き返しているとヒメオオのポイント付近で
「クマ!!」
とS氏が叫んだので見ると道路横の斜面に2頭のツキノワグマが!




↑ 親子ではなく成獣のペアのようです。
オスと思われる個体はすぐに斜面に隠れてしまいましたが、もう一頭は道路脇をウロウロしています。
前脚のすぐ後ろに乳首が見えることからもメスの成獣であるのが分かります。
車内からでは上手く撮影できないので意を決して車を降りて接近します。
クマにはほぼ毎年遭遇していますが、これまで見た中でも最大クラスのメスで体長1mは超えています。
道路を挟んで5~6mくらいまで近づいて撮影したのが冒頭と上の画像です。
帰宅してから嫁に報告すると、
「そういう人間がクマに襲われるんだ。」と忠告されました。
お叱りはもっともなのですが、ここのクマは何回遭っても攻撃的な気を感じません。
もちろん刺激したら論外ですが、基本的に飢えて里に下りてくる危機感のあるクマと違って豊かな自然に囲まれているここの生息個体はある程度の距離を保っていればむやみに人間に敵意をあらわにしないように感じます。
この時もたまに視線をこちらに向けますが威嚇することもなくウロウロしています。
やがてオスの後を追うようにヤブの中へと入っていきました。
その後、会話をしているかのような声を発していました。

この日はあいにくの雨で思ったような収穫はありませんでしたが帰り際に貴重な体験と画像が手に入りました。
やはりブナの森は来るたびに何かを与えてくれます。
今日はこの辺で。
2014年07月10日




↑ 5月18日、富山きときと空港付近から立山連峰の眺望。
複数枚のパノラマ合成なので画像右側がやや斜めになってしまいましたが残雪の立山がきれいに見えています。
今年も観光名所である立山アルペンルートの「雪の大谷」では例年並みの高さ18mの雪の壁が見ることができ大勢の観光客で賑わっているようです。
もし迫力の雪の回廊を見たいのであれば5月中に行くことをお勧めします。

さて、前回の日記を書いてから更新をサボっていたら3ヶ月近くが過ぎてしまいました。
前回は1m近い残雪の中でのワサビ採りを書いていましたが季節は一気に進んでこの日記を書いている今日、7月9日は折からの台風8号の影響で当地富山では最高気温がこの日全国最高となる37.1℃を記録するなど盛夏を思わせる暑さです。

不謹慎ながらこれだけ暑くなるとこの歳になっても子供の頃のような夏休み前のウキウキ感が沸々と湧いてきませんか?
え、私だけ?
夏オトコですから…。何か?
海辺を80年代のAORでも聴きながらドライブできたら最高ですね。
さすがに夏休みはないのでそんな贅沢な時間はなかなか味わえませんが夏をエンジョイして子供にも楽しい思い出を残してあげられれば満足です。
虫捕りを含めてアウトドアは我が家のマストイベントです。
さて、優雅にドライブとはいかなくても自身は仕事中に好きな音楽を聴けるという唯一恵まれた環境にあります。
最近は趣味のDJイベントも多くなり貪欲に曲を聴いているのですが、ここのところずっとハマッているCDがあるので紹介させてください。




そう、マイケル・ジャクソンの最新アルバム「Xscape」です。
生前に録音されていた未発表の楽曲の一部をコンテンポライズして新たに発表されたアルバムです。
個人的には追悼的なアルバムはビジネスライクな匂いがするのであまり食指が動かないのですが、リリースに先駆けてオンエアーされたファーストシングルである「Love Never Felt So Good」をFMで聴いたときに頭に戦慄が走りました。
その時は何の前情報もない状態でなにげなく耳に入ってきたのですが、その瞬間、高校時代にリアルタイムで聴いていた彼の大ヒットアルバムである「Off The Wall」や「Thriller」の頃の記憶が一気に甦ってきました。
そう、そのメロディーはまさにあの頃のクインシージョーンズがプロデュースした曲そのものに感じました。
そしてこのアルバムは本物だ!ということを確信して発売と同時に国内版(当時録音したソースも収録されている)を購入しました。
早速クレジットを読んでみるとこの「Love Never…」はアルバム「スリラー」に収録される候補曲で結局ボツになった曲だということです。
どうりで当時の雰囲気がするわけです。
そしてさらに驚いたのはこの曲は彼自身とポール・アンカの作詞作曲による合作であると言うことです。
マイケルは単にダンスの上手いパフォーマーなのではなく優秀なシンガー・ソング・ライターであるという事実を知らない人が多くいます。
まさにキング・オブ・ポップ! まさにエンターテイナー!
今作は当時を知るファンだけでなく彼を知らない今の世代の人たちにも当時の彼の音を知るツールとしてかつ、亡き彼の最新の今どきの曲としても楽しむことが出来る秀作です。
彼ほどの著名なアーティストの音楽をいち虫屋がコメントしなくても現時点でのアルバムセールスが800万枚という数字が物語っていますが、一聴の価値はあります。
ぜひ聴いてみて下さい。
ちなみに自身は発売から今まで一月半の間、車でずっとリピート再生しています。
もちろんディスコイベントでも自分のDJプレイではオンエアーしました。




↑ 5月23日に行われたイベントの様子。マイケルの曲も好評でしたよ。




↑ イベント時のDJブースの機材。
昔はアナログレコードをターンテーブルで回すのが定番ですが今ではPCDJといってパソコンと連動した専用のプレーヤーを使用することが多いです。
ちなみに画像右上のPCDJが自身の物ですが以前のように重いレコードを抱えて移動しなくていいので楽になりました。
次回のイベントは10月4日を予定しています。決まったらまた報告します。

ところで、話は全く変わって日記をさぼっていたので恒例の山菜採りの報告(誰も楽しみにはしていないと思いますが…)が出来なかったのですが、毎年話題に出るのがこの山菜。




ご存知の方も多いと思いますが、「コシアブラ」です。
自身の日記でも毎年必ず書きますが数年前まではマイナーな観がありましたが近年はタラの芽を超えるような人気で山菜の一番人気とも言われています。

先日、テレビで「秘密のケンミンSHOW」を見ていたとき島根県ではコシアブラを「バカの芽」といって地元ではメジャーな山菜である旨を放送していましたが、確かにバカの芽という愛称はご当地ならではですがコシアブラ自体は全国的にもポピュラーな山菜ですから山菜愛好家としてはご当地グルメとして紹介するのはいかがなものか?と思った次第です。
番組自体は好きでいつも見ているのですがやはりやらせにならないように事前のリサーチと適度な演出が望まれます。

今年も他聞にもれず山菜採りに勤しんでいたのですが、それを今さら日記で書くのは遅きに失したので割愛して旬な話題を一つ。

本業の虫に関する話題で、この時期と言えば当地ではヒラタクワガタの採集時期。
例年なら大体7月上旬に採集に行くのが恒例ですが、毎年最初は暑さで熱中症寸前になり倒れそうになるので今年は少し前倒しして6月20日に様子見を兼ねて最初の採集に行ってきました。
ポイントは昨年、数年ぶりに行って好結果だった市内の某河川敷。
昨年は最初に攻めたときはほぼ処女地だったのですが今年は既に誰かが入ったあとがあります。
昨年、繰り返し行ったことで道が出来てしまい他の採集者も侵入してきたようです。
そうなると競合して、いかに他の採集者が見ていない木を探すかということになるので必然的にヤブの奥に攻めないといけなくなります。
せっかく時期を早めて猛暑を避け体力的にも余裕を持っていったのですが精力的に攻めたせいで例年同様、途中で方向感覚がなくなり体力も消耗し脱水寸前であわや熱中症になりかけました。
毎年のことながらホントに学習能力がないと反省しました。




↑ 行く度に必ず採れるヒラタの木。
洞の周りが先人に一部はがされていますがそれでも中には♂の個体がいます。




↑ 根元付近に潜んでいた♀2頭。
シーズンになるとメスがいれば必ずオスが一緒にいるのですがまだ時期が早いせいかメスだけで休んでいたようです。




↑ こちらもペアかと思って撮影後に採ってみたら♂2頭でした。
よく画像を見ると上のオスが下のオスをアゴで挟んでいるのが分かりますが発見したときはケンカもせずにおとなしく一緒に樹液を吸っていました。
大きさも同じくらいだったので折り合いがついたのかもしれませんね。




↑ この日最後に見つけた♂。
単独でいたので見つけたときは大きく見えて65mmオーバーかと期待したのですが、持ち帰って測ると60mmもありませんでした…。
いわゆるスキー場で見る女子は3割り増しでかわいく見える案件と同様ですね。
結局この日は合計で20頭採集できました。(一部はリリースしました。)
今季は数よりも大型の個体を採りたいですね。

そして、ヒラタ採集もそうですがやはり本命はオオクワ採集!
毎年結果がでませんがこりもせず今年も挑戦し続けます。
今年狙っているのが県東部のこの川でのライトトラップ。




↑ パノラマ撮影しているため川が湾曲して写っていますが実際には川の流れはほぼ真っ直ぐです。
6月下旬に最初の採集を予定していたのですがあいにくの雨で中止に。
月齢や仕事の都合を考えると次は7月中旬以降でしょうか。
ただ早くしないとここはオロロ(イヨシロオビアブ)が大発生して車から出ることすらできなくなる危険地帯なのでなんとかそれまでには1回だけでもやりたいです。
昆虫フィールドの記事も書かなくてはいけないのでそろそろ結果を出したいです。

P.S.




↑ 5月24日富山市内にて撮影。
以前にも書いたことがある日傘現象です。
この日の日傘は珍しく2重になっていました。画像で左下に一部2重になっているのが分かると思います。
虹はたまに2重になっているのを見ることができますが日傘では非常に珍しいです。
気象を含めて大気(光学)現象は興味がつきませんね。
2014年04月24日




↑ 4/12、富山市内の公園にて撮影したシダレ桜の一種。
ピンク色が印象的できれいな花です。



↑ 4/12、上と同じ公園にて撮影したコブシ。
個人的には春というと一般的な花見でお馴染みのソメイヨシノよりもコブシの方が連想しやすいというか象徴的に感じます。
人工的に植えられて管理されているサクラも確かに圧巻で綺麗ですが、残雪の深山で山肌にポツポツと真っ白いコブシの花を見ると
「ああ、雪解けだな…。」
と、春を五感で感じることができます。
厳しい山の冬からの開放感がなおさら春を助長するのでしょうね。
自身が小学生の時、北海道に在住の頃、千昌夫の「北国の春」の中で
「コブシ咲く、あの丘北国の…♪」
と、繰り返しラジオで流れていて子供ながらにコブシってどんな花だろうと思っていたのが妙に記憶に残っています。

さて、日記の更新をサボっているうちに季節は進んで当地でもサクラはすっかり葉桜となりました。
自身は春の訪れと共に山に出かけるのでそっちでは今が満開で長くサクラを楽しむことができます。
そう、山の雪が解けるということは山菜のシーズンの到来です。
秋から冬にかけてのキノコに比べて春の山菜は旬が短くタイミングを外すと採り逃すことがあるので見極めが重要です。
例年通り最初はフキノトウとワサビからのスタートです。
今までの店長日記でも書いていますが今年の冬は里では記録的な少雪でしたが山間部は例年並みの積雪で差が大きくなっています。
当然ながら里の方が雪解けは早いのですが基本的にフキノトウはワサビと同時に採るのが習慣になっているので山の雪解けに照準を合わせます。
そろそろ山に行こうかなと思った頃には里のフキノトウはとっくにフキに成長しています。

毎年、最初に行く場所はだいたい利賀で4月の第一週もしくは第二週の定休日と決まっていますが今年は第一週の4日の天候が悪かったため利賀は延期して新たなワサビのポイント探しに上市方面に行きました。

やはり雪解けは早く最後の集落を過ぎてもほとんど残雪は見当たりません。
これなら上流部まで行けそうです。
ダムを超えて林道に入ると、




↑ どうやら甘かったようです…
まるでゲレンデのような林道はいくらタフな四駆でも進入不可です。
早々にあきらめて次は早月川に向かいます。
さすがに剣岳の登山口である馬場島(ばんばじま)へ向かう流域は豪雪地帯で残雪も多く馬場島を前にして通行止め。




↑ 道路は除雪してあるもののゲートが閉まっていて引き返す以外ありません。

どうしたものかと考えながら引き返す道なりに道路脇の斜面を見ていると、斜面下部に湧水が流れているところが目に入りました。
停車して目を凝らすと湧水の周りに緑の葉がいくつか見えます。




↑ 歩いて確認しに行くと思ったとおりワサビです。
少し小ぶりながらも根ワサビもしっかり付いています。
集落近くで過去に利用していたらしい湧水ですがワサビ自体は天然物です。
ワサビの本命は利賀の恒例のポイントでここはあくまでも予備の新規ポイントとなりますが、せっかく初物ということでコンビニ袋に一袋分(2~3株くらい)だけ持ち帰ります。
帰宅して早速醤油漬けを作りました。
(※参考までに醤油漬けの作り方を別ページで紹介していますので左欄の「趣味の山菜」からご参照下さい。ちなみに現在、レシピのメインはワサビの葉です。)
この醤油漬けが自身の周りでは大好評で一緒に採取に行くのを希望する友人もいます。

とりあえず春の味覚であるワサビを賞味することはできましたが、利賀のワサビは別格ですので忘れることは出来ません。
というわけで1週間後の11日に満を持して向かいます。
例年より雪解けは進んでいるはずですのでポイントに着けないことはないでしょう。




↑ 以前も紹介しました、雪解け時期だけエメラルドグリーンに輝く室牧ダムの湖面。




↑ 左が今年4月11日、右が一昨年の4月13日。
大雪だった一昨年に比べるとかなり積雪は少なくなっています。




↑ 上の撮影ポイントで残雪の下で芽吹くフキノトウを採取しました。




↑ ポイント横の川。
雪解けが進んでいるので増水していることを懸念していたのですが幸いにも水は澄んで少なめです。
これなら川を渡ってポイントに行けそうです。




↑ タイミングばっちりのワサビの群生。
やはりここのワサビは別格です。
なんせ一株がデカイ!株ごと採取すると一株でコンビニ袋が一杯になります。




↑ さらに特筆すべきはワサビ本体(ワサビの根茎)の大きさです。
今年は今までで最大の23cmという大物が採れました。
もちろん栽培物ではなく天然物ですよ。
3株も採るとリュックはすでに満杯です。
あまりギュウギュウにつめると葉茎を痛めるのでゆったりと入れて終了です。
キノコと異なり採集はあっという間に終わります。
時間が余ったので周りを散策していると湧水の水たまりがありました。




↑ 見るとコゴミが出ています。
花が咲く前のワサビとコゴミのコラボは初めて見ました。
湧水ということで周りの地温より高くここだけ成長が早かったのでしょう。
早速持ち帰ったのですが帰宅後、食するとまだ若く硬かったです。
やはり旬を考えないとダメですね。

ワサビを採取した後はこれまた恒例のポイントでアサツキの採取です。
アサツキやノビルの類は特別な場所ではなくても普通に身の回りで見つけることが出来ます。
この時期、当地では特産のホタルイカが出回っていますのでアサツキと共に酢味噌和えで食するととても美味です。




↑ こちらも日当たりの良いぬかるみでアサツキが程よく生長していました。
その近くで小さい水たまりをふと覗くと、




↑ クロサンショウウオの卵嚢です。
この白い袋状のものが1尾ではなく、この中に数十尾の卵が入っています。
こんなところでも春を見つけることが出来ました。

さて、利賀の入り口付近の道路脇でこんな物を見つけました。
何か分かりますか?




↑ これです。
じつはこれ自動積雪計測器なんです。
ちなみにこれは気象庁管轄のものではなく自治体が設置したものです。




↑ 先端から下に向けて超音波を発して帰ってきた電波の時間差で積雪量を測ります。
自身の日記の中で何回となく利賀の積雪量が出てきたことがありますが、自分で測っているわけではなく自治体のHPからここのポイントの計測値を引用していたのです。
自身も大体の場所は分かっていたのですが実際に機器を見たのは初めてです。
この機器、極めて正確で誤差は1cmほどなのですが計測する場所によって実際と大きな誤差が生じることがあります。




↑ ちなみにこの日の道路側から見た計測器付近の積雪量。
目測ではまだ1m近くありますが、先ほどの機器全体の画像を見てください。
機器の柱の根元付近では地面が見えています。
機器は正確でも計測地が数メートルずれただけで大きな誤差が出てしまいます。
どちらの数値でも間違いではないのですが実際に現地に行って見て大局的な観点から見ればどちらの数字も違和感があります。
特に雪解けの時期は数値と実感に違いが生じやすいので自治体もこの数字の公表は3月末までとなっています。
自身は冬季この数値だけではなく利賀村内に設置されたいくつかのライブカメラのリアルタイム映像を見て判断するようにしています。
今ではHPで各地のライブカメラが見れるようになったので皆さんも行楽の際など利用してみてはいかがですか?

話は戻って4日後の15日、この日は友人のM氏を同行して八尾の昨年見つけたワサビポイントへ向かいました。
昨年は現地を確認しなかったのですが行ってみると思ったとおりのワサビの群落です。




↑ それも一ヶ所だけでなく川に沿ってあちこちに群生しています。
植生の量では利賀よりも上です。
ただ違うのはここでは湧水の量が少なく地面に生えているものが多いということです。
地温が高いせいか同じ時期でもこちらのものは花が咲き始めています。
また湧水の流れの中(岩場)で生長したものより根茎は小ぶりです。
それでも選別して比較的大き目のものを採集しましたが採っている最中にかじってみると辛いものと辛くないものがあります。
根茎が緑色のものは辛いのですが茶色や白っぽいものは辛味が抜けてしまっています。
やはり地温が高いせいでしょう。
このポイントは利賀に先んじて採取しないとダメなようです。
ただここは除雪が入らないので雪がある程度解けないとかなり下流から歩いてこないといけないんですよね…。




↑ 川の水が多いためワイヤーのつり橋を渡ります。




↑ 雪渓にできた天然の雪洞。
中を通り抜けたくなりますが、崩れると生き埋めになるので回避しました。
ここのワサビポイントはこの日以降は厳しそうですね。
利賀にもう一ヶ所新たなポイントがあるので後日そこには行くつもりです。

P.S.
先日のDISCOイベントですが無事に行われました。↓




次回は5月23日(金)に開催します(場所は前回と異なります)。
2014年03月15日


ようやくと言うか早くもと言うか、すっかり春めいてきましたね。
先日も寒の戻りで積雪する等、気温の変動はかなり激しいですがこれも春が来た証しで平野部では日陰の雪もすっかりなくなり少雪のまま冬が去ったようです。
昨日子供と一緒に牛岳スキー場にスノボをしに行きましたが下部は地面も出てきており今回が今シーズン最後の滑りとなりそうです。
と言っても4歳になったばかりの息子は独りでボードに乗れるわけではないので自身のボードで足の間に立たせて抱えながら一緒に滑って雰囲気を楽しむだけです。

雪が解けるといよいよ山菜シーズンですがホームグラウンドの利賀はまだ2m近い積雪があり山に入れるのはまだ1ヶ月は先でしょう。
それまでは近場でまずはフキノトウから採りに行くつもりですが今年は雪が少なかったので平野部ではもう遅いかもしれません。

最近は休みの日に雪や雨が降ることが多くフィールドに出る機械も少なく特に日記に書くほどの出来事もないのでクワガタとは全く関係のない話を書きます。
当HPでも少し触れていますが自身は過去にプロDJだった経歴があり、今でも機会があれば趣味でプレイすることがあります。
ここ2~3年はそんな機会もなかったのですが最近DISCOイベントをプロデュースしているヤス氏と懇意になり今度彼が主催するイベントで久しぶりにプレイすることになりました。
イベントの主旨はダンクラ(ダンス クラシック)で70年代後半~90年代の曲がメイン(最近のもかかります)で基本的にはオールジャンルですので昔のディスコを懐かしむオッサン、いやオジサマ達も楽しめると思います。






※ 地図が分かりにくいですが立山通り(有沢線)の有沢橋西側で中古車販売店「ハッピー&ドリーム」もしくはバッティングセンター「MVP」の後方(有沢線からは見えにくいです)にある結婚式の2次会等に最適な最近オープンしたとてもきれいなお店で駐車場も完備しています。

お問い合わせ、前売りの購入等は当方もしくは詳細を下記のリンク先に照会していますのでご参照ください。(過去の同イベントの動画も見れます。)

http://toyamadisconight.web.fc2.com/index.html
2014年02月23日


開店以来店頭やオークションでは商品として扱っていた天然エノキカワラ材ですが、先日HPでも正規の商品としてUPしたところ大変な好評を戴き注文が相次いだために今のところまだ在庫はありますがいつ欠品してもおかしくない状態になってきました。
やはり、W・ウッディやボーリンを始めとする柔らかめの材を好むレアな色虫に購入されるユーザーが大半を占めており同様の使用をお考えの方は早めのご注文をお勧めします。
現在も出来る範囲で採取をしており雪が解ければ本格的に探す予定ですが春以降のオンシーズンには不足することがほぼ確実と思われます。
ちなみにエノキ以外の樹種でも同等もしくはそれ以上の実績がある材が多々ありますのでその節はお気軽にお問い合わせ下さい。



さて、それでは店長日記ですが前回つらつら今季の天候の長期予報の精度や報道のあり方に対する批判を書いた直後の24日ですが、この先1ヶ月(2月)の中期予報(北陸地方)で先日までの寒冬予報から手のひらを返したかのように高温傾向にシフトした予報に変更されました。
気象協会の職員のコメントでも富山県では平年より高温傾向で推移し大雪の可能性はそれ以前の期間よりもかなり低くなったという旨の予報でしたが、またやってくれましたね…。

確かに1月下旬こそ平年よりもかなり高い気温で推移しましたが予報の対象となる2月に入ってからは特に立春を過ぎてからは真冬の気温で平年よりもかなり低く、今冬最も寒い期間となりました。
またニュース等でも大々的に取り上げられたので周知のことと思われますが、関東甲信越の記録的な大雪。
大雪というより豪雪レベルです。
山梨県甲府市では積雪値としても驚くほどの値ですが24時間の最大積雪量が114cmという雪国である当地の記録をも上回る想定外の降り方となりました。
さすがに南岸低気圧による太平洋側の降雪は中期的な予報で予想するのはほぼ不可能ですのでこれは致し方ありませんが、太平洋側で大雪のときは得てして日本海側ではほとんど降雪せず、積もってもわずかか雨になることも多いのですが今回は当地でも25cmの積雪を記録し、皮肉にも今冬の最深積雪となりました。
この数値は平年値の半分ほどですが、大雪はないと予想していてなおかつ南岸低気圧の予想外の積雪に完全に裏をかかれた間の悪い結果となりました。

また、自身だけでなく多方面からも批判が相次いでいるのが今回の大雪で犠牲者が複数出ており命にかかわる災害であったにもかかわらず大雪特別警報が発令されなかったことです。
これは災害規模となる事象が今後24時間以上に渡って継続するという条件を満たさなかったためと言われていますが、逆に言うと24時間に満たない短時間の激しいシビアウェザーには適用されないということになります。
短時間だからこそ想定外のことが起こる可能性が高いのだからその時に発令されない警報など本末転倒な気がしてなりません。
今後の条件の改正を願います。

上述のように比較的寒い日が多く多少雪が積もったもののそれでも当地にしてみれば記録的と言ってもいいくらいの少雪です(ただし山間部は平年並みに積雪しています)。






↑ 1月25日に撮影した市内神通川の河川敷に設けられた雪捨て場。
雪を圧雪するための重機も全く稼動せず錆び付きそうです。




↑ ちなみにこれは2年前の2月10日、富山で1m近くの積雪となったときの同じ場所の様子。捨てられた雪の高さは橋の橋脚とほぼ同じくらいに達し、これ以上の収納が不可となり閉鎖されました。
いかに今冬の雪が少ないかわかるでしょう。

さて、話は全く変わりますが雪が少なく外出にはもってこいなので定休日を利用して福井県の勝山市にある恐竜博物館に家族で行ってきました。
息子が恐竜に興味を示しているのが理由ですが自身は県外でエノキカワラ材のポイントを探すついでもありました。
やはり家族連れでは雑木林を走り回ることも出来ないので結局エノキは見つからなかったのですが、その博物館が予想外に素晴らしくてビックリしました。

福井には失礼ですが、はっきり言って富山よりも観光素材に乏しくローカル感に満ちた県で、なおかつその中でも山間地の田舎町ということで所詮子供だまし程度の施設だろうと侮っていたのですが前言撤回、非礼をお詫びする意味でも紹介しておきます。
実際道中は田んぼの中や川の横のほのぼのとした田舎道なので果たして本当にこの道でいいのか?と思うくらいでした。
やっと建物が見えて近づいていくと付近一帯の山が恐竜と関連した公園として整備されており
「結構気合入っているな…。」
という感じを受けたかと思ったら本館に到着したときにはその近代的なデザインに完全にいい意味で裏切られました。




↑ 館の正面入り口前にある巨大なオブジェと正面入り口。
さすがに冬の平日ということで来館者もさほど多くありませんでしたが、入り口に平成13年来館者60万人突破と表示されたのを見て駐車場の大きさに納得しました。
さすがに単年度の来館者数ではなく累計だとは思いますがそれにしてもすごい数字です。

一気に期待感が高まったところで入場するとその内観にいきなりテンションは急上昇!




↑ まるで海外のリゾート地にあるショッピングモールのようなデザインです。
入館者はその吹き抜けになった内観を見ながら地上1階から建物上では地下3階にあたる部分までエスカレーターで降下して行きます。
そしてライトで演出されたトンネルをくぐると目の前には巨大なドームが現れ、正面には超リアルな実物大クラスの動くティラノサウルスの模型が。




↑ あまりのリアルさに我を忘れてテンションはMAX!
息子はリアル過ぎて怖くてテンションはダダ下がり…。
正視できずに抱っこして目を閉じて「もう帰る…。」という始末。
これ一体だけでもわざわざ見に来た甲斐がありました。






↑ それ以外にも趣向を凝らした展示物がテーマパークのアトラクションのように展示されており大人が楽しめる博物館と言えるでしょう。
世界3大恐竜博物館に数えられると称されるだけのことはあってさすがです。
それが大都市ではなくこの地にあるというのが不思議でなりません。
福井県がこれにかける情熱が伝わってきます。

同じ恐竜化石の産出地として売り出している富山県としても是非見習って欲しいお金の使い方です。
どうも富山県は観光素材がそれなりにある割りには全てが中途半端に感じます。
自治体の駆け引きもあるのでしょうがこの博物館のようにそれだけで集客できるような予算の使い方で観光地作りをして来年開業する北陸新幹線に繋げて欲しいものです。

それに関連することですが、この日帰途に北陸自動車道で石川県の徳光SA(ハイウェイオアシス)に立ち寄りました。
ここは海岸沿いの立地でSAに駐車したまま海水浴を楽しめるというキャッチコピーで開発されショッピングモールも併設されオープン当初(確か20年くらい前?)は大変な賑わいを見せていました。
最近は寄っていなかったのですが子供がアイスを食べたいというので何年かぶりに立ち寄ってみました。




↑ 閑散とした駐車場を見ながらショッピングモールへと向かうと、
入ってみてビックリ!

賑やかだった昔の姿はどこに行ったのか至る所に退去したテナントの暗い空間が目立つお化け屋敷へと変貌していました。
残っているテナントも休業していたりで営業しているのは鮮魚店を含む数えるほどの店舗だけです。
はっきり言って歩いているだけで胸が痛くなるような空気です。
とてもじゃないけど旅の道中を楽しむという気分にはなれない空間です。
偶然ジェラートを販売している店があったので子供にアイスを食べさせて早々に退散しました。
先ほど素晴らしい博物館を見た後だけになおさら痛々しく感じました。
このショッピングビルはNEXCO中日本が経営しているのか第3セクター方式なのか分かりませんし、お隣の石川県のことなので余計なことを言うつもりもありませんが、全て閉鎖して通常のSA形態に戻した方がよっぽど集客できるのではないかと思います。
他県から来た観光客にこれで悪いイメージを与えたら元も子もないですから…。




↑ 帰り際、駐車場への通路から見た日本海がとても切なく感じました…。


さて、2月に入ってからも先述のように雪の少ない状態が続いたためこの時期には異例の材探しに出かけました。




↑ 2月14日は時折吹雪となるあいにくの天気でしたが県東部の取り置きのポイントを見に行きました。
富山市内は10cm程度の積雪でしたが山が近いこの場所は市街地近くでも雑木林内は30cm近く残っていました。




↑ 記憶を頼りに雪の中を歩いていくと雪にすっぽりと埋まったエノキの倒木がありました。




↑ とりあえず伐採面付近を見てみるとさすがに径が1m近くあるので樹幹は均一に朽ちている感じではなく、かつ腐朽部には多数の食痕が確認できるので産卵材として採取するには不適だと判断して切り株の方を切ることに。
エノキの場合、樹幹よりも根株の方が綺麗に朽ちていることが多々あります。




↑ チェーンソーで裁断すると案の定いい塩梅です。
朽ち具合は均一でどちらかというとオオクワ向きの堅さですが部分的には色虫用の柔らかい部位もありました。
この材は菌が活性化しているため持ち帰って袋に密封するとこの時期限定の生カワラ材が出来上がります。
ただ、根部は裁断しにくい上に不注意からチェーンソーで手を負傷したためこの続きは雪解け後に延期しました。
その後、付近でヒラタケの生えたヤナギを少しですが見つけました。
ヤナギのヒラタケ材は独特の甘い香りがして産卵材としてもケヤキに匹敵するくらいの最高級の材になります。

さらに3日後の17日は午前中に健康診断があったのですが早く終わったため店に向かう途中で市街地にほど近い呉羽丘陵に材を見に行ったところ、




↑ 当地ではほとんど見かけないクヌギの朽ち木に複数の大きなヒラタケの株を発見。
やや古くなっていましたが早春のヒラタケはコケ採りに珍重されるためにありがたく奪取しました。
わざわざ山に行かなくても平地に近いからこそ雪に妨げられずにコケを見つけることが出来るのです。
材はありませんでしたがヒラタケを2kg余り収穫して終了。

そして、21日にはまたしても山岳寄りのポイントに4年来の取り置きのエノキを見に行きました。






↑ 4年間待っただけのことはあっていい具合にシハイタケが着生しています。
これならそろそろいけそうなので雪が解けて水分がやや抜けた頃に裁断することにしました。
まあ、全てが使えるわけではありませんがどれだけかは極上な部位がありそうです。
そしてこの材の全体をよくよく見て回ると、






↑ ここでも冷凍状態になったヒラタケの複数の株を見つけました。
凍っていないものは腐ってしまったものもありましたが、ここでも2kg強のヒラタケを採取することができました。
ヒラタケの発生木を切ってしまうのはいささかもったいないのですが逆に切らないと今度は産卵材としての適齢期を過ぎてしまうので仕方ないでしょう。
ケヤキならどちらも手にすることが出来るんですけど、エノキは柔らかいのですぐに朽ち果ててボサボサになってしまいます。
4月くらいには裁断して産卵材として販売の予定です。苣
2014年01月21日




↑ 1月14日富山市近郊にて撮影。長さが5cmほどに成長した霜柱。
特に珍しくないと思う人がいるかもしれませんが、当地は雪国のため例年なら地面は雪に覆われて霜柱を見る機会が逆にあまりありません。
今冬は雪がほとんどなく地面が露出しているため久しぶりに見ることができました。


さて、年も明けて早くも1月下旬を迎えようとしています。
個人的に喪中なので大々的な年始の挨拶は控えさせていただきます。
年末以降、寒さも本格的になるとコケ採りも終了し気が抜けたかのようにまったりとした時間を過ごしています。

ところが、今冬は年が明けても雪がない!
全く降らないわけではないのですが雪すかしをするほどのまとまった降雪が未だにありません。
当初、気象庁が発表していた冬期の3ヶ月予報で今期は例年より降雪量は多くなるという予想を見事に外すような様相を呈しています。
以前から申し上げている通り気象マニアで気象予報士の資格取得を目指す自身としましては(少なくとも当地である北陸地方において)毎年のようにお世辞にも当たっているとは言えない冬季の長期予報には解せないものを多々感じています。
常日頃から知らない土地へ行くとき以外は局所的な予報であればよっぽど自身の予想を信用しています。
まあ、気象庁発表の予報も幅を持たせてありますので実際に利用者が感じているほど外れているというわけではないようですが、やはりそれは逃げ口上ととらえる方が多数だと思われます。

ただ、それよりも個人的に許容できないのがマスメディアによる事態を煽るかのような誇張した事実とは異なる報道です。
先日、北米が大寒波に見舞われたことが世界的なニュースになりましたが、それに続けとばかりにその後日本に訪れた寒波では
「強烈寒波到来、各地で大雪!」
というような見出しの報道を多く目にしました。
北海道ではマイナス30℃という気温を記録し東北の日本海側では一晩で50cmを超えるような大雪で平年を上回る積雪量の地域が多発ということでした。

一般の方であれば「大寒波だ!」と思うかもしれませんが少し気象をかじった人間であれば「アホか!」というようなレベルです。
先日アメリカを襲った寒波とは行って帰ってくるほどレベルが違います。
国内の寒波としても年に複数回はある2級クラスでしょう。
まず札幌等の都市部ならいざ知らず北海道の内陸でマイナス30℃というのは寒の入り後のこの時期としては普通にあり得る寒さです。
一晩で50cmを超える雪は確かに大雪なのは間違いありません。
ただし全国ニュースで報道されていた場所は青森県酸ヶ湯、山形県肘折、新潟県津南及び関山、(ローカルかもしれませんが)当地富山県南砺市、等々です。
時間がある方はこれらがどういう場所か調べてみて下さい。
青森県酸ヶ湯に関しましては昨年の大雪報道で知っている方も多いと思います。
566cmという気象観測点としては国内最高を記録した標高890mの山中にある温泉地です。
他の地域につきましても国内で有数の豪雪地帯で有名な場所です。
このような地域では一晩で50cmくらいの雪が降るから豪雪地帯なのです。
逆に言えばそれくらいの降り方をしないと数メートルもの積雪にはなりません。

そんな地域での50cmの降雪なら東京で5cm積もる方がよっぽど異例な出来事です。
毎年必ずある、ほとんど積もらない首都圏での大げさな大雪報道にも辟易しますが、多くの人間に影響を与えることを考えると仕方がないかなとも思います。
それに引きかえ前述の豪雪地帯は住民の方には失礼ですがどれだけの人間に影響するのでしょう?
住民はそこが多雪であることを承知で住んでいるのですからそれくらいの雪の対処法も身に付けています。
さらに雪で埋まった道路を撮影して通行不可であることをリポートしていますが、当地でも山間地なら集落への幹線道路でも雪で一時的に閉鎖されることは珍しくありませんし、
ましてやその先に民家がない道路など誰が通行すると言うんですかね?

まだあります。
「平年と比べて○○%、○○倍の積雪となっています。」
という表現をよく耳にしますし先日も場所によっては平年比150~200%という報道もありました。
これも言葉のマジックで、例えば先ほどの豪雪地帯でさえ平年比200%となると、仮に平年で2mの積雪がある地域では4mでプラス2mもの積雪(豪雪クラス)になります。
逆にそれほど多雪ではない都市部辺りでは平年値が20cmだとすると200%でも40cmでプラス20cmでとても豪雪クラスとは言いかねます。
つまり全国を同列にこの平年比で語ること自体が公平ではないのです。
気象庁ではもちろんそのような認識を持っているでしょうが報道する側があくまでニュース性やインパクトを追及するあまり誇張しているかのような偏りのある報道になるのでしょう。

先ほど書きましたが先日ニュースで当地富山県南砺市の映像が流れましたが、南砺市と言っても映っていたのは利賀村で当日記でも度々紹介する自身のホームグラウンドですが、一日で1mくらいの降雪があることもある山間地で例年2~3mくらいは積雪がある全国レベルの豪雪地帯です。
当時10cm程度の降雪しかなかった富山市や主要市部の人間はこの報道にしらけた気分になったのは言うまでもありません。

そして、この日記を書いている今日現在、富山市内及び県内の主要市部ではほとんど積雪がない状況となっています。
冒頭でも書きましたが今季の長期予報とはまるで異なる現状であるにもかかわらずこの先1ヶ月間の中期予報では相変わらず平年よりも降雪は多くなるという姿勢を変えていません。
果たして結果はどうなるのでしょうかね?

さて、ここまで主観的に批判的な意見を述べてきましたが、実際今冬は寒冬なのでしょうか?多雪なのでしょうか?
データを用いて検証してみましょう。



【気象庁ホームページより引用】

↑の資料は昨年11月1日から今年1月13日現在までの累積降雪量の平年比を表した地図です。
この資料にしっかりと表れていますが、近畿以北の県庁所在地で平年比100%以上の観測地は宮城県の仙台(もともと太平洋側で雪が少ない)だけでいわゆる雪国と言われる地域の都市部はほとんどが平年の半分程度の少雪となっています。
もちろん内陸を見れば100~150%の地域も複数ありますが対人口比で見れば平年より少ない地域に住んでいる人口の方が圧倒的に多いです。
つまりこの状況で今冬は雪が多いと報道するのは矛盾があるということです。

では気温はどうでしょうか?
同様に下図をご覧ください。



【気象庁ホームページより引用】

↑は昨年11月15日から今年の1月13日までの60日間の平均気温の平年比を表した地図です。
これを見ると降雪量とは異なり北海道を除くほとんどの地域で平年より低いところが多く特に南ほどその傾向が顕著に表れています。
皮肉なことに先日の報道でマイナス30℃を記録し強烈寒波と題された北海道はかなり高温傾向ですからむしろ九州の鹿児島辺りで「今年はこれだけ寒いんです。」と報道するべきなんでしょうが、寒さを象徴するような事象がないためにニュースでは取り上げられないというのは公正な報道という点では整合性が低いと云わざるを得ません。
ただ、全国的に低温傾向なのは否めない事実ですから気温の点からは現状では今冬は寒冬であるというのは間違いというわけではなさそうです。

ついでに書いておきますが、未だに寒波が来るから温暖化ではないとか温暖化だから雪が降らないという人間がいますが、豪雪も寒波も冷夏も温暖化の影響が深く関わっているということを覚えておいて欲しいと思います。
温暖化だから全ての場所で暖かくなるということではないのです。
反動で記録的に寒くなる地域も出てくるのです。

主観的にはいくら気温が低くても雪国で雪がないと、寒いという実感がないというか冬らしくないと感じてしまうのは自身だけではないでしょう。
さて、例年なら雪のせいで店で引きこもりになっているのが通例ですが、ここまで雪が少ないとちょっと山でも行ってみようかな…なんて邪心が芽生えてしまいます。
きっと山の神様が呼んでいるに違いない、と勝手に解釈します。
いざ行こうと思うと、はてどこに行ったものか?と悩んでしまいます。
なんせ例年ならこの時期に山に行くなんて考えもしないこと。
行くのはいいけど目的が見つかりません。
昨年不作だったヒラタケ採集の続きでもしたいところですが、いくら雪がないといってもコケ採りのポイントは山間地ですので先述のように入山できるレベルではありません。
ちなみに今日(22日)現在、利賀のポイント付近の国道沿いの観測点では2mほどの積雪となっています。
全く論外ですので近郊の平地に近い里山の毎年行くポイントへエノキ材の採取とヒラタケ採りに行くことに。

市街地ではほとんど雪がないもののちょっと山に近づくだけで一面銀世界で車の通行がない横道では根雪になっています。
やはり少し都市部を離れるだけで積雪は少なくてもポイント付近まで車の進入が困難になってきます。
この日のポイントは何とか近づくことが出来ました。
車を止めて徒歩で向かいますがさすがに雪が少ないと歩きやすくて快適です。




↑ この日の目当てのエノキの立ち枯れ。
数年前より状態のいい部分を少しずつ採取しています。
この日も数カットしたらだいぶ残りも少なくなりました。
画像の後ろのツタ付近に置いてある材はまだ腐朽が浅いので取り置きしてある材です。
地面に置いてしまうと水分過多になり使い物にならなくなるので浮かして保存します。
さてカットしたのはいいのですが数日来の冷え込みで材が中まで完全に凍っており、朽ち具合がどうなのかさっぱりわかりません。
一度カットしてしまうと上記のように保存しても状態が悪くなることが多いのでとりあえず2m分くらいだけ(水分が多く重い)持ち帰ることにしました。




↑ 採取したエノキの近くにある別の立ち枯れ×2本。
将来的に優良なカワラ材になる候補の立ち枯れです。
径は30cm前後、高さは4~5mで倒れなければあと2年から3年くらいで採り頃になるでしょう。
画像を見て分かると思いますがこれらの立ち枯れは寿命やカシナガ等の食害で枯死したわけではありません。
本体に巻きついたツタによって絞め殺されたのです。
ツタは徐々にエノキを絞めつけて表皮付近の維管束を閉塞させ枯死させてしまいます。
これも自然の摂理でこのおかげでエノキの朽ち木が手に入るのですがツタを放置しておくとあらゆる立ち木が被害に合うばかりでなく林床も荒れて若木が育たなくなります。
よってあまりにツタが繁茂している場所では根元から切断しています。
ツタは一本切ったからといって枯れたりしません。駆除するときは地面に接している茎を同時に全て切る必要があります。
里山の再生と雑木林の環境維持のために少しは役立つでしょう。




↑ 倒れたエノキに発生したヒラタケ。
雪に覆われてカチカチに冷凍されていました。






↑ 毎年ヒラタケの採れる発生木を見に行くと倒木の裏側にヒラタケは見つかったもののまだ幼菌です。
例年なら今時分には成菌になっているはずなのですがやはり今期は発生が遅れて不作気味です。
先ほどの検証から気温自体は例年より低めだったにもかかわらず発生時期に強い冷え込みがなかったことも影響しているのかもしれません。
この幼菌は雪解けまで生長しないでしょう。
その頃には地元の住民に採られてしまうでしょうが…。
まあ、この時期に訪れることが出来てエノキ材を入手できただけでもありがたいことです。
2013年12月25日


さて、気がつけばもう年の瀬で2013年もわずかとなりました。
今年も色々お世話になりありがとうございました。
毎年のことですがこの時期は季節柄ほとんど開店休業状態ですが来年もご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

今年の店長日記も今回が最終となりました。
ここ2ヶ月くらいほぼキノコが占めていますがアウトドアな趣味はライフワークですのでご理解の程お願いします。
さあ、予想外の大量収穫に湧いた今季のナメコ採集もいよいよラストスパートとなりました。
スパートといっても先月までで目標を大きく超える収穫を得ているので今月は収量を伸ばすことよりもポイントの開拓と既存のポイントの様子の確認が目的になります。
よって今までのように睡眠時間を惜しんで徹夜で入山するような必要もなく気持ち的にも余裕があります。
まあ時間がある範囲で行ければいいかな、という感じです。

というわけで前回12月6日は県東部の恒例の里山ポイントに行ったのですがミズナラ帯のポイントとは異なり例年より遅れ気味でしたので3日後の12月9日、この日は先般も書きましたが店を臨時休業してカワラマットの袋詰めと運搬作業の予定でしたが、昼からで十分間に合うと思い午前中だけ山に行くことにしました。
里山は先日の様子から無駄足になるだろうから、山も根雪になっていないので八尾・利賀方面も行くのは可能なのですが、自分の中では前回が最後というつもりであったし収穫だけが目的ではないのでここは一つ新ポイントを開拓しようと思い、さほど遠くない新川・立山方面に行くことにしました。
新規といっても新川地区のポイントはコケ採りだけでなく本業のクワガタ採集で何十回、何百回と行っているところですが、ことコケ採りに関してはあまり芳しくないので今回はやや立山よりで標高も今までより上げてあえて700mを超えるミズナラ帯を調べてみることにしました。

本来、この時季にこの辺りの林道に進入することは除雪が入らないので困難なのですがまだ根雪になっていないため幸いにも通行できます。
ただ先日の雪で500m以上は積雪しており800m付近まで行くのが限界でしょう。
ちなみにこの日向かった場所は初めて行く場所ですがもちろん行き当たりばったりで行くわけではありません。
事前に地形図でミズナラの立ち枯れがありそうな場所を推測しルートを設定しています。
さらにそこが良好なポイントでないことやルートが通行不可の場合を想定して必ず予備のポイントも考慮しておきます。

自賛するわけではありませんがこれだけコケ採りに入れ込んでいるおかげでだいぶスキルアップして最近では事前の下調べで外すことはまずなくなりました。
この日も大丈夫だろうと余裕で出発しました。
現地付近に到着すると想定外に林道が整備されています。
あまり通行しやすいと他の採集者も多く訪問することになり自身が何よりも避けたい競合のリスクが高まります。
自身には収穫の3原則があります。

① 他人と競合するポイントは極力避ける(他人が行かないところまで攻める)。
② ポイントを多く確保する。
③ 適材適所ならぬ適時適所を守る(時期によりポイントを変える)。

まず他人の後を追ったところで採られた後の苦汁をなめるだけなので他人より先んじるかさらに奥まで進まないと気が済みません。
とりあえず林道を上がって行き標高500mを越えた辺りから道路にも積雪してきましたが先日の降雪の割りには数台の車のタイヤ痕が付いています。
一部は工事車両かと思われますが採集者の可能性もあります。
嫌な予感がしつつも車窓から周りの木を見ているとちらほらナメコらしきものが確認できます。
とりあえず適当な場所で様子を見てみるために停車して林に突入しました。




↑ やはり道路から見える位置ということもあり先客が採った跡がありますが、だいぶ以前のもので最近は誰も訪れていないのか残っています。




↑ ナメコの根元を見ると以前に先客によってカットされた跡がありますが今出ている成菌の状態から見てここ1~2週間は誰も来ていないことが分かります。
ということはさほど知られていない可能性が高いでしょう。




↑ 少し奥に足を進めると見事な房が2つ見つかりました(右画像はアップの写真。冷え込みで凍っており鮮度が保たれています)。
とりあえず確認のつもりで踏み入った場所ですが見つけた以上は採らねばなりません。
この時点でもう新しいポイントとして認知したも同然です。




↑ ほんの一区画ではありますが立ち枯れが乱立しています。
上画像のポイントはさほど広くないので一回りして事前にチェックした本命と思われる場所を目指します。
目的地近くに着くと一部伐採されて開けた場所に地図にはない人工物と駐車するスペースが設けてあります。
そこには車を止めた跡があり人の足跡が伐採地に向かって残っています。
採集者だろうか?と思いつつすぐに入らずにさらに標高を上げて車を進めてみます。




↑ 凍った極上ナメコ。
この辺りは所々に立ち枯れが集まっているポイントが林道沿いに散在しておりそれぞれでナメコの発生木が見つかりますが一ヶ所で大量収穫という感じではありません。
こういう場所ではむやみに歩き回ると疲れるだけなので発生木を記憶してそれだけを見て回るようにしないと収量が伸びません。

さあ、いよいよ先ほどの本命の場所を調べます。
先日に先客がいたことを覚悟しながらも足跡を追ってみると意外にも藪の中には進入せずに開けた場所を散歩しただけのようです。
それならと、藪に向かって突入開始です。




↑ 周りは比較的平坦に近く立ち枯れだらけでいやがおうにも期待は高まりますが画像でも分かるとおり周りは背丈を越えるススタケ(ネマガリタケ)の大群生です。
通常のクマ笹と異なり名前の通り笹よりも太く細い竹といった感じです。
よってちからまかせに進もうとしても全く進めません。
足を取られては転び、身体が引っかかっては止まり、跳ね返ってきた茎が顔面をムチのように叩きます。
春にはススタケの優良ポイントになるでしょうが今は単なる障害物です。
イライラが極限に達し「あー!」「クソッ!」「このやろうっ!」と思わず独り言を怒鳴ります。
つい先ほど付いたクマの足跡があったのでクマ除けにはなりますが第三者がいたらきっと危ない人だと思われるでしょう…。

平坦な場所は立ち枯れの数の割りにはナメコは期待に反してほとんど無くまさに徒労に尽きましたが谷沿い近くに行くとススタケも少なくなりナメコも見つかりだしました。




↑ 斜面にも多くの立ち枯れがあり沢を挟んで対岸の立ち枯れにいくつもナメコが見つかりますがススタケに邪魔されて斜面を登るのは想像以上に厳しいです。
さすがにこの状態ではナメコが採れると知っている人間でないと来ようとは思わないでしょう。




↑ 時期的に老菌が多くタイミングとしてはやや遅かった観がありますが、それでも極上のナメコが見つかると苦労が報われます。
気づくと、軽く新規のポイントを探すつもりがドップリと採集に夢中になっていてとっくに昼を過ぎており慌てて車に戻りました。

おかげでナメコは8.91kgの収穫があり新規のポイントとしてはまずまずの成果でしたがマット生産の工場に行くのが遅れて作業がこの日で終わらずに別の日に持ち越しになってしまい何のために臨時休業したのかわからない日でした。

13(金)は定休日で本来なら県東部の里山ポイントで先週確認したナメコが採り頃になっているはずなので行きたかったのですが、この日はさすがにカワラマットの袋詰め作業と運搬にあてたためコケ採りは休みです。
バイト疲れや降雪等天候の具合により翌週の17日(火)の午前中に県東部のポイントへ。
すでに平地まで積雪が下りてきているのでおそらくこれが最後のタイミングになるでしょう。
積雪を覚悟で向かうと、




↑ 「う~ん…。」
すでに車は通行不可に。道路上で積雪は20~30cmあります。
仕方なく車を置いて徒歩でポイントへ向かいます。
山の斜面に入ると膝くらいまで雪に埋まり歩くだけで息が上がります。
果たして前回取り置きしたナメコは中10日経ってどうなっているでしょうか?




↑ どうやら無事のようです。近づいて確認すると、




↑ いい状態に仕上がっています。主観ではもう3日早ければ最高の状態でしたがそこまでわがままは言えません、ありがたく採取します。




↑ 同じ木でヒラタケも採取できました。一本で二度美味しい木です。




↑ 前回幼菌だった別の木のヒラタケも採り頃に。

さて、この日の期待の主は前回初めて見つけた発生木です。
位置があやふやだったので大体の方向で進んでいくと、




↑ 雪と木の濃淡のコントラストにわずかに緑が混じったモノトーンに近い景色に一点だけ暖色系の黄金色が遠目からでもはっきりと確認できます。
もしかしたら花さか爺さんの「枯れ木に花を咲かせましょう。」というのは朽ち木に生えたナメコのことではないのだろうか?などと勝手な推測をしながら近づくと、




↑ 「うわ…。」
声を失うくらい圧巻のナメコです。
全部採れれば10kg超えコースです。
残念ながら上部は届かないので全体の3分の2程度の採取でしたがそれでも7~8kgくらいにはなりました。
また一本御神木の追加です。
積雪で歩くのが難儀で結局ナメコは2本の木で採っただけですがそれでも収量は12.52kg、ヒラタケは5kgと今年の有終を飾る大漁でした。

本来ならこれで今季のコケ採りは終了の予定でしたが、この後目立った降雪がない状態で10日が過ぎた12月27日(金)、今年最後の定休日で天候もこの日から本格的な冬の嵐が襲来する予報となっています。
今度の降雪でいよいよ平地でも積雪となり完全に山はシャットアウトだな…と思うと今日なら先日の雪が解けていてポイントまで行けるかもしれない。
今季不作だったヒラタケを最後に採りたい!という気持ちに負けて雪が降り出した中を前回と同じ県東部の里山へ向かっていました。
あわよくばこの10日間で路面の雪が解けて車で進入できることを願って…。

ポイントに近づくと前回は通れなかった状態の林道に積雪はあるものの1台の車のワダチが残っています。
おそらくジムニーやパジェロミニ等の軽四のSUV系の車だと思いますが、それなら自身の車(デリカ)で進入可能なはずだとデフロックにシフトして突入しました。
新雪ならば問題ない15cmくらいの積雪ですが気温が高かったためシャーベット状になり駆動よりもタイヤがグリップせずに滑って蛇行してしまいます。
いざ突入すると100m進んだだけで一気に積雪も増えて先客の車もそれ以上の走行をあきらめたのかUターンしたようです。
自身もそれ以上の強行は止めて車を降りて前回と同様徒歩で向かうことに。
見ると先客もそこから徒歩で向かったらしく足跡が残っています。
先客は一人ですがこの時期にこんな所に来るということはほぼコケ採りと見て間違いないでしょう。
とりあえず興味本位で足跡を追ってみました。
すると前回はなかったはずの道路横のナラの倒木に立ち寄っています。
この人間がやったのかどうかは分かりませんが枝に裁断された跡があるのでどうやらこの10日間に伐採されたようです。
倒木の周りを歩き回った形跡がありよく見ると樹幹にヒラタケが残っていたのでおそらくヒラタケを採ったのでしょう。
まあ、まさかヒラタケを採るために径50cmほどの大木を倒すとは思えませんが…
道路のすぐ横だったので積雪で倒れて道路を塞がないように前もって処理したのかもしれません。
自身は残っていたヒラタケよりも倒れて折れた樹幹の上部に興味をそそられました。
折れた断面を見るとほぼ心材部がないくらいに朽ちています。
径20cmくらいで芯がほとんどないというのはナラでは極上の朽ち木です。
ただこの日はチェーンソーも手ノコも持っていません…。
折れた部位は長さ1m以上あり重さは水分を吸って20kg以上あります。
とりあえず保留にして先に進むことにしました。

先客の足跡もさらに先へと伸びています。
間違いなくコケ採りでしょう。
しばらく追うと今度は林道横の立ち枯れが複数ある斜面を下りていっています。
足跡はそこを往復して車に戻っていました。
その斜面でコケ採りをしたのでしょうが自身のポイントとは重複することはなく、また他人の後を追ったところで得るものは少ないでしょうからそれ以上は詮索しないことにしました。
自身のポイントとかぶらなかったのが幸いですが、そこから先は処女雪ですから今度は自身の足跡を追われる可能性があります。
まあ、この後はかなりの降雪があるでしょうからまず入山する者はいないでしょうが、用心することに越したことはありません。
直接発生木に向かうのはピンポイントで発生木を教えてしまうことになりかねないので迂回して遠回りするか追えないように工夫する必要があります。

まずは前回も見て全くヒラタケが出ていなかったポイントへ向かいます。
昨年までは複数の木で発生していたのが今季は皆無です。
そこなら後を追われても心配ありません。




↑ 完全に冬の装いでモノトーンの世界へと変貌したポイントの景色。
確認できる多くの立ち枯れにナメコ、ヒラタケの姿はありません。
他の採集者が入った形跡はないのでやはり今季は不作だったのでしょう。
軽く一回りしてあきらめます。
次は前回確認していない発生木ですがこれは道路上面の斜面にあります。
道路からは直接見えませんが下から登るとポイントがばれるのであえて違う場所から尾根線まで登ります。
それから斜面中腹に下りてトラバースしてポイントに近づきます。
斜面は低木に覆われているのでここを横に進むことで足跡が分からなくなります。
本当ならこうやってダミーのルートを作ってから再び尾根まで上りポイントへ向かいます。




↑ 木々の間から見える平地の田んぼには雪はありませんが距離にしてわずかに山に入っただけで積雪量が大きく違います。
結構勾配の急な斜面なので気をつけないとすぐに滑落します。倒木や低木があるところは引っかかるのでいいのですが草しかないところはかなり滑り落ちるので危険です。

後を追われてもこのような斜面を下りたり上ったりすることで疲弊して追う気を失くさせるのです。
まあスキルがある採集者なら足跡を追わなくても入山した場所さえ分かればポイントは探し出してしまうので小細工は通用しませんが、そういう採集者に採られるならまだあきらめもつきます。
その前に自身もかなり疲労するのでこの日はそんな余裕もなく尾根上の発生木と斜面の発生木をそれぞれ一本だけ見るつもりでした。




↑ 前回も見た尾根上の発生木。
前回残しておいたヒラタケの幼菌が生長して採り頃になっていました。

続いては前回見なかった斜面の立ち枯れへ。
昨年も大量発生していた期待の木です。




↑ 雪で分かりづらかったのですが目当ての木に近づくと頭上にヒラタケの大きな株が確認できます。




↑ 発生木の根元付近の回り。全面にヒラタケが出ています。
この木は期待通り昨年同様の発生がありました。
上部のものは届きませんでしたがこの木だけで6kgくらいの収量がありました。
先ほどの収穫と合わせてリュックも一杯になったので撤収することに。

帰り途、行きしなにチェックしたナラの朽ち木があきらめきれず持ち帰ることに。
ヒラタケと朽ち木で合計30kgほどの荷物を持って雪道を歩くのはかなりしんどいです。
まだ道路だったから良かったものの山の藪の中なら持ち出しは不可でした。
なんとか車に辿り着き荷物を降ろすとすごく身軽になった感覚から車近くの雑木林に再び散策に。




↑ 今年の締めとなる冬ナメコを見つけこれをもって今季の全てのコケ採りを終了することを決意しました。
最後の採集でヒラタケとナラの朽ち木までオマケで採れて満足でした。
この日の収穫はナメコ0.5kg、ヒラタケ8kg、ナラ材1mでした。

そして今季の総収量はナメコでなんと、108.74kg

その他の雑キノコで35kgとなりました。

ナメコは突出した収穫を記録しましたがその他の雑キノコはやや不作気味でした。
キノコ界の生態系にもバランスがあってすべてのキノコが豊作ということはないということなのでしょう。
それでも十分満足できる結果となり来シーズンに向けてのモチベーションを維持することが出来るでしょう。
今年も春の山菜に始まりシーズンを通しての材採り、そして秋のキノコと様々な恵みを戴いたことに山の神に感謝いたします。

また、文末になりましたがこの飽き飽きとする店長日記の読者、当店をご愛顧いただきました全てのお客様にお礼申し上げると共に年末年始の挨拶と代えさせていただきます。
2014年も「富山のクワ貧」をよろしくお願いいたします。

               店主; 高橋 敏之
2013年12月23日






↑ おススメ商品でも紹介しているカワラマットの新ロットです。
先日、工場の方で粉砕が完了したので手作業でコンバイン袋に詰め替えているところです。
今回は雪の季節の直前の在庫切れということもあり材集めの時間があまりなかったので生産量はいつもより少なめでしたが質は良好です。
詳しくは商品ページをご参照下さい。

さて、ナメコ大繁殖!!その6ですが、いよいよ平地にも雪が下りてきてキノコシーズンも終盤を迎えようとしています。
12月12日には平地では今季初の積雪となりナメコの主戦場であった八尾・利賀方面のポイント付近は昨夜からの雪が40cm近くに達しその後も増える勢いで降雪が続いているのでおそらくこれで入山は不可能となるでしょう。
必要以上に収穫できたのでこれ以上望むべくもなく、人間を拒むようになったことを静かに受け止め冬の眠りから覚めるのを静かに待ちたいと思います。

今年は雪の便りが早かった割りには例年よりも遅くまで山に入ることができましたが天気図と週間天気予報からそろそろ降雪が予想されたため最後のつもりで11月29日に友人のM氏と共に八尾・利賀方面に向かいました。
この日も前夜からの雪が心配だったのですが、たいした積雪には至らなかったのであえて未開拓の新規ポイントである尾根付近を目指します。
M氏はこの日がナメコデビューだったので確実に採れる既存のポイントへ案内しても良かったのですが、M氏は自身よりも若く体力にも長けているので普段単独では躊躇するようなキツイ場所の開拓のお供にはもってこいなので付き合ってもらいました。
ただ何事もそうですがデビュー戦の結果が悪いとトラウマになってしまうので確実に採ることがこの日の命題でしたので採れるという自信はあったのですが新規開拓が思わしくないときは確実なポイントに切り替えるつもりでした。

さて、地形図上で狙いをつけていたポイント付近に到着してみると林道横の立ち枯れに早くもポツポツとナメコが確認できます。
近づいて見ると確かにあるにはあるのでナメコが発生する環境ではあるようですが老菌がわずかに残っている程度で一部採集者に採取された痕が見られます。
ただ採取されたのもだいぶ前で複数の人間が訪れたような感じではないので元々発生量が少ないのかピークを過ぎた観があります。
それだけでは判断できないので準備を整え予定していた尾根を目指して新雪が薄く降り積もった斜面へと突入します。
当初こそナメコは見当たりませんでしたが登るにしたがってちらほらと樹上に見えるようになってきました。
やはり樹幹下部のナメコは採られたか古いものが多いようです。




↑ それでも根部付近で雪に埋もれた雪割りの新鮮なナメコを発見することが出来ました。
前にも言いましたが雪の下でゆっくり生長した成菌は旨みが凝縮されて美味です。




↑ ピーク時ほどの量ではありませんがよく探せばまだまだ採り頃のナメコもありそうです。




↑ 雪が下りてからの時期にしか見つからない色の濃い最高級の冬ナメコも見つかりました。




↑ シャーベット状に凍った房の傘を割らないように丁寧にカットするM氏。
実際に生えているナメコを見て感動した様子で楽しんでくれていたので良かったです。




↑ 雪が積もる頃になるとナメコの発生は樹幹の下部から上部が中心となります。
採りたいのですが高くて届きません。




↑ 大きい洞の内部に生えた大ナメコ。降水がかからないため乾燥ナメコでした。



↑ 登り始めた付近では先客に採られた後だったものの標高900mほどの尾根は積雪しており、往復3kmの道のりもあり誰も訪れていないようで多くのナメコが採られないまま老菌となり腐っていました。
もう少し前に訪れていたら大量に収穫できたでしょう。
ただブナ・ミズナラ帯では今期最後となるであろう採集で新規のポイントを開拓できてM氏にも喜んでもらえたので満足です。
欲を言えばそろそろ旬を迎えるヒラタケが採れれば言うことなかったのですが残念ながらこの日も採れずじまいでした。
雪が積もる時季でヒラタケが採れないということはやはり今年はヒラタケは不作のようです。
この日の収量は自身は6.29kgでしたが二人合わせた収量ではおそらく15kgを超えていたと思われます。

さて、12月に入り八尾・利賀方面も積雪のために入山が厳しくなるといよいよナメコ採りも終盤を迎えどちらかというと里山でのヒラタケ採集へと移行します。
今年も昨年、一昨年とほぼ同じ日程で12月6日に県東部のオオクワの調査ポイントへコケの様子を確認に行きます。
ここは標高もさほど高くない里山なので本格的に雪が下りてくる頃でないとナメコも発生しません。
ただ、この辺りは多雪地帯なので平地近くでも一回積雪すると除雪が入らず車の進入が不可になります。
今年は幸いなことにまだ雪が下りてきておらず全くありません。
まずは昨季までの発生木を見て回ります。




↑ 昨年は12月17日に訪れてタイミングが遅かったために前倒しして見てみると、今度は早すぎました。昨年は12月初旬にすでに積雪がありましたが今年はないので発生自体が遅れているのでしょう。
この様子だと気温にもよりますが採り頃まであと一週間はかかりそうです。




↑ 昨年なら十分生長していたヒラタケも今季はまだ幼菌です。




↑ それでも一部の毎年採っている発生木では採り頃のナメコも見つかります。




↑ 今季初めて見つけた発生木ですがすごいです!まだ幼菌ですが樹幹をぐるりと被い尽くしています。しかも同時期に一斉に発生したようで大きさも一律です。
今季、八尾・利賀方面でもパラダイス級の御神木は複数見つけていますが、これだけ粒と数が揃った発生木は過去にも一昨年に一本あるだけです。
ここは我慢で次回に期待しましょう。




↑ こちらは昨年に大ナメコを採った木ですが、今年も期待通り発生しています。
まだちょっと早いですがやはり昨年同様全てが大ナメコです。
自身の中でもこの木のナメコは別格で大きさ、味覚ともに他のそれとは明らかに違います。やっぱり変異種なのでしょうか?
画像では分かりませんが柄も太く、まるでマツタケが付いているようです。

全体的にナメコは時期尚早な感じながらも何とかある程度採集できたもののどちらかというとこのポイントではメインのヒラタケが芳しくありません。
少し足を延ばしてヒラタケの御神木も見に行きます。




↑ この木は立派なヒラタケが出ています。この木だけで3~4kgの収量がありましたが、昨年ならこれと同等クラスの他の2本の発生木では全く出ていませんでした。
たぶん今後の冷え込みで出てくると思われますが、一発寒波が来れば一気に積雪して入山できなくなります。
なんとかあと一回来れればいいのですが…。
この日の収穫はナメコ;5.2kg、ヒラタケ;5kgでした。

12月6日現在のナメコの総収穫量;86.81kg

【コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!最終章に続く】
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