クワガタ、カブトのオリジナル用品をメインに生体も販売!
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店長日記:136
2011年09月29日


もう10月です。
9月の中旬過ぎまで当地では猛暑日を記録するなど残暑が厳しかったのですが20日頃からグッと気温も下がってきました。
それでも今日はまた30度近くまで気温が上がり変動が大きいです。これがいわゆる秋の特徴ですから確実に季節は進んでいます。
先日は台風15号が本土を直撃した後、天候の回復を待って利賀のブナ帯へヒメオオの採集に行こうと思ったのですが一時的に冬型の気圧配置になってポイント付近では場所によって氷点下近くにまで気温が下がりその日は断念しました。
一気に冷え込む日が出てくるとヒメオオの発生もピークを過ぎます。
それでも昼間は20℃近くまで上がっているので翌日ポイントに行ってみました。




午前中でまだ気温はそんなに上がっていませんでしたがいました。↑
それでも先週までのピーク時に比べたら数も少なく♂も小型でした。
この後は♀が産卵に入るため♂ばかりが目立つようになってきます。
このポイントもあと1回訪れてたぶん今期は終了でしょう。
この日は小型サイズが多く採取可能な個体が少なかったので帰りに独活(ウド)の根を掘って採ってきました。↓
去年も日記で書きましたが独活の根は腎臓の不調や坐骨神経痛に効能があるとして漢方薬の一部に処方されます。自身も数年前から体調によって坐骨神経痛が出ることがあるので冬季の飲用に確保しておきます。この根を乾燥させて粉砕して保存します。







↑初秋のブナ林の風景。
左はブナ林の岩壁から流れ落ちる湧水。夏をイメージさせますが盛夏のようなみなぎるエネルギーは感じられず落ち着いた空気が流れています。
右は流水をバックに草の果穂が初秋を感じさせます。
もう少し経つといよいよ秋めいて紅葉が始まります。

さて数日後、今度はマイタケ探しを兼ねて別の県外のポイントへヒメオオ採集に出かけました。
このポイントは車で乗り付けることができないため徒歩での採集になり数時間を要することから自身はシーズンに1、2度しか行けません。
S氏と現場近くで早朝に待ち合わせをしてまずはマイタケ探しからです。

毎年多くのキノコを採りますが今までマイタケに関しては本腰を入れて探したことがありません。
というのもマイタケのシーズンは9月~10月中旬までで、この時期自身は夏にセットした虫の割り出しやヒメオオの採集等でなかなかフィールドに行く時間が取れません。
ましてやマイタケはキノコ採りの中でも難関種で短時間で行き当たりばったりに見つかることはまず期待できません。
さいわい今まで山に入ってきた経験からマイタケが生えていそうな場所はいくつも思い当たるので、あとはひたすら足で探すしかありません。
ただマイタケは競争率が高いので人が容易に入れる場所ではまず見つけることができないので今回はあらかじめ地形図と過去の記憶からチェックしておいた大長谷方面を探索しました。





↑まずは標高800m付近から沢づたいに登り山腹のミズナラ帯を探すことに。




沢と言っても岩場で堰堤があったりして歩行困難なため斜面近くを歩いていたのですが目の前にはかなりの崩落現場(↑)が…。
画像で見るより急で浮石が多くうかつに歩くと下の岩が崩れ落ちます。
画像奥の斜面から上部のミズナラを見るために崩落現場をトラバースしてなんとかたどり着いたもののつかまるものがなく登るのに往生します。
左下は崖になっているので滑ったらアウトです。必死の思いで尾根まで上がり何本かミズナラの大木を見ましたがマイタケらしきものは皆無です。
稜線づたいにまだミズナラはあるのですが命のリスクを冒してまでマイタケを探す度胸もないのでこの場所は撤収。

その後、車で移動して3時間近くをかけて徒歩でヒメオオ採集。
さすがにこのポイントは採集圧が少ないため個体数も多く見つかりましたが、やはりピークを過ぎているせいか大型の♂は採れませんでした。
来期に期待です。




↑人の気配のないブナの森は疲れた身体を癒してくれます。
紅葉のシーズンにはすばらしい風景がみれます。今度は写真撮影に訪れたいポイントの一つです。

この後、再び下山して標高700m付近のブナ林の中の遊歩道でマイタケ探しをしましたが、さすがにこの時にはもう足が上がらず引きずって歩いているような状態でした。
ここにはブナに混じってミズナラの巨木(↓)が所々にあるのですが遊歩道からその木まで行くのも難儀しました。







↑ミズナラの立ち枯れの根元付近で見つけたサルノコシカケ科のキノコ。
マスタケだと思うのですがどうも今まで見たものとは色合いが違います。
これだけキノコを見てきていてもまだ100%同定できません。
キノコは奥が深い…。
<※後日、上記のキノコはエゾハリタケであることが判明いたしました。>


結局この日はマイタケを見ることなく終了。
改めて体力勝負だということを認識しました。
これだけ大変な思いをしないと見つからないのだからマイタケのポイントは親兄弟でも教えないというのが理解できます。

次回またがんばります。
2011年09月11日


お久しぶりです。
前回の日記で書きましたが、わずかな繁忙期である夏の真っ最中にPCが壊れて大変な目に会いました。仕方ないのでこの機会にPCを新調し回線も変更したので現在は復旧して快適なPC環境となりました。ただ購入したノート型PCがタッチパッド及びキーボードの初期不良で新品交換となったため時間的にだいぶロスしました。
再度交換した端末をセットアップするとまたタッチパッドの操作がおかしいのです。パッドを触っていると画面が上下にスクロールスクロールするのです。また不良か?と思いメーカーに問い合わせるとそれで正常とのこと。
以前もノート型PCだったのですがかなり古いものだったので知らなかったのですが現在は右及び下をなぞると上下左右にスクロールするような仕様になっているのですね。
恥ずかしい思いをしました…。

さて、そんなこともありこの夏は忙しく過ぎていきました。店が繁盛しているのなら言うことないのですが、どちらかというと採集と子供との時間が多かったです。
今年はパートナーのS氏の多大な協力でライトトラップに励みました。




8月上旬のピーク時には連日連夜の採集です。
現段階で自身は13回行いました。今は月齢的に満月前後で条件が悪いですが、この後も天候さえ良ければあと数回は行おうと思っています。
これだけがんばってもオオクワガタは採れませんでした…。
やれるだけやったので充実はしました。
自身ではオオクワは採れませんでしたがN氏から今期も驚愕の知らせが届きました。
詳しくは次号の「昆虫フィールド77号」にてご覧ください。

さて8月末には、ちょっとした縁で氷見市内の公民館で世代間交流としてクワガタの講演に行ってきました。






2時間程の講演だったのですが専門的なクワガタの話ばかりでは退屈かと思い人生について語ってきたのですが子供たちには余計退屈だったようです。
年配の方たちはつたない話でしたが最後まで聴いていただき感謝しております。
講演後は子供たちと一緒にプラ板で手作りのアクセサリー作りをして和やかな時間を体験することができました。
その後、店の営業に戻る前にこの時期に氷見に来たからには忘れてはいけないものがあります。

それは、「岩牡蠣!




↑見てください、この大きくてプリプリの身を!
もうシーズンも終わりで数も少なかったので食べれて良かったです。
一つ¥700とやや高価でしたが2つ食べました。
牡蠣とキノコは中毒してもやめられません。これからはキノコのシーズンです。今年こそは天然マイタケを採りたいです。

お盆を過ぎてから数人のお客様から今年もヒメオオのリクエストをいただいていたので、下旬から何回か様子を見に行ってきました。




↑20日過ぎくらいに行ったときに見つけたミヤマカラスアゲハと路上のミヤマクワガタの死骸です。




肝心のヒメオオはというとボロボロの♀の越冬個体が辛うじて1頭見つかっただけでした。
生息木のヤナギを見ても↑画像のように去年のかじり跡があるだけで今年のかじり跡は付いていないのでまだ発生前でしょう。右上の画像は独活(ウド)の花ですが、このポイントではウドの花が咲いている頃はまだヒメオオは発生しません。

8月いっぱいは同じような状況が続き訪れても♀の越冬個体がわずかにいる程度でした。ひどいものだと脚は2~3本欠けていてアゴは材どころかヤナギの柔らかい樹皮でさえかじれないだろうというくらい磨耗して根元まで無くなっていました。よく越冬できたものだと感心します(もちろん採取はしていません)。

9月に入っても台風による天候不順で採集にいけなかったのですが残暑がぶり返してきた先日再び行ってきました。






いました!
新成虫です。上の♂は50mm超の大型個体です。
まだ越冬個体もいくらかいますが、新成虫が多くなりました。♂個体もそれなりにいるのでだいぶ発生のピークなのかもしれません。
上の2枚目の画像は何の草木かわかりませんがタラノキみたいな葉の草にしがみつく♀です。ヒメオオはヤナギ以外の樹液にも付くのですが、この草に付いているのは初めて見ました。ヤナギ以外も要チェックです。

採集してきた個体の一部は近日中に商品としてUPいたします。

そのポイントからさらに進んで隣接する他県のポイントに向かおうとしたところ林道が崩落していました(↓画像)。ゴッソリ抜けているので復旧にはだいぶ月日がかかるでしょう。今期はこちらからアプローチするのは不可能となりました。別のルートも通行止めの区間があり林道での山越えは厳しそうです。





※ さて少しブリードの報告ですが、先日この店長日記で国産オオクワガタの1回のセットで88頭の産卵数で自己記録を更新したことを書きましたが、その時はケヤキ材に52頭、ブナ材に36頭でした。
今回別の血統のオオクワガタで1つのケヤキ材から53頭の産卵を確認いたしました。あいにくもう一つのブナ材が柔らかすぎて12頭しか産卵していなかったので1セットの合計としては記録更新は出来ませんでしたが、1つの材の産卵数としては前回紹介した52頭を1頭超えて自己記録となりました。
2011年08月13日


いつも店長日記をごらん頂ありがとうございます。
さて現在もこの日記の更新が遅れておりますが、さらに困ったことに店舗のPCが壊れてしまい全ての作業に支障をきたし当ホームページのUPも非常に困難な状況になっております。
だいぶ古いPCを何とか使っていたのですが、OS用のドライブ容量が一杯になり自動更新中にエラーを起こしWindowsが起動しなくなってしまいました。
PCは買い換えれば済むのですが中のデータがすっ飛ぶと大変なことになりますので現在ハードディスクのデータだけでも取り出すために端末ごと作業に出しています。

現在は自宅のPCにて作業を行っておりますが現場でないとできない打ち込み作業もありますので非常に効率が悪いです。
PC環境が整いましたらまたご報告いたしますのでそれまでしばらく更新はお待ち下さい。
なお初めて当HPへお越しの方はとりあえず過去の店長日記をご覧になってお楽しみ下さい。
2011年07月17日




暑い!暑い!
夏本番です。
かなり早い梅雨明けと共に猛暑がやってきました。この後、8月も今のペースで暑さが続けば去年を上回るような猛暑になる可能性もあるので熱中症対策を十分に行いましょう。

さて前回の更新からまたかなり間が空いてしまいました。
書くネタはたくさんあるのですが虫屋の仕事もシーズンを迎え、材採り、虫捕り、産卵セットの割り出し、プライベートでは子供の世話と時間がいくらあっても足りません。
特に自宅では子供と一緒だとPCに触る暇もなくおちおち店長日記の更新も出来ない状況です。個人的にはとても充実しているのですがもっと時間が欲しいです。
自身は夏男なので、ここ20年以上継続して毎年6月には日焼けをしてこの時期には盛り場のホストばりに黒くなっているはずなのですが今年は焼きに行ってる暇もないです。

さて相変わらず材探しに精を出していますがそろそろそれも限界に近づいています。
なんせ暑いです。脱水になります。ヤブがひどいです。蚊がひどいです。etc…。




↑ヤブの中のキボシアシナガバチと思われる巣。ハチや毛虫も多くなりこのハチの巣の近くで同行していたS氏が刺されました。アシナガバチの毒はスズメバチと同じ種類でS氏は過去にスズメバチに刺されたことがあることからアレルギー反応が出る恐れもあったのですが大丈夫でした。アシナガバチだからといって見くびっていると大変なことになることもあるので要注意です。




↑これだけの大きさのエノキのカワラ材を見つけても商材として使える部位はほんのわずかです。画像の材から持ち帰ったのはほんの2ピースほどです。仮に全部使えたにしても手ノコで裁断して運ぶのは体力勝負です。いつもこの記事を読んでくれている読者の中にはいたって簡単にエノキを探していると思われている人もいるみたいですがそんなに甘くはありません。

エノキを探していると副産物も見つかります。




立ち枯れを倒したら折れ口から出てきたヤマトタマムシです。
自身は特にブリードしていませんが、昨年お客様から採れたら販売して欲しいとの希望があったので店舗に保管してあるエノキ材から出てきた新成虫を取ってオークションに出品しようとしていたのですが、生体が弱くすぐに落ちてしまうのであきらめて画像の個体も結局放虫しました。

虫ではありませんが様々なキノコも見ることが出来ます。






上がカイガラタケで下がコフキサルノコシカケです。キノコとしては珍しくありませんがエノキに生えているのを見るのは珍しく特にコフキサルノコシカケによって腐朽したエノキはすばらしい良材である可能性が高いです。




↑はシハイタケによって朽ちたエノキですが、これだけの太さでこれだけ綺麗に食痕もなく朽ちている材は年間数本しか見つかりません。エノキ採集も秋まで一旦終了かと思い今季最後のつもりで訪れた時に見つかったのでふんぎりもつきました。

話は変わって産卵セットの割り出しです。
店では春に組んだセットが割り出しの時期をせかすかのように待っています。
その中の一つなのですが、当店では天然カワラ材の取り扱いに力を入れています。
もちろん自身が使うのも全てそれですが、オオクワ用のカワラ材は堅いと敬遠されるユーザーが少なからずいらっしゃいます。
もちろん柔らかい材の方が割り出しはしやすいのですが産卵数を考えると柔らかいものにアドバンテージがあるわけではありません。

今回紹介するのは当店でも現在気合を入れてブリードしている国産オオクワの大型血統「信玄血統」です。
セットにはケヤキ(LLサイズ)とブナ(Lサイズ)を使いました。このケヤキはもちろん店頭や通販でも扱っているものですが最初手にされた方は間違いなく堅くて不安に思うでしょう。
そう思う方に産卵結果の一例を紹介します。




↑は割り出し途中のケヤキ材です。
材の左側を一部割ってありますがこの部分は心材部に近く拮抗線も入っており堅くマイナスドライバーで少しずつ割るのがやっとですがこの時点で16頭の幼虫が出てきました。




続いて右側に手を付けるとこの辺は柔らかく手でもむしれるくらいですが画像でも分かるように幼虫を始め食痕もほとんど入っていません。
この材は半分以上が堅い部分でしたが柔らかい部位は食痕があっても幼虫が走っただけでほとんどは堅い部位から見つかっています。
結局この材からは潰してしまった個体を含め52頭が採れました。堅い材は割り出しが大変でこの材一つで2日を要しましたがどんなに大変でも全く採れないよりはマシでしょう。




続いてはもう一つのブナ材です。
こちらは柔らかい材のために割り出しにドライバーを使う必要はありませんでした。(ブナは堅いと思われがちですが柔らかい材も多くあります。)
手で割ってみると中は幼虫の食痕でほぼフレーク状になっていました。
幼虫はケヤキ材のものよりやや成長しているものが多かったのでやはり♀親は柔らかい方から先に産卵したのでしょう。
ただし柔らかい故に産卵数はケヤキほど伸びず死亡個体も含め36頭でした。ただ共食いした形跡もあったので実際はもっと産卵していたのかもしれません。セット期間が2ヶ月を超えたのでちょっと長すぎたかもしれません。

これらの結果からも短期セットの場合は柔らかい材にメリットがあり産卵数を追求するのであれば堅めの材にメリットがあるというのがお分かりになるでしょう。
ちなみに1セットで採れた産卵数としては過去にアンタエウスで89頭という記録がありますが、それには1頭及びませんでしたが88頭というのは国産オオクワではダントツの自己新記録です。

下が今回のセットのデータです。

4/13セット、6月中旬♀取り出し 初~2齢 死亡個体 合計
ケヤキ(LLサイズ) 49頭 3頭 52頭
ブナ(Lサイズ) 34頭 2頭 36頭
合計 83頭 5頭 88

※このセットに用いたケヤキ材はまだ在庫がありますので、ある程度堅いのを覚悟で使ってみたいという方は是非ご注文ください。
ケヤキに限らずオオクワ系の産卵材の場合は見た目の断面の綺麗さや乾燥状態での堅さに惑わされないことをお勧めします。


追伸;
フィールドで材探しや虫捕りをしていると色々なものが見つかります。
昨日エノキの今夏最後の採集に石川県に訪れた際には仏さんを発見してしまいました。
事が事だけに不謹慎に面白おかしく書くつもりは毛頭ありません。
もちろんすぐに県警が出動して大事になりました。
とある人気のない社だけがポツンと建っている神社の裏だったのですが、そこにはエノキがあるのですが他の場所からはヤブがひどく遊歩道も全くないので近づくことが出来ず神社の裏から入るしかなかったため偶然、というか必然的に発見するにいたりました。
近くの住民でさえそこを訪れることはないということだったので私に見つけて欲しくて当人の魂に呼ばれたのだと思っています。
独り寂しくそんな場所で亡くなりたくはなかっただろうと思うと不憫でなりません。自分が見つけてあげることができて良かったと思います。
どんな人生を送ってきたのかは分かりませんが、身元が分かり身寄りの方の元に戻ってくれることを願うばかりです。
この場を借りて故人のご冥福をお祈りいたします。

2011年06月23日


梅雨入りしたかと思ったら真夏のように暑い日がやってきました。
猛暑日近くにまで気温が上がったかと思ったらスコールのような大雨!
まるでレインフォレストのような気候です。
個人的には暑い日は嫌いではありませんが野外での活動には厳しい条件です。

今週にかけて材を集中的に採集していたのですが真夏日の中での山中はまるでサバイバルです。暑いからといってTシャツなんかで藪に入った日には擦り傷やかぶれる野草、ヤブ蚊、毛虫で大変な目に遭うので長袖の作業服のために汗だくで脱水寸前になります。
そろそろ材集めも条件的に困難な季節になってきました…。

フィールドに入れなくなる前にと今週は新潟県のT町にブナ材採集に知人のS氏と行ってきました。
以前は自身も材採りとオオクワ採集で年に何回も訪れていたのですが、最近は行ってなく4年ぶりの訪問です。
今回はS氏があらかじめ優良なブナ材を見つけていたのでそれを切り出して持ち帰る計画です。




当地は先日、東日本大震災の翌日震度6強の大地震が起きた震源の近くのためいたるところで道路が欠損しており通行止めの所も多く無事に着けるか不安でしたが多少無理を?したおかげか無事ポイントに着きました。
↑はポイント付近で地割れによって崩落しかかった路肩です。怖い怖い…。




ポイント付近に着くと未だに雪渓が残り、新緑のブナと水芭蕉の花が出迎えてくれました。
富山から250km離れた地ですがこの景色を見たら「ああ、来て良かった~。」と思います。
ただ景色に見とれている余裕もないので早速作業です。

目的の材は径80cm前後長さで5~6mはある大物のブナの倒木です。




もちろん全部を持ち帰るのは不可能なので状態の良い部分を切り出します。
朽ちて水分を多く含んでいるためかなり柔らかいですが、径80cmの材はチェーンソーを使っても切り出すのは容易ではありません。輪切りに切り出してもとてもじゃないですが一人で持ち運ぶことは不可能です。
画像を見て分かると思いますが心材部もなく綺麗に朽ちた優良材です。臭いも自身には心地よいやや甘い香りがします。
当初樹皮にキノコが付いていないため何のキノコ菌で朽ちたのか分からなかったのですが、横に腐って辛うじて残っていたキノコの残骸からヤニタケで朽ちたものと判明しました。
以前の店長日記でも紹介しましたがヤニタケ自体稀にしか見つからないキノコでそのキノコの腐朽材がここまで綺麗だとは正直想定外でした。ヤニタケ…これからも要チェックです。

ある程度切り出して体力的に限界に近づいたところでこの材の回収は終了。
汗だくで息も切れ切れに付近を歩いていると、




見つけました!コシアブラです。
先日山菜シーズンも終了と書きましたがさすがに全国有数の豪雪地帯、雪渓が残るここではまだ採り頃のコシアブラが残ってます。もちろんお持ち帰りです。

さらに付近を車で流しているとブナの立ち枯れが。
ブナの立ち枯れ自体ここではたくさんありますがこの材は昆虫の脱出痕が多くあります。
ためしに材割りを試みると




初齢幼虫が見つかりました。残念ながらこの幼虫は取り出し時に潰してしまいましたが他にアカアシやヒメオオと思われる幼虫も見つかりました。
そう言えば先ほど切り出した倒木の近くでも材割りをした痕跡があったので誰かヒメオオ狙いで来たのでしょう。
ちなみに以前この近くでオオクワの幼虫を割り出しましたがさすがにここは標高が高くオオクワはいないと思われます。




さらに付近を散策していると今度は採り頃のウスヒラタケが生えた立ち枯れを発見。↑
食べられるキノコですが季節柄キノコバエが大量に付いていたため採取は断念しました。

その後、ここに来た時は必ず立ち寄る蕎麦屋で手打ち蕎麦を食べて(この地域では「へぎ蕎麦」が有名)改めて別のポイントへ。
残念ながら向かったポイントは通行止めで行けませんでしたが、以前自身がよく訪れていたポイントへ久しぶりに行きました。




4年前には立ち枯れだったブナが途中から折れて倒木になっていました(↑画像の右上)。
食痕が目立ったので割ってみるとクワガタの幼虫は1頭採れましたがカブトムシの幼虫が多く出てきたのでやめました。

まだ陽は明るかったのですが体力の問題で帰途につきました。
採ったブナは水分が多いので乾燥が必要ですがこの夏のシーズンの在庫は確保できました。

その2日後、今度はさらにエノキ材の採集に再び石川県へ。
今回もS氏があらかじめ下調べをしていてくれたポイントに行きました。








見事な株立ちの立ち枯れや一本物の立ち枯れです。
もちろん画像の全てが使えるわけではありませんが、S氏は自分で見つけたにもかかわらず厚意で使える部分の大半を譲ってくれました。S氏に感謝です。
これで慢性的な在庫不足に悩まされているエノキのカワラ材も少しの間、解消することができます。
しかしこれからが需要も増えるシーズンなので過酷な環境での採集が再び待っています。
2011年06月16日


今日北陸地方が梅雨入りしました。
はっきり言って先月末に台風が近づいた時に実質梅雨入りしていたと思うのですが、その後タイミングを失って雨が降ってないにもかかわらず今日無理やり梅雨入りを発表した観が否めません。
毎年思うのですが梅雨入りを発表しようがしまいが天気が変わるわけではないし、後から修正したりするくらいなら始めから発表しない方がよっぽどいいと思うのですが…。

さて先月から度々真夏日になるなどフィールドも夏の様相に近づいてきました。
山菜も予想通り駆け足で旬が過ぎていってしまいました。




↑5月末に利賀で今季最後のウドを採集しました。ウドは夏でも根際の部分なら食せるのですが繊維が堅くなるのでおいしく食べるには標高が高い場所のものでも今が最後でしょう。これで来年までお預けです…名残惜しい。
やっぱり山のウドは平地のものと比べると基部が野太い!美味い!
毎日食べても飽きません(嫁はウンザリしてます)。
春の山菜シーズンも終わり次は秋のキノコシーズンが楽しみです。

これで山菜に目を奪われることなくオオクワと材探しに集中できると、
富山市近郊のエノキのポイントに行ってきました。
ここは春にエノキを採っただけでなく
「おっ?!」と思う幼虫が採れたので改めて材割りに行って来ました。




材割りするエノキは春に裁断したときは腐朽が若く採取するのをあきらめて根部から幼虫を採ったのですが、今回2ヶ月余りぶりに見てみるとチェーンソーで切った断面にびっしりとシハイタケの子実体が発生していました。
この部分を春にカットして持ち帰ってもこうはなっていなかったでしょう。やはり自然の環境にはかないません。このままなら来年か再来年には良好な産卵材に仕上がるでしょう。
根部から数頭だけ幼虫を割り出して帰途につくと目の前に何かぶら下がっています。




毛虫でした。
見るとそこら中からぶら下がっています。中にはそのまま用水に落下していくものも多くいました。何のために降りてきているのかは分かりませんがこの時期は毛虫が多いので刺されないように気をつけましょう。毛虫の毛は身体に付くとタチが悪いです。

さて最近は本格的なブリードシーズンに入ったせいか天然カワラ材の受注が一気に増えました。当店にしてみればありがたいことでお客様には感謝いたします。
しかしながら天然商材のため特にエノキの在庫が追いつかなくなってきており今月に入ってからは富山県内のポイントはすでに手詰まり感があり採れなくなってきたので隣の石川県に採集範囲を広げました。
石川県在住の知人であるS氏の協力もあり少しずつポイントも開拓できつつあります。




↑金沢市近郊の里山で見つけたエノキの立ち枯れ。
この木はまだ腐朽が若かったのですが、このように周りが竹林になっているような所で意外に良好な朽ち木を見つけることができます。

ただ石川県は富山県と異なり大きな河川が少なく水系周辺の斜面等でエノキを見つけるのが難しくどちらかというと海よりに多いようです。
元々エノキは平地に多く山には少ないのでもっともなことなんですが。




ということで周りが海に囲まれている能登方面に探しに行くと予想通りエノキは多くあります。ただ上の画像では比較的大木も写っていますがやはり風が強い環境のせいか小ぶりのエノキばかりで平野部近郊の大木ばかりを見てきた自分としてはいささか物足りなく見えます。それに木自体が若い木が多く朽ちているような木はほとんど見つかりません。

そんなわけで場所を変えて丘陵付近の斜面を探してみると、




見つけました!
株立ちになっているエノキの立ち枯れです。左画像で太い2本の幹以外は全て立ち枯れです。右画像はその中の1本をアップにしたものですが美味しそうなカワラ材です。

S氏は海寄りの場所でも良材を見つけてくるのですが自身は今までの経験からも斜面環境が相性に合っているようです。
すでに何回か石川に遠征していますが行き当たりばったりでも何とかエノキのカワラ材を見つけることができています。
ただこれからは夏場で高温(すでに何回も脱水になりかかっています)とブッシュのために採集は難しくなります。
今はオオクワの調査よりも材集めに必死です。




↑材探し時に見つけた夏グミの実。ちょうど熟し始めた頃です。
ちょっと酸っぱい味が汗だくの身体に心地よい刺激を与えてくれます。
今の子供たちは採って食べたりしないんでしょうね…。
機会があれば是非子供たちにも教えてあげましょう。

ついでになってしまいましたが富山県産のオオクワの調査で再びN氏より驚きの情報が寄せられました。
詳細は昆虫フィールドの次号の記事で紹介するのでここでは書けませんが、想定をはるかに超えるような成虫採集です。
2011年05月25日


今月は気温や天候の変動が激しいですね。
梅雨のように雨が続いたかと思えば真夏日になって次の日は20℃近くも気温が下がったり…
気をつけていても体調が風邪気味です。
さて山のほうも目まぐるしく様子が変わり、一雨ごとに草木が生い茂りすでに夏の様相です。先日ついにヤブ蚊が発生しました。これからはキンチョール持参でないと山に入れません。
山菜もすでに藪と化して時期を過ぎてしまいました。
それでも標高を上がれば何か採れるだろうと、やっと残雪が消えて入れるようになった利賀方面のブナ帯へ足を運んでいます。




↑毎年雪が解けたら必ず訪れるブナ帯のお気に入りの場所です。
この時期の新緑は何も採れなくても見ているだけで癒されます。
このポイントは未舗装の林道で悪路だったためほとんど人は入っていなかったのですが、昨年の秋に工事したのか法面がコンクリートで吹き付けられ道幅も広げてありました。
入りやすくなったものの人工的な景観が目に入るのはちょっと残念です。
斜面に生えていた山菜ももちろん無くなってしまったし取り置きしていたブナの倒木や立ち枯れも谷側に捨てられていました…。
まあそれでも工事したのは一部分なのでほとんど自然のまま残ってはいますがこれからさらに手を加えるのか心配です。
それよりもこのポイントで去年見つけたハリギリの若木が無事か心配になりました。
道のすぐ横の斜面だったので削られてなければいいのですが…




あった!かろうじて残っていました。本当は食べるために芽を摘みたかったのですが、せっかく伐採を免れたので採らずにそのままスルーしました。
若木があるということは近くに親木があるはずなので探してみると、




ありました。これがハリギリの葉っぱです。特徴があるのですぐ分かります。ただ付近にはこれ1本しかなく谷側の急な斜面にあるため芽を摘むことはほぼ不可能でしょう。結局今年は少量を2回だけしかハリギリを食べられませんでした。
ハリギリをあきらめてコシアブラを探していると意外にもタラの芽が。




やはり標高が高いだけあって平地では終わってもここならまだ採り頃です。コシアブラのついでにこれもいただきました。コシアブラもちょうど採り頃でたくさん採れました。もう1回くらいは採りにこれそうです。
コシアブラはポイントを覚えなくて行き当たりばったりでも採れるようになりました。
参考までにコシアブラはやや標高のある山地の広葉樹林との境目に近い杉林のやや明るい林床で多く見つけられます。




↑山菜を探して沢沿いを歩いていたら見つけた見事なカワラ材です。
これはカエデでカワラタケが折れ口付近からびっしり生えてます。後日チェーンソーで一部カットし採ってきましたが綺麗に朽ちておりオオクワの産卵材にはもってこいです。残りも今度採ってくる予定です。

山菜もいいけどオオクワの材割りもしないと山に入れなくなるので、久しぶりに自身が最初に県内で幼虫を採取したポイントに行ってきました。




すでにジャングルと化していて入ったものの新たな倒木は見つかったけれど状態が良くないので早々にあきらめました。昆虫フィールドの記事のためにも何とかしたいのですが材割りもそろそろ時期的に厳しくなってきました。
またカワラ材探しも難しくなってきました。特にエノキは呉東(富山県東部)方面はほとんど探し尽くしたので今度は呉西へ進出です。




早速立ち枯れが見つかりました。それもシハイタケがびっしり付いた立ち枯れの大木が3本も!
これはツイていると思い早速落ちている倒木を切ってみると…エノキじゃない…。
よく見てみるとシラカシでした。
もちろんカシもすばらしい材ですがエノキより材質が堅いのでこれだけの太さの材だとたぶん内部まで朽ちるのはまだまだでしょう。
これだけの大木のカシもここら辺では珍しいのですが寺の近くなので御神木なのでしょう。
惜しいけれど本体には触れないでおきました。

最後にクワガタの話題を。




先日、パラワンヒラタの幼虫の入れ替えをしました。適当にやっていたので58gという幼虫がいてちょっとビックリ。さすがにパラワンはいい加減な管理でも大きくなってくれます。
去年も60gの幼虫がいたのですがここからが難しいです。結局縮んで100mm程度がやっとという感じです。今年こそはと自身では珍しく3200ccの菌糸ビンに入れました。
もっと真面目にやればいいんでしょうけど…
大型を作るのは店のお客様に期待します。
2011年05月14日
また更新の期間が開いてしまいました。
ネタはたくさんあったのですがゴールデンウィークでバタバタしていたうえに昆虫フィールドの原稿の準備でこちらの更新をしないままに過ぎてしまいました。
山には時間と天候の都合が良い時は頻繁に行っていたので書くことがどんどん積み重なっていき結局以前のことは紹介できないまままた次に山に行くという繰り返しでした。

この時期は山は数日で様子がどんどん変わっていってしまいます。前回も書いたように山菜に至ってはほんの数日というタイミングの勝負です。
一つのポイントでは数日で旬を過ぎてしまいますが場所が変わればもちろんタイミングも変わってきます。ですから今は旬を追いかけて徐々に山に向かって標高を上げていってるところです。
前回は平地でタラの芽が始まった頃でしたが今はそれらのポイントのタラは完全に開いてしまっているので今なら標高500mくらいまで上がればまだ何とか採れます。よってゴールデンウィークくらいまでは平地近くをウロウロしていたのですが最近は利賀方面のブナ帯近くまで足を延ばしています。

ゴールデンウィーク前には標高の低いところは山間でもほとんど残雪も解けたためだいぶ入れるようになりました。
昆虫フィールドの原稿のための調査にオオクワガタのポイントの山に材割りに行ってきました。




誌面の記事でも書いていますがここは割るような材がほとんど見つかりません。
なんとか山道を歩いていてサワグルミの倒木を見つけました。




まだ朽ち具合が若かったものの一応幼虫は採れました。実は↑の画像の幼虫とは別に結構期待できそうな2齢幼虫を見つけたのですが傷を付けたらしく翌日死亡しました…
逃がした魚はデカかったじゃないけど期待した幼虫にかぎって死ぬことが多いです。
その度に「きっとあれはオオクワの幼虫だったんだ。」と思うのですが、もしそうなら今まで何頭のオオクワが採れていたことやら…
結局この木からは2頭だけ割出してイヤになりウロウロ歩いていると視界にタラの芽が!
「いやいや今日は材割りに来たんだ。」と自分に言い聞かせますがタラの芽が呼んでます…
誘惑には勝てず高枝切りバサミを持ち出して本格的に採り始めタラの芽だけにとどまらず完全に山菜採りモードに移行しました。




場所を別のポイントに移動して今年初のウドを採りました。旬の初めは見つかりにくいので前年に生えている場所を覚えておき今の時期に昨年の枯れた茎を探せば根元から出てきた新芽を見つけることが出来ます。画像の新芽の横にある枯れた茎が去年のものです。
根元から切って匂いをかぐと
「うーん、ウドだ!」
あの独特の匂いは以前は好きでなかったのですが採集するようになってからとても魅力的に感じます。味もタラの芽より個人的には好きです。
嫁には「ウドが好きだって言うのは歳をとった証拠だ。」と言われましたが確かにそうかもしれません…




↑この日はウド以外にも初物でタケノコとワラビも見つけました。
材割りした場所でフキノトウとタラの芽も採っていたので豊漁でした。フキノトウとタケノコが同時に採れるのも珍しく春が一気にやって来たことの証拠です。でもこういう年はあっという間に旬が過ぎてしまいます。

ゴールデンウィーク以降は個人的に山菜の中で最も好きなコシアブラの時期です。ちょっと標高を上がれば今でも十分採れます。↓




コシアブラは最近ではタラの芽を凌ぐ勢いで人気があります。天ぷらなら誰でも美味しく食べられますしウドが好きな人なら是非バター炒めで食べてみてください。ウドのような独特の癖がある味は病み付きです。

さて山菜採りも忙しいのですがエノキカワラ材探しも必死です。
こちらも山菜同様に樹に葉っぱが茂り下草が繁茂すると探せなくなります。今のうちにシーズンの在庫を確保しておきたいのですが県内の主だった所はほとんど探しつくしたのでそろそろ県外まで探しに行かなくては在庫どころか最低限も確保できなくなってきました。




↑2枚とも同じ場所のエノキの倒木の画像です。左は先週見つけたときの画像で見つけたときはこれだけの大きさと量のエノキのカワラ材なら3年分はあると興奮してその時は手を付けずに今週(右画像)改めて行ってきました。
1週間違うだけで周りの様子も草や葉が生えて一変しています。下草に覆われる前に多少は切り出そうと思い裁断してみると朽ちている部分と生の部分が極端に混在していて現状で使える部分は1カットもありませんでした…




期待外れにガッカリして結局周りで偶然見つけたウドを採って終了でした。
旬を越えて少し大きいので今回はキンピラで食べました。何回食べても美味しいです。

さて週明けもまたコシアブラを採りに行ってきます。
2011年04月19日

めっきり春ですね。というより一気に季節が進んだ感じがします。先週は当地富山でも最高気温が26.6℃の夏日を記録しました。ちなみにその日の最低気温は6.6℃で日較差が20℃にもなりました。そうかと思えばアラレが降るような寒い日があったりして、これだけ気温の変動が激しいと体調管理が大変です。
体調といえば自身も冬以降3回目となるウィルス性胃腸炎(ノロ?)になりました。おそらく子供からもらったものだと思いますが、大人はそんなにひんぱんにかかるものではないとたかをくくっていたのですが子供だけでなく自身も注意が必要だと認識しました。

体調は優れなかったものの山には頻繁に行っています。山地はまだ残雪で無理なので主に里山ですが、これだけ急に暖かくなると山菜の様子が気になっておちおち身体を休めてもいられません。
先日利賀に行ったときに残雪が2m近くありながらも雪が解けている部分ではすでにフキノトウの蕾が開いている状態でこのような時は他の山菜も一気に生長してしまい気付いた時には採り頃を逃しているなんてことになりかねません。

そんな中、先週の日曜日は知人のN氏と1週間前に行ったときに見つけてあった倒木を改めて回収しに材採りに行ってきました。




見つけた当初はコナラだと思いコナラなら心材部が多く使えないだろうと試しに裁断してみたところ予想外に状態が良くおまけに際断面からコナラではないことがわかりました。この日改めてじっくり観察すると樹種はセンノキ(正式名称;ハリギリ)であることがわかりました。実はセンノキはカワラ材ではなく芽を食べるために山菜として探していたのですが木自体が少なく見つけてもとんでもない大木が多くとても芽が摘める状況ではありませんでした。
樹種としてはクワガタの産卵材としてはまず流通していませんがカワラ材としてはコナラやクヌギのそれよりも均一に柔らかくかなり優良な材質です。ということで使える部分を二人で頂きました。

その後は他の材を探すも目ぼしい材が見つからないので山菜採りに。
タラの芽はまだ早かったので前回間違えてスイセンの根を掘り起こしたノビルをN氏に教えてもらい採集しました。前回のアサツキに続き自身初物です。




実物を見るとスイセンとは全く異なり、うろ覚えの本の知識で採集する危険(スイセンの球根は有毒)を実感しました。
味の方は酒のあてとしてはいいかもしれませんがあまり量を食べるようなものではありません。葉はネギ、根はラッキョみたいな感じです。だいたい山菜は採った本人は美味しいものですが他人には単なる山野草ですからね…。
まあ、春を楽しむ大人の味としては良い食材かもしれません。

翌日も材探しとタラの芽の様子を見に別のポイントに行きましたがそこもタラの芽はわずかに尚早な感じですが我慢できずに少しばかり採集しました。まだ芽が出ていない状態なので持ち帰りしばらく水栽培することに。
材のほうはなかなか良さげなカワラ材を発見。




遠目にはエノキだと思い近づくと似ているものの樹種はチドリノキというカエデの仲間です。しかしこの木もエノキに材質が似ており優良な産卵材になります。




試しに裁断してみると↑のような感じでわずかに拮抗線はありますが予想通り上質のカワラ材です。こちらはもう少し朽ちさせるために1カットだけ持ち帰り残りは現地に取り置きしてきました。あと半年~1年で極上になる予定です。

数日後、さらに別のポイントへ取り置きしてあったエノキを見に1年ぶりに行くと部分的に良い状態になっているので早速切ろうと思ったら手ノコを忘れました…。
商売道具を忘れては話にならないのですが、しょうがないので付近のタラの芽の様子を見に行くと、
なんと!すでに摘まれてしまっているではないですか…。
1~2日遅かったようです。あれだけ先を越されないようにあちこち見ていたにも関わらずやられました。後悔するもののこれだから山菜採りはやめられません。夏にクワガタを捕りに行くのと全く同じ感覚です。

これは材探しどころではないので急いで斜面のやぶの中へ入ってみるとさすがに目に付かないところは残っていました。





↑こんな感じでちょうど採り頃でした。なんとか家族の1食分を確保して辺りをさらに探索していると、芽を摘まれたタラの木の近くでタラのようなトゲだらけの木を見つけました。




最初はタラだと思ったのですが先客に採られずに残っており、見ると芽の形状が違います。
何だろう?と思い近くで若葉の形を良く見ると…
!!!
「ハリギリ(センノキ)だ!」
ついにハリギリの若木を発見しました。まるでオオクワを見つけたような感動でした。北海道では当たり前にあるようですが先ほども言ったようにこの辺ではとても希少な木です。おそらく先客もこれが可食のハリギリだとは分からなかったのでしょう。
一般には知られていませんが山菜通にはタラの芽よりもハリギリの芽の方が珍重されているようです。ちなみにタラもハリギリもさらにはコシアブラや独活(ウド)も同じウコギ科の植物です。味もタラの芽に近いとのことなので早速適当な大きさの芽を幾つか採りました。
当日、タラの芽とともに天ぷらにして食してみると若い芽はタラの芽とコシアブラの中間のような味で芽の開いてない蕾はフキノトウのような感じでどちらも絶品でした。

後日、さらに別の場所でタラの芽を採集したついでにこのポイントにも寄って再び適度な大きさの芽を摘ませてもらいました。
タラの芽は当初の予想通り一気に生長したせいか自身の持っているポイント全てでだいぶ摘まれてしまいました。
ただ摘まれたのならいいのですがどうも摘んだ痕をみると芽ではなく蕾の状態で枝ごとナイフのようなもので軒並み切り取ってあります。おそらく自家用に植えるためか栽培業者が根こそぎ採ったものと思われます。
クワガタでも業者の自分にもあてはまることですが自分の利益だけを考えた採集は慎みたいものですね。
2011年04月07日


先月、東日本大震災後にUPして以来久しぶりです。
色々と自分の中でも葛藤があり自身の活動はしていたもののUPすることを自粛していたのですが様々な人が言っているように被災者でない人間は自分にできることを一生懸命するしかないと考え個人的に何かできるわけではないので少しずつ募金するように心掛け自分の生活は今までどおりにしていこうという思いに至りました。
ということでこれからは通常通りにUPも行っていきます。

被災して様々なものを失った人も多くいますが、自分も裕福ではないので逆境の気持ちは痛いほど分かるのですが実際はそんなもんじゃないでしょう。
ただ全てを失っても可能性はゼロにはなりませんが、あきらめた時点でそれも無くなってしまいます。時間はかかってもこれからの未来で必ず何かを見つけることができると信じてかんばっていきましょう。

さて話を戻しましょう。
震災後も不謹慎かと思いながらも春の到来と共に材割りや材探しにいそしんでおりました。3月下旬からは晴れれば毎日のように山に行っていました。
寒の戻りもあって季節外れの積雪があったりしましたがここのところ一気に気温も上がって当地ではまだですが各地でサクラの便りが多くなってきました。

里山では雪もほとんどなくなり販売用のエノキのカワラ材を重点的に探していました。


上は富山市郊外で見つけたエノキの倒木でこの時期でもヒラタケが付いていました。シハイタケも付いており早速裁断してみましたが産卵材用にはまだ腐朽が若かったので露出している根部を材割りしてみました。


左は出てきたヒラタの♀の新成虫です。川の横ではないものの河川敷に適当な朽ち木が少ないので親虫が少し離れた段丘の雑木林に産卵したのでしょう。また右も根部から出てきた3齢の♂ですがノコギリっぽくはないのでおそらくヒラタでしょう。以前この近辺でも信憑性は?ですがオオクワの採集情報もあったのでまさか…とは思いますが一応菌糸ビンに入れて保管しました。こういうときに幼虫で判別できてしまうと楽しみがなくなるので自分の判別が間違っていることを願います。




上の2枚も上記の近くで見つけたエノキの立ち枯れです。左はシハイタケが右はコフキサルノコシカケが付いているのが分かると思いますが外見では良さそうな感じに見えますがこれでもまだ若いです。ここで切り倒してしまうと台無しになるのでこのまま温存してあります。特に右画像の材はサルノコシカケの大きさから朽ちて10年前後が経っていると思われるのでもう少しの我慢です。これだけの太さだとシハイタケでは中までなかなか朽ち切らないのですがこのキノコなら期待できます。



こちらは後日、少し離れた斜面上で見つけたエノキの立ち枯れ。先ほどのエノキと見た目はたいして変わりませんがこちらは内部までシハイタケ菌が廻っており少し早いけれど伐採して持ち帰りました。現在菌が死なないように保管中ですが菌の活性が素晴らしく切り口は菌糸で真っ白になっています。


さてこの時期といえば山菜シーズンの到来です。平地ではすでに始まっていますが山地では今からです。
というわけで例年通り今年もまずはふきのとうとワサビを採るべく利賀方面に行って来ました。


↑左は4月4日現在の利賀付近の様子です。後日分かったのですが偶然昨年も同じ日に利賀に行っていたのでその時の画像が右です。
昨年も豪雪でゴールデンウィークまで林道には入れなかったのですが今年も同様かそれ以上に雪が残っています。画像の辺りで約1.5~2mくらいあります。
嫌な予感がしつつもとりあえず川沿いのワサビのポイントに向かうと雪のために行けないどころか道からは横の雪のせいで見ることもできません…。
そういえば昨年もこの日は無理だったような気が…。



川の横の斜面からのアプローチは不可ですがあきらめきれないので橋から河川敷に下りて川の中を歩いてポイントまで何とかこぎ着けました。



雪の下から出てきたばかりでまだ葉は小さかったもののちゃんと見つかりました。
昨年に引き続き今年も20cmオーバーの大物をゲットできました。
これでしばらく山葵の醤油漬けを楽しむことが出来ます。今年からは葉も無駄にせずおひたし以外(おひたしは繊維が堅く気になる)で食べることにしました。

予定通りワサビは採集できたので次はさらに上流域のふきのとうのポイントへ。



↑こんな感じです…。
この1.5mほどの雪の下の平らな土地にはふきのとうが群生しているのですがふきのとうはいずこに…?
まだ早かったようです。ここもおそらくゴールデンウィークくらいですが連休になると採りつくされるので連休前に再度行って見るつもりです。
この日はこの後さらにアサツキを採って帰りました。採ったアサツキは今が旬のホタルイカと共に酢味噌で食しました。
2011年03月15日
皆さんもご存知の通り、3月11日に東北太平洋沖大地震が発生いたしました。
現在も被害は状況は深刻になる一方でまだ復興というレベルには遠く及んでおりません。
自身の家族も茨城在住で親戚には大津波が襲来した宮城県の仙台や名取、福島県の相馬や浪江に住んでいる者もいていずれも被災して家屋には被害をうけたものの幸い人的な被害はなかったということです。
しかしその後、福島第一原発の事故により一部の親戚は非難を余儀なくされています。
ここに被災し亡くなった方々に哀悼の意を表すると共に被害を受けた方にお見舞い申し上げます。

このような状況下で自身は虫屋を営業しており被災した方には不謹慎だと思われる方もおられるかと思いますが、これを生業としている以上営業しないわけにもいかず、また営業しなかったからといって何の助けにもならないので心苦しくも通常通り営業させていただきます。

虫の飼育という趣味は通常の生活が成り立った上で、時間的かつ経済的に少しのゆとりがあって初めてできることです。
被災した方たちはそれどころではないでしょうが、気を強く持てばいつか必ずまた趣味を楽しめるようになるまで復興すると信じています。
地震や津波の被害は尊い人命は戻りませんが街は過去にもそうだったように将来きっともどります。しかし、心配なのは原発事故です。放射能による汚染は少しの時間では元に戻りません。生活の拠点すら失ってしまうのです。
電気は重要なライフラインで無くすわけにはいきませんが原子力発電というものに関して深く考えてしまう事象です。

被災しなかった地域の方も被災者に対する思いはみな同じでしょうが、改めて被災地域への応援の気持ちを忘れないようにしましょう。
2011年02月21日


久しぶりにフィールドに出かけてきました。
本来なら3月まで待とうと思っていたのですが、最近の陽気に我慢できなくなり雪が残っているを覚悟で行ってきました。
当然山はまだ無理なのでとりあえずは1月に大雪が降り出した時に行ってあきらめた河川敷のポイントにリベンジです。場所からも目的はヤナギのカワラ材探しとヒラタの幼虫の材割り採集です。
早朝に現場に到着して歩いてポイントに入ると積雪は所によって膝くらいまでありますが昨今の朝の冷え込みで根雪になっており表面が氷のようで雪の上を歩くことができたため下手に雪解け後よりも歩きやすかったです。


いざポイントへ入ってみると倒木は雪に埋もれて確認できないため立ち枯れを探していたのですがそれらしきものは全く見当たらず生木ばかりです。
かろうじてエノキらしき折れた立ち枯れの株を見つけて引き倒してみるとすでに食痕でボロボロになっておりとても産卵材にに使えるような状況ではなく、あきらめて材割りに変更し手斧を入れてみました。


しかしすでに内部もかなりボサボサになっており何とかコクワの越冬新成虫と2齢の不明幼虫をゲットすることができました。


幼虫だけをとりあえずキープした後、さらに付近を探してみるものの立ち枯れはおろか材割りするような木端すら見つからず早々にあきらめました。
思えば前回大雪で進入をあきらめざるを得なかったことがここは入っても無駄だということを暗示していたのかもしれません。

まだ時間も残っているので玉砕覚悟で若干山寄りを見ていくことにしました。こんな時だからこそ普段スルーしている場所でも確認しようと思ったのですが逆にそういう場所ほど雪で通行不可でした。
仕方なく途中で過去に何回も訪れた場所ですが改めて寄ってみることにしました。そこもちょっと標高が上がるとまだ積雪は1mを超えておりふもと付近のわずかな場所しか立ち寄ることができませんでした。(↓ふもとの市街地近くでもこの残雪です。)


雪のせいで景色が変わって見えたせいか、しばらく来ないうちに状況が変わったせいか今まで気付かなかった倒木を見つけることが出来ました。
道からは確認できるのですがそこまでは結構雪も残っているので躊躇しながら眺めていると倒木上にキノコらしきものが目に入りました。
キノコを見つけた以上、見過ごすわけにはいかないので雪に股まで埋まりながら近づいてみるとやはりヒラタケです!それも大量に!


ヒラタケの時期はとっくに過ぎているのでまさか今回見つけることが出来るとは思っていなかったのですが大雪が降る直前か最中に発生してそのまま雪に埋まっていたのでしょう。カチンカチンに凍って冷凍ヒラタケになっていたおかげで傷まずに新鮮な状態を保っていました。
おそらく今季最後のヒラタケとなるでしょうからありがたく採取させていただきました。3kgほどで大漁でした。再度冷凍して少しずつ食べることにします。
倒木の樹種はケンポナシで産卵材としては希少で最近は人気も有り貴重なのですが腐朽がまだ若かったため切り出すのはあきらめました。放置しておけば来期の冬もヒラタケを採取できるでしょう。

車に戻り付近を探索してみると道端にこれまた以前は見逃していた立ち枯れを見つけました。
これも先ほど同様ケンポナシで樹表にはヒラタケが発生しています(画像内左側の幹)が陽が当たり雪に被われていないためキノコ自体は萎びていて食用には不適でしたが他にサルノコシカケも確認できます(右側の幹)。↓


立ち枯れ本体の幹はさすがに手を付けられませんでしたが、地表に落ちている1m余りの枝を見つけて早速裁断してみると程よく朽ちています。もちろんお持ち帰りです。

計らずも大量のヒラタケと量こそ多くありませんが希少でレアなケンポナシの天然ヒラタケ材(カワラ材よりはるかにレア)を採取できて雪が残っている中、玉砕覚悟で来た割りには満足できる結果でした。
来月になって雪が解けた頃に改めて訪れる楽しみができました。
2011年02月16日


↑店の屋上から撮影(立山連峰の雄山から大汝岳周辺)


今日は久しぶりに立山がクッキリ見えるいい天気でした。
FMラジオを聴いていると立山が綺麗だという投書が多く読まれていました。カメラで撮影していた方も多かったとのことです。
市内に住んでいると立山が見えるのはさほど珍しくはありませんが、カメラで撮りたくなるほどの光景は年間を通じて数えるくらいです。今日はその中の一日と言えるでしょう。
自身も趣味でカメラ(デジタル一眼)を少々かじっているので出勤途中で立山が綺麗に見えたため川の護岸から撮影をしたかったのですが時間がなかったのでとりあえず店の屋上から撮影してみました。電線等が邪魔ですが雪に覆われた立山が美しいです。
今後5月くらいまでは雪山と平地のコントラストが綺麗に見える日があることでしょう。

このところだいぶ雪も融けて市街地では路肩以外にはほとんどありませんが、田んぼや河川敷はまだまだ積雪も多く長靴でも歩行は困難です。ただ今後は大雪になるような降雪もないようなので来月には活動も再開できそうです。
この仕事を始めて13年経ちますが今年ほど長期間フィールドに入れないのは初めてです。これだけ長く山に入れないとストレスも溜まりますがその分春には楽しもうと思っています。
材探しに材割り、そして春は山菜の季節なので今から楽しみです。



さて話は全く変わってプライベートなことですが、先月ケータイを機種変しました。使用しているキャリアはソフトバンクなのでiphoneかandroidのスマートフォンにしようと迷いましたが最新機種の003SHにしました。
人気の機種でシャープ製ということもあり安心していたのですが、これがとんでもない代物でした。
初期型なのである程度の不具合や使い辛さは覚悟していたのですが、ある程度どころではなく不具合やエラーの嵐です。購入してから今日まで不具合がない日がないくらいです。それも携帯電話の根幹である通話に関する不具合が多すぎです。

症状としては、電話がかからない、着信しない、着信通知がすぐ表示されない、発信が切れない、通話中切れる、雑音が入る、通話後勝手にロックされる、フリーズする、音質が最悪、3Gと比べて電波状態が悪い、その他通話以外の機能に関してはまだあります。
不具合がある度にショップやサポートセンターにクレーマーかと思われるくらい問合せをしていますが、改善されるような返答は一切ありません。中でも一番腹が立ったのは、この機種に関してはネット等のクチコミでもかなり多くの不具合が報告されているにも関わらずショップやキャリアであるソフトバンクでそれを全く把握していないということです。
本当に把握していないのならはっきり言って職務怠慢だし、それともあえて知らない振りをしているのか…。

ここまで不具合が多いと日常生活においても不便が生じるので再度機種変を希望したら違約金(本体代の月賦の上乗せ)が生じるとのこと。こちら側の都合だけで言っているわけではないのに誠意のある対応は一切ありませんでした。
不具合なら修理に出せと言われますがその時にはセーブできないデータは全て吹っ飛ぶし修理に出しても直るかどうかはわからないという返答。
仕方なく未だに使っていますがこれを2年間使っていられるか不安です。アップデートで改善されるのを願うしかありません。

ソフトバンク関係の方が見ていたらいい気はしないかもしれませんが自身はそれ以上に不快な思いをしているのであえてこの場で発信させてもらいます。
この機種の購入を考えている方がいたら購入を考え直すか不具合が少なくなるまで待った方が無難でしょう。
もっともこの機種を使っているショップの方は不具合はないと言っていたので自身の端末だけが悪いのかもしれませんが、同時に購入した家内の端末も同様の不具合が発生しています。

個人的な愚痴になってしまいましたが他にネタがないので書いてみました。

P.S. カタログ等には書いてないのですが、Sメールで個別に着信音が設定できないことも事前には分かりませんでした。(Gメールでは設定可能)
2011年01月29日


前回の店長日記で大雪、大雪とメディアで報道される割には当地では言うほど積雪がなく違和感がある旨を伝えましたが、そんなことを書いたばっかりにその翌日からほぼ毎日のように雪が降り続け、市街地でも積雪は60cmを超えてまだ増えそうな感じです(31日で約80cm)。
昨年のように1回1回の降雪量は多くないものの地味に増え続け気がついたら去年並みに積もっていました。おかげで毎日のように店の前と自宅の駐車場の雪かきばかりでうんざりしてきました。まとめて降ってくれれば1回の雪かきで済むものを…。

そして先日も気温が低く雪が比較的多く積もった日の開店時間前に店に行くと店内が異様に寒くなっていました。店は業務用エアコンで24時間温度管理をしているはずなのでおかしいな?と思い温度を確認すると15℃を切っています。
すぐに生体にダメージがある気温ではありませんが長時間に及ぶと何らかの影響が懸念されます。あわててエアコンを確認すると余熱・除霜運転中の表示になっています。それにしても店内の気温がここまで下がるのは異常だと思い室外機に問題があるかと確認しましたが特に雪に埋もれているわけでもなく氷も付着していません。
しばらく様子を見てましたが1時間以上経っても運転が再開されないのでこれは間違いなくトラブルだと思いメーカーに修理の依頼をしました。が、すぐには来れないので翌日になるとのことで救急措置として自宅からファンヒーターを持ち込みました。しかし家庭用では暖房能力が追いつかず20℃をキープするのがやっとです。
それよりも問題なのは石油ファンヒーターは3時間で運転が自動的に止まるということです。継続運転するには3時間ごとに延長ボタンを押さなくてはいけません。
というわけでその日から店に泊り込みになりました。翌日にはメーカーが点検にきましたがコンプレッサーの破損でガスが抜けているとのことでコンプレッサーごと交換が必要らしく見積もりを出した上で正式に修理の受注ということらしく修理は依頼したものの修理日は未だ分からず今日現在店での生活が続いています…。
空調設備は虫屋にとってはライフラインなので復旧まで時間がかかることと想定外の出費には閉口します。

どっちにしろ外は雪でしばらくは野外の材割りや材探しも行けそうにないので店長日記のネタもなくなかなかUPもできません。
そんな中、店内での作業をしていたところ棚の奥から材飼育をしていた富山県産オオクワガタの幼虫を2ケース発見しました。菌糸ビン飼育で累代が進むと本来の形が崩れる可能性があるためあえて材飼育にした幼虫です。日付を見ると‘09.11月に2齢で投入とあります。ケースの外からは何の変化もありませんが、もう1年2ヶ月経過しているので羽化しているか落ちているかのどちらかだろうと思いセットをばらしてみました。


材を取り出して少し力を加えると材はすぐに割れて食痕と共に幼虫が現れました。


投入時には大ケースにちょうど入るくらいの大きさのやや堅めのブナ材を使用したのですがさすがにこれだけ期間があったのと食痕で簡単に崩せるくらいです。
通常、菌糸ビン飼育でこれだけの期間幼虫でいるとセミ化して表皮が硬くなったり状態が悪くなったりするものですが、ずっと温度をかけていた割には自然に近い材飼育のせいか幼虫はプリプリで表皮もまだツヤがあり状態は良好でした。



ただ幼虫を取り出してみるとその部分は綺麗に固められていて(↑画像)今すぐにではないものの蛹室を作るところだったのかもしれません。
だとしたら割るのがもう少し遅かったら前蛹になっていてヤバかったかもしれません。新しい材に投入すれば間もなく蛹化するでしょう。というわけで慌てて新しいブナ材を用意して投入しました(↓)。


さすがに自称、材専門店を名乗っているだけにこういうときには材に困ることはありません。投入した天然ブナ材をケースにカワラマットで埋め込み完了です。


あとは羽化を待って初夏頃に再度割り出しの予定です。

さて、1セットばらしたのでもう1つも確認すると、


こちらも同じようにまだ幼虫でした。
ちなみに2頭とも2齢時にオスであることを確認していたので体重を計ってみると2頭とも17gでした。材飼育ならこんなものでしょう。


2頭目も新たな材にセットして完了。無事に羽化しますように。

話は変わって当店で扱っている信玄血統ですが昨年10月に割り出した幼虫の中で菌糸ビン(830ml)1本、3ヶ月余りで33gというオスの幼虫が出ました。
昨年羽化させた83mmの成虫は幼虫時に1本目で32gだったのでそれを上回る大きさで期待してしまいます。2本目は1500mlボトルに投入して加温していない場所(5~10℃)に保管しました。
この血統の幼虫を購入されたお客様も冬季はなるべく温度を下げて保管してください。でないと大きくなってもセミ化して羽化しない可能性があります。
ちなみにメスでは1本で18gというのがいました。55mmUPを狙いたいです。
2011年01月12日


年が明けて最初の店長日記になります。
今年も富山のクワ貧をよろしくお願いいたします。

さて、昨年クリスマス辺りから断続的に寒波が来襲しており局地的に大雪になっているところもあるようです。自身も年末に帰省の際、雪の影響か列車が遅れ乗り継ぎの上越新幹線に間に合わず別の列車に変更になりました。電車の中で年越しを迎えることにならずに幸いでした。
当地富山は雪は降っているもののクリスマスに30cmほど積雪して以来ほとんど積雪らしい積雪はありません。ニュースや天気予報で大雪の予報が出ているのを見てしらけています。はっきり言って暖冬の年よりも今のところ降雪量が少ないくらいです。先日も大雪の予報が出ていた翌日にはアメダスの計測値では積雪はゼロになっていました。

そんなわけでこれなら雪さえ降っていなければ山間部以外なら採集可能だろうと思い今年最初の材割り採集に昨年情報を得たオオクワポイントに行ってきました。
さすがに平地よりは標高が高い山地なので斜面に入山するのは無理だけど河川敷周辺なら歩行可能だと予想していました。

予想通り道中は雪はあるもののせいぜい10~15cm程度で除雪していない農道や林道でも四駆でラッセルしながら進入すれば何とかなるくらいでした。
これなら楽勝だと思いながらポイントの河川を上流に向かっていくと、
上信越のJR飯山線沿いでは一里一尺という言葉があって1里進むと雪が1尺(30cm)増えるということを表していますが、ここはそれを超越していました。


上流に向かって走っていると見る間に周りの雪が増えて行きます。幹線道路から8kmほど上流へ上がったポイント入り口辺りですでに積雪は1mオーバーです(↑画像)。工事車両が通るため道こそ除雪してありましたが道以外には踏み入ることすら不可能です。

完全になめてました・・・。

呆然としながら車を進めていると路肩に停車している車の傍らでこちらを見ている人がいます。誰だろうと良く見ると知人で猛禽類の研究者として全国でも著名なO氏でした。O氏は自身の研究の傍らオオクワガタの採集を趣味で行っており色々な情報を提供してくれます。私なんかよりはるかに山の情報に長けています。
挨拶をして、氏は自身の研究調査に来ているとのことでしたがお互いにこんな時期にこんな所に来ていることに驚きました。

自身はとっととその場所をあきらめて下流域での材割りと材探しに目的を変更しました。
かなり下流まで下りてきた辺りでやっと積雪も長靴で歩けるくらいになりましたが河川敷は足場が悪く歩きにくいため道路沿いを見ながら走っていると横のちょっとした斜面に立ち枯れや倒木が目に入りました。
それもエノキです。降雪前は下草で見つけることは難しいので雪がある中あえて来るのも悪いことばかりではありません。

早速車を道端に停めて斜面に入りました。


↑最初に目に入ったのは立ち枯れて間もないエノキに着生していたコフキサルノコシカケでした。サルノコシカケ自体ある意味珍しく(自身はそうでもない)縁起物なのでありがたく採取させていただきました。



周辺にはチャミダレアミタケ?と思われるキノコが着生したエノキのカワラ材の倒木が何本か転がっています。


なかなか良さげな感じだったので集めてみて(↑)産卵材にするために裁断してみたところ残念ながらすでに食痕だらけで食痕がないものはまだ腐朽が若く堅いです。
仕方なく材割りしてみると結構幼虫が出てきました。↓


ただここはオオクワのポイントからは相当離れているためオオクワが出る可能性は低く、また河川敷ならまだしも道を挟んだ斜面なのでヒラタが出る確率も高くありません。
案の定、コクワやスジクワがほとんどだったので数頭を除いてリリースしてきました。
本当は河川敷でヒラタの幼虫の材割りとヤナギのカワラ材を探したかったのですが、次回雪が少なくなるまで持ち越しにしてこの日は終了しました。

話は変わりますが先日、夏のライトトラップ用の灯火セットを入手しました。↓


見て分かる方もいると思いますが通常の水銀灯のセットではなく車のヘッドライトでもお馴染みのHIDライトです。
35Wのバーナーなのでさすがに400Wクラスの水銀灯の光量には及びませんがサブとしてなら十分です。また発電機等の煩わしい装備も不要でシガーソケットに繋げればOKです(画像の設備はACアダプターがあるので発電機でも併用可です)。気が向いたときにパッと出掛けて行うにはこれだけでも可能です。
本来なら55Wが欲しかったのですがバラストが壊れやすいとか車のバッテリーを消耗するとのリスクから35Wで我慢しました。ただ夏までにはさらに35wをあと2灯追加しようと思っています。水銀灯と違い設備も簡単で価格も安価で済むので入門者にもオススメの装備です。
参考までにシガーソケットに接続するHIDライトはオークション等で簡単に入手できます。
今から夏の灯火採集が楽しみです。
2010年12月30日
2010年も皆様にご愛顧いただきありがとうございました。
店長日記もこれが今年最後の更新になります。
残念ながら当地は雪が積もってしまい野外採集は前回の更新以来行けなくなってしまいました。当店では毎年大晦日に仲間内で恒例の材割り採集(県内外にて)を行っているのですが今年は中止となりました。
また新年も採集が再開でき次第店長日記にて報告していきます。

さて、もう1年が終わろうとしています。皆様にとってどんな1年でしたでしょうか?
自身は今年はプライベートにおいては結構変化がありました。
「富山のクワ貧」としてはHPを数年ぶりに再開してちょうど1年が経ちます。ほとんど店長日記の更新でブログ化しており商品が充実しておりませんが、お客様からはいつも店長日記を読んでいただいているとの声を戴き感謝しております。
また同時期に出品を始めたビッダーズにおきましても多数のご利用をいただきこの場を借りて御礼申し上げます。
ただ1年を通して生体を出品したのは1回のみで他は全てカワラ材及びマットなのでオークション利用者からは材専門店と思われているかもしれませんが、店舗にはちゃんと生体もあります。(^^ゞ
2011年にはオークションはともかくHPにはそれなりに生体もUPできるよう努力いたします。

話は変わって今年の大きな出来事と言えば当店ではトップページにも紹介している国産オオクワガタ♂の83mmが羽化したことでしょうか。今まで大型個体にはあまり目を向けなかったのですがこれによってだいぶ指向も変わってきました。新年も引き続き力を入れてブリードに励みたいと思います。
個人的に一番印象に残っているのは以前ここでも報告しましたが県内在住のN氏による富山県産オオクワの複数のワイルド個体の採集でしょう。地元のオオクワの採集及び生態の解明は自身が最も力を注いでいるライフワークで大きな情報提供となりました。詳細は昆虫フィールドにて関連記事を連載中ですので機会があればご覧下さい。
その中でも衝撃的な情報があったのですがそれに関しましては昆虫フィールドの次号(4月発売)の記事のネタにするため今はまだご報告ができません。発売後に改めて紹介いたします。

そのN氏から以前提供された別の情報(生体)を今年最後に報告いたします。
それはヒラタクワガタです。
ヒラタクワガタ自体は当地では珍しくありませんが↓画像をご覧下さい。


なんと71.5mmという大型個体です。
過去には年に数頭レベルで70mmUPが採れた時代もありますが現在では新聞のローカル版のニュースになってもおかしくない大型個体です。
当人はオオクワガタ採集をするつもりで偶然灯下にて発見した個体です。
当人は大型であるという認識はなく、採れた当初妙なヒラタクワガタが採れたという情報だけ聞いていたのですが先日その個体も当店に供与いただき見た瞬間にそのサイズに「こんな大型のワイルドがまだ生息しているんだ!」と驚きました。
ところがN氏はサイズよりも形が妙だと言うので良く見ると、


↑全体の画像ですがわかりますか?
これではちょっと分かりにくいので拡大してみましょう。↓


大顎の内歯を良く見てください。本来本土ヒラタは基部に一番大きな内歯がありその上部に小さなギザギザの内歯がノコギリのように表れます。しかしこの個体はこのサイズにも関わらず小さな内歯がほとんど見られません。また先端にあるはずの返しの部分もほとんどありません。
参考までにお客様が羽化させた当店のブリードギネス個体(同じ71.5mm)の画像を載せますので比較してみてください。↓


それらの原因として一般的には自然下において磨耗したことが考えられますが一番大きな基部の内歯が磨耗していない、及び顎の先端も磨耗しておらずツクツクに尖った状態であるという矛盾が生じます。
そのことから推測するに何らかの羽化不全、もしくは突然変異と推測できます。
気になるのは頭楯も少し違うような気がします。頭楯が違うということになると亜種もしくはハイブリッド(雑種)ということも考えられますがそのことは物議を醸すことになるのでここでは触れないでおきます。もし当地のヒラタクワガタにおける地域変異だとしたら大きな発見ですがその可能性は低いでしょう。

自身が最も興味を持ったのは採集された場所で、そこはN氏が今年オオクワガタを採集した地点から極端に離れていないということです。
今までの調査で当地ではオオクワガタとヒラタクワガタの生息においてクロスオーバーしている地域は少なく、仮に重なっていたとしてもお互いに競合する(当地においてはヒラタが優位)と思われるのでその様な場所でこれだけ大きなワイルド個体が採れたということが今後のオオクワガタの調査においても非常に有益な情報でした。

今年はN氏により非常に貴重な情報をいただき実りの大きな1年でしたが来季は自身が皆様に成果を報告できるようがんばります。

それでは皆様も良い年をお迎え下さい。
2010年12月22日


気がつくともう年の瀬ですね。平地にも雪が下りてきて初雪も観測されました。
ただ12月は例年より寒いという当初の予報とは裏腹に実際は遅い冬の訪れで、もう年末だということに違和感を感じます。ただ本格的に雪が降れば当然山はおろか平地でも思うように採集に行けなくなるので今のうちに行っておこうとということで前回の日記から1週間余りで3回ほど採集に行ってきました。一回一回を日記に載せることができなかったのでまとめて書きます。

12日と19日ですがこの日は知人のN氏とエノキ材の採取と商品にもUPしましたノコギリクワガタの幼虫を採集しに行きました。目当てのエノキ材の状態が今ひとつだったので結局大径の部分が1カットと枝が2本ほどの収穫でした。



↑以前N氏が見つけたエノキ材でシハイタケ菌の廻りを早めるために1年前に樹幹の基部の周縁に切れ目を入れたのですが、そこに天然のエノキタケが発生していました。エノキに生えたエノキタケです。1食分に満たないので採取はしませんでした。
↓別のエノキの立ち枯れの根元に生えていたマンネンタケ(霊芝)。天然の霊芝は滅多に見つからないのでもちろん採取してきましたが材はまだ腐朽が若く来年以降に持越しです。


このポイントも数年にわたって来ているため新たなエノキ材も見つからないので次はノコギリクワガタの幼虫採集です。これも昨年採集した材を残してあるのでその材を割れば間違いなく見つかるでしょう。



↑これは後日19日に撮影したノコギリクワガタの幼虫を材割り採集したアカメガシワのカワラ材です。霜が降りて白っぽくなったカワラタケがまるで花が咲いているようです。この材の根部で幼虫を採取しました。樹幹部の一部は良好な腐朽具合で上質な産卵材として持ち帰ってきました。アカメガシワは材質が柔らかく心材部がないためあらゆるクワガタに使用可です。

↓上の画像のカワラ材の根部を割ったところです。ノコギリクワガタの幼虫がキンタロウ飴のように入っています。このポイントは河川敷近くでヒラタクワガタの多いのですが同じ根食いのヒラタクワガタの幼虫はこの材には1頭も確認できません。材によっては混在することもあるのですが何故この材にいないのか不思議です。






↑19日に先ほどのアカメガシワのカワラ材の近くにあったヤナギ(切り株)のカワラ材から見つけた3齢幼虫(左画像)。ここもオオクワガタのポイントとオーバーラップしているので一瞬期待しましたがおそらくヒラタクワガタと思われます。右は切り株を根ごと倒したら下部より現れたカブトムシの幼虫。10頭余りが出てきました。



帰り際に見つけたヒラタケ。まだ気温が低く表面に氷が張っています。別名で寒タケと言われるだけあってヒラタケは他のキノコが採れない冬に新鮮で大型なものが多く採れます。もちろん晩ご飯用にいただいて帰りました。

翌日20日は前日の晩からの雨が昼前でやんだのでせっかくの定休日なので昼からですが、今年最後のつもりで利賀方面に行きました。10日に行った時で雪のために入山不可だったためにそれより少し低いところに行ったのですが、特に目的もなかったので前回見つけたポイントでナメコでも採ろうと伺うとさすがに積雪している中では新たな幼菌は成長しておらず今季のナメコも終わったのを確認しました。今季は大漁だったので満足ですが残りがまだないかとウロウロしていると木の根元を大きく掘り起こした跡がありました(↓画像)。


雪が積もっているのに誰か山芋でも掘ったのかと思い周りの雪を見ると人のものではない大型の足跡が…。
まだ冬眠していないようですね、クマは。足跡と掘った土が雪上にかき上げられたばかりだったので朝にでも餌を探して掘ったのでしょう。

早々に場所を移動して何かしらいい材割りポイントはないものかと物色していたのですが、倒木はたまにみつかるものの堅い材ばかりでそれでも半ばやけくそで材を割っていると何とか水分は多目ながら倒木の裏側から食痕を見つけることが出来ました(↓左画像)。裏側なので思うように割れなかったのですが3頭の幼虫を採集しました。1頭はスジクワだったのでリリースして未同定の2頭を持ち帰り、楽しみのためにあえて詳しく同定せずにブリードすることにしました(↓右画像)。


この後、歩き回るものの藪と雪で歩きにくいので杉林に入ろうとすると目の前に突然出てきたのは久しぶりのカモシカです(↓)。今年最後の挨拶でもしにきたのでしょう。


カモシカの機嫌を損ねたくはないので仕方なく進路をカモシカに譲り横に逸れようと歩き出すと足元の倒木に、昨日に引き続き二日連続でヒラタケを見つけました。カモシカが教えてくれたのだと思いありがたく採取させていただきました。
2日で2kgほどのヒラタケが採れたので晩はヒラタケのキノコ鍋でおいしく頂きました。大型のものもあったのでヒラタケだけで満腹になりました。


結局今回もキノコが主役の日記になってしまいました。
この後は寒波が来るという天気予報から考えると採集は厳しいかもしれませんが年内に行けるようであればまた報告いたします。
2010年12月10日


いよいよ本格的な冬到来ですね。
先日の一時的な寒気で平地では初雪にならなかったものの山間部では積雪となりました。昨晩より気象庁のアメダスのデータとにらめっこをしてたいして積もっていないだろうと予測して県内の利賀方面に行ってきました。
予想がハズレて標高400m辺りから思いっきり積もってました。おまけに除雪は入っているものの路面はアイスバーンだし…。とりあえず利賀付近で昨晩からの新雪が積もった山がとても綺麗だったので写真に収めてみました。

今日の目的は赤枯れマットの素材を採取することとミヤマクワガタの幼虫の材割り採集です。
途中から雪が積もっていたので覚悟はしていたのですが案の定、目当ての赤枯れ材は雪に埋まってました。


確か昨年も12月に1m近い積雪を掘り起こして採取した記憶があります。少し前に来れば良かったのになんで毎年同じことを繰り返しているんだろう…と反省しながら着いてみると幸いそんなにひどい積雪ではないので雪をはらってから採取しました(↑画像)。これで雪解けまでは採取不可能です。
とりあえず必要量は確保したので次はミヤマクワガタの幼虫の材割りにブナの雑木林を目指して車を走らせると林道に入ったところで除雪が入っておらず、おまけに積雪も20~30cmほどあるため(↓画像)自身の四駆でも無理と判断して断念!先日脱輪しているだけに慎重になりました。


となるとこの付近は全て入山不可ということになるので仕方なくナメコでも採って行こうと先月も来たとっておきのナメコ材を見に行きました。
ここも道路からは徒歩で行かなければ行けないのでこれ以上雪が積もればアウトです。


到着すると相変わらず豊作のナメコが迎えてくれました(左上画像)。ナメコのいい所は1回だけでなく時期をずらして何回も発生してくれるのでタイミングが合えば常に新鮮なキノコが採れるということです。画像内の右側の幹には時期が過ぎて萎れたナメコが確認できますが手前側には新鮮なナメコが生えています。
ただ先日来の雨と雪で痛んでいるものも多かったのですがめくれ上がった樹皮の内側に状態の良いナメコを見つけることができました(右上画像)。
今日はナメコ以外にもこの木でムキタケとヒラタケも見つけたのですが残念ながら高い位置で採れませんでした。

また樹皮の剥がれたところにはクワガタの産卵痕も確認できましたが、お気に入りのキノコの発生木なので材割りはせずに温存しておきます(下画像)。ここもオオクワガタのポイントなのでもしかしたらという可能性はありますが毎年ナメコが採れるという魅力には勝てません。山の神様の恵みをむげにすればオオクワガタも採れなくなるでしょう。


ナメコも採ったのでとりあえず帰途につき、途中の少し標高を下がったポイントに寄ってそこでミヤマクワガタの幼虫を探してみることに。
昨年もそこで採っているので行って見たのですがあいにく結果は芳しくなく、割る材を探してウロウロしているとそこらじゅうにナメコの発生した立ち枯れを発見。
今採ってきたばかりですがここのナメコの方が新鮮なので改めて採取して結局この日も3kgほど収穫しました。せっかく採れたのを無駄にするわけには行かないので嫁の実家とナメコ好きの友人におすそ分けして、残りはたまには親孝行をと思い県外の自分の両親に送ることにしました。
ネットでは天然ナメコは300gで¥1,800ほどで販売されているので1kgほど送ったのでお歳暮代わりにちょうど良かったです。
2010年12月03日


最近は徐々に冬らしくなってきましたね。当地でも暖かい日と寒い日が交互に訪れるようになり時雨れる日も多くなりました。
先週からは子供の体調が良くないのと自身も保育所でもらってきたのかノロと思われるような感染性の胃腸炎になったり体調が良ければ天気が荒れたりとなかなか山に行く機会に恵まれませんでした。これからはノロやインフルエンザがますます流行る季節ですので皆さんも気をつけてください。

さて先日やっと短時間ですが時間を見つけてオオクワポイントに材割りに出掛けました。


この日は穏やかな天気で最高気温も平地で17℃と予想されていたのですが、さすがに山間部は冷え込み日陰では9時を過ぎても路面が凍結しており周りの落ち葉にも霜が降りた状態でした(画像左上)。遠くの尾根を見ても(画像右上)だいぶ下まで雪が下りてきており次の寒波ではこの辺りも雪に覆われるでしょう。これでも今年は例年よりもだいぶ遅いようです。場合によってはここに来るのも今季ラストになるかもしれません…。

その前にもう一度見納めに夏にオオクワが採れたポイントを訪れました。


左上が現在の様子です。遠目には木々の葉も落ち下草もだいぶ少なくなっているように見えますが実際行って見ると背の高い下草に阻まれて進むこともできないし視界も全くないです。仕方なく少し移動した場所で斜面に突入を試みましたが右上の画像のようにこの辺り一体は地面のすぐ下が岩盤で露出している部分では崩落しやすいので登るのに危険を伴ないます。また土壌が豊かではないため木々も杉以外は大木が少なく倒木もほとんど見つからないような状態です。
材割りするような材を見つけられずここでは下の画像のカワラ材を見つけただけでした。


チャカイガラタケが発生した朽ち木で他にもいくつか産卵材に適した朽ち木を見つけることはできましたが、いかんせん足場が悪く片手で抱えられる大きさの材を運ぶのが精一杯でした。

幼虫が採れることもなく帰りに数十年放置されて車が進入できなくなっている林道を徒歩で上がってみました。昔は舗装されていた部分もあるようですが今は剥がれて土砂も流出してわだちがひどく四駆でも走れません。しばらく行くと道が獣道のようになりましたがそれでも徒歩で進みました。


谷沿いの急斜面の中腹に比較的大径のサワグルミの倒木(画像左上)を見つけてなんとかよじ登って材割りを試みたのですが残念ながらかなり堅かったため根際から1頭の幼虫を採取するのがやっとでした。材全体を調べたかったのですが右上の画像の通りかなりの急斜面で滑ると20~30m下の谷に落ちるのであきらめました。

下の画像がその2齢幼虫で実物は画像よりも頭が赤いのでおそらくはノコギリだとは思いますが、過去にも1頭しか採れなかった幼虫がオオクワだったこともあるので期待せずにブリードしてみます。
ほんとにここでの材割りは難しくコクワの幼虫すら恋しくなるようなポイントです。

2010年11月23日


さて、紅葉もそろそろ山地では終わり冬の訪れを感じさせる景色になってきました。毎週のようにブナ材採集に行っていた山もほとんどのポイントで冬季閉鎖のため入山不可能になりました。これからは専ら平地でのエノキ材探しとオオクワポイントでの材割りがメインになります。
というわけで13日(土)に午前中だけですがオオクワのポイントに材割りに行ってきました。時間がないのでどちらかというと材割りをするポイントを探すのが目的でまだ攻めていない林道に進入しました。そこも間違いなくオオクワの生息エリア内なのですが、やはり割るような適当な材が見当たりません。いいかげんにあきらめてUターンして引き返してきたのですが片側が結構な崖なので慎重に運転するため周りの景色まで目に入りません。やっと田んぼがあるところまで下りてきてホッとして周りの雑木林を見ながら運転していると突然衝撃と共に車が傾きました。
……側溝に脱輪しました。おまけに片側2輪とも。
かなり深い側溝だったので自力での脱出は無理でおまけに携帯電話は圏外だったので仕方なく幹線道路まで歩いて下りてJAFに救援を頼みました。余計な出費はかかるし店の開店も2時間遅刻しました。
その数日後、今度はプライベートでスピード違反で捕まりました…。ろくなことがないので1週間は山に行かず自粛していました。
そして今週の日曜日再び午前中だけですがリベンジに。


↑の画像は先日脱輪した場所の近くです。見た目は良さげな雑木林ですがやはり割るような材は見つかりません。おまけに地盤は崩れやすい岩なので登るのもちょっと危険です。それでもしばらく上がったところで


倒木に発生したヒラタケを見つけました。大きなもので手のひらくらいあり、まさに採り頃のヒラタケです。「香りマツタケ味シメジ」(この場合のシメジはホンシメジという説もあります。)と言うだけあって天然のヒラタケはどんな料理にも合う絶品です。スーパー等では売っていない大きなものはぜひバターソテーで食べたいものです。右の画像は嫁が調理した物でバターソテーしたヒラタケにニンニクとタマネギをオリーブオイルとしょう油で炒めたソースをかけたものです。ぜひ試してみてください。

自身はキノコが採れるとその日はそれで満足なのですが、時間があったので他の場所もとりあえず見てみることに。


↑ 川の対岸で見つけたポイントです。見た目には日当たりもよく良さそうな場所ですがいざ中に入るとやはり適当な朽ち木はほとんどありません。樹種はさっきの場所もここもほとんどがサワグルミです。コナラが少ないのはやはり川沿いならではの環境でしょう。

斜面を一通り歩いてみてやっと見つけた地面に半分埋まっている倒木を割ってみると、


やっとノコギリと思われる幼虫を2頭見つけました。これだけ探してノコの幼虫が1頭だけではモチベーションが上がらず終了。予想通りここのオオクワポイントの材割りはかなり難攻しそうです。

帰り際に以前見つけておいたコナラのカワラ材を再度見に行きました。


見事にシハイタケが全面に発生しています。画像はほんの一部分で1本の倒木丸ごとシハイタケが生えています。いかにも上質の天然カワラ材に見えますが実際切ってみると心材部が多くて使えません。おまけに細い枝の部分も使えるところはありませんでした。見た目と違って極上のカワラ材は希少なんです。
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