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店長日記
店長日記:146
2014年11月13日




↑ 10月26日(日)、気温の高い日が続き紅葉もイマイチですがススキの穂が朝日に輝いてやっと秋らしい風情が感じられるようになったナメコのポイント付近。

さて前回から2日後の26日、この日は日曜日ということで当店のブリーダーでもあるB氏を同伴してナメコ狩りへ。
店の営業があるので昼までには戻らなければいけないので早朝から向かいましたが現地についてもほとんど寒さは感じません。
それどころか歩き始めたら暑くて汗をかくくらいです。

今日は昨年もB氏を案内したポイントへ来ました。
ここは自身のポイントの中では比較的遭難や怪我の危険が少なく、かつ大量に収穫が見込める大当たりのポイントです。
むしろ一人で攻めても収穫しきれないのでもったいないくらいです。
ただ、毎年言っていますがずっと安定して採れる場所など皆無です。
他人にポイントを知られたら一気に収量は落ちますし、人に知られなくても山の状態も不変ではありません。
自身が危惧しているのはカシナガの食害で枯れたナメコの発生木も朽ちてから古いものではもう7~8年が経過しており樹皮も相当数が剥がれ落ちて辺材部もボロボロになってナメコの発生には不適な状態になりつつあることです。
カシナガの食害で大ダメージを被ったミズナラやコナラですがその後の思いがけないキノコの大発生という恩恵もそろそろ終焉が近づいてくるでしょう。
全く採れなくなるわけではありませんが今みたいに馬鹿みたいに採れることはおそらく今後生きている間には経験できないでしょう。
だからこそ今の状況を記憶にしっかりと刷り込んでおきたいものです。

そして、今日のこのポイントでも昨年は大量でしたが如何せん大径の発生木もだいぶ老木になってきているので昨年同様に採れるとは限りません。
そんなことを考えながらポイントの木を確認していきます。




↑ 斜面を登り始めてほどなく最初の発生木を見つけてホッとしました。
樹皮の隙間をこじ開けるように発生しています。
採集者が意図的に樹皮を剥がなくてもナメコ自体の発生によって樹皮は剥がされていきます。
樹皮が剥がれた部分はどうしても乾燥して発生しにくくなります。




↑ 立ち枯れの根際に残っていたモタセ(ナラタケ)の老菌。
そういえば今季はナラタケが不作で一回も口にすることができませんでした。
ナラタケが終わるとナメコが出るというコケ採りの言い習わしと経験則からもこのポイントはまだナメコ発生の初期でしょう。
全体的に見ても昨年大発生していた木も発生がイマイチです。
発生木としての寿命が尽きたものもあるでしょうが大半は今から本格的に出てくるでしょう。




↑ この木も昨年は出ていたのに今年は見当たらないので近づいて確認していると何やら足元近くで動くものが…?
「!!!げっ、スズメバチっ!」
足元の洞の回りに複数のオオスズメバチがうごめいています。
どうも洞の内部に巣を作っていたようです。
幸いまだ朝で気温が上がっていなかったため活動的ではなく難は逃れましたが危ないところでした。
昨年もB氏とこのポイントの別の斜面に来たときに巣の近くを知らずに通って襲撃されそうになったのでいいかげんトラウマになりそうです。
付近の発生木もさほど出ていないので早々に離れます。




↑ 周辺を見て回ると昨年も発生していた木で今年もナメコを発見できました。
ただ時期が早いせいか気温が高いせいか昨年ほど発生の勢いが感じられません。




↑ こちらも特質級の房を見つけましたがやはり全体量が少ないせいかイマイチ盛り上がりに欠けます。
やはり幼菌や老菌も含めて全体量が増えないと華やかさがないですね。
11月になれば増えるだろうと希望的観測をします。




↑ ナメコとクリタケのランデブー。
クリタケはナメコのような群生は少なく一房から二房くらいの発生が多いので無駄にはできません。
ちなみにクリタケは崩れやすいのでリュックに入れるときに一番上にしないとナメコの重みでバラバラになってしまいます。




↑ この日のポイントの風景。
斜面の向きで日が当たりにくい場所から先にナメコが出ています。
下草も緑色が多いのでやはり旬はもう少し先でしょう。
画像では分かりにくいですが多くの立ち枯れの樹皮が剥がれて裸になっているのが懸念されます。

一連のポイントを一通り見たところで採れるには採れましたが予想通り収量が思ったほど伸びなかったので一旦車に戻って仕切りなおしです。
ここのすぐ目の前の対面の斜面にもう一つ昨年採集したポイントがあるのですが、反対向きで日当たりがいいのでここより発生は少ないでしょうから今回は敬遠したほうが無難でしょう。
あえて、新規の場所へ行くことをB氏に提案します。
こんなこともあろうかと地形図とgoogle earthで予備の候補を2ヵ所ピックアップしています。
どちらもここから歩いて行ける場所なのでとりあえず近い方から向かいますが直後に図上では把握していたものの渡るべき沢の斜度と深さが予想以上だったのでB氏の安全も考慮して断念しもう一方に望みをかけます。
緩斜面の遊歩道で標高をかせいだ後、立ち枯れを目視できる場所から斜面のヤブに突入して尾根線を目指します。
尾根線にでるとヤブはやや間隙もあって比較的歩きやすいです。
もちろん他者の入山跡はなくちょこちょこナメコも確認できます。
さっそく一本一本見ていくと、




あった!!
今期一番のパラダイス。
やっぱり未踏の地には桃源郷があるもんですね。
この一本の木だけでもここに来る価値はあるでしょう。
幼菌は次回に残して成菌のみ採取しますがここだけで4kgくらいになりそうです。




↑ 別の木のコケが生えた根元付近のナメコの群生。
他の画像も見ていると分かると思いますがコケが着生している木はナメコの発生に適しています。




↑ 小粒ながらこちらも群生。
先ほどのポイントに比べて山続きでも標高が高い分、こっちのポイントのほうが発生量は多いようです。
今回も良いポイントに巡り合えました。




↑ 稜線を下っていくと再び立ち枯れの群生に当たりましたが日当たりが良好なせいかナメコらしいものが目視では確認できません。
これだけ立ち枯れがあれば絶対あるでしょうから次回じっくりと探すことにして下山しました。

この日は午前中のみの採集でしたが自身の収量はナメコ9.56kg、ムキタケ1.5kg、
B氏と合わせればナメコだけで20kg以上(下処理後の計量)になりました。
この時期とすれば十分満足できる結果です。
今期の自身のナメコ合計収量はこの段階で24.45kgとなりました。
2014年11月12日


今年もやってきましたコケ(キノコ)採りシーズン!
ほぼナメコの記事(時々クワガタ)になりますので興味のない方はスルーしてください。
また、リアルタイムで更新できないので撮り溜めて後日、回想して記していますが日付はさかのぼって当日付けになっています。
というのも自身もこのシーズンになると昨年の日記を読み返して何月何日に何処のポイントに行ったかを確認するためわかりやすく日記を書いた日ではなく当日の日付にしたものです。
実際、これを書いているのは11月12日ですが日付は10月24日になっています。
さて、それでは前回に続いてキノコ日記のスタートです。

10月17日、例年最初に行くポイントに今期初めてコケ採りに行った一週間後の24日、
前回シーズン最初のコケ採りとしては過去最高の収量を記録したため予定を前倒しして県南部の同一地区の本格的なポイントへ向かうことにしました。
この日のポイントは昨年開拓したポイントで比較的早い時期から出始めていたので例年より発生の早い今年は間違いなく出ているだろうとの確信のもと出陣します。
ポイントに着くと時期も時期だけにまだまだ草木は緑色が多く気温も20℃ちかくまで上がり小春日和というより暑いくらいです。
これだけ暖かくて果たしてどれだけナメコが出ているんだろう?と一抹の不安を感じながらも斜面に取っ付き登り始めます。
低木のヤブがひどく、ヤブ漕ぎというよりもヤブに潜っている感じです。




↑ 目線の高さで撮影した状態。
撮影した場所は比較的平坦ですが登り斜面では上部のヤブで完全に視界が妨げられコケが生えているかどうかも見えません。
どうにか立ち枯れの位置を確認しながら近づいていくと、




↑ ありました!ナメコです。
それも特質クラスのいい状態です。
「やっぱり出ていたか。」
ナメコがあったことと予想が当たったことにとりあえず安堵しました。




↑ 昨年、10月25日に来たときに群生を見つけた立ち枯れに行くと昨年より1日早いにもかかわらずすでに老菌となっていました。
やはり一週間くらい早まっている観があります。




↑ ミズナラの倒木に発生した褐色腐朽菌のマスタケ。
この若い状態なら可食です。
過去に書いたことがありますが鳥のささ身肉のような食感です。
いかんせん味があまりないので今回はスルーです。




↑ ほどなく本命ナメコの群生を発見。




上の画像のアップです。
今季は冷え込みの後に数日の降水があったばかりなので表面のヌメリもプルプルの極上の状態です。




↑ こちらはナメコと同様にミズナラの朽ち木の根際に生えたクリタケ。
もちろん、お持ち帰り。




↑ 数日前までの降水で発生しただろう幼菌。
キノコにとって発生には気温も大事ですが生長には水分(降水)は欠かせません。
その点、今年は台風による大雨もなく定期的に適度な降水があるのも好条件になっています。




↑ ムキタケと共に発生したナメコの幼菌。




↑ 画像の左側から幼菌、成菌、老菌と3世代が並んだナメコ。
定期的な冷え込みによって順番に発生したことがよく分かります。
幼菌と老菌には手を付けず成菌のみ採取。






↑ 好条件のおかげで生長した大ナメコ。
この時期の大ナメコは腐りかけた老菌が多いのですがこれはやや乾燥気味でいい状態です。
手に乗せた画像で大きさが分かるでしょう。傘の径は8cmくらいあります。




↑ 大きく生長したムキタケ。
調理にはおあつらえなので採取します。




↑ 幹の周りにビッシリ発生した幼菌。
一週間後が楽しみです。




↑ この日一番の群生。
一部老菌もあるので選別して採取しましたがそれでも結構な量です。




↑ マッシュルームのようにまん丸の成菌。
一般的に最も好まれる大きさですが個人的には今の気温ならあと1~2日待ったくらいがベストですね。

さて、この日はまだ幼菌の方が多かったイメージですがそれでも収量は下処理後の計量で7.74kgありました。
先週に引き続きこの時期にしては大漁です。
今期の合計収量は14.89kgとなりました。
次回に続く。
2014年10月23日




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;OLYMPUS E-510、露出時間;1/50、絞り;f/22.0、焦点距離;14mm(35mm換算で28mm)、ISO-400




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;OLYMPUS E-510、露出時間;1/50、絞り;f/22.0、焦点距離;28mm(35mm換算で56mm)、ISO-400


今年も紅葉が始まりました。
自身にとって紅葉といえば毎年必ずこの時期にまず訪れるのが立山の有峰です。
ここはヒメオオ採集、ブナ材採取、キノコ狩り、紅葉狩りといくつもの目的を満たしてくれる貴重なマイ・フェイバリット・プレイスです。
今年は9月20日前後に急激に冷え込んだ経緯があり例年より紅葉は早く始まったようですがその後はあまり冷え込みがなく進行は鈍くこの日(12日現在)は標高1200m以上でやっと見頃を迎え始めた状態です。
現段階ではピンポイントですが主観的には昨年より綺麗だと思います。

もう少しご覧ください。






上2枚も有峰で同日、同カメラにて撮影した画像です。
自賛ではありませんがやはり観賞に耐えうる写真はコンデジと比べて一眼レフは圧倒的に優位に感じます。
もちろん編集の良し悪しもありますが、それを含めても揺るぎないでしょう。
ちなみにコンデジで撮影したものが下です。




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;PENTAX Optio WG-1 GPS、露出時間;1/400、絞り;f/4.2、焦点距離;5mm(35mm換算で28mm)、ISO-80




↑ 2014.10.12 富山市有峰にて。カメラ;PENTAX Optio WG-1 GPS、露出時間;1/80、絞り;f/4.2、焦点距離;8mm(35mm換算で42mm)、ISO-80
こちらはコンデジながら斜面に一列に並んだブナの黄葉が綺麗に撮れました。
自身はカメラマニアと違って山に入るのは撮影が主たる目的ではないのでさすがに一眼レフを持ち歩くのはリスクが高く控えてしまうのですが、コンデジはそんな状況でもタフで頼れますね。
最近はウェアラブルカメラも人気があるようですので是非入手したいと考えています。

秋は空が高く澄んでいるために紅葉の写真は深い青と紅い葉のコントラストが見事ですね。
そんな秋の空は紅葉以外にも素晴らしい景色を演出してくれます。






↑ 上は10月17日、神通川河川敷で撮影した夕焼け。
下は19日、バイト帰りの早朝立山から昇るご来光(薄い雲から光線状に陽が差しています)。
共にコンデジで撮影したものですが雰囲気は伝わるでしょうか。
写真は視覚のみなので夕焼けも朝日も見分けがつきませんがリアルタイムで感じる空気はそれぞれに全く異なるものです。
この景色を見ながら聴くBGMはやはりAOR。
この季節はマーティ・バリンのHearts(ハート悲しく)なんかがお勧めです。

さて、冒頭の紅葉の写真を撮影した10月12日の目的はブリーダーのB氏と共にブナ材を採取するのが目的でした。
材ならば一年中採れるのですが、足場の悪い斜面で採取作業をするには下草が枯れて歩きやすく材も探しやすいこの時期がベストです。
ただ、山の冬は早いため入山できるのは今月一杯ですから効率よく作業を進めないと時間切れになりかねません。
幸い材自体は去年も採った取り置きの倒木があるので裁断して運ぶだけですからさほど時間は必要ないでしょう(体力的にはかなり消耗しますが)。




↑ こちらは先々月、友人のS氏と見つけた倒木です。
根元の径で1m50cm近くある大木で数年前から目を付けていた立ち枯れが倒れたものです。
前々回の日記でも触れた倒木ですが林道上に倒れたこの木はその勢いで反対側の谷に大半が落下していきました。




↑ 倒木が転がり落ちていった斜面。
確認できるのは巻き添えを食らって折れたブナの生木で立ち枯れの本体は確認できません。
先々月はあいにくの大雨の中だったのであきらめましたが、この日は好天だったので斜面を下りて確認することにしました。
林道からは下草で見えませんでしたが50mほど下の沢まで下りるとありました。
巨大な本体が2つに折れて転がっていました。
一方は一部が沢の水に掛かっているので早く処置して運び出さないと過水分で腐ってボロボロになってしまうでしょう。
かと言って切り出してもこの斜面を担いで登るのは不可能なので沢を下って下流側の林道に運ぶしかありません。
それはかなり時間と労力を必要とするので日を改めて挑戦します。




↑ この時期には珍しくないブナハリタケが発生したブナの倒木。
この日は材だけでなくキノコ狩りも期待していたのですが、一通り山の中を探してみてもわずかにブナハリタケがあるだけで他のキノコはほぼ皆無です。
昨年の同時期に大発生して採りきれなかったモタセ(ナラタケ)は腐った老菌が少々あるだけで採るには及びませんしナメコに至っては見る影もありません。
そういえば例年ならこの時期は林道の至る所にキノコ狙いの来訪者の車が止まっているはずなのにこの日は紅葉狩りの観光客がほとんどです。
今季はキノコが採れないのを知っているのか、来たけど採れないので来るのを止めたのかは分かりませんが割り切りが早いですね。
モタセは当たり年と外れ年があるので仕方ありませんがナメコに関しては乱獲(採る量ではなく採り方が悪い)が原因ではないかと疑念を抱きます。
気温の状況もあるのでこの後に発生することを期待します。

さて、秋はホントに食べ物が美味しい季節ですよね。
やはり収穫の季節だからでしょう。
先月紹介したサンマもそうですし、海産物では牡蠣もシーズン入りしますし山では何と言ってもキノコでしょう。
日が前後しますが10日は定休日でしたので息子を連れてキノコ狩りに行きたかったのですが、まだ幼く入山は危険なのでサツマイモ堀に出かけました。
本来ならクリ拾いに行くはずだったのですが県内唯一のクリ園が土日のみしか開放していないということで急遽サツマイモに変更しました。
サツマイモも一般に採取を開放しているのは県内では数えるほどでこの日は氷見まで行ってきました。
昔はどこの畑でもサツマイモ堀を体験できたんですけどね…。




好き嫌いの激しい息子ですが自分で採ってきたサツマイモは美味しそうに食べていました。
将来的には虫屋は継がせませんがキノコのポイントは継承して一緒にキノコ狩りをするつもりです。

そんなわけで山はコケ採り(キノコ狩り)が本格的なシーズンです。
特にこれからはこの日記でも主役であるナメコです。
先述のように12日に行った有峰ではまだ発生していないのか、発生しない環境になったのかは分かりませんがナメコは皆無でした。
ただ、ここ数年の経験則から逆に有峰より標高の低い利賀、八尾方面で先に発生している傾向があります。
昨年は余裕をかまして県外の採集者に恒例のポイントで先を越され苦汁をなめましたが、同じ轍を踏まないために昨年より4日早めて17日に訪れました。
昨年は、土曜日ということで他の採集者も多い週末で時間も少なかったため今年は金曜日の定休日を丸一日充てました。
残暑が長引いた去年はまだ早いと思いながらもすでに一次発生のナメコは腐っていたので冷え込みの早かった今年は必ず出ているという確信があります。
昨年書きましたが以前までキノコも紅葉のように一定の気温(紅葉は5~8℃)まで下がらないと発生が始まらないと思っていましたがそうではなく、それまでの期間に比べてある程度の冷え込み、いわゆる温度ショックがあれば発生するようです。

さて、ポイントに着くと幸い他の採集者はいないようです。
早速いつもの場所に車を止めて入山です。
ここは、車を止めておいても一般車両はまず入らないような悪路なのでさとられることはないし、もし来るような車があればそれは既知の他の採集者に違いないので採集者除けにもなります。




↑ ミズナラの立ち枯れが並ぶ雑木林。
まだ紅葉しておらず緑色の葉が目立っています。
下草も枯れていないのでヤブ漕ぎは覚悟しないといけません。




↑ 林道からすぐ入った立ち枯れにキノコらしきものが見えたので近づいて見るとやはりナメコでした。
前に誰か採取した跡がありますがおそらく一次発生した9月下旬から今月始めにかけてだと思われるので最近は採られていないようです。
もし、採集者がいたらこんな道から見える位置に残っているはずがありません。
二次発生が始まってからは誰も訪れていないようなのでそれなりに期待できます。




↑ ニガクリタケ(毒)に混生するナメコ。一傘も間違えないように慎重に採ります。




↑ 3次発生の幼菌。
この時期は冷え込みが稀であるためこのように発生時期に間が開きます。
この日は二次発生の菌がちょうど採り頃ですが、まだまだ発生量は限られています。
11月に入ると連続して発生するので常時成菌が採集できるようになります。
この幼菌は次回のためにスルーします。




↑ この時期には珍しい大型の成菌です。
今はまだ気温が高いため成長が早いかわりに途中で乾燥して成長が止まったり腐ってしまったりするのでなかなか大型になりませんがこれは大きいです。




↑ こちらも虫食いはありますが採り頃の大ナメコです。
ナメコの横のモミジの葉が5cmくらいですから大きさが分かるでしょう。
よく天然ナメコは大きくて気持ち悪いと言われますが、ナメコ好きに言わせればスーパーで売っているナメコなんてナメコと言わないです。
所詮、栽培物はどんなに技術があってもここまで成長しません。
大きいから大味なのではなく大きいからこそ独特の旨みと食感が最高なのです。
まあ、山菜採りにしろ釣りにしろ自分が採ったものが最高に美味いと自賛するものですが…




↑ 誰だ?こんなところで材割りをしたのは。
と思い下に散らばった木屑をよく観察すると人間の仕業ではありませんでした。
キツツキが捕食のために削った痕でした。
あの小さな身体でよくこれだけ堅い木を削れるものだと感心します。




↑ 早生のムキタケ。
今のムキタケは乾燥気味で水分が少なく今ひとつですが、寒くなり時雨れるようになると水分を含んで大きく生長して旨味も乗り鍋の具としてマストです。




↑ おおっ!
今季最初の採集で早くも群生に当たりました。
二股になっている木でそれぞれに群生しています。
ここだけで2~3kgの収量になるでしょう。
大当たりに思わず「ありがとう」と言葉が出ます。




↑ 本来ならもう少し待ちたいところですが嫁は傘が開く前が好きらしいので採って行きます。




↑ 大きい株は採りやすく収量が稼げるので大歓迎です。




↑ ナメコは多くがシハイタケと共生していますが、ナメコに付け入る隙を与えないほどビッシリ発生したシハイタケ。
産卵材として使えそうですがこれだけ着生していても心材部が大きく不適です。




↑ ヤブを掻き分けながら山中を4時間ほど右往左往し疲労困ぱいになり一休みしたときに目に入ってきた龍が巣食うブナの大木。
このような荘厳な景観をみると創り出した偉大な神を意識せざるを得ません。
昔も紹介しましたがここは菌えい(コブ)が多く発生したブナが目立ちます。

山の神に感謝しながら今季最初の採集を終えました。
帰宅後に下処理した後の計量では収量は7.15kgでした。
これは最初の収量としては過去最高です。
自然のものなのでこの後はどうなるか楽観はできませんが気持ち的には余裕ができました。

さて、変わってクワガタの話題ですが、今シーズンは店で国産オオクワガタは大型血統を中心に10セット以上を組んだのですが割り出し時期になっても全くケース越しに幼虫が確認できませんでした。
自身は卵で回収しない主義なのでセットして1ヶ月半~2ヶ月くらい経過後、初~2齢幼虫で割り出しするのですが通常なら一部の幼虫が材から脱出してケースの周りに見えてきます。
ところが、今季は全てのセットで幼虫が確認できないため失敗した可能性が高いと思い放置していました。
血統物は1頭のオスを複数のメスに掛けるためオスの生殖能力に問題がある場合全てのセットが失敗に終わることがあるのです。

先日、あきらめてセットを解体する際に材から木屑が出ているのでおかしいと思い割ってみると、




出るわ出るわ、一辺15cmに満たないMサイズの材から2齢、3齢合わせて20頭以上出てきました。
本来、これだけ過密ならとっくに一部の幼虫が脱出するはずですが今年は意識してしっかりした堅めの材をセットしたので材がボロボロにならずに材内部に留まっていたのでしょう。
おかげで割り出しが完全に遅きに失しました。
ちなみに画像の材はカエデ材でもう一つ入れていたLサイズのブナ材はかなり柔らかくなっていたので内部はボロボロでこの材より大きかった割りには幼虫の数は少なかったです。
オオクワの産卵材としては最高峰のケヤキ材でも同様なことがあり周りに幼虫の痕跡がないので割ってみるとビックリするくらい多くの幼虫が存在します。
Lサイズで50頭以上も採れたことがあるので見た目で判断せずに期間で判断しないと今回のように失敗します。
プロとして全く学習していないですね…。

そうそう、産卵材といえば今期もW・ウッディやボーリンといったレア種用の産卵材が好評でエノキを含め一部の樹種が在庫切れとなったのでそちらも採取が急務となっています。




↑ マニアの方に支持を多く受けている当店のアカメガシワ材ですがあいにく取り置きもだいぶ少なくなってきました。
先日、一部裁断してきましたが使える部位もだいぶ少なくなってきたため、あと一回採りに行ったら最後でしょう。
アカメガシワ自体は珍しくありませんがこの樹種の朽ち木はエノキの朽ち木に比べても全然少なく次が見つかる可能性はかなり低いです。
今回採取した分でどれくらい販売できるか乾燥させないと分かりませんがおそらく10~20カットくらいでしょう。
乾燥処理に1ヶ月はかかりますので興味がある方はそれ以降にお問い合わせ下さい。
2014年10月07日




’14.9.15 お台場にある日本未来科学館のシンボルでもあるGEO-COSMOS。
有機ELパネルに1000万画素で宇宙から見た地球を投影しています。
後ろの通路を歩く人と比較したらその大きさが分かるでしょう。
ここの館長である毛利衛氏は実際に宇宙からこの姿を見たのだからロマンを感じますよね。


というわけで10月上旬を迎え季節はだいぶ秋めいてきましたね。
最近は店長日記の更新の頻度が落ちているせいもありますが更新のたびに季節が進んでいる気がします。
前回も書きましたが今年は当初の猛暑予想も完全に尻すぼみでむしろ8月中旬以降は西日本では記録的な大雨と日照不足、9月の残暑が厳しい予想も下旬に平年より高い日が数日続いたくらいで標高の高い山や北海道では例年より早く紅葉が始まっているようです。
この時期はいつもならヒメオオ採集のピークを迎える時期ですが20日前後には気温が0℃近くにまで冷え込み早くもシーズン終了を予感させる気配です。

そのヒメオオですが当地のマイポイントでは前回書きましたが例年より早い8月下旬には発生もピークの様子を呈しており最初の採集で今季最高となる53.2mmの個体を見つけたあとは採集数、サイズ共に下がる一方です。
ちなみにここでは今年砂防の工事で林道を大型ダンプの往来が頻繁にあったのですが、昨年の岐阜のポイント同様にポイント付近で工事があると個体数は激減しますね。
当初は関連がないと思っていましたが今までの経験則からも林道の工事やダンプの往来があると明らかに個体数が減ります。
発生していないわけではないのでしょうが騒音や振動を嫌って移動するのでしょう。
そういう点では環境変化に弱い生態だと考えられます。
自身は複数のヒメオオのポイントを持っていますが、もちろん他の採集者と被っているポイントも多くあります。
近年、採集者の増加で採集できる個体が減ったりすることはありますが、工事による影響ほど深刻ではありません。
まあ、林道ができたおかげでヒメオオが採集できるのだから一概に工事を非難するわけにもいかないのが悩ましいところですね。




↑ 9月12日、県内のいつものマイポイントにて見つけたヒメオオ。
8月下旬に予想外に多い発生数を確認していたためこの日はおそらくピークに近い発生を期待して行ったもののそれとは裏腹に発見できた個体数は前回よりも下回りました。
当初は採集圧かとも思いましたがポイントの状態を見るからにはさほど多くの採集者が訪れた形跡はないのでやはり工事車両の往来による騒音や振動が原因ではないかと思われます。




↑ ヒメオオは期待したほどではありませんでしたが、こちらは早くも発生した早生のヒラタケ。知られていないだけで意外に早い時期から発生していますが、やはり旬は雪が降ってから出るいわゆる寒茸と言われるヒラタケです。

さて、山から離れて14日からの連休は実家である茨城に帰省していました。
冒頭で紹介した日本未来科学館もその際遊びに行ったお台場で寄ったものです。
ついでに、




科学館では本物のASIMOがいました。
期間限定の企画展ではトイレとウンチについてフジテレビも主催で参加していましたが、はっきり言って入場料の割には、ウ~ン…?って感じで子供も???な感じでした。
個人的に科学館は好きですが人が多くてすばらしい展示物もほとんど見れない状態でした。
それよりも目を引いたのが、




↑ リアルガンダムです。
自身は特にガンダムマニアではありませんがやはりガンダム世代で当時リアルタイムで放送を見ていましたから見ると萌えるものがありますね。
人混みでせっかくの最先端の科学も見れない科学館よりも、目の当たりにできるSFのモビルスーツの方がワクワク感じたのも皮肉なもんですね。

さて、大都会で過ごす休暇も楽しいですがすっかり富山のローカル人となった自身としてはやはり山に行っていないと落ち着きません。
帰省時にずっと風邪で発熱していたため帰宅してやっと回復した9月19日は天候が思わしくなく気温も低かったためヒメオオはやめてエノキ材探しに行きました。
最近は口コミ等もあってか、おかげさまで天然カワラ材の需要が急激に増えてきたためにエノキが在庫切れ寸前になってしまい補充が急務となっていました。
とは言うものの数年来のエノキの採取で県内の思い当たるポイントではほとんど取り尽くした観があり、以前ほど簡単には見つかりません。
当地ではブナに関しては豊富なので多少の危険を覚悟で労力を惜しまなければ入手することは可能ですがエノキに関してはもともと植生が少ないので探しても朽ち木が見つからずボウズになることも多々あります。
そんな中、4年ぶりに訪れたポイントで以前はまだ腐朽が浅くて取り置きしていた立ち枯れがあるのを思い出して見に行くことに。




↑ ビッシリと着生したシハイタケが期待以上に良い状態に朽ちていることを物語っています。
周辺は下草やツタが繁茂して樹幹はおろか地面さえ見えない状況でしたが草を掻き分けていくと樹幹の上部が折れて草に隠れていました。
まずはそちらから引っ張り出して裁断してみると、




↑ 今期最高の状態のエノキ材です。
画像の中で太いものは径30cm近くありますが均一に朽ちておりサクサクの状態です。
折れている部分だけでこれだけ回収できました。
まだ立ち枯れ本体は根元付近で径50cm超、高さで4mほどありますが、一つ問題はこの木が崖際に生えているということです。
本当の際なので根元は外側に向かって斜めに生えているので下手に裁断すると崖の下にさようなら、ついでに自分もさようならとなりかねません。
幸い垂直ほど険しくはないので死ぬようなことはありませんが材は落ちた衝撃でバラバラになるか場合によっては水没の恐れもあります。
下手に欲張ってふいにするわけにはいかないので策を考えて改めて裁断することにしました。
そこで先ほどカットした折れた部分を持ち帰るために近くまで車を移動させることに。
実はここは公道ではなく崩落の恐れがあるため一般車両は基本的に通行しません。
ただ、材を1カットずつ車まで持って往復するのもしんどいし、道路自体は切り替えしできる位の幅もありさほど悪路でもないので車を移動させてUターンさせようと切り返しをしたときです。
車の左前方を山側の崖のギリギリまで近づけると急に左前が沈みました。
雑草が生えていて分かりませんでしたが崖からの湧き水でぬかるんでいたようです。
山に行っていればよくあることなので慌てずバックしようとしました。
しかし、スリップして動きません。
まあこれも良くあることなのでギアを2駆から4駆に切り替えて再度試みます。
が、それでも動きません。
それならこっちには奥の手があるとさらにギアを超悪路用のデフ駆動に入れます。
これこそオフロード車の真骨頂、どうだ!
……。
動きません。
動かないどころか反動でどんどん沈んで傾いていきます。
これはやばいかな?と思い車外に出てみると、




↑ こんな感じ。
さらに、




↑ 逆から見た状態。
左前輪は底なし沼にハマり右前輪もぬかるみでスリップ、右後輪は完全に浮いてしまっているためグリップしているのは左後輪だけですのでさすがに走破性を誇るDERICAスペースギアでも一輪のみではこの重量級の車体を動かすことは不可能です。
ということでJAFのお世話になりました。
この状態でもレッカーは使わずワイヤーだけで脱出することができたので出費はゼロで済みました。
やっぱり入っておくべきはJAFですね。自身は永年会員です。
最近は保険等の付帯でロードサービスもあるようですが、このような状況ではサービス、コスト共にJAFに勝るものはありません。
今まで何回助けてもらったことか…いつもありがとうございます。
完全にサイドステップまで地面に付いていましたが幸いバンパーも割れることなく無事でした。
ということで受難はありましたが首尾よく最高のエノキ材を採取することができました。
これですぐに在庫が切れる心配はなくなりましたがそれでも十分な量ではありませんので注文次第では残りの本体も早々に何とかしなくてはいけません。

さて、その後数日は天気は良いものの朝方は急激に冷え込むようになり先述のようにヒメオオの生息ポイント辺りでは0℃近くにまで下がったと予想されるためそろそろヒメオオ採集も厳しいだろうと最後のつもりで26日にいつものポイントへ向かいました。
今季は結局他のポイントはほとんど回ることができず新規開拓もできずここ一本でした。
この日も気温は昼でも現地で15℃くらいしかなく前回の様子からしてこの日は見つけてもやもめの疲れたオスがいれば良い方だろうと思っていたのですが、今度は予想外に結構います。それもペアで。




↑ 一本のヤナギに付いている2頭のオス。
例年、終盤にはオスが多く目立つようになるのですがこの日はむしろメスのほうが多く見つかりました。
まだ活動は活発のようですが毎年必ず見つかるヤナギでは今年はほとんど採れないので何らかの変化があるのでしょう。
この分だと10月に入ってもそれなりに採集できるかもしれませんが一応今回がラストのつもりで山に合掌しました。
寒気の影響で時雨模様になってきたのでヒメオオ採集は撤収です。

そして、この日はヒメオオ以外にも目的がありました。
ヒメオオが終盤になると採れるもの。
そう!キノコのシーズンです。
まずはヌメリスギタケモドキでこのキノコはヤナギで採れるためヒメオオ採集と兼ねることが出来るのです。
もちろんヒメオオが生息しているような細いヤナギではなく太いヤナギですので河川敷付近まで標高を下げて水系沿いを車で走りながら探します。




↑ 見つけました!
標高900m付近の沢の横のヤナギで今期最初の収穫です。




↑ 木に登って採取します。
ただ、やはり冷え込みが早かったせいか少し老菌気味です。
ヒメオオ同様にこちらも昨年より一週間以上発生が前倒ししているようです。
とりあえず採取して引き返して帰り道でさらに標高を下げて探します。




↑ 昨年見つけたポイントで今期も出ていました。
雨の影響もあってか大きいのですがやはり少し老菌です。




↑ こちらは採り頃の成菌です。
この辺りの沢は岩魚の釣り人は珍しくありませんが、雨の中カッパを着てヤナギ林の藪の中で棒を使って高い位置のヌメリスギタケモドキを落としている姿は珍しいのか砂防工事のダンプが横の林道を通るたびに停止してこちらを観察していきます。
ナメコと違ってこのキノコは他人に見つかってもまず採られることはないのであえて隠れたりはしません。

ちなみにこのヌメリスギタケモドキは傘も大型で色も黄色なので毒キノコのようにも見えますがナメコの仲間で優秀な食用キノコです。




↑ 大型のものは素焼きにして醤油かポン酢を少しかけて食べ、他には鍋や煮物にして良し、炒めて良しと癖も無く食べやすいキノコです。
この日は嫁が味噌とポン酢を使ってミョウガと共に煮物にしました。
ビールが進みますね。

さあ、これからはコケ(キノコ)採りのシーズンで山に入る回数が一年で最も多くなります。
また、キノコだけでなくエノキ材や他の材も採取に行きますので材をお求めの方、ご連絡お待ちしております。

P.S.
10月4日(土)はDISCOイベントのダンスカーニバルVol.4を開催いたしました。
今回は富山の中心地にあるBARでやりましたがキャパはそんなに大きくありませんが、雰囲気、音響、内装どれも今まででは最もDISCOらしかったです。




次回は同じ店で12月6日(土)に開催します。
詳しくはまたご案内いたします。
2014年09月11日




↑ 釧路産サンマ(特大、刺身用)




↑ 釧路の観光名所である巨大なフィッシャーマンズワーフを後方に望む幣舞橋。


さて、8月中旬以降相次いだ大雨以降猛暑予報はどこに行ったのやら早々に夏らしさは収束し、さらに9月は残暑が厳しいという予報をあざ笑うかのように秋らしい気温で推移しています。
ただ、全国的に不順な天候が続いており連日各地でゲリラ豪雨を記録するなど予断を許さない雨の降り方には今しばらく注意が必要ですね。

当地でも去りゆく夏を惜しむ間もなく季節は秋に向かっています。
できればもっとライトトラップをしたかった、樹液採集をしたかった、日焼けをしたかった、あと1回は子供とプールに行きたかった等々、枚挙に暇がありません。
毎年言いますが、惜しみながら季節が過ぎていくからこそ、その季節の思い出が引き立つのでしょうね。
かくなる上は気持ちを切り替えて今度は秋を満喫しましょう。
以前にも書いていますが年々秋が楽しみになってくるのは歳をとったからなのでしょうかね…。

さて、味覚の秋の旬と言えばやはり冒頭のサンマ!
この日記には珍しく海産物からの紹介です。
画像の説明にもあるとおりこれは釧路の市場から直送された極上のサンマ。
先日(8月下旬)のニュースでも言っていましたが東京(築地)では一尾¥1,000を下らない高値で取引されている高級魚扱いです。
それが食べきれないほど自身の手元に。

何故釧路産のサンマかというと、じつは自身は釧路出身なんですね。
と言っても生まれは函館で釧路は子供の頃の一時期住んでいただけなんですが、個人的には思い入れが深い土地の一つです。
ただ、離れてから数十年経ち記憶があせていく中で先日当HPより釧路在住のS・A氏よりお問い合わせとご注文をいただき、メールのやり取りの中で当時の面識はなかったものの自身の後輩であることが判明し、なおかつ父親同士が酒を飲んだ知人であるという奇遇から昔話で盛り上がり、不思議な巡り会わせからご厚意で贈っていただいた品なんです。

読者の皆さんは釧路というと何を思い浮かべますか?
そもそも釧路は何処にあるかご存知ですよね?
少しばかり釧路のPRをしますが、道東にある街で過去には水揚げ量が国内一位だったこともある有数の水産業の街です。
今でもサンマ、サケ、スケトウダラ、シシャモ(本物)、毛ガニといえば釧路を外しては語れません。
また、北海道の中でも観光地も豊富で在住していても見切れない豊かな自然は一見の価値があります。
摩周湖や阿寒湖、釧路湿原とタンチョウ鶴は知らない人はいないでしょう。

戴いたサンマですが市場直送の新鮮なものでしたので早速普段は買えないプレミアムなビールと共に食しました。




↑ 近年、水温が上がっているせいなのか全国的に出回っているサンマは身に多くの虫がいるために刺身での販売を差し控えるスーパーが多い中で、新鮮でかつ極厚の身の大きさがあるからこそできる刺身。




↑ 定番の焼きサンマ。
S・A氏のアドバイスでは新鮮なものは頭もワタも取らずに塩も振らずに素焼きをするのがお勧めとのこと。
我が家のガスグリルでは頭を切らないと入らない大きさのためにカットして焼きましたが脂の乗りも程よく大根おろしがマッチして絶品です。




↑ アジのタタキならぬサンマのタタキ。
サンマだと臭みがありそうですが、全く気にならず美味。




↑ さらにサンマのカルパッチョ。
サンマは和食のイメージが強いですがこんなアレンジも有りです。

サンマは今でこそ何処でも手に入る大衆魚ですが、それでも時期と産地によって明らかな差が有ります。
当地富山でもサンマは揚がります。
漁業関係者の話では春にも市場に富山弁で言うところのシュッとしてキットキトのサンマが並ぶことがあるそうです。
ただ、旬のものとは違って脂なんてすっかり落ちているので販売時にはお客さんに
「焼いても美味しくないよ」
とあらかじめお断りを申し上げるそうです。
そして、その後に
「サンマはやっぱり目黒か釧路に限る!」
と言ったとか言わないとか…

お粗末でした。

さて、話は変わって先述しましたが今年は各地で大雨被害が続出しています。
亡くなった方々にはお悔やみ申し上げます。
当地でも市街地では被害が出るほどではなかったものの(山岳地では増水による遭難で複数の死者も)お盆過ぎには前線の影響で大雨となりました。
県内の市街地を流れる河川も軒並み増水しH17年の台風23号時の大雨以来の水位となりました。




↑ 水が引いた後日撮影した富山空港(対岸)近くの神通川。
手前の護岸の上にまで流木が転がり、水位がそこまで上がったことがわかります。
富山空港は全国でも珍しく河川敷にある空港ですので川が増水すると怖いですよね。

県内の河川の下流域の河川敷はヒラタクワガタの生息地になっているところが多く、洪水の影響がなかったかどうか心配になって見てきました。




↑ ポイント近くに行くと遠目には気づかなかったのですが、河川敷を一面被っていたクズに土砂がかぶっています。




↑ さらに背丈以上に繁茂していたカヤやヨシ等が水流によって一方向になぎ倒されています。
ただ、逆にこれならむしろ歩きやすくなって以前は進入困難だったヤブの奥まで行けそうなのでラッキーだと思っていると、




「あれ?ここに必ずヒラタが採れるヤナギがあったはずだが…。」
流されていました…
根っこごと綺麗に持っていかれました。




↑ 普段は根元さえ水に浸かることもないのですが、木にひっかかったゴミが自身の背丈くらいまであるので少なくともそこまでは水位が上がったようです。
これでは比較的低い位置に多いボクトウガの食痕でできたヒラタの潜む洞は大半が水没したでしょう。




↑ 木の根元には水死したのかスズメバチの死骸が。




↑ 樹幹に絡みついた草や流木を剥がしてみると新たに滲み出た樹液にノコギリクワガタのペアがいました。




↑ さらに砂に被われた洞の中にもヒラタのオスが確認できました。
幸いなことに難を逃れた生体が新たな生活を始めていました。

ホッとしたのもつかの間、土砂に被われたヤナギ林を歩いていると普段は見かけない土木関係者が何やら測量しているので声を掛けると、
この付近一帯はこれから数年、護岸工事に入るため川の流れをこのヤナギ林がある一体を掘削して変えるとのことで大半が伐採されるとのこと。
自身にとってもヒラタにとっても受難な話です。
来年以降、ここではヒラタ採集をあきらめざるを得ません。
自然のことなのでいたしかたありません。

今年は散発する雷雨にも苦い思いをさせられました。
前回の日記でも書きましたがライトトラップもやろうと思ったときに限って雷雨に見舞われるし、8月22日も子供と一緒に魚津ミラージュランドの海水プールに行ったときも、




↑ 朝のうちは青空が広がっていましたが気温が上がるにつれて急速に積乱雲が発達して覆われた富山湾上空に垂れ込める壁雲。この雲の後方(画像左方向)では激しい雷雨が発生しています。
富山湾では地形的にも年間を通じて竜巻が発生しやすくこの日ももしかしてと思い観察していたのですが壁雲の回転運動がイマイチでこの雲下に発生するには至りませんでした。

プールに入りながら子供と
「雲がどんどん大きくなるね。」
と言っていたら間もなく暗くなってきて雷鳴が轟き始めプールは遊泳禁止となり遊園地も強風のため遊具はすべて運行中止に。
子供にしてみれば残念だったでしょうが事故に遭わないためにはしょうがありません。
秋は台風の本格シーズンですので今しばらくは大雨に対する注意は必要ですね。




↑ 遊園地で遊べないため併設している魚津水族館を見物したら、夏の味覚が食べたくなりそろそろ旬も終わりですが恒例の岩牡蠣を食べに海の駅へ。
過ぎ行く夏の味覚を堪能いたしました。

さて、旬と言えば9月に入ると毎年のごとくヒメオオ採集の時期です。
そんなわけで8月29日、いつものマイポイントである利賀方面に行ってきました。
先日の有峰は大雨で採集不可でしたのでこっちではリベンジをしたいものです。
例年発生数が増えるのは9月中旬くらいなのであまり期待はしていなかったのですが、今年は8月下旬以降の気温の低下が影響したのか発生も前倒し気味でした。




↑ 最初のポイントですぐに発見できたメス個体。
残念ながらアカアシでした。




↑ すぐに別の木で見つけたヒメオオのオス。
焦って撮影したのでピンボケですが今季最初のオスながら53mmUP(帰宅後計測)の大型個体で、捕獲の際誤って落としてしまい斜面を滑り落ちながらもあきらめきれず20分以上も落ち葉を掻き分け探し当てた執念の産物です。




↑ その後見つけた別のヒメオオペア。




↑ こちらは9月8日に訪れた際見つけたヒメオオペアですがこのメスの大きさに笑ってしまいませんか?
メス自体は39mmほどなんですが(それでも天然では大型)、オスがミニサイズのためにメスが異様にデカく感じてしまいます。

さて、順調にヒメオオも採集できていますので店頭販売を開始しています。
HPには時間の都合でUPできない場合がありますが在庫はありますのでお問い合わせ下さい。




↑ 余談ですがこのチョウ分かりますか?
9月8日、ヒメオオ採集時に撮影したものですがアサギマダラです。
ヒメオオのポイントではよく見るのですが、このチョウは2000km以上も移動をした記録がある渡りをするチョウとして有名なんです。
秋以降、南を目指して遠くは台湾や香港まで飛んで行くそうです。
標高の高い場所に行った際には是非探してみて下さい。




P.S.
最近はクチコミもあってかW・ウッディやボーリンフタマタ等、産卵難関種の産卵材のご注文や問い合わせを多くいただきありがとうございます。
この夏の受注により在庫が無くなりかけていたエノキ材ですが、先日以前から寝かしてある倒木を一部裁断してきて即納できます(カットの時間は頂きます)のでご注文お待ちしております。
2014年08月18日




↑ ‘14.8.15 有峰で遭遇したツキノワグマ。5~6mまで近づいて撮影。(詳細は文中にて)

 さて、本来ならお盆の頃なら暑さのピークを迎える頃ですが、エルニーニョが回避され猛暑予報に訂正されたと思ったら台風12号、11号と続けて襲来し大雨となりその後も秋雨前線が停滞して戻り梅雨のような不順な天気。
いつも書いていますが中~長期予報の間の悪さにはあきれるばかりです。
精度の悪さについては相手が自然ですのであえて批判は避けますがホントにあてになりませんね。
当地富山でも立秋までは夏らしかったのが一転して真夏の太陽はどこかに行ってしまいました。
この先、週間予報を見ても全国的に気温は平年より低めで降水量は多めの予報。
先月の予報では9月は残暑が厳しいとの予報でしたがどうなることやら…。
個人的にはこのまま夏が終息するのは残念至極です。
夏休みの宿題ではありませんが、まだまだやり残していることがあります。

それでは、今季の報告です。
前回日記を更新した翌日の7月11日は市内の某河川敷へ今季2度目のヒラタ採集へ。



一応ヒラタは採れるのですがまだ時期が早いのかピーク時ほどの発生は見られません。樹液はそれなりに出ているのですがその割りには個体数が少ないです。




↑ ヤナギの根元に潜んでいたノコギリクワガタ。
ノコギリが樹液で見られるようになるとヒラタも発生のピークを迎えます。




↑ 洞ではなく根元に隠れていたやや大型のヒラタ♂。
パッと見、65mmUPかと思いましたが計測すると62mmでした。
これがこの日の最大個体でしたが、大型の個体が洞に入っていないということはやはりまだ本格的に活動してないのかもしれません。
今季は数は必要ありませんが65mm超の大型個体を是非ゲットしたいです。

さて、翌週の7月18日は定休日を利用して前回の日記で予告した場所でのライトトラップをパートナーのS氏と共に行いました。
このポイントの下流では富山では最も多くのオオクワの採集記録がある水系だけに最近では採れなくて当たり前と言う流れの中でも期待がないといえばウソになります。
ただ、この日は夕方から富山市内は雷を伴った強雨に見舞われ次第にポイント付近でも雨脚が強まってきます。
しかし幸いなことに雷雲の中心は海の方に抜けていったために大雨になることは避けられました。
それでも小雨が降る中でのトラップですので半ばあきらめモードでの決行です。




雨は降っているものの気温はさほど低下していないので蛾やコガネムシ等の集まりは悪くありません。
しばらくしてわずかの間ですが雨が上がるとクワガタの姿も。



↑ ミヤマの♂、♀




↑ ノコギリの♂、♀

雨の止み間は30分ほどでしたがその後もクワガタの飛来はあり結果はミヤマの♀を中心に20頭弱の飛来が確認できました。
言うまでもなくオオクワの飛来はありませんでしたが悪条件の中でこれだけの飛来があればまだ次回へのモチベーションが維持できます。
その後、再び雨脚が強まってきたので11時頃には撤収となりました。
帰り際に下流側の樹液ポイントを見ていくつもりでしたが土砂降りとなってそれも中止にしました。
限られた採集日時で条件も整わなければいつになったらオオクワを見ることができるのでしょうか…。

さて、私事ですが今年は息子の保育所の役員を担当していることもあって毎週夏祭りの準備に勤しんでいたのですが、その夏祭りが7月25日行われました。
自身が虫屋ということで役員である今年限定でカブトムシの企画を提案して実行させていただきました。




↑ アウトドア用の簡易テントを防虫ネットで被い中に100頭余りのカブトムシを放し飼いにして自由に触れるようにしました。
男の子はもちろん、女の子も意外に多く楽しんでくれて幸いでした。
屋外で陽射しがある中での設置でしたので高温による生体へのリスクが少し不安でしたがカーテンで直射日光を遮ることで回避できました。
ただ虫よりも監視で中に常駐していた自身が熱中症になりそうでしたが…
はしゃぐ子供たちよりも2ヶ月かけて準備してきた役員の達成感のある表情の方が印象的です。
こうやって親としてのキャリアと思い出を作っていくのだと実感できました。

保育所の夏祭りが終わって1週間後の8月1日は毎年恒例の富山の花火大会です。



この日は丸一日子供の遊びに付き合い、その後自宅から歩いていける花火の打ち上げ場所に行って観覧しました。
やっと夏を満喫できる一日を過ごせた気がします。
ゆっくりできたのはいいのですが8月になったということは夏も正味、残り1ヶ月を切ったということです。
のんびりしているとやらなければいけないことが山積しています。

というわけで翌日の2日(土)は営業が終わった後でS氏と共に再び前回と同じポイントでライトトラップです。
条件的にはさほど悪くはなかったのですが結果は前回同様ミヤマを主に15頭前後の雑クワガタのみでした。
途中、期待しながら樹液ポイントを見に行きましたが、いたのはカブトのメスが1頭だけ…
この後は月齢や日程的な都合で月末までできそうにないのでやはり今季もオオクワの採集はかなり厳しそうですね。

当店はお盆も関係なく営業していましたが定休日の15日(金)はS氏と有峰にヒメオオクワガタがメインの目的で行ってきました。
毎年ヒメオオ採集は9月に入ってから本格化するのですが利賀方面では問題なく採れるのですが、ここ有峰では近年ほとんどと言っていいくらい姿を見なくなってしまいました。
原因として採集圧があることは否めませんが、それ以外にも発生時期が他のポイントより早いのではないかと想定して調査する予定でした。
ところが当日はバイト明けの早朝からレーダーを見ると相当な雨雲が近づきつつありました。
天気予報では昼過ぎから雨の予報。自身の予想では昼まで持ちそうにないという感じでした。
幸いにも目的地方面はまだ青空ものぞいているのでわずかな望みを持って向かいました。
近づくごとに青空はなくなり標高1,000mを超える辺りから雨が降り出し、ヒメオオのポイントに着いて車から降りた直後には土砂降りに…
完全にアウトです。
カッパを着て周辺を見たもののクワガタの姿は全く確認できず、強行軍でヤブの中に突進したところでまずヒメオオが見つかるとは思えません。
かと言ってここまで来て何も出来ずに帰るのももったいないので材探しにシフトします。
しかし、土砂降りの中チェーンソーを振り回すのも材を持ってぬかるんだ斜面を歩くのも危険なので小降りになるまでは車から見える範囲で材を探すことに。




↑ しばらく走っていくと今年倒れたばかりのブナ材が。
ハカワラタケがビッシリ着生しており見た目はイイ感じです。
小降りになったのを見計らって裁断してみるとやや堅い部位はあるもののオオクワ用としては適材です。
本来ならもう少し寝かした方がいいのですが倒れてしまった立ち枯れはそれまでのような有効な朽ち方をしないので現状で採取した方が得策です。
使える部位で3mほど採取できました。




↑ 同じ材の続きですがこちらはカイガラタケが全面に着生しています。
見た目は綺麗でイイ感じなのですがこのキノコ菌はあまり材内部まで浸潤しないので朽ちているのは表面付近にとどまることが多いです。
裁断すると案の定、中はまだ堅いのでそのまま取り置きにしてきました。

再び車で走っていくと今度は横のなだらかな斜面に巨大な倒木が。




「アッ、これは御神木だったミズナラ…!」
そう、この木は以前から自身が御神木として崇めていた根元に巨大なほこら状の洞を携えたミズナラの巨木です。
根元付近の径は2m以上、想定では樹齢はゆうに300年を超えていると思われます。




↑ 2006年10月に撮影した在りし日の御神木。(左は洞部分、右は全体画像)
当時、洞の中には訪問者が置いていったと思われるお賽銭もありました。
誰もが畏敬の念を抱く御神木だっただけに残念です。
輪廻転生、原生林の悠久の歴史を感じさせる風景ですね。

さて、雨も止む気配がなく道路周辺の沢も水かさが急激に増え濁流になってきています。
これではやはり森に入るのは危険なので来る道中で本道上に倒れて重機によって谷側に撤去されたと思われる倒木の残骸を拾うことに。
この倒木も昨年までいつか採取したいと思って目を付けていた大径の立ち枯れですが、手をつけられないために自然に倒れるのを待っていた木です。
希望通り倒れたのですが、10年以上をかけて程よく朽ちた本体は倒れた衝撃で木っ端微塵となりほとんどが道路を挟んだ谷側斜面を落ちて行ったようです。
仕方なく拾える範囲で使えそうな木片を集めて持ち帰りました。
拾う際、木片を見ていると多くのクワガタの食痕が確認できます。
里山の雑木林の朽ち木と比べても引けをとらないくらいの数です。
それだけ多くのクワガタが生息している証です。
多くはアカアシのそれですがあわよくばヒメオオの幼虫が見つからないかと材割りを試みましたが雨が酷く断念し次回に再度調べることにします。




↑ 付近の林床で見つけたキノコ。
記憶にないので初見のキノコですが傘を切ってみてすぐに何のキノコか分かりました。
切断面や傘の表面に染み出した乳白色の液体が確認できると思います。
その名もチチタケ。
この乳白色の液体が特徴です。これならすぐに覚えられるでしょう。
参考までに可食です(この日は採りませんでしたが)。

なんだかんだで時間も15時を回ったので撤収しようと車で引き返しているとヒメオオのポイント付近で
「クマ!!」
とS氏が叫んだので見ると道路横の斜面に2頭のツキノワグマが!




↑ 親子ではなく成獣のペアのようです。
オスと思われる個体はすぐに斜面に隠れてしまいましたが、もう一頭は道路脇をウロウロしています。
前脚のすぐ後ろに乳首が見えることからもメスの成獣であるのが分かります。
車内からでは上手く撮影できないので意を決して車を降りて接近します。
クマにはほぼ毎年遭遇していますが、これまで見た中でも最大クラスのメスで体長1mは超えています。
道路を挟んで5~6mくらいまで近づいて撮影したのが冒頭と上の画像です。
帰宅してから嫁に報告すると、
「そういう人間がクマに襲われるんだ。」と忠告されました。
お叱りはもっともなのですが、ここのクマは何回遭っても攻撃的な気を感じません。
もちろん刺激したら論外ですが、基本的に飢えて里に下りてくる危機感のあるクマと違って豊かな自然に囲まれているここの生息個体はある程度の距離を保っていればむやみに人間に敵意をあらわにしないように感じます。
この時もたまに視線をこちらに向けますが威嚇することもなくウロウロしています。
やがてオスの後を追うようにヤブの中へと入っていきました。
その後、会話をしているかのような声を発していました。

この日はあいにくの雨で思ったような収穫はありませんでしたが帰り際に貴重な体験と画像が手に入りました。
やはりブナの森は来るたびに何かを与えてくれます。
今日はこの辺で。
2014年07月10日




↑ 5月18日、富山きときと空港付近から立山連峰の眺望。
複数枚のパノラマ合成なので画像右側がやや斜めになってしまいましたが残雪の立山がきれいに見えています。
今年も観光名所である立山アルペンルートの「雪の大谷」では例年並みの高さ18mの雪の壁が見ることができ大勢の観光客で賑わっているようです。
もし迫力の雪の回廊を見たいのであれば5月中に行くことをお勧めします。

さて、前回の日記を書いてから更新をサボっていたら3ヶ月近くが過ぎてしまいました。
前回は1m近い残雪の中でのワサビ採りを書いていましたが季節は一気に進んでこの日記を書いている今日、7月9日は折からの台風8号の影響で当地富山では最高気温がこの日全国最高となる37.1℃を記録するなど盛夏を思わせる暑さです。

不謹慎ながらこれだけ暑くなるとこの歳になっても子供の頃のような夏休み前のウキウキ感が沸々と湧いてきませんか?
え、私だけ?
夏オトコですから…。何か?
海辺を80年代のAORでも聴きながらドライブできたら最高ですね。
さすがに夏休みはないのでそんな贅沢な時間はなかなか味わえませんが夏をエンジョイして子供にも楽しい思い出を残してあげられれば満足です。
虫捕りを含めてアウトドアは我が家のマストイベントです。
さて、優雅にドライブとはいかなくても自身は仕事中に好きな音楽を聴けるという唯一恵まれた環境にあります。
最近は趣味のDJイベントも多くなり貪欲に曲を聴いているのですが、ここのところずっとハマッているCDがあるので紹介させてください。




そう、マイケル・ジャクソンの最新アルバム「Xscape」です。
生前に録音されていた未発表の楽曲の一部をコンテンポライズして新たに発表されたアルバムです。
個人的には追悼的なアルバムはビジネスライクな匂いがするのであまり食指が動かないのですが、リリースに先駆けてオンエアーされたファーストシングルである「Love Never Felt So Good」をFMで聴いたときに頭に戦慄が走りました。
その時は何の前情報もない状態でなにげなく耳に入ってきたのですが、その瞬間、高校時代にリアルタイムで聴いていた彼の大ヒットアルバムである「Off The Wall」や「Thriller」の頃の記憶が一気に甦ってきました。
そう、そのメロディーはまさにあの頃のクインシージョーンズがプロデュースした曲そのものに感じました。
そしてこのアルバムは本物だ!ということを確信して発売と同時に国内版(当時録音したソースも収録されている)を購入しました。
早速クレジットを読んでみるとこの「Love Never…」はアルバム「スリラー」に収録される候補曲で結局ボツになった曲だということです。
どうりで当時の雰囲気がするわけです。
そしてさらに驚いたのはこの曲は彼自身とポール・アンカの作詞作曲による合作であると言うことです。
マイケルは単にダンスの上手いパフォーマーなのではなく優秀なシンガー・ソング・ライターであるという事実を知らない人が多くいます。
まさにキング・オブ・ポップ! まさにエンターテイナー!
今作は当時を知るファンだけでなく彼を知らない今の世代の人たちにも当時の彼の音を知るツールとしてかつ、亡き彼の最新の今どきの曲としても楽しむことが出来る秀作です。
彼ほどの著名なアーティストの音楽をいち虫屋がコメントしなくても現時点でのアルバムセールスが800万枚という数字が物語っていますが、一聴の価値はあります。
ぜひ聴いてみて下さい。
ちなみに自身は発売から今まで一月半の間、車でずっとリピート再生しています。
もちろんディスコイベントでも自分のDJプレイではオンエアーしました。




↑ 5月23日に行われたイベントの様子。マイケルの曲も好評でしたよ。




↑ イベント時のDJブースの機材。
昔はアナログレコードをターンテーブルで回すのが定番ですが今ではPCDJといってパソコンと連動した専用のプレーヤーを使用することが多いです。
ちなみに画像右上のPCDJが自身の物ですが以前のように重いレコードを抱えて移動しなくていいので楽になりました。
次回のイベントは10月4日を予定しています。決まったらまた報告します。

ところで、話は全く変わって日記をさぼっていたので恒例の山菜採りの報告(誰も楽しみにはしていないと思いますが…)が出来なかったのですが、毎年話題に出るのがこの山菜。




ご存知の方も多いと思いますが、「コシアブラ」です。
自身の日記でも毎年必ず書きますが数年前まではマイナーな観がありましたが近年はタラの芽を超えるような人気で山菜の一番人気とも言われています。

先日、テレビで「秘密のケンミンSHOW」を見ていたとき島根県ではコシアブラを「バカの芽」といって地元ではメジャーな山菜である旨を放送していましたが、確かにバカの芽という愛称はご当地ならではですがコシアブラ自体は全国的にもポピュラーな山菜ですから山菜愛好家としてはご当地グルメとして紹介するのはいかがなものか?と思った次第です。
番組自体は好きでいつも見ているのですがやはりやらせにならないように事前のリサーチと適度な演出が望まれます。

今年も他聞にもれず山菜採りに勤しんでいたのですが、それを今さら日記で書くのは遅きに失したので割愛して旬な話題を一つ。

本業の虫に関する話題で、この時期と言えば当地ではヒラタクワガタの採集時期。
例年なら大体7月上旬に採集に行くのが恒例ですが、毎年最初は暑さで熱中症寸前になり倒れそうになるので今年は少し前倒しして6月20日に様子見を兼ねて最初の採集に行ってきました。
ポイントは昨年、数年ぶりに行って好結果だった市内の某河川敷。
昨年は最初に攻めたときはほぼ処女地だったのですが今年は既に誰かが入ったあとがあります。
昨年、繰り返し行ったことで道が出来てしまい他の採集者も侵入してきたようです。
そうなると競合して、いかに他の採集者が見ていない木を探すかということになるので必然的にヤブの奥に攻めないといけなくなります。
せっかく時期を早めて猛暑を避け体力的にも余裕を持っていったのですが精力的に攻めたせいで例年同様、途中で方向感覚がなくなり体力も消耗し脱水寸前であわや熱中症になりかけました。
毎年のことながらホントに学習能力がないと反省しました。




↑ 行く度に必ず採れるヒラタの木。
洞の周りが先人に一部はがされていますがそれでも中には♂の個体がいます。




↑ 根元付近に潜んでいた♀2頭。
シーズンになるとメスがいれば必ずオスが一緒にいるのですがまだ時期が早いせいかメスだけで休んでいたようです。




↑ こちらもペアかと思って撮影後に採ってみたら♂2頭でした。
よく画像を見ると上のオスが下のオスをアゴで挟んでいるのが分かりますが発見したときはケンカもせずにおとなしく一緒に樹液を吸っていました。
大きさも同じくらいだったので折り合いがついたのかもしれませんね。




↑ この日最後に見つけた♂。
単独でいたので見つけたときは大きく見えて65mmオーバーかと期待したのですが、持ち帰って測ると60mmもありませんでした…。
いわゆるスキー場で見る女子は3割り増しでかわいく見える案件と同様ですね。
結局この日は合計で20頭採集できました。(一部はリリースしました。)
今季は数よりも大型の個体を採りたいですね。

そして、ヒラタ採集もそうですがやはり本命はオオクワ採集!
毎年結果がでませんがこりもせず今年も挑戦し続けます。
今年狙っているのが県東部のこの川でのライトトラップ。




↑ パノラマ撮影しているため川が湾曲して写っていますが実際には川の流れはほぼ真っ直ぐです。
6月下旬に最初の採集を予定していたのですがあいにくの雨で中止に。
月齢や仕事の都合を考えると次は7月中旬以降でしょうか。
ただ早くしないとここはオロロ(イヨシロオビアブ)が大発生して車から出ることすらできなくなる危険地帯なのでなんとかそれまでには1回だけでもやりたいです。
昆虫フィールドの記事も書かなくてはいけないのでそろそろ結果を出したいです。

P.S.




↑ 5月24日富山市内にて撮影。
以前にも書いたことがある日傘現象です。
この日の日傘は珍しく2重になっていました。画像で左下に一部2重になっているのが分かると思います。
虹はたまに2重になっているのを見ることができますが日傘では非常に珍しいです。
気象を含めて大気(光学)現象は興味がつきませんね。
2014年04月24日




↑ 4/12、富山市内の公園にて撮影したシダレ桜の一種。
ピンク色が印象的できれいな花です。



↑ 4/12、上と同じ公園にて撮影したコブシ。
個人的には春というと一般的な花見でお馴染みのソメイヨシノよりもコブシの方が連想しやすいというか象徴的に感じます。
人工的に植えられて管理されているサクラも確かに圧巻で綺麗ですが、残雪の深山で山肌にポツポツと真っ白いコブシの花を見ると
「ああ、雪解けだな…。」
と、春を五感で感じることができます。
厳しい山の冬からの開放感がなおさら春を助長するのでしょうね。
自身が小学生の時、北海道に在住の頃、千昌夫の「北国の春」の中で
「コブシ咲く、あの丘北国の…♪」
と、繰り返しラジオで流れていて子供ながらにコブシってどんな花だろうと思っていたのが妙に記憶に残っています。

さて、日記の更新をサボっているうちに季節は進んで当地でもサクラはすっかり葉桜となりました。
自身は春の訪れと共に山に出かけるのでそっちでは今が満開で長くサクラを楽しむことができます。
そう、山の雪が解けるということは山菜のシーズンの到来です。
秋から冬にかけてのキノコに比べて春の山菜は旬が短くタイミングを外すと採り逃すことがあるので見極めが重要です。
例年通り最初はフキノトウとワサビからのスタートです。
今までの店長日記でも書いていますが今年の冬は里では記録的な少雪でしたが山間部は例年並みの積雪で差が大きくなっています。
当然ながら里の方が雪解けは早いのですが基本的にフキノトウはワサビと同時に採るのが習慣になっているので山の雪解けに照準を合わせます。
そろそろ山に行こうかなと思った頃には里のフキノトウはとっくにフキに成長しています。

毎年、最初に行く場所はだいたい利賀で4月の第一週もしくは第二週の定休日と決まっていますが今年は第一週の4日の天候が悪かったため利賀は延期して新たなワサビのポイント探しに上市方面に行きました。

やはり雪解けは早く最後の集落を過ぎてもほとんど残雪は見当たりません。
これなら上流部まで行けそうです。
ダムを超えて林道に入ると、




↑ どうやら甘かったようです…
まるでゲレンデのような林道はいくらタフな四駆でも進入不可です。
早々にあきらめて次は早月川に向かいます。
さすがに剣岳の登山口である馬場島(ばんばじま)へ向かう流域は豪雪地帯で残雪も多く馬場島を前にして通行止め。




↑ 道路は除雪してあるもののゲートが閉まっていて引き返す以外ありません。

どうしたものかと考えながら引き返す道なりに道路脇の斜面を見ていると、斜面下部に湧水が流れているところが目に入りました。
停車して目を凝らすと湧水の周りに緑の葉がいくつか見えます。




↑ 歩いて確認しに行くと思ったとおりワサビです。
少し小ぶりながらも根ワサビもしっかり付いています。
集落近くで過去に利用していたらしい湧水ですがワサビ自体は天然物です。
ワサビの本命は利賀の恒例のポイントでここはあくまでも予備の新規ポイントとなりますが、せっかく初物ということでコンビニ袋に一袋分(2~3株くらい)だけ持ち帰ります。
帰宅して早速醤油漬けを作りました。
(※参考までに醤油漬けの作り方を別ページで紹介していますので左欄の「趣味の山菜」からご参照下さい。ちなみに現在、レシピのメインはワサビの葉です。)
この醤油漬けが自身の周りでは大好評で一緒に採取に行くのを希望する友人もいます。

とりあえず春の味覚であるワサビを賞味することはできましたが、利賀のワサビは別格ですので忘れることは出来ません。
というわけで1週間後の11日に満を持して向かいます。
例年より雪解けは進んでいるはずですのでポイントに着けないことはないでしょう。




↑ 以前も紹介しました、雪解け時期だけエメラルドグリーンに輝く室牧ダムの湖面。




↑ 左が今年4月11日、右が一昨年の4月13日。
大雪だった一昨年に比べるとかなり積雪は少なくなっています。




↑ 上の撮影ポイントで残雪の下で芽吹くフキノトウを採取しました。




↑ ポイント横の川。
雪解けが進んでいるので増水していることを懸念していたのですが幸いにも水は澄んで少なめです。
これなら川を渡ってポイントに行けそうです。




↑ タイミングばっちりのワサビの群生。
やはりここのワサビは別格です。
なんせ一株がデカイ!株ごと採取すると一株でコンビニ袋が一杯になります。




↑ さらに特筆すべきはワサビ本体(ワサビの根茎)の大きさです。
今年は今までで最大の23cmという大物が採れました。
もちろん栽培物ではなく天然物ですよ。
3株も採るとリュックはすでに満杯です。
あまりギュウギュウにつめると葉茎を痛めるのでゆったりと入れて終了です。
キノコと異なり採集はあっという間に終わります。
時間が余ったので周りを散策していると湧水の水たまりがありました。




↑ 見るとコゴミが出ています。
花が咲く前のワサビとコゴミのコラボは初めて見ました。
湧水ということで周りの地温より高くここだけ成長が早かったのでしょう。
早速持ち帰ったのですが帰宅後、食するとまだ若く硬かったです。
やはり旬を考えないとダメですね。

ワサビを採取した後はこれまた恒例のポイントでアサツキの採取です。
アサツキやノビルの類は特別な場所ではなくても普通に身の回りで見つけることが出来ます。
この時期、当地では特産のホタルイカが出回っていますのでアサツキと共に酢味噌和えで食するととても美味です。




↑ こちらも日当たりの良いぬかるみでアサツキが程よく生長していました。
その近くで小さい水たまりをふと覗くと、




↑ クロサンショウウオの卵嚢です。
この白い袋状のものが1尾ではなく、この中に数十尾の卵が入っています。
こんなところでも春を見つけることが出来ました。

さて、利賀の入り口付近の道路脇でこんな物を見つけました。
何か分かりますか?




↑ これです。
じつはこれ自動積雪計測器なんです。
ちなみにこれは気象庁管轄のものではなく自治体が設置したものです。




↑ 先端から下に向けて超音波を発して帰ってきた電波の時間差で積雪量を測ります。
自身の日記の中で何回となく利賀の積雪量が出てきたことがありますが、自分で測っているわけではなく自治体のHPからここのポイントの計測値を引用していたのです。
自身も大体の場所は分かっていたのですが実際に機器を見たのは初めてです。
この機器、極めて正確で誤差は1cmほどなのですが計測する場所によって実際と大きな誤差が生じることがあります。




↑ ちなみにこの日の道路側から見た計測器付近の積雪量。
目測ではまだ1m近くありますが、先ほどの機器全体の画像を見てください。
機器の柱の根元付近では地面が見えています。
機器は正確でも計測地が数メートルずれただけで大きな誤差が出てしまいます。
どちらの数値でも間違いではないのですが実際に現地に行って見て大局的な観点から見ればどちらの数字も違和感があります。
特に雪解けの時期は数値と実感に違いが生じやすいので自治体もこの数字の公表は3月末までとなっています。
自身は冬季この数値だけではなく利賀村内に設置されたいくつかのライブカメラのリアルタイム映像を見て判断するようにしています。
今ではHPで各地のライブカメラが見れるようになったので皆さんも行楽の際など利用してみてはいかがですか?

話は戻って4日後の15日、この日は友人のM氏を同行して八尾の昨年見つけたワサビポイントへ向かいました。
昨年は現地を確認しなかったのですが行ってみると思ったとおりのワサビの群落です。




↑ それも一ヶ所だけでなく川に沿ってあちこちに群生しています。
植生の量では利賀よりも上です。
ただ違うのはここでは湧水の量が少なく地面に生えているものが多いということです。
地温が高いせいか同じ時期でもこちらのものは花が咲き始めています。
また湧水の流れの中(岩場)で生長したものより根茎は小ぶりです。
それでも選別して比較的大き目のものを採集しましたが採っている最中にかじってみると辛いものと辛くないものがあります。
根茎が緑色のものは辛いのですが茶色や白っぽいものは辛味が抜けてしまっています。
やはり地温が高いせいでしょう。
このポイントは利賀に先んじて採取しないとダメなようです。
ただここは除雪が入らないので雪がある程度解けないとかなり下流から歩いてこないといけないんですよね…。




↑ 川の水が多いためワイヤーのつり橋を渡ります。




↑ 雪渓にできた天然の雪洞。
中を通り抜けたくなりますが、崩れると生き埋めになるので回避しました。
ここのワサビポイントはこの日以降は厳しそうですね。
利賀にもう一ヶ所新たなポイントがあるので後日そこには行くつもりです。

P.S.
先日のDISCOイベントですが無事に行われました。↓




次回は5月23日(金)に開催します(場所は前回と異なります)。
2014年03月15日


ようやくと言うか早くもと言うか、すっかり春めいてきましたね。
先日も寒の戻りで積雪する等、気温の変動はかなり激しいですがこれも春が来た証しで平野部では日陰の雪もすっかりなくなり少雪のまま冬が去ったようです。
昨日子供と一緒に牛岳スキー場にスノボをしに行きましたが下部は地面も出てきており今回が今シーズン最後の滑りとなりそうです。
と言っても4歳になったばかりの息子は独りでボードに乗れるわけではないので自身のボードで足の間に立たせて抱えながら一緒に滑って雰囲気を楽しむだけです。

雪が解けるといよいよ山菜シーズンですがホームグラウンドの利賀はまだ2m近い積雪があり山に入れるのはまだ1ヶ月は先でしょう。
それまでは近場でまずはフキノトウから採りに行くつもりですが今年は雪が少なかったので平野部ではもう遅いかもしれません。

最近は休みの日に雪や雨が降ることが多くフィールドに出る機械も少なく特に日記に書くほどの出来事もないのでクワガタとは全く関係のない話を書きます。
当HPでも少し触れていますが自身は過去にプロDJだった経歴があり、今でも機会があれば趣味でプレイすることがあります。
ここ2~3年はそんな機会もなかったのですが最近DISCOイベントをプロデュースしているヤス氏と懇意になり今度彼が主催するイベントで久しぶりにプレイすることになりました。
イベントの主旨はダンクラ(ダンス クラシック)で70年代後半~90年代の曲がメイン(最近のもかかります)で基本的にはオールジャンルですので昔のディスコを懐かしむオッサン、いやオジサマ達も楽しめると思います。






※ 地図が分かりにくいですが立山通り(有沢線)の有沢橋西側で中古車販売店「ハッピー&ドリーム」もしくはバッティングセンター「MVP」の後方(有沢線からは見えにくいです)にある結婚式の2次会等に最適な最近オープンしたとてもきれいなお店で駐車場も完備しています。

お問い合わせ、前売りの購入等は当方もしくは詳細を下記のリンク先に照会していますのでご参照ください。(過去の同イベントの動画も見れます。)

http://toyamadisconight.web.fc2.com/index.html
2014年02月23日


開店以来店頭やオークションでは商品として扱っていた天然エノキカワラ材ですが、先日HPでも正規の商品としてUPしたところ大変な好評を戴き注文が相次いだために今のところまだ在庫はありますがいつ欠品してもおかしくない状態になってきました。
やはり、W・ウッディやボーリンを始めとする柔らかめの材を好むレアな色虫に購入されるユーザーが大半を占めており同様の使用をお考えの方は早めのご注文をお勧めします。
現在も出来る範囲で採取をしており雪が解ければ本格的に探す予定ですが春以降のオンシーズンには不足することがほぼ確実と思われます。
ちなみにエノキ以外の樹種でも同等もしくはそれ以上の実績がある材が多々ありますのでその節はお気軽にお問い合わせ下さい。



さて、それでは店長日記ですが前回つらつら今季の天候の長期予報の精度や報道のあり方に対する批判を書いた直後の24日ですが、この先1ヶ月(2月)の中期予報(北陸地方)で先日までの寒冬予報から手のひらを返したかのように高温傾向にシフトした予報に変更されました。
気象協会の職員のコメントでも富山県では平年より高温傾向で推移し大雪の可能性はそれ以前の期間よりもかなり低くなったという旨の予報でしたが、またやってくれましたね…。

確かに1月下旬こそ平年よりもかなり高い気温で推移しましたが予報の対象となる2月に入ってからは特に立春を過ぎてからは真冬の気温で平年よりもかなり低く、今冬最も寒い期間となりました。
またニュース等でも大々的に取り上げられたので周知のことと思われますが、関東甲信越の記録的な大雪。
大雪というより豪雪レベルです。
山梨県甲府市では積雪値としても驚くほどの値ですが24時間の最大積雪量が114cmという雪国である当地の記録をも上回る想定外の降り方となりました。
さすがに南岸低気圧による太平洋側の降雪は中期的な予報で予想するのはほぼ不可能ですのでこれは致し方ありませんが、太平洋側で大雪のときは得てして日本海側ではほとんど降雪せず、積もってもわずかか雨になることも多いのですが今回は当地でも25cmの積雪を記録し、皮肉にも今冬の最深積雪となりました。
この数値は平年値の半分ほどですが、大雪はないと予想していてなおかつ南岸低気圧の予想外の積雪に完全に裏をかかれた間の悪い結果となりました。

また、自身だけでなく多方面からも批判が相次いでいるのが今回の大雪で犠牲者が複数出ており命にかかわる災害であったにもかかわらず大雪特別警報が発令されなかったことです。
これは災害規模となる事象が今後24時間以上に渡って継続するという条件を満たさなかったためと言われていますが、逆に言うと24時間に満たない短時間の激しいシビアウェザーには適用されないということになります。
短時間だからこそ想定外のことが起こる可能性が高いのだからその時に発令されない警報など本末転倒な気がしてなりません。
今後の条件の改正を願います。

上述のように比較的寒い日が多く多少雪が積もったもののそれでも当地にしてみれば記録的と言ってもいいくらいの少雪です(ただし山間部は平年並みに積雪しています)。






↑ 1月25日に撮影した市内神通川の河川敷に設けられた雪捨て場。
雪を圧雪するための重機も全く稼動せず錆び付きそうです。




↑ ちなみにこれは2年前の2月10日、富山で1m近くの積雪となったときの同じ場所の様子。捨てられた雪の高さは橋の橋脚とほぼ同じくらいに達し、これ以上の収納が不可となり閉鎖されました。
いかに今冬の雪が少ないかわかるでしょう。

さて、話は全く変わりますが雪が少なく外出にはもってこいなので定休日を利用して福井県の勝山市にある恐竜博物館に家族で行ってきました。
息子が恐竜に興味を示しているのが理由ですが自身は県外でエノキカワラ材のポイントを探すついでもありました。
やはり家族連れでは雑木林を走り回ることも出来ないので結局エノキは見つからなかったのですが、その博物館が予想外に素晴らしくてビックリしました。

福井には失礼ですが、はっきり言って富山よりも観光素材に乏しくローカル感に満ちた県で、なおかつその中でも山間地の田舎町ということで所詮子供だまし程度の施設だろうと侮っていたのですが前言撤回、非礼をお詫びする意味でも紹介しておきます。
実際道中は田んぼの中や川の横のほのぼのとした田舎道なので果たして本当にこの道でいいのか?と思うくらいでした。
やっと建物が見えて近づいていくと付近一帯の山が恐竜と関連した公園として整備されており
「結構気合入っているな…。」
という感じを受けたかと思ったら本館に到着したときにはその近代的なデザインに完全にいい意味で裏切られました。




↑ 館の正面入り口前にある巨大なオブジェと正面入り口。
さすがに冬の平日ということで来館者もさほど多くありませんでしたが、入り口に平成13年来館者60万人突破と表示されたのを見て駐車場の大きさに納得しました。
さすがに単年度の来館者数ではなく累計だとは思いますがそれにしてもすごい数字です。

一気に期待感が高まったところで入場するとその内観にいきなりテンションは急上昇!




↑ まるで海外のリゾート地にあるショッピングモールのようなデザインです。
入館者はその吹き抜けになった内観を見ながら地上1階から建物上では地下3階にあたる部分までエスカレーターで降下して行きます。
そしてライトで演出されたトンネルをくぐると目の前には巨大なドームが現れ、正面には超リアルな実物大クラスの動くティラノサウルスの模型が。




↑ あまりのリアルさに我を忘れてテンションはMAX!
息子はリアル過ぎて怖くてテンションはダダ下がり…。
正視できずに抱っこして目を閉じて「もう帰る…。」という始末。
これ一体だけでもわざわざ見に来た甲斐がありました。






↑ それ以外にも趣向を凝らした展示物がテーマパークのアトラクションのように展示されており大人が楽しめる博物館と言えるでしょう。
世界3大恐竜博物館に数えられると称されるだけのことはあってさすがです。
それが大都市ではなくこの地にあるというのが不思議でなりません。
福井県がこれにかける情熱が伝わってきます。

同じ恐竜化石の産出地として売り出している富山県としても是非見習って欲しいお金の使い方です。
どうも富山県は観光素材がそれなりにある割りには全てが中途半端に感じます。
自治体の駆け引きもあるのでしょうがこの博物館のようにそれだけで集客できるような予算の使い方で観光地作りをして来年開業する北陸新幹線に繋げて欲しいものです。

それに関連することですが、この日帰途に北陸自動車道で石川県の徳光SA(ハイウェイオアシス)に立ち寄りました。
ここは海岸沿いの立地でSAに駐車したまま海水浴を楽しめるというキャッチコピーで開発されショッピングモールも併設されオープン当初(確か20年くらい前?)は大変な賑わいを見せていました。
最近は寄っていなかったのですが子供がアイスを食べたいというので何年かぶりに立ち寄ってみました。




↑ 閑散とした駐車場を見ながらショッピングモールへと向かうと、
入ってみてビックリ!

賑やかだった昔の姿はどこに行ったのか至る所に退去したテナントの暗い空間が目立つお化け屋敷へと変貌していました。
残っているテナントも休業していたりで営業しているのは鮮魚店を含む数えるほどの店舗だけです。
はっきり言って歩いているだけで胸が痛くなるような空気です。
とてもじゃないけど旅の道中を楽しむという気分にはなれない空間です。
偶然ジェラートを販売している店があったので子供にアイスを食べさせて早々に退散しました。
先ほど素晴らしい博物館を見た後だけになおさら痛々しく感じました。
このショッピングビルはNEXCO中日本が経営しているのか第3セクター方式なのか分かりませんし、お隣の石川県のことなので余計なことを言うつもりもありませんが、全て閉鎖して通常のSA形態に戻した方がよっぽど集客できるのではないかと思います。
他県から来た観光客にこれで悪いイメージを与えたら元も子もないですから…。




↑ 帰り際、駐車場への通路から見た日本海がとても切なく感じました…。


さて、2月に入ってからも先述のように雪の少ない状態が続いたためこの時期には異例の材探しに出かけました。




↑ 2月14日は時折吹雪となるあいにくの天気でしたが県東部の取り置きのポイントを見に行きました。
富山市内は10cm程度の積雪でしたが山が近いこの場所は市街地近くでも雑木林内は30cm近く残っていました。




↑ 記憶を頼りに雪の中を歩いていくと雪にすっぽりと埋まったエノキの倒木がありました。




↑ とりあえず伐採面付近を見てみるとさすがに径が1m近くあるので樹幹は均一に朽ちている感じではなく、かつ腐朽部には多数の食痕が確認できるので産卵材として採取するには不適だと判断して切り株の方を切ることに。
エノキの場合、樹幹よりも根株の方が綺麗に朽ちていることが多々あります。




↑ チェーンソーで裁断すると案の定いい塩梅です。
朽ち具合は均一でどちらかというとオオクワ向きの堅さですが部分的には色虫用の柔らかい部位もありました。
この材は菌が活性化しているため持ち帰って袋に密封するとこの時期限定の生カワラ材が出来上がります。
ただ、根部は裁断しにくい上に不注意からチェーンソーで手を負傷したためこの続きは雪解け後に延期しました。
その後、付近でヒラタケの生えたヤナギを少しですが見つけました。
ヤナギのヒラタケ材は独特の甘い香りがして産卵材としてもケヤキに匹敵するくらいの最高級の材になります。

さらに3日後の17日は午前中に健康診断があったのですが早く終わったため店に向かう途中で市街地にほど近い呉羽丘陵に材を見に行ったところ、




↑ 当地ではほとんど見かけないクヌギの朽ち木に複数の大きなヒラタケの株を発見。
やや古くなっていましたが早春のヒラタケはコケ採りに珍重されるためにありがたく奪取しました。
わざわざ山に行かなくても平地に近いからこそ雪に妨げられずにコケを見つけることが出来るのです。
材はありませんでしたがヒラタケを2kg余り収穫して終了。

そして、21日にはまたしても山岳寄りのポイントに4年来の取り置きのエノキを見に行きました。






↑ 4年間待っただけのことはあっていい具合にシハイタケが着生しています。
これならそろそろいけそうなので雪が解けて水分がやや抜けた頃に裁断することにしました。
まあ、全てが使えるわけではありませんがどれだけかは極上な部位がありそうです。
そしてこの材の全体をよくよく見て回ると、






↑ ここでも冷凍状態になったヒラタケの複数の株を見つけました。
凍っていないものは腐ってしまったものもありましたが、ここでも2kg強のヒラタケを採取することができました。
ヒラタケの発生木を切ってしまうのはいささかもったいないのですが逆に切らないと今度は産卵材としての適齢期を過ぎてしまうので仕方ないでしょう。
ケヤキならどちらも手にすることが出来るんですけど、エノキは柔らかいのですぐに朽ち果ててボサボサになってしまいます。
4月くらいには裁断して産卵材として販売の予定です。苣
2014年01月21日




↑ 1月14日富山市近郊にて撮影。長さが5cmほどに成長した霜柱。
特に珍しくないと思う人がいるかもしれませんが、当地は雪国のため例年なら地面は雪に覆われて霜柱を見る機会が逆にあまりありません。
今冬は雪がほとんどなく地面が露出しているため久しぶりに見ることができました。


さて、年も明けて早くも1月下旬を迎えようとしています。
個人的に喪中なので大々的な年始の挨拶は控えさせていただきます。
年末以降、寒さも本格的になるとコケ採りも終了し気が抜けたかのようにまったりとした時間を過ごしています。

ところが、今冬は年が明けても雪がない!
全く降らないわけではないのですが雪すかしをするほどのまとまった降雪が未だにありません。
当初、気象庁が発表していた冬期の3ヶ月予報で今期は例年より降雪量は多くなるという予想を見事に外すような様相を呈しています。
以前から申し上げている通り気象マニアで気象予報士の資格取得を目指す自身としましては(少なくとも当地である北陸地方において)毎年のようにお世辞にも当たっているとは言えない冬季の長期予報には解せないものを多々感じています。
常日頃から知らない土地へ行くとき以外は局所的な予報であればよっぽど自身の予想を信用しています。
まあ、気象庁発表の予報も幅を持たせてありますので実際に利用者が感じているほど外れているというわけではないようですが、やはりそれは逃げ口上ととらえる方が多数だと思われます。

ただ、それよりも個人的に許容できないのがマスメディアによる事態を煽るかのような誇張した事実とは異なる報道です。
先日、北米が大寒波に見舞われたことが世界的なニュースになりましたが、それに続けとばかりにその後日本に訪れた寒波では
「強烈寒波到来、各地で大雪!」
というような見出しの報道を多く目にしました。
北海道ではマイナス30℃という気温を記録し東北の日本海側では一晩で50cmを超えるような大雪で平年を上回る積雪量の地域が多発ということでした。

一般の方であれば「大寒波だ!」と思うかもしれませんが少し気象をかじった人間であれば「アホか!」というようなレベルです。
先日アメリカを襲った寒波とは行って帰ってくるほどレベルが違います。
国内の寒波としても年に複数回はある2級クラスでしょう。
まず札幌等の都市部ならいざ知らず北海道の内陸でマイナス30℃というのは寒の入り後のこの時期としては普通にあり得る寒さです。
一晩で50cmを超える雪は確かに大雪なのは間違いありません。
ただし全国ニュースで報道されていた場所は青森県酸ヶ湯、山形県肘折、新潟県津南及び関山、(ローカルかもしれませんが)当地富山県南砺市、等々です。
時間がある方はこれらがどういう場所か調べてみて下さい。
青森県酸ヶ湯に関しましては昨年の大雪報道で知っている方も多いと思います。
566cmという気象観測点としては国内最高を記録した標高890mの山中にある温泉地です。
他の地域につきましても国内で有数の豪雪地帯で有名な場所です。
このような地域では一晩で50cmくらいの雪が降るから豪雪地帯なのです。
逆に言えばそれくらいの降り方をしないと数メートルもの積雪にはなりません。

そんな地域での50cmの降雪なら東京で5cm積もる方がよっぽど異例な出来事です。
毎年必ずある、ほとんど積もらない首都圏での大げさな大雪報道にも辟易しますが、多くの人間に影響を与えることを考えると仕方がないかなとも思います。
それに引きかえ前述の豪雪地帯は住民の方には失礼ですがどれだけの人間に影響するのでしょう?
住民はそこが多雪であることを承知で住んでいるのですからそれくらいの雪の対処法も身に付けています。
さらに雪で埋まった道路を撮影して通行不可であることをリポートしていますが、当地でも山間地なら集落への幹線道路でも雪で一時的に閉鎖されることは珍しくありませんし、
ましてやその先に民家がない道路など誰が通行すると言うんですかね?

まだあります。
「平年と比べて○○%、○○倍の積雪となっています。」
という表現をよく耳にしますし先日も場所によっては平年比150~200%という報道もありました。
これも言葉のマジックで、例えば先ほどの豪雪地帯でさえ平年比200%となると、仮に平年で2mの積雪がある地域では4mでプラス2mもの積雪(豪雪クラス)になります。
逆にそれほど多雪ではない都市部辺りでは平年値が20cmだとすると200%でも40cmでプラス20cmでとても豪雪クラスとは言いかねます。
つまり全国を同列にこの平年比で語ること自体が公平ではないのです。
気象庁ではもちろんそのような認識を持っているでしょうが報道する側があくまでニュース性やインパクトを追及するあまり誇張しているかのような偏りのある報道になるのでしょう。

先ほど書きましたが先日ニュースで当地富山県南砺市の映像が流れましたが、南砺市と言っても映っていたのは利賀村で当日記でも度々紹介する自身のホームグラウンドですが、一日で1mくらいの降雪があることもある山間地で例年2~3mくらいは積雪がある全国レベルの豪雪地帯です。
当時10cm程度の降雪しかなかった富山市や主要市部の人間はこの報道にしらけた気分になったのは言うまでもありません。

そして、この日記を書いている今日現在、富山市内及び県内の主要市部ではほとんど積雪がない状況となっています。
冒頭でも書きましたが今季の長期予報とはまるで異なる現状であるにもかかわらずこの先1ヶ月間の中期予報では相変わらず平年よりも降雪は多くなるという姿勢を変えていません。
果たして結果はどうなるのでしょうかね?

さて、ここまで主観的に批判的な意見を述べてきましたが、実際今冬は寒冬なのでしょうか?多雪なのでしょうか?
データを用いて検証してみましょう。



【気象庁ホームページより引用】

↑の資料は昨年11月1日から今年1月13日現在までの累積降雪量の平年比を表した地図です。
この資料にしっかりと表れていますが、近畿以北の県庁所在地で平年比100%以上の観測地は宮城県の仙台(もともと太平洋側で雪が少ない)だけでいわゆる雪国と言われる地域の都市部はほとんどが平年の半分程度の少雪となっています。
もちろん内陸を見れば100~150%の地域も複数ありますが対人口比で見れば平年より少ない地域に住んでいる人口の方が圧倒的に多いです。
つまりこの状況で今冬は雪が多いと報道するのは矛盾があるということです。

では気温はどうでしょうか?
同様に下図をご覧ください。



【気象庁ホームページより引用】

↑は昨年11月15日から今年の1月13日までの60日間の平均気温の平年比を表した地図です。
これを見ると降雪量とは異なり北海道を除くほとんどの地域で平年より低いところが多く特に南ほどその傾向が顕著に表れています。
皮肉なことに先日の報道でマイナス30℃を記録し強烈寒波と題された北海道はかなり高温傾向ですからむしろ九州の鹿児島辺りで「今年はこれだけ寒いんです。」と報道するべきなんでしょうが、寒さを象徴するような事象がないためにニュースでは取り上げられないというのは公正な報道という点では整合性が低いと云わざるを得ません。
ただ、全国的に低温傾向なのは否めない事実ですから気温の点からは現状では今冬は寒冬であるというのは間違いというわけではなさそうです。

ついでに書いておきますが、未だに寒波が来るから温暖化ではないとか温暖化だから雪が降らないという人間がいますが、豪雪も寒波も冷夏も温暖化の影響が深く関わっているということを覚えておいて欲しいと思います。
温暖化だから全ての場所で暖かくなるということではないのです。
反動で記録的に寒くなる地域も出てくるのです。

主観的にはいくら気温が低くても雪国で雪がないと、寒いという実感がないというか冬らしくないと感じてしまうのは自身だけではないでしょう。
さて、例年なら雪のせいで店で引きこもりになっているのが通例ですが、ここまで雪が少ないとちょっと山でも行ってみようかな…なんて邪心が芽生えてしまいます。
きっと山の神様が呼んでいるに違いない、と勝手に解釈します。
いざ行こうと思うと、はてどこに行ったものか?と悩んでしまいます。
なんせ例年ならこの時期に山に行くなんて考えもしないこと。
行くのはいいけど目的が見つかりません。
昨年不作だったヒラタケ採集の続きでもしたいところですが、いくら雪がないといってもコケ採りのポイントは山間地ですので先述のように入山できるレベルではありません。
ちなみに今日(22日)現在、利賀のポイント付近の国道沿いの観測点では2mほどの積雪となっています。
全く論外ですので近郊の平地に近い里山の毎年行くポイントへエノキ材の採取とヒラタケ採りに行くことに。

市街地ではほとんど雪がないもののちょっと山に近づくだけで一面銀世界で車の通行がない横道では根雪になっています。
やはり少し都市部を離れるだけで積雪は少なくてもポイント付近まで車の進入が困難になってきます。
この日のポイントは何とか近づくことが出来ました。
車を止めて徒歩で向かいますがさすがに雪が少ないと歩きやすくて快適です。




↑ この日の目当てのエノキの立ち枯れ。
数年前より状態のいい部分を少しずつ採取しています。
この日も数カットしたらだいぶ残りも少なくなりました。
画像の後ろのツタ付近に置いてある材はまだ腐朽が浅いので取り置きしてある材です。
地面に置いてしまうと水分過多になり使い物にならなくなるので浮かして保存します。
さてカットしたのはいいのですが数日来の冷え込みで材が中まで完全に凍っており、朽ち具合がどうなのかさっぱりわかりません。
一度カットしてしまうと上記のように保存しても状態が悪くなることが多いのでとりあえず2m分くらいだけ(水分が多く重い)持ち帰ることにしました。




↑ 採取したエノキの近くにある別の立ち枯れ×2本。
将来的に優良なカワラ材になる候補の立ち枯れです。
径は30cm前後、高さは4~5mで倒れなければあと2年から3年くらいで採り頃になるでしょう。
画像を見て分かると思いますがこれらの立ち枯れは寿命やカシナガ等の食害で枯死したわけではありません。
本体に巻きついたツタによって絞め殺されたのです。
ツタは徐々にエノキを絞めつけて表皮付近の維管束を閉塞させ枯死させてしまいます。
これも自然の摂理でこのおかげでエノキの朽ち木が手に入るのですがツタを放置しておくとあらゆる立ち木が被害に合うばかりでなく林床も荒れて若木が育たなくなります。
よってあまりにツタが繁茂している場所では根元から切断しています。
ツタは一本切ったからといって枯れたりしません。駆除するときは地面に接している茎を同時に全て切る必要があります。
里山の再生と雑木林の環境維持のために少しは役立つでしょう。




↑ 倒れたエノキに発生したヒラタケ。
雪に覆われてカチカチに冷凍されていました。






↑ 毎年ヒラタケの採れる発生木を見に行くと倒木の裏側にヒラタケは見つかったもののまだ幼菌です。
例年なら今時分には成菌になっているはずなのですがやはり今期は発生が遅れて不作気味です。
先ほどの検証から気温自体は例年より低めだったにもかかわらず発生時期に強い冷え込みがなかったことも影響しているのかもしれません。
この幼菌は雪解けまで生長しないでしょう。
その頃には地元の住民に採られてしまうでしょうが…。
まあ、この時期に訪れることが出来てエノキ材を入手できただけでもありがたいことです。
2013年12月25日


さて、気がつけばもう年の瀬で2013年もわずかとなりました。
今年も色々お世話になりありがとうございました。
毎年のことですがこの時期は季節柄ほとんど開店休業状態ですが来年もご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

今年の店長日記も今回が最終となりました。
ここ2ヶ月くらいほぼキノコが占めていますがアウトドアな趣味はライフワークですのでご理解の程お願いします。
さあ、予想外の大量収穫に湧いた今季のナメコ採集もいよいよラストスパートとなりました。
スパートといっても先月までで目標を大きく超える収穫を得ているので今月は収量を伸ばすことよりもポイントの開拓と既存のポイントの様子の確認が目的になります。
よって今までのように睡眠時間を惜しんで徹夜で入山するような必要もなく気持ち的にも余裕があります。
まあ時間がある範囲で行ければいいかな、という感じです。

というわけで前回12月6日は県東部の恒例の里山ポイントに行ったのですがミズナラ帯のポイントとは異なり例年より遅れ気味でしたので3日後の12月9日、この日は先般も書きましたが店を臨時休業してカワラマットの袋詰めと運搬作業の予定でしたが、昼からで十分間に合うと思い午前中だけ山に行くことにしました。
里山は先日の様子から無駄足になるだろうから、山も根雪になっていないので八尾・利賀方面も行くのは可能なのですが、自分の中では前回が最後というつもりであったし収穫だけが目的ではないのでここは一つ新ポイントを開拓しようと思い、さほど遠くない新川・立山方面に行くことにしました。
新規といっても新川地区のポイントはコケ採りだけでなく本業のクワガタ採集で何十回、何百回と行っているところですが、ことコケ採りに関してはあまり芳しくないので今回はやや立山よりで標高も今までより上げてあえて700mを超えるミズナラ帯を調べてみることにしました。

本来、この時季にこの辺りの林道に進入することは除雪が入らないので困難なのですがまだ根雪になっていないため幸いにも通行できます。
ただ先日の雪で500m以上は積雪しており800m付近まで行くのが限界でしょう。
ちなみにこの日向かった場所は初めて行く場所ですがもちろん行き当たりばったりで行くわけではありません。
事前に地形図でミズナラの立ち枯れがありそうな場所を推測しルートを設定しています。
さらにそこが良好なポイントでないことやルートが通行不可の場合を想定して必ず予備のポイントも考慮しておきます。

自賛するわけではありませんがこれだけコケ採りに入れ込んでいるおかげでだいぶスキルアップして最近では事前の下調べで外すことはまずなくなりました。
この日も大丈夫だろうと余裕で出発しました。
現地付近に到着すると想定外に林道が整備されています。
あまり通行しやすいと他の採集者も多く訪問することになり自身が何よりも避けたい競合のリスクが高まります。
自身には収穫の3原則があります。

① 他人と競合するポイントは極力避ける(他人が行かないところまで攻める)。
② ポイントを多く確保する。
③ 適材適所ならぬ適時適所を守る(時期によりポイントを変える)。

まず他人の後を追ったところで採られた後の苦汁をなめるだけなので他人より先んじるかさらに奥まで進まないと気が済みません。
とりあえず林道を上がって行き標高500mを越えた辺りから道路にも積雪してきましたが先日の降雪の割りには数台の車のタイヤ痕が付いています。
一部は工事車両かと思われますが採集者の可能性もあります。
嫌な予感がしつつも車窓から周りの木を見ているとちらほらナメコらしきものが確認できます。
とりあえず適当な場所で様子を見てみるために停車して林に突入しました。




↑ やはり道路から見える位置ということもあり先客が採った跡がありますが、だいぶ以前のもので最近は誰も訪れていないのか残っています。




↑ ナメコの根元を見ると以前に先客によってカットされた跡がありますが今出ている成菌の状態から見てここ1~2週間は誰も来ていないことが分かります。
ということはさほど知られていない可能性が高いでしょう。




↑ 少し奥に足を進めると見事な房が2つ見つかりました(右画像はアップの写真。冷え込みで凍っており鮮度が保たれています)。
とりあえず確認のつもりで踏み入った場所ですが見つけた以上は採らねばなりません。
この時点でもう新しいポイントとして認知したも同然です。




↑ ほんの一区画ではありますが立ち枯れが乱立しています。
上画像のポイントはさほど広くないので一回りして事前にチェックした本命と思われる場所を目指します。
目的地近くに着くと一部伐採されて開けた場所に地図にはない人工物と駐車するスペースが設けてあります。
そこには車を止めた跡があり人の足跡が伐採地に向かって残っています。
採集者だろうか?と思いつつすぐに入らずにさらに標高を上げて車を進めてみます。




↑ 凍った極上ナメコ。
この辺りは所々に立ち枯れが集まっているポイントが林道沿いに散在しておりそれぞれでナメコの発生木が見つかりますが一ヶ所で大量収穫という感じではありません。
こういう場所ではむやみに歩き回ると疲れるだけなので発生木を記憶してそれだけを見て回るようにしないと収量が伸びません。

さあ、いよいよ先ほどの本命の場所を調べます。
先日に先客がいたことを覚悟しながらも足跡を追ってみると意外にも藪の中には進入せずに開けた場所を散歩しただけのようです。
それならと、藪に向かって突入開始です。




↑ 周りは比較的平坦に近く立ち枯れだらけでいやがおうにも期待は高まりますが画像でも分かるとおり周りは背丈を越えるススタケ(ネマガリタケ)の大群生です。
通常のクマ笹と異なり名前の通り笹よりも太く細い竹といった感じです。
よってちからまかせに進もうとしても全く進めません。
足を取られては転び、身体が引っかかっては止まり、跳ね返ってきた茎が顔面をムチのように叩きます。
春にはススタケの優良ポイントになるでしょうが今は単なる障害物です。
イライラが極限に達し「あー!」「クソッ!」「このやろうっ!」と思わず独り言を怒鳴ります。
つい先ほど付いたクマの足跡があったのでクマ除けにはなりますが第三者がいたらきっと危ない人だと思われるでしょう…。

平坦な場所は立ち枯れの数の割りにはナメコは期待に反してほとんど無くまさに徒労に尽きましたが谷沿い近くに行くとススタケも少なくなりナメコも見つかりだしました。




↑ 斜面にも多くの立ち枯れがあり沢を挟んで対岸の立ち枯れにいくつもナメコが見つかりますがススタケに邪魔されて斜面を登るのは想像以上に厳しいです。
さすがにこの状態ではナメコが採れると知っている人間でないと来ようとは思わないでしょう。




↑ 時期的に老菌が多くタイミングとしてはやや遅かった観がありますが、それでも極上のナメコが見つかると苦労が報われます。
気づくと、軽く新規のポイントを探すつもりがドップリと採集に夢中になっていてとっくに昼を過ぎており慌てて車に戻りました。

おかげでナメコは8.91kgの収穫があり新規のポイントとしてはまずまずの成果でしたがマット生産の工場に行くのが遅れて作業がこの日で終わらずに別の日に持ち越しになってしまい何のために臨時休業したのかわからない日でした。

13(金)は定休日で本来なら県東部の里山ポイントで先週確認したナメコが採り頃になっているはずなので行きたかったのですが、この日はさすがにカワラマットの袋詰め作業と運搬にあてたためコケ採りは休みです。
バイト疲れや降雪等天候の具合により翌週の17日(火)の午前中に県東部のポイントへ。
すでに平地まで積雪が下りてきているのでおそらくこれが最後のタイミングになるでしょう。
積雪を覚悟で向かうと、




↑ 「う~ん…。」
すでに車は通行不可に。道路上で積雪は20~30cmあります。
仕方なく車を置いて徒歩でポイントへ向かいます。
山の斜面に入ると膝くらいまで雪に埋まり歩くだけで息が上がります。
果たして前回取り置きしたナメコは中10日経ってどうなっているでしょうか?




↑ どうやら無事のようです。近づいて確認すると、




↑ いい状態に仕上がっています。主観ではもう3日早ければ最高の状態でしたがそこまでわがままは言えません、ありがたく採取します。




↑ 同じ木でヒラタケも採取できました。一本で二度美味しい木です。




↑ 前回幼菌だった別の木のヒラタケも採り頃に。

さて、この日の期待の主は前回初めて見つけた発生木です。
位置があやふやだったので大体の方向で進んでいくと、




↑ 雪と木の濃淡のコントラストにわずかに緑が混じったモノトーンに近い景色に一点だけ暖色系の黄金色が遠目からでもはっきりと確認できます。
もしかしたら花さか爺さんの「枯れ木に花を咲かせましょう。」というのは朽ち木に生えたナメコのことではないのだろうか?などと勝手な推測をしながら近づくと、




↑ 「うわ…。」
声を失うくらい圧巻のナメコです。
全部採れれば10kg超えコースです。
残念ながら上部は届かないので全体の3分の2程度の採取でしたがそれでも7~8kgくらいにはなりました。
また一本御神木の追加です。
積雪で歩くのが難儀で結局ナメコは2本の木で採っただけですがそれでも収量は12.52kg、ヒラタケは5kgと今年の有終を飾る大漁でした。

本来ならこれで今季のコケ採りは終了の予定でしたが、この後目立った降雪がない状態で10日が過ぎた12月27日(金)、今年最後の定休日で天候もこの日から本格的な冬の嵐が襲来する予報となっています。
今度の降雪でいよいよ平地でも積雪となり完全に山はシャットアウトだな…と思うと今日なら先日の雪が解けていてポイントまで行けるかもしれない。
今季不作だったヒラタケを最後に採りたい!という気持ちに負けて雪が降り出した中を前回と同じ県東部の里山へ向かっていました。
あわよくばこの10日間で路面の雪が解けて車で進入できることを願って…。

ポイントに近づくと前回は通れなかった状態の林道に積雪はあるものの1台の車のワダチが残っています。
おそらくジムニーやパジェロミニ等の軽四のSUV系の車だと思いますが、それなら自身の車(デリカ)で進入可能なはずだとデフロックにシフトして突入しました。
新雪ならば問題ない15cmくらいの積雪ですが気温が高かったためシャーベット状になり駆動よりもタイヤがグリップせずに滑って蛇行してしまいます。
いざ突入すると100m進んだだけで一気に積雪も増えて先客の車もそれ以上の走行をあきらめたのかUターンしたようです。
自身もそれ以上の強行は止めて車を降りて前回と同様徒歩で向かうことに。
見ると先客もそこから徒歩で向かったらしく足跡が残っています。
先客は一人ですがこの時期にこんな所に来るということはほぼコケ採りと見て間違いないでしょう。
とりあえず興味本位で足跡を追ってみました。
すると前回はなかったはずの道路横のナラの倒木に立ち寄っています。
この人間がやったのかどうかは分かりませんが枝に裁断された跡があるのでどうやらこの10日間に伐採されたようです。
倒木の周りを歩き回った形跡がありよく見ると樹幹にヒラタケが残っていたのでおそらくヒラタケを採ったのでしょう。
まあ、まさかヒラタケを採るために径50cmほどの大木を倒すとは思えませんが…
道路のすぐ横だったので積雪で倒れて道路を塞がないように前もって処理したのかもしれません。
自身は残っていたヒラタケよりも倒れて折れた樹幹の上部に興味をそそられました。
折れた断面を見るとほぼ心材部がないくらいに朽ちています。
径20cmくらいで芯がほとんどないというのはナラでは極上の朽ち木です。
ただこの日はチェーンソーも手ノコも持っていません…。
折れた部位は長さ1m以上あり重さは水分を吸って20kg以上あります。
とりあえず保留にして先に進むことにしました。

先客の足跡もさらに先へと伸びています。
間違いなくコケ採りでしょう。
しばらく追うと今度は林道横の立ち枯れが複数ある斜面を下りていっています。
足跡はそこを往復して車に戻っていました。
その斜面でコケ採りをしたのでしょうが自身のポイントとは重複することはなく、また他人の後を追ったところで得るものは少ないでしょうからそれ以上は詮索しないことにしました。
自身のポイントとかぶらなかったのが幸いですが、そこから先は処女雪ですから今度は自身の足跡を追われる可能性があります。
まあ、この後はかなりの降雪があるでしょうからまず入山する者はいないでしょうが、用心することに越したことはありません。
直接発生木に向かうのはピンポイントで発生木を教えてしまうことになりかねないので迂回して遠回りするか追えないように工夫する必要があります。

まずは前回も見て全くヒラタケが出ていなかったポイントへ向かいます。
昨年までは複数の木で発生していたのが今季は皆無です。
そこなら後を追われても心配ありません。




↑ 完全に冬の装いでモノトーンの世界へと変貌したポイントの景色。
確認できる多くの立ち枯れにナメコ、ヒラタケの姿はありません。
他の採集者が入った形跡はないのでやはり今季は不作だったのでしょう。
軽く一回りしてあきらめます。
次は前回確認していない発生木ですがこれは道路上面の斜面にあります。
道路からは直接見えませんが下から登るとポイントがばれるのであえて違う場所から尾根線まで登ります。
それから斜面中腹に下りてトラバースしてポイントに近づきます。
斜面は低木に覆われているのでここを横に進むことで足跡が分からなくなります。
本当ならこうやってダミーのルートを作ってから再び尾根まで上りポイントへ向かいます。




↑ 木々の間から見える平地の田んぼには雪はありませんが距離にしてわずかに山に入っただけで積雪量が大きく違います。
結構勾配の急な斜面なので気をつけないとすぐに滑落します。倒木や低木があるところは引っかかるのでいいのですが草しかないところはかなり滑り落ちるので危険です。

後を追われてもこのような斜面を下りたり上ったりすることで疲弊して追う気を失くさせるのです。
まあスキルがある採集者なら足跡を追わなくても入山した場所さえ分かればポイントは探し出してしまうので小細工は通用しませんが、そういう採集者に採られるならまだあきらめもつきます。
その前に自身もかなり疲労するのでこの日はそんな余裕もなく尾根上の発生木と斜面の発生木をそれぞれ一本だけ見るつもりでした。




↑ 前回も見た尾根上の発生木。
前回残しておいたヒラタケの幼菌が生長して採り頃になっていました。

続いては前回見なかった斜面の立ち枯れへ。
昨年も大量発生していた期待の木です。




↑ 雪で分かりづらかったのですが目当ての木に近づくと頭上にヒラタケの大きな株が確認できます。




↑ 発生木の根元付近の回り。全面にヒラタケが出ています。
この木は期待通り昨年同様の発生がありました。
上部のものは届きませんでしたがこの木だけで6kgくらいの収量がありました。
先ほどの収穫と合わせてリュックも一杯になったので撤収することに。

帰り途、行きしなにチェックしたナラの朽ち木があきらめきれず持ち帰ることに。
ヒラタケと朽ち木で合計30kgほどの荷物を持って雪道を歩くのはかなりしんどいです。
まだ道路だったから良かったものの山の藪の中なら持ち出しは不可でした。
なんとか車に辿り着き荷物を降ろすとすごく身軽になった感覚から車近くの雑木林に再び散策に。




↑ 今年の締めとなる冬ナメコを見つけこれをもって今季の全てのコケ採りを終了することを決意しました。
最後の採集でヒラタケとナラの朽ち木までオマケで採れて満足でした。
この日の収穫はナメコ0.5kg、ヒラタケ8kg、ナラ材1mでした。

そして今季の総収量はナメコでなんと、108.74kg

その他の雑キノコで35kgとなりました。

ナメコは突出した収穫を記録しましたがその他の雑キノコはやや不作気味でした。
キノコ界の生態系にもバランスがあってすべてのキノコが豊作ということはないということなのでしょう。
それでも十分満足できる結果となり来シーズンに向けてのモチベーションを維持することが出来るでしょう。
今年も春の山菜に始まりシーズンを通しての材採り、そして秋のキノコと様々な恵みを戴いたことに山の神に感謝いたします。

また、文末になりましたがこの飽き飽きとする店長日記の読者、当店をご愛顧いただきました全てのお客様にお礼申し上げると共に年末年始の挨拶と代えさせていただきます。
2014年も「富山のクワ貧」をよろしくお願いいたします。

               店主; 高橋 敏之
2013年12月23日






↑ おススメ商品でも紹介しているカワラマットの新ロットです。
先日、工場の方で粉砕が完了したので手作業でコンバイン袋に詰め替えているところです。
今回は雪の季節の直前の在庫切れということもあり材集めの時間があまりなかったので生産量はいつもより少なめでしたが質は良好です。
詳しくは商品ページをご参照下さい。

さて、ナメコ大繁殖!!その6ですが、いよいよ平地にも雪が下りてきてキノコシーズンも終盤を迎えようとしています。
12月12日には平地では今季初の積雪となりナメコの主戦場であった八尾・利賀方面のポイント付近は昨夜からの雪が40cm近くに達しその後も増える勢いで降雪が続いているのでおそらくこれで入山は不可能となるでしょう。
必要以上に収穫できたのでこれ以上望むべくもなく、人間を拒むようになったことを静かに受け止め冬の眠りから覚めるのを静かに待ちたいと思います。

今年は雪の便りが早かった割りには例年よりも遅くまで山に入ることができましたが天気図と週間天気予報からそろそろ降雪が予想されたため最後のつもりで11月29日に友人のM氏と共に八尾・利賀方面に向かいました。
この日も前夜からの雪が心配だったのですが、たいした積雪には至らなかったのであえて未開拓の新規ポイントである尾根付近を目指します。
M氏はこの日がナメコデビューだったので確実に採れる既存のポイントへ案内しても良かったのですが、M氏は自身よりも若く体力にも長けているので普段単独では躊躇するようなキツイ場所の開拓のお供にはもってこいなので付き合ってもらいました。
ただ何事もそうですがデビュー戦の結果が悪いとトラウマになってしまうので確実に採ることがこの日の命題でしたので採れるという自信はあったのですが新規開拓が思わしくないときは確実なポイントに切り替えるつもりでした。

さて、地形図上で狙いをつけていたポイント付近に到着してみると林道横の立ち枯れに早くもポツポツとナメコが確認できます。
近づいて見ると確かにあるにはあるのでナメコが発生する環境ではあるようですが老菌がわずかに残っている程度で一部採集者に採取された痕が見られます。
ただ採取されたのもだいぶ前で複数の人間が訪れたような感じではないので元々発生量が少ないのかピークを過ぎた観があります。
それだけでは判断できないので準備を整え予定していた尾根を目指して新雪が薄く降り積もった斜面へと突入します。
当初こそナメコは見当たりませんでしたが登るにしたがってちらほらと樹上に見えるようになってきました。
やはり樹幹下部のナメコは採られたか古いものが多いようです。




↑ それでも根部付近で雪に埋もれた雪割りの新鮮なナメコを発見することが出来ました。
前にも言いましたが雪の下でゆっくり生長した成菌は旨みが凝縮されて美味です。




↑ ピーク時ほどの量ではありませんがよく探せばまだまだ採り頃のナメコもありそうです。




↑ 雪が下りてからの時期にしか見つからない色の濃い最高級の冬ナメコも見つかりました。




↑ シャーベット状に凍った房の傘を割らないように丁寧にカットするM氏。
実際に生えているナメコを見て感動した様子で楽しんでくれていたので良かったです。




↑ 雪が積もる頃になるとナメコの発生は樹幹の下部から上部が中心となります。
採りたいのですが高くて届きません。




↑ 大きい洞の内部に生えた大ナメコ。降水がかからないため乾燥ナメコでした。



↑ 登り始めた付近では先客に採られた後だったものの標高900mほどの尾根は積雪しており、往復3kmの道のりもあり誰も訪れていないようで多くのナメコが採られないまま老菌となり腐っていました。
もう少し前に訪れていたら大量に収穫できたでしょう。
ただブナ・ミズナラ帯では今期最後となるであろう採集で新規のポイントを開拓できてM氏にも喜んでもらえたので満足です。
欲を言えばそろそろ旬を迎えるヒラタケが採れれば言うことなかったのですが残念ながらこの日も採れずじまいでした。
雪が積もる時季でヒラタケが採れないということはやはり今年はヒラタケは不作のようです。
この日の収量は自身は6.29kgでしたが二人合わせた収量ではおそらく15kgを超えていたと思われます。

さて、12月に入り八尾・利賀方面も積雪のために入山が厳しくなるといよいよナメコ採りも終盤を迎えどちらかというと里山でのヒラタケ採集へと移行します。
今年も昨年、一昨年とほぼ同じ日程で12月6日に県東部のオオクワの調査ポイントへコケの様子を確認に行きます。
ここは標高もさほど高くない里山なので本格的に雪が下りてくる頃でないとナメコも発生しません。
ただ、この辺りは多雪地帯なので平地近くでも一回積雪すると除雪が入らず車の進入が不可になります。
今年は幸いなことにまだ雪が下りてきておらず全くありません。
まずは昨季までの発生木を見て回ります。




↑ 昨年は12月17日に訪れてタイミングが遅かったために前倒しして見てみると、今度は早すぎました。昨年は12月初旬にすでに積雪がありましたが今年はないので発生自体が遅れているのでしょう。
この様子だと気温にもよりますが採り頃まであと一週間はかかりそうです。




↑ 昨年なら十分生長していたヒラタケも今季はまだ幼菌です。




↑ それでも一部の毎年採っている発生木では採り頃のナメコも見つかります。




↑ 今季初めて見つけた発生木ですがすごいです!まだ幼菌ですが樹幹をぐるりと被い尽くしています。しかも同時期に一斉に発生したようで大きさも一律です。
今季、八尾・利賀方面でもパラダイス級の御神木は複数見つけていますが、これだけ粒と数が揃った発生木は過去にも一昨年に一本あるだけです。
ここは我慢で次回に期待しましょう。




↑ こちらは昨年に大ナメコを採った木ですが、今年も期待通り発生しています。
まだちょっと早いですがやはり昨年同様全てが大ナメコです。
自身の中でもこの木のナメコは別格で大きさ、味覚ともに他のそれとは明らかに違います。やっぱり変異種なのでしょうか?
画像では分かりませんが柄も太く、まるでマツタケが付いているようです。

全体的にナメコは時期尚早な感じながらも何とかある程度採集できたもののどちらかというとこのポイントではメインのヒラタケが芳しくありません。
少し足を延ばしてヒラタケの御神木も見に行きます。




↑ この木は立派なヒラタケが出ています。この木だけで3~4kgの収量がありましたが、昨年ならこれと同等クラスの他の2本の発生木では全く出ていませんでした。
たぶん今後の冷え込みで出てくると思われますが、一発寒波が来れば一気に積雪して入山できなくなります。
なんとかあと一回来れればいいのですが…。
この日の収穫はナメコ;5.2kg、ヒラタケ;5kgでした。

12月6日現在のナメコの総収穫量;86.81kg

【コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!最終章に続く】
2013年12月02日






↑ ‘13.11.26 店から立山(東)方向に出た虹。
今年は予想外に早い(11月13日)初雪でしたが、北陸は晩秋から初冬にかけては冷え込みと共に時雨れることが多くなります。
ブリ起こしや雪起こしと呼ばれる雷を伴うこともありこの時期特有の天気です。
時雨という名前のとおりアラレ混じりの雨が急に降ったかと思えば青空が広がるという天気を繰り返します。
よって観察していると一日の間に何回も虹が見えることがあります。
この日も数回発生したようですが自身が見たのはこの一回だけでした。
短時間でしたがかなりはっきりとした虹で薄っすらとですが二重の虹が見えました。
通常、虹を挟んで内側が明るく外側が暗く見えます(画像でも分かります)が二重の場合は外側の虹を挟んでその逆になります。
また外側の虹は色の順番が本体の虹と逆になっているのも分かります。
そうやって見ると単なる虹も興味深くなりませんか?
二重の虹を見るといいことがあると言われていますので期待しましょう。

さて、ナメコ大繁殖!!その5です。
11月11日ですが8日に思いがけず大当たりしたので同じポイントは避けて、午前中しか時間も無いので毎年ハズレたことがない自身の中で一番のポイントへ今期初めて向かいました。
新規のポイントで予想以上のペースで収穫できているためこの日はあいにくの雨模様ということもあり採集というよりは状況の確認が主旨で例年通りであれば次回改めて本格的に攻めようというつもりでした。
勝手知ったる林道をいつものように進んでいくと正面からダンプが下りてきます。
不審に思い運転手と話をすると通行止めだという話でした。
これはかなりショック!です。
今通行止めということは今期は絶望でしょう。
一番あてにして楽しみにしていたポイントがダメということになると昨年同等の収穫という目標の達成は俄然困難になったということです。
こういうことがあるから普段から予備のポイントを常に準備しておく必要があるのです。
幸い今期は新規のポイントが大当たりなのでカバー出来ていますがこれで本命のポイントの断念は2ヶ所目です。
ここは何の工事か分かりませんが場合によっては金輪際ポイントとして復帰することは無いかもしれません。
この穴を埋めることができるポイントはさすがに今日明日で見つけることは不可能です。
ただ、唯一の救いはこのポイントは山の反対側からもアプローチが可能だということです。
もちろん工事をしている場所は通行止めでしょうがポイント近くまでは行けるかもしれません。
というわけで反対側に回り以前にも通ったことがある林道を進むと当時は意識して見ていなかったものの意外とナメコがありそうな立ち枯れが多くあります。
ポイントまではまだ遠いものの斜面の立ち枯れにコケが生えているのが目に入り確認するために車を止めて入山することに。
その木を見に行くとナメコかと思ったそのコケはカイガラタケの群生で残念でしたが、せっかく合羽を着込んで斜面を登りかけたので周辺をとりあえず探してみることに。




↑ すぐ近くでこの時期には早い手のひらサイズに生長したヒラタケの群生を発見。
この木だけで3kgくらい採れました。
周りを見渡すもヒラタケはこの木にしか見当たりません。
まあヒラタケがあるんだからナメコもあるだろうと進んでいくと、




↑ 案の定ありました。
小さな群生ですが折からの雨でヌメリもありツヤツヤのナメコです。
雨は厄介ですがこのようなナメコに出会えるのは降雨時もしくは雨上がりならではです。




↑ 大きな房も見つかりました。




↑ こちらは状態の良いクリタケです。
ナメコほどではないですがカシナガよる立ち枯れのおかげでクリタケも以前より多く採れるようになりました。




↑ 斜面上のやや開けた丘状の場所の立ち枯れの群生。
これだけ立ち枯れがあればいかにもコケが見つかりそうです。




↑ あまり太い木はありませんがこれくらいの中規模の極上の群生がちらほら見つかります。




↑ これだけ細い木でも落ち葉で見えませんが根際の裏側までビッシリナメコが生えています。

気がつくと雨にはアラレが混じり始め手もかじかんできました。
おまけに合羽のフードを付け忘れたので頭がびしょ濡れで冷えてきました。
冷たさに手の握力が無くなり振っていた手鎌がすっぽ抜けて行方不明になったため撤収することになりました。
この時、数日前からひいていた風邪を悪化させてその後12月に入るまでこじらせることになるとは思ってもみませんでした。
結局、本命のポイントに近づくことは出来ずこの日はこの初めての場所を見ただけで終わったのですが帰って下処理をして計量するとナメコで8.37kg、ヒラタケとクリタケ合わせて3.5kgの収穫がありました。
先日、自己最高記録を出したので感覚的に少なく感じますが通りがかりに寄った場所の一部を見ただけでこれだけ採れたというのは十分な好ポイントと言えるでしょう。
やはり同じポイントばかりに頼らずに新規開拓することは重要ですね。

翌日はコケ採りではなくカワラマット用に粉砕するエノキ材の採取のために以前から取り置きしていた材を裁断したのですが、この日も雨の中での作業で体が塗れたので先日の風邪をさらに悪化させついに熱が出ました。

続いて4日後の15日、この日は定休日で一日フリーなのですがこの日もあいにく前日からの雨が続いています。
先日来、風邪の具合が思わしくないのでこの日は雨の中での採集はあきらめる予定でした。
が、昼前に雨が止んでしまい居ても立ってもいられなくなり近場のポイントを見に行くことにしました。
この日向かったのは笹津から八尾方面で風の噂でナメコが大発生しているのを聞いていて昨年開拓を試みるも全く見つからずに断念した場所ですが、今度は違う道から攻めてみます。
しばらくはあまり食指の動かない風景が続きましたがある程度の標高になると良さげな立ち枯れが目立ち始めました。




↑ 予想を超える立ち枯れの多さです。
やはり噂は本当で大当たりしそうな予感がします。
ちょっと気になったのはさっきまで雨模様で条件の良くない平日にもかかわらずコケ採りと(間違いなく)思われる3組の車と会ったことです。
どの程度のコケがあってどの程度採られているのか入ってみないとわかりません。
とりあえず見当をつけて突入します。




↑ 最初に見つかったのはクリタケの大群生。
クリタケは通常土と根際の境に生えるのですが、これは浮いた樹皮(このときは剥がれてしまっています)と本体の間に生えていました。
中には右画像のような手のひらより大きなサイズのクリタケもありましたが、ここまで大きいのは自身も初めてです。

クリタケの発見に幸先の良さを感じましたが、その後多くの立ち枯れを見るも肝心のナメコが見当たりません。




↑ 一本だけ生えたナメコ。
先客によって採った跡がありました。
先客がやったのかどうか定かではありませんが、画像のように樹皮が大きくめくれています。
ナメコは浮いた樹皮と本体の間にあったのでしょう。
このように樹皮が剥がれてしまうと翌年からほとんどナメコは発生しません。
ここはやたらと樹皮のなくなった丸裸の立ち枯れが多いので期待するほどのナメコは無いかもしれません。
ここは来訪者も多いみたいなのでこれが採集者の仕業なら残念なことですね…。
先客も多いようですが背丈を越える高さの強烈なヤブがあるため全てを採られていることはないでしょう。




↑ やはりヤブに覆われ樹皮の残っている立ち枯れにはナメコが出ています。
結構な量ですが幼菌のため全てスルーしました。

軽く一回り見ただけですが環境の割にはナメコは少なく採れたのは0.7kgだけで、まだ発生がピークになっていないのか先客が採り尽くしたのかは分かりませんが今ひとつの結果でした。

三日後の18日、この日は月曜日で午前中だけの入山になりますが風邪の具合も熱が下がったので8日に最高収穫記録を出した大当たりの新規ポイントを再度見ることに。
前回、日記でも書きましたが幼菌はほとんどスルーしているためそれらがどうなっているか楽しみです。
ただ、風邪で中10日も空いてしまったので機を失した可能性もあります。




↑ 斜面から突き出した立ち枯れに新たに発生していたナメコ。
斜面の下からもはっきり見えるのですが誰も訪れていないのでしょうね。




↑ 前回チェックしていなかった木に出たナメコの大群生。
というより前回は幼菌も出ていなくて新たに発生したのならやはり中10日は長すぎたということです。
早速、前回残しておいた幼菌を確認します。




↑ 樹幹の下から上までナメコが出ている様子は圧巻です。
やはり一部は老菌になっていましたが逆に新たに発生した幼菌もあり収穫量はあっという間に増えていきます。
ただ、幼菌や若い成菌はだいぶ木の上部に移行してきたのでこのポイントも採り頃のピークを越えつつあるのでしょう。寒さと共に発生部位は木の上に移行するので採れなくなります。
雪の状況にもよりますが今回が最後になる可能性も高いでしょう。

前回の教訓から今回はリュックを新調して今までの15リットルの容量から倍増して33リットル入りの容量に換えての入山でしたが、ポイントの半分を見た時点ですでに一杯の状態になっています。
前回同様に収穫物を分かりやすい立ち枯れの根元に取り置きして斜面上部の発生木を目指します。




↑ こちらは前回幼菌だったナメコがほぼ採り頃の成菌になっています。
斜面の上と下ではわずか50mほどの標高差ですが生長具合が異なり、上のほうが発生時期は早く生長速度はやや遅くなります。




↑ 上記の木よりやや下の斜面中部にある発生木。
やはり一部はやや老菌気味になっていますが大半は採り頃の成菌です。




↑上記の木の一部ですが画像右側が前回幼菌だったものが生長した成菌。
左側が前回来たとき以降に気温が低い状態で発生したもので傘表面の色が濃いのが特徴でこのようなナメコを自身は「冬ナメコ」として珍重しています。
冬ナメコは時期的に最終の発生で雪に被われる頃に出てくるのでなかなか量が採れませんが生長も遅く肉厚で旨みもギュッと凝縮されて格別です。




↑ 前回同様のコースを回っただけで時間的にも余裕を持って下山して来た割りには予想外に大漁でリュック以外に2袋を手で持ちながら下りてきました。
リュックの中には3袋が収納しておりパンパンに膨れています。

そして、この日の収穫は処理後の計量では予想外の
ナメコ22.96kg
と、先日更新したばかりの自己最高をさらに上回り一日当たりの総収穫量と共に自己最高記録を再更新することになりました。
定休日で一日採集できればこの1.5~2倍の30~40kgくらいは採れたと思いますが、その後の処理をする時間と収納する冷凍ストッカーの容量が足りないので現状ではこれが限界でしょう。
今季の総収穫量も現時点で74.27kgと12月を残しながら昨年越えの目標をすでに達成してしまいました。
山の神様への感謝の意に絶えません。
おかげで今後は気持ちに余裕を持って新規のポイント開拓やヒラタケ採集に時間を費やすことが出来ます。

ただ調子に乗って入山したせいか翌日から再び風邪を悪化させ気管支炎気味になり、5日間にわたりバイトも休む羽目になりました。
さすがにこの週は定休日も休肝日ならぬ休ナメコ日にして養生に努めることにしました。
これだけ大漁でなければおそらく気分的にゆっくり休養することはできなかったでしょうね。
今年の風邪がたちが悪いのか自身の身体が衰えてきたのかなかなか回復の兆しがないながらもバイトにも復帰できたので25日(月)は午前中のみ山の偵察に。
時間と身体を考えて先日訪れた近場の笹津方面に10日ぶりに出陣します。

この日はこの時期特有の冬の嵐の前日で前線が通過する前だったので南寄りの強風が吹き荒れ山を歩いていても立ち枯れが折れて頭を直撃するんじゃないかというくらい
すごい音を立てて揺れています。
とりあえず、先日幼菌をチェックしていた2本の木を確認すると、やはり先客に採られた後でした。
まあ想定内なので特にめげることもなく周辺を探すと、




↑ 状態の良いきれいなクリタケの群生がいくつか見つかりました。
ここの来訪者はナメコのみを採っているのか前回もそうですがクリタケは手付かずです。
こんな美味なコケを知らないのか、もったいないので全て採取しました。
クリタケは水分が少なく軽いキノコですがそれでも1kgほどの収量がありました。

ナメコが見当たらないので場所を変えて、あえて入り辛そうなところを選んで入山します。ヤブ漕ぎをしながら奥へ進むと、




↑ 少ないながらも小さい群生がポツポツと見つかります。
やはり競合者は多くても探している場所がかぶっているせいかちょっと移動すれば採り残しは結構あるみたいです。
ただし、体力の消耗の割りには収穫量が伸びません。
もっともこの日は全力で探したわけではありませんがナメコの収量は1.05kgと時間の対価としては少ないですね。
いくら近場で採りやすいポイントだといってもこれなら自身のホームグラウンドである八尾・利賀方面や新川地区の方が断然効率はいいです。
楽をして他の入山者と競合しながら採り残しのポイントを求めるよりも、苦労して開拓しないと結果は出ないということなのでしょう。
近郊のポイントとしては魅力はありますが自身との相性はあまり良くないようですので今後の入山は控えめにしたいと思います。
追記になりますが、ここで採れたナメコは乾燥状態で量こそ少なかったものの水に浸けて処理をすると全て特Aクラスの極上のナメコでした。

11月25日現在のナメコの総収穫量;75.32kg

【コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!その6に続く】
2013年11月26日




↑ 庄川のヤナ場で選別されるサケ。
山の話題ばかりなのでちょっと余談に。
4日(祝)に子供を連れて庄川のサケ祭りに行ってきました。
\1,500でヤナ場で捕獲されたばかりのサケを横に設置された生け簀で掴み取りが出来ます。
息子は想像以上に大きな魚体にビビリ、戦意喪失して挑戦しませんでしたがテント小屋で獲れたてのサケ鍋(1杯\100)を食しました。

閑話休題、ナメコ大繁殖!!その4です。


 11月8日、5日前にB氏と訪れたポイントの全体像を調べるため先日よりもさらに斜面上部を目指します。




↑ 登り始めてすぐに先日通った時には目に入りませんでしたがブナの倒木に頃合のナメコが出ています。
ブナのナメコはここでは希少なので少量でも採取します。
気のせいかもしれませんがブナのナメコとミズナラのナメコでは食したときにかすかに香りが異なるように感じます。




↑ こちらもこの5日間に新たに発生した幼菌。
主観的にはもう少し待ちたいところですが1週間後の休みでは遅い感じなので採るなら
今でしょ!
というわけで傘が開いていないものを除いて採取しました。




↑ 少し進むと今度は大群生が!
やはりこのポイントは大当たりです。
このポイントではこんなのが当たり前のように見つかります。
贅沢ですが採り頃ののみ選別して採取し残りはスルーします。
採取するときに幼菌は次回の楽しみに採らずにおいておくのでそのせいもありますが、中5日間でこれだけの大群生が見つかるというのはそれだけ発生の勢いがあるということです。
ポイントの数より自制した採り方、そして状態の良い発生木をどれくらい確保しているかで収穫量が大きく変わってきます。
そしてここは状態の良い発生木が複数あるので収穫量が一気に伸びます。




↑ ポイント付近。
画像では尾根線上がなだらかな感じに見えますが斜面は蛇行しながら歩かないと登れないくらいの勾配です。
画像内に多くの立ち枯れが見えますが、この辺りはまさにキノコの山といったパラダイスです。
一部の木を拡大して撮って見ましょう。

 


↑ わかりますか?ムキタケにナメコ、そこら中に発生しています。
圧巻ですがこの木だけではなくあちこちの同様の立ち枯れがあります。
立ち枯れてから今まで誰にも触られずにいたのでしょうね。
誰かが手をつけた形跡が全くありませんので自然の状態が保たれています。
どこから手をつけていいのか分からないような状況で、このような神聖な場所へ招いてくれた山の神に感謝しつつ丁寧にナメコを採取していきます。




↑ ナメコのパラダイスです。
全面ナメコです。まだ幼菌も多くあるので無理に採取せず採り頃のものだけを採取しますがここまでの数本の木でコンビニ袋2袋分になりました。
半分以上は残してあるのでその幼菌が成菌になったらどれくらいの量になるのか?
大変なことになるでしょうね…。
とりあえず次へ進みますがリュックは早くも容量一杯近くになっています。
今から、前回は行かなかったさらに急な斜面を登ろうというときにこの収穫物はまるでハンデのように背中にのしかかりますのでとりあえず袋ごと木の根元にキープしておきます。
誰も来ないからできることですが、こないだ別のポイントでリュックごと置いといたらその場所が分からなくなって探すのに往生したのでいくら身軽だからといっても最低限リュックだけは必ず身に付けることにしました。




↑ 急斜面を登り始めて少しして見つけたブナの倒木。
ナメコは発生していませんが、手鎌でちょっと削ってみると食痕が確認できます。
そういえば八尾やこの周辺は元々オオクワガタの生息調査が目的で訪れた場所ですが、いつの間にか完全に趣旨が変わってしまいました。
この倒木を見た瞬間に過去の記憶を思い出したかのように材割りという本能が目覚めましたがあいにくナメコしか考えていなかったので手オノすら車に置きっぱなしです…。
次回改めて材割りしましょう。
万が一ナメコ採りでオオクワの幼虫が見つかった日にはまさに本末転倒なのでそれもどうかな?って感じですね。




↑ さらに登っていくと、やはりここにもありました。
ちょうどいい頃合の群生です。




↑ こちらは乾燥状態ですが、この房のまま水に浸ければまさに極上のナメコに変身します。持ち帰って下処理するまで痛まないので処理後はむしろこちらの方が最高級になります。

しばらく登ると一旦低木ばかりのなだらかな尾根に出ました。
その先へ進むともう一段高い山の斜面があるのですが、ヤブが強烈なのと今の斜面だけでも収穫が増え、さらに手をつけなかった幼菌の大群生もあるのでこれ以上探しても無駄になると思い引き返すことにしました。
帰りに先ほどキープしていた収穫物を忘れずに取りに行き車まで持ち帰りました。
これだけでも十分な収穫があったのですが、先日B氏と行った対面に見えるもう一つのポイントをまだ見ていません。
そちらの方が斜面がきつく登るのに苦労する上にB氏と訪れた5日前の帰り際に林道を歩いていた際、個人的にはクマよりも恐れているオオスズメバチの巣が近くにあったらしく大群に襲われそうになった(時期的には巣は解散していますが働きバチは残っていて暖かい日はまだ飛び回っている)ためあまり気が進みません。

想定外に時間的に余裕もあり、幸いなことに巣の場所はおおよそ見当がついているしこの日の気温なら活動も活発ではないと判断しリスクを必要以上に恐れずに向かうことにしました。
そのことが奏功したのか結果的にはそれなりの収穫を得ることが出来ました。

とりあえず寄り道をせずに尾根を目指します。




↑ 尾根の頂から見た風景。
画像中の隣の山も同様に新規ポイントとして候補になっており頂までの直線距離ではそんなに遠くはなく歩いて行けない距離ではありませんが、さすがにこの日は一旦下りてから行く気力、体力共にないので別の機会に攻めて見たいと思います。

ここの山は先日も紹介したように大径ではないものの立ち枯れの数は豊富なのですが、トラバースしながら調べると斜面の向きか位置の問題なのかコケが多く発生している場所とほとんど見つけることが出来ない場所とはっきり分かれています。
ただ過去の経験から斜面の向きに関わらずナメコは見つかっているのでおそらく立ち枯れた時期とその後の日照等が関係しているのではないかと推測しています。




↑ 尾根付近で見つけた今年初のヒラタケ。
標高をかせぐと気温も低いせいか発生し始めたようです。
まだ採るには及ばない大きさなのでスルーしましたがそろそろ冬の到来を感じさせます。




↑ 先ほどのポイントほどではありませんが採り頃の小さい群生がちらほら見つかります。




↑ 中にはこんな大群生も。
ここは低木やブッシュが多いため遠目で見えないので一本一本近くまで行って確認しなくてはいけないので本数はあまりかせげませんが、それだけに近くに行ってこんな群生があるとやはり嬉しいです。

何だかんだ言って結局ナメコでリュック一杯になっていました。
ここは斜面がきつく手で袋を持ちながら下山することが危険なのでそれ以上は収穫しようがありません。
下山途中も多くの採り頃の群生を見つけながらも泣く泣くスルーしていきます。
次回来てもその頃は老菌になってしまっていることを考えるともったいないと思いますが、これが今日神様から与えられた量なんだと素直にあきらめます。
逆に採るつもりなら車に行った後再度来ることもできますが体力の消耗によるケガのリスクもありますし採り過ぎて処理が間に合わず最悪捨てるなんてことになったらそれこそ罰当たりなのでこれで必要十分以上です。

時間に余裕を残して下山したので先の1日に見つけた大長谷の別の山のポイントを周ろうかと思いましたが、それも止めて早く終わった分帰ってナメコの下処理に費やすことにしました。
販売用に収穫したナメコは帰ってすぐに冷水で洗浄しながら一個一個柄を適度にカットして計量して袋詰め、残りは冷蔵、乾燥ナメコは流水で24時間水戻しを行い全てを48時間以内に処理するように心掛けています。
それ以上経ったものは自家用として食しています。

さて、この日の収穫は処理後の計量ではなんと、
ナメコ19.35kg、ムキタケ2kg
と、ナメコは昨年の自己最高の12.7kgを大きく上回り一日当たりの他のコケを含めた総収穫量と共に自己最高記録を更新することになりました。
現時点での今季のナメコ総収穫量は42.24kgと一気に躍進することとなり山の神様に感謝感謝です!

【コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!その5は近日中にUPします。】
2013年11月23日




↑ 11月8日、コケ採りの帰りに撮影した夕日に染まる八尾の大長谷の紅葉。

さっそくナメコ大繁殖!!その3へ参りましょう。
さて、10月度は例年にない残暑の影響からか高標高のブナ林のコケの発生がモタセ以外は全くパッとせずナメコもほとんど収穫できなかったもののミズナラ帯のナメコの発生が予想外に早く既存のポイントが他の採集者と競合したものの新規ポイントではこの時期としては意外な豊作で今後に期待できる結果となりました。
10月末までの収穫量はナメコで7.5kgと25日の大漁のおかげでなんとか持ち直すことができました。
その新規ポイントの期待冷めやらぬ11月1日、待ち切れないように好天にも恵まれながら再度訪れました。
前回は悪天候のためにポイントの半分も見ずに撤収したので今日はポイントの全体像を把握するのが目的です。
もちろんナメコを見つければ採取しますが単純に採るだけでなくそこの環境や立ち枯れの数に対するナメコの発生率等を調べることで今後も継続して採集できる有望なポイントかその時だけの採集で終わりなのかを判断できます。
もちろん毎年状況は変化しますが、中には一年に一回だけの採集で終了というポイントがいくつかあります。
前回の結果から推測するに少なくとも一回で終了のポイントではなさそうです。
期待感と合羽を着ていない身軽さから意気揚々と斜面を登り始めます。




↑ 登ってまもなく見つけた幼菌の群生。
人によってはこれくらいのツブツブのナメコを好む人もいますがこれではスーパーの販売品と変わらないので自身は採りません。我慢して次回の楽しみに取っておきます。
次を探しましょう。




ほら、あった!
今期初のパラダイス級の大群生です。
全部採れば5~6kgになりそうですが右側半分くらいはやや老菌気味なのである程度選別して採取します。




↑ 上の画像の一部をアップで撮影したものですが下部に見えるのはナメコの成菌で、上部に写っている腐りかけたコケはモタセ(ナラタケ)です。
コケ採りの間ではモタセが終わるとナメコの時期だというならわしがありますが、まさにそのとおりモタセと入れ替わるようにナメコが出ているのが画像で分かると思います。




↑ 上の群生の一部ですが、これくらいの状態が主観的には好みで極上と判別している成菌です。
カサが開いたばかりで裏は白からややクリーム色で柄にはツバが残っている状態で、ツブ状の幼菌と異なり口に入れたときの香りや味の濃さが格別です。
これくらいの群生になると採取するだけでも結構時間がかかります。
採り終えて次を探します。




↑ すぐに別の木で見つかりました。
これは大ナメコです。手袋と比較してもその大きさが分かるでしょう。
一般に老菌になると開ききって見かけ上は大きくなりますが、これは違います。
まだ新鮮な成菌で肉厚で張りがあってプリプリです。
以前にも書いたことがありますが、大ナメコは通常のナメコの変種ではないと推測していますが生えている木には複数の大ナメコが発生していますので菌の変異で無いとすれば発生木の状態に要因があるのでしょう。
いずれにしろ人工栽培では現在の技術では絶対に出せないサイズですのでまさに天然ならではの醍醐味でしょう。




↑ 収穫量が増えてくると気持ちに余裕ができて周りの紅葉もいつもより綺麗に見えます。
山に入ったものだけが味わえる豊かなひと時です。




↑ 同一の木に競合するように発生するナメコとムキタケ。
ナメコの下から無理矢理ねじ込むようにムキタケが出てきています。
また、同じムキタケでも表面がウグイス色のものと紫がかったアズキ色のものがあるのが画像で分かると思います。




↑ ちょっと若いけど食べ頃のナメコ。ヌメリがあるように見えますが実は乾燥状態になっています。
逆にその方が劣化しませんし、採るときもバラバラにならずに房ごとゴソッと採れ軽く堅いので持ち運び時にも痛んだり潰れたりせずにすみます。
また一晩冷水に浸けておけばヌメリも復活して新鮮な極上ナメコに変身するのでこの状態で見つけられたのはラッキーです。




↑ 本日2度目の大ナメコ。
一つの房すべてが大ナメコです。こちらも乾燥状態だったので腐らずに採り頃の成菌の状態を保っていました。
持ち帰って水に浸けて戻したのが右の画像です。
以前採った径14cmの大物には及びませんでしたが径12.5cmでしたのでやはりキングサイズです。
味噌汁にこれが入っているのを想像してみて下さい。
まるでお椀のフタが浮いているような感じです。

何だかんだ言って、斜面を登りきる前にリュックが一杯になり一度車の戻り、再度登って何とか尾根近くまで登はんすることができました。
全部の立ち枯れはとてもじゃないけど確認することは出来ませんでしたが、それでもナメコが12kg、ムキタケ2kg(共に下処理後の計量)を採取することが出来ました。
ナメコは昨年11月22日の自己最高となる12.7kgには及ばなかったものの大漁なのに変わりはありません。
既存のポイントに手をつけていない状態で新規のポイントでこれだけ採れたのは大きいです。
あと、去年から思っていたのですがやはり現在愛用しているリュックは容量が15リットル程度なのでかなり物足りなさを感じます。
この日も結局斜面を2回登る羽目になったしデメリットが大きくなってきました。
今まではあまり大きな容器を用意すると欲張りだと山の神に思われて戒められるので謙虚に小さめのリュックを使用していたのですがさすがに昨年からは不自由で、いいかげん自身のスキルがUPしたと容認して大きなリュックが必要だと強く感じました。

さて、その二日後の3日(日)はブリーダーのB氏のコケ採りをしたいという希望で材採りは捨ててコケ狙い一本で八尾・利賀方面へ行きます。
ポイントは二日前に大当たりした新規ポイントの裏側斜面になります。
ここも新規ですが先日遠くから下調べをしているときに尾根線の立ち枯れにナメコが発生しているのを確認しているため外すことはないでしょう。
道中、もう一ヶ所以前から気になっていた場所に寄り道します。




↑ 入山してすぐにムキタケの大群生が見つかりました。
これだけあるとありがたみが薄くなりますね。
ムキタケも美味なのですがついついナメコを優先してしまいおざなりな扱いになってしまいがちです。
調子に乗って全部採るとそれだけでリュックが一杯になるのでB氏に譲り自身は写真を撮るだけにしました。




↑ こちらはクリタケの群生です。
やや虫食いがありますがこれだけあれば十分使えますしクセのない味で何の料理にでも合う使いやすさから嫁の受けも良いので採取しました。
ここではこれ以外にもクリタケを採取できました。
斜面を登っていくと立ち枯れは結構あるもののナメコの姿はありません。
ここは先日のポイントより標高で100m以上低いのでまだ発生していないのかナメコのない山なのでしょう。
不思議なことに同じような立ち枯れがある山でもほとんどナメコが出ない山が存在します。何かが違うのでしょうね…。
ナメコはありませんでしたが良さげな朽ちた倒木とワサビの群生を発見しました。
材はさすがにここから車まで運び出すのは厳しいですがワサビは来春の新たなポイントになりそうです。
ナメコに関しても時期をずらしてもう少し上部まで探してみたいと思います。

さて車に戻り本来の目的地へと向かいます。




↑ この日回ったポイント近く。3日前に行ったのは山の裏側になります。
とりあえず画像に写っていない部分から尾根線沿いにアプローチします。
画像では低く見える山ですが下から登っていくのは見た目以上にしんどいです。
ナメコは予想通りあるのですが不思議なことに先ほどのポイントと同様に登り口に近い標高の低い立ち枯れにはほとんど発生していません。
標高をかせぐのと比例して発生頻度が上がってきます。
見た目には繋がった一つの山なんですけど何かが違うのでしょうね。




↑ 遠目からやけに樹幹のコケが目に付いたミズナラの立ち枯れ。
近づいてみるとあちこちにコフキサルノコシカケが着生しています。
画像の裏側にもたくさん付いています。1本の木にこれだけ付いているのを見るのは初めてです。
この立ち枯れはコフキサルノコシカケ菌で占有されているのかそれ以外のキノコ類は全く出ていませんでした。
基本的にナメコが発生している木は必ずといっていいほど他のキノコ菌と共生しています。




↑ この辺りは標高的にもブナ帯ですので多くのブナが見られます。その中でも目立っていた極太の台場状になったブナ。耳をつけるとブナの鼓動が聴こえそうです。
ブナの立ち枯れはミズナラのそれと比べるとほとんどありませんが稀にブナの倒木に発生したナメコを見つけることができますが少量に限られます。

この日は自身は採集よりも案内人の役でしたのでここで採ったナメコはB氏に譲りましたがここだけで7~8kgは採れたと思います。
思ったよりも優秀なポイントで予想以上に採れたので途中で下山しました。
時間もあるので予定にはなかったそこの対面にある山も調べることにしました。
再びさっきのポイントよりも高い斜面を目指して登り始めました。




↑ 途中、林道横のミズナラの切り株上に発生していた複数のコケの株。
何だろう?とパッと見たところ一見マイタケのように見えましたが腐りかけているのでよく分かりません…。




↑ アップでよく観察すると色が抜けて白っぽくなっているもののカサに環紋状の模様がわずかに確認できることからトンビマイタケと判断しました。
もしそうなら来年は要チェックのポイントです。




↑ 斜面のモミジや低木の隙間から見え隠れする複数の立ち枯れ。
対面の先ほどのポイントから見てる分にはわかりませんでしたが、さっきと異なりかなり勾配がきつく何かにつかまりながらでないと登っていけません。




↑ 急斜面ということもあって立ち枯れもさっきのポイントほど太い木はありませんが、ある程度登ったあたりからちょこちょこナメコも見られ始めました。画像はちょうどいい時期に乾燥した極上のナメコ。
さっきのポイントに比べて日当たりが良いせいか乾燥したナメコが目立ちます。
頂上付近まで調べたいですが予想外の急斜面で体力の消耗が大きいので途中で断念、またの機会に持ち越しとなりました。
一部しか見ていないのでどの程度採れそうか見当がつきませんが一応ここでは自身も3.3kg(下処理後の計量)ほど採取しました。
まあ、午前中だけで新規のポイントで二人でこれだけ採れれば上出来でしょう。
店があるのでこの日は撤収しましたが、ここのポイントは再度来る価値が十分あるでしょう。
近いうちにまた来たいと思います。

【コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!その4は近日中にUPします。】
2013年11月21日






↑ ‘13.10.27 岐阜県飛騨地方の国立公園の紅葉。撮影カメラ;PENTAX Optio WG-1 GPS

毎年必ず訪れる紅葉の名所。自身が今まで見てきた中でもここは1、2位を争うブナ林です。
後方に3,000m級の高山を拝め、タイミングがいいと雪を被った峰から麓にかけての見事な三段染めが見れます。
この日も前日から高標高は雪だったため期待したのですが雲が晴れずにほんのわずかしか主峰は見えませんでしたが綺麗な錦秋を堪能できました。


さてナメコ大繁殖!!その2です。
前回、利賀の自身の恒例のポイントで他の採集者と競合したことを書きましたが、そうなると当該ポイントはあまり当てに出来なくなってきました。
もちろんその山でもおそらく足を延ばして車では行きようがない隣の山まで行けば他者が入っている可能性は低いでしょう。
新規開拓のつもりであればもちろんそれでも構いませんし自身の今のスキルから考えたらそこで採れないという事はないと自負していますが、要は効率の問題です。
ポイントまでの時間がかかればかかるだけ採取する時間と体力を消耗します。
道など無い所をヤブ漕ぎしながら傾斜のきつい斜面を上り下りするのは想像以上に疲れます。
下から見ていて
「あれくらいの尾根(実質の標高差で100~200m)なら楽勝で登れる。」
とタカをくくって登り始めると半分も登らないでバテてしまうことが往々にしてあります。
果たしてその先にナメコがどれくらいあるのかは未知です。
500gかもしれないしパラダイスがあるかもしれません。
行ったものだけがそれを知ることが出来るのです。
そうやってポイントは開拓していくものなんです。
他の採集者が入っていた場所をチェックして後を追うなど邪道だというのが自身の理念です。
そうなると当該ポイントはあくまでも自身の足で探し出したポイントですが競合者に後追い者扱いされるのもしゃくです。
その辺りもだいぶ人に知られてきたようです。
よって、その周辺は避けて離れた別の候補地を開拓することにしました。
今でこそカシナガの食害で立ち枯れは豊富にありますがこれもいつまでも続くわけではありません。
そのため、そこで採れるのは今だけかもしれないという危機感を持って常に次の候補地を考えるようにしています。

そんなわけで10月25日はあえて前回のポイントを外し八尾・利賀方面で以前からチェックしていた新規のポイントを開拓に行きました。
どんな採集者でもやはり車のアクセスがしやすい場所を好んで探します。
逆に言えば車で近くまで行けない場所や車からチェックしにくい場所は知られている可能性は低いと言えます。
また、有峰でもそうですが灯台下暗しで誰もが通る道路のすぐ近くの死角にパラダイスがあったりします。
とりあえずこの日は折からの台風の影響で雨が本降りの悪天候だったのであまり山中を奥まで行かなくていい場所を選びました。
それでも笹や下草が生い茂る斜面は濡れて足が滑る上に合羽を着ているので動きも制限されるし勾配も結構きついです。
何かにつかまっていないと滑落するくらいです。




↑ 斜面を登り始めてすぐに倒木に発生したナメコを発見!
折からの雨のおかげで水分を含んでツルツルです。
幸先の良さに期待感から登る足取りも力強くなります。
目に付く立ち枯れをチェックしていくと、




↑ 遠目からでも容易に見つけることが出来るムキタケ。
ここでも相当発生しています。
ムキタケは傘も大きく水分を含んで重さもあるので先に調子に乗って採るとリュックにナメコが入らなくなったり重さで体力を消耗するので本来帰り際に採取するのがベストです。
とりあえずスルーして上を目指します。




!!!
あった!今期初のナメコの大群生です。
画像下側はだいぶ老菌になっていますが画像には写り切らない左側まで採り頃の成菌がビッシリ生えています。
食べ頃の成菌のみを選別して採取しますがここだけで2~3kg分くらいありそうです。
新規ポイント開拓の労がねぎらわれたと同時に、いきなりこれだけの群生に出会えたことはこのポイントが当たりであることを示唆しています。
感謝して採取を終え周りを見渡します。




↑ 目線より下側は生い茂る下草や低木で見えませんが立ち枯れの樹幹には小さな群生があちらこちらに確認できます。
とりあえず見えるものから優先的に採っていきます。
斜面をトラバースしながらあっちへウロウロ、こっちへウロウロしているので全然上へ登って行けません。
そうこうしているうちにムキタケも同時採取していたためリュックがだいぶ一杯になっていました。おまけに雨のせいでリュックも水浸しです。
必需品のゴーグルも水滴や曇りのせいで前が見えません。
このポイントが当たりだったのは分かったのでこの日はこれで撤収することにしました。
天気の良い日に改めて上部を攻めることにします。
この日の収量はナメコ5kg、ムキタケ2kgでした。
まあ10月中にこれだけ採れれば上出来でしょう。
またこの雨でさらに生長が進むので次回が楽しみです。

さて、その二日後の27日は日曜日ですが早朝からブリーダーのB氏と岐阜県まで材採取に向かいます。もちろんコケ採りもしたいのですがおそらくそこまでの時間的余裕はないでしょう。
この日も前日からの冬型の気圧配置で時雨模様の天気となりました。
標高の高いところは雪だったと思われるため雪を被った霊峰と錦秋が観賞できると思ったのですが天気の回復が遅く雲がかかってトップに紹介した写真を撮るのが精一杯でした。




↑ 写真撮影に適した場所で撮影していると横を通っていく車が次々とそれを見て停車して、まるでどけと言わんばかりに自分のすぐ横に来てシャッターを切り始めます。
撮り鉄じゃあるまいし山は動かないのだからこっちが撮り終わるまでちょっとくらい待てんのか?と言いたくなることがあります。

以前も書きましたがここは登山やトレッキングを始め言うまでもなくコケ採りや紅葉の時期は県外からも多くの写真家たちがカメラを手に訪れます。
この日も車を駐車してブナ林の遊歩道へと向かうと早朝にもかかわらず早くも数人の写真愛好家と出会いました。

また、ここは雄大なブナ帯ということもあって10年ほど昔はほとんどいなかったのですがここ数年はヒメオオ目的の採集者が結構来るようになりました。
昨年来たときは見なかった材割りの跡が遊歩道横の大径のブナの立ち枯れに残っています。
一応、自身はプロですから見れば一目でヒメオオ目的の材割りだと分かります。
材割りの跡を確認していたら写真家の人に話しかけられました。
「おたくらはキノコ採りかい?」
「キノコももちろんあれば採るけどキノコより朽ちた倒木を探しとるが。」
「それはおたくらがキノコを採った跡かい?」
と言って材割りでえぐられた場所を指差していました。
別に非難しているような言い方ではありませんでしたが、何でえぐられているのか分からなかったんでしょうね。
「いや、これは俺らじゃなくてクワガタを探している人間が割って幼虫を採った跡だよ。」
痛くもない腹を探られたらかなわないので説明して否定しました。

自身も材やコケを採取しますし、ここではしていないものの材割りもしますから他人のことを言えた義理じゃないんですが一応国立公園内ですので管理者にその行為を見つかれば必ずとがめられます(以前、道路横に転がっている倒木の一部を持ち帰ろうとしただけでダメとは言われませんでしたが念のため注意されました)。
原則で言えば国立公園内では石一つ持ち帰っても罰せられるのです。
おそらくそれは認識していると思いますので、自身も同じ立場上するなとは言えませんがせめて目立たないようにするのがマナーでしょう。
紅葉の名所で誰もが散策する遊歩道横なら必ず目に入ります。
他のヒメオオ採集者が来ればここがポイントであることを教えるだけではなく同様の場所で材割りしないとも限りません。
そうやってポイントや景観が失われていくのです。
もしヒメオオ採集者でこれを読んでいたらお互い気をつけましょう。

ついでに書きますが前述のヒメオオ採集者もそうですがコケ採りの人間も相当マナーの悪い輩がいます。
キノコの場合、根こそぎ採ってもマナー違反ではありませんが翌年のことを考えず無理やり採ったり、コケ採り以外絶対に来ないような深山に空き缶やコンビニのゴミを捨てていく者がいます。
それを見ると自然の恵みを山から戴いておきながらその仕打ちはどういうつもりか?
といたたまれなくなります。
一応、手が空いているときは拾ってくるようにはしていますがいささか残念です。
断っておきますが偽善行為ではなく、人に対してではなく山の神に同類の人間だとは思われたくないんです。
そういう奴に限って山ほどコケを採っていたりするんですよね…。

以前にも書いたかもしれませんが、人から聞いた話では富山県人は上記のようなマナーの悪い山菜採りが多いと県外の人から非難されているそうです。
新潟の地主の人の話ですが山菜の時期に富山ナンバーの車が山に止めてあったらすぐに警察に通報するそうです。
富山県民として汚名を着せられないように気をつけたいものです。

話を戻しますがあられが降る中あちこち散策した結果、今日はダメかなとあきらめかけたときに何とか良さげなブナ材を採取することができました。
時間が無くてコケ採りはできませんでしたが見ている範囲では例年に無くコケは少なく感じましたし必ず出会うコケの採集者もほぼ見ませんでした。
今年はコケが不作なのをわかって来ていないのでしょうかね?
代わりに悪天候の割には写真愛好家が一段と多くなったと感じました。
中には女性だけの撮影ツアーみたいなグループもあり本格的な一眼レフを持った撮影者がブナ林の中まで入り込んでいるのはカルチャーショックでした。
壮大なブナ林はいつも癒しを与えてくれますが、豊かな自然に囲まれているときにあまり人間と出会うと少し興ざめしてしまいますね。
昔は誰もいない山に行くのは怖いと思いましたが今ではむしろ一人のほうが落ち着きます。

【ナメコ大繁殖!!その3は数日中にUPいたします。】
2013年11月19日


 さて、前回の更新から約1ヶ月強が経ちました。
日記のネタが貯まり過ぎて一気に書くと長文になってしまうのでいくつかに分けて時系列でUPいたします。

季節の移ろいは早いもので10月は3回も真夏日を観測し記録的な残暑となりましたが11月に入って急激に冷え込み13日には富山で初雪を観測しました。先月の12日に真夏日を観測しているのでわずか1ヶ月で季節が夏から冬になったことになります。
以前から春と秋が短く感じると書いてきましたが感覚的ではなく統計的にもそのことが指摘されているようです。
やはり日本は四季の国ですからその季節の趣を味わいたいですよね。

そんなわけで自身は一年で最も山に行くのが多くなるシーズンです。例年通り週に2~3回のペースでブナ帯へ通います。
主な目的はコケ(キノコ)採りですが、現在商品のカワラマットの在庫が尽きかけているので新ロット生産のためにカワラ材(主にブナ)を採るという目的も忘れられません。

さあ、今年もキノコ日記の始まりです。
興味のない方はスルーして下さい。
前回の日記でもだいぶコケの記事が多くなっていましたが今回はこの時期の大本命、ナメコの旬です。
昨年はシーズン収穫量が70kg(下処理後の計量)に達しましたが今年はどうでしょうか?
前回更新後の翌日の10月18日、早速ナメコを探すために有峰方面に向かいます。




↑ この日、早朝には前回に引き続き再び彩雲を目撃しました。この日のは幻日になりそこなった彩雲でした(画像はそれぞれ太陽の左右に現れた彩雲です)。もう少し雲の氷晶が多ければ幻日になったかもしれません。
今年3回目の目撃というのはかなり多い方でしょう。
良いことがある前触れとなることを期待しつつ有峰へ向かいます。

コケ採りも楽しみですがまずはブナ材採取が先決です。
この日は前回B氏と採りに行った産卵用の材ではなくマットにする粉砕用の材ですので菌さえ廻っていればあまり見た目にはこだわらないのでさほど難しくはないでしょう。
以前から気にかけていた場所を探索します。




↑ カワラタケがビッシリ着生したブナ材です。標高1,000m付近になると平地では普通に見られるカワラタケもあまり見かけなくなります。
レアなブナカワラ材をゲットできました。裁断すると朽ち方が一様ではないので粉砕用に回します。




↑ こちらはハカワラタケが着生したブナ材。一見シハイタケと言う方も多くいますが、より大型で乾燥すると下側に巻き込むことで区別できます。菌の特性はほとんど変わりませんのでどちらでもいいんですけどね…。
この材はやや芯があったものの綺麗に朽ちていたので産卵材として適用します。

首尾よく材を採取できたので残った時間はコケ探しに費やせます。
早速、いつものポイントを訪れてみます。
予想通りナメコの姿は見当たりません。
昨年でさえ発生が遅れたのに今年はさらに残暑の影響があるだろうと推測していましたが的中したようです。
しばらくヤブ漕ぎをしながらウロウロしていると、




↑ 辛うじてナメコの幼菌(左画像)がありました。また、ムキタケ(右画像)も見つかりましたがナメコも出ないうちからムキタケの成菌に会うのは違和感がありました。
ここらではいつもならナメコが出始めてからムキタケのはずなんですが…。




↑ 美味なブナシメジですが量が少ないのでスルーしました。
キノコ鍋等、ごった煮にするのであれば量より種類なんでしょうが個人的にはそのキノコ単品で食したいので少量すぎると調理が出来ないので画像くらいの房なら手をつけません。

散々歩きましたが食べるようなコケは採れません。
仕方なく背水の陣で昨年も唯一外さなかったとっておきのポイントを最後に見ることに。
ポイント付近に着くと明らかに誰かが入った後が…
おまけにブナの倒木にはついさっき採ったと思われるようなナメコの痕が…
去年採っているところを不覚にも何人かに見られてしまったしなぁ、と後悔してもあとのカーニバルです。
やはり山に来ている人間は泥棒か山賊だと思った方がいいかもしれません。
悔やみながらも斜面上部の隠れた倒木を見ると、




↑ ナメコの幼菌が出ています。この木は見つからなかったようです。幼菌なので手は出しませんでしたがおそらく1週間後には残ってないでしょうね。
ちなみにコケの周りに見える灰色の細かい粒が何か分かりますか?
そうです、トビムシの大群です。
この時期のコケには大体付いています。場合によっては傘の裏がトビムシでグレーになっています。
これが一番の厄介者で水に浸けても流しても取り切れません。ちょっとぐらい食べたってどうってことはありませんが細かいことが気になる方は初物のナメコは食べない方がいいでしょう。

さて、さらに沢を渡って対岸の隠れた倒木を見ると、




↑ ありました!
今期初のナメコです。やや開ききっていますが初物なので上等です。
ただ、上記のようにトビムシだらけだったのでこれを嫁に渡すと目を三角にされるので自分で処理して醤油漬けにしました。2kgの収量で山菜ビン4本分になりました。


続いて3日後の21日、この日は店の営業があるため午前中のみの行動です。
やはり材集めが優先なのでついでにコケ採りもできることも考慮してヒメオオのポイントでもある利賀方面に向かうことに。




↑ 遅れていた紅葉もやっとそれらしくなりました。

途中、慢性的に置いてある通行止めの看板を尻目に進んでいくと1台の車が…。
近くにはコケ採りの装備をした2人の男性がいました。
やはり来る人は来るんですね。
それを追い越して行き止まりまで行くと、そこから材の目星はついているので材の採取はとどこおりなく終わりました。
この辺りは標高で1,200mを越えていますが有峰でダメならここでもナメコは期待できないでしょう。
ここではナメコ以外の雑キノコ狙いです。
以前モタセ(ナラタケ)の大きな株を見つけた立ち枯れを見に行くと、
「あれ?木がない…。」
倒れてバラバラになっていました。
今年のブナ帯はどうもモタセ以外のコケはハズレ年のようです。
例年なら嫌でも目に付くブナハリタケもほとんど見かけません。
シーズンが終わってみたら今期はモタセだけだった…なんてことにならないか不安です。




↑ それでも昨年と同じブナの倒木でシロタモギタケの株を見つけました。
このコケは以前、天ぷらにしたところ油を吸ってかなりギトギトで胃にズッシリきたのでそれから採取していません。
美味しい調理方法があればいいんですけどね…。

どうもパッとしないのでブナの純林のこのポイントを早々にあきらめて次期本命ポイントであるミズナラ帯に移動することに。
ブナ帯でダメなのに標高を落としたらなおさらダメなような気がしますが、それで昨年裏をかかれたので今年は同じ轍を踏まぬように念のために確認しに行きます。
まあ、見つかればラッキーかな?くらいの余裕の気持ちで向かいましたが、
自身のポイントの手前の道路際に県外ナンバーの車が止まって横でオヤジが二人で弁当を食べています。
そしてその横には採ったコケを入れてあると思われる籠が数個置いてあります。
その瞬間さっきまでの余裕はどこかにスッ飛びました。
「やられた…。」
にこやかに弁当を食べながらこちらを見ている視線が妙に勝ち誇っているように思えるのは自分だけでしょうか?
ましてや普通なら他人に見られるのを嫌って収穫物は車のトランクに隠すものをあえて見えるようにしているのは何でか?
さらに県外(石川)ナンバーというのが火に油を注ぎます。
ここまで来なくても地元で探せば良かろうに。
急に焦って自身のポイントへと林道へ進入しいつもの場所に車を止めようとすると、
なんと先客の車が。
「いったいどうなってんだ…。」
以前はここは春の山菜以外は独壇場でのびのび採取できたのに、今年は妙に競争率が高そうです。
完全に遅れを取った感に敗北感を味わいながらもあえてその車に横付けして止めて準備にかかります。
読者には
「自分の山でもないのにもうちょっと心を広く持って分け合うくらいの気持ちが持てないのか?」
と批判されそうですが自分の山じゃないからなおさらです。
どんだけ自分が先に見つけようが目を付けていようが取ったモン勝ちです。
先に採りに来た人間の一人勝ちです。
お人好しに後から来る人のために分け前を残しておく採集者など皆無です。
クワガタ採集でも山菜採りでも釣りでも同じでしょう?
仮に自分が必要な分だけ採って後は残しておいてもこれだけ採集者がいれば他の採集者が採るか誰かが採らない限りいずれ腐って落ちるのです。
昆虫や山菜は来シーズン以降の発生に影響するため自身も節度を持って採取しますが、それと違いキノコは採り尽しても菌が廻っている朽ち木を損壊(樹皮や表面を削る等)しない限りまた生えてくるのです。
ただ、次はいつ生えてくるのかそれは分からないので先客に採られたから次を待とうなどと悠長に構えているとシーズンが終わってしまいます。
コケ採りはのんびりしたイメージがあるかもしれませんが、こんな山奥にリスクを覚悟で通ってくる一癖も二癖もある人間たちですから簡単に先んじることは困難です。
山に入れば情け無用の仁義なき戦いが繰り広げられているのです。

準備もそこそこにクマ除けの鈴を振り回しながら山の斜面に突入します。
この場合はクマ除けではなく採集者除けです。
存在をアピールすることで無用な遭遇を避けるためです。
中にはそれでもこちらの様子を伺いに来たり、自分の縄張りを主張するかのようにあえて近づいてくるクマよりも面の皮の厚い人間も多々います。
反面、むやみに鈴を鳴らすと良いポイントを見つけたときに他者に悟られる(鈴が鳴らなくなったらコケを見つけたとき)可能性もあるので諸刃の剣です。
とりあえず、どの程度やられているのかを確認するためざっと見て回ります。
全滅を覚悟していましたが自身のポイントはほとんど手を付けられた形跡はありませんでした。
だとしたら鈴を鳴らすのは逆効果なので鈴をしまいます(完全に本来の使い方を忘れています)。
少し気持ちが落ち着いたところでじっくり探し始めます。




↑ やっぱり出てました!それでもかなりしなびた老菌があるということはもっと以前に発生しているということです。
この時期はまだ気温が高いのでコケの生長も早いですが仮に10日くらい前に発生したと考えると平地で真夏日を観測していた頃に出始めたと推測できます。
この後で確信を持ちましたがナメコの発生は絶対的な冷え込み(低温)が必要なわけではなく相対的に一時的な気温の低下があればスイッチが入り、むしろその後の降水の方が生長に大きな影響があることが経験的に分かりました。
この時期は秋晴れの好天が続きやすくせっかく発生しても降水が無く生長できずに幼菌のまま乾燥したり腐ってしまったりしたものを結構目にします。
今年は紅葉がイマイチだったように冷え込みも少なく比較的雨の日が多かったことからこの高温傾向の中でも生長出来たのでしょう。




↑ 降水のおかげでツヤツヤの旬なナメコが見つかりました。
ただ気温が高いので採りごろの期間は短いです。
数日遅れたらもう腐り始めるでしょう。
幸い有峰の初物と違ってここのナメコは早生の割にはトビムシがほとんど付いていません。




↑ やはりここでも例年より早くムキタケが出ています。せっかくなので採取します。
ナメコも成菌を中心に500gほど採ったところでタイムアウトです。
他のライバルがいる中、先に撤収しなければいけない事実に後ろ髪を引かれながらもこのポイントはもう捨てるつもりで帰途に着きました。
ここも今期のナメコポイントとして皮算用をしていたので計画を考え直す必要が出てきました。
果たして今期のナメコシーズンは暗雲が立ち込めたスタートとなりました。
21日現在ナメコの総収量は2.5kg。その他、11.5kg

【数日中に続きの日記(その2)を更新します。しばらくお待ちください】
2013年10月17日




↑ 2013.10.11 富山市有峰にて。カメラ;OLYMPUS E-510、露出時間;1/200、絞り;f/8、焦点距離;14mm(35mm換算で26mm)、ISO-400




↑ 2013.9.27 岐阜県飛騨市。カメラ;PENTAX Optio WG-1 GPS、露出時間;1/500、絞り;f/4.2、焦点距離;5mm、ISO-100

改めて言いますが秋の空って何でこんなに高くて青いんですかね。
気象学的に言えば空の高さ(圏界面)は夏の方が高いのですが、空気中の塵や水蒸気が多くどちらかというと白っぽくくすんでしまいます。
今年酷暑に見舞われた地域は特にこの傾向が顕著だったので空が白かったのに気づいた方もいるでしょう。
秋は大陸からの乾いた塵の少ない空気に被われるので澄んだ青い空になります。
どこまでも青い空を見ていると、そんなことはどうでもよく只々気持ちが洗われるようです。
この色をスカイブルーなんて言葉ではあまりにも陳腐すぎて適当な表現が見当たりませんが、空の色だけではなく周りの景色を含めて独特のコントラストの深い青を創り出しているんでしょうね。

ついでに今季の紅葉をもう一枚、


↑ 2013.10.11 富山市有峰にて。カメラ;PENTAX Optio WG-1 GPS、露出時間;1/125、絞り;f/3.5、焦点距離;5mm、ISO-80
ソフトで編集していますが、コンデジでも結構綺麗に撮れます。要はカメラではなくて被写体(シチュエーション)次第でそれなりの写真は撮れます。つまり有名ポイントへ行けば素人でも今のコンデジなら綺麗な紅葉が撮れます。

ただ、写真ではそこそこ綺麗に見えても残念なことに今年の当地の紅葉はあまり綺麗ではありません。
昨年は10年に一度の当たり年と言われ遅れ気味ではありましたが見事な紅葉が見れましたが、今季は9月下旬以降の異常な高温によって葉が綺麗に色付かずブナも黄色ではなく茶色になって落葉し始めている状況です。
今年は夏の猛暑も記録的でしたが最近の高温も記録的です。富山でも10月に入ってから3回も真夏日を観測しています。平年なら写真の高地では霜が降りるくらいにまで冷え込む日もあるのですが今年は5℃前後まで冷え込んだのが一度あるだけで他は日中は半袖で過ごせるような異常な気温です。
昨年といい、年々秋の訪れが遅くなっている気がします。
色々な秋の楽しみを見つけてからは秋が遅いのは残念でなりません。

さて、秋の訪れは遅れても自身は例年通り精力的に山に訪れています。
画像や日記ももっと多く紹介したいのですがPCに向かっている時間がなくて更新できません…。
画像ばかりがどんどん溜まっていきます。
とりあえず紹介できる範囲で載せていきましょう。

前回は20日のヒメオオ採集まで書きましたが、今期は岐阜県のポイントでの結果が思わしくありません。前回も書きましたが大雨のせいかそれに伴う林道周辺の補修による環境変化のせいなのかはっきりはしませんが採れるべき時期に採れるべき場所で採れません。
9月も下旬になれば発生もほぼ終わりを迎え確認できるのはヤモメの♂ばかりというのが通例ですがとりあえず行かないとわからないので27日にそこは今期最後のつもりで行ってきました。
この日も林道の工事のため重機が入っていたため車ではなくかなり手前から徒歩での探索となりました。



↑ この日も時期外れに暑い日でしたがトップに紹介した画像を見てもわかるように見事な青空でむしろ徒歩で行けたのが気分的にも最高でした。
風のささやき以外ほとんど音のしないブナ林で頭の中でAORの音楽がBGMのように鳴っています。



↑ ブナ林で真っ先に色付いたヤマウルシが鮮やかに映りプチ紅葉が楽しめます。ヤマウルシは残暑が厳しくても9月中には必ず紅く染まります。これで秋の訪れを実感できます。



↑ 生息木を何本か見て回って最初に見つけたクワガタの影。
残念ながらアカアシでした。
今日もヒメオオはおあずけなのかと嫌な予感がよぎります。
やはりいつもの木を見て回るだけでは見つかりそうにないのでいつもは下りない斜面を半ばヤケクソ気味に突入します。



↑ 画像では入りやすそうなヤナギの群生ですが、強烈な下草で進めない上に下手にヤナギの木に当ったり揺らしたりするとせっかくのヒメオオが落下してしまい見つからなくなるので大胆かつ慎重に進みます。
かと言ってあまりに静かに行動すると気配がしないのでクマとばったり!とういうことにもなりかねないので(昨年それでニアミスしました)色々と気を遣います。



↑ 今度は間違いなくヒメオオです。誰も入っていない処女ポイントだったようでこの時期にもかかわらず複数のペアが採れました。例年ならいくら処女ポイントとはいえこの時期にペアで確認できるのはそう多くはないのでやはり今年はおかしいです。

おまけにその後他の場所を見て回るもヒメオオの影は皆無で結局この場所で採れた個体のみでした。この場所には複数の個体がいるので他も単に採集圧でいないとは考えられないので今期の発生状況の要因は来期の様子を見てから再び考察しようと思います。
主観的には来年は昨年までの状況に戻ることを期待したいと思います。





↑ ヒメオオ採集を終了したので今度は頭をコケ(キノコ)採りモードに切り替えます。
すると途端に数々のコケたちが目に入ってきます。
上画像は今期初となるナメコ。まさかこんなに早く見つかるとは思ってもいませんでしたがこれだけ採っても仕方ないのでスルー。
下画像はこの時期おなじみの毒キノコのツキヨタケ。これが全部食べられれば喜ぶのですが、見るだけにしておきましょう。
コケのシーズンには入りましたがまだまだ採るには足らない時期なので軽く流します。

帰りしな別の林道を走行中、コケ採りとおぼしき富山ナンバーの車が止まっていました。
マイタケを探すには遅いし見た感じ何かを採ったという感じではありませんでした。
そういえば今年はマイタケの採集者とあまり会わなかったのですがやはり不作だったんですかね?自身は時間の無駄になるのでマイタケ探しはしませんでした。
いずれにしろ巷のコケ採り人たちもそろそろ動き出したようです。
今年も山の中での仁義なき戦いが始まろうとしています。
気合を入れながら周りを見ながら走っていくと、



↑ 林道横の沢の対岸のヤナギの木にコケらしいものを発見!
ズームで写真を撮るもののはっきり分かりませんがヤナギということで色合いからもおそらくヌメリスギタケモドキでしょう。
早速、沢を渡ってその木に向かい確認すると、



思ったとおりヌメリスギタケモドキです。それもちょうど採り頃です。
このキノコも一昨年まではノーマークだったのですがナメコと同じモエギタケ科の優良な可食のキノコです。
昨年まではたまたま見つけたものを採っていただけでしたがヤナギに生えるというのは知っていたのでついでに周辺のヤナギを見て回ります。



↑ やはりありました。この時期にヒメオオのポイント近くでこのコケが採れるというのは新たな発見です。来年から採集の行程に組み込むことになりそうです。
このコケはヤナギならどこでも見つかるというわけではなく一定のシロがあるところでそこそこの大きさのヤナギに点在して生えるようです。この時期に標高700~1000mくらいなら平地では12月頃でしょうか。下流域の河川敷でも今度探してみます。



↑ 手のひらほどある立派なコケです。一食分に余るほど採れました。



↑ 翌日、煮付けて大根おろしと和えて食しました。歯ごたえもあり美味です。

さて、岐阜に続いて富山でもヒメオオ採集も終盤を向かえこちらも採集こそするつもりはありませんが最後の挨拶がてら月末の30日に行ってきました。
採集が本命ではないので道中も気が散りついつい他に寄り道してしまいます。




↑ 林道横のヤナギ林を見ると狙いどうり先日も採取したヌメリスギタケモドキがありました。
グラスファイバーの捕虫網用の竿を使って高いところに生えているコケを叩き落している自身を工事関係者のダンプが通る度に止まって見て行きますが構わず採ります。ナメコなら横取りされる可能性が高いため極力目に付かないように採りますがこのコケはまず採ろうとしないでしょう。
コンビニ袋に一杯採れたところでヒメオオポイントに再度向かいます。



↑ 黄色くなり始めたヤナギにヒメオオの姿を確認できました。
さすがに個体数も少ないですが岐阜と同様にやはりこの時期でもペアが確認でき、♀もかなりの大型の個体がまだ後食をしており産卵行動が遅れていることを示唆しているようです。
この時期には珍しいやや大型の♀個体を1ペアだけ採取して今期のヒメオオ採集の幕を下ろしました。

ヒメオオの成虫採集が終わるといよいよ本格的なコケ採りです。
ポイントも毎年のように有峰へと移行します。
10月に入って第一週の4日、紅葉の様子を見がてらヒメオオの材割り採集とブナ材探しに行ってきました。



↑ まずは例年通りブナの折れた株の根際を材割り。
問題なく幼虫を採取できましたが、ヒメオオの材割りはオオクワのそれとは比較にならないほど疲れます。1回の材割りで手オノの刃は潰れてなくなります。
それくらいブナの生に近い材は堅いのです。
過去に材割りで腱鞘炎になって手術をした自身としては何回も行うのは控えたいです。



↑ 今日昨日に羽化したと思われる腹の真っ赤な♀の新成虫が出てきました。

ひとしきり材割りして手オノを持つ手の握力もなくなったので終了してコケ採りに移行です。
周りは紅葉の進み具合もここ数年では最も遅くまだ写真に収めるほどでもないのでコケもあまり期待はできません。
まあ、せいぜい早生のブナハリタケくらいだろうと思っていましたが、逆にそのブナハリタケがわずかに腐ったものがある程度で予想外に出ていません。
季節は毎年同じように繰り返しますが進み方や質は決して同じではないというのをコケ採りを始めてから実感します。



↑ 左はおなじみのブナハリタケ。例年なら幹にビッシリ着生しますが今年は一部にしか発生していません。右はチャナメツムタケ。ナメコに似た可食のコケですが量が少なくスルー。



↑ 左はこの時期には珍しい早生のナメコ、右はクリタケですがどちらも少量なのでスルー。
どのコケにしても発生量が採取するほどではない中で唯一例外なのがこれ。↓



↑ モタセ(サワモダシ)いわゆるナラタケです。
このキノコは大量に発生する雑キノコとして知られていますが年による変動が激しく、ここまで大発生しているのはこのポイントに通い始めてからは初めてのことです。



↑ ブナの朽ち木だけでなく倒木の周りの地面からも出ています。
以前、立山周辺では軽トラに山盛りモタセを採っている採集者がいると聞いたことがありますがこうやって見るとまんざらウソではないようです。
以前も書きましたがこのコケは大量に見つかるのと壊れやすく日持ちもしないので雑キノコ扱いですが出汁はとても美味しく汁物にすると最高です。

このキノコは旬が短くすぐに老菌になって腐ってしまいますが2次3次発生があるのでしばらくは楽しめます。
ひと通り採ってコンビニ袋3袋ほどになったところで手を止めて次は材探しです。
立山は奥深い山で自然のブナ林が広がっているのでブナの立ち枯れや倒木は至る所にありますが物理的にそれを持ち出すことに限界があります。
持ち出しやすい場所で産卵材用として優良な材となるといくら手付かずの深山といえどそうそう簡単には見つかりません。

幸いにも昨年見つけた倒れたばかりの大木があるのでそれを採取するべくその場所へ。



↑ 付近で数年前からチェックしている倒木。これだけの標高にしては珍しいカワラタケの着生した材。いかにもといった感じですがまだ若いです。



↑ 昨年倒れた倒木の本体部分。胸高部の径は1m50cm以上あり樹齢はゆうに300年を超えるでしょう。内部は朽ちて抜けて空洞になっておりまるで縄文杉の株のようです。

その倒れている部分に着くと昨年はなかった別の倒木が重なるように横たわっています。こちらも前述の倒木に負けず劣らずの大木で昨年の冬から今年の春にかけて倒れたものと思われます。



↑ 根部から高さ5~6m部分にあたる二股になっている片方の枝部です。枝でも径60cmあります。樹幹部は1mを超えているためチェーンソーでも裁断不可です。
裁断面を見るとやや変色部位が混入していますが全体に菌は廻っており生部はありません。これだけの径のブナとしては優良な腐朽具合です。
質的にはオオクワ系全般に適した感じです。
もちろん倒木全体にわたって同様に朽ちているわけではなく部位によってはヒメオオ用のようなかなりの堅さだったり手で崩せそうな色虫用の柔材であったりしますが、この手のブナの倒木では色虫用の部位は大トロに当たりほんのわずか採れる程度で全く採れないこともあります。
ちなみにこの日はこの画像の部位を調達したのですが、厚さ20cm程度に輪切りしたものを3カット持ち帰るのがやっとでした。
実際に行ったことがある者でないと分からないと思いますが材を採ってくるのは目当ての材を探して持ち帰る時間と労力が相当かかるのです。



↑ 先ほどの材を車に積んで帰る途中、斜面の下草に隠れていた倒木(落ちてきた枝部)。裁断面を見てください。上述した大トロ材でクワガタブリーダーにはW・ウッディやボーリン等のレアな色虫用として重宝されます。
この材みたいに手で崩せるくらいの極上の柔材は部分的というよりはその材全体が同一に朽ちていることが多く、これも長さ1m余りのさほど大きくない材でしたが全部が均一に朽ちていました。
ただ、この折れた部分と続きだったと思われる、より大きな倒木は残念ながら採るには及ばない質でした。
よほど条件が恵まれない限りここまで綺麗に朽ちる前に水分過多等で腐ってボロボロになってしまうことがほとんどなのです。

続いて翌週の11日ですが毎年だいたいこの日の前後は紅葉の写真撮影のために有峰を訪れています。
それが冒頭の紅葉の写真ですが、昨年、一昨年の当日記の記事を読み直してみても載せてある画像と比較して今年の紅葉が遅れているのとイマイチの色合いであるのが分かります。
例年、この時期には紅葉狩りや写真撮影の観光客が多く訪れるのですがこの日は平地で悪天候(山では晴れ間がありました)せいか工事関係者とコケ採りらしき数台の車以外、紅葉を撮影しているのは自身一人だけでした。



↑ 秋らしいショットを。ブナの立ち枯れをバックにしたヤマウルシです。

ヤマウルシこそ紅いですが他の木々はまだ緑が主体なのが分かるでしょう。
一般に紅葉は最低気温が8℃(綺麗に染まるには5℃)を下回ると始まると言われており昼間との寒暖差が大きい(天気がいい)ほど美しくなりますが、今年はこの日の段階で5℃を下回ったのはこの標高1,000m以上のポイントでも分かっている範囲では9月27日のたった一日で昼間も夏を思わせる気温のため色付きはさっぱりでカエデの綺麗な朱色の錦秋は今年はお目にかかれないかもしれませんね。

さて、この日は翌12日にブリーダーのB氏と材採りに訪れる予定でしたのでそのための段取り(翌日運ぶだけでいいように倒木の裁断と新たな材の調査)が目的でした。





↑ これは以前から目をつけている材で一昨年倒れたブナですがそれより何年も前からすでに立ち枯れていたのを見ていたのでおそらく朽ち始めてから10年は経過していると思われます。
そろそろかな?と思い折れ口を裁断してみました。
とりあえず生部がないくらいまで朽ちてはいて使えないことはありませんが少し堅いのであと1~2年待ったほうがいいでしょう。
当店の天然カワラ材の在庫はこのような取り置きの材の場所や状態をどれだけ把握、記憶しているかにかかっているのです。
結局この材は手を付けず、先週持ち帰った材の続きを数カット裁断して段取りは終了、余った時間と体力(バイト明けで徹夜なので…)でコケ探しです。



↑ ナラタケとモミジ。
秋らしい1ショットですが個人的にはナメコとモミジの組み合わせの方が好きです。

この画像でも分かるように先週同様この日もモタセ(ナラタケ)が豊作でした。
先週は結構老菌が多かったのですが2次発生でさらに大量になっています。



↑ 画像で見るより実際はもっと多く、この木だけでコンビニ袋一杯採れました。
このような木があちこちにあります。



↑ 昨年も同じコケを見つけて結局分からずじまいだったのですが今年は根元にきれいにツボ状の袋が残っていること、柄にツバがない、ヒダが肉色であることからオオフクロタケという可食のキノコであると同定しました。
大きさも10cmほどあり食べるにもちょうどいいのですが、テングタケ科の毒キノコとの同定ミスが怖いので今回はパスしました。
キノコに冒険は禁物です。

翌日、B氏と共に先日裁断済みの材を運びさらに他で別のブナ材を追加して持ち帰りました。
連日の材採りでさすがに腰が痛くそれ以上欲を出すとろくなことがないのでおとなしくB氏のモタセを採って終了です。



↑ 今期は少ないカノカ(ブナハリタケ)ですが綺麗な成菌を見つけたので一食分のみ採取しました。
調理のパターンが限られており食感もイマイチですが季節物として1回は食べておかないといけないコケですが嫁には「また採ってきたのか」という顔をされます…。

今年は紅葉もコケもまだまだ盛り上がってきませんが、13日には立山で初雪を観測するなどここにきて冷え込んできたのでこれからの秋の深まりに期待しましょう。


P.S.



↑ 10/9.早朝、バイト帰りに発見した彩雲。
最初は虹かと思ったのですが、撮影方向で降水がないことと空中ではなく雲自体が色付いていることから彩雲と判断しました。
早朝や夕方というのはレアな光の現象が起きやすいので出勤や帰宅で焦っている気持ちも分かりますが、運転中は危ないですがちょっと空を見上げて殺気立った気分を落ち着けてみてはいかがですか?
と、自分に言い聞かせてみます…。
2013年09月22日




↑ 9/20、岐阜県某所のポイントにて。秋晴れの空が気持ち良い。

前回書いたように8月下旬から9月上旬まで続いた雨天から開放され最近はやっと秋晴れが続くようになってきました。
気温こそまだ真夏日になることがありますが空気はカラッとした秋の空気で空も高く気持ちが落ち着きます。
ただ、先日は台風18号の影響で各地に被害が発生し当地ではたいしたことないと思っていたのですが県南部を中心にかなりの総雨量があったらしく八尾では橋脚が基礎から削り取られ損壊しトンネルで土砂崩れが発生し通行止めになりました。
世間はちょうど3連休で自身も盆の代休で臨時休業し関東に帰省中だった為、もろに影響を受け15日はディズニーランドに行くはずが折からの大雨で予定変更しました。





↑ 9/20、ヒメオオ採集に行った帰り通った時の八尾ダムの様子。
台風通過から5日たった今でも水量は多く水は完全に濁りまるで泥の海の様相を呈しており流木やゴミも多く漂流しています。
今までも大雨時、部分的や一時的に濁ることはありましたが今回は今までとはレベルが違いました。H16年の台風23号のような大きな被害がなかったのが幸いです。
あの時は神通川水系が未曾有の洪水となり特に上流部ではJR高山線があちこちで寸断され最悪廃線の危機になるくらいの大被害となりました。
今回の台風でも近畿を中心にかなりの水害がありましたが被災された地域にはお見舞い申し上げます。

さて、個人的なことですが上記の帰省で日を変更して無事ディズニーランドに子供を連れて行くことは出来たのですが混雑でおなじみのハロウィーン期間中ということもあり平日でも移動もままならないほどの混雑振りで疲労困ぱいとなり日程的に強行軍だったせいもあり運転手を務めなければいけないお父さんである自身は疲労から途中で発熱し、その後40℃近くまで上がったのを最高に22日現在、ずっと上がり下がりを繰り返しながらも微熱が続いています。
歳のせいもあるかもしれませんが、子供が出来てからはあきらかに風邪をひく頻度が増えています。昔は年に1回軽い風邪をひくかひかないかくらいでしたが、最近では年4~5回は熱を出している気がします。
まあ、子供の身代わりになっていると思えば辛抱できますがそれにしても今回のはしつこいです。久しぶりに意識が朦朧となる状態を味わいました。

ちょっと余談になりますが、皆さんは周りに風邪をひいている人間がいるとき、そのことを知らなくても風邪をひいている人間がいることが分かりますか?もちろんその人の症状とかを見ずにです。
変な質問だと思われますが、自身は風邪を患っている独特の匂いで判別することが出来ます。子供や嫁も風邪をひくとその匂いでわかります(自分の場合はわかりません)。
自身の後輩や嫁は近くに風邪を引いている人間がいると後頭部から首にかけてや肩が痛くなったり重くなったりして分かるといいます。
このような感覚は多くの人が持ち合わせていると思うのですがどうなんですかね?
よく昔から「悪い気に当たる」と言いますがこれもそうなのかもしれません。
そう考えると「病は気から」というのもまんざら嘘ではないと言えるでしょう。

気合が足りないのか長引く発熱の体調の中、20日(金)だけは気合が入ったのか朝から熱も下がっていたので満を持して岐阜のポイントへ。
天気も申し分ないので過度に負担がかからないように体力を温存しながらポイントを見て回ります。
ところが、歩き始めて例年ならいるはずの木を数本見ても気配がありません。
おかしいな?富山の利賀ではほぼピークになっている状況ですので例年なら数日遅れで多くの発生が見られるはずです。
数に変動はあっても全くいないことは過去ありません。
まあ、もう少し標高の高いところならいるだろう、と山を上がっていきます。
それでもヒメオオは確認できません。
代わりにいつもならこの辺では少ないアカアシがやたらいます。



↑ 発生木のすぐ近くのヤナギでヒメオオかと思ったらアカアシでした…。

このヤナギは林道から斜面を少し下りた所にあり当然周りの状況から先客が来た形跡はありません。発生木のすぐ近くということでシーズンで今まで外したことはありません。
今回初めて空振りとなりました。
この時にだいぶ不穏な空気を感じていました。





↑の2枚は林道上の水たまりです。
もちろん水たまりにヒメオオがいるわけではありません。
水たまりの濁り具合やワダチの跡を見ているのです。
他の採集者や森林管理者が車両でここを通れば水は濁り水中にワダチが残ります。残ったワダチは水の流れや新たなワダチができない限り残っています。
そしてこの水たまりはここ一両日中は降水が無かったため少なくとも2日以上前(おそらく台風18号の通過時)にできたものです。
そう考えると最低でも昨日、今日は誰も車では入っていないでしょう。

採集と言うのは虫がいる木をどれだけ探すかということばかりではありません。
五感をフルに使って探すというのはこういう技術も不可欠なのです。
誰も先行者がいない(少なくともここ2日間は入っていない)のならば、それで見つからないということはヒメオオが発生していない(発生はしているがここで活動していない)か、自身の目が節穴であるかのどちらかです。
自賛するつもりはありませんが利賀では問題なく見つかっている以上、自身の能力のせいではなく本当に個体がいないのでしょう。

販売個体はほぼ確保できているので今回は採集だけが目的ではないので採れなくてもいいのですが、採れて持ち帰らないのと全く見つからないのでは精神的な満足感が全く異なります。
フラストレーションが溜まる中、気持ちが焦り始めました…。



↑ 採集者が以前入った跡。

車だけではなく採集者は徒歩でも来訪します。ワダチはなくとも道路横の笹ヤブにはヤナギに向かって進入した形跡がはっきりと残っています。
ただ、笹の倒れ具合から見てせいぜい一人二人が確認しに見に入ったくらいで採集したような感じはありません。



↑ こちらは綺麗に笹が倒れているので繰り返し入ったのでしょう。踏まれた下草が茶色に枯れていることからかなり以前から入っているのでしょう。ただ、ここもヤナギの手前だけでありこの木で採集したような形跡がありません。
もちろん、この日もいませんでしたし、かじり痕もほとんど確認できません。
これは先行者もかなり苦労しただろうな…と思いつつ足を進めると、たまたま休憩して水分を補給しようとしゃがんだ時に通常なら完全にスルーする下草に隠れた背の低いヤナギに1ペアのヒメオオを見つけました。



↑ 標高は1170mと高くもなく低くもなく…。時間も問題ないし…。

利賀でもそうですが例年のポイントで見つからないときは得てしていつもはスルーする木で結構見付かったりするもんですね。
自身はこれは偶然ではなく先ほども書きましたが発生はしているが何らかの理由があっていつもとは違うポイントで活動していると考えています。
いくら虫に予知能力があったとしても羽化時期を自分の意思で変更することは不可能なのですから天気が悪くても新成虫は必ず本能的に活動しなければいけないのです。
では、何らかの理由というのは何でしょうか?



↑ これを見て下さい。林道横の清水で極めて透明な水はそのまま飲むことも出来ます。
写真なので高低感が分かりにくいと思いますが林道から水面まで5~6mの高さがあります。
池の周りの下草が白っぽく変色しているのが分かるでしょう?
おそらく先月の豪雨時に洪水でこの高さまで濁流が溜まったのです。
通常なら林道の下の配管を通って反対側の谷側へ排水されるのですが流量の限界を超えたため天然のダムとなって深さ3~4mくらいまで水が溜まったのです。
下手をしたら林道ごと谷に押し流されるところでした。
実際、今季は例年になく森林管理者の重機が何日も入り林道を補修した箇所が幾つもありました。
ヒメオオはその危険を察知して土砂崩れがおきそうな斜面のヤナギを回避している可能性があるのではないかと推測しています。
これは過去に利賀の林道でも同様の事例を観察しています。
生息標高を厳密に厳守している本種ですからそれくらいのリスク回避能力を持っているのかもしれません。

能書きはともかく結局この1ペアを採ったところでこれ以上ここでの採集はあきらめました。
そして気分を切り替えて再度利賀のポイントへ向かうことにしました。
途中、行けたはずの林道が通行不可でものすごい大回りをしなければいけないという紆余曲折があったものの何とか辿り着きました。
ただ、時計を見ると採集に許される時間は30分だけです。
そこまでして利賀に行ったのはもしかしたらさっきの岐阜のポイントは発生が終わったのか(それはないと思うのですが)を確認したかったからです。
岐阜で終わっているなら利賀でもそれに先行して終わっている可能性が高いからです。

早速足早に流しながら見て行きますが、やはり利賀でも毎年外さないポイントで今季はほとんど見つかりません。
やはり終わったのか?と思いながら別のポイントに行くと、



いました!
ピントが合っていませんが大型(40mm超)の♀です。
これだけの♀が単独で樹液を吸っているということはまだ活動は終わっていません。



↑ ♂も大型の個体がいました!残念ながらフセツが1本欠けていましたが今期最大の55.0mmでした(予約済み)。自身3年ぶりの55mmオーバーです。

ざっと見た感じ個体数は少ないですが大型の♀が多く発生が終わっている観はありません。大型の個体をいくつか採集し終了。ただ、ここもポイントによってバラつきがあり、また例年ならヒメオオしか見つからない木でアカアシが複数見つかったりしました。
気候の変動はアカアシの行動にも影響を与えている可能性があります。
とりあえず発生のシーズンが終わっていないことが分かったので一安心です。
あと、1~2回岐阜を訪れて生体の動向を確認できれば満足です。
あわよくば55.0mm以上の♂が見つかることを期待したいですがさすがにこの時期ではそれは難しいでしょうね。




↑ 岐阜のポイントで今年初めて確認できたブナハリタケ?の幼菌。
距離があってよく見えませんでしたが他の木でもツキヨタケが観察できキノコのシーズン到来を予期させる景色です。

結局この翌日再び風邪をぶり返しました…。
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