クワガタ、カブトのオリジナル用品をメインに生体も販売!
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店長日記
店長日記:146
2015年12月05日


毎年言っていますが秋から雪が積もるまでの間は最も多く山に入るシーズンです。
目的はタイトル以外にヒメオオ採集や材割り採集も含まれます。
その中で最も多い目的がコケ(当地でキノコのこと、以下コケと称す)、特にナメコです。
今年もそのシーズンがやってきました。
もちろん当店は天然カワラ材の専門店ですから材探しという重要な業務も兼ねています。
以前は材探しのついでにコケを採るというスタンスでしたが今では逆でコケ採りのついでに材を探すようになっています。
まあコケは朽木に発生するのでコケ探しは材探しということにもなります。
というのはこじつけでナメコが生えている材はなかなかクワガタ用には適さないのでやはり材を探すときはそういう目で見ないとなかなか見つかりません。
そういう意味では有峰は以前はコケ採りのポイントとしても外せない候補地でしたが2~3年前からにわかに採集者が増えてナメコにいたってはほとんど採れなくなってしまったので現在では専らブナ材採取やヒメオオの材割り採集が主な目的になっています。

さる9月27日はパートナーのS氏とブリーダーのB氏を同行して有峰にブナ材採取に行きました。




山の秋はまずヤマウルシの葉とナナカマドの実が赤くなるところから始まります。
早いときは9月上旬でも色づき始めます。

まずは取り置きしてある目当ての材から確認していきます。




↑ 目当ての材の近くの立ち枯れに密生したハカワラタケ。
見た目にはいい腐朽材に見えますが1m近い大径のブナ材を朽ちさせるにはまだまだ役不足です。




↑ ナラタケ(可食)。ナラタケとひと言で言ってもこれはオニナラタケ。当地で言うところのモタセ。今年は晩夏に低温多雨の傾向だったためにコケにはいい条件だったはずなのでモタセは期待していただけに見つかってひと安心。
雑キノコであまり相手にされませんが出汁は最高で鍋や味噌汁に最適です。
年によっては大発生してここ有峰でも軽トラに山盛り採って行くつわものがいたとかいないとか…。
各地で愛食されていますが食べ過ぎると中毒することもあるので調子に乗って食べないほうがいいです。
あと初心者は超猛毒のコレラタケと混同する恐れもあるのでにわか判断はやめましょう。
とりあえず、今年は大発生を期待しながら持ち帰ります。






↑ ヌメリツバタケモドキ。これも癖がなく可食ですが持ち運び中に壊れやすいのでこのときはスルーしました。




↑ この時期にはおなじみのツキヨタケ(毒)。
もちろん採りませんがこのコケが少ないとこの後に出てくる他のコケも少ない傾向があるので嫌ってばかりはいられません。




↑ こちらは目当てのブナ材の折れ口に発生したエゾハリタケ。
当初は20cmを超える傘の大きさからアセハリタケかと思いましたが株の大きさや全体の形状の文献から前者と判別しました。どちらにしても可食ですがこれらブナハリタケの類は調理に幅がなく嫁に好まれないし、状態も老菌に近いためスルー。




↑ カットして見るとかなり水分は多いもののかなり柔らかく朽ちておりうまく乾燥させれば色虫用の産卵材に良さそうです。
ブナハリタケも共生しているせいか独特の甘い香りがします。
チェーンソーで使えそうな部位のみカットして崩れないように持ち帰ります。




↑ ブナと言えばやはりブナハリタケ。
ここ2年ほどあまり見なかったのでこういう群生が見られるということは今年の豊作を物語っています。

さて、肝心のブナ材ですが目当ての倒木は昨年、部分的にカットして以来でしたが腐朽の程度は思ったほど進んでいなくて期待していたほど採取できなかったので、発見してから密かに5年ほど寝かしてある取り置き材に案内しました。
車から沢沿いの斜面を100m以上入らないといけないので一人では運ぶにも限界があるので3人の今日なら何とかなるでしょう。
材はまだ裁断していないのでどんな状態か分かりませんが樹皮に着生しているツリガネタケと見つけてからの年月を考えたらそこそこ使えるはずです。




↑ チェーンソーで80cmほどの径の樹幹を裁断してみると、中心部にやや生部がありますが他は一様に朽ちておりオオクワ系の産卵材にはベストでしょう。
断面に見える茶色の線は拮抗線ではなくコルク質です。
なぜ朽ちた内部にコルク質があるのかは不明ですがツリガネタケによって朽ちた材に見られることから、線状に菌糸が子実体化したものかもしれません。




↑ 上部が根っこになりますがまだ10m以上ありますのでしばらくは在庫に困ることはなさそうです。
ただ、カットしても運ぶのが大変でこの日も3人がかりで2カット半を持ち帰るのが精一杯でした。
深山に入ると極めて良好なブナの朽木に出会うことがありますが持って帰れなければ絵に書いた餅です。
だからこそブナの森は奥深く魅力的なのです。


さて、ブナ林もいいですが今年もそろそろナメコのシーズンです。
数年前まではナメコもまずは有峰からスタートしていたのですが標高が有峰の半分ほどのミズナラの雑木林でもほぼ同時に発生が始まることが分かってからはあえて競争率の高い有峰を避けて中山間地の雑木林から探すことにしています。
例年、9月終わりから10月始めにかけて早生のナメコが発生しているので今年もヒメオオが不漁で早々にあきらめかけた10月2日に南砺市のいつものポイントへ。




↑ 10月とはいえまだまだ緑に覆われ夏の装いを残す雑木林。
発生木となる立ち枯れも樹皮がほとんど剥がれて丸裸状態に。
そろそろナメコの発生木としても寿命を迎える頃です。
もうピーク時のような豊作は見込めないでしょうが、少しでも出ていることを期待して入ります。

毎年この頃には気の早いナメコ狙いの連中(自分もそうですが)が来ているか下手をすると山中や林道でバッティングするのですが今年はヤブに覆われた林道の様子から車が入るのは自身が最初のようです。
伸びきった小枝や固い茎等で可哀相なくらい車の側面は傷だらけになります。
車を大事にする人は絶対に来れません。
自身も車は大事にしていますがそういう用途のための車種(デリカ)ですからそのような乗り方をしてナンボだと思っています。

一番乗りだという安心感ともしかしたら全く出ていないのではという不安の中、車を降りて山中に突入していきます。
すると林道から見える位置にある昨年もナメコが発生していた木の根元に何かが見えます。




↑ 色からしてモタセ(ナラタケ)かその老菌か?と思いよく見ると、




!!!
これは?
マイタケじゃあ~りませんか!?
以前見つけているトンビマイタケとは傘の形状も違うし匂いもマイタケです。
なんてこった…初マイタケ!
うれしいですが食べるには遅すぎる老菌であることが悲しいです…。
あまりにも惜しくて何度も手にとって確認しますが鮮度は戻ってくれません。
一応判別するために一株だけサンプルに持ち帰ります。
残りは剥ぎ取って離れたところにブン投げます。
八つ当たりではなく老菌をそのまま残すと翌年発生しないと言われています。
しかし今までマイタケを見たことも聞いたこともないこのポイントのかなり朽ち果てたこの立ち枯れに来年も発生を期待するのはたぶん厳しいでしょう。
ただマイタケがこのポイントでも幻ではないということが確認できたのは大きな成果でした。

さて、思いがけない発見に動揺しつつも目的のナメコを目指して深いヤブに分け入ると、





↑ 早速幼菌を発見。予想通り早生の一次発生のナメコです。
ちょっと小さいですがこの時期のナメコは躊躇しているとすぐに生長したり幼菌のまま萎びたりするので採ってしまいます。




↑ ナメコの幼菌とモタセ。
総称でモタセ(ナラタケ)と言っていますが正確にはこちらは傘裏にツバがないナラタケモドキ(可食)です。
モタセが黒く朽ち果てた後に入れ替わるようにナメコが同じ木で発生するのでナメコの発生の目安になるのですが、そういえば先日の有峰でもモタセはあったものの大発生というほどでもなかったし、ここでもナメコの方が先行している感じなのでやはりモタセは予想に反して不作なのでしょうか?




↑ 今期最初の採集でいきなりの群生発見。
この時期にこれだけの群生に出会えるとは今期は期待できるかもしれません。




↑ 残念ながらすでに老菌。
おそらくこれがこのポイントで今期最初に発生した群生でしょう。
この気温下では2~3日ずれただけで老菌になってしまうのでさすがに毎日通わない限り初物にドンピシャのタイミングで来ることは不可能です。
それでも例年なら最初の採集では一食分程度の収穫しかありませんが、この日は2kgほどの獲れ高があったのでベストのタイミングでしょう。




↑ こちらは山中で見つけたアナタケが着生したミズナラの朽木。
腐朽が進んで折れた立ち枯れの寝際に発生しているのをよく見かけ、これが付いている付近はかなりフカフカに柔らかく色虫の産卵材に最適です。
ただし太い幹では内部に堅い部位もあり良い部位だけをカットする必要があり手ノコでの作業は汗だくになるし持てる量にも限界があるので貴重な材になります。




↑ こちらも秋の優秀な食用菌であるクリタケ。
癖がなくスキヤキなんかにも最適なのですがすぐに虫に食われてしまうので綺麗なものを持って帰らないと嫁に嫌がられます。

この日はシーズン最初の採集にしては色々な収穫があり有意義でした。
それに気を良くして3日後の10月5日、定休日ではないためバイト終了後に徹夜で午前中だけ先日と同一のポイントに再訪します。
林道の駐車スペースに車を止めて準備をしていると隣に軽四が止まってオッチャンが出てきました。
自身が車を降りて後ろのハッチバックを開けて準備をしていると話しかけてきました。
(会話文につき富山弁にて失礼します。)
「コケけ?」
「そいが、あんたもけ?」
「だいたいこの時期にナメコが出だすから見に来るがいちゃ。」と、オッチャン。
さらに、自身のトランクのチェーンソーを見て、
「木を切ってナメコ採るちゃ、気合入っとるな。」と勘違いしているので、
「なーん、これはコケ採るがじゃなて仕事で材を裁断するがに使うが。」
自身の虫屋の仕事を説明すると長くなるので省いて説明しました。
「ナメコ出とるけ?」
と聞いてきたので、
「こないだ来たときはちょっこ採れたちゃ。けどもうちょっこすりゃまっで無くなっちゃ。」
と自分。
「なんでけ?」
と言われたので
「ここもだいぶ知られたからわやくに人が来て根こそぎ採られっちゃ。」
と答えると、
「なーん、山も広いからいくら人が来たって又出てくるからどんだけかは採れるもんやちゃ。」
とのんきに答えています。
こんな気の長い人間ばかりならいいのですが富山県民は近隣の県からは山菜でも根こそぎ採っていくと評判が悪く嫌われています。
実際ナメコでも幼菌だから数日待ってから採ろうと手を付けずにいても小さいまま誰かに持っていかれます。
そんな状況ではいい状態のナメコなんて採れる訳無いので自身は他の採集者が来出したらこのポイントは捨てます。
よってこのオッチャンと会ったということはここもこの日でたぶん終わりだと思いながら入山します。




↑ まだまだ落葉には程遠い林床は背丈より高い低木や下草で見通しが利かない上に歩くのすら難儀です。
なんとか頭上の樹上部を目安に立ち枯れの位置を確認して一本ずつ見ていくと、




まずはモタセの大きな株を発見。




↑ こちらも。




↑ こっちは大群生。




↑ またしてもモタセ。
これだけあると採る気もなくなってきます。
保存するのも手間がかかるので食べきれる分だけ採取します。
先日のナメコが幻だったようにどれもモタセばかり。
モタセが大発生するという予想はやはり当たったようですがナメコが全く見つからないので早々にこのポイントは見切って近くの他のポイントを見に行くことに。




↑ こちらは林道から離れて尾根線まで登ったポイントなのでこの時期ほとんど入山者はいません。
おかげで遊歩道も下草が繁茂し放題です。
時間が無いので周辺を軽く見ただけですがやはりここもモタセばかりでナメコは見当たらず。




↑ 結局この日はナメコはゼロで収穫はこのカワラ材のみでしたが、この材ももう少し腐朽させるのに放置してきました。


さらに4日後の10月9日、この日は定休日のため一日かけて山に行けますが先日の様子からナメコはまだ期待できないでしょう。
とりあえず南砺市の別のポイントを見に行きます。
ここは2年続けて大量に採れましたが昨年他の採集者に知られてしまったので発生していても短期の勝負でしょう。




↑ きつい斜面をヤブと格闘しながら見て回るも見つかったのはやはりモタセ(オニナラタケ)。




↑ こちらもモタセ(ナラタケ)。
せっかくだからコンビニ袋一杯に採りましたがそれ以上は無用です。
モタセがまさにピークですのでやはりナメコには時期尚早です。
時間の無駄なので早々に山を降りヒメオオのポイントに向かいます。
ヒメオオは今期はあきらめたので期待はしていませんが、その先のブナ林へ久しぶりに材探しに行く予定なので立ち寄ってみます。




↑ 旬を過ぎたヒメオオポイントは何気に寂しい雰囲気でしたがそんな中でもギリギリまで♀を探すやもめの♂に愛しさを感じます。

そのままスルーして林道の行き止まりまで向かいますが新たな材やコケも見当たりません。
ただ普段は通行止めの林道が通行できたのでそのまま岐阜県を周って先日紹介した風景の写真を撮りつつ帰りました。
翌10日は祝日ですが臨時休業して息子と牛岳にキャンプに。




↑ ここでは今年2回目のキャンプです。
自宅から近く、思い立ったらすぐにこれる距離なので便利です。
天然温泉施設も近いため重宝します。






↑ 先日採ってきたモタセを持参してきてキノコ汁を作りました。
息子は口をつけないので一人で食べましたがザルの半分を食べただけで満腹です。
モタセは食べ過ぎるとお腹を壊すので食べすぎには注意しましょう。

このキャンプ場もあと数日で今シーズンの営業が終了です。
次は12月にスキー場がオープンしたときにスノボをしに訪れることになるでしょう。
2015年12月03日




‘15.10.16 利賀にて撮影。
カメラ;OLYMPUS TG-3 絞り;f/3.2 シャッタースピード;1/640秒 焦点距離;28mm(35mm換算) ISO100 高彩度モード




‘15.10.12 有峰にて撮影。
カメラ;OLYMPUS E-510 絞り;f/9 シャッタースピード;1/160秒 焦点距離;14mm ISO100 露出補正-0.7 高彩度モード

↑ この2枚が今期一番お気に入りの紅葉の写真です。
上の方は今期新調したデジカメで撮ったものです。
手前味噌ですがデジカメでもちょっと編集すれば十分見れる写真が撮れますね。



さて店長日記、2ヶ月ぶりの更新です。
秋から降雪時期まではタイトルの通り材やコケ(キノコ)の採取、そして紅葉の写真と一年で一番多く山に入る時期です。
よってフィールドに行くことが最優先となるため体力や時間に全く余裕がなくなるため更新ができずにいました。
もちろん店は営業していますが、通常作業に加えて採ってきたナメコの処理に追われ、さらにPCに向かっても徹夜での採集のため睡魔に襲われてキーボードが打てずHPの更新ができないのが正直なところです。

先日、11月27日に富山市内でも初雪を観測し山のシーズンも終わりに近づきやっと撮り貯めた画像の処理もできるようになったので久しぶりに更新するに至りました。
ということでまずは今年の紅葉から。
上2枚のうち下は毎年恒例の有峰のいつものポイントです。
今年は盆明けから一気に秋めいて気温は低めに経過し雨も多くさらに10月前半にはかなり冷え込んだため主観的には紅葉は綺麗だったと感じました。
紅葉が綺麗かどうかは見に行ったときのシチュエーションや感情等の主観にも大きく左右されますがフラットな感覚で見ても昨年よりは鮮やかに思えます。
参考までに昨年の写真と比べてみましょう。




↑ 左が昨年10月12日、右が今年の10月12日、一年違いの同日に撮影した同一のポイントです。
先日も日記で書きましたが、残念なことにこのポイントの象徴であるブナの立ち枯れが倒れてしまったので右の今年の写真には写っていませんが同じ景色です。
並べてみると今年のほうが全体に色付きがいいのが分かると思います。
もちろん年毎の天候で紅葉の進行具合は異なりますがこのポイントでは大体10月中旬にピークを迎えます。
昨年もこの後さらに低木の色付きは進みましたがその頃にはブナの黄葉はピークを過ぎ焦げ茶に変わるか落葉してしまい今年のようにタイミング良く一様に色付く期間がほとんどありませんでした。
そういう意味で今年は恵まれたと言っていいでしょう。
ちなみに自身は紅葉に限らず立ち枯れや倒木があるアングルを好んで撮っているため被写体の立ち枯れがなくなったのは残念至極です。

さらにここのポイントを同日にデジカメでも撮影してみましたのでそちらもご覧ください。




いかがですか?
上の一眼レフの写真と比べてたしかに色合いや質感は劣りますが、夕日モード(赤を強調する)で撮影しているため紅葉としてはそれなりに味のある写真だと自分では思うのですが…。

それでは今期の他の紅葉も日を追って紹介しましょう。




↑ 10月9日、岐阜県で今期最後のヒメオオ採集時に撮影した標高1000m前後の山並み。
紅葉はまだまだですがブナの黄葉が一足早く目立っています。




↑ こちらは紅葉ではありませんが上と同じ10月9日に撮影した清流でヒメオオ採集の最終日ということで緑が映える水面が紅葉とは対照的に去り行く季節を惜しむように感じました。




↑ こちらも紅葉ではありませんが上の翌日の10月10日に息子と牛岳にキャンプに行った際、雲が多い中で現れた紫の夕空をバックに息子がふざけたポーズを撮ったものですが妙に色が神々しく写ったので載せてみました。
思いがけない撮れ方をするのもデジカメの持ち味かもしれませんね。






↑ 先ほどの紅葉を撮った有峰で同じ日に撮った別のポイント。
同じ有峰でもここはまだ色付いていませんが倒木のあるアングルで撮ってみました。
同じ場所を撮影しても撮り方で全く違う見え方がしますね。
下はドキュメントなタッチで奥深く感じますが、上はまるでアニメの世界でコロボックルが出てきそうに見えませんか?






↑ 上が10月16日、TOPに紹介した利賀の同一ポイントで撮った一枚。下は10月18日、同じく利賀にて。
紅葉の写真はネット上にはゴマンとUPされていますがその中で明暗のコントラストが顕著な作品に影響を受け昨年から意識して撮影していたのですが、それに近いものがやっと撮れました。




↑ 10月25日利賀にて。
山に入ると山全体の景色が見えなくなるのでどうしても局所的な風景になってしまうのですが、逆にこの角度のこの景色は残しておきたいという場面に出会うこともあります。
これも自身がこだわる立ち枯れとのコラボです。




↑ 11月4日、立山にて。乱立する立ち枯れとモミジのコラボ。

この後、山間部の紅葉は急速に終息に向かいますが今年は色付き始めの冷え込みの後、11月にかけてはかなり温暖な気温で推移したため結構紅葉は堪能できましたが、逆に生活圏である平野部ではあまり紅葉は映えずに終わった感があります。

紅葉はカメラの技術がなくてもシチュエーションさえ選べば今のデジカメなら誰でも綺麗に撮れます。
そういう意味では有名ポイントにさえ行けば綺麗な写真が撮れるのですから皆さんもカメラを持って出かけてみませんか?
2015年10月07日




↑ 9月28日、ヒメオオ採集にてブナの原生林と湿原。

さて、8月終わりから11月始めにかけては最もフィールドに行く回数が多く忙しい時期を迎えます。
というのも毎年恒例のヒメオオ採集から始まり並行してコケ採り(キノコ狩り)、材採集と、天気さえ恵まれれば週に3回山に入ることもあります。
基本的に山に行くときはバイト明けで徹夜で行くことがほとんどなので体力的に週3が限界です。
店の営業さえなければ毎日でも山に行きたいのですが家族がいる以上そうも言ってられません。

さあ、まずはヒメオオ採集ですが今までも書いていますが当地のヒメオオは東北の産地と異なり7~8月の間はほとんど採れず実質9月の1ヶ月のみの勝負といっていいでしょう。
今年は盆以降に急に気温が下がりほとんど残暑もないために若干前倒しして8月21日に初採集に行きました。
最初ということでとりあえずは恒例の県南部のポイントへ。




↑ 曇り空の中ポイント付近に着くとかれこれ10年近く前から目を付けていた高さ8~10mのブナの立ち枯れが途中から折れています。
折れた部位を確認してみると柔らかい部分は倒れた衝撃で粉砕してかなり水を吸っているのでカワラマットの素材に使うのがせいぜいで産卵材としては不適です。
原型を保っている部位は腐朽が均一ではなくこちらもヒメオオ用の産卵材に使える程度でしょう。
元々立っていた環境もイマイチで樹皮もほとんど剥がれていたのでこんなもんでしょう。
やはり原生林にある大径の立ち枯れには及びませんね。




↑ ポイントに着くとガスに覆われて視界は不良です。
昨夜からの降雨もあったため探しても無駄だと判断してこの日はあきらめました。

そして一週間後の8月28日、ずっと不安定な天候が続いていた中で唯一前日に降雨がなかったので期待して再度向かいました。
最初のポイントに到着して早速ヤナギを見回すと、




↑ おっ、いました!
約一年ぶりの姿に安心します。




↑ 続いてペアも確認。
毎年ここのポイントは外すことがないので重宝します。
斜面の下草の状況からも自身が今期最初の採集者であることが推測されますが、あいにくここではそれ以外は見つからず。
その先のポイントを3~4ヶ所見てみるも姿は確認できず。
昨年開拓した別の林道のポイントに向かうと、




↑ 唯一オスが1頭のみ発見できました。
数は少ないものの時期が早いせいと、たかをくくっていたのですがそれが悪夢の始まりでした。
盆明けからの天候不順が続いて毎日のように降雨が観測されます。
平地でそうなのだから山間地ではさらに日照が少ないことが懸念されます。

さらに一週間後の9月4日、朝までやはり雨が降っていましたが貴重な晴れ間を無駄にはできませんし発生もピークを迎える時期ですので早速車を走らせます。




↑ ブナの木立から覗く青空にしばし癒されます。
採集の妨げになるオロロやウシアブもだいぶ少なくなってきましたが、こいつらはヒメオオと違って毎年必ず変わらず大発生しますね。




↑ 一通りポイントを回るもこの1ペア以外にやもめのオスを見つけただけで終了です。
やはり雨上がりというタイミングが悪いのでしょう。




↑ 帰り際に倒れたブナの立ち枯れを改めて確認したときに見つけたウスヒラタケの発生したブナの枝ですがまだ腐朽は浅いのでスルー。

そして翌5日、定休日ではありませんが昨日から降雨がない、今シーズンでは数少ないチャンスなので午前中だけでも様子を見に行きますが、期待もむなしくほぼボウズでした。
この時くらいからこの産地の異変が無視できないものになってきました。
というのは一昨年くらいから採れる個体数が激減しているのです。
過去10年以上前から年による増減はあったもののある程度安定して採集できたのですが一昨年からは明らかに異常です。
林道工事等による影響かとも思っていましたがどうもそうではなさそうです。
やはり採集圧による減少でしょう。
以前はそうでもありませんでしたが、ここ数年は県外からも結構採集者が訪れているようです。
自身だけのポイントではないので他者を非難することはできませんがこのままでは有峰のポイントのように全く成虫が採れなくなるのも時間の問題でしょう。
今期、この後も不振が続くようなら自身もここでの採集は極力控える必要がありそうです。




↑ ポイントの斜面のヤブを下りたところで見つけたブナのカワラ材。
ヒメオオの産卵材に最適ですので持ち帰ります。

さて、翌週の定休日の11日までは相変わらず毎日降雨が観測されずっと足止めを食らっていました。
12日(土)、やっと晴れ間が出たので午前中だけでも採集に出かけます。
この日も時間がないのでいつものポイントです。
ただ、前回までの結果からこの日も期待はせずに軽く一通り見て回ります。




↑ 御神木のヤナギもヒメオオの姿はなくメスがかじった痕に小型スズメバチが群れています。
スズメバチは珍しくありませんが、この木のこんな光景は見たことありません。
ヒメオオはどこに行ったんでしょう?
他の採集者も来ているのでしょうがおそらく誰もが同様の状況でしょう。




↑ 枯葉に紛れて見逃しそうになったこの日唯一のペア。
この後、別の支線の昨年見つけたポイントへ向かうも成果なし。
そこは昨年まで自身もスルーしていた場所で状況から他の採集者も入っていないポイントでしたが今期は最初に採集して以来見つかりません。
やはりピンポイントではなくここのエリア全体の個体が減少しているとしか考えられません。
支線をさらに先まで行って見ますがポイントらしき場所は発見できず。




↑ ヒメオオは見つかりませんが支線の途中で優良なブナのカワラ材をゲット。
径は30cm強でヒメオオからオオクワ用にベストの材でしょう。




↑ ブナ材の根株の近くに生えていたキホウキタケ。
ホウキタケなら可食ですがこれは食には不向きです。

この後、平日に数日晴れの日はありましたがどうも定休日である金曜日は雨続きで翌週は入山出来ずじまい。
シルバーウィークは連日好天でしたが自身は家族で帰省していたため採集できず。
帰省といえば初めて北陸新幹線に乗車しましたがすこぶる快適ですね。
何が良いって東京まで乗り換えなしで行けること。
越後湯沢で乗り換えのために走らなくても済むのは大歓迎です。
走行スピードが速いのは言うまでもありませんが上越新幹線の車両に比べて揺れが少ないのも特筆すべきです。
残念なのは以前よりも料金が高いことです。
家族で行くことを考えるとやはり車に分がありそうです。

話を戻してヒメオオですがシルバーウィーク以降は再び定休日も雨が続きます。
まるで採集をあきらめさせるかのようなタイミングの悪さです。
このままではシーズンが終わってしまうので28日(月)に止むを得ず店を臨時休業にして丸一日を採集に当てます。
いつものポイントは行っても成果は期待できないため駄目もとでさらに深山の林道で新規開拓を目指します。
そこは今までにも数回訪れてはいるもののヒメオオを探すのは初めてです。
車両は通行不可のため往復7~8kmの道を歩きます。




↑ ヤマウルシと青空のコントラストが絶妙です。
誰もいないブナ林を歩いていると時間も目的も一瞬忘れて自然との一体感に気持ちがホッコリとします。
これは山に来たものだけが味わえる贅沢な時間です。




↑ 道の横にあるブナの立ち枯れ。
カラフルな葉はこの木ではなく巻きついているツタウルシの紅葉です。
周りの全てが自然のダイナミックな造形で人工物は道以外何もありません。




↑ こちらもツタウルシが付いたブナの立ち枯れ。
いつの間にか道の横のヤナギでヒメオオを探すのも忘れブナ林を歩くことが目的になってきました。
それほどこの日は悠久の自然と時間を感じることが出来ました。




↑ ブナに発生したヒメシロタモギタケ。
可食のキノコで全く見つからない年もありますが今年は有峰でも見ているので比較的多いのかもしれません。







↑ 道沿いで見つけたクジラタケが群生しているブナの倒木。
状態もオオクワ用の産卵材に最適ですがここは車から片道2時間近く歩いた場所。
持ち帰りようもありません。
こういう時に限って良い材が結構見つかったりします。




↑ 陽に照らされるアサギマダラ。
そう言えばフィールド用のデジカメを買い換えました。
8月まではPENTAX社製のWG-1 GPSを使用していましたが、OLYMPUS社製のSTYLUS TG-3 Toughに変更いたしました。
基本的にアウトドア用の過酷な環境で使用可能なカメラなのは変わりありませんがWG-1は動画が全く使い物にならないのに比べてTG-3は動画もビデオカメラ並みの高画質でGPSの測位も前者よりも早く誤差もほとんどありませんのでロガーとしても最適です。
機能や画質も前者よりも格段に上で下手すると一眼レフの出番がなくなりそうです。
上のアサギマダラの画像がそうですがピントも変なところに焦点が合わずに狙ったところにバッチリ合っていますし露出も手動で調整しなくてもカメラ任せで問題ありません。
汚れても落としても雨に濡れても大丈夫ですのでまさにマストアイテムです。




↑ 倒木にビッシリ生えたブナハリタケ。
一昨年、昨年と不作でしたが今年は豊作で有峰でも群生を見ています。
今年は猛暑の後に一気に気温が下がり雨も多かったので全般的にキノコは豊作の傾向があるようです。
来たるナメコのシーズンが楽しみです。




↑ 上記のブナの倒木の一部から割り出したオニクワガタと思われる幼虫。

結局、ヒメオオは見つからないまま遊歩道の終点にたどり着きました。
一応ヒメオオが生息していると言われているポイントにつながる登山道があるのですが片道2時間以上かけて歩いた後で登山道を登る元気もなく来期に持ち越すことにしました。
車に戻って帰路の途中でいつものポイントにちょっと立ち寄ると、




↑ メスが一頭だけ見つかりました。
今期はおそらくこれが最後のヒメオオになるでしょう。
このポイントの来期の復活と新規ポイントの開拓を祈ってこの山に別れを告げます。

この日は、ヒメオオ以外に帰り際にコケ採りの予定がありました。
ヒメオオと同時に採取できるキノコといえばヤナギに発生するヌメリスギタケモドキです。
他のキノコが豊作の様相を呈しているのでこのキノコも期待できます。
ただこのキノコは発生の時期が短期間なのでタイミングが重要です。
いつものポイントへ向かい観察すると樹上に遠目で黄色いものが見えます。
どうやらヌメリスギタケモドキのようです。
車を降りて河川敷のヤナギ林へと突入します。




↑ ヌメリスギタケモドキの幼菌ですがこの大きさなら十分です。
このキノコは生長が早くすぐに老菌になるので来週まで待ってられません。




↑ 10cmを超える成菌。
まさに採り頃です。




↑ 群生を発見。
今年はタイミングがバッチリでここだけで20個ほど採取できました。
若干土臭さはありますがナメコの仲間なので美味しく食べられます。
半分は友人におすそ分けして残りは自宅に持ち帰りけげんそうな顔をする嫁に渡して味噌汁でいただきました。
ヒメオオは振るいませんでしたが気持ちを切り替えて明日からはコケ採りモードに入ります。
2015年09月12日




↑ 7月21日、青空に緑が鮮やかな有峰湖と薬師岳。

今年の冬は山岳地では豪雪だったせいで有峰林道は例年より遅れての開通となりました。
ただでさえ遅いのに小口川線の方は7月中旬の開通で10月末には閉鎖ですから正味3ヶ月ちょっとだけのまさに期間限定道路。
今は盛夏でもあっという間に秋が来ます。
まあ、自身にしてみれば有峰や利賀は夏よりも秋や春の方が収穫があるから大事ですがこの時期はどちらかというと下見や観光の意味合いが強いです。
この日の目的も昨年倒れた立ち枯れの確認と赤枯れマットの素材採取です。

同行したS氏とともに道中、新たな立ち枯れの倒木がないか見ながら進んでいきます。
今年は目新しい倒木は見当たりません。
さすがにそんなに毎年都合良く倒れてはくれませんね。
そのうち恒例のポイントに到着しました。
ここは元ヒメオオのポイントでしたがここ数年ヒメオオの成虫は一頭も採れていないのでポイントと言っていいのか分かりませんが幼虫は採れるので生息地であることに間違いはありません。

とりあえずいつものようにいつもの撮影ポイントで写真をとります。




この場所を撮影するのはほとんどが紅葉の時期なので緑一色というのはエネルギーを感じますが色合い的にはちょっと物足りない観もありますね。
というか何か物足りません。
何だろう…?
「あっ、ない!」




↑ 左がこの日の写真、右が昨年の紅葉時。
色合いが全く違いますがそれ以外に何か気づきませんか?
そう、このポイントのシンボルだった立ち枯れがなくなっています。
この立ち枯れのあるアングルが好きで来るたびに写真を撮っていたのですがついに倒れたようです。
じつはこの立ち枯れもヒメオオの発生木だったので保護のため倒れるまでは手を付けずに静観していました。
どんな状態なのか確認しに行きます。




↑ 根元付近は中抜けの煙突状になっています。
この木のように径がメートルオーバーの大木のブナやミズナラは根元付近の中腐れが進行して外縁部だけで自重を支えきれなくなり倒れるパターンが多いです。
この木もまさにその通りで上部はまだ生部もありますが下部は外縁部も食痕でボロボロになっていました。
運の悪いことに倒れた場所が沢に近いため上部の部位も水分過多でヒメオオの発生木になるのは難しいかもしれません。
さすがに上部は堅くて手がつけられなかったので下部の外縁部の一部を採取してきました。
材質や状態からも完全ヒメオオ用として近いうちにUPする予定ですが、その前に興味のある方は直接お問い合わせください。

さて、本来の目的である赤枯れマットの素材を採りに向かいます。
赤枯れマットはその名の通り赤枯れ(褐色腐朽)した材を粉砕したマットですので赤枯れの主にブナ材を見つけなければいけないのですが白枯れに比べてそんなに簡単に見つかりません。
また腐朽の性質上、林床の腐葉土に埋まって土化している場合も多く素材として採取できるものはかなり希少です。
最近、当HPでも赤枯れマットの需要が急増して生産が間に合わないだけでなく素材の枯渇も懸念される状況ですので常に次の素材を探しておかないと販売ができなくなる可能性があります。
そんな中、そんなに大きくはありませんが昨年偶然見つけた赤枯れの倒木があるのでそれを採取します。




↑ コケも生えてだいぶボロボロになっていますがこの状態でないと切り崩して粉砕できません。




↑ ご覧の通り手で崩せるくらいでちょうど採り頃です。
この後、持ち帰ってさらに手で細かくして乾燥させた後に粉砕してやっと赤枯れマットになります。
水分が多くかなり重いのでS氏に手伝ってもらってもコンバイン袋2袋分を運ぶのがやっとです。




↑ 赤枯れ材のすぐ横にあるブナの倒木。
手前に倒れている木は生木の状態で折れていたのでおそらく落雷かよほどの積雪で折れたのでしょう。
この倒木が朽ちて仮に使えるようになるとしても10年以上かかるでしょうね。
我々にとって10年はかなり先ですがブナの10年はとても短期間です。
本来樹木は建築材にするとその木の樹齢と同じだけ持つと言われています。
だからこそ何百年も前の神社仏閣が残っているのですがメートルオーバーのブナなら樹齢はゆうに100~200年以上は経っています。
ブナ材自体は柔らかい(朽ち易い)という性質はありますがそれが10年そこそこで朽ちるということはキノコ菌の分解力は極めて優れているのです。

とりあえず標高が高いとはいえ真夏の日差しの中でオロロ(イヨシロオビアブ)と格闘しながらの作業で疲労困憊となったため赤枯れ材採取は早々に終了しました。
この日は定休日ではないので昼までには店に戻らなくてはいけないため最後に昨年新たに倒れた立ち枯れの確認に向かいます。

その材は以前から林道の横の山側に立っていた立ち枯れで太すぎて手が付けられないため自然に倒れるのをずっと以前から待っていました。
たしか10年近く前にこの立ち枯れに着生していたツリガネタケ(多年生)を調べたところ朽ち始めてから推定12年でしたから現在で20年くらい経過していることになります。
さすがに先述のように根元がボロボロになり道路に倒れたのですが、その勢いで本体の大部分が道路の反対側の谷側の斜面を転落してしまいました。
昨季、それが50mほど下の沢に転がっているのは確認したのでこの日は上からではなく下側の道路からアプローチして場所を確認します。

こういう時、カーナビは便利ですよね。
地点登録しておけば異なる場所からのアプローチもスムースにできます。
地理的にGPS電波を受信しにくい場所でしたが記憶も頼りに何とか発見できました。




↑ これです。
画像には写っていませんがこれの右上にも2片折れたものがあります。
本体は最大径でメートルオーバーですので400mmのチェーンソーでも裁断不可ですのでやや細めの残りの2片から攻めたほうが良さそうです。
幸い道路から比較的近い場所なのでカットすれば運べそうです。
この日は時間切れなので裁断作業は次の機会に。

そして次はお盆明けの8月16日、ヒメオオの新規ポイント開拓を兼ねて裁断作業に行きました。
最初はヒメオオ探しですが全く成虫の姿が確認できないので即効であきらめました。




↑ ヒメオオのポイント付近の沢で発見した雪渓。
例年ならさすがにこの時期には雪渓はありませんが今年の豪雪の名残でしょう。
幅30m、厚さ10mほどあるので越夏して万年雪の可能性が高いです。

さて、期待していた先日の倒木ですがチェーンソーを準備万端で臨みましたが内部はまだ腐朽が若く使用には不適でしたのでわずか1カットで終了しました。






↑ 別のブナの倒木に着生していたクジラタケの群生。
もう少ししたらブナ林はキノコのシーズンを迎えます。
近年は乱獲で有峰でもキノコは激減していますが紅葉の時期にはまた訪れたいと思います。
2015年08月25日
皆さん、お久しぶりです。
おかげさまで店舗の移転以来、忙しくさせていただきHPの更新が全くできない状況になっております。
言い訳になりますが決して怠慢ではないことをご理解いただければ幸いです。
お盆も過ぎて夏休みも終わりに近づき店も落ち着きましたが今度はヒメオオやキノコ狩りのシーズンでフィールドに出かけるのが忙しくなる時期です。
いい歳して夏男の自身としましては夏が終わるのは小学生並みに残念至極ではありますが、来たる収穫の秋を楽しみに名残惜しさをグッと我慢しております。

さて、店長日記ですが更新できなかった期間は家族のプライベートな時間を優先していたためオンシーズンの割にはさほどネタは多くありませんのでまとめて紹介します。

まずは夏の採集といえば当地ではヒラタクワガタです。
例年ならある程度まとまって採れるのは7月に入る頃からですが、今期は皆さんの記憶にも新しいと思いますが予想に反して早い梅雨明けからの全国的な猛暑となったため例年より2週間ほど前倒しして6月15日に今季初のヒラタ採集に行ってきました。




↑ 毎年ヒラタが採れるヤナギですがこの日はまだ洞がボクトウガの食痕で塞がれておりヒラタの姿はありません。
やはりまだ尚早かと思いながらもポイント奥へと進みます。




↑ ヤナギの根元を掘り返すとコクワの♂が現れました。




↑ まだ、塞がっている洞が多いながらも一部の木では大量の樹液が溢れています。
これだけ樹液が出ていればヒラタやノコギリがいてもおかしくないはずです。




↑ ボクトウガの食痕に紛れて小型ですがヒラタの♂がいました。
やはり、活動はしているようです。




↑ 最初の1頭が見つかった後は順調に見つかります。




↑ 50mm台後半のそこそこの大きさの個体が多く見つかるのですでに発生もピーク並みのようです。




↑この日一番の大きさのヒラタは根元近くの洞にいた60mm弱の個体でした。

この時期でこれだけ採れれば7月には大型の個体が期待できそうだと思いながら車に戻っている途中で、




↑ 何かの果実がなっているのを見つけました。
何だろうと葉っぱを確認するとヤナギの木でした。
「ふーん、なんだヤナギの実か…。」
と思いそのまま写真だけ撮って車に戻ってから
「って、おいおいヤナギに実はならんやろ?」
と一人ツッコミをつぶやいてしまいました。
何だったんだろう?と思いながらも戻るのも面倒なので次回の課題に残しておきます。
店の戻ってからも画像を見る限りウメかプラムではないかと推測されますが葉の形状はどう見てもヤナギにしか見えませんし仮にそうだったとして何で河川敷の自然林に?という疑問が残ります。

再度7月6日に訪れたときに改めて撮影したのが下の画像です。




↑ ウメの葉に見えなくもないですが普通に見たらやはりヤナギにしか見えません。




↑ 樹皮を見るとこちらはヤナギではなくウメ肌に近く見えます。
結局分からないので実を持って帰り半分に割ってみたらプラムやモモでないことは判明しましたがウメかどうかが分かりません。
匂いもイマイチはっきりしないのでウメだという確信が得られません。
仕方なく袋に密封して1日置いて翌日袋を開けて再度匂いを嗅いだところでやっとウメだと判断するに至りました。
同定するのにこれだけ時間がかかったのは一応樹木を扱っている専門家として恥ずかしい限りですが野生のウメは初めて見たので戸惑いました。
まさかおにぎりの梅干の種が発芽したとは考えられないので流れてきたウメの実が発芽して生長したのでしょう。
来年はこの実で梅酒でも作ろうかと思っています。

さてヒラタ採集ですがこの夏は晴天が続いているため時間を見てちょこちょこ行っているのですがいかんせん猛暑のせいで長時間採集していると熱中症になりかけます。




↑ 6月20日、ヒラタ採集時に見つけたマムシ。
河川敷はマムシは珍しくありませんがこれは今まで見た中でも最大級で長さは1mを超えるかと思われる極太の個体でした。
マムシ、スズメバチ、毛虫、蚊、ウルシ等の危険生物や植物が多いので猛暑でも長袖長ズボンは欠かせません。




↑ 7月6日の採集。
この頃には塞がっていたボクトウガの洞もだいぶ樹液が出ておりクワガタの個体数も多くなりました。
画像は樹液にいたコクワガタ。
ノコギリクワガタが発生し出すとクワガタの個体数は一気に増加します。




↑ 7月20日、この頃には発生もピークを迎えたので息子を初めてのヒラタ採集に同行させました。
もちろんヤブの中までは危険なので連れて行きませんが林縁の木でも多くのヒラタが確認でき息子も満足そうでした。
スズメバチや毛虫もいましたが、危険だからといって回避するばかりでなく実際にどこにどのような危険があるのかを自分の目で覚えさせることも時には必要だと思っています。
もちろんそのためには連れて行く親がきちんとした知識と経験があることが条件ですが、
そういうことも含めて教えてあげないと将来大人になったときに虫捕りのできない親になる可能性があるでしょう。

と、えらそうなことを言いながら8月3日、この日も猛暑の中いつものポイントでも発生が早かったせいかだいぶヒラタが採れなくなってきたので新規ポイントの開拓を兼ねて別のポイントへと向かいました。
破けた長靴でぬかるんだ湿原に入り込みズボンまでずぶ濡れになり前の見えないヤブをカマを振り回しながらやけくそで突入していくと軍手をしている左手の甲に覚えのある激痛が走りました。
「痛ってーっ!」
と叫びながらも瞬間的にそれがハチであることは確信できました。
見るとやはりアシナガバチが止まって毒針を刺しています。
おそらく巣があったのでしょう。すぐに払いその場を離れます。
他人にえらそうに講釈をたれておきながらこのざまです。
痛みは強烈でしたがこの時は戦意を喪失することなくその後も採集を続けました。
結局、新たなポイントは開拓できましたがヒラタ自体は発生のピークを過ぎたようで個体数は一時期に比べて激減しています。
この分だとこれから大型個体を見つけるのは難しそうです。
今のところ今期の最大個体は60mm余りで昔ならひと夏に65mmオーバーが2~3個体は採れたのですが近年は60mmを超えるのがやっとです。
ヒラタが小型化しているのではなくやはり生息できる環境が減少しているのが原因でしょう。

さて、店に戻ると蜂に刺された部分はほとんど腫れも引いており痛みもほとんどありませんでしたので虫刺されの軟膏だけ塗ってその日は放置しました。
翌日になって刺された部位がかゆくなって少し腫れてきました。
以前刺されたときにその後の強烈なかゆみに泣かされたことがあるので念のためにドラッグストアでキンカンを購入して頻繁に塗布するようにしましたが時間が経つほどにどんどん腫れはひどくなり晩には指も曲がらないほどになったためバイトも休まざるを得なくなりました。




↑ 刺された翌々日の朝の自身の左手。
手首上部まで腫れあがってしまいました。
薬指の結婚指輪はすんでのところで何とか抜くことができましたがもう少し遅れていたら血行障害を起こしかねずニッパーで切断もやむなしという状態でした。
嫁にはグローブしてるの?とからかわれましたが冗談抜きで手の厚さは通常の1.5倍にはなっていました。




↑ 腫れのせいで時計のベルトを開けた状態でも手を通らなくなってしまいました。
結局、この日病院で診察を受けました。
医者が言うにはキンカン(アンモニア)は皮膚がただれるし余計に腫れを助長するので使わないほうがいいとのことで、自身もアンモニアは効果がないと言われていることは承知していましたが、スズメバチに刺された人で効果があった例も知っているのであえて使用しました。
いずれにしても自己判断で薬を使うときは副作用や効果には注意を要します。
ハチの被害は日本では野生生物の被害の中では最も死者数が多いのでアシナガバチでも毒の種類はスズメバチと変わらないので注意してください。

P.S.
ヒラタ採集には関係ありませんが7月17日に観測された珍しい雲を見てください。



↑ これは乳房雲と呼ばれるものでこの雲の周辺では乱気流や竜巻の発生する可能性があります。
おりしもこの日は台風が近づいており荒天が懸念されていましたが、この雲が発生して前後を含めて当地ではさほど荒れることもなかったので幸いでした。
写真でしか見たことのない乳房雲が見れたのは自身には幸運です。
2015年07月23日


店舗に移って以来、おかげさまで色々と作業に追われてなかなか店長日記およびHPが更新できない状態が続いております。
決して通販をなおざりにしているわけではないことをご理解ください。
おまけに先月は原因不明によるPCの不具合でメーカー修理となりハードディスクの交換という重症でPC作業ができない期間がありました。
幸いデータは外付けのHDDにバックアップを取ってあったので大事には至りませんでしたが改めてPCはこの商売においても生命線であることを認識させられました。
過去にも痛い思いをしているのであらかじめ防衛策を講じていたため最悪の事態は避けられましたが一番痛いのはビジネスよりも家族の写真や動画が消えてしまうことですね。
そう考えると情報のデジタル化は確かに便利なことが多いですがリスクも大きいですよね。

さて、それはいいとして日記を書いていきましょう。
相変わらず過去にさかのぼって書いているので季節感にタイムラグがありますがご了承ください。
6月5日のことですが利賀に行ってきました。
前回の訪問がゴールデンウィークに山菜採りで行ったのですが記録的な残雪に阻まれたので1ヶ月ぶりの訪問です。
いくら残雪が多かったとは言え山の季節の進行は平地以上の速さで進むので雪さえ溶ければ一気に夏の装いになります。
山菜はあきらめながらも一応ポイントを見に行くと、




↑ 意外にも少し大きいですが十分食べごろの独活(ウド)があります。
周りを見ると他にもあるので採取することに。




↑ ウドの根元から生えたススタケ(ネマガリタケ)。
ススタケは自身はさほど食さないのでこの日はスルー。
ウドを求めてウドウド、いやウロウロしていると、




↑ 雪が溶けた後の水溜りにクロサンショウウオの卵がありました。




↑ 白い塊一つ一つが複数の卵が含まれる卵塊です。




↑ そして、水溜りのすぐ横のササの葉にはモリアオガエルの卵が。
まさに天然のビオトープですね。
ただ心配なのはこの水溜りがどのくらい持つのか、おそらく雪が溶けた当初よりだいぶ縮小していると思われますので彼らの卵が無事に孵化して成長するまで降雨によって水溜りが消滅しないことを祈ります。

さて、ある程度ウドが採れたのでもしかしたら他の山菜もまだイケルかもと思いいつもとは異なるポイントを見に行ってきました。




↑ ここ数年で森林が伐採され開けて日当たりのいい場所に行くと、太くて型の良いワラビがちょうど採り頃でした。
例年なら6月にはせいぜい標高の高いポイントでコシアブラが採れる程度なので今年は残雪が多かった影響なのでしょうか、予想外の収穫に満足しました。
さらに欲を出して1ヶ所しかないハリギリのポイントに向かうと、




↑ さすがにこちらは若い芽ではなく完全に葉っぱになってしまっていました。
地面に生える草は雪の影響を受けますが高木の葉は残雪に関係なく気温が上がれば生長するのでやはりゴールデンウィークに来るべきでした。
まあ、ウドとワラビが採れただけでも良しとしましょう。

続いては山菜ともクワガタとも関係ありませんが、入梅に前後で雨の日が多くフィールドに出れない日が続いたので6月14日、久しぶりに天気のいい日曜日でしたので家族で太閤山ランドに行ってきました。
子供と園内でサイクリングをするのが目的でしたがちょうどアジサイ園が見ごろでしたので立ち寄ってきました。




↑ 自身は花を楽しむなんて柄ではありませんが、ここのアジサイ園は見応えがあります。
きっと手入れが大変なんだろうな…などと思いながら堪能しました。








↑ アジサイはまさに梅雨を象徴する花ですよね。
住宅地でも庭に植えてあるアジサイを目にする機会はありますが、水不足なのか土壌のせいなのか花の房も貧相でパサパサに乾燥しているものが多いですが、ここのは房も大きく色や艶も実に鮮やかです。

自身は真冬以外は山に入っているので山の様子で季節を感じています。
だいたい6月くらいですと平地に近いところでは下草が繁茂して藪となりヤブ蚊の大群に襲われるようになり、ブナ帯ではやっと林道が通行可となり約8ヶ月ぶりにその緑を楽しめる頃です。
この日のアジサイのようにたまには違ったシチュエーションで季節を感じるのも新鮮ですね。
皆さんも仕事と家の往復だけでなく外で季節を探してみてはいかがでしょうか?
2015年06月19日




↑ 自身8年ぶりの採取となる富山県産(中新川郡)の天然オオクワガタ幼虫(♀)。

すみません、まだ1ヶ月遅れの更新となっております。
さる5月8日、GWも明けて気温が高い状態が続き雨も少ないことから取り置きしてあるエノキを裁断してくるには絶好の条件だと思い定休日を利用して行って来ました。
場所は初春の3月に行って当時の日記でも紹介したポイントです。




↑ 3月当時最初に裁断した頃のエノキの倒木。




↑ この日は上記の3月時からだいぶ裁断して二股になっている部位付近の裁断となります。




3月時の状態で右側の枝部を全てカットして二股のやや太い部分をカットしたときに裁断面にかなりデカイ食痕が表れました。
それまでにカットした部位にも少数の食痕は認められたもののこの食痕は色も大きさも全く別物でした。
その辺に落ちている枯れ枝で中を探ると幼虫らしき感触があります。
裁断のときに傷つけることなく無事のようです。
食痕の大きさから
「カブトムシの幼虫かな?それにしてはカブトムシの独特の糞が見当たらないな…。」
と思いながら結構雑に中の幼虫を掘り出してみたら、




「ゲッ!!!!!オオクワだ!」
思わず声が出ました。
見た瞬間はノコギリの♂かと思ったのですが頭の大きさと卵巣が確認できたので確信を持ちました。
ノコギリの♀の幼虫でこの大きさはありえません。
自身、材割りでのオオクワの幼虫は8年ぶりになるので勘が鈍っているかと思いましたが、頭で考えるよりも直感の方が得てして正しいことも往々にしてあります。
最近ではオオクワを目的にした材割りも無駄骨に終わることが多くだいぶモチベーションが低くなっていましたが、まさかオオクワが出てくることなど想定していないエノキの採取で見つけるとは思っても見ませんでした。
ただ、今になって思えば5年ほど前にこの近くで採ったと思われるエノキを販売したところ、後日購入者から材の中から出てきた幼虫を飼育したらオオクワが出たという報告をいただいたことがあります。
その方はオオクワガタを飼育していなかったので間違いなく天然のオオクワガタだということで大切にしたいと言うことでしたが、当時はここで採った材だという確証がなく2つの候補地までは絞れたのですが、今回新たに見つかったという事実からこのポイントである可能性が高くなりました。
時期をおいての2例目ということでこのポイントがオオクワの生息地である可能性が高まったわけですが自身には複雑な部分もあります。
と言うのは富山のオオクワガタは自然林タイプで水系に依存しているという生態を持論としてきたのですが、ここは水系沿いではないのです。
まあ、事実は事実なので今後さらに調査をしていくことにしましょう。

さて、オオクワの幼虫が見つかったということは他にもいるかもしれません。
たった今カットした先の方を確認してみます。




↑ 先ほど見つけた食痕以外はそれらしいものは見当たりません。




↑ それでも試しに地面に接していた側の樹皮を少し削ってみると食痕が見つかりました。
極力材を痛めないように削っていくと、




出てきたのはノコギリの♂の3齢幼虫でした。
この日、カットした部位からはオオクワらしき食痕は結局ひとつだけしか見つかりませんでした。

念のため店に戻ってから以前持ち帰った部位も確認しましたがやはりそれらしきものは確認できませんでした。
自身が富山で初めて材割りでオオクワの幼虫を割り出したときもそうでしたが、材自体はほぼ丸々一本に近い倒木で状態も良好であるにもかかわらずオオクワは1頭しか見つかりません。
ちなみに今回の材は元々立ち枯れだったので倒れてそんなに時間も経っていなかったせいかさほど幼虫の食痕はありませんでしたが、それでも根元付近はノコギリやコクワの幼虫の食痕でボロボロになっていました。
当地のオオクワは何故こんなにストイックな産卵をするのでしょうね?




↑ 店で改めて撮影したオオクワの幼虫。
ブリードでオオクワの幼虫しか見ていない人にはピンとこないかもしれませんが、頭部、頭盾、大アゴの色や形状や大きさ、気門の形状、尻部すわりだこの形状、全体的な色や形状、自身が今まで数千頭以上のオオクワ以外の幼虫を見て培ってきた勘や知識を基にそれらの特徴を比較しても明らかにオオクワです。

この幼虫とあとから割り出したノコギリの♂と思われる幼虫は念のため店に帰宅後すみやかに菌糸ボトルに投入いたしました。
そして楽しみに毎日ながめていたのですが、オオクワの方は何日経ってもボトルの周りに姿を見せてくれません。
まあ、天然個体なので内部で居食いしているのだろうと思っていたのですが、3週間経過しても変化がありません。
まさかもう蛹化してしまったのか?と思いながら確認のために慎重に培地を削ってパンドラの箱を開けてみることに。
投入したときの穴を掘り始めてすぐに表れた得体の知れない噛み終わったガムのように固くて黒い物体…。
???…。
出してみると、なんとオオクワの幼虫のなれの果て…。
再びまさか!?の思い。
何度見ても幼虫であることに間違いはありません。
投入した当時の状態で死んでいたということは遺骸の収縮して固まっていた状況から考えても採取した時点でボーベリア菌の一種に感染していたと推測されます。
自身が環境を変えなければ発症しなかった可能性も無きにしも非ずですが、不可抗力だったとあきらめるしかありません。

まさか!で見つけたオオクワの幼虫はまさか!という結末を迎えてしまいました。
新産地を証明する生体は無くなってしまいましたが、画像だけは残せたので見るものが見ればオオクワであることは分かるでしょうし、自身の中では実績として刻まれているので次の発見に務めていこうと思います。
2015年06月12日


相変わらず1ヶ月遅れでの日記の更新です。

今年のゴールデンウィークは新店舗がオープンして間もなかったので呑気に休暇を取っている場合ではないのですが、共働きで家族揃って出掛ける機会はほとんどないので毎年恒例のキャンプのために4日、5日を臨時休業にしました。
例年は知人たちとのBBQも兼ねていたため比較的近場のキャンプ場で済ませていましたが今年は周りとスケジュールが会わなかったため我が家だけのイベントとなったのでちょっと足を延ばして岐阜県まで行って来ました。




向かったのは平湯温泉キャンプ場。
せっかくアウトドアを楽しむのなら温泉に入りたいという家内の希望も考慮しました。
今年のGWはずっと晴天に恵まれていましたがこの日だけ雨の予報が出るという不運でしたが、雨天も含めて楽しむのがアウトドアの真髄です。
ただ息子もまだ幼いので極力負担がかからないように雨が降る前にある程度の作業を終了させたいのと、このキャンプ場のオートキャンプエリアは予約不可のため場所取りは早い者勝ちなので受付開始の午前8時をめがけてバイトを早上がりして早朝に出発しました。

無事に受付を済ませて場内に入ると予想以上にエリアは広く空きも結構あるし1区画当たりのスペースもかなり広いのが上写真からも分かると思います。
受付の話では前夜の宿泊客の半数が撤収するということでしたので場内をグルグル回っているとちょうど片付けて出るところだった良さげな場所を押さえることができました。
早々に設営を始めたので10時過ぎには完成して雨が降る前にBBQを開始することができました。
この日は後から温泉に行くだけですので昼からビールが飲めました。
昼過ぎには雨が降り始めたので暗くなる前に温泉に入ろうと日帰り温泉施設の「平湯の森」に行きました。
何度も行っている馴染みの温泉ですが今まで見たこともないくらいの混雑でした。
GWなのでしかたありませんが温泉はやはりゆったりと浸かりたいですね。
あとちょっと気になったのが露天風呂も開業して以来手を加えていないようですので若干瑕疵が見え始めていたので悪い評判が立つ前に補修をして欲しいです。




↑ 夕方のキャンプ場内の様子。
雨が本降りになってきたので賑やかさはありませんがさしづめ場内はテントやキャンプ設備の品評会みたいで見ているだけで楽しいです。
自身はキャンプといえば飯ごうで米を炊くのは必須ですが今のスタイルはそんなこだわりはなくむしろいかに近代的なアイテムでいかに変わった調理をするかということに人気が集まっているようですね。
それはそれで楽しいとは思いますがやはり自分の子供には炭をおこして薪で米を炊けるようになってもらいたいです。
息子もだいぶキャンプを楽しめるようになってきたのか日没と共に疲れてグロッキーでした。
翌朝は日の出と共に寒さで目が覚めました。
標高が1200m超なので寒いのは分かっていましたがそれでも寒いです。
ただガスがかかっていた分、放射冷却がなくて助かりました。
晴れていたらこの時期でも0℃前後まで下がるのはざらです。
GW前には1m近くの残雪があったというのでここまで雪が解けたのはむしろ奇跡的ですね。
焚き火で暖を取っているとガスが晴れて青空が広がってきました。
今日は行楽日和になりそうなので早々に撤収します。
そして飛騨市方面に向かう途中で息子を初の鍾乳洞に連れて行きました。




↑ さすがに怖がるかと思いましたがはしゃいでそれどころではなくこっちが見る暇さえないほどでした。

そして次に向かったのが今回のキャンプで自分の中では絶対外すことができなかった古川町です。
なぜ古川町か?
それは蕎麦です。
新蕎麦には少し早いですが自身の蕎麦ベスト3に入るここの蕎麦を食べるためです。
これには嫁も賛同してくれました。
ただ7~8年前に行った蕎麦屋がうろ覚えでハッキリ覚えていません。
車を止めてガイドマップを片手に街中をウロウロしてそれらしき店は見つけたのですがやはりクチコミで人気が出たらしく店の外に待ち客が並んでいます。
あきらめてガイドマップに載っている別の店に行きました。
入ってから気づいたのですがその店は飛騨の蕎麦屋では人気ナンバー1(何のリサーチかは不明)の人気店でした。




↑ 訪れた「福全寺蕎麦店」。
何故この店を選んだかというとそれは塩そばが楽しめるからです。
自称そば通としては塩で食べれるのはホントに美味しい蕎麦だけだと考えています。
逆に言うと塩で食すとそこの蕎麦が美味しいか否かが分かります。
楽しみにして口にしたその味はまさに期待を裏切らない食感です。
利賀の蕎麦とはまたちょっと食感の異なる蕎麦は自身の中ではやはり甲乙つけられない逸品です。
古川の蕎麦を食べるためだけにここまで来ても決して損はないと思います。
本来、息子はそばは気が向かないと口にしないので自分の分から取り分ければいいと思っていたのですが「おいしい!」と言って相当量を持っていかれました…。
今度は忘れないようにこの日記に店の名前を載せておきます。




↑ 古川の町並み。
飛騨の中心である高山は小京都と称される歴史観があふれる観光都市ですがこちらは歴史を感じさせながらも気取りがなく人の情緒が感じられるこの雰囲気が自身は嫌いではありません。むしろホッとします。
旅の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?




↑ 高鷲高原から白山(画像右側の頂)を望む。
蕎麦のあとは残りの時間で東海北陸自動車の高鷲SA近くの牧歌の里へ向かいました。
CMでよく見ていたので子供にはおあつらえむきかと思って行ったのですが安易でした。
東海エリアからわやくの観光客が来ていて入場するのもままならないだけでなく、結構な入場料の割りに中はお土産売り場だけは充実していますがゆっくりする所もなくソフトクリームひとつ買うのにも30分待ちで閉門17時には強制的に撤収させられます。
又行きたいかと聞かれればもう行くことはないでしょう。
ローカルの富山県民としては時間とお金をかけなくても自然を楽しめる公園や施設は地元にたくさんあります。
お金をかけなくても子供が遊べるところは一杯ありますよ。
2015年05月27日


さて、前回の日記でも書きましたが店舗の移転に伴いHPの更新がほとんどできなかったため店長日記も約2ヶ月前から遡って書いていますのでリアルタイムではないことをご了承願います。

今回は4月26日と5月2日の日記です。




↑ 4月は移転作業の真っ最中で毎年欠かさない春の山菜採りも今年に限っては全く行けません。
そこでリニューアルオープン直前の3日前ですが家族サービスも兼ねて近場に採集に行きました。
息子も昨年のサツマイモ掘りに続いて春の山菜採りは初体験です。
これから徐々に山のことを教えて行こうと思っています。

さて、近場といってもここ上市のポイントは毎年外すことがない春の必須ポイントです。
何でかというと、この1ヶ所で複数の山菜が採れる効率の良い場所なんです。
時間がかからず、かつ子供でも安全に体験するにはまさに打ってつけです。

車から降りるとすぐに採り頃のタケノコがあちこちから頭を出しています。
山間部は残雪が多く山菜は遅れ気味ですが里は逆に生長が例年より早くなっています。
そのせいかタケノコの数も例年よりかなり多く感じます。
子供も初めて見るタケノコに興奮しています。




↑ 自身の本命である独活(ウド)もご覧の通りちょうど採り頃で画像のものではありませんが日当たりの良い場所では極太のものも採れました。
山ウドに限らずワサビも他の根茎系の山菜は改良した栽培物のように根本が太く徒長しないので太いものは珍重されます。




↑ 収穫ですが結局この画像の倍ほど採りました。
残念ながらタラの芽は食するには大きくなりすぎていて完全に遅すぎましたがタケノコとウド以外にワラビもそこそこ採れたので十分でしょう。
もちろん自家用には多すぎるので友人にお裾分けしました。




↑ その日の晩の食卓に上がった「生ウドの短冊、酢の物和え」
香り、味共に新鮮かつワイルドでスーパーのものとは一味違います(と、自分では思います)。

 






↑ さて続いては5月2日、再び雪景色です。
この日はブリーダーのB氏の希望で利賀へワサビ採りです。
前回M氏と八尾方面に採りに行ってから1ヶ月以上経過し、昨年同じくB氏とここに訪れた時期に比べても2週間遅れとさすがに春の遅い利賀でもこの時期は2週間もあれば1mの残雪も消えてなくなるのでやや機を逸した観がありましたが行ってみれば田んぼはまだ一面残雪に覆われていました。




↑ 雪が解けた休耕田ではミズバショウが咲き始めています。




↑ ポイントに着くと昨年以上のワサビの大群生が迎えてくれました。




↑ 雪解け水が一面に流れているのはまさに天然のワサビ田です。
流水のさらされている株は大きく根茎も発達しているものが多いです。
大きいため一株でコンビニ袋が一杯になります。
ちょうど白い花が咲き始めて葉ワサビを楽しむにはベストのタイミングです。
普通は花が咲いたあとは根茎のワサビ本体は辛味が抜けていってしまうのですが、この場所のように湧き水の流れの中にある株は時期が遅くても辛味がしっかりしています。

B氏も4袋ほど収穫して満足そうです。
とどこおりなく終了し時間も余ったので次は日記にも毎年複数回登場する山菜ポイントへ。
そこは春は山菜、秋はナメコが採れるオールマイティのポイントですが近年他の採集者が増えて競争率が高いため早い者勝ちです。
ゴールデンウィークには地元の人間以外にも来訪者が多く来るためもう遅いかな?と思いながら向かうと、




↑ 遅いどころか残雪のために林道の途中で通行不可でした…。
逆に言えば他の車も入れないということですからまだ採られずに残っている可能性もあるので徒歩で目指します。




↑ 里では今年は山菜の旬が例年以上に早く終わってしまったというのに、ここでは道端に今頃フキノトウが芽吹いています。
標高800m超で季節が2ヶ月逆戻りしています。

残雪には来訪者らしき足跡もなく、一番乗りだと期待しながらポイントの尾根付近まで辿り着くと、




↑ う~ん…、山菜は何処に?
残雪しか見当たりません。
この時期にこれだけの残雪は近年では記憶にありません。
仕方ないので車に戻ります。

平地ではすっかり終わっているし、ここではまだ時期尚早だし場所の選定が今期は難しいです。
それならば中間の標高500m前後の別のポイントへ。




↑ ここでは道路横の湿地でコゴミがちょうど採り頃です。
コゴミは珍しくありませんが、クセのない味と食感はどんな調理法でも食べやすく重宝します。




↑ 新緑がまぶしいコシアブラの葉。
山に入るとここでもウドはまだでしたが日なたではコシアブラがイイ感じになっています。
コシアブラは近年、タラの芽以上に人気が上がっており自身の中でもウドとともに欠かせない春の味覚です。
山菜は少しクセのある味の方が食べたという満足感がありますね。




↑ 山ウドと前後して日当たりの良い山肌でよく見かけるのがカタクリの小さな紫色の花です。
結構、群生するので一度見たら覚えられるでしょう。
葉や花も可食ですが、根本を少し広めに深さ10~20cmくらい掘るとカタクリの球根が見つかります。
こちらはユリの球根と同様に食べられます。
名前の通り、昔はここからデンプンである片栗粉を作っていたのですから。
ただ多く食べ過ぎるとお腹がゆるくなるとも言われていますので適度にしましょう。

ここでは他にもアサツキが採れるのですがあまり何でも持って帰ると嫁に目を三角にされる上にワサビは自身で処理しないといけないのでこの日はこれくらいにして帰途につきました。
2015年05月26日


お久しぶりです。
店舗の移転作業のためにHPの更新が手付かずでした。
おかげ様で移転も無事に済んで4月29日にオープンすることができました。
まだ、完全に作業は終わっていませんが現在滞っていたブリードのセット等をあわてて行っている最中です。
とりあえず作業の合間を見て店長日記を2ヶ月前から遡って更新していきますのでしばらくはリアルタイムな記事ではありませんがご了承願います。

それでは前回の記事の続きからいきましょう。




↑ ‘15.3.27、八尾某所にて。

早春のワサビ採集は恒例のイベントなので毎年店長日記で紹介していますが、今年も変わらずに行ってきました。
本命のポイントは富山の蕎麦どころで自身のホームグラウンドでもある利賀村ですが、ここは豪雪地帯ですのでどんなに早くても4月上旬でないと行けないため、それ以前は別の場所での採集となります。
昨年は県東部の水系で新規のポイントを見つけましたが今年は八尾方面から攻めることにしました。
ここは自身のワサビのポイントとしては最初に見つけた思い入れのある場所で、その後さらに周辺で大量に群生しているのを発見したのですが集落よりもさらに奥で林道はもちろん除雪など入らないため通行が可能になってからの入山ではワサビの旬が過ぎてしまうためいつも機を逸していました。

そこで今期は例年より早いこの日に、体力豊富なM氏とともに車で行ける所まで行ってそこからは歩きで沢を登って行こうということになりました。
いざ向かってみると予想よりはポイントの近くまで車で行けましたがそれでもポイントまではまだ1~2kmほどあります。

上写真の川沿いを登るのですがさすがに春の日差しに日当たりの良い斜面は雪もなく地面も見えていますが、河川敷は雪が深く、また砂防ダムが複数あるため川を歩いて登るのは不可能ですので山腹の林道を歩きます。




↑ 林道といってもまだ積雪は50~100cm、所によっては2m近くあります。
画像をよく見ると雪の上に足跡がありますが自分たちのものではありません。
誰か先客がいるのかなと思っていると少しして上流から降りてくる一人のオジサンが現れました。
話をするとイワナ釣りだそうでここは通年県外からもマニアが訪れる穴場です。
この日は不調で帰るところだそうですが夜明け前から入山しているとのことで敬服した気合です。
これだけの残雪、ましてや今期の残雪はかなり多いのでさすがに入山者はいないと思っていましたがオジサン曰く一週間前にはすでに先客がいたとのことです。
イワナ釣り、侮れないですね!




↑ 背丈ほどの残雪がある上に斜面の雪の崩落で平らな部分がなくなっています。
もちろん右は崖で雪はあるといっても谷底までは20m以上あります。




↑ ポイント近くまで行って斜面を下りると斜面からの2m近い残雪の先端がクレバスのように割れて画像では見難いですが青く色付いて見える様子はまるで氷河のようです。




↑ 綺麗に澄んだ雪解け水で上流には人間は住んでいないためこのまま飲めます。
ただ獣の死骸が川の付近にあったりするのでむやみに飲まない方がいいですが…。
飲むなら湧き出ているところで飲みましょう。

さて、何とかポイント付近に着きましたが例年より多い残雪にワサビの群生はまだ深い雪の下です…。
一面雪で緑色の葉っぱさえ全く見当たりません。
さすがにこれだけ深いと雪を掘る気にもなりません。
辺りを歩きながら見回しているとかなり急斜面ですが対岸の日当たりの良い地面が出ている部分にわずかにワサビと思わしき葉が見えました。




↑ 画像中央を流れる湧き水の上部付近に点々と見える緑色の葉がワサビと思われますが、急斜面の上に高さも10m以上あるので何かにつかまりながら登らないと危ないです。
かといって他には見つかりそうもないので登ります。




↑ やっぱりワサビです!(画像は沢で洗った後のもの。)
数こそ大群生ではありませんが2人の必要量は満たせそうです。
おまけに他の群生に先んじて生長したせいかタイミングが良かったのか少ない割りには根茎であるワサビ本体が立派なものばかりです。
センナ(葉ワサビ)より根ワサビが狙いのM氏は満足の様子です。




↑ 手袋の長さが30cmですから根茎のワサビが天然としては最大級に大きいのが分かっていただけるでしょうか。

この日は結局ここでしか採れませんでしたが、質は最高級のワサビが採れて結果オーライです。
量を採るならもう少ししてから来れば残雪の下から群生が現れるでしょう。
ワサビは根茎も日持ちしない上に保存法としては醤油漬けにするくらいなので大量に採っても処理しきれないので大きい株で3~4株、大きめのコンビニ袋に2袋分くらいあれば十分でしょう。




↑ 雪崩で崩落した斜面の林道を歩いて帰ります。
収穫できてうかれていると怪我をするので車に着くまでは安心できません。
ただ、良い天気に恵まれて最高のワサビ採集でした。
2015年03月18日




↑ 富山駅にて、金沢発東京行きE7系「かがやき」

歓迎!北陸新幹線
3月14日ついに開業いたしました。
構想から50年、北陸にも新幹線がやってきました。
昨年からTVやラジオで毎日カウントダウンをしてきて、いやがおうにも盛り上がりを実感する中、やっとこの日を迎えました。
他地域の方にはあまり関係ないかもしれませんがこれで富山も東京と列車一本で繋がったのです。
当初は富山までが先行して開業し後から金沢まで営業をするはずだったのですが金沢の猛プッシュで同時開業となったことはイマイチ気に入りませんが、富山の開通が遅れたわけではないのでそれは良しとしましょう。

とりあえず北陸新幹線に乗れないまでも一目見たいとの思いから開業翌日の15日に富山駅に家族で行ってきました。
予想通り数千人の来場者でごった返す中がんばって見てきました。




↑ 13番線に入線する金沢行き「かがやき」




↑ 同じく停車中の金沢行き「かがやき」

最初の驚きはその静かさです。
乗車した人が口をそろえて同様のことを言っていますが、それは北陸新幹線に限らず他の新幹線(2階建て等を除く)でも同じなので想定内のことです。
自身はまだ乗ってないので内部のことはわかりませんが、ホームで見ていてその走行の静かさに驚きました。
滑るように静かに入線してくるその車線美は見事でした。

あと印象に残ったのはやはり北陸新幹線限定の特別席グランクラスでしょう。
1,000人近い定員の中でわずか18席しかないグランクラス!
どんな人が乗っているかわかりませんが、息子と共に出発する車両に手を振っていたところ普通席の方はこちらを眺めているだけですがグランクラスの乗客は大半が笑顔で手を振り返してくれました。
グランクラスに乗っているという優越感と心の余裕が如実に表れている気がします。
いつかはあちら側から手を振り返してみたいもんです。
ちなみに富山から次の停車駅である新高岡駅(停車するのは1日1本)までグランクラスで行ったとしたらわずか数分の乗車時間で1万円近い料金がかかります。
ゴージャス、リッチ、オーイェーって感じですね。
どうせ乗るなら東京まで乗った方が割安感はありますが通常料金の倍以上の料金はかなり贅沢といえるでしょう。

息子が乗りたいとダダをこねる中、見るだけで帰ってきましたが結構高岡や金沢まで乗っていく人が多かったのは意外でした。
何だかんだ言ってみんな乗りたいんですね。

さて、新幹線の開業自体は喜ばしく嬉しいのですがそれに伴い相当の不満も感じています。
まず、事前告知ですが先述のように富山駅は最終駅ではなく金沢との同時開業によって通過駅となってしまいました。
それは石川の政治力の強さとロビー活動によるものなので如何ともしようがないのですが、ならば富山はスルーされないようになおさら告知に力を入れなければいけないのに、そのPRの低さには地元民としてがっくりします。
決して力を抜いているわけではないのでしょうが、歴史的にも加賀百万石に統治されていた富山としては金沢を超えてPRする度胸も力量もなく、またこのような大きなイベントにも慣れていないのでお金のかけ方が分かっていないのでしょうね。
メディアの露出に始まり駅の景観や完成度、イベント企画力、住民のプライドと全てにおいて及ばず美味しいところは持って行かれました。
これが富山なのでらしいと言えばらしいのですが…。




↑ これを見てください。
新しい富山駅の駅舎内部の大ロビーです。
旧駅舎でも未だかつてこのような混雑は見たことないくらいの賑わいです。
富山にこんなに人がいたのかというくらいです。
この混雑の中、新幹線を見ようと奮闘したのですがこの混雑ぶりで周辺にはたくさんの警官や警備の人間が配置されていました。
ロビーに行くとたくさんの入場希望者が長蛇の列を成しています。
見ると入場者と乗車券を求める人を分けていました。
そこで近くにいる警官に
「入場するには並べばいいのか入場券を買ってからならぶのか?」をたずねたところ
「切符を買って並んでくれ」とのことだったので
近くにある券売機で3人分の入場券を購入し列の最後尾に並び30分ほど待っているとその先に着いたのは別の券売機でした。
じゃあさっきのは?と思ったら在来線「あいのかぜ鉄道」の券売機でした。
案内の警官にでたらめを教えられました。
ましてや再び券売機で未就学児はいくらか警官に尋ねたら今度は
「小学生以上は大人料金だから子供料金です。」と言われ買おうとしたら
JRの女性スタッフに未就学児は料金はかかりませんと教えられました。
この時点でかなり切れそうでした。
警官ともあろう者がこの統率力のなさ!
こんなので安全が守れるのか不安に感じました。

何とか入場券を買って自動改札機に向かうとここでも何やらモタモタしています。
改札を越えるとロビーに比べるとかなり空いています。
改札を越えてすぐのフロアー横では、




富山に来た観光客向けにおわら踊りのデモンストレーションをやっていました。
写真はちょうど男踊りの最中でした。
実際、風の盆には行ったことがないので生で見れて良かったですが、これにもイラッとしました。
来訪者を歓迎したいのは分かりますがなんで改札の内側なんでしょう?
さっきの大ロビーの画像を見れば分かりますがあれだけ大きな空間がありながらなんであそこではなく通路で小じんまりとやっているのでしょう。
富山を代表するおわらなのだから大ロビーで大々的に富山県民にも見られるように行うべきじゃないですか?
金沢では駅前の広場で様々なイベントが行われています。
富山の駅前はいまだに未完成で何もない上にロビーではイベントどころか記念グッズを片隅の会議用テーブルでにわか作りのブースで声も出さずに細々と売っているだけ…。
これで満を持しての開業とは情けない限りです。
もし、関係者の方がこれを見ていたらこのような指摘があることをぜひ報告して下さい。
これでは観光客には魅力的だとは思われないでしょう。

批判ばかりしていても仕方ないので個人的に少しでも富山をアピールしていきます。




↑ この時期、富山といえばやはりホタルイカ。
3月より漁が解禁となり少しずつ食卓にも見かけるようになりました。
まだ少し高値ですが我が家でも先日食しました。
ホタルイカといえば浜茹でを酢味噌で食べるのが定番。
付け合せはアサツキがお勧めですがネギやワケギでもいいみたいです。
4月上旬には自身が採ってきたアサツキやワサビと共に食します。
船上でのホタルイカ観光はすでに今期分は完売らしいのでせっかく来られても見れませんが、是非賞味してください。

追伸、
新幹線開業の3月14日、前日までの雪が降る時雨から天候は回復傾向で時雨の雪雲の向こう側に沈む夕日から雲がオレンジに染められてとても綺麗でした。
春らしくなり久しぶりに綺麗な夕焼けが見れました。




2015年03月11日


富山県では昨日(10日)から春の嵐で一昨日までの春めいてきた気温とはうって変わって一気に冷え込み猛吹雪になる時間帯もある荒れ模様の天気になりました。
三寒四温とは言えあまりにも極端な変化は身体にも変調を来たしかねません。

さて、先週の6日(金)の定休日は5歳になったばかりの息子とスノボに行く予定だったのですが気まぐれな息子にフラれて傷心したため急遽材採りに行くことにしました。
先日来の陽気で市街地はもちろんのこと郊外の里山周辺も日陰を除いてほとんど雪は残っていないためそろそろフィールド活動を再開しようと思っていたところなのでちょうどいいタイミングでした。
今期最初の材採りなのでいきなり新規開拓ではなくとりあえずは確実に取り置きの材を見に行くことに。
この日は4年前から目をつけているエノキ材です。
昨秋に朽ちている状態の良い部分を我慢できずに一部裁断したので今回は残りの部位の状態を確認する予定です。
このエノキがある場所はススタケや雑草が生い茂って春以降は入ることすら難儀するので雪解けの今がベストです。




↑ 材は雪解けしたばかりで水分も多く腐朽もさほど進行していない感じですのでしばらくは放置することにします。
材の上には降雪前に発生したヒラタケが残っていましたが雪解け後の気温で老菌になっていましたので採るには及びません。
改めて材全体を確認してみると、




雪解け前後に新たに発生した新鮮なヒラタケの群生を発見。




↑ 木の裏側だったため雪の水分を吸っておらず初冬に採れるヒラタケとは異なり小粒でいわゆるシメジっぽいですが春先のヒラタケは通には最高の味とも称されるのでもちろんお持ち帰りします。




↑ ある程度生長した見慣れた成菌もあります。
持ち帰って嫁に調理してもらい食しましたが、雪の下で生長するせいか味は淡白で初冬のそれに比べると、ある意味独特のキノコ臭さが少なく旨味が引き立ち一般の人にも量を食べやすいと言えるかもしれません。
自身に言わせればキノコはそれぞれの香りや匂いがあってこそですのでその分飽きるので量は食べられませんが初冬のもののほうが好みですね。
まあなごり雪ならぬなごりヒラタケということでしょう。

材は採れなかったものの思いがけず副産物があったので今日は良しとして帰宅の途につこうとしたのですが、たまたま近いところに数年前にエノキの立ち枯れがあったのを思い出して見に行くことに。




↑ 久々にその場所に行くと予想はしていましたが倒れていました。
根元付近は折れてボロボロになり使いようがありませんでしたが樹幹上部は樹皮も付いてて見た目は悪くないので試しに枝の折れた部位を手ノコでカットしてみたら水分はやや多めですが朽ち具合は良い具合です。
乾燥させれば色虫に最適な産卵材になるでしょう。




↑ 裁断した30cm余りの断面。
拮抗線があるものの腐朽は良好です。
倒れてしまった以上、このまま放置すればますます水分過多になりボロボロに腐るか雑虫の巣窟になり使い物にならなくなるので早い段階で処置した方が良さそうです。




↑ 本日の収穫。
車の後部が乗せたままのボードやスコップ等でスペースが少ないので今日のところはこれだけにしておきます。
この後、また積雪の予報もあるので再び雪が解けたら残りを採りに来ようと思います。
採取した材は乾燥処理後、順次HPやyahooオークションで販売する予定です。
ご希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい。
2015年02月25日




↑ ‘15.2.22 富山市婦中町の某所から南方向の牛岳方面を撮影。

この日は前夜から日本海の低気圧に向けて南風が吹き込みフェーン現象となり富山市では最高気温が4月下旬並みの18.5℃まで上昇し春一番が発表されました。
あいにくこのときはデジカメを携行していなかったのでスマホの動画からのキャプチャ画像を編集したものですが、通常ならかすみがかかっている山肌も群青色がくっきりと見えてコントラストも強く立体的に見えるのが分かると思います。
また山の手前(風下側)にはフェーン時に象徴的なレンズ雲状の高層雲も確認できます。
地元の住民は気象学的なことは分からなくても南風が強く山が近くに見えるときは気温が上がり天気が崩れる前触れであることを経験則として分かっています。
この日も夕方から雨が降り出しました。
場合によってはその後急激に気温が低下して春の嵐となり山地や東北以北では猛吹雪となり遭難事故が起きるような荒天になります。
そしてそれを繰り返して徐々に気温も上がって春めいてきます。
まさに三寒四温ですね。
当地では先日同様南寄りの強風が吹き荒れ最も風の強い季節となります。

この日は昨年の秋以降久しぶりに子供を連れて公園に出かけましたがやはり同様に多くの家族連れが訪れていました。
とは言うもののついこの間は今冬一番の大雪になったばかりです。








↑ ‘15.2.9 店の前で撮影した吹雪の市内。




↑ 翌10日、雪が止みすっかり雪を被った富山市内。
この日の朝に今冬の最深積雪である52cmを記録しました。
以前に比べればこの程度で大雪と言っているのも雪国らしからぬことですが、わずか1日余りでこれだけ積雪したというのは確かに大雪のレベルでしょう。
しかしこの大雪も翌日からの気温の上昇でわずか数日で姿を消し、根雪になるレベルではありませんでした。
それを考えると富山の冬も過ごしやすくなったと思います。

さて、思わぬ大雪で材の採取を妨げられましたがもう山の麓近くでもだいぶ地面が見えてきているのでそろそろ材採りに行ってきます。
とりあえずはエノキを予定しています。
在庫はまだありますが優良な材が採れたらまた報告いたします。

そろそろブリードシーズンが開幕いたします。
産卵材の準備はできていますでしょうか?
レア材は在庫が限られていますのでお早めにお問い合わせ下さい。
2015年02月05日




↑ ‘15.1.18 富山市大山町より立山連峰(剣岳~雄山)を撮影。

冬型の気圧配置が緩んで前夜の雪が止んで快晴となったこの日、新雪に覆われた立山連峰がとても綺麗に見えました。
ちょうど立山の麓近くの嫁の実家に前夜から泊まっていたので市街地とは異なり、電線や建物に邪魔されないアングルで撮影できました。
冬は積雪のために山には入れませんが、たまにこういう景色を見ることができると冬ならではのこの景観に心が穏やかになります。

そんなわけで冬季はプライベートでスノボに行く以外はほとんど山やフィールドに行くことがないので立山の景色をお楽しみ下さい。

あと余談ですが、冬と言えば魚貝類が美味しいシーズンでもあります。
そこで下の画像をご覧ください。




何かわかりますか?
昨年より何度かこの日記でも紹介させていただきましたが釧路在住の後輩であるS・A氏より厚意で送っていただいた真タチです。
タチとは北海道の方言でタラの白子のことを言い、真タチは真鱈の白子のことです(自身もタチという呼び方は初耳でした)。
当地でもタチは食しますがいかんせん流通量が少なくなかなか生で食べられる食材は手に入りません。
釧路では当たり前にスーパーに並んでいる食材ということでわざわざ航空便で送って頂きました。
何を隠そう、自身は白子が大好物で居酒屋等でメニューにあれば必ずオーダーします。
わざわざ生食用を送っていただいたので、




↑ タチポン!
生白子のポン酢です。
ちなみに当地では生のまま調理しますが釧路ではサッと湯引きするそうです。
今回はそれに習って軽く湯通ししましたが食感はほとんど変わらない気がします。
いずれにしろクリーミィでコクのある味は絶品ですね。




↑ あとはお馴染みの白子の煮付け。
あまり煮込むと身が縮んでしまうので適度に味が染みればOK。
フワフワの口当たりが最高です。
さらにこの日は食べませんでしたが天ぷらも最適です。
生はちょっと苦手と言う方も天ぷらなら大丈夫でしょう。
ただし白子自体、調子に乗って食べ過ぎると結構胃にズッシリときますので適量がいいかと。

今回も旬の味覚を美味しくいだだきました。
ちなみに当地の冬の味覚は氷見ブリ、バイ貝が知名度も高くお勧めですので是非ご賞味あれ(氷見ブリのタグが付いているものはビックリするくらい高値なのであらかじめお知りおきください)。


※ 話は全く変わりますがW・ウッディ対応レア産卵材において一部販売の準備ができましたのでお知らせします(ページ上記おススメ商品の欄に告知)。
2015年01月08日


さて、昨年(H26年)のキノコ日記の更新が年明けにずれ込んでしまい申し訳ありません。
って、キノコ日記を読んでいる方はかなり限定されますが…。
ちょっと更新をさぼるとついつい手が遠ざかってめんどくさくなってしまいます…。
今年こそマメに更新できるように努力します。(最初からつまづいていますが…。)
記憶が薄れていますが、とりあえず今年のキノコ狩りの時期の参考にしなければいけないのでキノコ日記の最終話を書いておきます。

例年より早くキノコの発生が推移したせいか終わりも早まり、自身の本命ポイントである八尾・利賀方面でも過去最も早いナメコの終了となりました。
例年なら発生が終わる前に積雪で入山できなくなる方が先だったのですが今期は後先になりました。
11月末の入山でナメコが終わったことを痛感しましたので12月は自身の持つポイントの中で一番発生の遅い県東部の新川地区のポイントへ。
ここは平野部と山岳地のちょうど間に位置しており標高はさほど高くなく一番遅い時期まで入れるのですがやはり市街地とは異なり一回積雪すると根雪になることが多く採集期間は限られます。
さて、12月に入ると平野部でもいつ積雪してもおかしくないので天候にかかわらず入山しなければいけません。
毎年必ず日本海を低気圧が発達しながら東進し冬の嵐の最中に入山していることは過去の日記からも明らかです。
今期はナメコの発生が早いのでギリギリまで待たずに訪れます。
そんなわけで12月1日、この日も例年に違わず朝から時雨れて時折雷も鳴る荒天ですが午前中のみ様子を見に行くことに。
この日の目的はもちろんナメコもそうなんですが、取り置きしてあるケヤキ材の様子を見に行くことです。
一昨年に自然に倒れて一部を採取して以来見ていませんので新たに朽ちている部位でも採取できればいいかな、というのが希望です。
ケヤキ材については過去にも記述していますが産卵材としてはオオクワ系にはダントツで最適かつ最高級種で腐朽が進めばレアな産卵難関種である色虫等にも相性抜群のまさにオールマイティなレア材です。




↑ 取り置きしてあるケヤキはヒラタケ菌で朽ちているいわゆるヒラタケ材ですのでヒラタケが発生していました。
ちなみにケヤキのヒラタケ材というのはまず普通は見つかりません。
通常はサルノコシカケで朽ちることが多い上にケヤキの朽ち木自体がまず見つかりません。




↑ ヒラタケの大群生です。
いつもなら積雪してから採れるのですが今期はヒラタケも発生が早まっています。
今期初のヒラタケなのでもちろん幼菌以外全てお持ち帰りです。
全部で7~8kgにはなるでしょう。
この写真の断面で径60cm以上あるのでこの日は裁断することはできませんでしたが一部をカットした感じでは倒れてからだいぶ雨を吸っているせいか水分が非常に多くかなりボロボロになっており崩さずに裁断できたら上手く乾燥処理を経て色虫用には使用できますがオオクワ用には残念ながら不適でしょうね。
幸い本体以外で良い朽ち具合の持ち帰れる程度の枝を見つけたのでそれとヒラタケでもう満腹、満足です。

時間が余ったのでいつも周るポイントではなく新規のポイントを開拓することに。
ここのポイントは県南の本命ポイントと異なりエリアがかなり狭いため少しでも開拓してエリアを広げたいところです。
一応、前もって地形図とgoogle earthで探す候補地を絞ってあるのでそこに向かいます。
候補地に着くと止んでいた雨が再び降り出し雨脚もだいぶ強くなってきましたがひるまずにカッパを羽織っていざ突撃。




↑ ほどなくしてナメコの群生を発見。
画像では良い状態に見えますが実際はやや老菌も混じっていたので3分の1くらい採集してあとは残しました。
その後はほとんど見つからないまま時間が過ぎていきます。
この辺りはアカマツとの混合林なのであまりナメコには最適な環境ではなさそうです。
むしろマツタケを探す方が向いているかもしれません。
谷近くを歩いていると雨が強くなりカッパに当たる音で周りの音が聞こえない上に見通しも悪いのでクマとの遭遇を避けるために斜面を登ることにしました。
足元がぬかるんで滑りながら尾根を登り稜線に出ます。




↑ 稜線近くで見つけたヒラタケ。
相変わらずナメコの姿は見当たらないので引き返すことに。
結局ナメコの新たなポイントは見つかりませんでしたが収穫はナメコ1.41kg、ヒラタケ10.4kgでヒラタケに関しては満足に行く結果になりました。

 


続いては12月5日(金)、この日は定休日なのでじっくり前回同様に新川地区のポイントを回ることに。
ただしこの日も前夜から冬型が強まり平野部でも朝から雨が雪に変わりつつありポイントではおそらく雪であることが予想されます。
まあ、入山できないほどの積雪にはなってないだろうととりあえず楽観的観測で向かいます。
この日も前回のヒラタケに気を良くして残してきた幼菌が生長していないかまず見ることに。




↑ 現地では雪がしんしんと降り積もり始めています。
画像中央奥の倒木が例のケヤキです。




…雪が積もってヒラタケの姿は見えませんね。
雪をどかして見ましたがあいにく幼菌のままでした。
やはりジンクスどおり同じところで2度続けてオイシイ思いはできませんね。

ということでこの後は毎年のポイントを周回することに。




↑ 毎年群生が見られる発生木ですが今年は来るのが遅かったです。
他のポイント同様、もっと前倒しして来るべきでした。
大半が老菌ですし心なしか例年よりも発生量が少ない感じが…。
発生木としてのピークを過ぎつつあるようです。




↑ 上記の木の近くにある若い発生木。
こちらは昨年より発生量が増えており採り頃の成菌です。
来期もこの木は大量発生が期待できるでしょう。




↑ さらにそのすぐ横にあるナメコとヒラタケの共生木。
ナメコはやや老菌でしたがヒラタケはちょうど採り頃です。
さてこの後は過去3本の指に入るナメコの大量発生木へ向かいます。
ここに来るのはこの木のためと言っても過言ではありません。
降りしきる雪のために視界が悪く思うように見つかりません。




↑ やっと見つけ出した目当ての発生木。
ほとんどが老菌で採るに及ばず。
残念…。
せめて前回来ていればまだ全部大丈夫だったはずと後悔。
この後、大ナメコばかりが採れる特別な発生木へ行くも木が劣化してナメコは皆無。
今回は運が向いてないようです。




↑ なんとかわずかばかりの冬ナメコに出会えました。
やはりここでも遅きに失した観が否めないのでナメコをあきらめ最後にヒラタケの発生木を見に行くことに。




↑ 立ち木、倒木共に採り頃のヒラタケが出ています(倒木は雪が積もっていますが形で分かると思います)。
こうやって見るとナメコよりもヒラタケの発生木の方が発生木としての寿命はやや長い気がします。
ここ以外にもエリア内にまだポイントはあるのですがナメコは期待できそうにないので、このヒラタケをもって今期のキノコ狩りは終了することにしました。
例年よりも早めの終了に物足りなさはありますが、例年のように発生しているのに雪で採りに入れないという後ろ髪を引かれる状況での終わりよりも採りきった感はあります。

最終的に今期の収穫はナメコが101.21kg、その他22.4kgでナメコは当初は過去最高のペースで収穫を上げていましたが終盤のペースダウンで昨季には及ばないものの100kgオーバーを達成することができました。
総括すると結果は十分ですが気候の変動と発生木の劣化が目立ってきており来シーズン以降、収穫量は減ることが予想されます。
元々、今のナメコの大量発生もカシナガの食害によるものですのでどちらにしても自然の成り行きですからどっちが良いということは言えませんが、いつまで続くかわからないナメコ狩りを楽しみたいと思います。

P.S.
今期はナメコの販売において早々に売り切れとなりありがたく存じます。
ご購入いただいた方、ありがとうございました。
来期も喜んでいただけるような天然ナメコを採れるようがんばります。
2014年12月25日




↑ ‘14.11月28日、立山周辺にて撮影。
初冬には珍しい抜けるような青空と立ち枯れのコントラストに飛行機雲が映えています。
日本海側では冬場は極端に晴れの日が少なくなり、まれに降雪時の後に綺麗な青空と新雪の山並みを見ることはできますが山の中から青空を見ることは冬山登山でもしない限りできません。
そういう意味では雪解けの山菜狩りの時期までこの景色はおあずけです。

キノコ日記が続く中でちょっと違う話題を。




↑ 何か分かりますか?

シシャモです。
「見れば分かるよ」って言う方、ホント~にわかりますか?
これは正真正銘ホンモノのシシャモです。
じゃあ偽者のシシャモって何?と言う方、あなたが普段食べているシシャモはほぼ偽者です。
一般的にシシャモとして市場に出回っているものはほとんどが正式名称「カペリン」という全く別の魚で、とどのつまり他人の空似です。
北海道出身もしくは通の方はご存知だと思いますが本物のシシャモは11月前後のわずか1ヶ月だけ北海道の一部でだけ獲れる希少な魚なのです。
そして画像のシシャモは3大産地と言われる一ヶ所の釧路港で獲れた中でも今期最高と言われるもので先日もサンマを紹介した時と同様に自身の後輩であるS.A氏に厚意で贈っていただいた商品です。
食通の間では鵡川(むかわ)のシシャモが有名で「鵡川のシシャモ」は加工を含めて商標登録されているブランドです。
ただ、釧路市民の誇りと名誉にかけて代弁させていただくと鵡川のシシャモの多くは釧路産が使われているということです。
過去はいざ知らず現在では鵡川では釧路の10分の1ほどしか水揚げがありません。
そんな実情の中で釧路産を買い付けて鵡川で加工して鵡川のシシャモができています。
別に釧路が鵡川の後追いをしたのではなく北海道では昔から各地で初冬に軒先でシシャモを干して食する家庭の食材だったのです。
そういう意味では鵡川を批判するつもりは毛頭ありませんがブランド化することなく今でも地元の味として愛している釧路市民の人の良さが分かりますね。




↑ 昭和ながらの簾干しの象徴的な景観を今でも継続している釧路市内の某店の店先。




↑ 送っていただいたシシャモの販売元である釧路市民の台所「和商市場」内にある「柿田商店」。
この店の目の利くプロが選ぶシシャモに外れなし、とS.A氏談。




↑ 軽く炙ったシシャモ。
小ぶりなのがメスで大きいのがオス。
ちなみに味はというと、チェーン店の居酒屋で酔っ払いながら知らずに食べたら通常のいわゆるシシャモと分からないかもしれませんが意識して食したら、あえて両者を食べ比べなくても違いは歴然です。
特にオス!
メスを好むのは素人、通はオスを食べると言われるほどオスの身は絶品です。
普通のシシャモのようにパサパサの食感のイメージでひと口かじったらそのジューシーさに思わず口から身汁がこぼれてしまいました。
その加工の技を含めて素晴らしい食材です。
プラシーボ効果もあるかもしれませんが、こだわりという調味料は素材の味を自分自身の中で何倍にも高めてくれます。


閑話休題、キノコ日記に戻ります。
11月21日(金)、この日は17日と同様に立山周辺のポイントに向かいます。
4日前はいつものポイント周りを中心に探して極上のナメコが多く採れた割りには収量は思ったほどではなかったのでこの日は目を付けていた別のポイントを開拓することに。
例年、初めての積雪を記録した後のこの時期は自身が呼ぶところの今までのものより収量は落ちますが味も色も濃厚な「冬ナメコ」が採れるので今回はそれが狙いです。




↑ 立ち枯れの乱立するポイントの斜面を登ります。
この辺りのポイントは斜度や立ち枯れの量は県南のポイントのそれと変わりありませんが、斜面に繁茂するネマガリタケやササの量が半端じゃありません。
下手をすると四肢が思うように動かせないだけでなく数メートル先に行くのに大回りして行かなくてはいけないことも多々あります。
わかってはいるのですがなかなか前に進まないのと、樹幹上部にはポツポツとあるものの思ったほどナメコが見つからないのにイライラがつのります。
この状態で再びクマに出会ったらこっちからケンカを売るかもしれません。




↑ やっと見つけるも老菌でスルー。




↑ だいぶ上ったら少しは見つかりましたがやはりほとんどが老菌で冬ナメコどころか幼菌すら見つかりません。




↑ だいぶ標高をかせいだおかげで富山市街が見える眺望を拝むことができました。
周りをヤブに囲まれているせいで下を見ても何処から登ってきたのかさっぱりわかりません。
もちろん方角と周辺の地形は頭に入っていますが万一滑落して骨折しようものならこのヤブと林道までの距離を考えたら遭難は必至でしょう。
これ以上登ってもあまり期待はできそうに無いのでトラバースしていつものポイント方面に移動することにしましたが4日前からさほど状況も好転しておらず新たな発生もないのでここはあきらめることに。

どうやら今期は発生が早かったせいで冬ナメコが出てくる以前に発生自体が終了した可能性が高いようです。
また降雪はあったものの依然気温が高い状態が続いているのも要因でしょう。
例年なら今くらいには氷結した冬ナメコがあるものですが雪もなければ乾いて萎びた老菌があるだけです。
それなら日当たりのいい場所を避けて冷暗な場所なら発生しているのではないかと推測してここよりさらに標高を上げて峠を越えた北斜面ならあるのではないかと移動します。
こんなこともあろうかと前日に裏斜面に立ち枯れが群生している一帯があることをグーグルアースと地形図で確認済みです。
いざ、目的地に行ってみると予想通り立ち枯れが一面に見られます。
おまけに直射日光が当たっていないため地面には雪も残っていて冬ナメコには絶好のコンディション。
どこに車を止めようかと思っていると駐車したばかりの車から採集者らしき人間が出てきました。
やはり他にも狙っている人間がいました。
先に進むと再び車が。
さらに先には複数の車が連なって止まっています。
中には県外のナンバーもあります。
ふと横の斜面を見ると採集者がナメコを採っているのが見えました。
さっきまでいた自身のポイントがある場所と異なりここはかなりの競争率です。
自分が狙ったポイントでナメコが出ていなくて採れないのは納得できますが他者に先を越されて採られているのはあきらめがつきませんのでこの場所はあきらめることに。
しかし何で他の採集者がいるところにあえて群れて入って行こうとするのか自身には理解できません。
誰かが採っていれば間違いなく採れると思うのでしょうか?
有峰と同様にこのような場所では少なからずマナーの悪い人間がいるのでナメコは根こそぎ採ってもまた発生しますが発生木の樹皮をめくったりして発生自体しなくなってしまうでしょう。

山に入るまでもなく前述の裏斜面を退散して再び自身のポイントがある南斜面に。
念のためにもう一ヶ所候補地として目を付けていた場所を調べることにしました。
こうなったら採れなくてもいいので来期に繋がるポイントだけでも確保したいものです。




↑ 幸いなことにこちらは道路脇の目立つ場所は人の歩いた跡はあるものの奥に行くと少なくとも最近は他者が入山した形跡はなくやっと上質のナメコに巡り会えました。




↑ 今期初めて見つけたヒラタケ。
この時期までヒラタケを目にしないというのは例年ならあり得ませんが、やはり冷え込みが弱いことの証明でしょう。
あちこちにナメコは確認できるもののやはりここも多くが老菌で冬ナメコは見つからず。
ただ、荒らされていないので来期は有望なポイントになるでしょう。
新たなポイントを発見したということで立山周辺での今期のナメコ狩りはこれにて最終とします。
この段階で幼菌がないということはこの後に来ても期待は薄いでしょうしそろそろ本格的な積雪もあるでしょう。
この日の収量はナメコが3.7kgでした。
収量からもナメコの発生は終盤でしょう。



 


さて、前回のナメコ狩りから中一週間の11月28日(金)。
本来なら冬ナメコの採取の追い込みで特別な理由がなく一週間も山に行かないのはこの時期異例ですが、前回の採集で冬ナメコの発生が不良であることを確認して一気にモチベーションが低下しました。
この日も行くにしてもどこのポイントに行くか正直迷いました。
立山周辺がダメなら八尾・利賀方面もダメでしょうから本来なら低標高の里山である県東部の新川方面のポイントに移行するのですが例年ならそれは12月に入ってからです。
今年の発生状況から前倒しして行くべきなのでしょうが、やはり本命の県南のポイントをこの目で確認してからでないと後ろ髪を引かれて踏ん切りがつきませんし山の神様へのお礼の挨拶もしなくてはいけません。
よってダメもとで県南の今期一番の本命ポイントへ。




↑ ポイントに着いてお馴染みの斜面を上がりいつもの発生木を見て行きますがやはり予想通りナメコは老菌以外ほとんど見つかりません。




↑ それでも上っていきますが群生は見つかってもやはり老菌。




↑ クリタケも虫食いはないものの傘が開ききって老菌なので手を付けず。

いつもならこれ以上は斜面がきついので登らないというところも越えて稜線まで登っていくと本来なら山の裏側から行っている別のポイントに出てしまいました。




↑ それでも見つかるのはやはり老菌。
一週間前に来ていればそれなりの収量になったでしょう。
結局ボウズのまま今まで降りたことのない急斜面を降りて行くと、




↑ 老菌に混じってわずかばかりの冬ナメコを見つけました。
足場が悪い中、急斜面の下山中に今まで見ていなかった木で何とかある程度収穫して下山してきました。
これでここも発生が終わったことが分かりあきらめがつきました。
正直冬ナメコを楽しみにしていたので残念ではありますが仕方ありません。
今年の収穫に感謝して手を合わせてまた来期の収穫を祈ります。

早めの撤収で時間が余ったので帰途に八尾にほど近い里山周辺でポイントはないものかと行き当たりばったりで探してみることに。
とは言ってもある程度は今までの経験から周辺の地形や道路は把握しています。
いつもは気になりながらもいつか行ってみようと思ってこれまでなおざりになっている場所が結構あります。
こういう時でないとなかなか行くこともないのでちょうどいい機会です。
何処に抜けるか分からない林道の脇道に進入するとちょこちょこ立ち枯れが目に付く場所があります。
そんな場所で車を降りて歩いて入山していくと、




↑ 図らずもこんな群生に出会うこともあります。
残念ながら大半が老菌でしたが新たなポイントの気配に気持ちが高まります。




↑ さらに奥に進むと今度は採り頃の群生が。
本来なら冬ナメコになるはずの幼菌が成菌になったような感じです。
本命のポイントで思ったほど収穫がなかったのでありがたく持ち帰ります。
この周辺でも老菌ですがいくつか群生を見つけたので来期はここも新たなポイント候補になるでしょう。
やはり行き当たりばったりというのも面白いもんです。
結局この日の収穫は最後に思いがけず八尾で採れたので6.58kgほどになりましたがあきらかに発生は終わりを迎えています。
県南方面も今日で終わりなのであとは標高の低い新川地区のポイントを残すのみとなりました。
この時点での合計収量はナメコが97.25kgと昨年の同時期に比べれば相変わらず過去最高のペースですが、ここに来て一気に発生が終わったので今後の伸びがどの程度あるかは不透明なところでしょう。

いよいよ次回が今期のキノコ日記の採集話になりますが、年内に更新できるかどうか分からないのでここで年末の挨拶とさせていただきます。
今年も様々な方に支えられて無事に店を営業することができました。
来たる新年も皆様の変わらぬご愛顧と皆様の幸せを願って挨拶と代えさせて頂きます。
本年もありがとうございました。
2014年12月19日


だいぶ更新が遅れています。
年内に遅れを取り戻すためペースを上げて更新します。
とりあえず、まだキノコ日記が続きますので軽く流して下さい。




↑ ‘14.11月14日、八尾方面の山々。
前日からの寒気の影響で標高およそ700m以上は今季初の冠雪となりました。
画像でも分かりますがいつも不思議に思うのは冠雪している部分とその下との境はくっきりと明確になっていますよね。
まるでそこに境界があるかのようにそこから下は雪がありません。
実際、降水時は雪から雨に変わる標高ではみぞれの標高帯があるのですが積雪状況はいきなり変わるので不思議ですよね。

おそらく今から向かうポイント付近も積雪が予想されます。
いくら山間地でもこれで根雪になることはありませんし、すぐに解けるでしょうが車のタイヤがノーマルなので走行できるかが心配です(ちなみにタイヤの溝がほとんどなくなって富山で言うところのズベの状態です)。
今日行くポイントは今期初の場所ですが昨年の初冠雪時期(11月11日)に初めて見つけたポイントでそこそこ採れたので今年も見に行くことに。
時期的には昨年とほぼ同じですが今期は発生が早いのでどうでしょうか。




↑ ポイントに着いて早速昨年一番先に見つけたヒラタケの発生木を見ると何も出ていません。
あまり良い予感がしないまま奥に進んでいくとやはりナメコの姿は見つかりません。
やっと見つけた画像のナメコも老菌で採るには及びません。
他の採集者が採った形跡はあるものの発生自体はかなり少なそうです。
やはり発生が早かったのと発生木の老朽化が原因でしょう。
だとすると今後ここに来ることはもうないでしょう。
発生木の老朽化によるポイントの喪失は今後さらに多くなってくる可能性が高いです。

早々にあきらめ同山系の別のポイントへ向かいます。
この山の裏側は一昨年まで一番の大本命だったポイントで大量に収穫できたのですが昨季は工事で入山できず今期に行ってみたもののやはり木の老朽化で以前の発生の勢いは全くなくなっていました。
期待の高かった山ですがこの後行ったポイントも前述の裏側同様かそれ以上に木が老朽化しており発生した気配も薄い状態で結局ほとんどボウズです。
3日前の採集で大量に収穫できたので採れなくてもいいのですが当てにしていたポイントを2ヶ所失ったので代わりのポイントを探さなくてはいけません。

とりあえず何も収穫がないのも寂しいので昨年11月29日に友人のM氏と行った別の山系の山頂付近の稜線に行ってみることに。
当時は降雪の中でそれなりの収量はあったもののピークから遅れた観があったので少し時期を早めての訪問です。
途中、春によく山菜を探すポイント付近の林道を走行中ふと斜面下の立ち枯れに目を向けると。




↑ ナメコです。
ここの近くはシーズン最初に来るポイントなのですが採集者が多く今期も早々に撤退した記憶も新しいのですがちょっと離れたらこんなもんです。
山の管理者も多く通る中で誰もチェックしていなかったのでしょう。
早速、採ろうとしましたが車から見えていた部位は木の近くまで降りると高すぎて手が届きません…。
どうりで残っているはずです。
それでも少なからず採取してさらに斜面を降りていくと、




↑ 採りごろの群生を発見。




↑ さらに別の木にも。
ここは杉の林縁でさほどミズナラの立ち枯れは多くないので誰も確認していなかったのでしょうが意外に発生率は高いです。

先ほどのポイントのように立ち枯れが乱立している場所は目立つ反面、他の採集者との競合も多く、また発生木の老朽化が顕著なため逆にここのような場所が狙い目かもしれません。
まさに木を見て森を見ずならぬ森を見て木を見ずと言ったところでしょう。
予想外に新たなポイントを発見できて結果オーライです。
改めて稜線のポイントへ向かいます。
昨年は中腹の林道から登山道を登って行ったのですが今日は時間がないので一般車両はまず通らない稜線付近まで延びている行き止まりの林道で登る過程をカットするという反則をします。




↑ 予想通り積雪しており下草はだいぶ倒れてはいるものの車が通った形跡もないので下手に進入して引き返せなくなると困るので適当な場所で停車して後は歩くことに。
それでもだいぶ時間は節約できました。




↑ 稜線のポイント付近。
稜線に至る途中ではかなりの発生はあったものの昨季の採集時より2週間早いにもかかわらず昨季以上に老菌が目立っていました。
いかに今期の発生が早く進行しているかがわかります。




↑ それでも日陰の斜面ではまだまだ相当の発生量があります。
ただ、ここは稜線のポイント。
よく考えてみて下さい。
稜線から両側の斜面が確認できるため多くの発生木を見つけることはできますが採取するためには斜面を降りなければいけません。
そして降りた以上はまた登って来なければいけません。
一本発生木を見つけては下りて、また登ってを繰り返していればかなり体力を消耗します。




↑ おまけに稜線で吹きっさらしなため時折視界が白くかすむほど吹雪いてきたのでさすがに撤収することにしました。
もし今期再度来るチャンスがあればまだまだ採れるでしょう。

この日は何だかんだ言いながらもナメコの収量は10.43kgに達しました。




↑ 帰りに富山市内で撮影した時雨時の積乱雲。
山中では気温が0℃台にまで下がっていましたが標高が700m余り違うと気温は10℃近くにまでなります。
上空に一時的に強い寒気が入っている証拠でそのような場合(真冬は常に)、積乱雲は夏のようにもくもくと真上に発達せずに風に流されて前傾姿勢となり雲の上部は拡散して雲の縁が不明瞭になります。
このような雲を見ると「ああ、初冬だな。」という感じがします。



 


さて、さらに3日後の11月17日ですが14日に県南のポイントで発生のピークに遅れを取ったのを機に今度は立山方面を再度訪問します。
前回10月31日の時点でそこそこの発生があったので今回もそれなりに期待しています。
この日は今までよりも広範囲に見てみることに。




↑ 一見平坦なポイントもネマガリタケ(ススタケ)が繁茂して歩行の妨げになります。




↑ 何とか採りごろのナメコは見つけたものの平坦な場所は日当たりの問題からか思ったほどナメコは発生していません。
期待ハズレながら画像の奥は崖になっているのでそれ以上は行けないのでいつものポイントの方へ向かいます。




↑ こちらはニガクリタケ(毒)です。




↑ おなじみのクリタケ。
採り頃のクリタケがあるということはナメコもちょうどいい時期でしょう。




↑ ヤキフタケの着生したミズナラの枝。
裁断してみると良い朽ち具合でレアな色虫の産卵用に適しているのでわずか30cmほどですが持ち帰ります。




↑ いつものポイントではやはりちょうどいいナメコが見つかりました。




↑ 沢の対岸にナメコの群生を見つけました。
自身がいる斜面は周りのヤブで見渡せませんが対岸は良く見えるのでナメコの発生が多く感じます。
そう思って対岸に渡ると今度はこっち側が多く見えるんですけどね。
いわゆる隣の芝は…ってやつですね。




↑ とりあえず先ほどの群生を採取すべく沢を渡って対岸に来ました。
深さ10mほどの谷なので画像ではたいした谷に見えませんが見た目以上に斜度があり上り下りするのは結構しんどいです。
ナメコを採取して今度はこっちの斜面をトラバースしながら進もうと思ったそのときです。
自身の上部、数10m付近で突然大きな生き物がガサガサと動き出しました。
その動きからそれがクマであることは瞬時にわかりました。
クマより下側にいることは幸い(上側は危険)でしたが、立ち位置がイマイチ良くありません。
万一降りてこられたら自身はヤブで動きが取れませんし狭い沢に下りたら追いつかれるのは必至でしょう。
仕方ないので威嚇の声を発しつつ斜面を落ちるように下りてその勢いで対岸の斜面を登りきりました。
さすがに今回は緊張と疲れで脈拍が一気に上がりました。
クマも驚いたのか気配を消してどこにいるか分からなくなりました。
まあ、襲ってくる様子もないので再びナメコを探しながら車に戻ることに。




↑ とぐろを巻くように着生したナメコ。
まさに自然の造形です。
結局ひと通りポイントを周ったもののやはりピークを過ぎた観が否めなく収量はナメコ5.57kg、クリタケ0.5kgでしたがナメコは選りすぐりを採取したため極上クラスが多くなりました。
この時点での今期の総収量はナメコで86.97kgと過去最高のハイペースで更新しています。

2014年12月08日


日記の更新が追いつきません…。
まあ、週2ペースで山に行ってれば当然そのペース以上で更新しない限り追いつかないわけですから…。
とりあえずやっつけ仕事になりますが今回はオールキノコ日記、2回分まとめて書きます。
まずは11月8日、昨年から本命になっている県南のポイントへ。
ここは10月24日にも訪れた場所で昨年から一度もハズレたことのない相性のいいポイントです。
前回訪れた際は結構手をつけなかった幼菌が多くあったのですがさすがに2週間以上も経っているので、気温の高い今年はもう老菌になっているでしょう。
それでも新たに発生している成菌があるはずです。
早速車を止めて斜面のヤブに突入します。
そういえばここは主要道路のすぐ横でどうしても駐車して山に入っているのを通行している人間に見られているはずなんですが他のポイントのように他の採集者に採られることがありません。
今のところ自身の独壇場ですが自分の山ではないので謙虚な気持ちを忘れないようにしなければ…。




↑ このポイントに来たとき最初に見る発生木。
この木に発生していれば間違いなくそれなりの量は採れるはず。




↑ すぐ近くの木で早速群生を発見。
幼菌、老菌共にありますが採り頃の成菌の割合が最も多いのでそろそろ発生のピークを迎えているのかもしれません。
気温が高めの割りに例年より早い進行ですが発生も早かったからそうなのでしょう。




↑ 何回も言っていますが画像のようにナメコは樹皮の裂け目や苔に覆われた樹皮上を好んで発生します。
ただ、ナメコ自身の力で樹皮は剥がれていき自ずと発生に不適な状態になり材の劣化と共に衰退していきます。
この木はまだ樹皮がしっかりしているので来年も大丈夫でしょう。




↑ またすぐ横の木で見つけた群生。
さっきから立て続けに見つけているのでほとんど移動しないうちに収穫が増えていきます。
やはり発生のピークですね。




↑ 上の画像中のナメコの一部で傘がちぢれているのがありました。
これだけ多くのナメコを見ているとこれは変種ではないかと思うような個体群を見かけることがあります。
この画像の群は同一木にノーマルなナメコがあるのでおそらく外因性の変異かと思いますが、もしかしたらすぐ横に出ているナメコとは遺伝子型が異なる異株という可能性も否定できません。




↑ 変異といえば以前から何回も紹介していますが大ナメコ。
中でもこの画像のような柄から太くてまるでマツタケのような形状のナメコ。
こちらは乾燥状態でしたが持ち帰って水戻しをしたところ一株で100g超(径8cm)の大物でした。
ちょっと想像してみて下さい。
よく丼物にナメコが数粒程度入った赤出しが付いてきますが、もしこの大ナメコを使ったら椀の中はほぼこのナメコで占領されます。
もしくは椀に入らなくてフタの代わりになるかもしれません。
全く風情がありませんよね…。
大きければ良いというわけではないですが味は逸品なんですよ。




↑ ちょっと移動したらまたすぐ群生が。




↑ こちらも同様。
あっという間にリュックが一杯になってきます。
このままでは全然動かずに終わってしまうので、上のほうの状況も見たいためあえて周りを見ないようにして斜面を登りました。




↑ 途中、見つけた大ナメコの群生。
画像では比較ができないので分かり辛いですが大きい物は径10cm級です。




↑ 稜線に辿り着くと斜面に沿って何本も発生木が確認できます。
これ以上登っても採りきれないので断念して画像の斜面を降りていくことに。
結局このポイントの3分の1程度しか見ることができませんでした。




↑ さすがに上部に生えているのは手が届きません。




↑ リュックも満杯でもう終了と決めて片手に袋、もう片手にカマを持った状態で急斜面を何とか降りて行きますが途中でまたこんな極上ナメコを見つけたら採らざるを得ません。




↑ この日の収穫。
午前中のみでコンビニ袋で7袋に及び、収量はナメコで16.6kg、ムキタケ1.5kgと今期最高となりました。
車に置いてから再度入山すればまだ倍以上は採れたでしょうがいっぺんに採っても捌き切れませんし昼からは店の営業があるので撤収。
これだけの量でも1日では下処理できないので一部は嫁の実家にそのままお裾分け。



 


さて8日に採ったナメコを二日掛かりで処理を終えたと思ったら今度は11日(火)、この日も店の営業日なので午前中だけですが友人のM氏をナメコ狩りにエスコートします。
M氏は自身よりも若く元アスリートですから体力もあるので場所の選択には困りません。
自身単独では躊躇するような厳しいポイントでも彼が同行していれば頼りになります。
ただ彼も自身同様幼い子供の親ですから危険な所に連れて行くわけにもいかないので、自身のポイントの中で今期まだ行っていない場所の行くことに。

ここは、昨年B氏と行ってスズメバチの大群に襲撃に遭いそうになったポイントで斜面下部は森林組合による立ち枯れの伐採が進み日当たりが良いせいかナメコの発生が少なくなったので急な斜面を結構登らなくてはいけないので体力のあるM氏にはもってこいです。




↑ 登り始めてすぐにナメコを見つけましたがやはり老菌気味で乾燥しています。
日当たりが良いせいで発生も早く生長しきれないうちに乾燥したのでしょう。
もっと上部でヤブの影になっている木を探します。




↑ 日が当たる裏側に樹皮を持ち上げて発生したナメコ。
日当たりが良い木は樹皮が剥がれると直射日光で乾燥してナメコは発生しません。




↑ 下草の陰になって乾燥しにくく気温も上がりにくい立ち枯れの地面付近にはやはり成菌、幼菌共に発生しています。




↑ 手の届かない上部にある極上のナメコ。
例年なら高い所に発生するのは発生終期に多いのですが今季は結構目にします。




↑ 傘の色が通常より濃い自身が呼ぶところの「冬ナメコ」。
例年なら雪が積もる頃の低温下で出るのですが今年はこの高温状態で出ています。
ただ気温が高いので生長しても色、味共にいわゆる冬ナメコにはなりません。




↑ まだまだ出てくる幼菌。
一週間後が採り頃でしょう。




↑ ムキタケも今がピーク。




↑ 斜面を登るにしたがって状態の良いナメコが見つかります。




↑ まさに極上のプルプルなめこ。




↑ 自身が最も好む乾燥状態の成菌。
水戻し後は最高級品に変貌します。
ここは日当たりが良いせいで乾燥状態のナメコが今日は多く採れました。
すなわち質的に極上品の割合が多いということなので量はそれほど多くなくても満足です。
B氏も子供があまり土臭いナメコは好まないらしく若い成菌限定で採取していましたがそれなりの量を早々にゲットすることができて満腹状態になっています。
自身も8日に大量収穫したばかりで今日はあくまでもB氏のホスト役がメインなのでB氏の状態を見て撤収することに。

B氏の収量も10kg前後に達したようで満足していただけました。
自身の収量も抑えた割りにはナメコ8.67kg、ムキタケ1.5kgありました。
この時点での今期の総収量はナメコで70.97kgと昨年の同時期比で大幅増となっています。
2014年11月24日




↑ ‘14年11月6日6時24分、富山市栃谷地区より呉羽丘陵越しに立山方面を望む。
いつものようにバイトを終えて朝帰り時に撮影した珍しい光学現象。
この時期と春はちょうど日の出の時間が帰宅時と重なるので過去の日記でも度々紹介して来ましたが様々な大気光学現象を目にする機会が増えます。
先月の日記でも立山からのご来光を紹介しましたが今回は同じ立山からのご来光の中でも珍しい現象です。
画像では呉羽丘陵越しなので立山連峰がはっきりとは確認できませんが立山の背面から太陽光線が峰の谷の部分から途切れ途切れに差し込んでいるのが光線状に手前の雲に表れています。
この現象は立山上空に雲がなく、なおかつ自身の上空に立山の標高3000mよりも高い上層雲があるときだけこのような光線として見ることができます。
撮影している道路はこの時間通勤を急ぐ車がかなりのスピードで走っているのですが、忙しない時だけにたまにはこのような空に目を向けて(運転に注意して)心を落ち着けたいもんですね。
ではもう一枚癒しの風景を、




↑ ‘14年11月7日、立山町称名滝。
先月の中旬に家族で紅葉を見に祝日の午前中に称名滝に向かったのですが2kmに及ぶ駐車場待ちの渋滞に遭いあえなくあきらめて帰ったので今回はそれのリベンジを兼ねて嫁を連れて8年ぶり?くらいに見に行ってきました。
残念ながら紅葉のピークは過ぎていましたが時雨模様の雲の合間からその姿を見ることができました。
富山県民にはお馴染みの県が誇る日本一の落差350mを誇る称名滝です。
称名滝は4段で構成されていますが画像では1、2段が写っていません。
そのかわり幻の日本一の滝が見ることができます。
それは称名滝の右側に見える細いハンノキ滝です。
この滝は称名滝をはるかに超える落差500m(画像では上部が雲に隠れるくらい高いです)を誇りますが常時存在しておらず水量が多いときだけしか見ることができないため日本一には認定されていません。
ちなみに世界一はギアナ高地にあるエンジェルフォールで落差1000mに及び水が空中で拡散して滝つぼに落ちないと言われておりこのハンノキ滝ですら半分の高さです。
この称名滝は立山アルペンルートのバスからも一瞬見ることができますが高さ500mに及ぶ称名渓谷は滝に向かう道からしか見れませんので是非その圧巻の渓谷美を堪能して下さい。
以上、富山の観光PRでした。

さて、それではいつものキノコ日記第4弾です。
今回は11月2日(日)、再びB氏を同行して先週と同じ県南のポイントへ。
前回10月26日に来たときかなりの幼菌を取り置きしていたのでそれを収穫するのが目的です。
先週と同じルートを見て行きます。




↑ 最初に見つけたのがこの大ナメコ!
多少老菌気味なので持ち帰りませんがその径は20cmオーバーです。
画像で手袋をした自身の手のひらがすっぽりと隠れていることからその大きさが分かるでしょう。
今まで老菌を含めて原型を保っているナメコでは最大の個体です。
おそらく死ぬまでこれを超えるナメコを見ることはないでしょう。




↑ 間もなく見つかった「ザ・ナメコ」と言わんばかりのプリプリの極上品。




↑ 深紅のツタウルシの葉が図らずもアクセントになって綺麗な構図。




↑ 稜線の平場で杉の間から差し込む朝日にちょっと一休み。




↑ 乾燥して傘にヒビが入っていますがこの乾燥ナメコが持ち帰って水戻しすると現場でツヤツヤでプリプリのナメコを凌ぐ極上ナメコに変身します。




↑ まるでアートのようなツリガネタケ。
立ち枯れ時に生えたツリガネタケに枝が折れて落下してから新たに着生してできたものです。




↑ 昨年大発生した御神木で、先週来た際はまだ発生も少なく大半は幼菌でしたが待った甲斐がありました。
見事に成菌になっています。おまけに裏にはまだ大量の幼菌も。
ただ、この木は先週来たときにオオスズメバチの巣を見つけた所から数メートルしか離れていません。
見つからないように静かに採取していると、B氏がスズメバチの巣の向こう側から斜面伝いに上がってきます。
先週B氏にも教えたはずなのですが場所を忘れているのでしょう。ヤバイと思って、
「Bさん、巣があるからそっちから来ないで!」
「え?何?」
「スズメバチいるから!ス・ズ・メ・バ・チ!」
と大声で叫んでいたら、
ブ~ン!と聞き覚えのある嫌な音が。
パトロールのハチが声を聞きつけて警戒に周ってきました。
見つかったと思って背後の斜面に仰向けに張り付いてやり過ごそうとしましたが、そのハチはまるで守っているようにナメコの上から下まで舐めるように異常がないか確認しているようでした。そして何回も周回したあと今度は自身の方に向かってきました距離的に1mほどで完全に目が合ったので、こいつオレに気づいているなと確信したので仕方なく応戦することにしました。
持っているカマを振り回しますが当たるはずもありません。
カマを置いて素手で叩こうとしましたが向こうが間合いを分かっているのか寸でのところで届きません。
ただ、向こうも本気ではないようで威嚇のカチッという警戒音は発していません。
いったん、斜面を木の下まで降りるとしばらくして巣に戻っていきました。
「ナメコを採ってもいいけどマナーをわきまえろよ。」
と言われているようでした。
山に入るには信心深くなくてはいけないというのが自身の信条なので改めて山に畏敬の念を感じた出来事でした。
幼菌は残して別の場所へ移動しました。




↑ 黄葉した葉のように樹幹の至る所に着生したムキタケの群生。




↑ 4世代のナメコが同居する発生木。
画像中央上部の黒くなって完全に萎びた老菌、左側下部の老菌、中央下部の成菌、右側の幼菌という順で4回発生していることが分かります。
多い木ではこの後も5次、6次と発生します。




↑ これが何か分かりますか?ナメコ?
ではもう一枚、




ナメコとはちょっと違います。
じつはこれは天然のエノキなんです。
ナメコ以上に市販の姿と違うでしょう。
ナメコほど群生しないので探して見つかるほどは生えていませんがこれなら一食分になりそうなので持ち帰ります。
(帰宅して嫁に渡すと以前も採ったことはあるのですがエノキであることを疑いながらも味噌汁に入れて味見をしてその出汁の濃さに驚いていました。)




↑ こちらはムキタケが着生していた倒木に発生していたアシグロタケ。
表面の色はツキヨタケやヒラタケのような感じですが肉は薄くぺらぺらで昆布のような感じです。参考までに食用不適です。




↑ 画像中央の左右に連なる稜線がポイント。
画像左下にチラッとB氏の姿が写っていますが、それと比較してヤブの深さが分かるでしょう。
稜線まではたいした距離ではありませんがそう簡単には辿り着けません。
この稜線を上ったところに先週見つけたパラダイスの発生木があります。
幼菌を取り置きしていたのでどうなっているかが楽しみです。




↑ 左が11月2日、右は10月26日。
右画像の幼菌が一週間経って成菌になった様子が分かるでしょう。
この木だけで今回は6kgくらいの収量になるでしょう。
ただ、この期間の気温が平年よりもかなり高めで推移したため予想以上に生長が進んでいました。
主観的にはもう1~2日早く採取できればベストでしたね。




↑ 上画像のパラダイス周辺をさらに奥まで進んで稜線の向こう側の斜面まで行くとそこには再び立ち枯れが点在しておりナメコが発生しています。
この画像ではやや老菌もありますので選別して採りましたが、根元の地面近くまでビッシリと生えたものを全て採取すれば7kgくらいありそうです。




↑ まさに教科書的な綺麗に撮れたクリタケの画像。
図鑑に使用したいくらいのベストタイミングの状態です。
ただこのような綺麗な状態で見つかることは非常に稀なので図鑑等で使うと初心者の参照には向かないかもしれませんね。




↑ こちらも綺麗で食用にはベストです。もちろんお持ち帰り。




↑ こちらはまだ老菌ではないですが虫に食われてボロボロになっています。
通常はこのような状態かもっと濃い褐色になった老菌を良く見かけます。
クリタケは足が速くベストの状態は傘が開いてわずか数日です。

さて、ナメコも予定以上に収穫できて雨も降ってきたためこの日はこれで撤収となりました。
本当ならもう一ヶ所見る予定だったのですがそれは次回の楽しみに取っておきましょう。
この日の収量は自身だけでナメコ15.04kg、ムキタケ、クリタケで2kgでナメコの今期の総収量は45.7kgと一気に伸びました。
それでは次回に続きます。

2014年11月19日


さて、10月31日は自身にとっては意味のある日です。
それは行き付けの有峰県立自然公園の林道の一つである小口川線がこの日を最後に冬期閉鎖になるということです。
有峰にはもう一つ本道の小見線があり、そちらは11月12日まで通行可ですが個人的には距離も長く利用者も少なく入山ポイントも多い小口川線ばかり利用しています。
ヒメオオの生息地は有峰全般に及ぶので何処から行ってもポイントはあるのですが、小口川線には閉鎖前に必ず材割りを行うのが恒例となっているポイントがあるので今年は最終日の31日がちょうど金曜日で定休日なのでその日に行くことを前もって決めていました。
本来なら10月は毎週のように有峰に行っていたのですが今年はキノコの発生が極端に少なく逆に八尾、利賀方面のナメコの発生が早かったためそちらに移行するのが早く、有峰の訪問回数が減ってしまいブナ材の採取に行くのが精一杯で材割りまで手が回りませんでした。
したがって31日は最終日のためそれ以上延期ができないので悪天候でも強行しなければいけません。
多少の雨なら気にはなりませんがある程度の雨量になったり標高が高いために雪になることも過去にはあったのでそうなるとその時点で閉鎖となってしまいます。
幸い、当日は昼から天気が崩れる予報は出ていましたが最悪の天候は避けられました。
林道に入ると標高の低い山はちょうど紅葉のピークですが高山の紅葉に比べてイマイチ色付きが綺麗ではありません。
冷え込みがあった後に気温の高い状態が続いたせいでしょう。
標高1,000m超でも紅葉の名残があるかと思ったのですが、着いてみると見事に葉は散り果てて枝はすでに丸裸状態。
おまけに曇り空で辺りはモノトーンの色調で観光客や工事関係者の人影も全くなく自分と山だけの世界で少しセンチな感じもしますが、むしろ落ち着いて材割りに集中できそうです。
そんなわけで寄り道せずにポイントに到着しました。




↑ ポイントにあるブナの倒木。
この倒木と出会ってもう10年くらい経つでしょうか、当時と見た目はあまり変わっていませんがだいぶ腐朽も進行しているようです。
この木も例年ならツキヨタケ、ブナハリタケ、ナラタケ、ナメコ、ブナシメジ、他の様々なキノコが出るのですが今季は年中着生しているツリガネタケ以外には10月上旬にツキヨタケとブナハリタケがわずかに出た程度でそれ以降は画像の通り全く姿を見ません。
木の状態が急激に変わることは考えられないのでキノコの方に何らかの原因があるのでしょう。

さっそく材割りをしようと目的の立ち枯れの株に向かいます。




↑ この株も当初は高さ5m以上、胸高の径で1m以上あったのですが内部が腐って空洞になっており年々上部から折れたり崩れたりしていき現在では自身の背丈よりも低くなってしまいました。
中が抜けているせいもあって材質はかなり柔らかくボロボロなのでヒメオオは地上高いところではなく根部に近いかなり堅い生部に入っています。
ただし中抜けになっている分辺材部の厚さが薄いせいか水分が多いせいか昔からあまり多くの幼虫はこの木では発見できません。
今回も画像の状態まで堅い生部を割り進んでやっと1頭の3齢幼虫を発見できました。
今までにも何回も書いていますが幼虫のいる部位の材質を見てください。
黒い拮抗線に囲まれた幼虫のいる部分だけほぼ生に近い腐朽の浅い堅い部位なのがわかるでしょうか?
これがどれくらい堅いかは実際に経験した人でないとわからないでしょう。
これ以外の食痕がほとんど見つからないので期待をせずにさらに割っていくと、




↑ あららら、羽化中のヒメオオのメスが出てきました。
羽化不全になる可能性があるので静かに取り出しルアーケースに保管します。
不思議なことにこの個体の蛹室は縦向きでした。
まあ、メスなのでさほど支障はなかったのでしょう。
この後、新たな食痕も出てこないのでこの材をあきらめて10mほど離れた別の立ち枯れの株に移ります。




↑ この株も先ほどの立ち枯れ同様、高さは1.5mほどですが毎年10頭以上の幼虫を割り出している有力な発生木です。
ただ、昨年は結構苦労したので今年も楽観はできません。
案の定、割っても食痕は多くあるものの生体が全く出てきません。
画像でも分かるように内部はほぼヒメオオの食痕で占められているので産卵木としては不適になったのかもしれません。
また、この林道のあちこちで一昨年より行われていた対岸の工事のため資材や重機の配置や往来が多なり、その影響かこのポイントではヒメオオの成虫の生息が全く確認できなくなったのでもしかしたら生息自体が激減した可能性も否めません。
環境の変化に敏感な虫であることは今までにも日記で書いてきたとおりです。

不安に駆られながらもこの株をあきらめてさらに少し奥にある今まで手の付けていない立ち枯れの株を割ることにしました。
この木も高さ2m余りの部分で本体は折れていますが胸高部の径で1m以上あり先ほどの2本に比べたらさらに一回り大きいです。
樹皮もまだ剥がれておらず産卵の期待はしていませんでしたが昨季ヒメオオと思われる脱出痕が複数あるのに気づいたので幼虫が採れる可能性は高いと思われます。




↑ 根際を割り始めてすぐに地中に向かう食痕が表れて間もなく出てきたのがこの真っ赤な新成虫のオスのヒメオオ。
先ほどのメスといい、どうもタイミング的に羽化の時期とちょうどぶつかったようです。
過去にもこの時期の材割りでは比較的多くの新成虫が得られていますが今季は羽化時期が例年より遅れているせいで羽化したての個体が出てくるのでしょう。
このことからも例年よりも冷え込みが弱いことが分かります。




↑ 次にまたメスの新成虫。
結局この後も含め1♂4♀の新成虫が出てきました。




↑ やっと出てきたオスの3齢幼虫。




↑ 材の状態も良好で食痕も比較的新しいものが目立ちます。




画像の狭い範囲を割っただけですが上記の新成虫、他幼虫10頭余りを得ることができました。
この材でこの先数年は幼虫を確保することができそうです。
さらに、昨年よりこの周辺では成虫の姿を全く確認できなくなりましたが、この幼虫の生息数を見る限り以前と状況は変わってなさそうなので安心しました。
ただ、昨年も書きましたが付近のヤナギで成虫の後食した跡がないのでヤナギ以外の樹液を吸っているのかもしくは離れたところまで移動しているのか今まで考えられていた生態だけでは説明できない事態になっています。
来年以降も観察を続けたいと思います。

気がつけば2時間半も手オノを振り続けてその疲労はオオクワの材割りとは比較にならず手の握力もなくなってきたので終了することにしました。
ヒメオオの産卵は飼育下ではかなり難易度が高いですが幼虫の飼育はカワラの菌床を使えば比較的容易なのでなんとか55mmを超える大型個体を出したいものです。

さて、山中から林道に降りてきて車に荷物を積んでいると一台のミニバンが来て横に止まりました。
「コケ(キノコ)け?」
と聞かれたので、下手にヒメオオのことなど言うと余計に話がややこしくなるしこの場合秘匿にするべきはコケよりもヒメオオのポイントであることなので、
「そいが。」
と答えると
「この上に入っとたがけ?」
と重ねて聞かれたので
「そうやけどなーんないわ、今年は出とらんがいぜ。」
と答えると
その採集者いわく長野の方ではキノコ全般に豊作だと聞いたが有峰では採れない。手前の低いほうでナメコが少し採れただけでこの先の下りた所にある倒木も採られた後でなかったという。
今季は早い時期から有峰はキノコは不作で普段来ている採集者は自身も含めて早々にあきらめているのにこの訪問者は通行可な最終日に来ているということは不作なのを知らないのかもしくはあきらめきれないのでしょう。
気の毒に思い
「もうここはあきらめてもっと標高の低い里山を狙った方がいいちゃ。」
と助言して別れました。
この日は自身はヒメオオが目的でナメコはほとんど頭になかったのですが、先ほどの採集者のこの先の下りた所の倒木という言葉が引っかかりマイポイントを見に行くことにしました。




車を止めて斜面を降りていくと予想通りナメコの採られた跡が。
この倒木は一昨年までは自身以外に誰も知らなかったはずで独り占めできたのですが一昨年採取しているところと車を停めておいたのを複数の採集者に見られて以降他者に採られるようになり昨年からは補欠に格下げにしたポイントです。
ナメコも有峰ではマイタケ同様に他者が入らないような深山まで行かないとお目にかかれないようになってしまいました。
結局、今季は有峰ではナメコの収穫がゼロという不名誉な結果になりましたがここの魅力はナメコだけに限られたものではなく、むしろそれ以外の恩恵が多いので来年もまた何度も訪れるでしょう。
それまでこの地は8ヶ月間の長きに渡り人の入れない眠りにつきます。
また新緑のまぶしい季節にお目にかかりましょう。

帰り際に少し下りていくと先ほどのミニバンが止まっており山側の沢沿いを先ほどの採集者が登っていくのが見えました。
よほどあきらめきれないのでしょう。
その姿を見ていたらこっちまで採りたくなってきました。
しかしここで探しても無駄骨になるのでとりあえず林道を下り切ってここから一番近い立山方面の昨年見つけたポイントに寄っていくことにしました。
と言っても夕方には子供を迎えに行かなくてはいけないし今の時期、曇っていたらただでさえ薄暗い山中ではせいぜい16時前後がタイムリミットです。
正味2時間足らずの持ち時間では多くの収穫は望めません。
もともと採る予定ではなかったのでナメコの顔を拝めればいいというつもりでこの地特有の猛烈なササとネマガリタケのブッシュに突入しました。




↑ ここも先日の県南部のポイント同様に立ち枯れの数の割りに現時点での発生量は昨年のピーク時には及びませんがそれでもポツポツと群生が見つかります。




全体の量は少ないもののちょうど採りごろの質のいいものが結構あります。
幼菌も出ているのでやはりここもピークはまだ先でしょう。




何だかんだ言って一通りポイントを周回しただけで6.21kgの収穫がありました。
時間効率を考えたらピーク時に近い収量を上げることができたので十分です。

さて、10月を終えるにあたってナメコの収量は現時点で30.66kgと、
過去最高の収量を記録した昨季の同時点の5kg余りと比べても大幅増となっています。
今のところ発生が早まっていることが奏功しているようですが11月ははたしてどうなるでしょうか?
キノコ採集はまだまだ続きます。
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