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店長日記

コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!その6

2013年12月23日







↑ おススメ商品でも紹介しているカワラマットの新ロットです。
先日、工場の方で粉砕が完了したので手作業でコンバイン袋に詰め替えているところです。
今回は雪の季節の直前の在庫切れということもあり材集めの時間があまりなかったので生産量はいつもより少なめでしたが質は良好です。
詳しくは商品ページをご参照下さい。

さて、ナメコ大繁殖!!その6ですが、いよいよ平地にも雪が下りてきてキノコシーズンも終盤を迎えようとしています。
12月12日には平地では今季初の積雪となりナメコの主戦場であった八尾・利賀方面のポイント付近は昨夜からの雪が40cm近くに達しその後も増える勢いで降雪が続いているのでおそらくこれで入山は不可能となるでしょう。
必要以上に収穫できたのでこれ以上望むべくもなく、人間を拒むようになったことを静かに受け止め冬の眠りから覚めるのを静かに待ちたいと思います。

今年は雪の便りが早かった割りには例年よりも遅くまで山に入ることができましたが天気図と週間天気予報からそろそろ降雪が予想されたため最後のつもりで11月29日に友人のM氏と共に八尾・利賀方面に向かいました。
この日も前夜からの雪が心配だったのですが、たいした積雪には至らなかったのであえて未開拓の新規ポイントである尾根付近を目指します。
M氏はこの日がナメコデビューだったので確実に採れる既存のポイントへ案内しても良かったのですが、M氏は自身よりも若く体力にも長けているので普段単独では躊躇するようなキツイ場所の開拓のお供にはもってこいなので付き合ってもらいました。
ただ何事もそうですがデビュー戦の結果が悪いとトラウマになってしまうので確実に採ることがこの日の命題でしたので採れるという自信はあったのですが新規開拓が思わしくないときは確実なポイントに切り替えるつもりでした。

さて、地形図上で狙いをつけていたポイント付近に到着してみると林道横の立ち枯れに早くもポツポツとナメコが確認できます。
近づいて見ると確かにあるにはあるのでナメコが発生する環境ではあるようですが老菌がわずかに残っている程度で一部採集者に採取された痕が見られます。
ただ採取されたのもだいぶ前で複数の人間が訪れたような感じではないので元々発生量が少ないのかピークを過ぎた観があります。
それだけでは判断できないので準備を整え予定していた尾根を目指して新雪が薄く降り積もった斜面へと突入します。
当初こそナメコは見当たりませんでしたが登るにしたがってちらほらと樹上に見えるようになってきました。
やはり樹幹下部のナメコは採られたか古いものが多いようです。




↑ それでも根部付近で雪に埋もれた雪割りの新鮮なナメコを発見することが出来ました。
前にも言いましたが雪の下でゆっくり生長した成菌は旨みが凝縮されて美味です。




↑ ピーク時ほどの量ではありませんがよく探せばまだまだ採り頃のナメコもありそうです。




↑ 雪が下りてからの時期にしか見つからない色の濃い最高級の冬ナメコも見つかりました。




↑ シャーベット状に凍った房の傘を割らないように丁寧にカットするM氏。
実際に生えているナメコを見て感動した様子で楽しんでくれていたので良かったです。




↑ 雪が積もる頃になるとナメコの発生は樹幹の下部から上部が中心となります。
採りたいのですが高くて届きません。




↑ 大きい洞の内部に生えた大ナメコ。降水がかからないため乾燥ナメコでした。



↑ 登り始めた付近では先客に採られた後だったものの標高900mほどの尾根は積雪しており、往復3kmの道のりもあり誰も訪れていないようで多くのナメコが採られないまま老菌となり腐っていました。
もう少し前に訪れていたら大量に収穫できたでしょう。
ただブナ・ミズナラ帯では今期最後となるであろう採集で新規のポイントを開拓できてM氏にも喜んでもらえたので満足です。
欲を言えばそろそろ旬を迎えるヒラタケが採れれば言うことなかったのですが残念ながらこの日も採れずじまいでした。
雪が積もる時季でヒラタケが採れないということはやはり今年はヒラタケは不作のようです。
この日の収量は自身は6.29kgでしたが二人合わせた収量ではおそらく15kgを超えていたと思われます。

さて、12月に入り八尾・利賀方面も積雪のために入山が厳しくなるといよいよナメコ採りも終盤を迎えどちらかというと里山でのヒラタケ採集へと移行します。
今年も昨年、一昨年とほぼ同じ日程で12月6日に県東部のオオクワの調査ポイントへコケの様子を確認に行きます。
ここは標高もさほど高くない里山なので本格的に雪が下りてくる頃でないとナメコも発生しません。
ただ、この辺りは多雪地帯なので平地近くでも一回積雪すると除雪が入らず車の進入が不可になります。
今年は幸いなことにまだ雪が下りてきておらず全くありません。
まずは昨季までの発生木を見て回ります。




↑ 昨年は12月17日に訪れてタイミングが遅かったために前倒しして見てみると、今度は早すぎました。昨年は12月初旬にすでに積雪がありましたが今年はないので発生自体が遅れているのでしょう。
この様子だと気温にもよりますが採り頃まであと一週間はかかりそうです。




↑ 昨年なら十分生長していたヒラタケも今季はまだ幼菌です。




↑ それでも一部の毎年採っている発生木では採り頃のナメコも見つかります。




↑ 今季初めて見つけた発生木ですがすごいです!まだ幼菌ですが樹幹をぐるりと被い尽くしています。しかも同時期に一斉に発生したようで大きさも一律です。
今季、八尾・利賀方面でもパラダイス級の御神木は複数見つけていますが、これだけ粒と数が揃った発生木は過去にも一昨年に一本あるだけです。
ここは我慢で次回に期待しましょう。




↑ こちらは昨年に大ナメコを採った木ですが、今年も期待通り発生しています。
まだちょっと早いですがやはり昨年同様全てが大ナメコです。
自身の中でもこの木のナメコは別格で大きさ、味覚ともに他のそれとは明らかに違います。やっぱり変異種なのでしょうか?
画像では分かりませんが柄も太く、まるでマツタケが付いているようです。

全体的にナメコは時期尚早な感じながらも何とかある程度採集できたもののどちらかというとこのポイントではメインのヒラタケが芳しくありません。
少し足を延ばしてヒラタケの御神木も見に行きます。




↑ この木は立派なヒラタケが出ています。この木だけで3~4kgの収量がありましたが、昨年ならこれと同等クラスの他の2本の発生木では全く出ていませんでした。
たぶん今後の冷え込みで出てくると思われますが、一発寒波が来れば一気に積雪して入山できなくなります。
なんとかあと一回来れればいいのですが…。
この日の収穫はナメコ;5.2kg、ヒラタケ;5kgでした。

12月6日現在のナメコの総収穫量;86.81kg

【コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!最終章に続く】