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店長日記

コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!その4

2013年11月26日





↑ 庄川のヤナ場で選別されるサケ。
山の話題ばかりなのでちょっと余談に。
4日(祝)に子供を連れて庄川のサケ祭りに行ってきました。
\1,500でヤナ場で捕獲されたばかりのサケを横に設置された生け簀で掴み取りが出来ます。
息子は想像以上に大きな魚体にビビリ、戦意喪失して挑戦しませんでしたがテント小屋で獲れたてのサケ鍋(1杯\100)を食しました。

閑話休題、ナメコ大繁殖!!その4です。


 11月8日、5日前にB氏と訪れたポイントの全体像を調べるため先日よりもさらに斜面上部を目指します。




↑ 登り始めてすぐに先日通った時には目に入りませんでしたがブナの倒木に頃合のナメコが出ています。
ブナのナメコはここでは希少なので少量でも採取します。
気のせいかもしれませんがブナのナメコとミズナラのナメコでは食したときにかすかに香りが異なるように感じます。




↑ こちらもこの5日間に新たに発生した幼菌。
主観的にはもう少し待ちたいところですが1週間後の休みでは遅い感じなので採るなら
今でしょ!
というわけで傘が開いていないものを除いて採取しました。




↑ 少し進むと今度は大群生が!
やはりこのポイントは大当たりです。
このポイントではこんなのが当たり前のように見つかります。
贅沢ですが採り頃ののみ選別して採取し残りはスルーします。
採取するときに幼菌は次回の楽しみに採らずにおいておくのでそのせいもありますが、中5日間でこれだけの大群生が見つかるというのはそれだけ発生の勢いがあるということです。
ポイントの数より自制した採り方、そして状態の良い発生木をどれくらい確保しているかで収穫量が大きく変わってきます。
そしてここは状態の良い発生木が複数あるので収穫量が一気に伸びます。




↑ ポイント付近。
画像では尾根線上がなだらかな感じに見えますが斜面は蛇行しながら歩かないと登れないくらいの勾配です。
画像内に多くの立ち枯れが見えますが、この辺りはまさにキノコの山といったパラダイスです。
一部の木を拡大して撮って見ましょう。

 


↑ わかりますか?ムキタケにナメコ、そこら中に発生しています。
圧巻ですがこの木だけではなくあちこちの同様の立ち枯れがあります。
立ち枯れてから今まで誰にも触られずにいたのでしょうね。
誰かが手をつけた形跡が全くありませんので自然の状態が保たれています。
どこから手をつけていいのか分からないような状況で、このような神聖な場所へ招いてくれた山の神に感謝しつつ丁寧にナメコを採取していきます。




↑ ナメコのパラダイスです。
全面ナメコです。まだ幼菌も多くあるので無理に採取せず採り頃のものだけを採取しますがここまでの数本の木でコンビニ袋2袋分になりました。
半分以上は残してあるのでその幼菌が成菌になったらどれくらいの量になるのか?
大変なことになるでしょうね…。
とりあえず次へ進みますがリュックは早くも容量一杯近くになっています。
今から、前回は行かなかったさらに急な斜面を登ろうというときにこの収穫物はまるでハンデのように背中にのしかかりますのでとりあえず袋ごと木の根元にキープしておきます。
誰も来ないからできることですが、こないだ別のポイントでリュックごと置いといたらその場所が分からなくなって探すのに往生したのでいくら身軽だからといっても最低限リュックだけは必ず身に付けることにしました。




↑ 急斜面を登り始めて少しして見つけたブナの倒木。
ナメコは発生していませんが、手鎌でちょっと削ってみると食痕が確認できます。
そういえば八尾やこの周辺は元々オオクワガタの生息調査が目的で訪れた場所ですが、いつの間にか完全に趣旨が変わってしまいました。
この倒木を見た瞬間に過去の記憶を思い出したかのように材割りという本能が目覚めましたがあいにくナメコしか考えていなかったので手オノすら車に置きっぱなしです…。
次回改めて材割りしましょう。
万が一ナメコ採りでオオクワの幼虫が見つかった日にはまさに本末転倒なのでそれもどうかな?って感じですね。




↑ さらに登っていくと、やはりここにもありました。
ちょうどいい頃合の群生です。




↑ こちらは乾燥状態ですが、この房のまま水に浸ければまさに極上のナメコに変身します。持ち帰って下処理するまで痛まないので処理後はむしろこちらの方が最高級になります。

しばらく登ると一旦低木ばかりのなだらかな尾根に出ました。
その先へ進むともう一段高い山の斜面があるのですが、ヤブが強烈なのと今の斜面だけでも収穫が増え、さらに手をつけなかった幼菌の大群生もあるのでこれ以上探しても無駄になると思い引き返すことにしました。
帰りに先ほどキープしていた収穫物を忘れずに取りに行き車まで持ち帰りました。
これだけでも十分な収穫があったのですが、先日B氏と行った対面に見えるもう一つのポイントをまだ見ていません。
そちらの方が斜面がきつく登るのに苦労する上にB氏と訪れた5日前の帰り際に林道を歩いていた際、個人的にはクマよりも恐れているオオスズメバチの巣が近くにあったらしく大群に襲われそうになった(時期的には巣は解散していますが働きバチは残っていて暖かい日はまだ飛び回っている)ためあまり気が進みません。

想定外に時間的に余裕もあり、幸いなことに巣の場所はおおよそ見当がついているしこの日の気温なら活動も活発ではないと判断しリスクを必要以上に恐れずに向かうことにしました。
そのことが奏功したのか結果的にはそれなりの収穫を得ることが出来ました。

とりあえず寄り道をせずに尾根を目指します。




↑ 尾根の頂から見た風景。
画像中の隣の山も同様に新規ポイントとして候補になっており頂までの直線距離ではそんなに遠くはなく歩いて行けない距離ではありませんが、さすがにこの日は一旦下りてから行く気力、体力共にないので別の機会に攻めて見たいと思います。

ここの山は先日も紹介したように大径ではないものの立ち枯れの数は豊富なのですが、トラバースしながら調べると斜面の向きか位置の問題なのかコケが多く発生している場所とほとんど見つけることが出来ない場所とはっきり分かれています。
ただ過去の経験から斜面の向きに関わらずナメコは見つかっているのでおそらく立ち枯れた時期とその後の日照等が関係しているのではないかと推測しています。




↑ 尾根付近で見つけた今年初のヒラタケ。
標高をかせぐと気温も低いせいか発生し始めたようです。
まだ採るには及ばない大きさなのでスルーしましたがそろそろ冬の到来を感じさせます。




↑ 先ほどのポイントほどではありませんが採り頃の小さい群生がちらほら見つかります。




↑ 中にはこんな大群生も。
ここは低木やブッシュが多いため遠目で見えないので一本一本近くまで行って確認しなくてはいけないので本数はあまりかせげませんが、それだけに近くに行ってこんな群生があるとやはり嬉しいです。

何だかんだ言って結局ナメコでリュック一杯になっていました。
ここは斜面がきつく手で袋を持ちながら下山することが危険なのでそれ以上は収穫しようがありません。
下山途中も多くの採り頃の群生を見つけながらも泣く泣くスルーしていきます。
次回来てもその頃は老菌になってしまっていることを考えるともったいないと思いますが、これが今日神様から与えられた量なんだと素直にあきらめます。
逆に採るつもりなら車に行った後再度来ることもできますが体力の消耗によるケガのリスクもありますし採り過ぎて処理が間に合わず最悪捨てるなんてことになったらそれこそ罰当たりなのでこれで必要十分以上です。

時間に余裕を残して下山したので先の1日に見つけた大長谷の別の山のポイントを周ろうかと思いましたが、それも止めて早く終わった分帰ってナメコの下処理に費やすことにしました。
販売用に収穫したナメコは帰ってすぐに冷水で洗浄しながら一個一個柄を適度にカットして計量して袋詰め、残りは冷蔵、乾燥ナメコは流水で24時間水戻しを行い全てを48時間以内に処理するように心掛けています。
それ以上経ったものは自家用として食しています。

さて、この日の収穫は処理後の計量ではなんと、
ナメコ19.35kg、ムキタケ2kg
と、ナメコは昨年の自己最高の12.7kgを大きく上回り一日当たりの他のコケを含めた総収穫量と共に自己最高記録を更新することになりました。
現時点での今季のナメコ総収穫量は42.24kgと一気に躍進することとなり山の神様に感謝感謝です!

【コケ(キノコ)採りシーズン!ナメコ大繁殖!!その5は近日中にUPします。】