店長日記
材割り
2010年12月03日
最近は徐々に冬らしくなってきましたね。当地でも暖かい日と寒い日が交互に訪れるようになり時雨れる日も多くなりました。
先週からは子供の体調が良くないのと自身も保育所でもらってきたのかノロと思われるような感染性の胃腸炎になったり体調が良ければ天気が荒れたりとなかなか山に行く機会に恵まれませんでした。これからはノロやインフルエンザがますます流行る季節ですので皆さんも気をつけてください。
さて先日やっと短時間ですが時間を見つけてオオクワポイントに材割りに出掛けました。
この日は穏やかな天気で最高気温も平地で17℃と予想されていたのですが、さすがに山間部は冷え込み日陰では9時を過ぎても路面が凍結しており周りの落ち葉にも霜が降りた状態でした(画像左上)。遠くの尾根を見ても(画像右上)だいぶ下まで雪が下りてきており次の寒波ではこの辺りも雪に覆われるでしょう。これでも今年は例年よりもだいぶ遅いようです。場合によってはここに来るのも今季ラストになるかもしれません…。
その前にもう一度見納めに夏にオオクワが採れたポイントを訪れました。
左上が現在の様子です。遠目には木々の葉も落ち下草もだいぶ少なくなっているように見えますが実際行って見ると背の高い下草に阻まれて進むこともできないし視界も全くないです。仕方なく少し移動した場所で斜面に突入を試みましたが右上の画像のようにこの辺り一体は地面のすぐ下が岩盤で露出している部分では崩落しやすいので登るのに危険を伴ないます。また土壌が豊かではないため木々も杉以外は大木が少なく倒木もほとんど見つからないような状態です。
材割りするような材を見つけられずここでは下の画像のカワラ材を見つけただけでした。
チャカイガラタケが発生した朽ち木で他にもいくつか産卵材に適した朽ち木を見つけることはできましたが、いかんせん足場が悪く片手で抱えられる大きさの材を運ぶのが精一杯でした。
幼虫が採れることもなく帰りに数十年放置されて車が進入できなくなっている林道を徒歩で上がってみました。昔は舗装されていた部分もあるようですが今は剥がれて土砂も流出してわだちがひどく四駆でも走れません。しばらく行くと道が獣道のようになりましたがそれでも徒歩で進みました。
谷沿いの急斜面の中腹に比較的大径のサワグルミの倒木(画像左上)を見つけてなんとかよじ登って材割りを試みたのですが残念ながらかなり堅かったため根際から1頭の幼虫を採取するのがやっとでした。材全体を調べたかったのですが右上の画像の通りかなりの急斜面で滑ると20~30m下の谷に落ちるのであきらめました。
下の画像がその2齢幼虫で実物は画像よりも頭が赤いのでおそらくはノコギリだとは思いますが、過去にも1頭しか採れなかった幼虫がオオクワだったこともあるので期待せずにブリードしてみます。
ほんとにここでの材割りは難しくコクワの幼虫すら恋しくなるようなポイントです。