店長日記
材割り
2010年11月23日
さて、紅葉もそろそろ山地では終わり冬の訪れを感じさせる景色になってきました。毎週のようにブナ材採集に行っていた山もほとんどのポイントで冬季閉鎖のため入山不可能になりました。これからは専ら平地でのエノキ材探しとオオクワポイントでの材割りがメインになります。
というわけで13日(土)に午前中だけですがオオクワのポイントに材割りに行ってきました。時間がないのでどちらかというと材割りをするポイントを探すのが目的でまだ攻めていない林道に進入しました。そこも間違いなくオオクワの生息エリア内なのですが、やはり割るような適当な材が見当たりません。いいかげんにあきらめてUターンして引き返してきたのですが片側が結構な崖なので慎重に運転するため周りの景色まで目に入りません。やっと田んぼがあるところまで下りてきてホッとして周りの雑木林を見ながら運転していると突然衝撃と共に車が傾きました。
……側溝に脱輪しました。おまけに片側2輪とも。
かなり深い側溝だったので自力での脱出は無理でおまけに携帯電話は圏外だったので仕方なく幹線道路まで歩いて下りてJAFに救援を頼みました。余計な出費はかかるし店の開店も2時間遅刻しました。
その数日後、今度はプライベートでスピード違反で捕まりました…。ろくなことがないので1週間は山に行かず自粛していました。
そして今週の日曜日再び午前中だけですがリベンジに。
↑の画像は先日脱輪した場所の近くです。見た目は良さげな雑木林ですがやはり割るような材は見つかりません。おまけに地盤は崩れやすい岩なので登るのもちょっと危険です。それでもしばらく上がったところで
倒木に発生したヒラタケを見つけました。大きなもので手のひらくらいあり、まさに採り頃のヒラタケです。「香りマツタケ味シメジ」(この場合のシメジはホンシメジという説もあります。)と言うだけあって天然のヒラタケはどんな料理にも合う絶品です。スーパー等では売っていない大きなものはぜひバターソテーで食べたいものです。右の画像は嫁が調理した物でバターソテーしたヒラタケにニンニクとタマネギをオリーブオイルとしょう油で炒めたソースをかけたものです。ぜひ試してみてください。
自身はキノコが採れるとその日はそれで満足なのですが、時間があったので他の場所もとりあえず見てみることに。
↑ 川の対岸で見つけたポイントです。見た目には日当たりもよく良さそうな場所ですがいざ中に入るとやはり適当な朽ち木はほとんどありません。樹種はさっきの場所もここもほとんどがサワグルミです。コナラが少ないのはやはり川沿いならではの環境でしょう。
斜面を一通り歩いてみてやっと見つけた地面に半分埋まっている倒木を割ってみると、
やっとノコギリと思われる幼虫を2頭見つけました。これだけ探してノコの幼虫が1頭だけではモチベーションが上がらず終了。予想通りここのオオクワポイントの材割りはかなり難攻しそうです。
帰り際に以前見つけておいたコナラのカワラ材を再度見に行きました。
見事にシハイタケが全面に発生しています。画像はほんの一部分で1本の倒木丸ごとシハイタケが生えています。いかにも上質の天然カワラ材に見えますが実際切ってみると心材部が多くて使えません。おまけに細い枝の部分も使えるところはありませんでした。見た目と違って極上のカワラ材は希少なんです。