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店長日記

ヒメオオ採集第2弾&材探し

2010年08月03日



相変わらず猛暑の日々が続いています。
暑いのは好きですがこれだけ暑いと野外で作業するときは熱中症対策がかかせません。山に行く時はだいたい1.5リットルくらいは飲料水を携帯します。最悪それでも足りない時は山で湧水を汲んで飲みますが湧き水以外は注意が必要です。
また、大量に汗をかくために体内の塩分が減少するため塩を持参する人もいます。塩分やカリウムのバランスが崩れると心臓にも影響があることもあるのでたまに不整脈が出る自身もポカリスウェットをなるべく飲んでいます。

さて、先週に引き続き今回もヒメオオ狙いとブナ材探しに行ってきました。
場所は立山の有峰です。例年ならゴールデンウィーク明けには開通するのですが、今年は災害で2本ある林道の1本は通年閉鎖で残る1本も7月上旬まで不通だったため今季初めての訪問となりました。




↑富山と言うと黒四ダムが有名ですが標高1000m前後という高所にあるダムとしては有峰ダムも負けず劣らずの迫力です。
高標高ということで湖の周りは見事なブナ林が広がっています。
早速ヒメオオのポイントに向かい探し始めるもののこの日もヒメオオの姿は見当たらず…。
やはりまだ早いようです。気の早い個体が1、2頭くらいいても良さそうなもんですが…。

とっととあきらめて次はブナ材探しへ。
これだけブナがあるのだから当然のように立ち枯れや倒木はゴロゴロ見つかります。
ただ望んでいるような朽ち木は全くと言っていいほど当たりません。




↑湖畔付近で見つけた大径の立ち枯れ。直径は80cmくらいでしょうか。なぜか幹の部分に足がかりのための杭が打ちつけてありました。何かの採集のために打ったのでしょうか?ちなみにここは標高が高いためにオオクワガタは生息していません。
そのかわりヒメオオは採集できるので幼虫はいるかもしれないと思い材割りをしてみました。




思ったとおり幼虫が出てきましたがヒメオオかアカアシか?食痕の状態からヒメオオっぽいのですが…。ヒメオオは有峰のどこでも採れるわけではなくものすごいピンポイントなのでこれがヒメオオだったら新たなポイントの発見になります。とりあえず持ち帰ることにしました。
もう少し幼虫を割出したかったのですが材探しで手ノコでの重労働がたたってすでに体力は限界に近くあきらめました。(ヒメオオの幼虫がいる部分は堅くて割るのが大変なんです。)




↑帰途に道路から林内に入り込んで見つけたお化けブナです。
直径は1mをはるかに超えています。洞も開いていてオオクワでも生息していれば最高なんですが。周りにはこんなブナやミズナラの大木が結構あります。
心を静めて落ち着いているとシシガミが現れそうな雰囲気です。
車を停めては降りて森を覗き込んでいるとカーブを曲がった先にシシガミ、いやクマが!
先週に引き続き2週連続での遭遇です。
今回の相手はこっちを見た瞬間に喉元の白い模様が確認できたので成獣に近いようです。あいにくカメラを用意する間もなく逃げてしまいましたが、ここは昨年撮影に成功して昆虫フィールドにも載せたクマと出会った場所の近くなのでもしかしたら同一クマかも?
毎年会えてもそうそう友達にはなれないですね。