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店長日記

キノコ日記⑤(‘14.11.8 & ‘14.11.11)

2014年12月08日



日記の更新が追いつきません…。
まあ、週2ペースで山に行ってれば当然そのペース以上で更新しない限り追いつかないわけですから…。
とりあえずやっつけ仕事になりますが今回はオールキノコ日記、2回分まとめて書きます。
まずは11月8日、昨年から本命になっている県南のポイントへ。
ここは10月24日にも訪れた場所で昨年から一度もハズレたことのない相性のいいポイントです。
前回訪れた際は結構手をつけなかった幼菌が多くあったのですがさすがに2週間以上も経っているので、気温の高い今年はもう老菌になっているでしょう。
それでも新たに発生している成菌があるはずです。
早速車を止めて斜面のヤブに突入します。
そういえばここは主要道路のすぐ横でどうしても駐車して山に入っているのを通行している人間に見られているはずなんですが他のポイントのように他の採集者に採られることがありません。
今のところ自身の独壇場ですが自分の山ではないので謙虚な気持ちを忘れないようにしなければ…。




↑ このポイントに来たとき最初に見る発生木。
この木に発生していれば間違いなくそれなりの量は採れるはず。




↑ すぐ近くの木で早速群生を発見。
幼菌、老菌共にありますが採り頃の成菌の割合が最も多いのでそろそろ発生のピークを迎えているのかもしれません。
気温が高めの割りに例年より早い進行ですが発生も早かったからそうなのでしょう。




↑ 何回も言っていますが画像のようにナメコは樹皮の裂け目や苔に覆われた樹皮上を好んで発生します。
ただ、ナメコ自身の力で樹皮は剥がれていき自ずと発生に不適な状態になり材の劣化と共に衰退していきます。
この木はまだ樹皮がしっかりしているので来年も大丈夫でしょう。




↑ またすぐ横の木で見つけた群生。
さっきから立て続けに見つけているのでほとんど移動しないうちに収穫が増えていきます。
やはり発生のピークですね。




↑ 上の画像中のナメコの一部で傘がちぢれているのがありました。
これだけ多くのナメコを見ているとこれは変種ではないかと思うような個体群を見かけることがあります。
この画像の群は同一木にノーマルなナメコがあるのでおそらく外因性の変異かと思いますが、もしかしたらすぐ横に出ているナメコとは遺伝子型が異なる異株という可能性も否定できません。




↑ 変異といえば以前から何回も紹介していますが大ナメコ。
中でもこの画像のような柄から太くてまるでマツタケのような形状のナメコ。
こちらは乾燥状態でしたが持ち帰って水戻しをしたところ一株で100g超(径8cm)の大物でした。
ちょっと想像してみて下さい。
よく丼物にナメコが数粒程度入った赤出しが付いてきますが、もしこの大ナメコを使ったら椀の中はほぼこのナメコで占領されます。
もしくは椀に入らなくてフタの代わりになるかもしれません。
全く風情がありませんよね…。
大きければ良いというわけではないですが味は逸品なんですよ。




↑ ちょっと移動したらまたすぐ群生が。




↑ こちらも同様。
あっという間にリュックが一杯になってきます。
このままでは全然動かずに終わってしまうので、上のほうの状況も見たいためあえて周りを見ないようにして斜面を登りました。




↑ 途中、見つけた大ナメコの群生。
画像では比較ができないので分かり辛いですが大きい物は径10cm級です。




↑ 稜線に辿り着くと斜面に沿って何本も発生木が確認できます。
これ以上登っても採りきれないので断念して画像の斜面を降りていくことに。
結局このポイントの3分の1程度しか見ることができませんでした。




↑ さすがに上部に生えているのは手が届きません。




↑ リュックも満杯でもう終了と決めて片手に袋、もう片手にカマを持った状態で急斜面を何とか降りて行きますが途中でまたこんな極上ナメコを見つけたら採らざるを得ません。




↑ この日の収穫。
午前中のみでコンビニ袋で7袋に及び、収量はナメコで16.6kg、ムキタケ1.5kgと今期最高となりました。
車に置いてから再度入山すればまだ倍以上は採れたでしょうがいっぺんに採っても捌き切れませんし昼からは店の営業があるので撤収。
これだけの量でも1日では下処理できないので一部は嫁の実家にそのままお裾分け。



 


さて8日に採ったナメコを二日掛かりで処理を終えたと思ったら今度は11日(火)、この日も店の営業日なので午前中だけですが友人のM氏をナメコ狩りにエスコートします。
M氏は自身よりも若く元アスリートですから体力もあるので場所の選択には困りません。
自身単独では躊躇するような厳しいポイントでも彼が同行していれば頼りになります。
ただ彼も自身同様幼い子供の親ですから危険な所に連れて行くわけにもいかないので、自身のポイントの中で今期まだ行っていない場所の行くことに。

ここは、昨年B氏と行ってスズメバチの大群に襲撃に遭いそうになったポイントで斜面下部は森林組合による立ち枯れの伐採が進み日当たりが良いせいかナメコの発生が少なくなったので急な斜面を結構登らなくてはいけないので体力のあるM氏にはもってこいです。




↑ 登り始めてすぐにナメコを見つけましたがやはり老菌気味で乾燥しています。
日当たりが良いせいで発生も早く生長しきれないうちに乾燥したのでしょう。
もっと上部でヤブの影になっている木を探します。




↑ 日が当たる裏側に樹皮を持ち上げて発生したナメコ。
日当たりが良い木は樹皮が剥がれると直射日光で乾燥してナメコは発生しません。




↑ 下草の陰になって乾燥しにくく気温も上がりにくい立ち枯れの地面付近にはやはり成菌、幼菌共に発生しています。




↑ 手の届かない上部にある極上のナメコ。
例年なら高い所に発生するのは発生終期に多いのですが今季は結構目にします。




↑ 傘の色が通常より濃い自身が呼ぶところの「冬ナメコ」。
例年なら雪が積もる頃の低温下で出るのですが今年はこの高温状態で出ています。
ただ気温が高いので生長しても色、味共にいわゆる冬ナメコにはなりません。




↑ まだまだ出てくる幼菌。
一週間後が採り頃でしょう。




↑ ムキタケも今がピーク。




↑ 斜面を登るにしたがって状態の良いナメコが見つかります。




↑ まさに極上のプルプルなめこ。




↑ 自身が最も好む乾燥状態の成菌。
水戻し後は最高級品に変貌します。
ここは日当たりが良いせいで乾燥状態のナメコが今日は多く採れました。
すなわち質的に極上品の割合が多いということなので量はそれほど多くなくても満足です。
B氏も子供があまり土臭いナメコは好まないらしく若い成菌限定で採取していましたがそれなりの量を早々にゲットすることができて満腹状態になっています。
自身も8日に大量収穫したばかりで今日はあくまでもB氏のホスト役がメインなのでB氏の状態を見て撤収することに。

B氏の収量も10kg前後に達したようで満足していただけました。
自身の収量も抑えた割りにはナメコ8.67kg、ムキタケ1.5kgありました。
この時点での今期の総収量はナメコで70.97kgと昨年の同時期比で大幅増となっています。