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店長日記

夏が過ぎて…

2011年09月11日



お久しぶりです。
前回の日記で書きましたが、わずかな繁忙期である夏の真っ最中にPCが壊れて大変な目に会いました。仕方ないのでこの機会にPCを新調し回線も変更したので現在は復旧して快適なPC環境となりました。ただ購入したノート型PCがタッチパッド及びキーボードの初期不良で新品交換となったため時間的にだいぶロスしました。
再度交換した端末をセットアップするとまたタッチパッドの操作がおかしいのです。パッドを触っていると画面が上下にスクロールスクロールするのです。また不良か?と思いメーカーに問い合わせるとそれで正常とのこと。
以前もノート型PCだったのですがかなり古いものだったので知らなかったのですが現在は右及び下をなぞると上下左右にスクロールするような仕様になっているのですね。
恥ずかしい思いをしました…。

さて、そんなこともありこの夏は忙しく過ぎていきました。店が繁盛しているのなら言うことないのですが、どちらかというと採集と子供との時間が多かったです。
今年はパートナーのS氏の多大な協力でライトトラップに励みました。




8月上旬のピーク時には連日連夜の採集です。
現段階で自身は13回行いました。今は月齢的に満月前後で条件が悪いですが、この後も天候さえ良ければあと数回は行おうと思っています。
これだけがんばってもオオクワガタは採れませんでした…。
やれるだけやったので充実はしました。
自身ではオオクワは採れませんでしたがN氏から今期も驚愕の知らせが届きました。
詳しくは次号の「昆虫フィールド77号」にてご覧ください。

さて8月末には、ちょっとした縁で氷見市内の公民館で世代間交流としてクワガタの講演に行ってきました。






2時間程の講演だったのですが専門的なクワガタの話ばかりでは退屈かと思い人生について語ってきたのですが子供たちには余計退屈だったようです。
年配の方たちはつたない話でしたが最後まで聴いていただき感謝しております。
講演後は子供たちと一緒にプラ板で手作りのアクセサリー作りをして和やかな時間を体験することができました。
その後、店の営業に戻る前にこの時期に氷見に来たからには忘れてはいけないものがあります。

それは、「岩牡蠣!




↑見てください、この大きくてプリプリの身を!
もうシーズンも終わりで数も少なかったので食べれて良かったです。
一つ¥700とやや高価でしたが2つ食べました。
牡蠣とキノコは中毒してもやめられません。これからはキノコのシーズンです。今年こそは天然マイタケを採りたいです。

お盆を過ぎてから数人のお客様から今年もヒメオオのリクエストをいただいていたので、下旬から何回か様子を見に行ってきました。




↑20日過ぎくらいに行ったときに見つけたミヤマカラスアゲハと路上のミヤマクワガタの死骸です。




肝心のヒメオオはというとボロボロの♀の越冬個体が辛うじて1頭見つかっただけでした。
生息木のヤナギを見ても↑画像のように去年のかじり跡があるだけで今年のかじり跡は付いていないのでまだ発生前でしょう。右上の画像は独活(ウド)の花ですが、このポイントではウドの花が咲いている頃はまだヒメオオは発生しません。

8月いっぱいは同じような状況が続き訪れても♀の越冬個体がわずかにいる程度でした。ひどいものだと脚は2~3本欠けていてアゴは材どころかヤナギの柔らかい樹皮でさえかじれないだろうというくらい磨耗して根元まで無くなっていました。よく越冬できたものだと感心します(もちろん採取はしていません)。

9月に入っても台風による天候不順で採集にいけなかったのですが残暑がぶり返してきた先日再び行ってきました。






いました!
新成虫です。上の♂は50mm超の大型個体です。
まだ越冬個体もいくらかいますが、新成虫が多くなりました。♂個体もそれなりにいるのでだいぶ発生のピークなのかもしれません。
上の2枚目の画像は何の草木かわかりませんがタラノキみたいな葉の草にしがみつく♀です。ヒメオオはヤナギ以外の樹液にも付くのですが、この草に付いているのは初めて見ました。ヤナギ以外も要チェックです。

採集してきた個体の一部は近日中に商品としてUPいたします。

そのポイントからさらに進んで隣接する他県のポイントに向かおうとしたところ林道が崩落していました(↓画像)。ゴッソリ抜けているので復旧にはだいぶ月日がかかるでしょう。今期はこちらからアプローチするのは不可能となりました。別のルートも通行止めの区間があり林道での山越えは厳しそうです。





※ さて少しブリードの報告ですが、先日この店長日記で国産オオクワガタの1回のセットで88頭の産卵数で自己記録を更新したことを書きましたが、その時はケヤキ材に52頭、ブナ材に36頭でした。
今回別の血統のオオクワガタで1つのケヤキ材から53頭の産卵を確認いたしました。あいにくもう一つのブナ材が柔らかすぎて12頭しか産卵していなかったので1セットの合計としては記録更新は出来ませんでしたが、1つの材の産卵数としては前回紹介した52頭を1頭超えて自己記録となりました。