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店長日記

ブリードシーズン

2011年05月25日



今月は気温や天候の変動が激しいですね。
梅雨のように雨が続いたかと思えば真夏日になって次の日は20℃近くも気温が下がったり…
気をつけていても体調が風邪気味です。
さて山のほうも目まぐるしく様子が変わり、一雨ごとに草木が生い茂りすでに夏の様相です。先日ついにヤブ蚊が発生しました。これからはキンチョール持参でないと山に入れません。
山菜もすでに藪と化して時期を過ぎてしまいました。
それでも標高を上がれば何か採れるだろうと、やっと残雪が消えて入れるようになった利賀方面のブナ帯へ足を運んでいます。




↑毎年雪が解けたら必ず訪れるブナ帯のお気に入りの場所です。
この時期の新緑は何も採れなくても見ているだけで癒されます。
このポイントは未舗装の林道で悪路だったためほとんど人は入っていなかったのですが、昨年の秋に工事したのか法面がコンクリートで吹き付けられ道幅も広げてありました。
入りやすくなったものの人工的な景観が目に入るのはちょっと残念です。
斜面に生えていた山菜ももちろん無くなってしまったし取り置きしていたブナの倒木や立ち枯れも谷側に捨てられていました…。
まあそれでも工事したのは一部分なのでほとんど自然のまま残ってはいますがこれからさらに手を加えるのか心配です。
それよりもこのポイントで去年見つけたハリギリの若木が無事か心配になりました。
道のすぐ横の斜面だったので削られてなければいいのですが…




あった!かろうじて残っていました。本当は食べるために芽を摘みたかったのですが、せっかく伐採を免れたので採らずにそのままスルーしました。
若木があるということは近くに親木があるはずなので探してみると、




ありました。これがハリギリの葉っぱです。特徴があるのですぐ分かります。ただ付近にはこれ1本しかなく谷側の急な斜面にあるため芽を摘むことはほぼ不可能でしょう。結局今年は少量を2回だけしかハリギリを食べられませんでした。
ハリギリをあきらめてコシアブラを探していると意外にもタラの芽が。




やはり標高が高いだけあって平地では終わってもここならまだ採り頃です。コシアブラのついでにこれもいただきました。コシアブラもちょうど採り頃でたくさん採れました。もう1回くらいは採りにこれそうです。
コシアブラはポイントを覚えなくて行き当たりばったりでも採れるようになりました。
参考までにコシアブラはやや標高のある山地の広葉樹林との境目に近い杉林のやや明るい林床で多く見つけられます。




↑山菜を探して沢沿いを歩いていたら見つけた見事なカワラ材です。
これはカエデでカワラタケが折れ口付近からびっしり生えてます。後日チェーンソーで一部カットし採ってきましたが綺麗に朽ちておりオオクワの産卵材にはもってこいです。残りも今度採ってくる予定です。

山菜もいいけどオオクワの材割りもしないと山に入れなくなるので、久しぶりに自身が最初に県内で幼虫を採取したポイントに行ってきました。




すでにジャングルと化していて入ったものの新たな倒木は見つかったけれど状態が良くないので早々にあきらめました。昆虫フィールドの記事のためにも何とかしたいのですが材割りもそろそろ時期的に厳しくなってきました。
またカワラ材探しも難しくなってきました。特にエノキは呉東(富山県東部)方面はほとんど探し尽くしたので今度は呉西へ進出です。




早速立ち枯れが見つかりました。それもシハイタケがびっしり付いた立ち枯れの大木が3本も!
これはツイていると思い早速落ちている倒木を切ってみると…エノキじゃない…。
よく見てみるとシラカシでした。
もちろんカシもすばらしい材ですがエノキより材質が堅いのでこれだけの太さの材だとたぶん内部まで朽ちるのはまだまだでしょう。
これだけの大木のカシもここら辺では珍しいのですが寺の近くなので御神木なのでしょう。
惜しいけれど本体には触れないでおきました。

最後にクワガタの話題を。




先日、パラワンヒラタの幼虫の入れ替えをしました。適当にやっていたので58gという幼虫がいてちょっとビックリ。さすがにパラワンはいい加減な管理でも大きくなってくれます。
去年も60gの幼虫がいたのですがここからが難しいです。結局縮んで100mm程度がやっとという感じです。今年こそはと自身では珍しく3200ccの菌糸ビンに入れました。
もっと真面目にやればいいんでしょうけど…
大型を作るのは店のお客様に期待します。