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店長日記

山菜揃いぶみ

2011年05月14日

また更新の期間が開いてしまいました。
ネタはたくさんあったのですがゴールデンウィークでバタバタしていたうえに昆虫フィールドの原稿の準備でこちらの更新をしないままに過ぎてしまいました。
山には時間と天候の都合が良い時は頻繁に行っていたので書くことがどんどん積み重なっていき結局以前のことは紹介できないまままた次に山に行くという繰り返しでした。

この時期は山は数日で様子がどんどん変わっていってしまいます。前回も書いたように山菜に至ってはほんの数日というタイミングの勝負です。
一つのポイントでは数日で旬を過ぎてしまいますが場所が変わればもちろんタイミングも変わってきます。ですから今は旬を追いかけて徐々に山に向かって標高を上げていってるところです。
前回は平地でタラの芽が始まった頃でしたが今はそれらのポイントのタラは完全に開いてしまっているので今なら標高500mくらいまで上がればまだ何とか採れます。よってゴールデンウィークくらいまでは平地近くをウロウロしていたのですが最近は利賀方面のブナ帯近くまで足を延ばしています。

ゴールデンウィーク前には標高の低いところは山間でもほとんど残雪も解けたためだいぶ入れるようになりました。
昆虫フィールドの原稿のための調査にオオクワガタのポイントの山に材割りに行ってきました。




誌面の記事でも書いていますがここは割るような材がほとんど見つかりません。
なんとか山道を歩いていてサワグルミの倒木を見つけました。




まだ朽ち具合が若かったものの一応幼虫は採れました。実は↑の画像の幼虫とは別に結構期待できそうな2齢幼虫を見つけたのですが傷を付けたらしく翌日死亡しました…
逃がした魚はデカかったじゃないけど期待した幼虫にかぎって死ぬことが多いです。
その度に「きっとあれはオオクワの幼虫だったんだ。」と思うのですが、もしそうなら今まで何頭のオオクワが採れていたことやら…
結局この木からは2頭だけ割出してイヤになりウロウロ歩いていると視界にタラの芽が!
「いやいや今日は材割りに来たんだ。」と自分に言い聞かせますがタラの芽が呼んでます…
誘惑には勝てず高枝切りバサミを持ち出して本格的に採り始めタラの芽だけにとどまらず完全に山菜採りモードに移行しました。




場所を別のポイントに移動して今年初のウドを採りました。旬の初めは見つかりにくいので前年に生えている場所を覚えておき今の時期に昨年の枯れた茎を探せば根元から出てきた新芽を見つけることが出来ます。画像の新芽の横にある枯れた茎が去年のものです。
根元から切って匂いをかぐと
「うーん、ウドだ!」
あの独特の匂いは以前は好きでなかったのですが採集するようになってからとても魅力的に感じます。味もタラの芽より個人的には好きです。
嫁には「ウドが好きだって言うのは歳をとった証拠だ。」と言われましたが確かにそうかもしれません…




↑この日はウド以外にも初物でタケノコとワラビも見つけました。
材割りした場所でフキノトウとタラの芽も採っていたので豊漁でした。フキノトウとタケノコが同時に採れるのも珍しく春が一気にやって来たことの証拠です。でもこういう年はあっという間に旬が過ぎてしまいます。

ゴールデンウィーク以降は個人的に山菜の中で最も好きなコシアブラの時期です。ちょっと標高を上がれば今でも十分採れます。↓




コシアブラは最近ではタラの芽を凌ぐ勢いで人気があります。天ぷらなら誰でも美味しく食べられますしウドが好きな人なら是非バター炒めで食べてみてください。ウドのような独特の癖がある味は病み付きです。

さて山菜採りも忙しいのですがエノキカワラ材探しも必死です。
こちらも山菜同様に樹に葉っぱが茂り下草が繁茂すると探せなくなります。今のうちにシーズンの在庫を確保しておきたいのですが県内の主だった所はほとんど探しつくしたのでそろそろ県外まで探しに行かなくては在庫どころか最低限も確保できなくなってきました。




↑2枚とも同じ場所のエノキの倒木の画像です。左は先週見つけたときの画像で見つけたときはこれだけの大きさと量のエノキのカワラ材なら3年分はあると興奮してその時は手を付けずに今週(右画像)改めて行ってきました。
1週間違うだけで周りの様子も草や葉が生えて一変しています。下草に覆われる前に多少は切り出そうと思い裁断してみると朽ちている部分と生の部分が極端に混在していて現状で使える部分は1カットもありませんでした…




期待外れにガッカリして結局周りで偶然見つけたウドを採って終了でした。
旬を越えて少し大きいので今回はキンピラで食べました。何回食べても美味しいです。

さて週明けもまたコシアブラを採りに行ってきます。