クワガタ、カブトのオリジナル用品をメインに生体も販売!
since 1998

店長日記

山菜採集、‘15.4月26日 & 5月2日

2015年05月27日



さて、前回の日記でも書きましたが店舗の移転に伴いHPの更新がほとんどできなかったため店長日記も約2ヶ月前から遡って書いていますのでリアルタイムではないことをご了承願います。

今回は4月26日と5月2日の日記です。




↑ 4月は移転作業の真っ最中で毎年欠かさない春の山菜採りも今年に限っては全く行けません。
そこでリニューアルオープン直前の3日前ですが家族サービスも兼ねて近場に採集に行きました。
息子も昨年のサツマイモ掘りに続いて春の山菜採りは初体験です。
これから徐々に山のことを教えて行こうと思っています。

さて、近場といってもここ上市のポイントは毎年外すことがない春の必須ポイントです。
何でかというと、この1ヶ所で複数の山菜が採れる効率の良い場所なんです。
時間がかからず、かつ子供でも安全に体験するにはまさに打ってつけです。

車から降りるとすぐに採り頃のタケノコがあちこちから頭を出しています。
山間部は残雪が多く山菜は遅れ気味ですが里は逆に生長が例年より早くなっています。
そのせいかタケノコの数も例年よりかなり多く感じます。
子供も初めて見るタケノコに興奮しています。




↑ 自身の本命である独活(ウド)もご覧の通りちょうど採り頃で画像のものではありませんが日当たりの良い場所では極太のものも採れました。
山ウドに限らずワサビも他の根茎系の山菜は改良した栽培物のように根本が太く徒長しないので太いものは珍重されます。




↑ 収穫ですが結局この画像の倍ほど採りました。
残念ながらタラの芽は食するには大きくなりすぎていて完全に遅すぎましたがタケノコとウド以外にワラビもそこそこ採れたので十分でしょう。
もちろん自家用には多すぎるので友人にお裾分けしました。




↑ その日の晩の食卓に上がった「生ウドの短冊、酢の物和え」
香り、味共に新鮮かつワイルドでスーパーのものとは一味違います(と、自分では思います)。

 






↑ さて続いては5月2日、再び雪景色です。
この日はブリーダーのB氏の希望で利賀へワサビ採りです。
前回M氏と八尾方面に採りに行ってから1ヶ月以上経過し、昨年同じくB氏とここに訪れた時期に比べても2週間遅れとさすがに春の遅い利賀でもこの時期は2週間もあれば1mの残雪も消えてなくなるのでやや機を逸した観がありましたが行ってみれば田んぼはまだ一面残雪に覆われていました。




↑ 雪が解けた休耕田ではミズバショウが咲き始めています。




↑ ポイントに着くと昨年以上のワサビの大群生が迎えてくれました。




↑ 雪解け水が一面に流れているのはまさに天然のワサビ田です。
流水のさらされている株は大きく根茎も発達しているものが多いです。
大きいため一株でコンビニ袋が一杯になります。
ちょうど白い花が咲き始めて葉ワサビを楽しむにはベストのタイミングです。
普通は花が咲いたあとは根茎のワサビ本体は辛味が抜けていってしまうのですが、この場所のように湧き水の流れの中にある株は時期が遅くても辛味がしっかりしています。

B氏も4袋ほど収穫して満足そうです。
とどこおりなく終了し時間も余ったので次は日記にも毎年複数回登場する山菜ポイントへ。
そこは春は山菜、秋はナメコが採れるオールマイティのポイントですが近年他の採集者が増えて競争率が高いため早い者勝ちです。
ゴールデンウィークには地元の人間以外にも来訪者が多く来るためもう遅いかな?と思いながら向かうと、




↑ 遅いどころか残雪のために林道の途中で通行不可でした…。
逆に言えば他の車も入れないということですからまだ採られずに残っている可能性もあるので徒歩で目指します。




↑ 里では今年は山菜の旬が例年以上に早く終わってしまったというのに、ここでは道端に今頃フキノトウが芽吹いています。
標高800m超で季節が2ヶ月逆戻りしています。

残雪には来訪者らしき足跡もなく、一番乗りだと期待しながらポイントの尾根付近まで辿り着くと、




↑ う~ん…、山菜は何処に?
残雪しか見当たりません。
この時期にこれだけの残雪は近年では記憶にありません。
仕方ないので車に戻ります。

平地ではすっかり終わっているし、ここではまだ時期尚早だし場所の選定が今期は難しいです。
それならば中間の標高500m前後の別のポイントへ。




↑ ここでは道路横の湿地でコゴミがちょうど採り頃です。
コゴミは珍しくありませんが、クセのない味と食感はどんな調理法でも食べやすく重宝します。




↑ 新緑がまぶしいコシアブラの葉。
山に入るとここでもウドはまだでしたが日なたではコシアブラがイイ感じになっています。
コシアブラは近年、タラの芽以上に人気が上がっており自身の中でもウドとともに欠かせない春の味覚です。
山菜は少しクセのある味の方が食べたという満足感がありますね。




↑ 山ウドと前後して日当たりの良い山肌でよく見かけるのがカタクリの小さな紫色の花です。
結構、群生するので一度見たら覚えられるでしょう。
葉や花も可食ですが、根本を少し広めに深さ10~20cmくらい掘るとカタクリの球根が見つかります。
こちらはユリの球根と同様に食べられます。
名前の通り、昔はここからデンプンである片栗粉を作っていたのですから。
ただ多く食べ過ぎるとお腹がゆるくなるとも言われていますので適度にしましょう。

ここでは他にもアサツキが採れるのですがあまり何でも持って帰ると嫁に目を三角にされる上にワサビは自身で処理しないといけないのでこの日はこれくらいにして帰途につきました。