こちらは当店イチオシの用品の天然カワラ材です。（画像はイメージで参考例です。）この業界では通称カワラ材と呼ばれていますが正確にはサルノコシカケ科（一部は他の科）のキノコ菌によって腐朽した材の総称のことで必ずしもカワラタケ菌によって腐朽しているわけではありません。自然下では人工カワラ材のように１種類の菌で均一に朽ちていることよりも何種類かの菌が同一の材内に活着していることが多く見られます。エノキやケヤキは立ち枯れの場合、ブナと違い心材部が腐って内部が空洞になるようなことは少なく綺麗な朽ち方をしている材も多くあります。
さて、天然カワラ材の中で当店が一番得意としているのはブナですがそれに勝るとも劣らない逸材がケヤキやエノキ材です。エノキは生活圏でも屋敷林や神社等に良く見られ里山でも普通に見られる樹で朽木もそれなりに見つけることが出来ます。
しかし商品に出来るような良質の朽ち木は多くなく当店でも現在では県外まで採取に行っている状況です。またエノキは朽ち木でも材質的に柔らかいものが多く色虫用としてユーザーに好まれております。
もちろんエノキと言っても柔らかいものばかりではなくオオクワ系の産卵や材飼育に適した堅さのものもありブナ同様に朽ち具合によってオールマイティに対応できる優良な産卵材です。

ちなみに一般的に柔らかいものはＷ・ウッディ（カズミアエ）やフタマタ種等のレアな産卵難関種に好まれて使われることが多いです。
ちなみにＷ・ウッディ（原名亜種）の場合は柔らかめよりもややしっかりした普通の堅さ程度のものを好む傾向があります。
通常、柔らかい＝エノキと思われているようですがエノキ以外にもブナを始めそれらの種に適した材はあります。
ただ流通数から言えばエノキは色虫用の天然カワラ材としてポピュラーな材と言えるでしょう。

※注意点として堅い柔らかいというのはあくまでも主観によるものです。

※天然材であるため特に柔材におきましては雑虫の食痕がある場合がありますが使用できる範囲にて餞別しておりますのでご了解願います。
また雑虫の混入の可能性は否定できませんので使用の際には各自の責任において適宜加熱や加水等の処理を行ってください。

※乾燥過程で表面が褐色化したり多少のヒビが生じることがありますが使用には問題ありませんのでご了解願います。

※別欄のバリエーションにて堅さの選択をしてください。

サイズにつきましては原木状（円柱型）、裁断してキューブ状（直方体）等の形状を問わず縦＋横＋高さの合計によって変わりますので下記をご参照ください。

Ｓサイズ；　３辺合計　約２０ｃｍ前後（径８ｃｍ未満）
Ｍサイズ；　〃　約３０ｃｍ前後（径８〜１０ｃｍ前後）
Ｌサイズ；　〃　約３５ｃｍ前後（径１０〜１２ｃｍ前後）
ＬＬサイズ；　〃　約４０〜４５ｃｍ前後（径１３〜１８ｃｍ前後）
ホール；　径２０ｃｍ以上の原木を輪切り状にカットしたもの

※ただし上記はあくまで目安ですので個々の状態や質によって変わります。また、形状の指定は受けかねます。