ブナの天然木を利用(一部加工)しています。特徴的な形をしているのが分かると思いますが、はっきり言って加工せずに素材のままでも観賞用になります。これは数100年を生きてきた大木や一部の成木にだけに発生する菌えい(俗に言う虫こぶ)の部分で枝の途中や先に見られます。これは生木に感染する菌のせいで出来た病変部分であり成長はしていますがひどい侵食の場合は樹を枯死させることもあるようです。
もちろんディスプレイに利用しても飼育している生体に悪影響はありません。
菌によって壊死した部分を覆うように樹皮が成長し、この商品自体は菌えいとしては中型程度ですがこの大きさで20年以上、大きなものでは数十年以上かけて胴回り1m以上にも膨れ上がります。よって部分的に洞が空いていることが多くあります。
そこに多少手を加えて昆虫や小動物が利用できるようにしました。
この商品に関しましては菌えい部を採取後、わざと内部を腐らせるため3年間雨にさらして保管していました。
自然の形状を重要視するため必要以上(ゼリー皿等)の加工はしておりません。掘削した洞の形状は自身がデザインしているものもありますが、大半はドリルで本来自然に洞になる部分を削り出しているに過ぎません。歯医者さんが虫歯になっている部分だけをを削るような感覚でしょうか。
よって出来上がるまで自分でもどのような形の洞になるのかわかりません。
1つのディスプレイ材にクワガタなら大型の個体も入れる洞(商品によっては複数の洞や複数の入り口)を設けました。
洞の状態や大きさは商品ごとに異なりますので各画像を参照して下さい。
一般に流通しているディスプレイ材と異なり加工することよりもブナの菌えいという素材自体を入手することが非常に労力のかかる希少な商品ですので価格は加工代よりも素材の状態によって変動します。
また、普及品よりも大型のものを意識して製作していますので深山のブナ林をイメージするようなテラリウムのアイテムにいかがでしょうか?
※ 通常、洞の開口部分は手を掛けて研磨していますがこちらは自然の風合いを残すためにあえて顕著な艶出しはしておりませんので、より自然な観賞を楽しめる仕様です。
※ こちらの商品はLLサイズ(特大ケース以上の容器用)で横置き、縦置き共用で洞は大きいのでクワガタ種に限らずカブトムシ、あるいは爬虫類やハムスター等小動物類でも潜入可能です(げっ歯類は材を削る可能性があります)。
また洞の開口部、内部共に大きく開いていますし床にも穴があり、壁面には多くの微小な穴がありますので中にLEDランプを入れて照明として使うなんて方法もあります(白熱球は発熱するので危険です)。
洞は1つのみでメインの出入り口が2ヶ所、窓(小型個体用の出入り口)が床部分を含めて2ヶ所、微小な穴が多数あります。
まるでスズメバチの巣のような独特の形状はブナの菌えいならではの作風です。
詳細は画像を参照してください。