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店長日記

春到来

2011年04月07日



先月、東日本大震災後にUPして以来久しぶりです。
色々と自分の中でも葛藤があり自身の活動はしていたもののUPすることを自粛していたのですが様々な人が言っているように被災者でない人間は自分にできることを一生懸命するしかないと考え個人的に何かできるわけではないので少しずつ募金するように心掛け自分の生活は今までどおりにしていこうという思いに至りました。
ということでこれからは通常通りにUPも行っていきます。

被災して様々なものを失った人も多くいますが、自分も裕福ではないので逆境の気持ちは痛いほど分かるのですが実際はそんなもんじゃないでしょう。
ただ全てを失っても可能性はゼロにはなりませんが、あきらめた時点でそれも無くなってしまいます。時間はかかってもこれからの未来で必ず何かを見つけることができると信じてかんばっていきましょう。

さて話を戻しましょう。
震災後も不謹慎かと思いながらも春の到来と共に材割りや材探しにいそしんでおりました。3月下旬からは晴れれば毎日のように山に行っていました。
寒の戻りもあって季節外れの積雪があったりしましたがここのところ一気に気温も上がって当地ではまだですが各地でサクラの便りが多くなってきました。

里山では雪もほとんどなくなり販売用のエノキのカワラ材を重点的に探していました。


上は富山市郊外で見つけたエノキの倒木でこの時期でもヒラタケが付いていました。シハイタケも付いており早速裁断してみましたが産卵材用にはまだ腐朽が若かったので露出している根部を材割りしてみました。


左は出てきたヒラタの♀の新成虫です。川の横ではないものの河川敷に適当な朽ち木が少ないので親虫が少し離れた段丘の雑木林に産卵したのでしょう。また右も根部から出てきた3齢の♂ですがノコギリっぽくはないのでおそらくヒラタでしょう。以前この近辺でも信憑性は?ですがオオクワの採集情報もあったのでまさか…とは思いますが一応菌糸ビンに入れて保管しました。こういうときに幼虫で判別できてしまうと楽しみがなくなるので自分の判別が間違っていることを願います。




上の2枚も上記の近くで見つけたエノキの立ち枯れです。左はシハイタケが右はコフキサルノコシカケが付いているのが分かると思いますが外見では良さそうな感じに見えますがこれでもまだ若いです。ここで切り倒してしまうと台無しになるのでこのまま温存してあります。特に右画像の材はサルノコシカケの大きさから朽ちて10年前後が経っていると思われるのでもう少しの我慢です。これだけの太さだとシハイタケでは中までなかなか朽ち切らないのですがこのキノコなら期待できます。



こちらは後日、少し離れた斜面上で見つけたエノキの立ち枯れ。先ほどのエノキと見た目はたいして変わりませんがこちらは内部までシハイタケ菌が廻っており少し早いけれど伐採して持ち帰りました。現在菌が死なないように保管中ですが菌の活性が素晴らしく切り口は菌糸で真っ白になっています。


さてこの時期といえば山菜シーズンの到来です。平地ではすでに始まっていますが山地では今からです。
というわけで例年通り今年もまずはふきのとうとワサビを採るべく利賀方面に行って来ました。


↑左は4月4日現在の利賀付近の様子です。後日分かったのですが偶然昨年も同じ日に利賀に行っていたのでその時の画像が右です。
昨年も豪雪でゴールデンウィークまで林道には入れなかったのですが今年も同様かそれ以上に雪が残っています。画像の辺りで約1.5~2mくらいあります。
嫌な予感がしつつもとりあえず川沿いのワサビのポイントに向かうと雪のために行けないどころか道からは横の雪のせいで見ることもできません…。
そういえば昨年もこの日は無理だったような気が…。



川の横の斜面からのアプローチは不可ですがあきらめきれないので橋から河川敷に下りて川の中を歩いてポイントまで何とかこぎ着けました。



雪の下から出てきたばかりでまだ葉は小さかったもののちゃんと見つかりました。
昨年に引き続き今年も20cmオーバーの大物をゲットできました。
これでしばらく山葵の醤油漬けを楽しむことが出来ます。今年からは葉も無駄にせずおひたし以外(おひたしは繊維が堅く気になる)で食べることにしました。

予定通りワサビは採集できたので次はさらに上流域のふきのとうのポイントへ。



↑こんな感じです…。
この1.5mほどの雪の下の平らな土地にはふきのとうが群生しているのですがふきのとうはいずこに…?
まだ早かったようです。ここもおそらくゴールデンウィークくらいですが連休になると採りつくされるので連休前に再度行って見るつもりです。
この日はこの後さらにアサツキを採って帰りました。採ったアサツキは今が旬のホタルイカと共に酢味噌で食しました。