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店長日記
ヒラタ採集(6~8月上旬)
2015年08月25日
皆さん、お久しぶりです。
おかげさまで店舗の移転以来、忙しくさせていただきHPの更新が全くできない状況になっております。
言い訳になりますが決して怠慢ではないことをご理解いただければ幸いです。
お盆も過ぎて夏休みも終わりに近づき店も落ち着きましたが今度はヒメオオやキノコ狩りのシーズンでフィールドに出かけるのが忙しくなる時期です。
いい歳して夏男の自身としましては夏が終わるのは小学生並みに残念至極ではありますが、来たる収穫の秋を楽しみに名残惜しさをグッと我慢しております。

さて、店長日記ですが更新できなかった期間は家族のプライベートな時間を優先していたためオンシーズンの割にはさほどネタは多くありませんのでまとめて紹介します。

まずは夏の採集といえば当地ではヒラタクワガタです。
例年ならある程度まとまって採れるのは7月に入る頃からですが、今期は皆さんの記憶にも新しいと思いますが予想に反して早い梅雨明けからの全国的な猛暑となったため例年より2週間ほど前倒しして6月15日に今季初のヒラタ採集に行ってきました。




↑ 毎年ヒラタが採れるヤナギですがこの日はまだ洞がボクトウガの食痕で塞がれておりヒラタの姿はありません。
やはりまだ尚早かと思いながらもポイント奥へと進みます。




↑ ヤナギの根元を掘り返すとコクワの♂が現れました。




↑ まだ、塞がっている洞が多いながらも一部の木では大量の樹液が溢れています。
これだけ樹液が出ていればヒラタやノコギリがいてもおかしくないはずです。




↑ ボクトウガの食痕に紛れて小型ですがヒラタの♂がいました。
やはり、活動はしているようです。




↑ 最初の1頭が見つかった後は順調に見つかります。




↑ 50mm台後半のそこそこの大きさの個体が多く見つかるのですでに発生もピーク並みのようです。




↑この日一番の大きさのヒラタは根元近くの洞にいた60mm弱の個体でした。

この時期でこれだけ採れれば7月には大型の個体が期待できそうだと思いながら車に戻っている途中で、




↑ 何かの果実がなっているのを見つけました。
何だろうと葉っぱを確認するとヤナギの木でした。
「ふーん、なんだヤナギの実か…。」
と思いそのまま写真だけ撮って車に戻ってから
「って、おいおいヤナギに実はならんやろ?」
と一人ツッコミをつぶやいてしまいました。
何だったんだろう?と思いながらも戻るのも面倒なので次回の課題に残しておきます。
店の戻ってからも画像を見る限りウメかプラムではないかと推測されますが葉の形状はどう見てもヤナギにしか見えませんし仮にそうだったとして何で河川敷の自然林に?という疑問が残ります。

再度7月6日に訪れたときに改めて撮影したのが下の画像です。




↑ ウメの葉に見えなくもないですが普通に見たらやはりヤナギにしか見えません。




↑ 樹皮を見るとこちらはヤナギではなくウメ肌に近く見えます。
結局分からないので実を持って帰り半分に割ってみたらプラムやモモでないことは判明しましたがウメかどうかが分かりません。
匂いもイマイチはっきりしないのでウメだという確信が得られません。
仕方なく袋に密封して1日置いて翌日袋を開けて再度匂いを嗅いだところでやっとウメだと判断するに至りました。
同定するのにこれだけ時間がかかったのは一応樹木を扱っている専門家として恥ずかしい限りですが野生のウメは初めて見たので戸惑いました。
まさかおにぎりの梅干の種が発芽したとは考えられないので流れてきたウメの実が発芽して生長したのでしょう。
来年はこの実で梅酒でも作ろうかと思っています。

さてヒラタ採集ですがこの夏は晴天が続いているため時間を見てちょこちょこ行っているのですがいかんせん猛暑のせいで長時間採集していると熱中症になりかけます。




↑ 6月20日、ヒラタ採集時に見つけたマムシ。
河川敷はマムシは珍しくありませんがこれは今まで見た中でも最大級で長さは1mを超えるかと思われる極太の個体でした。
マムシ、スズメバチ、毛虫、蚊、ウルシ等の危険生物や植物が多いので猛暑でも長袖長ズボンは欠かせません。




↑ 7月6日の採集。
この頃には塞がっていたボクトウガの洞もだいぶ樹液が出ておりクワガタの個体数も多くなりました。
画像は樹液にいたコクワガタ。
ノコギリクワガタが発生し出すとクワガタの個体数は一気に増加します。




↑ 7月20日、この頃には発生もピークを迎えたので息子を初めてのヒラタ採集に同行させました。
もちろんヤブの中までは危険なので連れて行きませんが林縁の木でも多くのヒラタが確認でき息子も満足そうでした。
スズメバチや毛虫もいましたが、危険だからといって回避するばかりでなく実際にどこにどのような危険があるのかを自分の目で覚えさせることも時には必要だと思っています。
もちろんそのためには連れて行く親がきちんとした知識と経験があることが条件ですが、
そういうことも含めて教えてあげないと将来大人になったときに虫捕りのできない親になる可能性があるでしょう。

と、えらそうなことを言いながら8月3日、この日も猛暑の中いつものポイントでも発生が早かったせいかだいぶヒラタが採れなくなってきたので新規ポイントの開拓を兼ねて別のポイントへと向かいました。
破けた長靴でぬかるんだ湿原に入り込みズボンまでずぶ濡れになり前の見えないヤブをカマを振り回しながらやけくそで突入していくと軍手をしている左手の甲に覚えのある激痛が走りました。
「痛ってーっ!」
と叫びながらも瞬間的にそれがハチであることは確信できました。
見るとやはりアシナガバチが止まって毒針を刺しています。
おそらく巣があったのでしょう。すぐに払いその場を離れます。
他人にえらそうに講釈をたれておきながらこのざまです。
痛みは強烈でしたがこの時は戦意を喪失することなくその後も採集を続けました。
結局、新たなポイントは開拓できましたがヒラタ自体は発生のピークを過ぎたようで個体数は一時期に比べて激減しています。
この分だとこれから大型個体を見つけるのは難しそうです。
今のところ今期の最大個体は60mm余りで昔ならひと夏に65mmオーバーが2~3個体は採れたのですが近年は60mmを超えるのがやっとです。
ヒラタが小型化しているのではなくやはり生息できる環境が減少しているのが原因でしょう。

さて、店に戻ると蜂に刺された部分はほとんど腫れも引いており痛みもほとんどありませんでしたので虫刺されの軟膏だけ塗ってその日は放置しました。
翌日になって刺された部位がかゆくなって少し腫れてきました。
以前刺されたときにその後の強烈なかゆみに泣かされたことがあるので念のためにドラッグストアでキンカンを購入して頻繁に塗布するようにしましたが時間が経つほどにどんどん腫れはひどくなり晩には指も曲がらないほどになったためバイトも休まざるを得なくなりました。




↑ 刺された翌々日の朝の自身の左手。
手首上部まで腫れあがってしまいました。
薬指の結婚指輪はすんでのところで何とか抜くことができましたがもう少し遅れていたら血行障害を起こしかねずニッパーで切断もやむなしという状態でした。
嫁にはグローブしてるの?とからかわれましたが冗談抜きで手の厚さは通常の1.5倍にはなっていました。




↑ 腫れのせいで時計のベルトを開けた状態でも手を通らなくなってしまいました。
結局、この日病院で診察を受けました。
医者が言うにはキンカン(アンモニア)は皮膚がただれるし余計に腫れを助長するので使わないほうがいいとのことで、自身もアンモニアは効果がないと言われていることは承知していましたが、スズメバチに刺された人で効果があった例も知っているのであえて使用しました。
いずれにしても自己判断で薬を使うときは副作用や効果には注意を要します。
ハチの被害は日本では野生生物の被害の中では最も死者数が多いのでアシナガバチでも毒の種類はスズメバチと変わらないので注意してください。

P.S.
ヒラタ採集には関係ありませんが7月17日に観測された珍しい雲を見てください。



↑ これは乳房雲と呼ばれるものでこの雲の周辺では乱気流や竜巻の発生する可能性があります。
おりしもこの日は台風が近づいており荒天が懸念されていましたが、この雲が発生して前後を含めて当地ではさほど荒れることもなかったので幸いでした。
写真でしか見たことのない乳房雲が見れたのは自身には幸運です。
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